JP3693069B2 - インクリボンを用いたプリンター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明の属する技術分野は、発光素子と受光素子の間で光透過によって被検出物を光検出する光センサーと、その光センサーを用いてインクリボンの位置検出を行うカラービデオプリンターである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般的な光透過型の光センサーは、図15に示すように、2枚のセンサー基板CB1 、CB2 にそれぞれ実装した発光ダイオード等の発光素子LEDと、フォトタイオード等の受光素子PDを一直線上に対向させて配置し、これら発光素子LEDと受光素子PDの間での空間(大気中)での光Fの透過によって被検出物を検出するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の光センサーは、発光素子LEDと受光素子PDとの空間の距離Lが長くなると、発光素子LEDから照射される光Fの減衰や拡散によって受光素子PDでの受光量が減少して、動作不良が生じたり、受光素子PDが外乱光を受光して、誤動作を生じる等、性能が低かった。
【0004】
また、発光素子LEDと受光素子PDを一直線上に対向して配置しなければならず、これら発光素子LEDと受光素子PDの配置の自由度が小さい。
【0005】
また、発光素子LEDと受光素子PDを距離Lを隔てた2箇所に配置しなければならず、これら発光素子LEDと受光素子PDを実装するための2枚のセンサー基板CB1 及びCB2 が必要となる上に、その2箇所への配線が必要となる等、コスト高につく。
【0006】
また、発光素子LED及び受光素子PDの表面に塵埃等が付着することによる動作不良等を防ぐために、これら発光素子LED及び受光素子PDの表面を定期的にクリーニングする必要があるが、そのクリーニング作業が面倒であった。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、光センサーを自動的にクリーニングすることができるインクリボンを用いたプリンターを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のインクリボンを用いたプリンターは、インクリボンホルダーによって脱着可能に装着されたインクリボンと、該インクリボンの位置検出を行う光センサーとを備えたインクリボンを持ちいるプリンターにおいて、上記光センサーが、上記インクリボンの装着により、該インクリボンの両側にほぼ平行状に配置される2本の光透過部材と、上記一方の光透過部材の一端側に配置されて、その一端から他端に向けて光を透過する発光素子と、上記他方の光透過部材の一端側に配置されて、その他端から一端に向けて透過された光を受光する受光素子と、上記2本の光透過部材の他端間で光の送受信を行うために、これらの光透過部材の他端に形成された光反射面とを備え、上記2本の光透過部材の他端間での光透過によって上記インクリボンの位置検出を行うように構成され、上記2本の光透過部材のそれぞれの外周にスライド可能に取り付けられた筒型の2本のクリーニング手段を有し、上記インクリボンホルダーの脱着時に上記2本のクリーニング手段を上記2本の光透過部材の外周に沿ってスライド操作することにより、該2本の光透過部材の表面を自動的にクリーニングする自動クリーニング機構を備え、上記自動クリーニング機構は、上記2本のクリーニング手段を上記インクリボンホルダーの抜き取り方向へスライド付勢する付勢手段を備え、装着される上記インクリボンホルダーによって上記抜き取り方向の反対方向へ上記付勢手段に抗してスライド駆動されるように構成されているものである。
【0009】
上記のように構成された本発明のインクリボンを用いたプリンターは、筒型の2本のクリーニング手段をインクリボンホルダーの抜き取り方向へスライド付勢する付勢手段を備え、装着されるインクリボンホルダーによって抜き取り方向の反対方向へ付勢手段に抗してスライド駆動されるように構成されている自動クリーニング機構を備えているので、インクリボンの交換のためのインクリボンホルダーの脱着時に、筒型の2本のクリーニング手段を2本の光透過部材の外周に沿って自動的にスライド操作して、その2本の光透過部材の表面を自動的にクリーニングすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した光センサーとカラービデオプリンターの実施の形態を図を参照して説明する。
