JP3690691B2 - キャビネット扉の係止装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、キャビネット扉の係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャビネット扉の係止装置としては、例えば実公平5ー19478号公報に記載された扉の係止鎖錠装置がある。この装置は、キャビネット本体に開閉自在に取り付けられた扉と、この扉の内面に沿って上下方向に延在する棒材と、この棒材の上下端にそれぞれ固定された爪板と、扉の内面に固定され、かつ、前記棒材をその長手方向軸線を中心に回転自在に支持する、支持部材と、扉の閉鎖時に前述の爪板が侵入するようにキャビネット本体に形成された係止孔と、扉の閉鎖時に前述の爪板が前記係止孔と係合するように前述の棒材を一方向へ回転付勢するバネ材と、前述の棒材の側面に突出形成された係止解除用の突出片と、この突出片方向に往復動可能なように扉に取り付けられた押圧ブロックとを有し、扉の開放時には押圧ブロックを突出片方向に押圧し、バネ材の弾発力に抗して棒材を回転させることにより、爪板と係止孔との係合を解除するように構成されている。
【0003】
更に、この扉の係止鎖錠装置には、棒材の回転を防止する施錠装置が設けられており、この施錠装置は、棒材に突出形成された施錠用の係合片と、施錠時にこの係合片に係合して棒材の回転を防止する作動片と、施錠時にこの作動片を施錠位置に固定する錠止装置とによって構成されている。このような構成の施錠装置を設けることにより、施錠時には棒材の回転を阻止することができるから、施錠時に押圧ブロックを押して扉を開こうとしても棒材を回転させることはできず、したがって、爪板と係止孔との係合を解除することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような構成の扉の係止鎖錠装置では、押圧ブロックを押すと、この押圧ブロックは棒材に形成された係止解除用の突出片に直ちに接触し、この突出片を介して棒材に回転力を付与する。したがって、施錠装置によって棒材の回転が阻止された状態で押圧ブロックを大きな力で押すと、棒材の突出片に大きな力が直接働くため、合成樹脂製の突出片を破損したり、棒材を回転自在に支持する支持部材を破損させてしまう虞れがあった。
【0005】
また、たとえ施錠装置によって棒材の回転が阻止されていなくても、棒材の端部に取り付けられた爪板とキャビネット本体の係合孔とがなんらかの原因で噛合って、棒材が回転できないような状態になったときに、上述したように押圧ブロックを大きな力で押すと同様の不都合を生じることになる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、押圧ブロックを押したときに棒材や係止解除用の突出片に所定値以上の大きな力が働くことを阻止し、棒材や突出片等の部品の破損を防止することができ、構成が簡単で、従来の扉の係止鎖錠装置に組み付けることも容易な、キャビネット扉の係止装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、キャビネット本体に開閉自在に取り付けられた扉と、該扉の内面に沿って上下方向に延在する棒材と、該棒材の上下端にそれぞれ固定された爪板と、前記扉の内面に固定され、かつ、前記棒材をその長手方向軸線を中心に回転自在に支持する支持部材と、前記扉の閉鎖時に前記爪板が侵入するように前記キャビネット本体に形成された係止孔と、前記扉の閉鎖時に前記爪板が前記係止孔と係合するように前記棒材を一方向へ回転付勢するバネ材と、前記棒材の側面に突出形成された係止解除用の突出片と、該突出片方向に往復動可能なように前記扉に取り付けられた押圧ブロックと、前記棒材の回転を防止できる施錠装置を有し、前記扉の開放時には前記押圧ブロックを前記突出片方向に押圧し前記バネ材の弾発力に抗して前記棒材を回転させることにより前記爪板と前記係止孔との係合を解除するキャビネット扉の係止装置において、前記押圧ブロックは、前記扉の開放時に前記突出片に係合して前記突出片を回転変位させる駆動部材と、前記扉の開放時