JP3690523B2 - 両面読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ファクシミリ、スキャナ、マルチファンクションプリンタ(MFP)等に用いられる読取装置に関し、特に原稿の両面を読み取るための読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の原稿の両面を読み取る装置としては、原稿を反転させる機構を設けたものや、原稿を読み取るためのセンサを2つ設けたものが知られている。
【0003】
しかし、原稿を反転させる機構を設けた装置においては、搬送経路を全て直線的に形成できないため、薄い原稿や厚い原稿を搬送する際にジャムが発生しやすい。さらに、厚い原稿を搬送する際には、用紙にカール癖がつき易く、カールによりセンサ読取面にて紙浮きが発生し読取品質が低下し易いという課題がある。また、原稿を反転するための搬送路を新たに付加した場合、装置自体が大型化するという課題がある。
【0004】
一方、原稿読取用のセンサを2つ設けた装置においては、部品の重複による構成の複雑化及びコストアップを招くという課題がある。そこで、このような課題を解決するものとして、センサ等を有するスキャナ部を回転させ、原稿の表裏に応じて位置設定することによって1個のセンサで原稿の両面を読み取るようにした装置も提案されている(例えば、特開平5−336305号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術においては、イメージセンサ及びプラテンローラの回転半径が大きいため、イメージセンサ及びプラテンローラの回動の際に大きなスペースを必要となり、装置の大型化を招くという問題がある。また、従来技術においては、搬送経路を直線的に形成することができないため、搬送の際にジャムが発生し易い、センサ読取面にて紙浮きが発生し読取品質が低下し易いという問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、ジャムを発生させることなくシート状の原稿の両面を円滑に読み取り可能な小型の両面読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の読取装置は、シート状の原稿を搬送するための搬送経路と、搬送経路に沿って搬送されるシート状の原稿を読み取るイメージセンサと、イメージセンサに対向して配置され、イメージセンサとの間にシート状の原稿を挟むプラテンローラと、イメージセンサ及びプラテンローラを保持すると共に、搬送経路を横切る回転軸及びプラテンローラの回転軸を有し、搬送経路を横切る回転軸を中心としてイメージセンサ及びプラテンローラを一体的に回動する回動フレームと、搬送経路を横切る回転軸に遊嵌された第1の歯車と、プラテンローラの回転軸に固定された第2の歯車と、第1の歯車に動力を供給するモータと、モータから供給される第1の歯車上の動力を第2の歯車に伝達する複数の伝達歯車と、複数の伝達歯車の位置を切り換えることによって、複数の伝達歯車のうちの、第1の歯車と第2の歯車の間に介在する伝達歯車の数を変えることにより、第1の歯車から第2の歯車に伝達される動力の方向を切り換える切り換え機構と、プラテンローラを、時計回り方向にのみ回転するように規制するクラッチとを備え、シート状の原稿の挿入が検出されると、モータを正送り方向に回転させて、プラテンローラを時計回り方向に回転させ、シート状の原稿の表面の読み取りが終了すると、モータを逆送り方向に回転させる一方、クラッチによってプラテンローラの反時計回り方向への回転を阻止することにより、回動フレームを反時計回り方向に回動させ、回動フレームがシート状の原稿の裏面を読み取るための位置に位置決めされると、切り換え機構によって第1の歯車から第2の歯車に伝達される動力の方向を切り換えることにより、プラテンローラを時計回り方向に回転させることを特徴とする。
【0008】
このように、イメージセンサ及びプラテンローラを、搬送経路を横切る回転軸を中心として回動する回動フレームに保持させて一体的に回動させるようにしたことにより、従来技術に比べて回動部分の回転半径を小さくすることができ、その結果、イメージセンサ及びプラテンローラの回動の際に大きなスペースを必要とすることがないので、装置の小型化を図ることができる。また、表面読取時と裏面読取時においてイメージセンサ及びプラテンローラを、用紙搬送経路を横切る回転軸を中心として回転させて位置関係を反転させるため、シート状の原稿の搬送経路を直線的に形成することができ、その結果、ジャムの発生、センサ読取面での紙浮きの発生を防止することができる。
