JP4077163B2 - シート部材搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート部材搬送装置、両面搬送ユニット、画像形成装置及びシート部材搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート部材を搬送するシート部材搬送装置は、搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置した搬送手段を、共通な駆動手段を用いて回転駆動したり、あるいは個別な駆動手段によって回転駆動することでシート部材を搬送している。このようなシート部材搬送装置を用いてシート部材を搬送する過程において、例えば、上流側の搬送手段の回転による搬送速度υ1、下流側の搬送手段の回転による搬送速度υ2=υ1であり、この状態から増速制御をする場合を考える。
【0003】
上流側と下流側の搬送手段の各駆動手段が個別に速度制御可能な場合、シート部材が上流側と下流側の搬送手段にまたがる際に、各駆動手段を同時に増速することが考えられる。この場合、増速前の通常時の搬送速度をυp、増速後の搬送速度をυkとすると、シート部材が上流側と下流側の搬送手段にまたがった後に、υ1=υK、υ2=υKとすれば、シート部材を確実に増速することができる。
【0004】
上流側の駆動手段あるいは下流側の駆動手段の何れか一方を速度制御する場合において、上流側の搬送手段の速度が定速で、下流側の搬送手段を増速させる場
合について考える。この場合、上流側と下流側の搬送手段にシート部材がまたがる時に下流側の搬送手段が増速回転するように、下流側の駆動手段の駆動を制御するとともに、上流側の搬送手段が下流側の搬送手段の回転に追従するように、上流側の駆動手段と搬送手段との間に一方向回転クラッチを介して連結する。これにより、増速時υ1≦υ2(υ1=υp、υ2=υK)の条件でも上流側と下流側の搬送速度の差を吸収でき、増速を行うことができる。
【0005】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、プリンタ、プロッタープリンタなどの画像形成装置では、その生産性(プリント効率)の向上が求められている。このため、画像形成部の搬送速度(プロセススピード)に対し、両面搬送ユニット、周辺機器、排紙等の搬送速度を速くする傾向にある。特に、シート部材の一例である用紙の両面に画像形成可能な両面複写可能な画像形成装置では、片面に画像が形成された用紙を、一旦両面搬送ユニットで反転させ、再び画像形成部に戻す時間が必要となるので、画像形成装置内での用紙の搬送速度アップは必須の技術となりつつある。画像形成装置のデジタル化に伴ない、用紙の両面に画像形成を行う場合、インターリーフ制御が主流になりつつある。このインターリーフ制御は、用紙を常に画像形成装置の搬送路上に流しながら、給紙トレイからの給紙と、両面搬送ユニットからの再給紙とを交互に行うものである。このため、インターリーフ制御を行う画像形成装置は、用紙を一旦積載収納するための中間トレイを持たない構成となっている。
【0006】
画像形成装置の用紙の搬送を行うシート部材搬送装置の例としては、特開昭63‐1126262号公報、特許第2846926号が挙げられる。特開昭63‐1126262号公報には、両面搬送ユニット内の複数の搬送手段を共通な駆動手段で回転させ、用紙反転後にレジストローラまで一気に増速するものが記載されている。特許第2846926号には、搬送方向の上流側と下流側に設けた搬送手段に対し、それぞれ独立した駆動手段を有し、シート部材の搬送状態に応じて搬送速度を可変にして、シート部材搬送中においても搬送速度のスムーズな増減速を可能にしたものがある。特許第2846926号に記載のシート部材搬送装置では、上流側と下流側の搬送手段に用紙がまたがった場合には、各駆動手段を同速に制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上流側及び下流側の搬送手段の各駆動手段を個別に速度制御する場合では、各駆動手段に速度調整可能な回転駆動源を用いる必要があるとともに、両駆動源を変速制御しなければならず、制御系が煩雑化してコストが高くなる。
【0008】
上流側及び下流側の搬送手段の各駆動手段の何れか一方のみを速度制御する場合では、上流側の駆動手段と搬送手段の間にしか一方向クラッチが介装されていないため、下流側の搬送手段の回転を増速させると、上流側の搬送手段が下流側の搬送速度で搬送されるシート部材を介して下流側の搬送手段で引っ張られることになる。このため、上流側の構成がシート部材に対する搬送負荷となって、シート部材にしわの発生等が懸念され、搬送の信頼性が低下してしまう。
【0009】
特開昭63‐112626号に記載のものでは、中間搬送ユニットで用紙をレジストローラに向けて搬送している最中は、中間搬送ユニットと画像形成装置の本体側、すなわち画像形成部側の搬送速度と中間搬送ユニットの搬送速度に速度差がある。このため、両面搬送ユニットに対して新たなシート部材を送り込むと、シワやジャムの発生のおそれがあり、増速中においては実質的に用紙を中間搬送ユニットに送り込むことができず、生産性(プリント効率)の向上が難しかった。
【0010】
特許第2846923号に記載の発明では、用紙が上流側と下流側の搬送手段にまたがっている時にそれぞれの駆動手段を同時に回転制御しなくてはならず、制御系が複雑になるとともに、各駆動手段に速度制御可能な駆動源を備えなければならずコストも高くなる。
【0011】
中間トレイを持たない画像形成装置では、ジョブの割り込み動作や、画像の展開時間の遅れ等により、用紙を搬送路上に一旦停止(搬送路スタック)させなくてはならない場合があり、一旦停止した位置が搬送速度の異なる位置であると、再スタート時に用紙に負荷がかかりシワなどを発生させるおそれがある。
【0012】
装置の小型化を図る場合に問題となるのが、上流側の搬送手段と下流側の搬送手段の双方でそれぞれシート部材を保持した状態から各搬送手段を駆動して双方のシート部材を搬送する時のシート部材の間隔である。上流側と下流側の搬送手段の駆動手段が個別な場合には、上流側の駆動手段の駆動タイミングを制御することでシート部材の間隔は調整できる。しかし、下流側の駆動手段の駆動力が上流側の搬送手段に伝達される場合には、シート部材の間隔調整は無理であり、上流側のシート部材を検知できない場合がある。このような状態となると、シート部材を良好に搬送することが難しく、搬送信頼性が低下してしまう。
【0013】
本発明の目的は、搬送方向の上流側及び下流側に配設された搬送手段間でのシート部材の受け渡しや、搬送手段間にシート部材がまたがって搬送された場合でも、スムーズな搬送が可能で、高い搬送信頼性を確保できるシート部材搬送装置、両面搬送ユニット、画像形成装置及びシート部材搬送方法を低コストで提供することにある。
【0014】
本発明の目的は、複写物の生産性(プリント効率)の低減を防止することができるシート部材搬送装置、両面搬送ユニット、画像形成装置及びシート部材搬送方法を低コストで提供することにある。
【0015】
本発明の目的は、複数のシート部材を搬送する時のシート部材の間隔を容易に調整可能とし、高い搬送信頼性を確保できるシート部材搬送装置、両面搬送ユニット及びシート部材搬送方法と画像形成装置を低コストで提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項記載の発明は、シート部材の搬送路の上流側と下流側にそれぞれ配設された回転可能な搬送手段と、上流側及び下流側の搬送手段をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段とを有し、各駆動手段で各搬送手段を回転駆動することでシート部材を搬送するシート部材搬送装置において、上流側及び下流側の搬送手段を連結する動力伝達手段と、上流側の搬送手段と第1の駆動手段との間に介装され、シート部材を搬送方向へ搬送する時の、第1の駆動手段の回転のみを上流側の搬送手段に伝達する第1の一方向回転クラッチと、動力伝達手段に介装され、シート部材を搬送方向へ増速搬送する時の、第2の駆動手段の回転を上流側の搬送手段に伝達する第2の一方向回転クラッチと、第2の駆動手段が回転した時に、上流側と下流側の搬送手段の回転開始タイミングに遅延時間を与える遅延手段とを有することを特徴としている。
【0018】
請求項1記載のシート部材搬送装置は、第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量を選択的に変更する遅延量調整手段を有している
【0019】
この遅延量調整手段、動力伝達手段と一体回転可能に設けられた複数の係合部を備えた第1の係合部材と、複数の係合部に対して係脱自在であり、第2の一方向回転クラッチと一体回転可能な第2の係合部材と、第2の係合部材を第1の係合部材に対して選択的に変位させる移動手段とを有することを特徴としている。
【0020】
請求項載の発明は、シート部材を反転する反転部と、この反転部から搬送されるシート部材を受け入れる両面搬送路と、少なくとも上記両面搬送路の上流側と下流側にそれぞれ配設され、両面搬送路内のシート部材を両面搬送路外へ向って搬送する搬送手段と、上流側及び下流側の搬送手段をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段とを有する両面搬送ユニットにおいて、上流側及び下流側の搬送手段を連結する動力伝達手段と、上流側の搬送手段と第1の駆動手段との間に介装され、シート部材を搬送方向へ搬送する時の、第1の駆動手段の回転のみを上流側の搬送手段に伝達する第1の一方向回転クラッチと、動力伝達手段に介装され、シート部材を搬送方向へ増速搬送する時の、第2の駆動手段の回転を上流側の搬送手段に伝達する第2の一方向回転クラッチと、第2の駆動手段が回転した時に、上流側と下流側の搬送手段の回転開始タイミングに遅延時間を与える遅延手段を有することを特徴としている。
【0023】
請求項2の発明は、第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量を選択的に変更する遅延量調整手段を有している
【0024】
この遅延量調整手段、動力伝達手段と一体回転可能に設けられた複数の係合部を備えた第1の係合部材と、複数の係合部に対して係脱自在であり、第2の一方向回転クラッチと一体回転可能な第2の係合部材と、第2の係合部材を第1の係合部材に対して選択的に変位させる移動手段を有することを特徴としている。
【0025】
請求項記載の発明は、シート部材に画像を形成する画像形成装置において、シート部材を請求項記載のシート部材搬送装置を用いて搬送することを特徴としている。
【0026】
請求項記載の発明は、シート部材に画像を形成する画像形成装置において、画像形成後のシート部材を請求項の何れか1つに記載の両面搬送ユニットを用いて反転搬送することを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態について図面を用いて幾つか説明する。各形態において、同一機能をする部材には同一符号を付し、重複説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明が適用された第1の実施の形態にかかるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置を示す。シート部材搬送装置は、シート部材7が搬送される搬送路90の上流側と下流側にそれぞれ配置された回転可能な搬送手段1,2と、搬送手段1と搬送手段2をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段3,4と、搬送手段2の搬送速度を搬送手段1の搬送速度に反映させる速度調整手段5とを備えている。
