JP2714251B2 - フィールド変換装置 - Google Patents

フィールド変換装置

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JP2714251B2
JP2714251B2 JP2304128A JP30412890A JP2714251B2 JP 2714251 B2 JP2714251 B2 JP 2714251B2 JP 2304128 A JP2304128 A JP 2304128A JP 30412890 A JP30412890 A JP 30412890A JP 2714251 B2 JP2714251 B2 JP 2714251B2
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和彦 吉澤
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気録画再生装置(以下、VTRと略記す
る。)等の特殊再生時に、任意のフィールドナンバーの
フィールドデータより、フィールドナンバーの異なるフ
ィールドデータを作り出すフィールド変換装置に関す
る。
〔従来の技術〕
VTR等に記録された映像信号を再生する際、再生時間
の調整のため、あるいはスローモーション、静止画、倍
速再生などの特殊効果を出すために、画面を間引いた
り、同一画面を繰り返して映出することがある。この
時、映像信号のインターレース条件や、サブキャリアの
連続性の条件を満足するように、即ち、フィールドナン
バーの連続性を保つために、再生映像信号とは異なるフ
ィールドの映像信号を作成する必要のある場合がある。
特に、偶数フィールドから奇数フィールドのデータを作
成する場合(または、その逆)には、内挿フィルタの技
術を用いて特殊再生時の画像の垂直解像度の低下を軽減
することがよく行われる。この様な内挿フィルタ装置の
1例が特開平2-132984号公報に示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
第3図は特開平2-132984号公報に示されている内挿フ
ィルタ装置である。第3図で301、302は映像信号の入力
端子、及び、出力端子、41は1水平走査期間(以下、1H
と略す。)の遅延線、42、43はそれぞれ2H、3Hの遅延
線、441、454は(−α/4)の係数値を持つ係数器、44
2、453は(1/4−α/4)の係数値を持つ係数器、443、45
2は(3/4+5α/4)の係数値を持つ係数器、444、451は
(−3α/4)の係数値を持つ係数器、46、47は加算器、
25はスイッチである。この装置では、コンポジット信号
を輝度信号と色信号に分離する、Y/C分離回路により分
離された輝度信号が入力端子301より遅延線41、42、43
などに入力される。係数器441、442、443、444及び、45
1、452、453、454には入力端子301からの入力信号、遅
延線41、42、43の出力がそれぞれ入力され、係数器44
1、442、443、444の出力は加算器47に、また、係数器45
1、452、453、454の出力は加算器46に入力される。加算
器46、47の出力はスイッチ25に入力されており、スイッ
チ25は再生映像信号と出力映像信号のフィールドナンバ
ーの奇数偶数が不一致の場合はL側の加算器47の出力を
選択し、一致する場合にはH側の加算器46の出力を選択
する。加算器46から出力される信号と加算器47から出力
される信号では周波数特性が同じであるため、特殊再生
時、フィールド単位でスイッチが切り替わる場合でも垂
直解像度に差がなく、良好な画像が得られる。
ところが、上記従来技術には述べられていないが、垂
直方向に輝度信号のレベルが急激に変化する垂直の輝度
エッジ部分で絵柄のガタつきが取れないという問題があ
る。第4図はその説明図である。第4図〈A〉で(a)
は再生信号の、ある偶数フィールドのデータで、(b)
はその次のフィールドである奇数フィールドのデータで
あり、第3図に示す内挿フィルタ装置の映像入力端子30
1に入力される。511〜515は輝度の明るい画素、516〜51
8は輝度の暗い画素とする。第4図〈B〉、〈C〉は第
3図に示す内挿フィルタ装置を用いてフィールド変換を
した場合の変換後のデータを示している。特に、第4図
〈B〉は再生映像信号と出力映像信号のフィールドナン
バーの奇数偶数が一致している場合の例で、加算器46よ
り出力されるデータである。例えば、データ536はデー
