JP2856233B2 - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

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JP2856233B2
JP2856233B2 JP4195959A JP19595992A JP2856233B2 JP 2856233 B2 JP2856233 B2 JP 2856233B2 JP 4195959 A JP4195959 A JP 4195959A JP 19595992 A JP19595992 A JP 19595992A JP 2856233 B2 JP2856233 B2 JP 2856233B2
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俊郎 河野
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、ラインサーマルヘッド
を用いた熱転写カラープリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、転写紙表面のカラーインクを
サーマルヘッドの熱で溶融あるいは昇華させて記録紙に
順次転写することによってカラー画像印刷を行なう各種
のプリンタ装置が一般的に知られている。以下、図12
を用いて、従来のカラープリンタの一例を説明する。図
12に示すように、従来のプリンタ装置301は、記録
紙302の一端をクランプするクランパユニット313
と、このクランパユニット313を図中左右方向(一般
に記録紙の副走査方向)に移動自在に支持する移送機構
308と記録ユニット309とを備えて大略構成されて
いる。また、このプリンタ装置301は、長手方向にロ
ール状に巻回した記録紙302を用い、図示しない搬送
装置によって、この記録紙302を送りローラ320,
321まで搬送し、この送りローラ320,321から
プラテンローラ307を経由して、その先端を前記クラ
ンパユニット313のクランパ310によってクランプ
した後、カッタ303によって記録紙302をこの記録
紙302の幅方向にカットして1画面分の大きさにした
後に、記録動作を行う。
【0003】上記クランパユニット313は、クランパ
310と、このクランパ310を移送するための略L字
状の滑車部324と、この滑車部324に固定されたソ
レノイド326とで構成されている。なお、クランパ3
10は軸325によって回動可能に取り付けられてい
る。また、324a,324bは滑車部324に取り付
けられた滑車であり、クランパユニット313の移動を
補助するためのものである。クランパ310の記録ユニ
ット309側は、記録紙302のクランプを良好にする
ために先端が折り曲げられていて、他端にはクランパ3
10を回動させるためのソレノイド326が設けられて
いる。また、移送機構308は、後述する駆動プーリ3
36,337、この駆動プーリ336,337に掛装さ
れているベルト328等で構成されている。なお、図1
2に示すように、ベルト328は、上記記録ユニット3
09に固定されたモータ315からベルトb,cを介し
て駆動されるよう上記クランパユニット313よりも下
に設けられている。また、滑車部324は、ベルト32
8に固定されているものである。
【0004】更に、上記滑車部324に固定された滑車
324a,324bを副走査方向に移送自在にするため
のステージ312が滑車部324の下方に設けられ、滑
車324a,324bの移送を良好にしている。上記ス
テージ312の記録ユニット309側には、上記滑車3
24の原点(記録開始位置)出しのための検出部材であ
る反射型の位置出しセンサ316が設けてある。記録ユ
ニット309は、図12に示すように上記モータ315
を駆動し、その動力をプラテンローラ307、送りロー
ラ320,321に伝達している。上記送りローラ32
0,321は記録紙302の送りを案内する。なお、送
りローラ320は、図示しない機構によってローラ32
1方向に付勢されている。また、モータ315内には、
所定パルス数をカウントすることによりモータ315の
回転を停止させるよう構成されたエンコーダが内装され
ている。
【0005】更にまた、この送りローラ321は記録紙
302が走行経路上、弛まないで配置されるようにギア
比を変えることによって前記駆動プーリ337より低速
で回転するよう構成されている。また、移送機構308
と送りローラ320,321との間には、印字時にサー
マルヘッド318にかけられる圧力を受けるためのプラ
テンローラ307が設けられている。上記サーマルヘッ
