JP3690884B2 - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の車体を搬送レールの停止位置まで搬送して車体を吊り上げて移載した後、自走式台車を昇降させて循環レールに送り込むような搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車の車体を搬送する際、搬送レールを走行する自走式台車によって所定の位置まで搬送し、所定の位置で台車上の車体を例えば吊上げ式の移載装置で吊り上げた後、台車を循環させるため、昇降機構によって台車を降下させ、搬送レールより低位に位置する循環レールに台車を送り込むような搬送装置が知られている。
このような装置では、台車上の車体を吊り上げて移載する際、車体の重心と移載装置の吊上げ具の位置の関係から、常に安定した状態で吊り上げることが出来るよう、台車の停止位置を正確に規制し、この停止位置を基準にして移載装置を設置するようにしている。
また、台車を下降させる昇降機構も、台車の停止位置を基準にして構成しており、車体を吊り上げた後、その場で台車を下降させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような搬送装置において、例えば新機種の自動車車体を取り扱うようになった時、車体を台車上に安定した姿勢で搭載すると、台車が停止位置で停止した際、車体の重心と移載装置の吊上げ具の位置関係がずれて、吊上げ時の安定性が崩れるという問題があった。
そこで、台車の停止位置を変更して安定した吊上げを行おうとすると、昇降機構の改造が必要になったり、また例えば台車の自走のため、搬送レールに設けた給電レールに台車の通電プレートを接触させ、自走用電力を給電しているような場合であって、停止位置を越えて台車を走行させようとすると、給電レールと通電プレートの接触保持のため大掛かりな設備変更が予測され、多大な設備費用が見込まれた。
【0004】
そこで、上記のような搬送装置において、新機種が導入された場合でも、大掛かりな設備変更を伴わず、安価に且つ簡易に対応出来るような技術が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、請求項1において、特定種類のワークWを搬送する台車の停止位置まで延設される第1の搬送レールと、この第1の搬送レールに沿って設けた給電レールと、この給電レールに接触する通電プレートを設けて、前記停止位置まで前記第1の搬送レールを自走する前記台車と、前記停止位置で台車上のワークWを吊り上げて移載する移載装置と、前記停止位置の台車を昇降させて第2の搬送レールに台車を送り込む昇降機構を備えた搬送装置において、他の特定種類のワークWaを搬送する場合には、前記停止位置の前方に、前記給電レールを延長する延長給電プレートを設けることによって、台車を前記停止位置を越えて前記移載装置とワークWaの重心の位置関係が一致する位置まで走行可能にした。
【0006】
そして、他の特定種類のワークWaを搬送する場合には、延長給電プレートを設けることで自走式台車を停止位置を越えて走行可能にし、移載装置とワークWaの重心の位置関係から安定した吊り上げが可能となる場所まで走行させ、ワークWaを吊り上げて移載する。この際、延長給電プレートを設置するだけの安価な設備費用で済む。
【0007】
また、請求項2では、第1の搬送レールを走行する自走式台車によって特定種類のワークWを搬送し、移載装置とワークWの重心の位置関係が一致する台車の停止位置で台車上のワークWを吊り上げて移載した後、昇降機構で台車を昇降させ第2の搬送レールに送り込むようにした搬送方法において、他の特定種類のワークWaを搬送する場合には、台車を前記停止位置を越えて移載装置とワークWaの重心の位置関係が一致する位置まで前進させてワークWaを吊り上げて移載した後、台車を前記停止位置まで後退させて昇降させ第2の搬送レールに送り込むようにした。
【0008】
そして、従来一般のワークWに対しては、従来通り停止位置まで搬送してワークWを吊り上げて移載した後、その場で台車を昇降させ、新機種のワークWaに対しては、安定した吊り上げが可能となる位置まで停止位置を越えて台車を前進させ、ワークWaを吊り上げて移載した後、台車を停止位置まで後退させて昇降させれば、従来の昇降機構を改造することなくそのまま使用出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本搬送装置の全体概要図、図2は延長給電プレートの側面視による拡大図、図3は図2のA視図、図4は図1のB−B線断面図、図5は車種の異なる車体の搬送方法を説明する説明図である。