【0011】
「光センサーの説明」
まず、図1及び図2によって、光透過型の光センサー12について説明する。
【0012】
この光センサー12にはガラスやアクリル樹脂等の光透過率の高い素材で構成された2本の光透過部材13、14が用いられている。そして、これら2本の光透過部材13、14は同一直径で、長さの等しい円柱状に形成されていて、これら2本の光透過部材13、14の表面は鏡面仕上げされている。
【0013】
そして、これら2本の光透過部材13、14の一端13a、14aがホルダー15に直角状に固定されていて、そのホルダー15によってこれら2本の光透過部材13、14が間隔L1 を隔てて平行状に保持されている。
【0014】
そして、ホルダー15に取り付けられたプリント基板である1枚のセンサー基板16に発光ダイオード等の発光素子17と、フォトダイオード等の受光素子18とが実装されていて、これらの発光素子17と受光素子18が2本の光透過部材13、14の一端13a、14aの端面の中央に形成された円筒状の凹部19、20内に同軸状に挿入されている。
【0015】
そして、これら2本の光透過部材13、14の他端13b、14bの互いに反対側の側面には、これらの他端13b、14b間で光の送受信を行うための光反射面21、22が対称状に形成されている。なお、これらの光反射面21、22は2本の光透過部材13、14の他端13b、14bをこれらの軸線に対して45°にカットしたカット面である。
【0016】
そして、これら2本の光透過部材13、14の他端13b、14b間に、被検出物である後述するカラービデオプリンターのインクリボン84の一端84a側を挿通させている。
【0017】
「光センサーの光検出動作の説明」
この光センサー12によれば、発光素子17から一方の光透過部材13の一端13aの凹部19内に照射された光Fが鏡面仕上げされている表面で全反射を繰り返しながら、その一方の光透過部材13の内部を一端13aから他端13bに向けて軸方向である矢印x方向に透過(光が伝導されること)される。
【0018】
そして、一方の光透過部材13の内部を他端13bまで透過された光Fは一方の光反射面21でほぼ直角状に反射されて、その他端13bから矢印z方向に送信(光が出射されること)されて、この光Fが間隔L1 の空間(大気中)を通って他方の光透過部材14の他端14bの内部に矢印z方向から進入して受信される。
【0019】
そして、他方の光透過部材14の他端14bの内部に矢印z方向から進入した光Fは他方の光反射面22で再びほぼ直角状に反射されて、その光Fの進行方向が矢印y方向に180°反転される。
【0020】
そして、その180°反転された光Fは他方の光透過部材14の鏡面仕上げされている表面で全反射を繰り返しながら、その他方の光透過部材14の内部を他端14bから一端14aに向けて軸方向である矢印y方向に透過(光が伝導すること)して凹部20内に入り、受光素子18によって受光される。
【0021】
そして、2本の光透過部材13、14の他端13b、14b間に挿通されて後述するように巻き取られるインクリボン84による光Fの透過と遮断との動作によって、そのインクリボン84の位置検出を行うことができる。
【0022】
従って、この光センサー12によれば、発光素子17から受光素子18までの矢印x、y、z方向に至る光路の大部分が2本の光透過部材13、14によって構成されていて、空間(大気中)は間隔L1 のみの極く短い距離となっているので、光路上での光Fの減衰や拡散が殆んど発生せず、発光素子17から受光素子18へ光Fを高効率で伝導することができる。
【0023】
また、発光素子17と受光素子18を2本の光透過部材13、14の一端13a、14aの端面の中央に形成した円筒状の凹部19、20内に同軸状に挿入しているので、発光素子17から照射される光Fの全光量を一方の光透過部材13の内部に矢印x方向に向けて透過させることができて、その光Fの透過効率が非常に高い。また、他方の光透過部材14の一端14aに向けて矢印y方向に透過されてきた光Fの全光量を受光素子18で受光することができるので、その受光効率が非常に高い。