ド318は、軸317を回動軸として回動可能に構成さ
れており、上述の加圧は、偏心カム314を回転するこ
とにより、サーマルヘッド318に配された発熱部の直
下に均等な圧力がかけられるようにしてある。更に、サ
ーマルヘッド318の上方には一対の転写紙ロール30
5,306が掛け回されており、転写紙ロール305,
306に巻回された転写紙311は、サーマルヘッド3
18とプラテンローラ307との間に介挿されている。
また、転写紙311の円滑な走行をガイドするためプラ
テンローラ307の前後にガイドローラ332,333
が設けてある。そして、このプリンタ装置301におい
て記録された記録済みの記録紙302は、前記クランパ
310のクランプが解除された後、前記送りローラ32
0,321によって、図中矢印方向へ搬送され図示され
ない排紙口より排紙される。
【0006】このプリンタ装置によれば、以上のような
構成であるため、記録紙302の往復移動に際して、記
録紙302の記録開始位置を高精度に揃えることができ
て高品位な画像を得ることができると共に、プラテンロ
ーラ307も小径のもので足りるため、サーマルヘッド
318も小型のものが使用できてプリンタ装置を低価格
なものとすることができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図12
に示した従来例にあっては、レジズレを少なくして高品
位な画像を得ることができると同時に、小径のプラテン
ローラを使用できるものであるが、記録紙302のクラ
ンパまでの搬送や、この記録紙2を保持するクランプ等
の給紙動作が、1枚印刷する度に必要なために1枚の印
刷時間が長くなってしまい、また、この給紙動作が、記
録紙2の紙づまりを発生する原因ともなる。また、記録
画面の記録紙長手方向の大きさは、クランプユニット3
13の移動量によって決まってしまうので、移動機構3
08の記録紙長手方向の大きさを十分にとる必要がある
ため、その分だけプリンタ装置が大型化してしまい、コ
ストが高くなってしまうという欠点がある。
【0008】そこで、本発明は上記の点に着目したもの
で、カラープリンタ装置のクランプ機構を小さく、かつ
低コストで構成できるようにし、特に、ロール記録紙を
用いるカラープリンタ装置に好適なクランプ機構を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための手段として、サーマルヘッドを複数のカラ
ーインクを塗布した転写紙及び記録紙を介してプラテン
ローラに圧接し、この記録紙を往復動作させることによ
って、前記転写紙上の複数のカラーインクを前記記録紙
に面順次で転写して画像や文字を記録するカラープリン
タにおいて、前記プラテンローラと前記記録紙の排紙口
との間の所定位置に設けられ、且つ、前記記録紙への記
録動作中は回転を停止して該記録紙の先端を固定保持す
るクランプ機能と、記録動作終了後は排紙方向に回転し
て記録済みの前記記録紙を排紙する排紙機能との両方の
機能を有する一対のローラと、 前記プラテンローラと前
記一対のローラとの間に設けられ、且つ、前記記録紙へ
の記録動作中に前記プラテンローラから送られた該記録
紙を湾曲させて一時的に貯留する貯留部とを備えたこと
を特徴とするカラープリンタである。また、上記発明の
カラープリンタにおいて、前記一対のローラの一方のロ
ーラは、駆動源とワンウェイクラッチを介して排紙方向
にのみ回転可能に連結され、且つ、他方のローラは、バ
ネを介して前記一方のローラに圧接したことを特徴とす
るもである。
【0010】
【実施例】以下本願発明に係るカラープリンタ(以下、
単に「プリンタ」という。)の一実施例について添付図
面を参照して説明する。本実施例のプリンタ装置の概略
レイアウトは、図1、図2に示すように、略階段状の外
形形状となっている。図1は、本発明のカラープリンタ
の一実施例を示す側断面図であり、図2は、本発明のカ
ラープリンタの一実施例を示す外観斜視図である。図1
において、プリンタ装置1は、その内部前方にロール状
の記録紙2を収納する記録紙収納部3、中央部に主要記
録機構を有する機構部4、底面側に信号処理回路部5、
後方側に電源及び機構制御回路部6が配置されている。
なお、161は、排紙口8より排紙された記録紙2を切
断するためのカッタユニットである。
【0011】ロール状の記録紙2は機構部4にあるプラ
テンローラ7に略U字形に巻回されて排紙口8よりプリ
ンタの外部に設けた排紙ガイド部9に導かれる。機構部
4には、サーマルヘッド91を装着したサーマルヘッド
機構部10、転写紙11を保持するカートリッジ12、
記録紙2を保持及び排出させる保持機構部13、記録中
