JP3689946B2 - データ処理装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、テレビカメラを用いた監視システムのようなビデオカメラシステムに用いられるデータ処理装置及び方法であり、特に、ビデオカメラの視野内にある被写体の動きを検出し、自動追尾する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラにより監視エリアを撮影し、監視エリアに異常事態が発生した時に、警報装置を作動させるように構成したビデオカメラシステムが知られている。このようなビデオカメラシステムにおいては、ビデオカメラにより撮像された被写体の動きを検出することで異常事態の発生を検出するが、被写体の動きを検出する方法としては、現フィールドの画像と前フィールドの画像の同一アドレスにおける差分値を求め、絶対値化した後、それをフィールド全体にわたって積分し、動きの有無を判断する方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の動き検出方法は、検出精度が高いという長所はあるが、被写体の動きを検出するにあたり、現フィールドの画像と前フィールドの画像の同一アドレスにおける差分値を求め、絶対値化した後、それをフィールド全体にわたって積分し、動きの有無を判断するようにしているため、動きの有無を検出するための演算規模が大となり動き検出装置が高価になるばかりか、移動物体が変形、回転、遠近移動等をすると動き検出が困難となり、さらには、移動物体の瞬時移動量が大きい場合に動き検出が困難である。
【0004】
さらに、移動物体が繰り返しパターンを有する場合に動き検出が困難となるばかりか、移動物体が周囲の固定物体と部分的に重なり合う場合には、動き検出が困難となる。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決したビデオカメラシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、撮像装置の出力を用いてデータ処理を行なうデータ処理装置であって、画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の出力を用いて前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に算出する算出手段と、前記撮像装置の正常な状態における前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に格納する格納手段と、前記格納手段に格納されている輝度上限値及び輝度下限値と前記算出された輝度最大値及び輝度最小値とを前記エリア毎に比較して前記画像の動きを検出する検出手段とを備え、前記検出手段が画像の動きを検出したときに、前記動きが検出されたエリアが前記撮像装置の視野の中央部に位置するように前記撮像装置の位置を制御する制御手段とを備える。
【0009】
また、本発明は、撮像装置の出力を用いてデータ処理を行なうデータ処理方法において、画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出し、前記抽出された出力を用いて前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に算出し、前記撮像装置の正常な状態における前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に格納し、前記格納されている輝度上限値及び輝度下限値と前記算出された輝度最大値及び輝度最小値とを前記エリア毎に比較して前記画像の動きを検出する検出し、前記画像の動きが検出されたとき、前記動きが検出されたエリアが前記撮像装置の視野の中央部に位置するように前記撮像装置の位置を制御する。
【0010】
本発明においては、抽出手段が画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出し、算出手段が抽出手段により抽出された出力を用いて前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に算出する。さらに、格納手段は、前記撮像装置の正常な状態における前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に格納し、検出手段は、前記格納手段に格納されている輝度上限値及び輝度下限値と前記算出手段より算出された輝度最大値及び輝度最小値とを前記エリア毎に比較して前記画像の動きを検出する。そして、画像の動きを検出されたエリアが撮像装置の視野の中央部に位置するように撮像装置の位置が制御される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について図面を参照しながら、