【0029】
搬送手段1は、搬送方向Aと略直交するシート部材幅方向Bに横設された駆動軸21に固定された駆動ローラ22aと、駆動軸21と略平行に配設された支持軸23に回転自在に支持された従動ローラ22bとからなるローラ対である。駆動軸21は、図示しないフレームに図示しない周知の軸受けを介して回転可能に支持され、支持軸23は、図示しないフレームに固着されている。駆動ローラ22aと従動ローラ22bは、本形態では軸方向にそれぞれ2つ配置されて搬送路90内に臨んでいる。従動ローラ22bは、駆動ローラ22aにそれぞれ圧接されている。
【0030】
搬送手段2は、シート部材幅方向Bに横設された駆動軸41に固定された駆動ローラ42aと、駆動軸41と略平行に設けられた支持軸43に回転自在に支持された従動ローラ42bとからなるローラ対である。駆動軸41は、図示しないフレームに図示しない周知の軸受けを介して回転可能に支持され、支持軸43は、図示しないフレームに固着されている。駆動ローラ42a及び従動ローラ42bは、本形態では軸方向にそれぞれ2つ配置されている。従動ローラ42bは、駆動ローラ42aにそれぞれ圧接されて、搬送路90内に臨んでいる。
【0031】
搬送手段1,2において、駆動ローラ22a,42aを従動ローラ22b,42bにそれぞれ圧接させても良い。従動ローラ22b,42bは、支持軸23,43に圧入されて、支持軸23,43を図示しないフレームに軸受けを介して回転自在に支持することで、回転可能に設けた構成であっても良い。各ローラの数は1つでも良いし、2つ以上としても良い。
【0032】
駆動手段3は、回転駆動源としての電動モータ26と、電動モータ26の出力軸26Aに固定された出力歯車28と、出力歯車28に噛合する歯車29とを備えている。駆動手段4は、回転駆動源としての電動モータ46と、電動モータ46の出力軸46Aに固定された出力歯車48と、駆動軸41の端部に固定されて出力歯車48に噛合する歯車49とを備えている。電動モータ26は定速回転するモータで、電動モータ46はその回転速度を可変可能なモータである。このため、搬送手段1、すなわち駆動ローラ22aと従動ローラ22bは、基本的には電動モータ26によって定速回転され、搬送手段2、すなわち駆動ローラ42aと従動ローラ42bは、基本的には電動モータ46によって回転駆動される時の搬送速度が変更可能とされている。
【0033】
速度調整手段5は、搬送手段1と搬送手段2とを連結する動力伝達手段80と、第1及び第2の一方向回転クラッチ81,82とを備えている。動力伝達手段80は、駆動軸41に固定された歯付きプーリ83と、駆動軸21に一方向回転クラッチ82を介して装着される歯付きプーリ84と、歯付きプーリ83,84に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト85から構成されている。
【0034】
一方向回転クラッチ81は、搬送手段1と駆動手段3とを連結するように、上流側の搬送手段と第1の駆動手段との間、すなわち駆動軸21と歯車29の間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ搬送する時の、電動モータ26の回転のみを搬送手段1に伝達するように機能する。一方向回転クラッチ82は、搬送手段1と搬送手段2とを連結するように、動力伝達手段80、すなわち、駆動軸21と歯付きプーリ84の間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ増速搬送する時の、電動モータ46の回転を搬送手段1に伝達するように機能する。これら一方向回転クラッチ81,82は、搬送手段1の駆動軸21に、図1に矢印Cで示すロック方向が同一方向となるように、装着されている。このため、一方向回転クラッチ81,82は、搬送手段1の同一な軸に配設されることになり、設置スペースを狭くされている。
【0035】
電動モータ26,46は、回転駆動制御装置の制御手段45にそれぞれ電気的に接続されている。この制御手段45は、周知のマイクロコンピュータでその要部が構成されていて、電動モータ26,46の回転速度を制御して搬送手段1,2の搬送速度を制御する。具体的には、搬送手段1,2の搬送速度を増速させる場合に、搬送手段2が搬送手段1よりも速く回転するように、電動モータ46側だけを増速制御する。
【0036】
回転駆動制御装置は、搬送手段1,2に対するシート部材7の搬送状態をそれぞれ検知する第1及び第2のシート部材検知手段SN1,SN2を備えている。シート部材検知手段SN1,SN2は、図示を省略しているが、制御手段45と電気的に接続されている。シート部材検知手段SN1は、搬送手段1よりも上流側の搬送路90内に臨んで配置され、シート部材検知手段SN2は、搬送手段1と搬送手段2の間の搬送路90内に臨んで配置されている。各検知手段には、光透過型センサが用いられている。制御手段45では、電動モータ46に対する増速制御後に、シート部材検知手段SN1の検知結果に基づき電動モータ46の回転を停止するように制御するとともに、電動モータ46に対する停止制御後に、シート部材検知手段SN1の検知結果に基づき電動モータ26の回転を停止するように制御する。
【0037】
図2を用いて本形態における増速動作や停止動作について説明する。なお、図2は、図1の構成を模式的に描いたものであり、両者の間には配置などに若干の違いがあることを予め述べておく。図2において、搬送手段1の上流側には、シート部材搬送装置や回転駆動制御装置が装着される機器の、ローラ対からなる搬送手段64が配置されている。この搬送手段64は、機器側に配設された本体モータ47によって、電動モータ26による搬送手段1の搬送速度と等速の搬送速度υpで回転駆動される。
【0038】
図2(a)において、本体モータ47と電動モータ26,46は各搬送手段64,1,2の搬送速度が同一の搬送速度υ1=υpとなるように回転駆動する。このため、搬送手段64で送られるシート部材7は、等速の搬送手段1で装置内に取り込まれる。シート部材7が搬送され、その後端の通過が、図2(b)に示すようにシート部材検知手段SN1で検知されると、電動モータ46によって搬送手段2がその搬送速度をυ2=υKに増速される。
【0039】
この増速回転は、図1において、タイミングベルト85、歯付きプーリ84、
一方向回転クラッチ82を介して駆動軸21に伝達され、搬送手段1が搬送速度υ1=υKに増速される。つまり、増速制御後は、図2(b)に示す搬送手段64,1,2全体が搬送速度υpよりも速い同速度で回転駆動される(υ1=υ2=υK)ことになる。また、図1に示す駆動軸21が回転していても、一方向回転クラッチ81の作用により歯車29が駆動軸21に対して滑るので、電動モータ26が駆動状態であっても、歯車29の回転が駆動軸21に伝達されない。
【0040】
本形態においては、搬送手段1と搬送手段2にシート部材7がまたがっていなくても、あるいはまたがった場合でも、電動モータ46に対する速度制御だけで搬送手段1,2の搬送速度を増速でき、搬送手段1,2間でのシート部材7の引っ張り合いを確実に防止でき、シワなどが少なく搬送の信頼性を十分に確保できる。また、増速制御時において、電動モータ26の駆動制御をしなくても、電動モータ46の増速制御するだけで搬送手段1の搬送速度を増速することができるので、制御系が簡素化されるとともに、搬送速度が可変可能なモータを電動モータ26に用いなくて済み、低コスト化を図れる。
【0041】
図2(c)に示すように、シート部材7の搬送が進み、シート部材検知手段SN2でその後端が検知されると、図1に示す制御手段45は、シート部材7が搬送手段1,2間にまたがっていないと判断して、電動モータ46の駆動を停止する。電動モータ46を停止する場合とは、例えば次工程への搬送タイミングを調整するためや、画像の展開時間の遅れ等を調整するための待ち時間等が必要な場合である。
【0042】
電動モータ46が停止すると、図1に示す搬送手段2側から搬送手段1に対する駆動力がなくなる。この時、電動モータ26は依然駆動状態にあり、さらに、歯付きプーリ84は一方向回転クラッチ82を介して駆動軸21に装着されているため、図2(c)に示すように、搬送手段1の搬送速度υ1が、再び電動モータ26の回転による搬送速度υpに戻り、後から搬送されてくる後続のシート部材7Aが接近してきた場合でも、搬送手段64と搬送手段1の間でシート部材7Aの受け渡しをスムーズに行うことができる。
【0043】
図2(d)に示すように、後続のシート部材7Aの後端をシート部材検知手段SN1が検知すると、制御手段45は電動モータ26の駆動を停止する。このため、複数のシート部材7,7Aを搬送路90内に停止(搬送路スタック)させることが可能となる。
【0044】
本形態では、搬送路90の上流側と下流側にそれぞれ配置された搬送手段1,2を、駆動手段3,4を用いてそれぞれ回転駆動してシート部材7を搬送するが、搬送手段1と搬送手段2とにシート部材7がまたがる時に、駆動手段3と搬送手段1との間を滑らせ、かつ、搬送手段2を駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1よりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1に伝達して搬送手段1,2を増速状態とし、搬送手段1,2間にまたがるシート部材7を増速搬送するシート部材搬送方法で、シート部材7を搬送することになる。
【0045】
本形態では、シート部材7が搬送手段1と搬送手段2とにまたがる時に、駆動手段3の電動モータ26と搬送手段1との間を滑らせ、かつ、搬送手段2を駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1よりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1に伝達し、搬送手段1の回転を増速する回転駆動制御方法によって、搬送手段1,2の搬送速度が制御されることになる。
【0046】
本形態では、説明の便宜上、シート部材検知手段SN1,SN2でシート部材7,7Aのそれぞれ後端を検知する例を挙げたが、その配設位置やシート部材7,7Aの先端及び後端の検知基準はこれに特定されるものではない。
【0047】
(第2の実施の形態)
本形態は、図3に示すように、2組の駆動ローラ22a,24aと従動ローラ22b,24bとから搬送手段1Aが構成され、2組の駆動ローラ42a,44aと従動ローラ42b,44bとから搬送手段2Aが構成されたものである。
【0048】
本形態における搬送手段1Aは、駆動軸21の上流側に、駆動軸21と平行に駆動軸21Aと支持軸23Aとを配置し、駆動軸21Aに駆動ローラ24aを固定し、支持軸23Aに従動ローラ24bを回転自在に支持し、駆動ローラ24aと従動ローラ24bとを圧接させている。駆動軸21,21Aの端部には、歯付きプーリ73,74がそれぞれ固定されている。両プーリには、無端状のタイミングベルト75が巻き掛けられており、駆動軸21と駆動軸21Aとを連動回転するように連結している。
【0049】
本形態における搬送手段2Aは、駆動軸41の上流側に、駆動軸41と平行に駆動軸41Aと支持軸43Aとを配置し、駆動軸41Aに駆動ローラ44aを固定し、支持軸43Aに従動ローラ44bを回転自在に支持し、駆動ローラ44aと従動ローラ44bとを圧接させている。駆動軸41,41Aの端部には、歯付きプーリ76,77がそれぞれ固定されている。両プーリには、無端状のタイミングベルト78が巻き掛けられており、駆動軸41と駆動軸41Aとを連動回転するように連結している。駆動軸21,21A間のピッチと、駆動軸41,41A間のピッチは、搬送路90内を搬送される最小のシート部材7が各軸に装着されたローラ対で挟持でき得る間隔に設定されている。
【0050】