記録紙2を一時貯留する貯留部14等から構成されてい
る。プリンタ1の外装の内、記録紙収納部3のカバー1
5と、カートリッジ12及び貯留部14のカバー16
は、図1に示すように回動軸15a,16aを中心とし
て回動開閉自在とされており、ロール状の記録紙2及び
カートリッジ12の交換作業や、ジャムが発生した時の
貯留部14における記録紙2の除去を容易になし得るよ
うになっている。また、カートリッジ12及び貯留部1
4のカバー16は、その一部が透明部材41から成り、
貯留部14内の記録紙2を観察可能な構成になってい
る。
【0012】本実施例のプリンタ1では、記録紙2をプ
ラテンローラ7の前後で往復動作させて、イエロー、マ
ゼンタ、シアン(以下、それぞれを単に「Y」、
「M」、「C」と表記する。)の3色又はブラック(以
下、単に「Bk」と表記する。)を加えた4色など複数
のカラーインクを塗布した転写紙11を用いて複数のカ
ラーインクを記録紙2に面順次記録を行なうものであ
るが、記録中、全色の記録が完了するまでは、記録紙2
がプリンタ1の外部に排出されない方式であるため、記
録中に記録紙面上にゴミや埃が付着するのを防止でき、
ヘッドの破損防止や画質の向上が図られるものである。
一方、このように記録中における記録状態の観察ができ
ないと、使用者が待ち時間を長く感じたり、記録画像の
欠陥を早期に発見できないという不都合も生じる。しか
し、本プリンタでは、上述のようにカートリッジ12及
び貯留部14のカバー16は、その一部が透明部材41
から成っているため、ここから記録紙2を観察すること
ができ、上述の不都合も解消されるものである。なお、
図2中、19はプリンタ1の動作状態を表示する表示パ
ネルである。
【0013】次に機構部4について、図3〜図6を参照
して説明する。図3〜図6は機構部4の断面を示す図で
あり、図3はサーマルヘッド機構部10がプラテンロー
ラ7に対向する位置にセットされたセット状態を示し、
図4は、図3の状態から図示しない機構によりサーマル
ヘッド91が更に反時計方向に回動されてプラテンロー
ラ7圧着された状態を示し、図5はサーマルヘッド機
構部10が軸38を中心に時計方向に大きく回動されて
退避した退避状態を示す。また、図6は、図5の退避状
態に於てカートリッジ12を取り除いた状態を示す。な
お、このようにサーマルヘッド機構部10を移動するた
めの移動機構については後述する。
【0014】カートリッジ12は、図3に示すように、
左右のフレーム27R,27L(27L側のみ図示)
これらを連結する2本のステー28,29とでそのフレ
ームが構成されている。そしてこの左右のフレーム27
R,27Lには、転写紙11を案内する転写紙ガイドロ
ーラ30,31が設けてあり、さらに、このカートリッ
ジ12から着脱自在の転写紙軸25,26が装着してあ
る。この転写紙軸25,26には転写紙11が巻回して
ある。また、転写紙軸26を、図示しない駆動機構によ
って図3中反時計方向に回転することで転写紙11を巻
き取り、転写紙軸25を時計方向に回転することで転写
紙11を巻き戻すことができる。なお、この転写紙軸2
5,26を回転させる駆動機構は、本体側に設けてあ
り、カートリッジ12にはこの駆動力を転写紙軸25,
26へ伝えるための図示しないギアがそれぞれの転写紙
軸25,26に設けられらているものである。また、転
写紙11を交換するには、このカートリッジ12を本体
より離脱して行えばよい。
【0015】機構部4を支持するフレームは、左右のア
ルミダイカスト製フレーム17R,17L(17L側の
み図示)及びこれらの左右フレーム17R,17Lを連
結する略Z字状ステー18とI字型ステー39とから構
成されている。サーマルヘッド機構部10は、図3〜図
6に示すように軸38の周りに回動自在であり、サーマ
ルヘッド機構部10がプラテンローラ7側の回動位置に
あるときは、サーマルヘッド機構部10の左右の両側に
設けられた固定爪20R,20L(図5、6参照)が左
右フレーム17R,17Lに設けられた固定ピン21
R,21Lに係合することによってサーマルヘッド機構
部10が固定される。固定爪20R,20Lはシャフト
22に一体に固定されて軸23R,23Lを中心に回動
動作する。なお、固定爪20R,20Lは図示しないバ
ネによって図6中反時計方向に付勢されている。固定爪
20R,20Lと固定ピン21R,21Lとの係合の解
除は、後述するロック解除機構によって、図6中、固定
爪20R,20Lをバネの付勢力に抗して時計方向に回
動することによって行なわれる。24R,24Lはそれ
ぞれ左右のフレーム17R,17Lに形成されたカート
リッジ12の着脱を案内するためのレールであり、サー
マルヘッド機構部10が退避状態にあるとき、カートリ