タ512、514、516、518から演算で得られる。〈C〉は再
生映像信号と出力映像信号のフィールドナンバーの奇数
偶数が不一致の場合の例で、加算器47より出力されるデ
ータである。この場合は、データ556がデータ512、51
4、516、518から先ほどとは異なる演算で得られる。通
常再生時には輝度のレベルの大きく変わる部分(以下、
輝度エッジと呼ぶ)は第4図〈A〉に示すデータ515と
データ516の間になるが、特殊再生時で、再生映像信号
と出力映像信号のフィールドナンバーの奇数偶数が一致
した、第4図〈B〉に示す場合には、輝度エッジはデー
タ535とデータ536の間であり、不一致となる第4図
〈C〉に示す場合では、データ557とデータ558の間とな
る。従って、この回路では、入力端子に〈A〉の様な映
像信号が入力され続けた場合、再生映像信号と出力映像
信号のフィールドナンバーの奇数偶数が一致して、スイ
ッチ25がH側を選択している間は〈B〉の様な映像信号
が出力され、再生映像信号と出力映像信号のフィールド
ナンバーの奇数偶数が不一致となりスイッチ25がL側を
選択している場合には〈C〉の様な信号を出力する。こ
のため、静止画、または動きのほとんどない画像の場
合、数フィールド毎にスイッチが切り替わると、輝度エ
ッジの部分が垂直方向のガタつきとなってしまう。
本発明の目的は、特殊再生時にも解像度の変化がほと
んどなく、かつ、輝度エッジのガタつきも解消すること
の可能なフィールド変換装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明ではフィールド間
の信号を利用した内挿フィルタ手段を用いる。即ち、再
生された映像信号を輝度信号Yと搬送色信号Cに分離す
るY/C分離回路によりY/C分離し、分離された輝度信号Y
を適宜遅延させるラインメモリ手段とフィールドメモリ
手段に記憶させ、分離された搬送色信号Cをラインメモ
リ手段に記憶させる。
フィールドメモリの出力と分離された輝度信号から画
像の動、静を識別する動き検出手段により、静止画と判
断した場合にはフィールド間の信号を用いた内挿フィル
タ信号の出力を選択し、動画と識別した場合にはライン
間の信号を用いた内挿フィルタ信号の出力を切り替え選
択する。
一方、分離された色信号Cはラインメモリ手段により
一定時間遅延した後、出力フィールドの搬送色信号の連
続性を満足させるように、色信号の符号反転の有無を制
御する。
出力フィールドの搬送色信号の連続性を満足するよう
に制御した色信号を内挿フィルタ処理した輝度信号に加
算して出力する。
〔作用〕
再生されたコンポジット信号はY/C分離回路により輝
度信号Yと搬送色信号Cに分離される。
Y/C分離回路により分離された輝度信号Yはラインメ
モリ手段とフィールドメモリ手段にそれぞれ記憶され
る。フィールド間の信号を用いた内挿フィルタではイン
ターレースするデータが入力されるため、輝度垂直エッ
ジ部分のガタつきのないフィールド変換を行う。また、
ライン間の信号を用いる内挿フィルタには、フィールド
変換を行おうとしているデータとその前後の数ライン分
のデータが入力され、再生映像データが動画の時に残像
が残らないようなフィールド変換を行う。
動き検出手段では、1フレーム前後のデータを比較し
て、データに差がなければ再生画像は静止画と見なせ、
フィールド間の信号を用いる内挿フィルタを、そうでな
ければ、ライン間の信号を用いる内挿フィルタを選択し
てフィールド変換を行うことにより、残像もなく、また
静止している部分では輝度垂直エッジ部分でのガタつき
をなくすことができる。
また、特殊再生時、フィールドデータの間引き、ある
いは繰り返しにより再生映像データの連続性に狂いを生
じた場合は、再生画像の動、静によらず、この動き検出
回路はこの特殊再生画像を動きのある再生画像と見なし
て、ライン間の信号を用いる内挿フィルタを選択してフ
ィールド変換を行い、画質劣化を防ぐことができる。
また、分離された色信号Cはラインメモリで遅延する
ことで、補間処理された輝度信号と重心を合わせること
ができ、また、符号反転の有無により、サブキャリアの
連続性を保つことができる。
これらの信号処理の行われた輝度信号と色信号を加算
することで、残像も、輝度エッジにおけるガタつきもな
くすことができ、さらには、サブキャリアの連続性を保
ったフィールド変換が実現できる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図及び、第2図に示す。第1図