【0009】
また、本発明の読取装置は、搬送経路を横切る回転軸に遊嵌された第1の歯車と、プラテンローラの回転軸に固定された第2の歯車と、第1の歯車に動力を供給するモータと、モータから供給される第1の歯車上の動力を第2の歯車に伝達するための複数の伝達歯車とを備えているので、単一の動力で、回動フレームの回動、イメージセンサに対向するプラテンローラの回転を行うことができ、機構の簡素化及び一層の小型化を図ることができるという利点がある。
【0010】
また、本願発明の読取装置は、複数の伝達歯車の位置を切り換えることによって、複数の歯車のうちの、第1の歯車と第2の歯車の間に介在する伝達歯車の数を変えることにより、第1の歯車から第2の歯車に伝達する動力の方向を切り換える切り換え機構を設け、第2の歯車に伝達する動力の方向を切り換えるようにしたので、単純な機構で、第1の歯車から第2の歯車に伝達される動力の方向を切り換えることができる。
【0011】
また、本願発明の読取装置は、プラテンローラを、シート状の原稿の搬送方向にのみ回転するように、プラテンローラの回転方向を規制するクラッチを備えているので、プラテンローラの回転が規制されている方向の動力が第1の歯車に加わると、クラッチでプラテンローラが回転され、その動力は回動フレームを回動させるために用いられる。これにより、イメージセンサに対するシート状の原稿搬送方向が一方向に制限されるため、センサ読取面と搬送経路の段差管理を簡略化でき、その結果紙ジャムの発生を防止できるという利点もある。
【0012】
本発明の読取装置は、更に、動フレームを、搬送経路を横切る回転軸を中心として回動可能に支持する固定フレームとを備えるように構成してもよく、その場合、動フレームを回動させることにより、固定フレーム内の搬送経路に対して、回動フレーム内の搬送経路が反転(180度回転)することになる。また、回動フレームの回動を抑止し、回動フレームを、シート状の原稿の表面を読み込むための位置と、裏面を読み込むための位置のいずれかに固定するためのストッパを、更に備えるようにしてもよい。
【0013】
また、固定フレーム内の搬送経路に紙送りローラを設け、この紙送りローラを駆動させる紙送りモータを第1の歯車に動力を供給するモータとしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る読取装置の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4は、本実施の形態の読取装置の構成及び動作を示す説明図である。また、図5及び図6は、同実施の形態の回動機構の要部を示す斜視図、図7及び図8は、同実施の形態の読取部分を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態の読取装置1においては、箱形形状の装置本体2(以下、固定フレームとも呼ぶ)の一方の端部に用紙(シート状の原稿)15を挿入する用紙挿入口2aが設けられ、さらに、この用紙挿入口2aを介して装置本体2を直線的に貫く紙送り経路(搬送経路)2bが設けられている。ここで、本体2の他方の側には、用紙15を一時的に逃がすための逃がし口2cが設けられている。用紙挿入口2aの近傍には、用紙15を検出するための検出センサ3が設けられている。一方、装置本体2内の逃がし口2cの近傍には、第1の紙送りローラ4が配設されている。
【0017】
第1の紙送りローラ4は、紙送り経路2bを挟んで対向配置される一対の駆動ローラ40及び従動ローラ41を有している。ここで、駆動ローラ40は、紙送りモータMによって駆動される歯車列6を介して伝達される動力によって駆動される。なお、駆動ローラ40の回転軸には、後述する動力伝達用のプーリ42が固定されている。
【0018】
検出センサ3の紙挿入方向下流側近傍には、第2の紙送りローラ5が設けられている。第2の紙送りローラ5は、紙送り経路2bを挟んで対向配置される一対の駆動ローラ50及び従動ローラ51を有している。第1及び第2の紙送りローラ4、5の間には、用紙15の両面を読み取るためのイメージセンサ7及び、用紙15をイメージセンサ7の読取面に押し当てるプラテンローラ8が配設されている。これらイメージセンサ7及びプラテンローラ8は、以下に説明するように回動機構9と一体的に構成されている。
【0019】