ッジ12はこのレール24R,24Lに沿って上下方向
に着脱可能な構成となっている。
【0016】図3において、転写紙ガイドローラ97
は、サーマルヘッド91をプラテンローラ7に圧着した
際、後述するクランプローラ82とプラテンローラ7と
に外接する接線より内側、即ちプラテンローラ7側へ入
り込むように構成されている(図4に示す状態)。この
ため、記録紙2を逆送した際等に生じる記録紙2の弛み
を完全に除去することができる。
【0017】次に、サーマルヘッド機構部10の退避動
作とセット動作について、図9〜図11を参照して説明
する。前記固定爪20R,20Lを一体的に固定してい
るシャフト22は、図9に示すように、左フレーム17
Lの長孔180を貫通して左フレーム17Lの外側まで
突出している。また、サーマルヘッド機構部10を回転
自在に支持している軸38も左フレーム17Lの図示し
ない軸受を貫通して左フレーム17Lの外側に突出して
おり、その突出した軸38の先端には、従動アーム18
1がネジ182によって一体に固定されて構成されてい
るため、従動アーム181とサーマルヘッド機構部10
とは一体的に回動することになる。一方、左フレーム1
7Lの上辺に設けられたリブ183をレールとして、溝
部を有する解除ツマミ184が図9中、左右方向にスラ
イド自在となっている。解除ツマミ184には板金ベー
ス185が一体に固定されており、板金ベース185上
にはピン186がカシメてある。ピン186は、先に述
べた従動アーム181の先端部に設けられた長孔187
に貫入係合しており、解除ツマミ184のスライド動作
を従動アーム181の回動動作に変換する。
【0018】また、板金ベース185上にはロック解除
板188が、一対の長孔189,189と一対のガイド
ピン190,190とによって、図9中、上下にスライ
ド可能に設けられている。更に、ロック解除板188と
板金ベース185との間にはバネ191が掛けられてお
り、このバネ191によってロック解除板188は板金
ベース185に対して、図9中上方に付勢されている。
そして、ロック解除板188の下部に設けられた曲げ部
192は、シャフト22の先端部と当接しているので、
ロック解除板188をバネ191に抗して下方へ押し下
げると固定爪20R,20Lは回動して前記固定ピン2
1R,21Lから外れることになる(図10の状態)。
また、図9に示した移動機構の状態では、図3または図
4に示すようにサーマルヘッド91がプラテンローラ7
に対向した位置状態となっている。なお、193はロッ
ク解除板188と一体に設けられたロック解除ノブであ
る。
【0019】次に、図10に示すように、ロック解除ノ
ブ193を充分に押し込むと、ロック解除ノブ193と
解除ツマミ184とは、同一の高さとなり、この状態で
解除ツマミ184を、図10中、左方向にスライドさせ
れば、サーマルヘッド機構部10は回動して、図5に示
す退避状態となる。ここで、ロック解除ノブ193を離
せば、バネ191によってロック解除ノブ193は復帰
し、図11の状態となり、サーマルヘッド機構部10
は、退避状態に固定される。サーマルヘッド機構部10
を上記の退避状態から復帰させてセット状態とするため
には、解除ツマミ184を、図11中、右方向へスライ
ドさせるだけでよく、これにより固定爪20R,20L
は固定ピン21R,21Lに自動的に係合してロックさ
れる。このようにして、前記サーマルヘッド機構部10
を移動できる。
【0020】なお、解除ツマミ184が左方向位置(図
11参照)、即ちサーマルヘッド機構部10が退避状態
にあるときは、先に述べたカバー16はその左側壁部1
94が解除ツマミ184に当たるため、閉じることがで
きないように構成されている。一方、解除ツマミ184
が右方向位置、即ちサーマルヘッド機構部10がセット
状態にあるときは、カバー16の左側壁部194に設け
られた切欠き部195が解除ツマミ184の位置にある
ため、カバー16は閉じた状態となることができるよう
に構成されている。
【0021】次に、図4、図7、図11を用いて、前記
保持機構部13のクランプローラ82について説明す
る。図7において、クランプローラ82は、モータ74
によって駆動される場合は、ギア77,76,81,8
4、及びワンウェイクラッチ83を介して、図7中、時
計方向にのみ回転可能になっている。そして、モータ7
4が、これと逆に回転する時は、このワンウェイクラッ
チ83によってクランプローラ軸85に駆動力は伝わら
ないようになっている。なお、ギア78は、前記転写紙
軸25を駆動する駆動機構のものであるが、その駆動機
構の詳細については説明を省略する。このクランプロー