【0010】
本発明の搬送装置は、例えば自動車の車体を搬送する装置として構成され、図1に示すように、不図示の移載装置に向けて延出する第1の搬送レール1と、この第1の搬送レール1の搬路端部から延出し且つ第1の搬送レール1より低位の第2の搬送レール2と、これら各搬送レール1、2を自走する台車3を備え、前記第1の搬送レール1の端部は、不図示の昇降機構にて昇降自在な昇降台1aとして構成されており、また、第1の搬送レール1の前方には、後述する延長給電プレート12を支持する取付台4が設けられている。
【0011】
前記台車3は、断面矩形状の第1、第2の搬送レール1、2の両側面から上面にかけて周囲を取り囲むような断面コの字状の枠体3aと、この枠体3aの上面に取付けられる前後一対の車体支持枠3b、3bを備えており、この車体支持枠3b、3bで車体Wを支持するとともに、前記枠体3aの左右両側部の上部には、図4に示すように内側に向けて張出す上下一対のガイド5、5が突設されている。
【0012】
一方、各搬送レール1、2の両側部の上方には、搬路方向に沿って所定間隔置きに複数のローラ6が外方に張出して設けられており、このローラ6が前記台車3の一対のガイド5、5に挟み込まれるように係合している。そして、このローラ6とガイド5、5の係合によって、台車3が搬送レール1、2に沿って走行する際のガイドをするようにしている。
【0013】
また、各搬送レール1、2の片側側面部の下方には、搬送方向に沿って給電レール7が配設されており、この給電レール7は、例えば基端部7aが銅製で先端部がカーボン製とされている。
【0014】
一方、台車の枠体3aの片側側面部の先端部寄りには、前記給電レール7に接触する通電プレート8が設けられており、各搬送レール1、2の給電レール7から台車3の通電プレート8に走行駆動、停止制御等の電力を供給するようにしている。
【0015】
前記昇降台1aは、不図示の昇降機構によって昇降動自在となり、上昇位置では第1の搬送レール1端部に接続されて第1の搬送レール1の一部となり、下降すると第2の搬送レール2の端部に接続されるようになっている。そして、この昇降台1aも前記各搬送レール1、2と同様、両側面部にローラ6と給電レール7を備えており、特定種類(従来機種)の車体Wでは、この昇降台1aの先端側寄りの所定箇所が台車3の停止位置とされ、この停止位置を越えた箇所では、給電レール7と通電プレート8の接触が外れるようにしている。
【0016】
また、この台車3の停止位置に合せて、車体Wを吊り上げて移載する移載装置(不図示)が設けられており、この移載装置は、例えば車体Wの側面部附近の下面を両側から引掛けて吊り上げることの出来る開閉自在な左右一対の吊上げ具を備えている。そしてこの吊上げ具の位置を台車3の停止位置に合せて配設し、吊上げ具で車体Wを吊り上げる際、車体Wの重心と吊上げ具の位置関係から、安定して吊り上げが可能となるようにしている。
【0017】
また第2の搬送レール2の途中には、縦向きの枢支軸によって回転自在な回転部2a(図1)が設けられており、例えば台車3を載せた状態で90度回転させれば、搬路を直角に変更出来るようにしている。
【0018】
尚、上述の搬送装置のうち、取付台4に取付けられる延長給電プレート12以外の構成は、従来の装置と同様の構成であり、本装置は、以下に詳述する延長給電プレート12に特徴を有している。
【0019】
すなわち、例えば図5に示すように、車体Waのタイプが異なり、台車3の車体支持部3b、3bで支持する車体Waの重心位置が、例えば台車3に対して後方に変位するようになった時、台車3を従来の停止位置に停止させたのでは、移載装置による吊上げが不安定になり改良が必要となった。
【0020】
そこで本発明は、現在の装置を最大限に活用し、最小限の付加設備で対応可能にしたものであり、第1の搬送レール1の給電レール7を延長するだけで従来の停止位置を越えて台車3を走行可能にしたものである。
【0021】