本形態では、第1の実施の形態において駆動軸41の端部に固定した歯付きプーリ83を駆動軸41Aの端部に固定しており、駆動軸21に一方向回転クラッチ82を介して装着された歯付きプーリ84との間でタイミングベルト85を巻き掛けている。本形態において、シート部材検知手段SN1は、駆動軸21Aよりも搬送方向Aの上流側で搬送路90内に臨んで配置され、シート部材検知手段SN2は、駆動軸21と駆動軸41Aの間の搬送路90内に臨んで配置されている。
【0051】
図4を用いて本形態における増速動作や停止動作について説明する。なお、図4も図2同様に、図3の構成を模式的に描いたものである。図4においても、搬送手段1の上流側には、機器側に配設された本体モータ47によって、電動モータ26による搬送手段1Aの搬送速度と等速の搬送速度υpで回転駆動される搬送手段64が配置されている。
【0052】
図4(a)において、本体モータ47と電動モータ26,46は搬送手段64,1A,2Aの搬送速度が同一の搬送速度υ1=υpとなるように回転駆動する。このため、搬送手段64で送られるシート部材7は、等速の搬送手段1Aで装置内に取り込まれる。シート部材7が搬送され、その後端の通過が図4(b)に示すようにシート部材検知手段SN1で検知されると、電動モータ46によって搬送手段2がその搬送速度をυ2=υKに増速される。
【0053】
この増速回転は、図3においてタイミングベルト78、歯付きプーリ77を介して駆動軸41Aに伝達される。そして動力伝達手段80、一方向回転クラッチ82を介して駆動軸21に伝達され、搬送手段1Aが搬送速度υ1=υKに増速される。つまり、増速後は、図4(b)に示す搬送手段64,1A,2A全体が同速度で駆動される(υ1=υ2=υK)ことになる。また、図3に示す駆動軸21が増速回転されると、一方向回転クラッチ81の作用により歯車29が駆動軸21に対して滑るので、電動モータ26が駆動状態であっても、歯車29の回転が駆動軸21に伝達されない。
【0054】
このため、本形態においても、搬送手段1A,2Aにシート部材7がまたがっていなくても、あるいはまたがった場合でも、搬送手段2Aの電動モータ46のみの速度制御で搬送速度の増速が可能となり、搬送手段1A,2A間でのシート部材7の引っ張り合いが確実に防止でき、搬送の信頼性を十分に確保できる。増速制御時において、電動モータ46の回転を増速制御するだけで、電動モータ26の駆動制御をしなくても搬送手段1Aの搬送速度を増速することができるので、制御系が簡素化されるとともに、回転速度が可変可能なモータを電動モータ26に用いなくても済み、低コスト化を図れる。
【0055】
図4(c)に示すように、シート部材7の後端がシート部材検知手段SN2で検知されると、図3に示す制御手段45により、シート部材7が搬送手段1A,2A間にまたがっていないと判断して電動モータ46の駆動を停止し、搬送手段2A側から搬送手段1Aに対する駆動力が断たれる。この時、電動モータ26は依然駆動状態にあり、歯付きプーリ84は一方向回転クラッチ82を介して駆動軸21に装着されているため、図4(c)に示すように、搬送手段1Aの搬送速度υ1が、再び電動モータ26による搬送速度υpに戻り、後から搬送されてくる後続のシート部材7Aが接近してきた場合でも、搬送手段64と搬送手段1Aの間でシート部材7Aの受け渡しをスムーズに行うことができる。
【0056】
図4(d)の示すように、制御手段45は、シート部材7Aの後端をシート部材検知手段SN1が検知すると、電動モータ26の駆動を停止するので、複数のシート部材7,7Aを搬送路90内に停止させることが可能となる。
【0057】
本形態においても、第1の実施の形態同様に、シート部材7が搬送手段1Aと搬送手段2Aとにまたがる時に、駆動手段3と搬送手段1Aとの間を滑らせ、かつ、搬送手段2Aを駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1Aよりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1Aに伝達して搬送手段1A,2Aを増速状態とし、搬送手段1A,2Aにまたがるシート部材7を増速搬送するシート部材搬送方法により、シート部材7を増速搬送することになる。また、シート部材7が搬送手段1Aと搬送手段2Aとにまたがる時に、駆動手段3の電動モータ26と搬送手段1Aとの間を滑らせ、かつ、搬送手段2Aを駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1Aよりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1Aに伝達し、搬送手段1Aの搬送速度を増速する回転駆動制御方法で、搬送手段1A,2Aの搬送速度が制御されることになる。
【0058】
(第3の実施の形態)
図5に示すように、本形態は、搬送手段1,1Aを駆動する駆動手段3の電動モータ26と一方向回転クラッチ81との間に、電動モータ26から搬送手段1,1Aに対する駆動力の連断を行う駆動連断手段として駆動連結クラッチ93を介装したものである。本形態は、全体構成を第2の実施の形態で説明したシート部材搬送装置を基本構成としている。
【0059】
駆動連結クラッチ93は電磁クラッチであって、制御手段45と電気的に接続されている。駆動連結クラッチ93は、歯車91を介して歯車29と連結される連結歯車92と、歯車95を介して電動モータ26の歯車28と連結するクラッチ歯車94とが、クラッチ軸93Aに装着されている。駆動連結クラッチ93は、制御手段45によりオン状態とされると、クラッチ歯車94をクラッチ軸93Aと一体回転可能とし、オフ状態とされるとクラッチ歯車94をクラッチ軸93Aに対してフリーで回転駆動するように機能する。
【0060】
このように、電動モータ26と一方向回転クラッチ81との間に駆動連結クラッチ93を介装することにより、電動モータ26をオン/オフ制御しなくても、駆動連結クラッチ93をオン/オフ制御することで、搬送手段1A(1)に対する電動モータ26からの駆動力の連断を行える。このため、図2(d)、図4(d)で示した後続のシート部材7Aを停止させる制御を行える。また、このように、駆動連結クラッチ93のオン/オフ制御で搬送手段1A(1)に対する駆動力の連断を行う場合には、電動モータ26を用いなくても、図2、図4で示した本体モータ47を用いることもでき、第1の駆動手段の共通化を図ることができる。
【0061】
(第4の実施の形態)
図6は、本発明が適用された第4の実施の形態にかかるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置を示す。シート部材搬送装置は、シート部材7が搬送される搬送路90の上流側と下流側にそれぞれ配置された搬送手段1,2と、搬送手段2を回転駆動する駆動手段3Aと、搬送手段2を増速回転駆動する増速用駆動手段40と、搬送手段1,2を連結する動力伝達手段80と、第1及び第2の一方向回転クラッチ81A,82Aとを備えている。
【0062】
駆動手段3Aの一構成である歯車29は、本形態では駆動軸41に一方向回転クラッチ81Aを介して装着されている。駆動手段3Aと搬送手段2とは、この一方向回転クラッチ81Aを介して連結されている。一方向回転クラッチ81Aは、駆動手段3Aの電動モータ26と搬送手段2との間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ搬送する時の、駆動手段3Aの電動モータ26の回転を搬送手段2に伝達するように機能する。
【0063】
増速用駆動手段40は、速度調整可能な回転駆動源しての電動モータ460と、電動モータ460の出力軸460Aに固定された出力歯車48と、駆動軸41に一方向回転クラッチ82Aを介して装着され、出力歯車48と噛合する歯車49とを備えている。一方向回転クラッチ82Aは、増速用駆動手段40と搬送手段2との間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ搬送する時の、増速用駆動手段40の電動モータ460の回転を搬送手段2に伝達するように機能する。これら一方向回転クラッチ81A,82Aは、搬送手段2の駆動軸41に装着されて、図6に矢印Cで示すロック方向が同一方向となるように、同一な軸に配設されている。
【0064】
電動モータ26,460は、回転駆動制御装置の制御手段45Aにそれぞれ電気的に接続されている。制御手段45Aは、周知のマイクロコンピュータでその要部が構成されていて、電動モータ26,460の回転を制御して搬送手段1,2の搬送速度を制御する。具体的には、搬送手段1,2の搬送速度を増速変化させる場合に、電動モータ460側だけを増速制御する。
【0065】
本形態において、シート部材検知手段SN1は、駆動軸21よりも搬送方向Aの上流側で搬送路90内に臨んで配置され、シート部材検知手段SN2は、駆動軸21と駆動軸41の間の搬送路90内に臨んで配置されている。これら各センサは、それぞれ制御手段45Aと電気的に接続されている。
【0066】
回転駆動制御装置は、搬送手段1,2を所定速度である搬送速度υpで回転駆動する場合には電動モータ26を駆動し、搬送手段1,2を増速回転駆動する時には、電動モータ460を電動モータ26の回転よりも速い周速度で回転するように、制御手段45Aで制御する。制御手段45Aは、シート部材検知手段SN1がシート部材7の先端を検知すると電動モータ26を駆動し、シート部材検知手段SN2がシート部材7の先端を検知すると、電動モータ26を駆動状態のまま、電動モータ460を駆動する。
【0067】
このような構成のシート部材搬送装置及び回転駆動制御装置の動作を説明する。図6に示すシート部材検知手段SN1がシート部材7の先端を検知すると、電動モータ26が駆動されて出力軸26Aが回転する。この回転は、出力歯車28、歯車29、一方向回転クラッチ81Aを介して駆動軸41に伝達されて、駆動軸41をロック方向Cに回転駆動するとともに、動力伝達手段80によって駆動軸21に伝達される。このため、駆動軸21,41は、同一方向に等速度で回転駆動されて、シート部材7が駆動ローラ22aと従動ローラ22bに挟持されて搬送方向Aに搬送される。
【0068】
シート部材検知手段SN2がシート部材7の先端を検知すると、電動モータ460が駆動されて出力軸460Aが回転する。この回転は、出力歯車48、歯車49、一方向回転クラッチ82Aを介して駆動軸41に伝達されて駆動軸41を増速回転駆動するとともに、動力伝達手段80によって駆動軸21に伝達される。駆動軸41が増速回転されると、一方向回転クラッチ81Aの作用により歯車29が駆動軸41に対して滑るので、電動モータ26が駆動状態にあってもその駆動力が駆動軸21に伝達されない。このため、駆動軸21,41は、同一方向に増速回転駆動されて、シート部材7が駆動ローラ22aと従動ローラ22b及び駆動ローラ42aと従動ローラ42bとに挟持されて搬送方向Aに増速搬送される。
【0069】
本形態においては、搬送手段1と搬送手段2とにシート部材7がまたがっていなくても、あるいはまたがっていても電動モータ460のみの速度制御で搬送手段1,2の搬送速度の増速が可能となり、搬送手段1,2間でのシート部材7の引っ張り合いが確実に防止でき、搬送の信頼性を十分に確保できる。また、増速制御時において、電動モータ460の回転を増速制御するだけで、電動モータ26の駆動制御をしなくても搬送手段1の搬送速度を増速することができるので、制御系が簡素化されるとともに、回転速度が可変可能なモータを電動モータ26に用いなくても済み、低コスト化を図れる。さらに、本形態では、電動モータ26,460を同一の駆動軸41側に並べて配置しているので、装置の占有スペースが小さくなって装置の小型化を図れる。
【0070】
(第5の実施の形態)