ラ82が時計方向に回転するとき、前記記録紙2は、前
記排紙口8より排紙される。このクランプローラ82
は、その表面にローレット等の切込み形状が設けられた
硬質材料からなるものであり、従動ローラ173(図4
参照)とで記録紙2を挟持することによって、記録紙2
の裏面にローレットの歯が喰い込んだ状態となる。ま
た、図7において、クランプローラ82は、前記サーマ
ルヘッド91の幅方向に複数個設けてあり、クランプロ
ーラ軸85は左右のフレーム17R,17Lに固定され
たワンウェイクラッチ40R,40Lによって時計方向
の回転のみ可能になっている。このため、前記記録紙2
の往復移動における、図4で示した記録紙2の弛みを取
るための逆送時に、記録紙2の張力によってクランプロ
ーラ82が図7中反時計方向に回転することはない。
【0022】図4で示す従動ローラ173は軸174上
に、記録紙2を挟んでクランプローラ82と対向する位
置に固定されており、ゴム等の弾性部材で構成されたも
のである。軸174は、図11において、左右フレーム
17R,17Lを貫通して左右フレーム17R,17L
の外側にある移動レバー132R,132Lに固定され
たワンウェイクラッチ133R,133Lによって、同
図中、反時計方向の回転のみ自在に支持されている。
【0023】次に、移動レバー132R,132Lは、
図8に示すように、左右フレーム17R,17Lに設け
られた軸受134R,134Lによって支持されたシャ
フト135を軸として、軸受136R,136Lに回動
自在に支持されている。シャフト135の両端にはそれ
ぞれ、セットレバー137R,137Lが固定されてお
り、セットレバー137R,137Lに設けたバネ掛け
140R,140Lに掛けたバネ138R,138Lに
よって、図9中、下方へ付勢されている。なお、139
R,139Lは、セットレバー137R,137Lの補
強部材である。
【0024】セットレバー137R,137Lは、図9
に示す矢視方向からみて略L字形をしており、その一部
が移動レバー132R,132Lの左肩上部に当接する
ため、バネ138R,138Lの弾発力によって、移動
レバー132R,132Lを反時計方向に付勢してい
る。一方、セットレバー137R,137Lをバネ13
8R,138Lに抗して、図9中、時計方向に回動させ
れば、セットレバー137R,137Lはデッドポイン
トを越えて、今度は移動レバー132R,132Lの右
肩上部に当接するので、バネ138R,138Lの弾発
力によって移動レバー132R,132Lは時計方向に
回動して図11の状態となる。この結果、移動レバー1
32R,132L上にワンウェイクラッチ133R,1
33Lを介して支持されている従動ローラ軸174に固
定されている前記従動ローラ173は、前記クランプロ
ーラ82に対して接離自在になる。即ち、セットレバー
137R,137Lが、図9中、反時計方向の回動位置
にあれば、クランプローラ82と従動ローラ173は、
バネ138R,138Lによって圧接状態となって記録
紙2がクランプされる。この逆に、セットレバー137
R,137Lが時計方向の回動位置にあれば、クランプ
ローラ82と従動ローラ173は離間状態に保持され
る。そして、この離間間隔は、長孔141R,141L
と左右フレームに植設されたピン142R,142Lに
よって規制される。
【0025】先に述べたように、記録紙2のクランプ力
はバネ138R,138Lによって発生するが、左右の
クランプ力の均一性はレジ精度に影響する。しかし、バ
ネは一般に部品バラツキが大きいので、左右のクランプ
力を均一にするためにバネ力の調整が必要となる。よっ
て、この調整のため、図9に示すように、バネ138
R,138Lの一端はセットレバー137R,137L
のバネ掛け140R,140Lにそれぞれ掛けられてお
り、他端は左右フレーム17R,17Lにネジ145
R,145Lで固定された調整板143R,143Lに
それぞれ掛けられている。調整板143R,143Lは
軸144R,144Lを中心として回動可能であり適宜
な回転位置に調整して、ネジ145R,145Lで固定
できるものである。
【0026】また、前記移動レバー132R,132L
は略L字型であり、その一方の腕の先端は、左右フレー
ム17R,17Lの内側に入り図3に示す剥離ガイド板
146の移動を行い、他方の腕の先端は、逆転ローラ1
29に対する従動ローラ130の接離を行なう。なお、
この逆転ローラ129は、図示しないモータによって図
3中時計方向に回転して、図4で示す記録紙2の弛みを
とるものである。剥離ガイド板146は、記録後の転写
紙11と記録紙2の分離を行なうためのものであり、金
属製のガイド板147と、記録紙2の幅方向の両外側に