【0024】
従って、動作不良や誤動作が発生しにくい上に、発光性能及び受光性能が高く、高性能の光検出を行うことができる。
【0025】
また、2本の光透過部材13、14及び一対の光反射面21、22によって光路を矢印x、y、z方向に向けて全体としてほぼコ字状に屈曲させることができるので、発光素子17と受光素子18とを一直線上に対向させて配置する必要がなく、これら発光素子17と受光素子18の配置の自由度が大きくなり、設計、製作の自由度が向上する。
【0026】
これにより、発光素子17と受光素子18を互いに近接して同一方向に向けて配置することができるので、これら発光素子17と受光素子18を1枚のセンサー基板16に近接して同一方向に向けて実装することができる。
【0027】
従って、1枚で、かつ、小さなセンサー基板16に発光素子17と受光素子18を実装できて、コンパクトな光センサー12を得ることができる。そして、1枚のセンサー基板16への1箇所の配線で、発光素子17及び受光素子18への通電を行えるから、配線も容易になり、センサー基板16が1枚で済むことと相俟って、低コストな光センサー12を得ることができる。
【0028】
ところで、この光センサー12によれば、発光素子17と受光素子18を2本の光透過部材13、14の一端13a、14aの端面の中央に形成した円筒状の凹所19、20内に挿入しているので、これら発光素子17及び受光素子18の表面に塵埃等が付着して、光検出の動作不良等を発生することは全くない。
【0029】
しかし、2本の光透過部材13、14の表面には塵埃等が付着し易いので、これら2本の光透過部材13、14の表面に付着した塵埃等を払拭するようなクリーニング機構が必要となる。
【0030】
「光センサーのクリーニング機構の説明」
そこで、図3によって、光センサー12のクリーニング機構25について説明する。
【0031】
このクリーニング機構25は、筒型のクリーニング手段である円筒状のクリーニングパッド26を円柱状の2本の光透過部材13、14のそれぞれの外周に取り付けて、これら2つのクリーニングパッド26を光透過部材13、14の軸方向であるx、y方向にスライド可能に構成したものである。
【0032】
従って、このクリーニング機構25によれば、2つのクリーニングパッド26を矢印x、y方向にスライド操作するだけで、2本の光透過部材13、14の表面に付着した塵埃等を極めて簡単に払拭することができて、そのクリーニング作業を極めて簡単に行える。
【0033】
「自動クリーニング機構の説明」
この際、図3に示した2つのクリーニングパッド26をその都度手動で矢印x、y方向にスライド操作して、手動によるクリーニング作業を行うことが可能であるが、例えば、後述するインクリボンの交換時に、2つのクリーニングパッド26を矢印x、y方向に自動的にスライド操作する自動クリーニング機構を簡単に得ることができる。
【0034】
即ち、図3に示すように、2つのクリーニングパッド26を1つのクリーニングパッドホルダー27によって保持し、このクリーニングパッドホルダー27を図3に1点鎖線で示す位置まで付勢手段である圧縮コイルバネ28によって矢印x方向にスライド付勢しておく。
【0035】
そして、後述するように、新しいインクリボン84がインクリボンホルダー87によって矢印y方向からセットされる際に、そのインクリボンホルダー87の一端87aでクリーニングパッドホルダー27を図3に実線で示す位置まで圧縮コイルバネ28に抗して矢印y方向に押し込んで、2つのクリーニングパッド26を図3に1点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで自動的にスライドさせる。
【0036】
このように構成すれば、インクリボンホルダー87の矢印x、y方向の抜き差しによってインクリボン84を交換する度に、2つのクリーニングパッド26を矢印x、y方向に自動的にスライド操作して、2本の光透過部材13、14の表面を自動的にクリーニングすることができる。
【0037】
「インクリボンホルダーの説明」
次に、図4〜図7によって、インクリボンホルダー87について説明する。