図1及び図5に示すように、回動機構9の一部を構成する回動フレーム90は、固定フレーム2に対し、紙送り経路2bを直交方向に横切る回転軸90aを中心として時計回り方向又は反時計回り方向に回転(回動)自在に支持されている。これらの図に示すように、紙送り経路2bは、回動フレーム90内にも設けられており、これにより、紙送り経路2bの一部が、回転軸90aを中心に回動する。紙送り経路2bの他の部分(両側)は、固定フレーム2に設けられており、これら両端の紙送り経路は回動しない。固定フレーム2内の紙送り経路の各端には、回動フレーム90内に、又は回動フレーム90内から用紙15を導く接続部2d、2eが設けられている。回動フレーム90の回転軸90aは、この接続部2d、2eを結ぶ線分の中点に設けられている。
【0020】
回動フレーム90の周縁部には、固定フレーム2側に設けた第1及び第2の係止突部21、22と係合可能な位置決め部90bが設けられている。ここで、第1及び第2の係止突部21、22は、回動フレーム90の回転軸90aを中心として互いに180度回転した位置に設けられている。これらの係止突部21、22と位置決め部90bは、回動フレーム90の回動を抑止し、回動フレーム90を、シート状の原稿の表面を読み込むための位置と、裏面を読み込むための位置のいずれかに固定するためのストッパとして機能する。即ち、これら装置本体2の係止突部21、22と回動フレーム90の位置決め部90bとの係合によって、回動フレーム90が、表面読取位置(図1参照)又は裏面読取位置(図3参照)に位置決めされるようになっている。
【0021】
回動フレーム90の回転軸90aには、プーリ91が装着されている。そして、第1の紙送りローラ4の駆動ローラ40の回転軸のプーリ42と、回動フレーム90の回転軸90a上のプーリ91に駆動ベルト10が巻き掛けられ(平行掛け)、これにより紙送りモータMの動力がプーリ42及び駆動ベルト10を介して同一方向に所定の減速比でプーリ91に伝達される構成となっている。
【0022】
さらに、回動フレーム90の回転軸90a上のプーリ91と、上記第2の紙送りローラ5の駆動ローラ50に固定されたプーリ52に駆動ベルト11が巻き掛けられ(平行掛け)、これによりプーリ91の動力が、駆動ベルト11及びプーリ52を介して同一方向に所定の減速比で第2の紙送りローラ5の駆動ローラ50に伝達される構成となっている。
【0023】
一方、イメージセンサ7は、例えばCISからなるもので、紙送り経路2bの幅方向に延び用紙15の幅と略同じ大きさを有し、紙送り経路2bの一方の側の近傍に位置するように回動フレーム90に取り付けられている。さらに、プラテンローラ8は、紙送り経路2bを挟んでイメージセンサ7と対向する位置に配置されるように回動フレーム90に取り付けられている。このプラテンローラ8は、回動フレーム90の回転軸90aと平行な回転軸80を中心として、例えばクラッチばね82を用いて一方向(本実施の形態の場合は時計回り方向)にのみ回転するように構成されている。
【0024】
図5及び図6に示すように、回動フレーム90の回転軸90aには、上述したプーリ91と同期して回動可能な主歯車(第1の歯車)92が装着されている。また、プラテンローラ8の回転軸80には、紙送り歯車(第2の歯車)81が設けられている。なお、紙送り歯車81は、回転軸80自体に固定されているが、図5、6に示す歯車92、第1及び第2の伝達歯車93、94は、各回転軸90a、93a、94aに遊嵌されている。
回動フレーム90には、回転軸90aと平行な回転軸93aを中心として回動可能で主歯車92と噛み合う第1の伝達歯車93が設けられている。また、回動フレーム90には、回転軸90aと平行な回転軸94aを中心として回動可能で第1の伝達歯車93と噛み合う第2の伝達歯車94が設けられている。第1の伝達歯車93は、回転軸93a上を軸方向(矢印A)にスライド可能に支持されており、また、同様に第2の伝達歯車94も、回転軸94a上を軸方向(矢印A)にスライド可能に支持されている。
【0025】
図7及び図8に示すように、第1及び第2の伝達歯車93、94は、ともに2枚の板状部材からなる切換レバー95に挟まれるように取り付けられている。切換レバー95は、不図示のソレノイド等のアクチュエータにより駆動される。これにより、切換レバー95は、第1及び第2の伝達歯車93、94が互いに噛み合った状態を保持しつつ、第1及び第2の伝達歯車93、94を軸方向に移動する。切換レバー95が手前に引かれた状態(図5)では、主歯車92と、紙送り歯車81の間に、第1及び第2の伝達歯車93、94が噛み合い、一方、切換レバー95が奥側におされた状態(図6)では、主歯車92と、紙送り歯車81の間から、第2の伝達歯車94が外れ、第1の伝達歯車93のみが主歯車92と、紙送り歯車81に噛み合う。
