JP3692714B2 - パルス電源 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可飽和リアクトルや可飽和トランス等の磁気スイッチ手段と半導体やサイラトロン等のスイッチ及び電力用コンデンサを設けた主回路によって高電圧・大電流の短パルスを発生するパルス電源に係り、特に主回路の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパルス電源は、各種レーザやプラズマ発生器、脱硝装置等にパルス電流を供給するのに利用され、回路構成例を図3に示す。
【0003】
同図の各部において、充電器DCHVは高圧直流電源にされてエネルギー蓄積用コンデンサC0を初期充電する。スイッチSWは、GTOサイリスタやパワートランジスタの半導体スイッチ又はサイラトロンにされ、コンデンサC0が初期充電された後にオン制御され、コンデンサC0の放電によるパルス電流を発生させる。可飽和リアクトルSI0は、スイッチSWのオンに対するコンデンサC0の放電を遅らせると磁気アシスト手段にされる。リアクトルLは、コンデンサC0を充電するためのものである。
【0004】
可飽和トランスSTは、パルス電流による昇圧及び磁気スイッチ動作によるパルス圧縮を行う。パルストランスPTは、昇圧を行う。コンデンサC1,C2,…と可飽和リアクトルSI1,SI2,…は、トランスSTやPTからのパルス電流に対する磁気スイッチ動作によりパルス圧縮を行い、負荷としのてレーザヘッドLHとピーキングコンデンサCPに高電圧・大電流の短パルス電流を供給する。
【0005】
このようなパルス電源において、主回路構成要素になる可飽和リアクトルやトランス及び半導体スイッチは、パルス圧縮の高い繰り返しで発熱を伴うことから、他の回路要素になるコンデンサC0,C1,C2,…やリアクトルLと共にタンクに収納し、タンクに充填する絶縁油やフロリナート等の液体により絶縁及び冷却を得ている。
【0006】
図4は、従来の冷却装置構成を示す上面図(a)と正面断面図(b)である。タンク1内の側壁部に各コンデンサを取り付けたコンデンサ板2を起立配置し、中間部位にトランスやリアクトルを組み込んだ枠体3を配置し、上部に冷却液が強制循環されるラジエータ4を配置している。
【0007】
なお、冷却方式として、ラジエータとポンプと冷却装置による強制冷却方式に代えて、冷却液の自然対流による冷却方式とする場合はラジエータ4やポンプを省いた構成になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の冷却装置構成において、主回路の発熱原因は、トランスやリアクトルのコアロスによる発熱が殆どである。このため、装置の運転開始後の枠体3からの発熱によりタンク1内の温度が上昇する。この温度上昇に対して、枠体3とラジエータ4間の絶縁油やフロリナートの対流によってタンク内を冷却するため、タンク1内の上下位置で温度差が発生し易い。特に、自然対流による方式では、対流が緩やかになるため、温度差が大きくなる。
【0009】
このとき、コンデンサC0,C1,C2,…に温度特性の悪い(温度によって容量の変動が大きい)セラミクス・コンデンサを使用していると、コンデンサ板2の上部のコンデンサの静電容量が大きく変化してしまう。
【0010】
この現象に起因して、リアクトルやトランスのコアの飽和のタイミングがずれるなど、主回路を流れるパルス電流の幅や、CPに充電されるエネルギーに温度ドリフトが発生したり、初段のパルス発生から負荷段までのパルスの転流時間がずれてしまい、所期のパルス電流が得られなくなることがある。
【0011】
本発明の目的は、タンク内のコンデンサの温度変化を少なくした構造のパルス電源を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、レーザに供給されるエネルギーのドリフトが少なく(安定である)、トリガからレーザ発振までの時間のドリフトが少ないパルス電源を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、温度変化で静電容量が大きく変化するコンデンサをタンクの底部に配置することでタンク内の高さ位置による温度変化及びコンデンサ単体での温度変化の影響を小さくする、以下の構成を特徴とする。
【0014】
(第1の発明)
可飽和リアクトルや可飽和トランス等の磁気スイッチ手段と半導体やサイラトロン等のスイッチ及び電力用コンデンサによって主回路を構成し、この主回路要素をタンク内に冷却液と共に収納し、冷却液の自然対流又は強制循環で主回路要素を冷却するパルス電源において、
前記コンデンサは、前記タンクの底部に配置した構造を特徴とする。
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態を示す冷却装置の正面断面図である。タンク1内の底部にはコンデンサ板2が配置され、中位にトランスやリアクトルを組み込んだ枠体3を配置する。
【0017】
タンク1内には絶縁油やフロリナートにされる冷却液がポンプ5によって図示の矢印で示すようにタンク1の底部から流入し、タンク1内を上部に向けて強制循環される。この冷却液は、タンク1の上部からラジエータ6に吐出されて循環する際にファン7によって風冷される。ラジエータの代わりに水冷の熱交換器でも良い。
【0018】
以上の構成によれば、コンデンサ板2をタンク1内の同じ底部に配置するため、運転開始からタンク内部温度が飽和するまでの温度変化が上部に比べて底部が少ないため、コンデンサ単体での温度変化の影響を小さくすることができる。
【0019】
これにより、可飽和トランスやリアクトルとコンデンサによるパルス圧縮等の特性がコンデンサの静電容量変化で変動することが少なくなり、パルス電源装置の設計性能としての温度ドリフトの極小化を図ることができる。
【0020】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の他の実施形態を示す。本実施形態は、図1と同様に、コンデンサ板3をタンク1の底部に配置するが、タンク1内の冷却液は自然対流方式とし、ラジエータ4は従来の構成と同様に、タンク1内の上部に配置し、このラジエータ内に外部から冷却液を強制循環させる。
【0021】
本実施形態においても、コンデンサ板2をタンク1内の同じ底部に配置するため、コンデンサ板2の各コンデンサ間の温度差を小さくでき、図1の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、温度変化で静電容量が大きく変化するコンデンサをタンクの底部に配置することにより、コンデンサ単体での温度変化の影響を少なくすることができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す冷却装置構成図。
【図2】 本発明の他の実施形態を示す冷却装置構成図。
【図3】 パルス電源の回路例。
【図4】 従来の冷却装置構成図。
【符号の説明】
1…タンク
2…コンデンサ板
3…枠体
4、6…ラジエータ
5…ポンプ
7…ファン
Claims (1)
- 可飽和リアクトルや可飽和トランス等の磁気スイッチ手段と半導体やサイラトロン等のスイッチ及び電力用コンデンサによって主回路を構成し、この主回路要素をタンク内に冷却液と共に収納し、冷却液の自然対流又は強制循環で主回路要素を冷却するパルス電源において、
前記コンデンサは、前記タンクの底部に配置した構造を特徴とするパルス電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16090997A JP3692714B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | パルス電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16090997A JP3692714B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | パルス電源 |
Publications (2)
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JPH118429A JPH118429A (ja) | 1999-01-12 |
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Family
ID=15724958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16090997A Expired - Lifetime JP3692714B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | パルス電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
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1997
- 1997-06-18 JP JP16090997A patent/JP3692714B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JPH118429A (ja) | 1999-01-12 |
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