あるサポートブロック148R,148Lとからなり、
サポートブロック148R,148Lを貫通するシャフ
ト149を軸として回動自在に支持されている。サポー
トブロック148R,148Lの両外側には、ピン15
0R,150L(図11参照)が植設されており、移動
レバー132R,132Lの長孔151R,151Lと
それぞれ係合している。この結果、移動レバー132
R,132Lの回動動作に連動して、剥離ガイド板14
6は軸149を中心に上下に回動するようになっている
(図3、図5参照)。
【0027】また、図4において、ガイド板147の下
面側には、転写紙11の各色を検出して位置出しをする
ための光源152R,152Lが設けられると共に転写
紙11を挟んで対向するサーマルヘッド機構部10側に
は、受光素子153R,153Lが設けられている。そ
して、この光源152Rは赤色のLED、光源152L
は緑色のLEDとなっている。即ち、転写紙11は、
Y,M,Cの3色がダンダラ状に塗布されたものである
が、Yインクが塗布された部分は赤色、緑色の両方を透
過し、Mインクが塗布された部分は赤色は透過するが緑
色は不透過であり、Cインクが塗布された部分では赤
色、緑色共に透過しないため、各色の変化を検出するこ
とができるものである。
【0028】また、図4において、前記貯留部14は、
通電動作中、記録紙2を溜めている。この記録中に前記
機構制御回路部6のマイコンへ、例えばカバー16を開
けた時にリセット信号(図示しない検出素子からの信号
によって前記信号処理回路5から発生する)が入った場
合、記録動作が停止するのであるが、この記録紙2は記
録が途中で終わってしまっているため、記録中の一画面
分の記録紙2を排出する必要がある。貯留部14に記録
紙2が溜っている状態は、図4で示すような状態であ
り、記録紙2は湾曲してループ状をなし、反射型光セン
サ176から離れた状態にあるため、反射型光センサ1
76は記録紙2からの反射光を受光しない状態にあり、
貯留部14に記録紙2が湾曲したループ状の態様で貯留
されていることが検出される。従って、この場合は前記
モータ74を駆動し、記録紙2のループが小さくなっ
て、反射型光センサ176が反射光を検出するまで、ク
ランプローラ82により貯留されている記録紙2を排出
する。そしてこの際、排出開始から反射光を検出するま
での時間をカウントし、その時間とクランプローラ82
の周速度から記録紙2の概略の排出量を求め、この排出
量から一画面分の記録紙長さの残量を、図4中で、プラ
テンローラ7を反時計方向に回転するステッピングモー
タ(図示せず)を、回転駆動すべきパルス数として算出
する。以降、ステッピングモータとクランプローラ82
を同時に回転駆動して更に排出する。ただしこの場合、
一定時間以上クランプローラ82を回転駆動しても、反
射型光センサ176に反射光が検出されない場合は、記
録紙2が正常にセットできていないと判定して、表示パ
ネル19のPAPER LEDを点滅させて動作を停止
させる。
【0029】このように、本実施例のプリンタ装置1に
よれば、記録紙2を保持する保持機構部13即ちクラン
プ機構が排紙も行い、かつ、このクランプ機構を移動す
る移送機構及びこの移送機構を制御するための制御回路
が不要なため、プリンタ装置1を小型化でき、また部品
点数を削減できるので、低コスト化を図ることができ
る。また、記録紙2のクランプ機構を小さくできるにも
かかわらず、記録紙2の基準となる位置が安定に維持さ
れてレジズレの極めて少ない高品位な画像を記録するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラープ
リンタによれば、とくに、記録紙への記録動作中は回転
を停止して記録紙の先端を固定保持するクランプ機能
と、記録動作終了後は排紙方向に回転して記録済みの記
録紙を排紙する排紙機能との両方の機能を有する一対の
ローラをプラテンローラと記録紙の排紙口との間の所定
位置に設けると共に、記録紙への記録動作中にプラテン
ローラから送られた記録紙を湾曲させて一時的に貯留す
る貯留部をプラテンローラと一対のローラとの間に設け
たため、従来のように記録紙への記録動作中に記録紙の
先端を保持したクランプ機構を移動させる必要がないた
め、カラープリンタのクランプ機構の部品点数を削減で
き、カラープリンタの小型化に寄与できる。勿論、上記
した一対のローラにより記録紙の基準となる位置が安定
に維持されてレジズレの極めて少ない高品位な画像を記
録することができると共に、記録済みの記録紙を排紙す
ることができるなど本願特有の効果を奏するもので