【0026】
図9は、本実施の形態の動作を示すフローチャートである。用紙15の両面を読み取る前の初期状態においては、切換レバー95の位置は、図6に示すように、第1の伝達歯車93が紙送り歯車81と噛み合う位置にある。
【0027】
そして、用紙挿入待ちの状態(ステップ1)から、検出センサ3によって用紙15が検出されると(ステップ2)、紙送りモータMが正送り方向Maに回転し、用紙15の表面15aの読み取りを開始する(ステップ3)。このとき、第1の紙送りローラ4が正送り方向に回転するとともに、その動力がプーリ42、駆動ベルト10、プーリ91及び駆動ベルト11を介してプーリ52に伝達され、第2の紙送りローラ5が正送り方向に回転する。これにより、用紙15は正送り方向Pに搬送される。
【0028】
一方、プラテンローラ8は、回動フレーム90の回転軸90aのプーリ91の動力が、歯車92、第1の伝達歯車93及び紙送り歯車81という奇数個の歯車を介してプラテンローラ8に伝達されることにより、時計回り方向に回転し、正送り方向Pに用紙を搬送する。
【0029】
そして、用紙15の表面15aの読み取りが終了した後、すなわち、正送り方向への紙送りが終了した(ステップ4)後、紙送りモータMを逆送り方向Mbに回転させる。このとき、第1の紙送りローラ4が逆送り方向に回転するため、用紙15は逆送り方向Qに搬送される。また、第1の紙送りローラ4の動力がプーリ42、駆動ベルト10、プーリ91及び駆動ベルト11を介してプーリ52に伝達され、第2の紙送りローラ5も逆送り方向に回転する。
【0030】
一方、回動フレーム90の回転軸90a上のプーリ91の動力は、主歯車92、第1の伝達歯車93及び紙送り歯車81を介してプラテンローラ8に伝達されるが、プラテンローラ8はクラッチばね82によって時計回り方向にしか回転できないように、その回転方向が規制されているので、図2に示すように、回動フレーム90自体が反時計回り方向に回転する(ステップ5)。
【0031】
そして、上述した突部90bが位置決め部22に当接して回動フレーム90が図3に示す裏面読取位置に位置決めされた時点で、図7に示すように、不図示のアクチュエータを駆動し、第2の伝達歯車94が紙送り歯車81と噛み合うように切換レバー95の位置を切り換える。
【0032】
この後更に、紙送りモータMを逆送り方向Mbに回転させると、回動フレーム90の回転軸90a上のプーリ91の動力が、主歯車92、第1の伝達歯車93、第2の伝達歯車94及び紙送り歯車81という偶数個の歯車を介して回転軸80に伝達される。このように動力が伝達されることによって、プラテンローラ8は、時計回り方向に回転し、逆送り方向Qに用紙を搬送する。なお、このとき、第1及び第2の紙送りローラ4、5は、それぞれ逆送り方向に回転する。そして、この状態で用紙15を逆送り方向に搬送しつつ用紙15の裏面15bの読み取りを開始する(ステップ6)。
【0033】
その後、用紙15を排出したことを検出センサ3によって検出した(ステップ7)後、紙送りモータMを正送り方向Maに回転させる。このとき、第1及び第2の紙送りローラ4、5は、それぞれ正送り方向に回転するが、用紙15は既に排出されているため、この動作によっては何も搬送されない。一方、このとき、回動フレーム90の回転軸90a上のプーリ91の動力は、主歯車92、第1の伝達歯車93及び紙送り歯車81を介してプラテンローラ8に伝達されるが、プラテンローラ8はクラッチばねによって、時計回り方向にしか回転できなように、その回転方向が規制されているので、図4に示すように、回動フレーム90自体が時計回り方向に回転する(ステップ8)。
【0034】
そして、上述した係止突部90bが装置本体2の位置決め部21に当接して回動フレーム90が図1に示す表面読取位置に位置決めされた時点で紙送りモータMを停止させる。このとき、図5に示すように、第1の伝達歯車93が紙送り歯車81と噛み合うように、不図示のアクチュエータを駆動し、切換レバー95を所定の位置に戻し、用紙待ちの状態にする(ステップ1)。
【0035】