〈1〉本発明を適用したビデオカメラシステム
〈2〉評価値算出ブロックの構成例(その1)
〈3〉評価値算出ブロックの構成例(その2)
〈4〉評価値算出ブロックの構成例(その3)
〈5〉マイコンにおける動き検出部の構成(その1)
〈6〉自動追尾処理の流れ(その1)
〈7〉マイコンにおける動き検出部の構成(その2)
〈8〉自動追尾処理の流れ(その2)
の順序で詳細に説明する。
【0012】
〈1〉本発明を適用したビデオカメラシステム
図1は本発明を適用したビデオカメラシステムの全体のブロック構成を示す図である。このビデオカメラシステムは、監視エリアを撮像するビデオカメラ1と、ビデオカメラ1からの映像信号を基に監視エリアにおける被写体の動きを検出するデータ処理装置2と、ビデオカメラ1の出力を表示するモニター装置3と、ビデオカメラ1の出力を記録するビデオテープレコーダ(以下VTRという)4と、データ処理装置2の出力により警報動作を行なう警報装置5と、データ処理装置2が作成した白枠信号をビデオカメラ1の出力に合成する合成回路6と、データ処理装置2の出力によりビデオカメラ1をパンニングするパンニング駆動モータ7と、データ処理装置2の出力によりビデオカメラ1をチルティングするチルティング駆動モータ8とを備えている。
【0013】
ビデオカメラ1は、レンズブロック11と、レンズブロック11を透過した被写体からの光学像を映像信号に変換するCCD12と、CCD12の出力をサンプル/ホールド及びゲイン調整を行なうサンプル/ホールド及びAGC回路13と、サンプル/ホールド及びAGC回路13の出力を10ビットのデジタル信号に変換するA/D変換回路14と、A/D変換回路14の出力に対して所定のカメラ信号処理を施すカメラ信号処理回路15とを備えている。
【0014】
データ処理装置2は、ビデオカメラ1内のA/D変換回路14から送られて来るデジタルデータを用いて被写体の評価値を算出する評価値算出ブロック16と、評価値算出ブロック16から送られてくる評価値を基に被写体の動きを検出するマイクロコンピュータ(以下マイコンという)17とを備えている。
【0015】
マイコン17は、被写体の動きを検出すると、VTR4に対して記録指令を与えると共に警報装置5に対して作動指令を与える。この結果、画面内における被写体に動きがあると、警報装置5が動作すると共に被写体の映像信号が記録される。
【0016】
また、マイコン17は、評価値算出ブロック16に対して1画面を複数個に分割した分割エリア(以下枠という)を指定する信号を与える。評価値算出ブロック16は、指定された枠内における評価値を算出してマイコン17に送る。また、マイコン17から被写体に動きがあることを示す信号を受けた時にその枠を指示するための白枠信号を作成して合成回路6へ出力する。
【0017】
さらに、マイコン17は、被写体の動きを検出すると、その被写体がビデオカメラ1の視野の中央部に位置するように、パンニング駆動モータ7及びチルティング駆動モータ8に対して駆動制御信号を与える。パンニング駆動モータ7及びチルティング駆動モータ8は、各々の駆動制御信号にしたがってビデオカメラ1のレンズブロック11を駆動する。
以上説明したデータ処理装置2の詳細については後述する。
【0018】
〈2〉評価値算出ブロックの構成(その1)
図2は評価値算出ブロック16の構成の一形態を示すブロック図である。この図に示すように、評価値算出ブロックは、前述したA/D変換回路14から出力される10ビットのデジタルデータからY信号を分離するローパスフィルタ21と、ローパスフィルタ21で分離されたY信号をクランプするクランプ回路22と、クランプ回路22の出力からエッジ成分を検出するハイパスフィルタ23とを備えている。ハイパスフィルタ23のカットオフ周波数は、低輝度の被写体のエッジを抽出することを考慮して例えば100kHz程度に設定する。
【0019】