すなわち、第1の搬送レール1の昇降台1aに隣接して第2の搬送レール2を跨ぐように取付台4を設け、図2、図3に示すように、この取付台4の手前側上部に取付けた支持バー11(図3)に延長給電プレート12を取付けている。そしてこの延長給電プレート12を給電レール7に隣接せしめ、台車3が従来の停止位置を越えて前進しても、延長給電プレート12と通電プレート8が接触を保持し、台車3への給電が可能となるようにしている。
そして、実際に台車3が停止する位置を、移載装置の吊上げ具と車体Waの重心の位置関係が一致する箇所としている。
【0022】
以上のような搬送装置の作用等について説明する。
従来車種の車体Wを搬送する時は、図1に示すように、台車3を第1の搬送レール1から昇降台1aの停止位置まで自走させ停止させる。そして不図示の移載装置で車体Wを吊り上げて移載した後、昇降機構により昇降台1aを降下させて第2の搬送レール2に接続し、台車3を第2の搬送レール2に沿って自走させる。
【0023】
次に、図5に示すように、車種の異なる車体Waの場合は、台車3を従来の停止位置を越えて走行させ、所定の位置で停止させる。そしてこの位置で移載装置により車体Waを吊り上げて移載するが、台車3が実際に停止する位置では車体Waの重心と吊上げ具の位置関係が一致しているため、安定した状態で吊り上げることが出来る。
また、移載装置の吊上げ具は、従来の車体Wの吊上げ位置と同じ位置であり、何等の設備変更等も必要ない。
【0024】
車体Waが吊り上げられると、そのまま昇降台1aを降下させたのでは、台車3と延長給電プレート12が干渉するため、台車3を従来の停止位置まで後退させ、次いで昇降機構により昇降台1aを降下させる。そして、昇降台1aを第2の搬送レール2に接続せしめ、台車3を第2の搬送レール2に沿って自走させる。
【0025】
以上のような構成により、従来の設備を最大限に活用しつつ、最小限の設備費用で新機種等に対応させることが出来る。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明の搬送装置及び搬送方法は、延長給電プレートを設けることによって、第1の搬送レールの停止位置を越えて台車が走行可能になるようにし、また、台車を昇降させる際に一旦後退させて昇降させるようにしたため、従来の設備を最大限に活用しつつ、最小限の設備費用で新機種のワークWaに対応出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本搬送装置の全体概要図
【図2】延長給電プレートの側面視による拡大図
【図3】図2のA視図
【図4】図1のB−B線断面図
【図5】異なる車体の搬送方法の説明図
【符号の説明】
1…第1の搬送レール、1a…昇降台、2…第2の搬送レール、3…台車、7…給電レール、8…通電プレート、12…延長給電プレート、W、Wa…車体。
Claims (2)
- 特定種類のワークを搬送する台車の停止位置まで延設される第1の搬送レールと、この第1の搬送レールに沿って設けた給電レールと、この給電レールに接触する通電プレートを設けて、前記停止位置まで前記第1の搬送レールを自走する前記台車と、前記停止位置で台車上のワークを吊り上げて移載する移載装置と、前記停止位置の台車を昇降させて第2の搬送レールに台車を送り込む昇降機構を備えた搬送装置において、他の特定種類のワークを搬送する場合には、前記停止位置の前方に、前記給電レールを延長する延長給電プレートを設けることによって、台車を前記停止位置を越えて前記移載装置とワークの重心の位置関係が一致する位置まで走行可能にしたことを特徴とする搬送装置。
- 第1の搬送レールを走行する自走式台車によって特定種類のワークを搬送し、移載装置とワークの重心の位置関係が一致する台車の停止位置で台車上のワークを吊り上げて移載した後、昇降機構で台車を昇降させ第2の搬送レールに送り込むようにした搬送方法において、他の特定種類のワークを搬送する場合には、台車を前記停止位置を越えて移載装置とワークの重心の位置関係が一致する位置まで前進させてワークを吊り上げて移載した後、台車を前記停止位置まで後退させて昇降させ第2の搬送レールに送り込むことを特徴とする搬送方法。
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- 1996-08-29 JP JP22881296A patent/JP3690884B2/ja not_active Expired - Fee Related
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