JPH0515596A - ストレス解消ルーム - Google Patents

ストレス解消ルーム

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JPH0515596A
JPH0515596A JP3172879A JP17287991A JPH0515596A JP H0515596 A JPH0515596 A JP H0515596A JP 3172879 A JP3172879 A JP 3172879A JP 17287991 A JP17287991 A JP 17287991A JP H0515596 A JPH0515596 A JP H0515596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
stimulus
work
tension
chair
Prior art date
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Pending
Application number
JP3172879A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Higuchi
正人 樋口
Hiroshi Hagiwara
啓 萩原
Yoshiro Nakamura
誠郎 中村
Masahiko Yasui
正彦 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】精神的な疲労感を除去した後に、意識の水準を
高めて作業への復帰までの立ち上がり時間を短縮する。 【構成】振動刺激を使用者に与えて使用者の緊張をほぐ
す椅子2をストレス解消ルーム1に配置する。また、使
用者の緊張がほぐれた後に、使用者に意識の水準を高め
るような光刺激を与える照明装置3およびライトシャワ
ー10と、冷刺激を与える涼風を発生させるエアシャワ
ー11とを椅子2に設ける。使用者はリラックスして緊
張感がほぐされた後に、リフレッシュ刺激が与えられる
ことによって、意識水準が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として精神的な疲労
感を除去するストレス解消ルームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のオフィスオートメーション化によ
り、VDT作業従事者が増加し、長時間の精神作業によ
る精神的なストレスが問題になっている。このような精
神的ストレスが増大すると、作業能率が低下したり、事
故や作業の誤り等が多く発生する。
【0003】精神的ストレスを解消するために、1〜2
時間の作業毎に10分程度の休憩をすることが奨励され
ているが、単に休憩するだけでは、疲労感を十分に除去
できないのが実情である。上述のような問題点を解決す
るために、使用者の精神的な疲労感を積極的に除去する
試みがなされ、使用者をリラックス状態に導くリラック
ス誘導装置が提案されている。すなわち、使用者の精神
的な緊張感をほぐして弛緩状態に導くことにより、疲労
感を除去しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなリラック
ス誘導装置は、精神的な疲労感の除去には役立つが、使
用後に作業に復帰しようとすれば、作業に必要な緊張感
が得られるまでの立ち上がりに時間を要し、リラックス
誘導装置の使用後にすぐに作業を開始することができな
いという問題が生じる。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、使用者をリラックスさせた後に、リフレッシ
ュ刺激を与えることによって、精神的な疲労感を除去し
た後に、意識の水準を高めて作業への復帰までの立ち上
がり時間を短縮するようにしたストレス解消ルームを提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、振動刺激等により使用者の緊張をほぐ
すように導くリラックス誘導用の椅子と、緊張のほぐれ
た使用者に意識の水準を高めるようなリフレッシュ刺激
用の光刺激を与える照明装置および涼風による冷刺激を
与える涼風発生装置とを一つの室内に設けているのであ
る。
【0007】
【作用】上記構成によれば、椅子に座った使用者の緊張
を振動刺激等によってほぐすことにより、リラックス状
態に導き精神的に弛緩させて疲労感を除去した後、作業
に復帰する前には照明装置からの光刺激や涼風発生装置
からの冷刺激によるリフレッシュ刺激により適度の緊張
感を使用者に与えることによって、作業への復帰を促進
できるのである。
【0008】
【実施例】図1に示すように、ストレス解消ルーム1に
は、リラックス誘導装置としての椅子2が配置され、ま
た、天井には照明器具3が配設される。ストレス解消ル
ーム1は、外光が遮断されるとともに外部騒音が遮断さ
れている。図2に示すように、ストレス解消ルーム1の
床は正方形状であって、椅子2は対角線に沿うように配
置される。図2ないし図6に示すように、椅子2の側方
である一対のコーナ部にはそれぞれスピーカ4が配置さ
れ、さらに、椅子2の後方のコーナ部にはエアコンディ
ショナ5、椅子2の前方のコーナ部には映像用のディス
プレイ装置(CRTなど)6がそれぞれ配置される。ス
ピーカ4やエアコンディショナ5の取付部には、音や空
気を取り出すためにパンチングを施したパネル7が取り
付けられる。また、ストレス解消ルーム1の一つの側壁
には扉8が設けられる。
【0009】椅子2は、リクライニング機構を備えたも