評価値算出ブロックは、さらに、所定の枠内の信号を抽出するゲート回路24と、ゲート回路24の出力信号の水平方向のピーク値をホールドするH−ピークホールド回路25と、H−ピークホールド回路25の出力を垂直方向に積分するV積分回路26とを備えている。
【0020】
ここで図3を参照しながら、前述したゲート回路24が信号を抽出する枠の一例について説明する。ここでは、水平方向のほぼ200度の範囲を監視エリアに設定している。そして、監視エリアを水平方向に20分割することにより枠#0,#1,#2,・・・#19を設けている。ビデオカメラが静止状態で監視できるエリアは枠5個分である。このため、ビデオカメラをパンニングすることにより0°〜190°の範囲を監視可能にしている。
【0021】
ゲート回路24は、同時に監視する5個の枠内のビデオデータを1フィールド毎に左端から順に抽出する。ここで、枠の設定はマイコン17から出力される枠番号により行なわれる。例えば、図3に示したように、枠#5〜#9のビデオデータを抽出する際には、最初のフィールドで左端の枠#5のビデオデータを抽出し、次のフィールドで枠#6のビデオデータを抽出する。したがって、5番目のフィールドで右端の枠#9のビデオデータを抽出する。
【0022】
再び図2の説明に戻る。図2の評価値算出ブロックは、さらに、V積分回路26の出力を枠毎に切り換えて出力するスイッチング回路27を備えている。
【0023】
H−ピークホールド回路25は、各枠内における各ライン毎にピーク値を検出してホールドし、V積分回路26へ出力する。このとき、1個のピーク値ではなく2個あるいは3個のピーク値をホールドして出力するように構成してもよい。V積分回路26は、枠毎に水平方向のピーク値を垂直方向に積分する。スイッチング回路27は、V積分回路26の出力を枠毎の評価値としてマイコン17へ出力する。評価値は例えば2バイトのデータにより構成されている。ここで、スイッチング回路27の出力に付されている#0〜#Nは枠の番号である(図3の場合はN=19)。
【0024】
なお、以上説明した評価値算出ブロック中、ゲート回路以降はソフトウェアにより構成することもできる。
【0025】
〈3〉評価値算出ブロックの構成(その2)
図4は評価値算出ブロック16の構成の他の一形態を示すブロック図である。ここで、図2と同一の部分には同一の番号が付してある。この評価値算出ブロックでは、図2におけるH−ピークホールド回路25及びV積分回路26に代えてスライス回路28及び積分回路29を設けてある。また、ハイパスフィルタ23を設けていない。
【0026】
スライス回路28は、ゲート回路24の出力レベルが所定のスライスレベルL1 ,L2の間に存在するときのみ入力信号を出力する。このスライスレベルは、低輝度部分、例えばY信号の黒レベルを0、白レベルを100とした場合、例えばL1=0、L2=25程度に設定する。つまり、積分回路29は、枠毎に低輝度部分のビデオデータを積分することになる。これにより、低輝度部分の被写体の動きを検出する能力を向上させている。
【0027】
〈4〉評価値算出ブロックの構成(その3)
図5は評価値算出ブロック16の構成のさらに他の一形態を示すブロック図である。ここで、図2と同一の部分には同一の番号が付してある。この評価値算出ブロックでは、図2におけるH−ピークホールド回路25及びV積分回路26に代えて比較回路30及びカウンタ31を設けてある。また、ハイパスフィルタ23を設けていない。
【0028】
比較回路30は、ゲート回路24の出力レベルが所定の基準レベルLrefを越えているときのみ入力信号を出力する。この基準レベルは、高輝度部分、例えばY信号の黒レベルを0、白レベルを100とした場合、例えば75程度に設定する。つまり、カウンタ31は、枠毎に高輝度部分の画素数をカウントすることになる。これにより、物体そのものの移動はなく、光量変化のみが部分的に発生する状態を検出する能力を向上させている。
【0029】
以上評価値算出ブロックの構成例を3つ示したが、図2に示した評価値算出ブロックと少なくとも他の1つの動き検出ブロックとを組み合わせてもよい。例えば、図2に示した評価値算出ブロックと図4に示した評価値算出ブロックとを用意し、図4に示した評価値算出ブロックの評価値が所定のしきい値を越えている場合、すなわちその枠内の被写体が低輝度の場合には、図4に示した評価値算出ブロックの評価値を用いるようにし、そうでない場合には、図2に示した評価値算出ブロックの評価値を用いるように構成することができる。
【0030】