【0038】
このインクリボンホルダー87は合成樹脂によって成形されていて、共に広幅の巻取リール85と供給リール86とを間隔を隔てて平行状に配置して、これら巻取リール85と供給リール86を回転自在に保持し、これら巻取リール85と供給リール86の周面にインクリボン84を巻回して取り付けたものである。
【0039】
そして、このインクリボンホルダー87の巻取リール85と供給リール86との間には後述するカラービデオプリンターのサーマルヘッド挿入用の大きな開口88が形成されていて、このインクリボンホルダー87の一端87a側に巻取リール85及び供給リール86の一端85a及び86aが開口されている。
【0040】
そして、後述するカラービデオプリンター1の印画装置8の内部にインクリボンホルダー87を、図5に示すように、その一端87a側から矢印y方向に挿入して、図6に示すように、インクリボン84を印画装置8の内部にセットした時、このインクリボン84が後述する図10に示すように、プラテン80とサーマルヘッド83との間に沿って上下方向に架け渡されることになる。
【0041】
そして、そのインクリボンホルダー87によってセットされた巻取リール85及び供給リール86の一端85a及び86aがその印画装置8内の巻取リール台及び供給リール台(何れも図示せず)に係合されて、これら巻取リール85及び供給リール86の回転駆動が可能となるように構成されている。
【0042】
一方、図6に示すように、インクリボンホルダー87によってインクリボン84が印画装置8の内部に矢印y方向からセットされた時に、光センサー12の2本の光透過部材13、14がそのインクリボンホルダー87の一端87aにおける小幅部分の両側に矢印x方向から相対的に挿入されて、前述したように、これら2本の光透過部材13、14の他端13b、14b間にインクリボン84の一端84aが挿通されることになる。
【0043】
この際、図7に示すように、インクリボン84は、帯状の合成樹脂製の透明なフィルムの表面に、イエローY、マゼンタM、シアンCの3原色等の昇華性色材である染料を一定ピッチで繰り返すパターンで塗布したものである。
【0044】
そして、このインクリボン84には、スタート位置を表示するスタートシール89aやイエローY、マゼンタM、シアンCの各昇華性色材の位置を表示するための黒色の2本又は1本の線状マーク89b、89c等からなる位置表示マークが一定ピッチで設けられている。
【0045】
そして、後述する印画時に、このインクリボン84が矢印i方向に一定ピッチで間欠的に巻き取られる際に、光センサー12がインクリボン84の一端84a側を矢印i′方向に相対的に走査して、スタートシール89aや線状マーク89b、89c等からなる位置表示マークを順次光検出することによって、その印画中におけるインクリボン84の各位置を順次確認するものである。
【0046】
「カラービデオプリンターの説明」
以下、カラービデオプリンターについて説明する。
【0047】
「カラービデオプリンターの概要説明」
まず、図14によって、カラービデオプリンターの概要を説明する。
【0048】
このカラービデオプリンター1は、印画紙を所定の寸法にカットしたプリント紙2にカラー画像を印画するようにしたものである。そして、プリンター本体3のフロントパネル3aの一側部寄りの位置(図14で右寄りの位置)に下から順に給紙トレー4の挿入口5、プリント紙2の排紙口6、操作パネル7等が設けられている。また、プリンター本体3内で給紙トレー4の装着位置の一側部(図14で左側)に印画装置8が収納されていて、その印画装置8のプラテン80が後述する排紙装置の排紙方向である矢印d方向と平行に配置されている。
【0049】
そして、多数のプリント紙2を給紙トレー4内に上下に積み重ねて一度に収容して、この給紙トレー4をフロントパネル3aの挿入口5からプリンター本体3内へ矢印a方向から水平に挿入してロックする。
【0050】
そして、印画開始時には、後述する給紙装置によって、給紙トレー4内の最上位のプリント紙2が印画装置8のプラテン80に下側から給紙トレー4の装着方向である矢印a方向に対して直角な方向である矢印b方向から給紙される。
【0051】
そして、印画終了後には、プリント紙2が印画装置8のプラテン80の上側から給紙トレー4の上部位置へ矢印b方向の逆方向である矢印c方向に排出される。