において、101は再生映像信号の入力端子、102はフィー
ルド変換を終えた映像信号の出力端子、171〜178は1水
平走査期間(以下、1Hと記す。)の遅延線、179、180は
それぞれ260H、261Hの遅延線、103は1つのフィールド
内のデータのみを使用し、解像度の変化によるフリッカ
を生じないフィールド変換回路(フィールド内変換回
路)、104は複数のフィールドのデータを使用して輝度
エッジのガタつきをなくしたフィールド間変換回路、10
5は動き判定回路、151、152は減算器、153、154は入力
された符号付きの数値の絶対値を出力する絶対値回路、
155、156は入力値を予め決められた値と大小を比較する
比較器、157はANDゲート、106はコンポジット信号を輝
度信号Yと色信号Cに分離するY/C分離回路、191は入力
された色信号の正負の符号を反転させる符号反転回路、
192は符号反転した色信号と反転していない色信号を選
択するスイッチ、193は分離された色信号Cを1H遅延さ
せた信号と、前記の信号をさらに1H遅延させた信号を選
択するスイッチ、194はフィールド内変換回路103の出力
と、フィールド間変換回路104の出力を動き判定回路105
の出力に従って、切り替えるスイッチ、195はフィール
ド変換処理をした輝度信号と色信号とを加算する加算器
である。
第2図は本発明による1実施例を示す第1図フィール
ド間変換回路104の詳細なブロック図である。ここで、2
11〜215は再生映像信号をY/C分離した後の輝度信号の入
力端子で、211は第1図に示すY/C分離回路106の出力信
号から1H遅延したデータが、また、212には同じく、2H
遅延したデータが、213には263H遅延したデータが、214
には264H遅延したデータが、215には265H遅延したデー
タがそれぞれ入力される。
221、223、226はmの係数値を持つ係数器、222、22
4、225、227はnの係数値を持つ係数器であり、係数m
とnは2(m+n)=1の関係を持つ。また、23、24は
加算器、25は加算器23と24の出力を切り替えるスイッ
チ、26はフィールド間変換を行ったデータの出力端子
で、第1図のスイッチ194に入力される。
第1図の再生信号入力端子101から入力された再生コ
ンポジット信号は、まずY/C分離回路106に入力され、輝
度信号と色信号に分離された後、輝度信号は遅延線171
〜176、179、180で順次遅延される。フィールド内変換
回路103には、Y/C分離回路106の出力輝度信号と、遅延
線171、172、173の出力、つまり、Y/C分離回路106から
出力される輝度信号の1H遅延データ、2H遅延データ、3H
遅延データが入力され、入力された4種の輝度信号デー
タより、例えば、特開平2-132984号公報に記載されてい
る内挿フィルタ装置により変換されるフィールドに必要
なラインが作成され、その出力データがスイッチ194に
入力される。また、フィールド間変換回路104には、遅
延線171、172、179、174、175の出力、つまり、Y/C分離
回路107から出力される輝度信号の1H遅延データ、2H遅
延データ、263H遅延データ、264H遅延データ、265H遅延
データがそれぞれ第2図の入力端子211、212、213、21
4、215に入力される。入力端子213、214、215に入力さ
れるデータは入力端子211、212のデータより1フィール
ド前のデータである。入力端子211から入力された輝度
信号は係数器221と222に、入力端子212から入力された
信号は係数器223、224に、入力端子213から入力された
信号は係数器225に、入力端子214から入力された信号は
係数器226に、入力端子215から入力された信号は係数器
227に、それぞれ入力される。ここで、各係数器の値、
m、nは、前記のように2(m+n)=1であり、この
m、nの値を変えることによってフィールド間変換回路
のフィルタの周波数特性を変えることができる。この実
施例では、m=5/8、n=−1/8で、当然ながら、再生映
像信号と出力映像信号のフィールドナンバーの奇数偶数
が一致しているときに選択されるフィルタ、つまり、係
数器221、224、225、226からなるフィルタの周波数特性
と、不一致のときに選択されるフィルタ、つまり、係数
器222、223、226、227からなるフィルタの周波数特性は
同じである。係数器221、224、225、226の出力は加算器
23に入力され、再生映像信号と出力映像信号のフィール
ドナンバーの奇数偶数が一致しているときのフィールド