〈5〉マイコンにおける動き検出部の構成(その1)
図6にマイコン17における動き検出部の構成を示す。この図に示すように、マイコン17は各枠毎に動き検出を行なうように構成されている。ここでは、枠1の動きを検出するブロックである41−1のみ内部の構成を示してある。
【0031】
各動き検出ブロック41−1〜41−Nは、第1の最大値レジスタ51と、第1の最小値レジスタ52と、第1の最大値レジスタ51に格納されている値と現在入力されている評価値とを比較する第1の比較器53と、第1の最小値レジスタ52に格納されている値と現在入力されている評価値とを比較する第2の比較器54とを備えている。
【0032】
また、各動き検出ブロックは、第2の最大値レジスタ55と、第2の最小値レジスタ56と、第2の最大値レジスタ55に格納されている値と現在入力されている評価値とを比較する第3の比較器57と、第2の最小値レジスタ56に格納されている値と現在入力されている評価値とを比較する第4の比較器58とを備えている。
【0033】
さらに、各動き検出ブロックは、スイッチング回路SW1〜SW4と、第3の比較器57の出力の符号を格納する第1の符号レジスタ59と、第4の比較器58の出力の符号を格納する第2の符号レジスタ60と、第1及び第2の符号レジスタ59及び60のアンド出力をとるアンドゲート61とを備えている。
【0034】
スイッチSW1〜SW4は、スリーステートポジションのスイッチである。各最大値レジスタ及び最小値レジスタは、各々に対応するスイッチSW1〜SW4がL(ロー)に接続されている時に評価値を格納する。また、第2の最大値レジスタ55は所定のタイミング(詳細は後述する)において、第1の最大値レジスタ51の値に所定値αを加算した値を格納する。この結果、所定のタイミングにおいて、第2の最大値レジスタ55の値が更新される。同様に、第2の最小値レジスタ56は所定のタイミングにおいて、第2の最小値レジスタ52の値から所定値βを減算した値を格納する。第1及び第2の符号レジスタ59及び60は、第3及び第4の比較器57及び58の出力を格納する以外は、常にホールド状態にある。
【0035】
アンドゲート61は、第1又は第2の符号レジスタの出力のいずれか一方がLのときに、その枠内の被写体に動きがあるものとする。各検出ブロック41−1〜41−Nの出力はアンドゲート62へ送られる。アンドゲート62の出力がLのときには、画面内の被写体に動きがあるものとし、Hのときは動きがないものとする。つまり、少なくとも1個の枠内の被写体に動きがあるときに、画面内の被写体に動きがあるものとしている。
【0036】
以上説明した動き検出部の構成において、最大値レジスタ51及び55、最小値レジスタ52及び56、符号レジスタ59及び60以外は、マイコンのソフトウェアにより構成されているが、ハードロジックにより構成することもできる。
【0037】
〈6〉動き検出処理の流れ(その1)
次に、図7のフローチャートを参照しながら動き検出処理全体の流れを示す。ここで、ステップS1とS2は、監視エリアが正常な状態の時に行なう。つまり、ユーザーがモニター装置3の画面を監視し、異常がないことを確認しながら実行する。
【0038】
まず、ステップS1で初期設定を行なう。ここでは、図2のHPFのカットオフ周波数が切り換え可能な場合にその設定、図2のH−ピークホールド回路におけるピーク数(1点、3点等)の設定、図2の動き検出ブロックを単独で用いるか、図4又は図5の動き検出ブロックと組み合わせるか等の設定を行なう。また、パンオフセット角度を0°に設定する。
【0039】
次に、ステップS2で、以下の(1)〜(11)の操作を行なうことにより動き検出の規準値を算出する。
【0040】
(1)規準値設定/更新カウンタ(図示せず)を0に設定する。
(2)ブロック41−0のスイッチSW1及びSW2をLポジションに設定し、枠#0の評価値を第1の最大値レジスタ51及び第1の最小値レジスタ52ヘ格納する。このとき、第1の最大値レジスタ51の値と第1の最小値レジスタ52の値とは等しくなる。
【0041】
(3)ブロック41−1〜41−4に対して、1フィールド毎に前記(2)の処理を行なう。そしてブロック41−4まで終了したら、規準値算出/更新カウンタを1インクリメントする。ビデオカメラは静止したままである。
【0042】