【0052】
そして、この後、後述する排紙装置によって、プリント紙2が印画時のプリント紙2の移送方向である矢印c方向に対して直交する方向で、かつ給紙トレー4の装着方向の逆方向である矢印d方向に排紙されて、排紙口6に水平に送り出されるように構成されている。
【0053】
「カラービデオプリンターのモード説明」
次に、図10〜図13によって、カラービデオプリンターの各モードを順に説明する。
【0054】
まず、図10は給紙トレー4の装着状態を示したものであり、給紙トレー4の底部4a上に紙受板4bが載置され、多数のプリント紙2がその紙受板4bの上部に積み重ねられて給紙トレー4内に収容されている。そして、給紙トレー4はプリンター本体3内の底部に配置された給紙装置9を構成する給紙レバー90と、給紙ベルト91との間に水平に挿入され、給紙トレー4の底部4aに形成された開口4cが給紙レバー90の真上位置にセットされる。
【0055】
次に、図11は給紙モードを示したものであり、給紙装置9の給紙レバー90を回転軸92によって給紙位置まで上方である矢印e方向に回転駆動し、この給紙レバー90を給紙トレー4内に開口4cを通して下方から挿入して紙受板4bを上方に押し上げて、最上位のプリント紙2を給紙ベルト91に下から押圧する。
【0056】
そして、給紙ベルト91及び印画装置8のプラテン80を矢印f、g方向に回転駆動すると、最上位のプリント紙2が矢印c方向に送り出されて、このプリント紙2が給紙ガイド93によって案内されて、プラテン80の外周に下側から巻き付けられる。
【0057】
この際、矢印g方向に回転駆動されているプラテン80の外周に圧着されて同期して回転される一対のピンチローラ81及び給紙スタートの直後だけ一時的に1点鎖線で示すように支点軸82を中心に矢印h方向に回転され、この後、矢印h′方向に離間復帰されるサーマルヘッド83によってプリント紙2が案内されてプラテン80の外周に矢印c方向から巻き付けられる。
【0058】
そして、一度、プリント紙2を図12に1点鎖線で示す位置まで矢印c方向に送り出した後、図12に示すように、給紙レバー90を印画位置まで矢印e′方向に戻すと共に、プラテン80を矢印g′方向に逆回転駆動して、図12に実線で示すように、プリント紙2を矢印c′方向に戻して、給紙ベルト91の上部の両側に配置されている給紙台94上の印画スタート位置にセットする。なおこの間、サーマルヘッド83は図12に1点鎖線で示すようにプラテン80から矢印h′方向に離間されている。
【0059】
次に、図12は印画モードを示したものであり、印画装置8には、前述したようにインクリボン84がプラテン80の上下に配置された巻取リール85と供給リール86との間に巻き掛けられて、プラテン80とサーマルヘッド83との間に上下方向に架け渡された状態にセットされている。そして、インクリボン84のプラテン80側の面に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン(3原色)の昇華性色材である染料等が一定ピッチで繰り返されるパターンで塗布されている。
【0060】
そして、図12に実線で示すように、サーマルヘッド82が支点軸82を中心に矢印h方向に回転されて、サーマルヘッド82によってインクリボン84がプラテン80の外周上でプリント紙2に矢印h方向から圧着されると共に、プラテン80が矢印g方向に回転駆動される。すると、プリント紙2が矢印c方向に移送されると共に、プリント紙2とインクリボン84との摩擦トルクによってインクリボン84がプリント紙2と一体に矢印i方向に送り出されて、1回目の印画工程が行われる。なおこの時、矢印i方向に繰り出されたインクリボン84は巻取リール85に矢印j方向に巻き取られる。
【0061】
そして、この1回目の印画工程では、サーマルヘッド83の加熱によりインクリボン84のイエローの染料を昇華すると同時に、熱転写して、プリント紙2にイエローの画像を印画する。
【0062】
次に、図12に1点鎖線で示すように、サーマルヘッド83を矢印h′方向にプラテン80から離間させると共に、プラテン80を矢印g′方向に逆回転駆動して、プリント紙2を給紙台94上まで矢印c′方向に戻した後、上述と同様の2回目の印画工程を行い、インクリボン84のマゼンタの染料を昇華すると同時に熱転写して、プリント紙2のイエローの画像の上にマゼンタの画像を重ねて印画する。