に前記駆動部材方向へ押圧されて前記駆動部材に対して相対的に変位する押圧部材と、前記駆動部材と前記押圧部材の間に介装され、かつ、前記押圧部材を前記駆動部材から離れる方向へ付勢するバネ材とを有し、施錠状態において押圧部材を押圧駆動すると、該押圧部材が前記棒材の側面に当接して押圧部材の移動を阻止することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の係止装置において、前記駆動部材を前記押圧部材に入れ子式に装着し、前記駆動部材にストッパ片を突出形成する一方で、前記押圧部材に係止部を設け、前記バネ材の弾発力により前記駆動部材のストッパ片が前記押圧部材の係止部に係合して、前記駆動部材が前記押圧部材から分離しないように抜け止めされていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の係止装置において、前記押圧部材の前記駆動部材とは反対側の端面には前記係止装置の操作者の指が係合する凹部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1に記載の係止装置において、前記扉に引き手部と開口部とを有する中空のポケット部材を取り付け、前記押圧部材と前記駆動部材とこれらの部材間に介装された前記バネ材とを前記引き手部の裏側に配置すると共に、前記押圧部材を前記開口部に隣接する位置に配置したことを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1記載の係止装置においては、押圧ブロックは、キャビネットの扉の開放時に係止解除用の突出片に係合してこの突出片を回転変位させる駆動部材と、キャビネットの扉の開放時にこの駆動部材方向へ押圧されてこの駆動部材に対して相対的に変位する押圧部材と、駆動部材と押圧部材の間に介装され、かつ、押圧部材を駆動部材から離れる方向へ付勢するバネ材とを有するから、この押圧ブロックを押すと押圧部材がバネ材を介して駆動部材を係止解除用の突出片方向へ移動させ、駆動部材がこの突出片を押圧して棒材を回転させて、棒材に取り付けられた爪板とキャビネット本体の係止溝との係合を解除する。
【0012】
施錠装置によって棒材の回転が阻止されている場合、押圧ブロックを押しても押圧部材が移動して、棒材自体の側面に当接して押圧部材の移動が阻止されるから、棒材の側面に突出形成された係止解除用の突出片に大きな力を作用させることはできない。
【0013】
請求項2記載の係止装置においては、押圧ブロックの駆動部材と押圧部材とバネ材とをあらかじめ一つのユニットとして組み立てておくことができるから、キャビネットに対する押圧ブロックの組み付けが容易になり、また、その交換も容易になる。
【0014】
請求項3記載の係止装置においては、押圧部材に操作者の指を係合させるための凹部を形成したから、キャビネットの扉の開放時に押合部材の操作を容易かつ確実に行うことができる。
【0015】
請求項4記載の係止装置においては、押圧ブロックをポケット部材に支持させてキャビネットの扉の内側に配置することができるから、押圧ブロックの取り付けを容易に行うことができると共に、キャビネットの扉の表側を平坦面にすることができ、また、ポケット部材に引き手部を形成したから扉の開閉も容易に行うことができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示したものである。図1に示すように、キャビネット1は、前面開口部2を有しかつ内部に複数の棚3、4、5を有するキャビネット本体6と、キャビネット本体6の前面開口部2の両側にそれぞれヒンジ7、8を介して連結され、かつ、前面開口部2を開閉自在に覆う、一対の扉9、10とを有する。
【0017】
扉9、10の裏側には、それぞれ、係止装置11が設けられ、係止装置11は扉9、12の上下方向へ延在する棒材12を有する。棒材12は係止装置11の操作によって一定角度だけ回転する。そして、扉9は棒材12の上下端に設けられた一対の爪板13、14をキャビネット本体6の係止溝15、16に係合させることにより閉鎖状態を維持し、扉9は棒材12を回転させて爪板13、14と係止溝15、16との係合を解除することにより開放される。扉10も同様である。