本形態は、図7に示すように、第2の実施の形態における搬送手段1Aと搬送手段2Aに、第4の実施の形態で説明した駆動手段3Aと増速用駆動手段40とを適用したものである。
【0071】
このような構成において、電動モータ460が制御手段45Aによって増速制御されると、一方向回転クラッチ81Aの作用によって電動モータ26からの駆動力は、駆動軸41に伝達されず、電動モータ460からの駆動力だけが駆動軸41からタイミングベルト78、駆動軸41A、動力伝達手段80、駆動軸21、タイミングベルト75を介して駆動軸21Aまで伝達される。このため、4組のローラ対を1つの電動モータ460によって増速制御することができる。
【0072】
第1から第5の実施の形態で説明したシート部材7としては、画像形成装置全般で使用される用紙やOHP用のシートのほかに、葉書、名刺、封筒類、紙幣、あるいは磁気カードやICカードや金券カードなどに代表されるカード類が挙げられる。第1から第5の実施の形態で説明したシート部材搬送装置は、搬送方向Aの上流側と下流側に配置された搬送手段間に搬送速度差の生じるあらゆる装置の搬送系に適用することができる。
【0073】
(第6の実施の形態)
図8に示す形態は、シート部材7の搬送路90の上流側と下流側にそれぞれ配設された回転可能な搬送手段1A,2Aと、搬送手段1A,2Aをそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段としての電動モータ26,46とを有し、各電動モータで各搬送手段を回転駆動することでシート部材7を搬送するシート部材搬送装置に適用したものである。シート部材搬送装置は、搬送手段1A及び搬送手段2Aを連結する動力伝達手段800と、第1の一方向回転クラッチ381と、第2の一方向回転クラッチ382と、電動モータ46から搬送手段1Aへの回転伝達を遅らせる遅延手段300とを有している。本形態において、搬送手段1A,2A、電動モータ26,46の構成や配置は、第2の実施の形態で説明したシート部材搬送装置を基本構成としている。ここでは、本形態の特徴的構成となる動力伝達手段800と遅延手段300、一方向回転クラッチ381,382について主に説明する。
【0074】
動力伝達手段800は、搬送手段2A側の駆動軸41に固定された歯付きプーリ283と、搬送手段1A側の駆動軸21に回転自在に支持された歯付きプーリ284と、歯付きプーリ283,284に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト285とから構成されている。一方向回転クラッチ381は、搬送手段1Aと駆動手段3とを連結するように、搬送手段1Aと電動モータ26との間、すなわち駆動軸21と歯車29の間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ搬送する時の、電動モータ26の回転のみを搬送手段1Aに伝達するように機能する。
【0075】
遅延手段300は、動力伝達手段800と一体回転可能に設けられた第1の係合部材として機能する歯付きプーリ284と、この歯付きプーリ284に対して係脱自在であり、一方向回転クラッチ382と一体回転可能な第2の係合部材と
して機能する駆動伝達部材288を備えている。
【0076】
駆動伝達部材288は、駆動軸21に固定された一方向回転クラッチ382の外周に装着されていて、歯付きプーリ284と駆動伝達部材288とが一体回転可能に係合することで搬送手段2A側からの駆動力が搬送手段1A側に伝達されるように構成されている。一方向回転クラッチ382は、搬送手段1Aと搬送手段2Aとを連結するように、駆動軸21と駆動連結部材288の間に介装され、シート部材7を搬送方向Aへ増速搬送する時の、電動モータ46の回転を搬送手段1Aに伝達するように機能する。これら一方向回転クラッチ381,382は、搬送手段1Aの駆動軸21に、図1に矢印Cで示すロック方向が同一方向となるように装着されている。このため、一方向回転クラッチ381,382は、搬送手段1Aの同一な軸に配設されることになり、設置スペースを狭くすることができる。
【0077】
歯付きプーリ284と駆動伝達部材288は、図9(a),図9(b)に示すように、駆動軸21上で互いに対向配置されており、各々の対向面には、駆動軸21側に中心にした円弧状の突部284A,288Aがそれぞれ互いの対向面に向って突出するように形成されている。突部284A,288Aの設置範囲である、駆動軸21の中心線を中心とする各突部の両端までの角度は、図12に示すように突部284A,288Aの角度の和θ1が360度>θ1となる関係に設定されている。このため、歯付きプーリ284に対して搬送手段2A側から増速回転が伝達されて、歯付きプーリ284が回転する際に、図12に示す360度−θ1=空転回転角θを形成するように構成されている。
【0078】
本形態では、図8に示すように搬送手段1Aの上流側の搬送路90にシート部材検知センサSN1が、搬送手段1Aと搬送手段1Bの間の搬送路90にシート部材検知センサSN2が、搬送手段2Aの下流側にシート部材検知センサSN3がそれぞれ配置されている。本形態において、電動モータ26,46は制御装置45の制御下におかれていて、シート部材7,7Aの先端や後端をシート部材検知センサがそれぞれ検知すると、その動作を制御されるように構成されている。図10は、図8の構成を模式的に描いたものである。図10において、搬送手段1Aの上流側には、機器側に配設された本体モータ47によって、電動モータ26による搬送手段1Aの搬送速度と等速の搬送速度υpで回転駆動される搬送手段64が配置されている。本形態において、本体モータ47は、制御装置45によってその駆動を制御される。
【0079】
図10を用いて本形態における増速動作や停止動作について説明する。図10(a)において、本体モータ47と電動モータ26,46は搬送手段64,1A,2Aの搬送速度が同一の搬送速度υ1=υpとなるように回転駆動する。このため、搬送手段64で送られるシート部材7は、等速の搬送手段1Aで装置内に取り込まれる。シート部材7が搬送され、その後端の通過が図10(b)に示すようにシート部材検知手段SN1で検知されると、電動モータ46によって搬送手段2Aがその搬送速度をυ2=υKに増速される。
【0080】
この増速回転は、図8においてタイミングベルト78、歯付きプーリ77を介して駆動軸41Aに伝達される。そして駆動軸41Aから動力伝達手段800、遅延手段300、一方向回転クラッチ382を介して駆動軸21に伝達され、搬送手段1Aが搬送速度υ1=υKに増速される。動力伝達手段800からの増速回転は、歯付きプーリ284に伝達され、図12(a)に示すように、突部284Aを矢印方向に回転させる。この突部284Aは、突部288Aよりも速く回転しているので、例えばa点で突部288Aの端部と当接すると、その状態を保ったまま駆動伝達部材288をロック方向Cに回転させる。そして、図12(b)に示すように一方向回転クラッチ382がロックすると、搬送手段1Aが搬送手段2Aと連れ回りする。
【0081】
増速後は、図10(b)に示す搬送手段64,1A,2A全体が同速度で駆動される(υ1=υ2=υK)ことになる。図8に示す駆動軸21が増速回転されると、一方向回転クラッチ381の作用により歯車29が駆動軸21に対して滑るので、電動モータ26が駆動状態であっても、歯車29の回転が駆動軸21に
伝達されない。
【0082】
このため、本形態においても、搬送手段1A,2Aにシート部材7がまたがっていなくても、あるいはまたがった場合でも、搬送手段2Aの電動モータ46のみの速度制御で搬送速度の増速が可能となり、搬送手段1A,2A間でのシート部材7の引っ張り合いが確実に防止でき、搬送の信頼性を十分に確保できる。増速制御時において、電動モータ46の回転を増速制御するだけで、電動モータ26の駆動制御をしなくても搬送手段1Aの搬送速度を増速することができるので、制御系が簡素化されるとともに、回転速度が可変可能なモータを電動モータ26に用いなくても済み、低コスト化を図れる。
【0083】
図10(c)に示すように、シート部材7の先端がシート部材検知手段SN3で検知されると、図8に示す制御手段45により、シート部材7が搬送手段1A,2A間にまたがっていないと判断されて電動モータ46の駆動が停止し、搬送手段2A側から搬送手段1Aに対する駆動力が断たれる。この時、電動モータ26は依然駆動状態にあり、歯付きプーリ284は駆動軸21に対して回転自在に支持されているため、図10(c)に示すように、搬送手段1Aの搬送速度υ1が、再び電動モータ26による搬送速度υpに戻り、後から搬送されてくる後続のシート部材7Aが接近してきた場合でも、搬送手段64と搬送手段1Aの間でシート部材7Aの受け渡しをスムーズに行うことができる。
【0084】
図10(d)に示すように、制御手段45は、シート部材7Aの先端をシート部材検知手段SN2が検知すると、電動モータ26の駆動を停止するので、シート部材7とシート部材7Aの間に間隔δを形成した状態で搬送路90内に停止させることが可能となる。
【0085】
図10(c)において電動モータ46が停止すると、この駆動の停止に伴ない図12(c)に示すように、歯付きプーリ284が停止するので、突部288Aもその場で停止する。しかし、電動モータ26は依然駆動状態にあるので、歯車29の回転が一方向回転クラッチ381の作用により駆動軸21へ伝達され駆動軸21は停止せずに駆動を続ける。この時、駆動伝達部材288は図8に示す一方向回転クラッチ382の作用によってフリーになるが、このクラッチ382には若干の空転トルクがあるのでその力によって駆動軸21と連れ回りをして時計方向に回転を始める。この結果、突部288Aは略1回転して、図12(d)に示すように停止中の突部284Aの端部に、例えばb点で接触し回転が停止する。この状態では駆動軸21のみが回転して、搬送手段1Aによるシート部材7Aの取り込みが行われる。図10(d)において電動モータ26が停止されると、図12(e)に示すように、突部284Aと突部288Aとが当接した状態で停止する。
【0086】
本形態においても、シート部材7が搬送手段1Aと搬送手段2Aとにまたがる時に、駆動手段3と搬送手段1Aとの間を滑らせ、かつ、搬送手段2Aを駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1Aよりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1Aに伝達して搬送手段1A,2Aを増速状態とし、搬送手段1A,2Aにまたがるシート部材7を増速搬送するシート部材搬送方法により、シート部材7を増速搬送することになる。また、シート部材7が搬送手段1Aと搬送手段2Aとにまたがる時に、駆動手段3の電動モータ26と搬送手段1Aとの間を滑らせ、かつ、搬送手段2Aを駆動手段4の電動モータ46で搬送手段1Aよりも速く回転させて、その増速回転を搬送手段1Aに伝達し、搬送手段1Aの搬送速度を増速する回転駆動制御方法で、搬送手段1A,2Aの搬送速度が制御されることになる。
【0087】
図11は、シート部材検知センサSN3の下流側の搬送路90に図示しない駆動モータで回転駆動される搬送手段640を配置した形態である。これ以外の構成は図10の形態と同一である。図11は、搬送路90内で間隔δを形成されて停止しているシート部材7,7Aを再搬送する際の動作を説明するものであり、図11(a)は、図10(d)の状態に相当する。間隔δは、シート部材検知センサSN3でシート部材7Aの先端を確実に検知できない間隔とする。
【0088】