【0063】
そして、同様にして、3回目の印画工程を行って、インクリボン84のシアンの染料を昇華すると同時に熱転写して、プリント紙2のイエロー、マゼンタの画像の上にシアンの画像を重ねて印画して、最終的に、イエロー、マゼンタ、シアンの染料によって合成されたカラー画像を印画する。
【0064】
次に、図13は排紙モードを示したものであり、印画工程の終了後に、プラテン80の斜め上方に配置された排出ローラ100が矢印k方向に回転駆動され、その排出ローラ100にピンチローラ101によって圧着されたプリント紙2が矢印c方向に排出されて、後述する排紙装置10の排紙台102上に載置される。そして、この後、排紙装置10によって、プリント紙2が図14で矢印d方向に排紙されて、排紙口6へ送り出される。
【0065】
「排紙装置の概要説明」
次に、図8及び図9によって、排紙装置10の概要を説明する。
【0066】
まず、プリンター本体3内の給紙トレー4の装着位置の上方位置で、印画装置8のプラテン80の横側部に排紙装置10の排紙台102が設けられていて、この排紙台102は排紙口6に接続された水平な低所部102aと排出ローラ100とほぼ同じ高さの高所部102bとによって階段状に形成されている。
【0067】
そして、高所部102bに排紙方向である矢印d方向と平行に一対のスリット103が形成されていて、これらのスリット103を挿通して高所部102bの上方に突出された垂直で平行な一対の排紙アーム104aを有する排紙レバー104が支点軸105を中心に矢印m、m′方向に回転自在に設けられている。
【0068】
そして、図8及び図9に実線で示すように、印画終了後のプリント紙2がプラテン80から矢印c方向に排出されて、このプリント紙2が排紙台102の低所部102aと高所部102bの上部に跨って載置される。
【0069】
次に、排紙装置10の排紙レバー104が図8及び図9に実線で示す復動位置から1点鎖線で示す往動位置まで矢印m方向に回転駆動されて、一対の排紙アーム104aがプリント紙2の後端2aの2点を矢印d方向に平行に押す。
【0070】
すると、プリント紙2が矢印d方向に平行に押し出されて、図8及び図9に1点鎖線で示すように、プリント紙2が排紙台102の高所部102bから低所部102aに矢印d方向にすべり落とされて、そのプリント紙2の先端2bがプリンター本体3の操作パネル7の下に形成されている排紙口6に送り出される。
【0071】
そして、オペレータは排紙口6の中央下部に形成されている凹み6aに指先を挿入して、プリント紙2を排紙台6外に抜き取ることができる。
【0072】
ところで、このカラービデオプリンター1によれば、印画時に、高性能な光センサー12によってインクリボン84の位置検出を高精度に行えるので、高画質のカラー画像をプリント紙2に印画することができる。
【0073】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は図面に示された実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0074】
例えば、上記した実施の形態では、2本の光透過部材13、14を平行状に配置したが、これら2本の光透過部材13、14を必ずしも平行状に配置しなくても、光反射面21、22等の組み合わせによって、光路を各種形状に変更できる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の光センサーとビデオプリンターは、次のような効果を奏する。
【0076】
請求項1のインクリボンを用いたプリンターは、インクリボンの交換時に、2本の光透過部材の表面を自動的にクリーニングすることができる。
【0077】
請求項2のインクリボンを用いたプリンターの光センサーは、発光素子と受光素子を1つのセンサー基板に実装したので、これら発光素子及び受光素子への配線も1箇所のみで済む。従って、従来のようにセンサー基板を2枚用いたり、2箇所へ配線していたものに比べて、組立や配線が容易になって、低コストなものが得られる。
【0078】