【0018】
なお、係止装置11を一方の扉9のみに設け、他方の扉10には閉鎖時に扉9と係合する突出片(図示せず)を形成することにより、扉9の閉鎖によって扉10を閉鎖状態に維持することもできる。また、図1において、17は扉10の取っ手を構成するポケット部材を示すが、同様のポケット部材17は扉9にも設けられている。
【0019】
図2は係止装置11の要部を扉9の表側から透視した状態の正面図を表し、図3は係止装置11を各構成部品に分解した状態の斜視図を表す。これらの図に示すように、係止装置11は、一面を開放させたトレー状の基枠18を有し、基枠18は上方端面19、下方端面20、右側方端面21、左側方端面22、及び底面23を有する。上方端面19と下方端面20の互いに対応する位置には、開口24、25が形成され、これらの開口24、25には軸支持部材26がその上下端部を挿入させて、回転自在に取り付けられている。
【0020】
軸支持部材26は、基枠18の上方端面19と下方端面20の間に延在するだけの軸方向長さを有する管状部材からなり、その中心軸線に沿って方形の軸穴27が形成されている。軸穴27の上下端は軸支持部材26の上方端部27a及び下方端部27bでそれぞれ開口する。軸支持部材26の上方端部27a付近の外周面にはフランジ28が形成され、フランジ28の下方には突出片29が形成されている。更に、この突出片29の下方には、突出片29とほぼ180度位相をずらして他の突出片30が形成されている。そして、この突出片30の下方には、突出片29と同じ位相の所に突起31が形成されている。
【0021】
軸支持部材26は、その上方端部27aを基枠18の上方端面19の開口24に挿入し、かつ、フランジ28を上方端面19に当接させると共に、下方端部27bを基枠18の下方端面の開口25に挿入させて、基枠18に取り付けられるが、この状態において軸支持部材26の突起31と基枠18の間にはコイル状のバネ材32が介装されている。バネ材32は軸支持部材26が常時A方向(図3参照)に回転するように付勢している。
【0022】
前述の棒材12はこの軸支持部材26の方形の軸穴27と同じ方形の断面形状を有し、軸穴27に棒材12が挿入されることにより棒材12は軸支持部材26に一体化され、軸支持部材26は棒材12の一部になる。したがって、棒材12はバネ材32の弾発力によってA方向(図3参照)へ常時、回転付勢され、これによって爪板13、14はキャビネット本体6の係止溝15、16との係合状態を維持する。
【0023】
図6に示すように、キャビネット扉9のポケット部材17の内部には押圧ブロック33が取り付けられ、押圧ブロック33は軸支持部材26方向へ往復動自在に支持されている。ポケット部材17は引き手部17aと開口部17bを有し、押圧ブロック33は引き手部17aの裏側に開口部17bに面して配置される。
【0024】
押圧ブロック33は、図4及び図5に示すように、駆動部材34と、押圧部材35と、一対の圧縮コイルバネ36、37とによって構成されている。駆動部材34には一対のストッパ片34a、34bが突出形成され、また、押圧部材35にはストッパ片用の係止部35aが形成されている。駆動部材34は押圧部材35の内部に入れ子式に挿入され、ストッパ片34a、34bがストッパ片用の係止部35aを乗り越えるまで押し込まれる。駆動部材34と押圧部材35の間には一対の圧縮コイルバネ36、37が介装されているから、駆動部材34と押圧部材35はこれらの圧縮コイルバネ36、37の弾発力によって互いに離れる方向へ付勢される。これによって、ストッパ片34a、34bはストッパ片用の係止部35aに係合し、駆動部材34と押圧部材35とは抜け止めされる。押圧部材35の一端面には凹部35bが形成され、後述するように、操作者がこの凹部35bに指をかけて押圧部材35を押圧し易くしている。
【0025】