変換データを、係数器222、223、226、227の出力は加算
器24に入力され、再生映像信号と出力映像信号のフィー
ルドナンバーの奇数偶数が不一致の時のフィールド変換
データを、それぞれ作成する。第5図において、〈A〉
は(c)、(a)、(b)の順に再生された再生映像信
号の輝度信号で、第1図のY/C分離回路106の輝度信号Y
として出力される。第5図〈B〉は再生信号と出力信号
のフィールドナンバーの奇数偶数が一致した場合のフィ
ールド変換データであり、例えば〈B〉のデータ636は
〈A〉のデータ514、515、516、517が第2図の入力端子
212、214、211、213に入力されて、スイッチ25がL側を
選択したときに出力されるデータである。第5図〈C〉
は再生信号と出力信号のフィールドナンバーの奇数偶数
が不一致の場合のフィールド変換データであり、例えば
〈C〉のデータ656は〈A〉のデータ513、514、515、51
6が第2図の入力端子215、212、214、211に入力され
て、スイッチ25がH側を選択した場合に出力されるデー
タである。このフィールド間変換回路により作成された
データは再生信号と出力信号のフィールドナンバーの奇
数偶数が一致の場合でも不一致の場合でもその周波数特
性が同じであるだけでなく、輝度エッジも同じ所にな
り、フィールド変換処理による垂直エッジのガタつきを
なくすことができる。第2図の加算器23、24の出力はス
イッチ25に入力され、このスイッチは、再生映像信号
と、出力映像信号のフィールドナンバーの奇数偶数が一
致している場合にはL側に接続されている加算器の出力
を選択し、不一致の場合にはH側の加算器の出力を選択
する。このスイッチ25の出力は第1図のスイッチ194の
H側の端子に入力される。
また、フィールド変換を行おうとしているデータとそ
の525H遅延したデータ、即ち、第1図の1H遅延線171の
出力信号と261H遅延線180の出力信号は第1図の減算器1
51に、フィールド変換を行おうとしているデータの1H前
のデータとその525H遅延したデータ、即ち、第1図の1H
遅延線172の出力信号と1H遅延線176の出力信号は減算器
152に入力されて減算処理をされ、各々の減算器の出力
は絶対値回路153、154で絶対値を取った後に比較器15
5、156で予め決められた値と比較し、絶対値回路153、1
54の出力が両方共に予め決められた値よりも小さい場合
は、フィールド変換を行おうとしているデータの付近で
は動きが無いものと見なして、スイッチ194はH側のフ
ィールド間変換回路104の出力信号を選択し、そうでな
ければL側のフィールド内変換回路103の出力信号を選
択する。
一方、Y/C分離回路106で分離された色信号は遅延線17
7により1H遅延され、さらに遅延線178で1H遅延されたデ
ータと共にスイッチ193に入力されて、一方が選択され
る。輝度信号はフィールド内補間回路103、フィールド
間補間回路104で補間処理されるが、この補間処理にと
もない遅延が生じる。遅延線177、178はその遅延を補償
するものである。入力端子101より入力される再生映像
信号のフィールドナンバーと出力端子102より出力され
る信号のフィールドナンバーが一致する場合には、補間
処理後の輝度信号の遅延は端子101より入力される映像
信号に対し1.25Hとなるため、色信号は遅延線177で1H遅
延した信号をスイッチ193より出力する。フィールドナ
ンバーが不一致の場合には、補間処理後の輝度信号の遅
延は端子101より入力される映像信号に対し1.75Hとなる
ため、色信号は遅延線177、178で合計2H遅延した信号を
スイッチ193より出力する。スイッチ193の出力信号を符
号反転回路191で符号反転した色信号と、スイッチ193の
出力色信号はスイッチ192に入力され、出力映像のフィ
ールドナンバーに合う符号の色信号が選択されて出力さ
れる。具体的には、第1フィールドから第2フィールド
または第3フィールドに変換される場合には符号反転回
路191で符号反転された色信号が選択され、第1フィー
ルドから第4フィールドまたは第1フィールドに変換さ
れる場合には符号反転されることなくスイッチ193の出
力が選択される。加算器195では、スイッチ194から出力
される輝度信号と、スイッチ192から出力される色信号
とを加算してコンポジット信号にして出力する。
この結果、信号出力端子102からは、再生映像信号と
して入力端子101にどの様な画像が入力された場合で
も、動きの多い画像ではライン間のデータを用いるフィ