以下、再搬送動作について説明する。図11(a)に示す状態から電動モータ46が増速回転され、図示しない駆動モータの駆動により搬送手段640が搬送速度υpで回転駆動すると、電動モータ46の回転が搬送手段2Aから搬送手段1Aに図8に示す遅延手段300の作用によって遅れて伝達される。すなわち、図12(e)に示すように、電動モータ45が駆動されると、歯付きプーリ284が回転を始める。この時、駆動伝達部材288の突起288Aは前述と同様に一方向回転クラッチ382の空転トルクで駆動軸21に保持されたまま停止している。突部284Aは、停止中の突部288Aに向って空転回転角θだけ回転をし、図12(f)に示すように、再び停止中の突部288Aの端部に例えばc点で当接する。このため、搬送手段2Aから搬送手段1Aには、空転回転角θ分だけ、電動モータ46の回転が遅れて伝達されるので、シート部材7がシート部材7Aよりも先に搬送され、シート部材7とシート部材7Aの間隔δが空転回転角θ分離れた間隔δsとなる。
【0089】
図11(d)は、遅延手段300を持たないシート部材搬送装置の搬送時の状態を示す。この場合、間隔δを広げることができないので、例えば各搬送手段のピッチをつめた場合やシート部材検知センサSN3の配置にバラツキがあると、シート部材7Aの先端を確実に検知できない。しかし、図11(c)に示すように、シート部材7,7Aの間隔δを間隔δsに容易に広げることができる場合には、シート部材検知センサSN3で確実にシート部材7Aの先端を検知することができる。このシート部材検知センサSN3でシート部材7Aの先端が検知されると、上述のように電動モータ45の駆動が停止され、シート部材7Aが搬送手段2Aに保持された状態で搬送路90内に停止することになる。
【0090】
このように、シート部材7とシート部材7Aがシート部材検知センサSN3でシート部材7Aの先端を検知できない間隔δで保持された場合でも、遅延手段300を有することにより、搬送手段1Aの動作時期を搬送手段2Aの動作時期よりも遅くすることができるので、間隔δを間隔δsに容易に変更調整することができ、シート部材7Aを確実に検知することができ、高い搬送信頼性を確保することができる。また、電動モータ26,46に対しては特に複雑な制御の必要はなく、メカ的にも簡素な構成であるので、低コストで高い搬送信頼性を実現することができる。
【0091】
上記間隔調整をより確実に行うには、例えばジョブの開始前などの初期の状態時において、突部284A,288Aの状態が図12(g)のようになっている場合には、電動モータ26,46の駆動開始の順番を規定する。例えば、電動モータ26より先に電動モータ46を回転駆動させるように規定すると、突部284Aを突部288Aの端部に当接させることができるので、空転回転角θが安定し、間隔調整を安定して行うことができる。
【0092】
(第7の実施の形態)
図13に示すように、本形態は、電動モータ46から搬送手段1Aへの回転伝達による連れ回り力を増大させるトルク増大手段330を第6の実施の形態にかかるシート部材搬送装置に適用したものである。トルク増大手段330は、駆動伝達部材288に設けた一方向回転クラッチ382の空転トルクを利用している。ここで、より高速な回転域での追従安定性を考慮した場合は、空転トルク+αの負荷を与え、作用軸となる駆動軸21に対する連れ回り力を増大させることにより信頼性を向上させることができる。
【0093】
トルク増大手段330は、負荷付勢手段であって、突部288Aの形成された対向面と反対側の駆動軸21に挿通配置されるスペーサ316,317で、このスペーサの間の駆動軸21に巻装されるコイルスプリング318を両側から圧縮挟持し、コイルスプリング318により発生する加圧力を+αの負荷として駆動伝達部材288に対して付摺動抵抗を発生させるものである。符号319,320は駆動軸21に形成された溝322,321に嵌合するEリング等で、駆動伝達部材288からスペーサ317までの一連の各部材は、これらEリングによって軸方向への移動が規制され、その位置決めがなされている。
【0094】
このため、駆動軸21が高速で回転する場合でも、図12(c)に示すような突部288Aの連れ回りが確実に行え、再搬送時の空転回転角θが安定し、間隔調整が安定して行えるようになる。
【0095】
遅延手段300による間隔調整量、すなわち空転回転角θは、突部284Aの周方向への大きさとなる駆動軸21の中心線を中心とする突部284Aの両端までの角度を調整することで容易に行える。例えば、図14(a)に示す突部284Aを有する駆動伝達部材284から、図14(b)に示すような周方向への長さ(角度)のある突部284Bを有する駆動伝達部材284´に変更すると、空転回転角θを狭くすることができ、逆の場合には空転回転角θを広くすることができる。このように突部の大きさ(角度)の異なる駆動伝達部材284,284´を所望の間隔δsに応じて駆動軸21に対して適宜選択して装着することで、間隔δsを容易に変更調整することができる。
【0096】
(第8の実施の形態)
本形態は、図15に示すように、電動モータ46から搬送手段1Aへの回転伝達の遅れ量としての空転回転角θを選択的に変更する遅延量調整手段350を第6の実施の形態にかかるシート部材搬送装置に適用したものである。遅延量調整手段350は、動力伝達手段800を構成する歯付きプーリ284と一体回転可能に設けられた第1係合部315Aと第2係合部315Bとを備えた第1の係合部材315と、第1係合部315A及び第2係合部315Bに対して係脱自在であり、一方向回転クラッチ382と一体回転可能な第2の係合部材388Aと、係合部材388Aを歯付きプーリ284に対して選択的に変位させる図16に示す移動手段360とを備えている。
【0097】
係合部材315と係合部材388Aは、互いに対向するように歯付きプーリ284と駆動伝達部材388の互いの対向面に、それぞれ相手方に向って突出形成されている。本形態において一方向回転クラッチ382は駆動軸21の軸線方向に向ってスライド自在に駆動軸21に支持されている。第1係合部315A及び第2係合部315Bは、突部284A,284B同様に円弧状であって、第2係合部315Bの端面から第1係合部315Aが突出するように形成されている。両者は一体成形であっても良いし、それぞれ個別に形成したものを後から一体化しても良い。本形態の場合、第1係合部315Aの周方向への長さ(角度)の方が、第2係合部315Bの周方向への長さ(角度)よりも小さく設定されている。
【0098】
係合部材388Aは、突部288A同様に円弧状であって、駆動軸21の軸方向でもあるスライド方向への長さが第2係合部315Bと係合可能な長さに形成されている。このため、第1係合部315Aと係合部材388Aとが係合する場合の方が、第2係合部315Bと係合部材388Aとが係合する場合よりも、空転回転角θが大きく、間隔δsが大きくなる。
【0099】
移動手段360は、図16(a)、図16(b)に示すように、駆動源の一形態である電磁ソレノイド322と、アーム部材320と、アーム部材320を図16(a)に示す初期位置に戻す付勢手段としての引っ張りバネ323とを備えている。アーム部材320は、その中央部を支軸321によって時計/反時計の両方向に回転自在に支持されている。アーム部材320の一端320aは、電磁ソレノイド322のプランジャ322aにピン結合されている。アーム部材320の他端320bは、球状に形成されていて、駆動伝達部材388の外周面に形成された断面半円状の周溝881に挿入されている。このため、駆動伝達部材388が回転しても、アーム部材320との摺動抵抗が少なくなるように構成されている。他端320bと周溝881には、摺動抵抗や各部材の磨耗やスムーズな動作を考慮すると潤滑油を塗布するのが好ましい。電磁ソレノイド322は、通電されてオン状態となると、プランジャ322aを内部に引き込むプルタイプのものが採用されている。
【0100】
アーム部材320は、電磁ソレノイド322がオフの時には、引っ張りバネ323の作用により図16(a)に示す第1係合部315Aと係合部材388Aとが係合可能な第1位置を占め、電磁ソレノイド322がオンされると、図16(b)に示す第1係合部315Bと係合部材388Aとが係合可能な第2位置を占めるように揺動される。
【0101】
このような構成の遅延量調整手段350を備え、電磁ソレノイド322を適宜オン/オフ制御することで、係合部材388Aの位置を選択的に変位することができ、空転回転角θを変更でき、間隔δsを容易に調整することができる。
【0102】
本形態では係合部材388Aに対して2つの係合部315A,315Bを設けて空転回点角θを調整可能としたが、係合部としては2つに限定されるものではなく、2つ以上であっても無論構わない。
【0103】
遅延手段300、遅延量調整手段350においては、歯付きプーリ284,284´側に設けた突部284A,284Bや係合部315の周方向への大きさ(角度)を変化させて空転回転角θを調整しているが、駆動伝達部材288,388側に設けられる突部288Aや係合部材388Aの周方向への大きさ(角度)を変更して空転回転角θを調整するようにしても無論構わない。
【0104】
(第9の実施の形態)
図18は、本発明を適用した画像形成装置の一例であるデジタル複写機の全体を示す概略構成図である。以下、第9の実施の形態であるデジタル複写機の構成について説明する。このデジタル複写機は、読み取りユニット50、自動原稿読み取り装置220、書き込みユニット57、フィニッシャ200及び本発明適用された両面搬送ユニット111を備えており、シート部材としての用紙101に対して両面複写できるように構成されている。
【0105】
読み取りユニット50は、装置本体100内に配置された像担持体としてのドラム状の感光体15の上方に配置され、圧板上におかれた原稿をスキャンするためのユニットである。このユニットは、図示しない原稿を載置する圧板としてのコンタクトガラス6と光学走査系で構成されている。光学走査系は、露光ランプ51、第1,第2,第3の各ミラー52,55,56、レンズ53、CCDイメージセンサ54等の周知の要素で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。読み取りユニット50は、原稿の像を読み取る時には、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータによって駆動される。走査された原稿の画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
【0106】
自動原稿読み取り装置220は、図示しないシート原稿を自動的に読み取るもので、装置本体100の上部に配置されている。自動原稿読み取り装置220は、原稿台221におかれた原稿を給送ローラ222によって原稿読み取りセンサ225の位置へと送り込む。この原稿はそのまま一定の速度で原稿読み取りセンサ225の間を通過し、この時原稿の表面側の画像が原稿読み取りセンサ225によって読み取られる。読み取られた画像データは、MTF補正、フィルタ処理、圧縮等の画像処理を行われた後に、順次図18に示す画像メモリー66に蓄えられる。本形態における原稿読み取りセンサ225は、密着型の等倍CCDデバイス等を用いている。
【0107】
図18を用いて画像処理部について説明する。CCDイメージセンサ54や自動原稿読み取り装置220内のCCDなどの画像読み取りセンサ225で読み取られた画像信号は、A/Dコンバータ61でそれぞれデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディング補正部62でシェーディング補正がなされた後、画像処理部63にてMTF補正、γ補正等がなされる。そして、変倍部72での変倍処理を経由した画像信号は、変倍率に合せて拡大縮小されメモリーコントローラ65へ流れる。メモリーコントローラ65に入ってきた画像は、一次圧縮処理をかけられてから画像メモリー66に書き込まれる。ここまでの動作は、原稿読み込みを開始するとそのページ情報すべてを画像メモリー66に書き込むまで止まらずに処理される。