以上述べたように本実施の形態によれば、イメージセンサ7及びプラテンローラ8が、搬送経路2bを横切る回転軸90aを中心として一体的に回動させるように構成されていることから、従来技術に比べて回動部分の回転半径を小さくすることができ、その結果、イメージセンサ7及びプラテンローラ8の回動の際に大きなスペースを必要とすることがないので、装置の小型化を図ることができる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、イメージセンサ7及びプラテンローラ8を保持し回転軸90aを中心として回動可能な回動フレーム90に、主歯車92と、第1及び第2の伝達歯車93、94と、紙送り歯車81とを設けたため、単一の動力で、回動フレームの回動、イメージセンサに対向するプラテンローラの回転を行うことができ、機構の簡素化及び一層の小型化を図ることができるという利点がある。
【0037】
また、本実施の形態においては、第1及び第2の伝達歯車93、94を移動する切り換えレバー95を設け、主歯車92と紙送り歯車81との間に介在する第1及び第2の伝達歯車93、94の噛み合いを切り換えることによって、紙送り歯車81に伝達される動力の方向を切り換えるように構成されているので、単純な機械的な構成のみで、主歯車92から紙送り歯車81に伝達される動力の方向を切り換えることができる。
【0038】
また、本実施の形態においては、プラテンローラ8が用紙15の搬送方向にのみ回転するように、プラテンローラ8の回転方向を規制するクラッチを備えているので、プラテンローラ8の正送り方向の回転によって用紙15を搬送する一方で、逆送り方向の回転によってイメージセンサ7及びプラテンローラ8を回動させることができ、簡素な構成で確実なシート状の原稿搬送が可能な両面読取装置を得ることができる。さらに、イメージセンサに対するシート状の原稿搬送方向を一方向に制限するため、センサ読取面と搬送経路の段差管理を簡略化でき、その結果紙ジャムの発生を防止できる。
【0039】
また、本実施の形態によれば、表面読取時と裏面読取時においてイメージセンサ7及びプラテンローラ8を、用紙搬送経路を横切る回転軸90aを中心として回転させて、位置関係を反転させるため、用紙15の搬送経路2bを直線的に形成することができ、その結果、ジャムの発生、センサ読取面での紙浮きの発生を防止することができる。
【0040】
特に、本実施の形態においては、用紙15を搬送する紙送りローラ4、5の動力源である紙送りモータMの動力を用いて、回動機構9が動作するように構成されているので、動力源の数の少なくすることができる。
【0041】
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施の形態においては、第1及び第2の伝達歯車93、94という2つの伝達歯車を用いて紙送り歯車81に伝達される動力の方向を切り換えるようにしたが、本発明はこれに限られず、3つ以上の伝達歯車の噛み合わせによって切り換えを行うように構成することも可能である。
【0042】
また、上記実施の形態においては、用紙15を搬送する紙送りモータMの動力を用いて回動機構9を動作するように構成したが、紙送りモータMと別のモータの動力を用いて回動機構9を動作させることも可能である。ただし、上記実施の形態のように構成すれば、より簡素な構成とすることができる。
【0043】
さらに、本発明の回動機構は、歯車以外の動力伝達機構(例えば、プーリ、ベルト等)を用いて構成することも可能である。
【0044】
さらにまた、本発明は、CISのみならず、種々のイメージセンサ(例えばCCD)を用いる読取装置に適用することができるものである。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、イメージセンサ及びプラテンローラが、搬送経路を横切る回転軸を中心として一体的に回動させるように構成されていることから、従来技術に比べて回動部分の回転半径を小さくすることができ、その結果、イメージセンサ及びプラテンローラの回動の際に大きなスペースを必要とすることがないので、装置の小型化を図ることができる。
【0046】
また、本発明によれば、表面読取時と裏面読取時においてイメージセンサ及びプラテンローラを用紙搬送経路を横切る回転軸を中心として回転させて、位置関係を反転させるため、シート状の原稿の搬送経路を直線的に形成することができ、その結果、ジャムの発生、センサ読取面での紙浮きの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る読取装置の一実施形態を示す側面図であり、シート状の原稿の表面の読込を開始する状態を示すものである。