のであって、座部に対する背もたれの角度が任意に調節
できるようになっている。また、使用者の脚や背中に適
宜強さの振動刺激を与えるバイブレータを内蔵してお
り、使用者をリラックスさせるようになっている。すな
わち、リクライニング機構によって背もたれを倒すこに
よって、交感神経系の活動を低下させて全身を弛緩さ
せ、さらに、振動刺激を与えることによって、中枢・抹
消神経のバランスを維持して緊張感をほぐすのである。
椅子2の背もたれの上部には、使用者の頭部に近い位置
で、エアコンディショナ7からの涼風を吹き出させて冷
刺激を与える涼風発生装置としてのエアシャワー装置1
0と、比較的強い光刺激を与えるライトシャワー装置1
1とが配置されている。エアシャワー装置10やライト
シャワー装置11は、大脳皮質や網様体を刺激して意識
の水準を高めるリフレッシュ刺激を与えるものである。
【0010】照明装置3は、図7に示すように、天井面
に複数個(図では9区画に分割されている)取り付けら
れており、たとえば、中央を除く各区画には96Wの蛍
光ランプを6本ずつ用いるとともに、中央の区画には吊
下型の照明器具3を用いるようにする。このような構成
によって、すべての照明器具3を点灯させた状態では天
井面の全体が発光して高い照度が得られるようになって
いる。各照明器具3は、消灯状態と点灯状態との選択が
できるほか、点灯数を調節したり調光したりすることが
できるようになっている。ストレス解消ルーム1は外光
が遮断されているから、照明装置3を消灯した状態では
光刺激が遮断される。
【0011】ストレス解消ルーム1は、以下のように動
作する。まず、使用者が椅子2に座って作動させると、
椅子2の背もたれが後方に倒れ、照明装置3が消灯して
光刺激がなくなり、同時に、椅子2に内蔵されたバイブ
レータからの振動刺激によって、使用者をリラックス状
態に導くようにする。これによって、使用者は緊張がほ
ぐされ精神的な疲労感が除去されるのである。この状態
が一定時間継続した後、照明装置3が点灯するとともに
点滅する。また、同時にエアシャワー装置10とライト
シャワー装置11とによって、冷刺激と光刺激とが使用
者に与えられ、使用者の意識の水準を高めるようにリフ
レッシュ刺激が与えられることになる。このリフレッシ
ュ刺激によって、使用者は気分が一新されて作業にただ
ちに復帰できるのである。ストレス解消ルーム1は、1
〜2時間の作業毎に10分程度使用すればよい。
【0012】上記実施例において、使用者をリラックス
状態に導くときには、たとえば、内外の物音をマスキン
グするためにスピーカ5からホワイトノイズを発生させ
たり、やすらぎを与えるような音楽をスピーカ5から送
出するとともに、やすらぎを与えるような映像をディス
プレイ装置7に表示したりしてもよい。また、リラック
ス状態に導く時間を一定時間とせず、使用者のリラック
スの程度を測定してリフレッシュ刺激を与える状態に移
行させてもよい。
【0013】上述した構成のストレス解消ルーム1の効
果についての評価を図8ないし図11に示す。効果の評
価には、1分間当たりの作業数(図9)、1時間当たり
の総作業数(図10)、刺激に対する反応時間(図1
1)を測定した。すなわち、作業数が多く反応時間が短
いほど意識の水準が高い活性化された状態にあると評価
できることになる。図8は、測定手順を示すものであっ
て、まず、1回目のVDT作業の前に1回目の測定を行
い、1回目のVDT作業の後に、2回目の測定を行う。
次に、10分間の間隔を設けて3回目の測定を行った後
に、2回目のVDT作業を行い、さらに4回目の測定を
行うのである。ここで、2回目の測定と3回目の測定と
の間の10分間に、ストレス解消ルーム1を利用した場
合と、刺激を与えずに単に休憩した場合と、VDT作業
を続行した場合とについて測定結果を比較した。
【0014】測定の結果は、図9ないし図11に示す通
りであって、いずれも実線がストレス解消ルーム1を使
用した場合、破線が休憩した場合、一点鎖線がVDT作
業を続行した場合を示す。図9および図10の結果より
明らかなように、1回目のVDT作業と2回目のVDT
作業とでは、ストレス解消ルーム1を使用した場合には
作業数が格段に増加するのに対して、休憩のみの場合で
は横這い、作業を継続した場合には作業数が減少するも
のである。また、図11に示すように、ストレス解消ル
ーム1を使用すれば、2回目の測定と3回目の測定の間
に反応時間が十分に回復することがわかる。
【0015】また、ストレス解消ルーム1を使用した場
合の効果の持続性を確認するために、図12に示すよう
な評価を行った。すなわち、脳波の測定を行うことによ
って覚醒度を評価し、覚醒度を刺激前、刺激直後、1時
間後、2時間後、3時間後について測定した。覚醒度
は、2分間の開眼と2分間の閉眼との4分間のサイクル
を4回繰り返して16分間について脳波のパワースペク
トルを測定し、開眼時と閉眼時とのパワースペクトルに
基づいて評価した。刺激は10分間与えるものとし、刺
激の種類としては、論文を読む状態、休憩する状態、ス
トレス解消ルーム1を使用する状態との3種類とした。
このような評価を行った結果を図13に示す。図13に
おいて、一点鎖線は論文を読む状態、破線は休憩する状
態、実線はストレス解消ルーム1を使用した状態をそれ
ぞれ示す。図13より明らかなように、ストレス解消ル
ーム1を使用した場合には、他の刺激に比較して覚醒度
を高める効果が高く、しかも、長時間に亙って覚醒度の
高い状態が持続するものである。
【0016】以上の結果より明らかなように、ストレス
解消ルーム1を使用すれば、使用者をリラックスさせて
疲労感を除去した後に、作業に復帰する前にはリフレッ