【0108】
画像メモリー66に書き込まれた画像データは、必要に応じてさらに2次圧縮部67で2次圧縮処理が施され、データ量を少なくしてからHDD(ハードディスクドライブ)68等の蓄積デバイスに書き込まれる。この蓄積デバイスとしては、HDD68のほかに周知のDVD−RAM、CD−RWや、スマートメディア、コンパクトフラッシュ、メモリーカードなどに代表される光学あるいは磁気等を用いたものが挙げられる。読み取った画像データを一度HDD68に蓄積しておけば、複数部の複写を行う場合でも、原稿の読み込みは1回で良くなる。画像メモリー66に書き込まれた画像を印刷する場合は、画像メモリー66からメモリーコントローラ65に画像データが送られて、そこから書き込みγ補正ユニット71を経由し書き込みユニット57に送られる。
【0109】
ソート印刷動作を行うためには、原稿を読みながらその画像をHDD68に蓄積していく。この時重要なことは、1部目(原稿を読みながら印刷している時)はHDD68へのアクセスは常に画像を蓄積する動作だけであり、HDD68から画像を画像メモリー66に展開する動作は行っていないことである。これはHDD68へのアクセスが一方向にしかできないため、HDD68への蓄積とHDD68からの展開がバッティングすることを、なるべく避けるようにしないと生産性が上がらないためである。そのため、読み取った原稿画像が印刷や、HDD68への転送が終了して不要となるまでは画像メモリー66を解放しない、すなわち、他の画像が書き込まれないように構成している。
【0110】
図17に示す書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成されている。レーザ出力ユニット58の内部には、図示を省略しているが、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラーとしてのポリゴンミラー等の周知の構成が備わっている。書き込みユニット57から出力されるレーザ光は、画像形成部の要部を構成する感光体15の周面に照射される。
【0111】
感光体15を有する画像形成部で作像される画像を印刷する手順の概略を以下に説明する。装置本体100内に配置された第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10には、サイズの異なる用紙101がそれぞれ積載収納されている。同一サイズの用紙101であっても無論構わない。この収納された用紙101は、第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によってそれぞれ給紙され、給紙方向に配置された縦搬送ユニット14によって感光体15からの画像転写が行われる転写部を通る本体搬送経路124へと搬送される。
【0112】
図18に示す画像メモリー66上の画像データは、図17に示す書き込みユニット57からのレーザ光によって後述するメインモータ25によって定速で回転駆動される感光体15の表面に書き込まれ、感光体15に近接対向配置された現像ユニット27上を通過することによってトナー像とされる。本体搬送経路124へ搬送された用紙101は、感光体15の回転と等速で回転駆動される転写搬送ベルト16で搬送されながら、転写搬送ベルト16と感光体15の対向位置に形成される転写部を通過することで、感光体15上のトナー像が転写される。その後、用紙101は転写搬送ベルト16で転写搬送ベルト16よりも下流側に配置された定着ユニット17へと搬送され、ここでトナー像を定着されてさらに下流の排紙ユニット18へと搬送される。本形態において、画像形成部の搬送速度(プロセススピード)とは、感光体15や転写搬送ベルト16や縦搬送ユニット14で搬送される用紙101の搬送速度である。画像形成部の搬送速度は、装置のスペックなどで任意に定められる搬送速度である。
【0113】
定着後の用紙101は、その後の用紙101の処理によって搬送先が異なってくる。用紙101に対する処理が特に指定されていなければ、片面複写であるものとして排紙ユニット18から装置本体100の外部に配設されている排紙トレイ19に排出される。用紙101に対して両面複写する場合や、装置本体200に接続されているフィニッシャ200で処理する場合には、排紙ユニット18から両面搬送ユニット111に対して用紙101の搬送が行われる。
【0114】
両面搬送ユニット111とその周囲の構成について説明する。
両面搬送ユニット111は、装置本体100内の、給紙トレイ8と定着ユニット17の間に配設されている。両面搬送ユニット111と排紙ユニット18とは、両面入口搬送路113及び反転排紙搬送路114を介して接続しており、排紙ユニット18からの用紙101が両面入口搬送路113を通して両面搬送ユニット111に導入され、両面搬送ユニット111からの用紙101が反転排紙搬送路114を通して排紙ユニット18に搬送されるように構成されている。
【0115】
両面複写する場合には、片面複写を終えた用紙101が両面入口搬送路113から、これと接続するスイッチバック搬送路119へと搬送され、用紙101を反転する反転部としての反転ユニット112に搬送され、ここで反転された後、スイッチバック搬送路119と接続していて、反転ユニット112から搬送される用紙101を受け入れる両面搬送路としての両面中間搬送路121に送られ、ここから縦搬送ユニット14を介して転写部へと搬送される。
【0116】
フィニッシャ200で処理が行われる場合には、反転ユニット112で反転した用紙101が、スイッチバック搬送路119と接続する反転排紙搬送路114へと案内され、ここから排紙ユニット18を介してフィニッシャ200へと搬送される。フィニッシャ200に案内された用紙101は、ステープル処理をするために一旦、フィニッシャ200内のスタックトレイ201にスタックされる。そして、処理すべき全ての用紙101がスタックトレイ201に溜められた後、その用紙束をフィニッシャ200が備えるステープラユニット202により綴じ、フィニッシャ200の外部に配置された排出トレイ203に排出される。
【0117】
図19に示すように、両面入口搬送路113と本体搬送経路124の接続部には、用紙経路を切換える反転経路切替爪115が本体搬送経路124に進退可能に設けられている。反転経路切替爪115は、本体搬送経路124内に侵入する位置を占めると、用紙101を排紙トレイ19側に導かないで両面入口搬送路113に案内する。この案内された用紙101は、両面入口搬送路113に設けられた反転入口搬送手段125で反転ユニット112のスイッチバック搬送路119に搬送される。
【0118】
反転ユニット112は、中間搬送ユニット111内に設けられ、用紙揃えジョガー117を有し、搬送されてきた用紙101をスイッチバック搬送路119に一旦1枚だけ収納し、用紙揃えジョガー117で両サイドを揃えた後に、スイッチバック搬送路119に配設された戻し搬送手段122によりスイッチバック搬送路119から繰り出す。
【0119】
スイッチバック搬送路119につながる反転排紙搬送路114と両面中間搬送路121との分岐部には、反転排紙切り替え爪123が配置されている。反転排紙切り替え爪123は、反転排紙搬送路114と両面中間搬送路121とにそれぞれ侵入するように回動変位可能に構成されている。反転排紙切り替え爪123は、反転排紙搬送路114に侵入する位置を占めるとスイッチバック搬送路119から送り出された用紙101を両面中間搬送路121に案内し、両面中間搬送路121に侵入する位置を占めると、スイッチバック搬送路119から送り出された用紙101を反転排紙搬送路114に案内するように構成されている。
【0120】
両面中間搬送路121に案内された用紙101は、両面中間搬送路121に配置された搬送手段151,152,153,154と、両面出口搬送手段120とで両面中間搬送路121外へ向って搬送され、縦搬送ユニット14に再給紙される。再給紙された用紙101は、本体搬送路124に再度戻され、転写部で裏面の画像を転写されて定着ユニット17でトナー像の定着が行われた後、反転経路切替爪115の退避した本体搬送路124を通って搬送される。
【0121】
スイッチバック搬送路119に設けた戻し搬送手段122は、スイッチバック搬送路119の下方に位置する駆動ローラ122aに対して、その上方に位置する従動ローラ122bが接離可能に設けられたものである。戻し搬送手段122は、スイッチバック搬送路119内で、同搬送路に導入される用紙と同搬送路から排出される用紙とがすれ違う形で存在可能としている。この時、排出される用紙101(先行の用紙)をローラ対で構成された反転出口搬送手段126により完全にグリップさせ、用紙揃えジョガー117を退避させつつ導入する用紙101(後行の用紙)を反転入口搬送手段125でスイッチバック搬送路119内に送り込むようにする。ここで、反転出口搬送手段126に用紙101が進入したか否かの判断は、その上流側近傍に設けてあるシート部材検知手段としての反転出口用の用紙検知センサ128からの信号に基づき後述する制御手段79で判断される。
【0122】
両面複写しないで用紙101を単に反転して排出する場合には、反転ユニット112でスイッチバック反転した用紙101を、排紙反転切り替え爪123で両面中間搬送121に送らずに反転排紙搬送路114に案内して再度本体搬送経路124に戻す。
【0123】
反転経路切替爪115よりも本体搬送路124の下流側には、搬送されてきた片面または両面複写あるいは反転された各用紙を排紙トレイ19またはフィニッシャ200の何れかに案内する排紙先切り替え爪116が配置されている。各用紙は、この排紙先切り替え爪116を切換えることで、排紙トレイ19またはフィニッシャ200の何れかに案内される。
【0124】
両面搬送ユニット111には、上記第1ないし第5の実施の形態で説明した何れか1つのシート部材搬送装置や回転駆動制御装置の構成が適用される。本形態における両面搬送ユニット111では、図5に示す第3の実施の形態で説明した構成と類似の構成を採用している。
【0125】
両面搬送ユニット111は、図20に示すように、戻し搬送手段122と反転出口搬送手段126及び搬送手段151,152で構成された上流側の搬送手段150と、搬送手段153,154及び両面出口搬送手段120で構成された下流側の搬送手段160と、搬送手段150,160をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段170,180と、速度調整手段190とを備えている。
【0126】
戻し搬送手段122及び反転出口搬送手段126は、スイッチバック搬送路119に下方から臨む駆動ローラ122a,126aと、これら駆動ローラ122a,126aにそれぞれ対向配置されて圧接する従動ローラ122b,126bとから構成されている。駆動ローラ122a,126aは、スイッチバック搬送路119を横切るように配置された駆動軸161,162にそれぞれ装着され、駆動軸161,162と一体回転可能に設けられている。
【0127】
搬送手段151,152,153,154及び両面出口搬送手段120は、両面中間搬送路121に下方から臨む駆動ローラ151a,152a,153a,154a,120aと、これら駆動ローラ151a,152a,153a,154a,120aにそれぞれ対向配置されて圧接する従動ローラ151b,152b,153b,154b、120bとから構成されている。駆動ローラ151a,152a,153a,154b,120aは、両面中間搬送路121を横切るように配置された駆動軸155,156,157,158,159にそれぞれ装着され、各駆動軸と一体回転可能に設けられている。
【0128】
