JP3692575B2 - 環境制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は作業のための環境を制御する環境制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
作業環境は作業用の明るさを確保する照明装置や空調機器などによって整えられているわけであるが、このための照明装置は、作業に必要とされる照度を作業面に確保することができるだけのものでしかなかった。また空調機器なども温度や湿度を快適とされる値となるようにしているだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デスクワークやオフィスワーク、工場機械の監視、生産ラインや原子力発電所の中央制御室などでの作業において、作業が単調である時や、生体リズムによって覚醒度が低下する時間帯(たとえば午後1時から4時くらいや午前3時から5時くらい)では、覚醒度が低下して作業パフォーマンスが低下したり事故につながるミスが起こったりする可能性が高くなる。
【0004】
覚醒度を高くするためのものとして、特開平4−4506号公報に示されているように、作業用に必要とされる明るさよりもかなり高い値の明るさに保つことによって覚醒度を高めるものがあるが、このような明るさが継続する場合、慣れによる覚醒度の低下が生じてしまう。また、作業環境全域を上記のような明るさに保つことも困難であるために、明るさの確保だけでは覚醒度を常に高くしておくことはきわめて困難である。
【0005】
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは作業中の覚醒度を高く保つことができる環境制御装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明に係る環境制御装置は、作業に適した照度を提供する標準照度期と標準照度期における照度よりも高い照度を提供する高照度期とを交互に発現させる照明装置と、温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つを変化させる刺激装置とからなることに特徴を有している。高照度期を継続するのではなく、標準照度期に戻した後、また高照度期を生じさせることによって、慣れによる覚醒度の低下を防ぎ、高照度期の発現による覚醒度の向上を長時間にわたり得られるようにしたものであり、また照度変化に加えて、温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つを変化させることによる刺激を併用することで、作業者の閉眼時や作業者の注意が照明されたエリア外にある場合にも覚醒度を高めることができるようにしたものである。
【0007】
刺激装置による温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つの変化は照明装置による照度変化と同時もしくはほぼ同時になされることが、各々の刺激による覚醒効果が効果的且つ効率的に加算されることになる点で好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について説明すると、図1は本発明の実施の形態の一例を示すもので、照明装置2と空気調和機3、芳香発生装置4、振動発生装置5をタイマー10が接続された制御装置1の制御下においてある。ここにおける照明装置2は、作業に適した照度と、この照度よりもほぼ1.5倍以上、好ましくは2倍以上の照度とを選択的に提供することができるものとなっている。たとえば作業に適した照度(作業面照度)として1000ルクスを確保するものである場合、1500ルクス以上、望ましくは2000ルクス以上とすることもできるものを用いる。そして、制御装置1による制御で、作業に適した照度を提供する標準照度期と、より高い照度を提供する高照度期とを交互に現出することができるようになっている。
【0009】
図2に上記環境制御装置によって制御される作業環境の一例を示す。照明装置2は天井照明具20と局部照明具21とによって構成されており、机14の上の照度を作業に適した照度とする標準照度期は全般照明具である天井照明具20の点灯によって得ることができ、照射方向が机上面となっている局部照明具21を更に点灯させたり調光したりすることによって高照度期を得ることができるようになっている。これは、全般照明を行う天井照明具20だけで各作業者の作業面を高照度とする高照度期を得るようにした場合、天井照明具20に求められる出力値がきわめて大きくなってしまう上に、本来ならば作業面の照度のみを上げることができればよいのに対して、不要な部分の照度まで上げてしまうことになって無駄なエネルギー消費が生じることから、天井照明具20には標準照度期に必要な照度を提供できるものを用い、高照度期の照度は局部照明具21の点灯で対応しているものである。なお局部照明具20の点灯消灯に加えて天井照明具20も調光することで照度を変化させることを妨げない。
【0010】
また空調吹き出し口30からは、空気調和機3によってコントロールされた温度及び湿度の空気が吹き出すだけでなく、芳香発生装置4によって発生された香も出てくるようになっている。さらに振動発生装置5は作業者が座る椅子50に組み込まれており、その作動によって作業者に振動を与えることができるようになっている。