シュ刺激によって適度に緊張感を与えて作業への復帰を
促進することができるのである。また、リフレッシュ刺
激によって覚醒度の高い状態に意識の水準を高めて、作
業効率を高めることができるのである。しかも、この状
態は長時間に亙って継続する。以上の結果、作業能率が
向上するとともに、作業上のミスも少なくなるのであ
る。さらに、使用者は椅子2に座ったままでリラックス
し、その後、リフレッシュするので、使い勝手がよいと
いう利点もある。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、振動刺激等によ
り使用者の緊張をほぐすように導くリラックス誘導用の
椅子と、緊張のほぐれた使用者に意識の水準を高めるよ
うなリフレッシュ刺激用の光刺激を与える照明装置およ
び涼風による冷刺激を与える涼風発生装置とを一つの室
内に設けているので、椅子に座った使用者の緊張を振動
刺激等によってほぐすことにより、リラックス状態に導
き精神的に弛緩させて疲労感を除去した後、作業に復帰
する前には照明装置からの光刺激や涼風発生装置からの
冷刺激によるリフレッシュ刺激により適度の緊張感を使
用者に与えることによって、作業への復帰を促進できる
という利点がある。また、作業中に適宜使用すれば、精
神的なストレスによる心身の不調を防止することができ
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図2】実施例の平面図である。
【図3】実施例の一側壁を示す正面図である。
【図4】実施例の他側壁を示す正面図である。
【図5】実施例の別の側壁を示す正面図である。
【図6】実施例のさらに別の側壁を示す正面図である。
【図7】実施例の天井面を示す下面図である。
【図8】実施例の評価方法の手順を示す図である。
【図9】実施例を評価する1分間当たりの作業数を示す
図である。
【図10】実施例を評価する1時間当たりの総作業数を
示す図である。
【図11】実施例を評価する反応時間を示す図である。
【図12】実施例の他の評価方法の手順を示す図であ
る。
【図13】実施例の評価結果を示す図である。
【符号の説明】
1 ストレス解消ルーム 2 椅子 3 照明装置 4 涼風発生装置 5 スピーカ 6 エアコンディショナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 正彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 振動刺激等により使用者の緊張をほぐす
    ように導くリラックス誘導用の椅子と、緊張のほぐれた
    使用者に意識の水準を高めるようなリフレッシュ刺激用
    の光刺激を与える照明装置および涼風による冷刺激を与
    える涼風発生装置とを一つの室内に設けたことを特徴と
    するストレス解消ルーム。
JP3172879A 1991-07-15 1991-07-15 ストレス解消ルーム Pending JPH0515596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3172879A JPH0515596A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 ストレス解消ルーム

Applications Claiming Priority (1)

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JP3172879A JPH0515596A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 ストレス解消ルーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0515596A true JPH0515596A (ja) 1993-01-26

Family

ID=15950007

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JP3172879A Pending JPH0515596A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 ストレス解消ルーム

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JP (1) JPH0515596A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09135902A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 環境制御装置
KR100402806B1 (ko) * 2001-08-22 2003-10-22 진기옥 일인용 휴면캡슐
WO2013061597A1 (ja) * 2011-10-25 2013-05-02 学校法人金沢医科大学 認知症状やうつ様症状改善のための光照射装置、この光照射装置を備えた部屋、及び認知症状やうつ様症状改善のための照明器具

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JPWO2013061597A1 (ja) * 2011-10-25 2015-04-02 学校法人金沢医科大学 認知症状やうつ様症状改善のための光照射装置、この光照射装置を備えた部屋、及び認知症状やうつ様症状改善のための照明器具

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20021008