ールド内変換回路を使用してフィールド変換を行い、動
きの少ない画像では、複数フィールドのデータを使って
輝度エッジのガタつきをなくした出力画像が出力される
フィールド間変換回路を使用してフィールド変換を行
い、目的のフィールドナンバーの映像データを良好の状
態で出力することができる。
特殊再生時、フィールド単位でデータの間引き、繰り
返しが行われてフィールド間の相関に狂いを生じた場合
について、第8図を用いて説明する。第8図は、特殊再
生時の再生映像信号の輝度信号で、(b)と(c)の間
の1フィールドが間引かれて、(a)、(b)、
(c)、(d)の順で、第1図のY/C分離回路106の輝度
信号Yとして出力される。第8図において、901〜903、
911、912、921、922、931〜933は輝度の明るい画素、90
4、913、914、923、924、934は輝度の暗い画素である。
この場合、第8図(c)のデータ923のフィールド変換
データを作成する際、第1図の動き検出回路105の減算
器151には、第8図(c)のデータ923とデータ903が、
また、第1図の減算器152には、第8図(c)のデータ9
22と902が入力され、第1図に示す動き検出回路105は、
この特殊再生時、フィールドデータの間引きが行われた
部分を動画とみなして、スイッチ194はフィールド変換
回路としてフィールド内変換回路103を選択する。従っ
て、特殊再生画像が動画の場合は全く問題はなく、静止
画の場合でもフィールド間のデータを用いないフィール
ド変換回路を選択するのは、フィールドデータの間引き
が行われた部分のみなので、大きな画質劣化とはならな
い。これはフィールドデータが繰り返して入力された場
合も同様である。
上記した本発明の1実施例を示す第1図のフィールド
変換装置の性能は第1図に示すY/C分離回路106の分離性
能に依存する。
第6図はY/C分離回路の1例であり、701はコンポジッ
ト信号の入力端子、702は分離された輝度信号Yの出力
端子、703は同じく搬送色信号Cの出力端子、704はバン
ドパスフィルタ、705は1Hの遅延線、706、707は減算
器、708は振幅を1/2にする減衰回路である。入力端子70
1から入力されたコンポジット信号はバンドパスフィル
タ704に入力され、バンドパスフィルタ704の出力と、そ
の信号を遅延線705により1H遅延させた信号とを減算器7
07に入力して減算処理を行い、減衰回路708で振幅を1/2
にしてC信号を分離するCくし形フィルタを構成する。
一方、入力端子701からの入力コンポジット信号と減算
器707から出力されるC信号とを減算器706に入力して減
算処理を行い、Y信号を分離する。
第7図は再生映像信号の波形図の1例である。第7図
〈A〉は第6図のY/C分離回路に入力されるコンポジッ
ト信号の波形図で、801、802は色のついた部分、803、8
04は色のついていない部分である。また、第7図
〈B〉、〈C〉はそれぞれ、第6図のY/C分離回路によ
り分離された色信号Cと輝度信号Yで、例えば、コンポ
ジット信号801は色信号811と輝度信号821に分離され
る。第6図に示したような固定型のY/C分離回路を用い
た場合、垂直方向に色がなくなる部分で色信号813、輝
度信号823のようなY/C分離の誤動作をする。
本発明のフィールド変換装置の動き検出回路はフィー
ルド変換を行うフィールドのデータの輝度信号と、その
1フレーム前のデータの輝度信号を用いて行われるた
め、前記した様な色信号の輝度信号への漏れは動き検出
の誤動作につながる。そこで、第6図に示すY/C分離回
路とは別に、絵柄に応じて適応的に分離処理を変える適
応形のY/C分離回路とする必要がある。例えば、特願平2
-201533号公報に述べられているY/C分離回路を用いれ
ば、上記した色信号の垂直エッジ部分でも誤分離するこ
とがなく、従って、動き検出の誤動作を引き起こすこと
もない。上記公報に記されたY/C分離回路はライン遅延
線を用いて構成したものであるが、ライン遅延線を用い
て構成したY/C分離回路では、本質的に輝度信号の斜め
線と色信号を区別することができず、斜め線をすべて色
信号としてしまう。これを避けるためにはフレームメモ
リを用いた3次元くし形フィルタを用いる必要がある。
従って、第1図のY/C分離回路106は、ラインY/C分
離、フレームY/C分離などを再生画像の動、静に応じて
適応的に切り替える方式の、いわゆる3次元Y/C分離回
路とすることが望ましい。この場合、フレームY/C分離