【0011】
図3は制御装置1の制御下においた機器として、照明装置2と空気調和機3と芳香発生装置4と音声発生装置6とを用いるとともに、空気調和機3には風量調節も遠隔制御可能なものを用いている。図4は上記環境制御装置によって制御される作業環境の一例を示しており、パーティション15によって区画された作業空間における前面側パーティション15に、芳香発生装置4によるところの香も出てくる空調吹き出し口30と、調光自在となっている照明器具22と、音声発生装置6の出力部であるスピーカー60とを配している。
【0012】
図5に示すものは、風量調節が可能な送風装置7と、芳香発生装置4、照明装置2、そして音声発生装置6を制御装置1の制御下においたもので、図6は照明装置2であるスタンド型照明器具23の基部に送風装置7と芳香発生装置4と音声発生装置6とを組み込み、基部前面に香及び風の吹き出し口70とスピーカー60とを配した例を示している。
【0013】
しかして、このような環境制御装置において、上記制御装置1は、所定周期、あるいは3〜15分程度のランダムな周期でもって照明装置2の個別制御乃至調光を行うことで、上記標準照度期と高照度期とを交互に現出させるとともに、標準照度期から高照度期への移行時にこれに同期させて、空気調和機3によるところの温度もしくは湿度あるいは風量を変化させたり、芳香発生装置4から香を発生させたり、振動発生装置5で振動を発生させたり、音声発生装置6から音声を発したり、送風装置7からの送風の開始もしくは風量の増加を行う。
【0014】
空気調和機3は、温度25℃、相対湿度50%に通常設定がなされている場合、高照度期にはたとえば温度22℃、相対湿度30%程度の状態に移行するものが好ましい。風量調節も行うものにおいては、高照度期に同期して風量を増大させるものがよい。芳香発生装置4としては、ミントのような爽快感のある香を発生するものを好適に用いることができる。音声発生装置6としては数100Hzの単音を発するものでよい。また、送風装置7としては、高照度期になると数m/s程度の微風を出すものを用いることができる。
【0015】
図7に照明装置2による照度変化に各刺激装置3,4,5,6,7を同期させて作動させる場合の動作例を示す。標準照度期から高照度期への照度変化は、急激に照度を上げることで対処しているとともにこの方が好ましいのであるが、高照度期から標準照度期への照度移行は、徐々に照度を下げることで行ってもよい。他の刺激についても同様である。
【0016】
高照度期の発現間隔は、同じ照度が10分ほど続くと覚醒度の低下が見られることから、3分から15分程度の間で高照度期を発現させることが望ましく、また発現間隔は一定であってもよいが、3分から15分の時間間隔の間でランダムに変化させると、高照度期の発現間隔を使用者側で予測できなくなるために、より一層の覚醒効果を期待することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、作業に適した照度を提供する標準照度期と、標準照度期における照度よりも高い照度を提供する高照度期とを交互に発現させるために、高照度期の発現による覚醒効果を慣れによる低下を招くことがないものであり、しかも照度変化に加えて、温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つを変化させることによる刺激が加わるために、覚醒効果がより高くなっているものであって、高い覚醒度を長期にわたり維持することができるとともに、作業者の閉眼時や作業者の注意が照明されたエリア外にある場合にも覚醒度を高めることができるものである。
【0018】
また、刺激装置による温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つの変化を照明装置による照度変化と同時もしくはほぼ同時とすると、各々の刺激による覚醒効果が効果的且つ効率的に加算されるために、高い覚醒度の維持をより効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例におけるブロック図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】他例におけるブロック図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】別の例におけるブロック図である。
【図6】同上の正面図である。
【図7】動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御装置
2 照明装置
3 空気調和機
4 芳香発生装置
5 振動発生装置
6 音声発生装置
7 送風装置
Claims (2)
- 作業に適した照度を提供する標準照度期と標準照度期における照度よりも高い照度を提供する高照度期とを交互に発現させる照明装置と、温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つを変化させる刺激装置とからなることを特徴とする環境制御装置。
- 刺激装置による温度・湿度・風・音・振動・香のうちの少なくとも一つの変化と照明装置による照度変化とが同時もしくはほぼ同時になされることを特徴とする請求項1記載の環境制御装置。
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