駆動手段170は、回転駆動源としての電動の本体モータ140と、本体モータ140の出力軸と駆動軸161,156とを連結する複数の歯車輪列からなる伝達機構145,146とを備えている。駆動手段180は、回転駆動源としての電動モータ141と、電動モータ141の出力軸と駆動軸158とを連結する複数の歯車輪列からなる伝達機構148とを備えている。本体モータ140は画像形成部の搬送速度(プロセススピード)で定速回転するモータで、電動モータ141はその回転速度を可変可能なモータである。
【0129】
速度調整手段190は、駆動手段180によって変更される搬送手段160の搬送速度を、搬送手段150の搬送速度に反映させるもので、搬送手段150と搬送手段160を連結する動力伝達手段186と、第1及び第2の一方向回転クラッチ281,282とを備えている。動力伝達手段186は、駆動軸157に固定された歯付きプーリ183と、駆動軸156に一方向回転クラッチ282を介して装着される歯付きプーリ184と、歯付きプーリ183,184に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト185から構成されている。
【0130】
一方向回転クラッチ281は、搬送手段150と駆動手段170とを連結するように、駆動軸156と伝達機構146の間に介装され、本形態において搬送方向となる再給紙方向A1へ用紙101を搬送する時の、本体モータ140の回転のみを搬送手段150に伝達するように機能する。一方向回転クラッチ282は、搬送手段150と搬送手段160とを連結するように、動力伝達手段186、すなわち、駆動軸156と歯付きプーリ184の間に介装され、用紙101を再給紙方向A1へ増速搬送する時の、電動モータ141の増速回転を搬送手段150に伝達するように機能する。これら一方向回転クラッチ281,282は、駆動軸156に装着されて同一な軸に配設されており、矢印Cで示すロック方向が同一方向となるように配設されている。
【0131】
反転出口搬送手段126と搬送手段151とは、駆動軸162,155の端部に固定した歯付きプーリ171Aと歯付きダブルプーリ173Aとの間で、それぞれタイミングベルト174C,174Aを巻き掛けられる連結歯車付きプーリ171B,173Bの各歯車部を互いに噛合させることで連結されている。搬送手段152と搬送手段151とは、駆動軸156の端部に固定した歯付きプーリ172と歯付きダブルプーリ173Aとにタイミングベルト174Aを巻き掛けることで連結されている。搬送手段153と搬送手段154と両面出口搬送手段120とは、駆動軸157,159の端部にそれぞれ固定した歯付きプーリ175,176と、駆動軸158の端部に固定した歯付きダブルプーリ177とに、それぞれタイミングベルト178A,178Bをそれぞれ巻き掛けることで連結されている。
【0132】
伝達機構146には、本体モータ140から搬送手段152に対する駆動力の連断を行う駆動連断手段としての駆動連結クラッチ143が介装されている。駆動連結クラッチ143は電磁クラッチであって、図21に示すように、CPU20と電気的に接続されている。駆動連結クラッチ143は、CPU20によりオン状態とされると伝達機構146を連結し、オフ状態とされると伝達機構146を構成する歯車の1つを空転させるように機能する。
【0133】
搬送手段152と搬送手段153の間には、用紙101の状態を検知するシート部材検知手段としての用紙検知センサ129が、両面出口搬送手段120の直下流にはシート部材検知手段としての用紙検知センサ130が、それぞれ両面中間搬送路121に臨むように配置されている。用紙検知センサ129,130は、それぞれ搬送されてくる用紙101の先端を検知するようになっている。用紙検知センサ128,129,130は、図21に示すように、CPU20と電気的に接続されている。
【0134】
本形態にかかるデジタル複写機は、回転駆動制御装置を備えている。回転駆動制御装置は、図18に示すように、CPU20とROM69及びRAM70を備えた周知のマイクロコンピュータから構成された制御手段79を備えている。この制御手段79は、メモリーコントローラ65と接続されており、複写機全体の制御も行うように構成されている。
【0135】
CPU20には、図21に示すように、画像形成装置の操作部30、自動原稿読み取り装置(ADF)220、感光体15やその関連部などを回転駆動するメインモータ25、ジョガーフェンス117を駆動する揃えジョガー駆動モータ33、本体モータ140と電動モータ141、各経路切換爪を切換えるSOL等の各種アクチュエータ、フィニッシャ200、用紙検知センサ128,129,130、駆動連結クラッチ143,144がそれぞれ電気的に接続されている。操作部30には、キー入力部32と液晶ディスプレイ31が接続されている。キー入力部32からは、複写開始や複写枚数、片面、両面あるいはフィニッシャ処理などの各種司令が送られる。液晶ディスプレイ31には、複写枚数や複写機の状態が数字や絵文字などで表示される。CPU20には、自動原稿読み取り装置(ADF)220に設けられた原稿セット検知センサ224や、給送ローラ222を駆動する搬送モータ222A等も接続されている。CPU20は、各接続部との間でデータの送受信や各部の駆動を制御する。
【0136】
図18に制御手段79では、画像形成にかかる各部の動作を制御する。本形態では、通常、画像形成部の搬送速度υp(プロセススピード)で用紙101を搬送するように各モータの回転速度を制御し、両面複写時において中間転写ユニット111から用紙101をユニット外へ向って送出する際に、搬送速度υpよりも速い搬送速度で用紙101を搬送するように、電動モータ141を増速制御する。制御手段79では、両面複写を複数枚の用紙101に対して行う場合や、割り込み処理の発生等があると、用紙検知センサ129,130からの検知情報に基づき、本体モータ140や電動モータ141や駆動連結クラッチ143のオン/オフ制御を行う。
【0137】
本形態にかかる中間搬送ユニット111による用紙101の搬送動作を、両面複写時を中心に説明する。
片面に画像形成された用紙101は、図20に示すように、スイッチバック搬送路119で一旦スタックされる。この状態では本体モータ140と電動モータ141は等速度で回転駆動されている。このスタックした用紙101を両面中間搬送路121に搬送する場合には、従動ローラ122bを駆動ローラ122aに圧接させて用紙先端が反転出口搬送手段126でグリップされるまで搬送する。その後、従動ローラ122bの圧接を解除して電動モータ141だけを増速制御するとともに、駆動連結クラッチ143をオン状態とする。
【0138】
駆動モータ141の増速回転は、駆動軸158からタイミングベルト178A,178Bを介して駆動軸157,159へそれぞれ伝達される。これにより搬送手段153,154及び両面出口搬送手段120の搬送速度が増速される。駆動軸157に伝達された増速回転は、動力伝達手段186、一方向回転クラッチ282を介して駆動軸156に伝達され、タイミングベルト174B,174A,174Cを介して駆動軸155及び駆動軸162へも伝達される。これにより反転出口搬送手段126及び搬送手段151,152の搬送速度が増速される。つまり、電動モータ141に対する増速制御後は、戻し搬送手段122を除く、上流側の搬送手段150と下流側の搬送手段160全体が、搬送速度υp(プロセススピード)よりも速い搬送速度とされる。このため、戻し搬送手段122でスイッチバック搬送路119から送り出された用紙101は、両面出口搬送手段120を抜けるまで搬送速度を増速されて搬送されることになり、生産性(プリント効率)の低減を防止することができる。
【0139】
駆動軸156が増速回転されると、一方向回転クラッチ281の作用により伝達機構146と駆動軸156との間が滑るので、本体モータ140が駆動状態であっても、それに優先して増速制御することができる。増速制御時において、電動モータ141の回転を増速制御するだけで、本体モータ140の駆動制御をしなくても搬送手段150側の搬送速度を増速することができるので、搬送手段150,160間での用紙101の引っ張り合いが確実に防止されて搬送の信頼性を十分に確保することができる。さらに、制御系が簡素化されるとともに、回転速度が可変可能なモータを本体モータ140に用いなくても済み、低コスト化を図れる。
【0140】
両面複写を複数枚の用紙101に対して行う際に、割り込み処理の発生等があると、図20に示すように、用紙検知センサ130が、先行の用紙101Aの先端を検知した時点で電動モータ141だけの駆動が制御手段79で停止される。すると、先行の用紙101Aは、下流側の搬送手段160側の両面中間搬送121内で停止保持される。この時、本体モータ140は依然駆動状態にあり、駆動軸156には一方向回転クラッチ282が介装されているので、搬送手段153,154及び両面出口搬送手段120の回転は停止するが、反転出口搬送手段126と搬送手段151,152の搬送速度が、本体モータ140による搬送速度υp(プロセススピード)に瞬時に切り換わる。このため、スイッチバック搬送路119に対する後続の用紙101Bの搬送や、スイッチバック搬送路119から両面中間搬送121に対する新たな用紙101の搬送を停止させることなく行え、生産性(プリント効率)の低減を防止することができる。
【0141】
両面中間搬送121に搬送された用紙101Bの先端を用紙検知センサ129が検知すると、制御手段79は、本体モータ140の駆動を停止する。このため、両面中間搬送121中に2枚の用紙101A、101Bをスタックさせることができる。用紙検知センサ129から用紙検知信号があった時に、本体モータ140の駆動を停止するのではなく、駆動連結クラッチ143をオフ状態とし、本体モータ140からの駆動軸156に対する駆動力の切断を行うようにしても良い。
【0142】
両面複写時における用紙101の搬送形態としては、上記の、一旦両面搬送ユニット111内に用紙101をスタックさせる搬送形態のほかに、用紙101を両面搬送ユニット111内でスタックさせない、スタックレスな搬送形態もある。
【0143】
スタックレスな用紙101の搬送形態として、始めに用紙101の表面側に連続して2枚以上画像を複写し、この表面を印刷されて両面搬送ユニット111に搬送されてくる一番先頭の用紙101を転写位置に戻どし、その用紙の裏面に即座に裏面画像を複写する。その後はそれを追って、何れかの給紙トレイ8,9,10から1枚の新しい用紙(白紙)を給紙し、その表面に印刷を行ない、両面搬送ユニット111に搬送する。以降は給紙トレイ8,9,10からの給紙(表)と両面搬送ユニット111(裏)からの給紙を交互に行って、各用紙にそれぞれ画像を複写するように制御する。
【0144】
このような複写の形態をインターリーフ制御というが、本形態にこのインターリーフ制御を適用して用紙101に両面複写を行うようにしても良い。本形態にインターリーフ制御を適用した時の用紙101に対する複写順序の例を示す。
<複写順の例:2枚インターリーフ制御の場合>
1枚目の用紙の表 → 2枚目の用紙の表 → 1枚目の用紙の裏 → 3枚目の用紙の表 → 2枚目の用紙の裏 → 4枚目の用紙の表
<複写順の例:3枚インターリーフ制御の場合>
1枚目の用紙の表 → 2枚目の用紙の表 → 3枚目の用紙の表 → 1枚目の用紙の裏 → 4枚目の用紙の表 → 2枚目の用紙の裏
インターリーフ制御を行うと、装置本体100内の搬送路内に用紙101が存在することになるので、従来構成では搬送速度差のある部位に停止させることは、シワの発生などを考慮して行えなかった。しかし、本形態のデジタル複写機においては、搬送速度差による不具合を解消できる構成を適用した両面搬送ユニット111を備えているので、インターリーフ制御を行う場合でも両面搬送ユニット111内で用紙101を停止させたり、停止中の用紙101を良好に搬送することができる。よって、インターリーフ制御を行う従来構成の画像形成装置よりも、両面搬送ユニット111に対して用紙101を送り込みができる分だけ生産性の低減を防止することができるともに、用紙101の搬送もスムーズに行える。