を選択するか、ラインY/C分離を選択するかを決めるた
めに動き検出回路が必要になるが、これはフィールド変
換回路で、フィールド内変換回路とフィールド間変換回
路の選択に使用しているものと兼用することができる。
即ち、動き判定回路において、Y/C分離処理を行おうと
するデータの付近で、ある程度以上の動きが検出されれ
ば、3次元Y/C分離回路は同一フィールド内のデータの
みを用いたラインY/C分離処理を行い、ある程度以上の
動きが検出されなければフレーム間のデータを用いたフ
レームY/C分離を行うように働く。したがって、言うま
でもなく、フィールド内変換回路を用いてフィールド変
換を行う場合には、ラインY/C分離回路においてY/C分離
処理をしたデータが用いられ、フィールド間変換回路を
用いてフィールド変換を行う場合には、フレームY/C分
離回路においてY/C分離処理をしたデータが用いられ
る。また、VTRの特殊再生時、あるフィールドが間引
き、あるいは繰り返しをされてフィールドナンバーの連
続性が狂うことがあるので、フレームY/C分離回路には
このフィールドナンバーの連続性の狂いを検出して、そ
れに応じて処理を変える回路、つまり、通常再生時には
Y/C分離を行おうとしているフィールドのデータと、そ
の2フィールド前のデータを使用してY/C分離を行って
いるならば、フィールドの間引きが行われた場合にはY/
C分離を行おうとしているフィールドのデータと、その
1フィールド前のデータ(間引き処理を考慮にいれると
1フレーム前のデータに相当する)を、また、フィール
ドの繰り返しが行われた場合には、Y/C分離を行おうと
しているフィールドのデータと、その3フィールド前の
データ(1フィールド分のデータが繰り返し2度出力さ
れた場合を考慮すると、1フレーム前のデータに相当す
る)を使用してY/C分離を行う、というようにその処理
を変える回路が必要である。
第1図のY/C分離回路106を適応型のY/C分離回路とす
ることで、再生画像が第7図〈A〉の様にあるラインか
ら急に色がなくなるような場所でも、輝度信号と色信号
を正しく分離して、正しく動き検出をすることができ、
その結果、フィールド変換回路においてもフィールド内
変換回路、フィールド間変換回路から再生画像に適した
回路を選択して、フィールド変換を行うことができる。
さらに、Y/C分離回路106として、3次元Y/C分離回路と
することにより、斜め線の部分でも誤分離がなくなり、
斜め線での画質劣化を除くことができる。
〔発明の効果〕
本発明の装置によれば、VTRなどの特殊再生時におい
て、映像信号の動きの有無によらず、解像度変化がほと
んどなく、かつ、静止画でも輝度エッジにガタつきを起
こす事もないので、常に良好な映像信号を出力すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は第
1図の中のフィールド間変換回路の部分のブロック図、
第3図はフィールド内変換回路のブロック図、第4図は
フィールド内変換回路の特性を説明するための波形図、
第5図はフィールド間補間回路によりフィールド補間を
行ったときの特性を説明する波形図、第6図は入力信号
に応じて処理を変えない固定型Y/C分離回路のブロック
図、第7図は第6図のY/C分離回路による色信号の輝度
信号への漏れを説明するための波形図、第8図は特殊再
生時にフィールドデータが間引かれたときの本装置の処
理を説明するための波形図である。 101……コンポジット信号入力端子 102……コンポジット信号出力端子 103……フィールド内変換回路 104……フィールド間変換回路 105……動き判定回路 106……適応型Y/C分離回路 195……加算器 211〜215……フィールド間変換回路への輝度信号入力端
子 221〜227……係数器 23、24……加算器 25……スイッチ 26……フィールド間補間データ出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−245083(JP,A) 特開 平2−132984(JP,A) 特開 昭63−19987(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ信号の任意のフィールドナンバーの
    フィールドのデータから同一、あるいは別のフィールド
    ナンバーのフィールドのデータを作り出すフィールド変
    換装置において、 上記のフィールド変換を行おうとするフィールド内のデ
    ータのみを使用して、上記同一、あるいは別のフィール