請求項3のインクリボンを用いたプリンターの光センサーは、2本の光透過部材の一端に凹部を形成して、これらの凹部内に発光素子と受光素子を挿入したので、発光素子から一方の光透過部材の光の透過効率及び他方の光透過部材から受光素子への光の受光効率を共に高くすることができて、発光性能及び受光性能の高い、高性能な光検出を行える。
また、2本の光透過部材の一端に形成した凹部内に発光素子及び受光素子を挿入したので、これら発光素子及び受光素子の表面に塵埃等が付着しにくく、動作不良や誤動作が発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光センサーの実施の形態を説明する断面図である。
【図2】同上の光センサーの斜視図である。
【図3】同上の光センサーのクリーニング機構を説明する断面図である。
【図4】インクリボンホルダーの斜視図である。
【図5】本発明の光センサーを組み込んだカラービデオプリンター内へのインクリボンホルダーのセット方法を説明する概略透視図である。
【図6】同上のインクリボンのセット完了状態の概略透視図である。
【図7】インクリボンの展開図である。
【図8】カラービデオプリンターの排紙装置全体の概要を示す一部切欠き平面図である。
【図9】図8のA−A矢視での断面側面図である。
【図10】本発明の光センサーを組み込んであるカラービデオプリンターの給紙開始前を示した断面正面図である。
【図11】同上のカラービデオプリンターの給紙モードを示した断面正面図である。
【図12】同上のカラービデオプリンターの印画モードを示した断面正面図である。
【図13】同上のカラービデオプリンターの排紙モードを示した断面正面図である。
【図14】同上のカラービデオプリンター全体の斜視図である。
【図15】従来の一般的な光透過型の光センサーを説明する図面である。
【符号の説明】
1 カラービデオプリンター
8 印画装置
84 印画装置のインクリボン(被検出物)
87 印画装置のインクリボンホルダー
12 光センサー
13、14 光透過部材
13a、14a 光透過部材の一端
13b、14b 光透過部材の他端
15 ホルダー
17 発光素子
18 受光素子
19、20 凹部
21、22 光反射面
25 クリーニング機構
26 クリーニングパッド(クリーニング手段)
F 光
L1 空間
Claims (3)
- インクリボンホルダーによって脱着可能に装着されたインクリボンと、該インクリボンの位置検出を行う光センサーとを備えたインクリボンを用いたプリンターにおいて、
上記光センサーが、
上記インクリボンの装着により、該インクリボンの両側にほぼ平行状に配置される2本の光透過部材と、
上記一方の光透過部材の一端側に配置されて、その一端から他端に向けて光を透過する発光素子と、
上記他方の光透過部材の一端側に配置されて、その他端から一端に向けて透過された光を受光する受光素子と、
上記2本の光透過部材の他端間で光の送受信を行うために、これらの光透過部材の他端に形成された光反射面とを備え、
上記2本の光透過部材の他端間での光透過によって上記インクリボンの位置検出を行うように構成され、
上記2本の光透過部材のそれぞれの外周にスライド可能に取り付けられた筒型の2本のクリーニング手段を有し、
上記インクリボンホルダーの脱着時に上記2本のクリーニング手段を上記2本の光透過部材の外周に沿ってスライド操作することにより、該2本の光透過部材の表面を自動的にクリーニングする自動クリーニング機構を備え、
上記自動クリーニング機構は、上記2本のクリーニング手段を上記インクリボンホルダーの抜き取り方向へスライド付勢する付勢手段を備え、装着される上記インクリボンホルダーによって上記抜き取り方向の反対方向へ上記付勢手段に抗してスライド駆動されるように構成されている
ことを特徴とするインクリボンを用いたプリンター。 - 上記発光素子及び受光素子を1つのセンサー基板に実装した
ことを特徴とする請求項1記載のインクリボンを用いたプリンター。 - 上記2本の光透過部材の一端に凹部を形成して、これらの凹部内に上記発光素子及び受光素子を挿入した
ことを特徴とする請求項1記載のインクリボンを用いたプリンター。
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