【図2】 同実施形態において、シート状の原稿の裏面を読み込むために、回動フレームを回動させている状態を示す側面図である。
【図3】 同実施形態において、回動フレームが反転し、シート状の原稿の裏面の読込を開始する状態を示す側面図である。
【図4】 同実施形態において、シート状の原稿の裏面の読込が終了した後、再び回動フレームを回動させ、図1の状態に戻している状態を示す側面図である。
【図5】 同実施形態において、回動機構の要部を示す斜視図である。
【図6】 同実施形態において、回動機構の要部を示す斜視図である。
【図7】 同実施形態において、イメージセンサとプラテンローラの部分を示す斜視図である。
【図8】 同実施形態において、イメージセンサとプラテンローラの部分を示す斜視図である。
【図9】 同実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 両面読取装置
2 本体(固定フレーム)
2a 用紙挿入口
2b 紙送り経路(搬送経路)
4 第1の紙送りローラ
5 第2の紙送りローラ
7 イメージセンサ
8 プラテンローラ
9 回動機構
15 用紙(シート状の原稿)
81 紙送り歯車
90 回動フレーム
92 主歯車
93 第1の伝達歯車
94 第2の伝達歯車

Claims (4)

  1. シート状の原稿の両面を読み取るための読取装置において、
    前記シート状の原稿を搬送するための搬送経路と、
    当該搬送経路に沿って搬送される前記シート状の原稿を読み取るイメージセンサと、
    当該イメージセンサに対向して配置され、該イメージセンサとの間に前記シート状の原稿を挟むプラテンローラと、
    前記イメージセンサ及びプラテンローラを保持すると共に、前記搬送経路を横切る回転軸及び前記プラテンローラの回転軸を有し、前記搬送経路を横切る回転軸を中心として前記イメージセンサ及びプラテンローラを一体的に回動する回動フレームと、
    前記搬送経路を横切る回転軸に遊嵌された第1の歯車と、
    前記プラテンローラの回転軸に固定された第2の歯車と、
    前記第1の歯車に動力を供給するモータと、
    当該モータから供給される前記第1の歯車上の動力を前記第2の歯車に伝達する複数の伝達歯車と、
    当該複数の伝達歯車の位置を切り換えることによって、該複数の伝達歯車のうちの、前記第1の歯車と前記第2の歯車の間に介在する伝達歯車の数を変えることにより、前記第1の歯車から前記第2の歯車に伝達される動力の方向を切り換える切り換え機構と、
    前記プラテンローラを、時計回り方向にのみ回転するように規制するクラッチとを備え、
    前記シート状の原稿の挿入が検出されると、前記モータを正送り方向に回転させて、前記プラテンローラを時計回り方向に回転させ、
    前記シート状の原稿の表面の読み取りが終了すると、前記モータを逆送り方向に回転させる一方、前記クラッチによって前記プラテンローラの反時計回り方向への回転を阻止することにより、前記回動フレームを反時計回り方向に回動させ、
    前記回動フレームが前記シート状の原稿の裏面を読み取るための位置に位置決めされると、前記切り換え機構によって前記第1の歯車から前記第2の歯車に伝達される動力の方向を切り換えることにより、前記プラテンローラを時計回り方向に回転させることを特徴とする読取装置。
  2. 請求項1記載の読取装置において、更に、
    前記回動フレームを、前記搬送経路を横切る回転軸を中心として回動可能に支持する固定フレームを備え、
    前記回動フレームを回動させることにより、前記固定フレーム内の搬送経路に対して、前記回動フレーム内の搬送経路を反転させることを特徴とする読取装置。
  3. 請求項1又は2記載の読取装置において、更に、
    前記回動フレームの回動を抑止し、前記回動フレームを、前記シート状の原稿の表面を読み込むための位置と、裏面を読み込むための位置のいずれかに固定するためのストッパを備えたことを特徴とする読取装置。
  4. 請求項2又は3記載の読取装置において、更に、
    前記固定フレーム内の搬送経路に設けられた紙送りローラを備え、
    前記モータは、前記紙送りローラを駆動させる紙送りモータであることを特徴とする読取装置。
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