図2及び図9に示すように、キャビネットの扉9には、また、施錠装置38が取り付けられている。施錠装置38は、その鍵穴38aに挿入された鍵(図示せず)によって回転する舌片38bを有し、舌片38bは施錠位置(図2の想像線で示される位置)にあるとき軸支持部材26の突出片30と係合し、これによって棒材12がA方向とは反対の方向に(図3を参照のこと)回転することができないように係止する。これに対し、舌片38bが開錠位置(図2の実線で示される位置)にあるときには、棒材12はバネ材32の弾発力に抗してA方向へ回転することができる。
【0026】
次に、図6ないし図9を中心にして、本発明のキャビネット扉の係止装置11の作用を説明する。図6は、扉9が閉鎖され、爪板13、14がキャビネット本体6の係止孔15、16に係合している状態を示す。爪板13、14と係止孔15、16との係合により、キャビネット扉9は閉鎖状態を維持することができる。
【0027】
図6の閉鎖状態にあるキャビネット扉9を開放させるには、図7に示すように、ポケット部材17の開口部17bから指を挿入して押圧部材35をB方向へ押圧する。これによって、押圧部材35は圧縮コイルバネ36、37を圧縮しつつB方向へ直線状に変位し、これに伴って駆動部材34もB方向へ変位する。駆動部材34はB方向へ変位することによって突出片29をA’方向、すなわち反A方向に回転させる。このとき、突出片29のA’方向への回転動作はバネ材32の弾発力に抗して行われる。突出片29が図7の位置まで変位すると、棒材12に取り付けられた爪板13、14は図7の想像線の位置まで変位し、これによって爪板13、14とキャビネット本体6の係止孔15、16との係合は解除される。したがって、図7の状態において、ポケット部材17の引き手部17aに指をかけてキャビネット扉9を引けば、扉9を容易に開放させることができる。
【0028】
次に、図9に示すように、施錠装置38の舌片38bが突出片30に係合している状態、すなわち施錠状態においては、舌片38bが突出片30に係合して棒材12のA’方向(反A方向)への回転は阻止されている。この状態において、扉9を開放しようとして押圧部材35をB方向へ押すと、図8に示すように、押圧部材35は圧縮コイルバネ36、37を圧縮させてB方向へ変位するが、駆動部材34は突出片29に係合してB方向への変位を阻止されているから、駆動部材34は移動することができない。言い換えれば、押圧部材35は圧縮コイルバネ36、37を圧縮して所定距離だけB方向へ変位することができるが、これによって爪板13、14とキャビネット本体6の係止孔15、16との係合状態を解除することはできない。したがって、押圧部材35の操作に拘わらず、キャビネット扉9は閉鎖状態を維持する。
【0029】
このとき、図8に示すように、押圧部材35はB方向へ所定距離だけ移動すると軸支持部材26の側面に当接してその移動を阻止されるから、駆動部材34に大きな力を付与することはできない。したがって、駆動部材34を介して突出片29に大きな力を作用させ、棒材12を無理に回転させたり、突出片29、30を破壊したりすることは防止される。なお、施錠装置38を開錠して、舌片38bと突出片30との係合を解除すれば、図7に示すように、押圧部材35をB方向へ押圧することによって棒材12をA’方向へ回転させることができるから、キャビネット扉9を開放させることができる。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例の態様のみに限定されることなく、例えば、次のような種々の変更が可能である。
(1) 上記実施例では、キャビネット扉の係止装置11は一方のキャビネット扉9についてのみ説明したが、他方のキャビネット扉10にも同様な係止装置を取り付けることができる。
(2) 他方のキャビネット扉10には係止装置11を設けずにキャビネット扉9との係合片のみを設け、両方の扉9、10の閉鎖時にこの係合片が扉9と係合して扉10の開放を阻止するように構成すれば、係止装置11をキャビネット扉9のみに取り付ければよい。
(3) 上記実施例では、押圧ブロックの押圧部材35に駆動部材34を入れ子式に挿入したが、駆動部材34に押圧部材35を挿入するように構成してもよい。