(4)ブロック41−0のスイッチSW1及びSW2をMポジションに設定し、枠#0の評価値を第1及び第2の比較器53及び54へ入力させる。評価値が第1の最大値レジスタ51の値よりも大きいときには第1の比較器53の出力はLとなる。このとき、第1の最大値レジスタ51の値が評価値により更新される。また、評価値が第1の最小値レジスタ52の値よりも小さいときには第2の比較器54の出力はLとなる。このとき、第1の最小値レジスタ52の値が評価値により更新される。評価値が第1の最大値レジスタ51の値と第1の最小値レジスタ52の値との間にあるときには、これらのレジスタの値は更新されない。
【0043】
(5)ブロック41−1〜41−4について、1フィールド毎に前記(4)の処理を行なう。そしてブロック41−4まで終了したら、規準値算出/更新カウンタを1インクリメントする。
【0044】
(6)(4),(5)の操作を繰り返し、規準値算出/更新カウンタの値が所定値mに達したら、第1の最大値レジスタ51の値に所定値αを加算した値を第2の最大値レジスタ55へ規準値として格納し、第1の最小値レジスタ52の値から所定値βを減算した値を第2の最小値レジスタ56へ規準値として格納する。そして、スイッチSW1〜SW4をHに設定して、各レジスタの値をホールドする。ブロック41−1〜41−4についても、1フィールド毎に順次同じ処理を行なう。なお、ブロック41−0について連続してm回まで行ない、次にブロック41−1について連続してm回まで行ない、以後ブロック41−2,41−3,41−4についてm回まで行なうようにしてもよい。
【0045】
(7)(6)の操作が終了したら、規準値算出/更新カウンタを0にリセットする。そして、パンニング駆動モータ7に駆動制御信号を与えて、ビデオカメラ1のパンオフセット角度が50°になるようにビデオカメラ1を回転させた後、停止させる。
【0046】
(8)ブロック41−5〜41−9について、(2)〜(6)の操作を行なう。
(9)終了したら、規準値算出/更新カウンタを0にリセットし、ビデオカメラ1のパンオフセット角度を100°に設定した後、ブロック41−10〜41−14について、(2)〜(6)の操作を行なう。
【0047】
(10)終了したら、規準値算出/更新カウンタを0にリセットし、ビデオカメラ1のパンオフセット角度を150°に設定し、ブロック41−15〜41−19について、(2)〜(6)の操作を行なう。
【0048】
(11)全ブロック41−0〜41−19についてレジスタの値のホールドが終了したら、全ブロック41−1〜41−19における符号レジスタ59及び60の値をHに設定する。そして、規準値算出/更新カウンタの値を0に設定する。
【0049】
次のステップS3では、基本的には、枠毎の評価値が前記規準値から所定の範囲内に存在するかどうかを判別することにより、枠毎に被写体の動きを検出し、動きがあった時に被写体が監視エリアの中心部に位置するように自動追尾を行なうものである。しかし、例えば監視エリアが屋外の場合、日照変化により監視エリアの被写体の輝度が変化するので、規準値を固定していたのでは、この輝度変化を誤って被写体の動きとして検出してしまう。
【0050】
そこで、図8に示すように、監視エリアの被写体に動きがない時に、その輝度に応じて規準値を変化させることにより、前述した誤検出を防止する。具体的には、例えば図9に示すように、所定の時間t毎に規準値を更新していく。なお、図8及び図9においては、図示の便宜上、規準値を1個(最大値=最小値)にした。
【0051】
ステップS3で、以下の(1)〜(21)の操作を行なうことにより、規準値の更新と自動追尾とを実行する。このステップでは、ビデオカメラ1を監視エリアの左端から右端へパンニングしながら被写体の動きを検出し、右端に到達したら、今度は右端から左端へパンニングしながら被写体の動きを検出する。以下の説明では、左端からパンニングし、図3のようにパンオフセット角度が50°の状態で静止しているところから説明する。ここで、規準値算出/更新カウンタの値は0とする。
【0052】
(1)枠#5に対する評価値を入力し、動きを検出する。
(2)枠#5の評価値と枠#5の規準値とを比較する。比較の結果、枠#5の評価値が第2の最大値レジスタ55の規準値より大きいときには第2の比較器57の出力がLとなる。あるいは、評価値が第2の最小値レジスタ56の規準値より小さいときには第2の比較器58の出力がLとなる。これらの場合には、アンドゲート61の出力がL、したがってアンドゲート62の出力もLとなるから枠#5内で動きがあるものと判断する。また、第2の最小値レジスタ56の値≦現在の評価値≦第2の最大値レジスタ55の値、の場合には、枠#5では動きがないものと判断する。