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラープリンタの側断面図
である。
【図2】本発明の一実施例のカラープリンタの外観斜視
図である。
【図3】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部を
示す断面図である(サーマルヘッド機構部セット時)。
【図4】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部を
示す断面図である(サーマルヘッド圧着時)
【図5】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部を
示す断面図である(サーマルヘッド機構部退避時)
【図6】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部を
示す断面図である(カートリッジ離脱時)
【図7】本発明の一実施例のカラープリンタのクランプ
ローラ回転駆動系の斜視図である。
【図8】本発明の一実施例のカラープリンタのセットレ
バー部の断面図である。
【図9】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部の
左側面図である(サーマルヘッド機構部ロック時)。
【図10】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部
の左側面図である(サーマルヘッド機構部ロック解除
時)
【図11】本発明の一実施例のカラープリンタの機構部
の左側面図である(サーマルヘッド機構部退避時)
【図12】従来のカラープリンタの一例を示す要部の模
式図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 記録紙 3 記録紙収納部 4 機構部 5 信号処理回路部 6 電源及び機構制御回路部 7 プラテンローラ 8 排紙口 9 排紙ガイド部 10 サーマルヘッド機後部 11 転写紙 12 カートリッジ 13 保持機構部 14 貯留部 15 カバー 16 カバー 17R 右フレーム 17L 左フレーム 18 Z字状ステー 19 表示パネル 20R 右固定爪 20L 左固定爪 21R 右固定ピン 21L 左固定ピン 22 シャフト 24R 右レール 24L 左レール 25 供給ロール 26 巻取りロール 27R 右側面部 27L 右側面部 30 ガイドローラ 31 ガイドローラ 40R ワンウェイクラッチ 40L ワンウェイクラッチ 41 透明部材 74 モータ 82 クランプローラ 83 ワンウェイクラッチ 85 クランプローラ軸 91 サーマルヘッド 97 転写紙ガイドローラ 129 逆転ローラ 130 従動ローラ 132R 移動レバー 132L 移動レバー 135 シャフト 137R セットレバー 137L セットレバー 140R バネ掛け 140L バネ掛け 146 剥離ガイド板 173 従動ローラ 174 従動ローラ軸 176 反射型光センサ 181 従動アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 15/04 B41J 11/00 B41J 13/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーマルヘッドを複数のカラーインクを塗
    布した転写紙及び記録紙を介してプラテンローラに圧接
    し、この記録紙を往復動作させることによって、前記転
    写紙上の複数のカラーインクを前記記録紙に面順次で転
    写して画像や文字を記録するカラープリンタにおいて、前記プラテンローラと前記記録紙の排紙口との間の所定
    位置に設けられ、且つ、 前記記録紙への記録動作中は
    転を停止して該記録紙の先端を固定保持するクランプ機
    能と、記録動作終了後は排紙方向に回転して記録済み
    前記記録紙を排紙する排紙機能との両方の機能を有する
    一対のローラと、 前記プラテンローラと前記一対のローラとの間に設けら
    れ、且つ、前記記録紙への記録動作中に前記プラテンロ
    ーラから送られた該記録紙を湾曲させて一時的に貯留す
    る貯留部とを備えた ことを特徴とするカラープリンタ。
  2. 【請求項2】前記一対のローラの一方のローラは、駆動
    源とワンウェイクラッチを介して排紙方向にのみ回転可
    能に連結され、且つ、他方のローラは、バネを介して前
    記一方のローラに圧接したことを特徴とする請求項1記
    載のカラープリンタ。
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