(4) キャビネット扉の開放時の棒材12の回転方向は爪板13、14の係止方向との関係で定まるから、棒材12を実施例とは逆方向に回転させたときに爪板13、14とキャビネット本体6の係止孔15、16との係合が解除されるように構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、押圧ブロックを押したときに係止解除用の突出片に所定値以上の大きな力が働くことを阻止し、突出片の破損を防止することができるキャビネット扉の係止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るキャビネット扉の係止装置を装着したキャビネットの斜視図である。
【図2】 図1の係止装置の内部構造の正面図である。
【図3】 図2の係止装置の分解斜視図である。
【図4】 図2の係止装置における押圧ブロックの分解斜視図である。
【図5】 図2の係止装置における押圧ブロックの分解斜視図である。
【図6】 図2のX−X線に沿う断面図である。
【図7】 押圧部材を押してキャビネット扉を開放させようとしている状態における、図6と同様の断面図である。
【図8】 施錠時において、押圧部材を押してキャビネット扉を開放させようとしている状態における、図6と同様の断面図である。
【図9】 図2のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
11 キャビネット扉の係止装置
12 棒材
13 爪板
14 爪板
15 係止孔
16 係止孔
17 ポケット部材
17a 引き手部
17b 開口部
26 軸支持部材
27 方形の軸穴
28 フランジ
29 係止解除用の突出片
30 施錠用の突出片
32 バネ材
33 押圧ブロック
34 駆動部材
35 押圧部材
36 圧縮コイルバネ
37 圧縮コイルバネ
38 施錠装置
Claims (4)
- キャビネット本体に開閉自在に取り付けられた扉と、該扉の内面に沿って上下方向に延在する棒材と、該棒材の上下端にそれぞれ固定された爪板と、前記扉の内面に固定され、かつ、前記棒材をその長手方向軸線を中心に回転自在に支持する支持部材と、前記扉の閉鎖時に前記爪板が侵入するように前記キャビネット本体に形成された係止孔と、前記扉の閉鎖時に前記爪板が前記係止孔と係合するように前記棒材を一方向へ回転付勢するバネ材と、前記棒材の側面に突出形成された係止解除用の突出片と、該突出片方向に往復動可能なように前記扉に取り付けられた押圧ブロックと、前記棒材の回転を防止できる施錠装置を有し、前記扉の開放時には前記押圧ブロックを前記突出片方向に押圧し前記バネ材の弾発力に抗して前記棒材を回転させることにより前記爪板と前記係止孔との係合を解除するキャビネット扉の係止装置において、
前記押圧ブロックは、前記扉の開放時に前記突出片に係合して前記突出片を回転変位させる駆動部材と、前記扉の開放時に前記駆動部材方向へ押圧されて前記駆動部材に対して相対的に変位する押圧部材と、前記駆動部材と前記押圧部材の間に介装され、かつ、前記押圧部材を前記駆動部材から離れる方向へ付勢するバネ材とを有し、施錠状態において押圧部材を押圧駆動すると、該押圧部材が前記棒材の側面に当接して押圧部材の移動を阻止することを特徴とするキャビネット扉の係止装置。 - 請求項1に記載の係止装置において、前記駆動部材を前記押圧部材に入れ子式に装着し、前記駆動部材にストッパ片を突出形成する一方で、前記押圧部材に係止部を設け、前記バネ材の弾発力により前記駆動部材のストッパ片が前記押圧部材の係止部に係合して、前記駆動部材が前記押圧部材から分離しないように抜け止めされていることを特徴とする前記係止装置。
- 請求項2に記載の係止装置において、前記押圧部材の前記駆動部材とは反対側の端面には前記係止装置の操作者の指が係合する凹部が形成されていることを特徴とする前記係止装置。
- 請求項1〜3の何れか1に記載の係止装置において、前記扉に引き手部と開口部とを有する中空のポケット部材を取り付け、前記押圧部材と前記駆動部材とこれらの部材間に介装された前記バネ材とを前記引き手部の裏側に配置すると共に、前記押圧部材を前記開口部に隣接する位置に配置したことを特徴とする前記係止装置。
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