【0053】
(3)動きがあるものと判断したら、動きが検出された枠#5をモニター装置3に白枠で点滅表示させる命令、警報装置5をオンにする命令及びVTR4を記録モードにする命令を出力する。一方、動きがないものと判断したら、枠#5の評価値を第1の最大値レジスタ51及び第1の最小値レジスタ52に格納する。
【0054】
(4)次のフィールドで枠#6について(2),(3)の処理を行なう。以後1フィールド期間毎に、枠#7、枠#8、枠#9について順次(2),(3)の処理を行なう。
【0055】
以下動きが検出された場合とされなかった場合とに分けて説明する。
〔A〕動きが検出された場合
(5)枠#5から枠#9まで動き検出処理を行ない、仮に枠#5及び枠#6で動きが検出され、枠#7〜枠#9では動きが検出されなかったものとする。移動物体をモニター装置3の視野の中央部に表示させるために、モニター装置3の視野の中央部と移動物体との角度差を求め、その差が0になるようにする。
【0056】
マイコン17は、モニター装置3の視野の中央部が枠#7であることを知っているので、
{(5−7)+(6−7)}/2=−3/2→−1
の演算を行なうことにより、ビデオカメラのパンニング枠数(角度)を求める。なお、この式の分母は動きが検出された枠の数である。そして、小数点以下を切捨てている。
【0057】
演算した値の符号がマイナスの場合には枠#0の方向へパンニングし、プラスの場合には枠#19の方向へパンニングする。したがって、この場合、枠#0の方向へ枠1個分の角度(ここでは10°)パンニングする。ここで、パンニング駆動モータ7がステップモータで構成されている場合には、所定数のパルスをカウントする。直流モータで構成されている場合には、ビデオカメラ1に角速度センサーを設けておき、その出力を積分することによりパンニング角度を演算する。なお、このパンニング中は白枠表示を継続する。
【0058】
(6)(5)の操作の結果、モニター装置3の視野が枠#4〜枠#8になった時点で、前述した枠#5〜枠#9と同様、1フィールドに1枠ずつ動き検出を行なう。
【0059】
(7)この動き検出の結果、枠#4、枠#5、及び枠#6で動きが検出され、枠#7及び枠#7で動きが検出されなかった場合には、
{(4−6)+(5−6)+(6−6)}/3=−3/3=−1
の演算を行なうことにより、パンニング角度を演算する。
【0060】
(8)枠#0の方向へ枠1個分の角度(10°)パンニングさせる。
なお、動きが検出された枠が複数個に分離している場合には、枠の連続数が最大の方へ移動させるものとする。ただし、3個以上に分離している場合には、演算時間が長くなるので、移動させないことが望ましい。
【0061】
〔B〕動きが検出されなかった場合
(9)枠#5〜枠#9の全てにおいて動きがないものと判断したら、ビデオカメラ1を枠#10の方向へ枠1個分(ここでは10°)移動させるように、パンニング駆動モータ7に駆動制御信号を与える。
【0062】
(10)パンオフセット角度が60°の位置でビデオカメラ1を停止させる。
(11)動き検出を開始する枠の番号をカウントするカウンタの値を1インクリメントして#6にする。枠#6について(2)の処理を行ない、動きの有無を判断する。
【0063】
(12)枠#6に動きがないものと判断したら、枠#7、枠#8、枠#9、枠#10についても、1フィールド期間毎に順次動きがないかどうかを判断する。そして、枠#6〜枠#10の全てにおいて動きがないものと判断したら、ビデオカメラ1を枠#11の方向へ枠1個分パンニングさせ、同様の処理を行なう。
【0064】
(13)モニター装置3の視野が監視エリアの右端である枠#15〜枠#19になるまでパンニングさせても動きが検出されなかった場合には、モニター装置3の視野が枠#14〜枠#18になるように、パンニング駆動モータ7に駆動制御信号を与える。
【0065】
(14)ビデオカメラ1が目的位置まで回転したら、停止させる。
(15)動き検出を開始する枠の番号をカウントするカウンタの値を1デクリメントして#14にする。
(16)以後前述した処理と同様の処理を続ける。
【0066】
次に、日照変化に対応するために枠毎の規準値を更新する処理について説明する。
【0067】