    ドナンバーのフィールドのデータを作り出すフィールド
    内変換回路と、 上記のフィールド変換を行おうとするフィールド内の任
    意のデータ(a点とする)をm倍する第1の係数器と、
    同データをn倍する第2の係数器と、a点より1水平走
    査期間(以下1Hとする)前のデータをm倍する第3の係
    数器と、同データをn倍する第4の係数器と、a点より
    262H前のデータをn倍する第5の係数器と、a点より26
    3H前のデータをm倍する第6の係数器と、a点より264H
    前のデータをn倍する第7の係数器と、上記第1、4、
    5、6の係数器の出力を加算する第1の加算器と、上記
    第2、3、6、7の係数器の出力を加算する第2の加算
    器と、上記第1及び第2の加算器の出力を切り替えるス
    イッチとで構成され、再生映像信号と出力映像信号のフ
    ィールドナンバーの奇数偶数が一致するときは上記第1
    の加算器の出力を、不一致のときは上記第2の加算器の
    出力を選択して、上記同一、あるいは別のフィールドナ
    ンバーのフィールドのデータを作り出すフィールド間変
    換回路と、 上記フィールド変換を行おうとするデータの付近の動き
    の有無を検出する動き検出回路と、 上記フィールド内変換回路の出力と、上記フィールド間
    変換回路の出力とを、上記動き検出回路の出力にしたが
    って切り替えるスイッチと、 を有し、 上記動き検出回路により、フィールド変換を行おうとし
    ているデータの付近で、画像にある程度以上の動きがあ
    ると判断した場合にはフィールド内変換回路を選択し、
    ある程度以上の動きが無いと判断した場合にはフィール
    ド間変換回路を選択して、その回路により作り出された
    データを変換データとして出力する構成を備えることを
    特徴とするフィールド変換装置。
  2. 【請求項2】テレビ信号の任意のフィールドナンバーの
    フィールドのデータから同一、あるいは別のフィールド
    ナンバーのフィールドのデータを作り出すフィールド変
    換装置において、 フィールド内のデータのみを使用して、前記入力したテ
    レビ信号を輝度信号と色差信号に分離するラインY/C分
    離回路と、 フレーム間のデータを使用して、前記入力したテレビ信
    号を輝度信号と色差信号に分離するフレームY/C分離回
    路と、 上記ラインY/C分離回路からの出力データを使用して、
    上記同一、あるいは別のフィールドナンバーのフィール
    ドのデータを作り出すフィールド内変換回路と、 上記フレームY/C分離回路からの出力データを使用し
    て、上記同一、あるいは別のフィールドナンバーのフィ
    ールドのデータを作り出すフィールド間変換回路と、 上記フィールド変換を行おうとするデータの付近の動き
    の有無を検出する動き検出回路と、 上記フィールド内変換回路の出力と、上記フィールド間
    変換回路の出力とを、上記動き検出回路の出力にしたが
    って切り替えるスイッチと、 を有し、 上記動き検出回路により、フィールド変換を行おうとし
    ているデータの付近で、画像にある程度以上の動きがあ
    ると判断した場合には上記フィールド内変換回路の出力
    を選択し、また、ある程度以上の動きが無いと判断した
    場合には上記フィールド間変換回路の出力を選択して出
    力することを特徴とするフィールド変換装置。
  3. 【請求項3】上記フィールド間変換回路は、 フィールド変換を行おうとするフィールド内の任意のデ
    ータ(a点とする)をm倍する第1の係数器と、 同データをn倍する第2の係数器と、 a点より1水平走査期間(以下1Hとする)前のデータを
    m倍する第3の係数器と、 同データをn倍する第4の係数器と、 a点より262H前のデータをn倍する第5の係数器と、 a点より263H前のデータをm倍する第6の係数器と、 a点より264H前のデータをn倍する第7の係数器と、 上記第1、4、5、6の係数器の出力を加算する第1の
    加算器と、 上記第2、3、6、7の係数器の出力を加算する第2の
    加算器と、 上記第1及び第2の加算器の出力を切り替えるスイッチ
    と、 で構成されることを特徴とする請求項2記載のフィール
    ド変換装置。
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