【0145】
本形態にかかるデジタル複写機では、装置本体100に、本発明が適用された両面搬送ユニット111を備えているが、第1から第5の実施の形態で説明したシート部材搬送装置の何れか1つを、装置本体100内の搬送経に配置しても無論構わない。配置する場所しては、搬送速度υp(プロセススピード)との間で搬送速度差の発生する部位が望ましい。両面搬送ユニット111の構成は、第3の実施の形態の構成をベースとしているが、他の形態におけるシート部材搬送装置の構成を採用した両面搬送ユニットとしても無論構わない。両面搬送ユニットに対してどの形態のシート部材搬送手段をベースとして適用するか、あるいは装置本体100にどの形態のシート部材搬送装置を選択して配置するかは、シート部材となる用紙101を挟持して搬送するローラ対からなる各搬送手段の数や配置場所を考慮して適宜選択して構成すれば良く、上述の実施の形態に限定されるものではない。
【0146】
遅延手段300、トルク増大手段330、遅延量調整手段350は、第2の実施の形態にかかるシート部材搬送装置に適用した形態として説明したが、これら部材を設ける対象としては第2の実施の形態にかかるシート部材搬送装置に限定されるものではなく、図1に示すシート部材搬送装置に適用したり、図5、図6、図7に示す第3、第4及び第5の実施の形態にかかるシート部材搬送装置に適用しても無論構わない。また、適用する対象しては、シート部材搬送装置に限定されるものではなく、図17に示す両面反転ユニット111に適用したり、上述のシート部材反装置や両面反転ユニット111を備えた画像形成装置に適用しても無論構わない。
【0147】
【発明の効果】
発明によれば、第2の駆動手段が回転した時に、遅延手段の作用により上流側と下流側の搬送手段の回転開始タイミングに遅延時間が与えるので、上流側及び下流側の搬送手段からシート部材を搬送する際に、上流側の搬送手段から搬送されるシート部材の搬送時期を遅らせることが、駆動手段の駆動を制御することなく行えるので、シート部材の間隔を容易に調整可能とし、高い搬送信頼性を確保できる。
【0149】
発明によれば、第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量が、遅延量調整手段によって選択的に変更可能であるので、よりシート部材の間隔調整動作を安定して行うことができる。
【0150】
発明によれば、上流側及び下流側の搬送手段からシート部材を搬送する際に、上流側の搬送手段から搬送されるシート部材の搬送時期を遅らせることが駆動手段の駆動を制御することなく行えるので、シート部材の間隔を容易に調整可能とし、高い搬送信頼性を確保できるとともに、複写物の生産性(プリント効率)の低減を防止することができる。さらに、トルク増大手段を備える場合には、上流側の搬送手段に対する回転が高速であっても安定した連れ回りが行え、よりシート部材の間隔調整動作を安定して行うことができ、遅延量調整手段を備える場合、第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量が選択的に変更可能であるので、よりシート部材の間隔調整動作を安定して行うことができる。
【0151】
発明によれば、シート部材が上流側の搬送手段と下流側の搬送手段とにまたがる時に、下流側の搬送手段を第2の駆動手段で上流側の搬送手段よりも速く回転させることで、第1の駆動手段と上流側の搬送手段との間を滑らせ、それにより、その増速回転を遅延手 段によって遅らせて上流側の搬送手段に伝達して上流側及び下流側の搬送手段を増速状態として、上流側の搬送手段と下流側の搬送手段とにまたがるシート部材を増速搬送するので、上流側及び下流側の搬送手段からシート部材を搬送する際に、上流側の搬送手段から搬送されるシート部材の搬送時期を遅らせることを、駆動手段の駆動を制御することなく行えるので、シート部材の間隔を容易に調整可能とし、高い搬送信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の構成を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態にかかるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の動作を示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態であるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の構成を示す斜視図である。
【図4】 第2の実施の形態にかかるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の動作を示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態であるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態であるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の構成を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態であるシート部材搬送装置と回転駆動制御装置の構成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態であるシート部材搬送装置の構成を示す斜視図である。
【図9】 (a)は遅延手段の構成要素を示す分解斜視図、(b)は遅延手段の組み付け状態を示す斜視図である。
【図10】 第7の実施の形態にかかるシート部材搬送装置の動作を示す図である。
【図11】 第7の実施の形態にかかるシート部材搬送装置の遅延動作を示す図である。
【図12】 遅延手段の動作を段階的に示す模式図である。
【図13】 (a)はトルク増大手段の構成要素を示す分解斜視図、(b)はトルク増大手段の組み付け状態を示す斜視図である。
【図14】 (a)は遅延手段の構成要素である第1の係合部材の一形態を示す拡大斜視図、(b)は第1の係合部材の別な形態を示す拡大斜視図である。
【図15】 (a)は遅延量調整手段の構成要素である第1の係合部材と第2の係合部材を示す拡大斜視図、(b)は第1の係合部材の第1係合部と第2の係合部材とが係合することを示す拡大斜視図、(c)は第1の係合部材の第2係合部と第2の係合部材とが係合可能な状態を示す拡大斜視図である。
【図16】 (a)は遅延量調整手段の全体構成と移動手段の構成を示す拡大図、(b)は遅延量調整手段の動作を示す拡大図である。
【図17】 本発明の第8の実施の形態である画像形成装置の概略構成を示す全体図である。
【図18】 図17に示す画像形成装置における画像処理部と制御手段の構成を示すブロック図である。
【図19】 図17に示す画像形成装置に用いた両面搬送ユニット近傍の構成と用紙の搬送経路を示す図である。
【図20】 図17に示す画像形成装置に用いた両面搬送ユニットの要部構成を示す拡大図である。
【図21】 図17に示す画像形成装置に用いた回転駆動制御装置の主要構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1A,150 上流側の搬送手段
2,2A,160 下流側の搬送手段
3,3A,170 第1の駆動手段
4,40,180 第2の駆動手段(増速用駆動手段)
5,36,190 速度調整手段
7,101,101A,101B シート部材
21,156 上流側の搬送手段の同一な回転軸
41 下流側の搬送手段の同一な回転軸
45,45A,79 制御手段
80,186,800 動力伝達手段
81,81A,281,381 第1の一方向回転クラッチ
82,82A,282,382 第2の一方向回転クラッチ
93,143 駆動連断手段
111 両面搬送ユニット
112 反転部(反転ユニット)
121 両面搬送路(両面中間搬送路)
SN1,129 第1のシート部材検知手段
SN2,130 第2のシート部材検知手段
284 第1の係合部材
288 第2の係合部材
300 遅延手段
315 第1の係合部材
315A,315B 複数の係合部
330 トルク増大手段
350 遅延量調整手段
360 移動手段
388A 第2の係合部材
θ 遅れ量(空転回転角)

Claims (4)

  1. シート部材の搬送路の上流側と下流側にそれぞれ配設された回転可能な搬送手段と、上流側及び下流側の搬送手段をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段とを有し、各駆動手段で各搬送手段を回転駆動することで、上記シート部材を搬送するシート部材搬送装置において、
    上流側及び下流側の搬送手段を連結する動力伝達手段と、
    上流側の搬送手段と第1の駆動手段との間に介装され、上記シート部材を搬送方向へ搬送する時の、第1の駆動手段の回転のみを上流側の搬送手段に伝達する第1の一方向回転クラッチと、上記動力伝達手段に介装され、上記シート部材を搬送方向へ増速搬送する時の、第2の駆動手段の回転を上流側の搬送手段に伝達する第2の一方向回転クラッチと、
    第2の駆動手段が回転した時に、上流側と下流側の搬送手段の回転開始タイミングに遅延時間を与える遅延手段と、
    第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量を選択的に変更する遅延量調整手段を有し、
    記遅延量調整手段は、上記動力伝達手段と一体回転可能に設けられた複数の係合部を備えた第1の係合部材と、上記複数の係合部に対して係脱自在であり、第2の一方向回転クラッチと一体回転可能な第2の係合部材と、第2の係合部材を第1の係合部材に対して選択的に変位させる移動手段を有するシート部材搬送装置。
  2. シート部材を反転する反転部と、この反転部から搬送されるシート部材を受け入れる両面搬送路と、少なくとも上記両面搬送路の上流側と下流側にそれぞれ配設され、両面搬送路内のシート部材を両面搬送路外へ向って搬送する搬送手段と、上流側及び下流側の搬送手段をそれぞれ回転駆動する第1及び第2の駆動手段を有する両面搬送ユニットにおいて、
    上流側及び下流側の搬送手段を連結する動力伝達手段と、
    上流側の搬送手段と第1の駆動手段との間に介装され、上記シート部材を搬送方向へ搬送する時の、第1の駆動手段の回転のみを上流側の搬送手段に伝達する第1の一方向回転クラッチと、
    上記動力伝達手段に介装され、上記シート部材を搬送方向へ増速搬送する時の、第2の駆動手段の回転を上流側の搬送手段に伝達する第2の一方向回転クラッチと、
    第2の駆動手段が回転した時に、上流側と下流側の搬送手段の回転開始タイミングに遅延時間を与える遅延手段と、
    第2の駆動手段から上流側の搬送手段への回転伝達の遅れ量を選択的に変更する遅延量調整手段を有し、
    上記遅延量調整手段は、上記動力伝達手段と一体回転可能に設けられた複数の係合部を備えた第1の係合部材と、上記複数の係合部に対して係脱自在であり、第2の一方向回転クラッチと一体回転可能な第2の係合部材と、第2の係合部材を第1の係合部材に対して選択的に変位させる移動手段を有する両面搬送ユニット
  3. シート部材に画像を形成する画像形成装置において、
    上記シート部材を請求項1記載のシート部材搬送装置を用いて搬送する画像形成装置
  4. シート部材に画像を形成する画像形成装置において、
    画像形成後のシート部材を請求項2記載の両面搬送ユニットを用いて反転搬送する画像形成装置
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