(17)(3)の操作で説明したように、規準値算出/更新カウンタの値が0の時に、動きが検出されなかった場合にはその時の枠毎の評価値が第1の最大値レジスタ51及び第1の最小値レジスタ52へ格納される。ここで、枠#0〜枠#19の全てについて動きが検出されなかった場合には、規準値算出/更新カウンタの値を1インクリメントする。
【0068】
(18)同様に、規準値算出/更新カウンタの値が1の状態で、各枠毎に動きを検出する。そして、枠に動きがあるものと判断したときには、その枠を白枠で点滅表示すると共に、警報装置をオンにする処理及びVTRを記録モードにする処理が並行して行う。動きがないものと判断した場合には、スイッチSW1及びSW2をMポジションに設定して、第1の最大値レジスタ51及び第1の最小値レジスタ52のそれぞれの規準値と現在の評価値とを比較する。
【0069】
比較の結果、評価値が第1の最大値レジスタ51の規準値よりも大きいときには、第1の最大値レジスタ51の規準値が評価値により更新される。また、評価値が第1の最小値レジスタ52の規準値よりも小さいときには、第1の最小値レジスタ52の規準値が評価値により更新される。第1の最小値レジスタ52の値≦現在の評価値≦第1の最大値レジスタ51の値、の場合には、これらのレジスタの値は更新されない。
【0070】
(19)枠#0〜枠19の全てにおいて動きがないものと判断した場合には、規準値算出/更新カウンタを1インクリメントする。もし、枠1〜枠Nのどれか1つにおいて動きが検出された場合には、規準値更新/算出カウンタを0にリセットする。
【0071】
(20)(18),(19)の操作を行ない、規準値算出/更新カウンタが所定の整数Mに達したら、再び枠#0〜枠#19に対して、順次(18)と同じ操作を行なう。さらに、枠毎に第1の最大値レジスタ51の値にαを加算した値を第2の最大値レジスタ55へ格納し、第1の最小値レジスタ52の値からβを減算した値を第2の最小値レジスタ56へ格納する。つまり、ここで第2の最大値レジスタ55の規準値及び第2の最小値レジスタ56の規準値が更新される。動きが検出された場合には、規準値算出/更新カウンタを0にクリアし、規準値更新のやり直しを行なう。
【0072】
(21)規準値算出/更新カンウタの値がMの状態で、枠#0〜枠#19の全てについて、動きが検出されず、各ブロック41−0〜41−19のレジスタ55及び56が更新された場合には、規準値算出/更新カウンタを0にリセットする。
【0073】
つまり、全ての枠において動きのない状態がM回連続する毎(枠の数がN個であれば、動きのない状態がN×Mフィールド期間継続)に、第2の最大値レジスタ55及び第2の最小値レジスタ56の各々の規準値が自動的に更新されることになる。
【0074】
〈7〉マイコンにおける動き検出部の構成(その2)
図10にマイコン16における動き検出部の構成の他の形態を示す。この形態は、例えば室内のように、正常な状態ではビデオカメラの視野内に明確な画像変化がない環境において用いることができる。
【0075】
図10に示すように、動き検出部は、各枠毎に、規準値を格納する規準値レジスタ71−0〜71−19と、規準値レジスタ71−0〜71−19に格納されている値と現在入力されている評価値とを比較する比較器72−0〜72−19と、スイッチング回路SW−0〜SW−19と、比較器72−0〜72−19の出力の符号を格納する符号レジスタ73−0〜73−19と、比較器72−0〜72−19の出力の符号を格納する符号レジスタ74−0〜74−19と、符号レジスタ73−0〜73−19及び74−0〜74−19のアンド出力をとるアンドゲート75とから構成されている。
【0076】
規準値レジスタ71−0〜71−19は、各々スイッチSW−0〜SW−19がLに接続されている時に評価値を格納する。ここで、図11を参照しながら評価値を格納するレジスタが枠毎に1個である理由について説明する。
【0077】
この図の(a)は、正常な状態ではビデオカメラの視野内に明確な画像変化がない環境において、評価値検出ブロック15から入力される評価値の最大値の例であり、(b)は最小値の例である。評価値は2バイトで構成されている。そして、下位4ビットはノイズ等による変動成分であるため、(a)、(b)に共通である。また、第12ビット〜第7ビットも(a)、(b)に共通の固定値である。つまり、(a)と(b)で異なる値となる可能性のあるのは第5ビット及び第6ビットのみである。このため、(c)に示すように、規準値レジスタ71−1〜72−Nに格納する評価値を1つにし、かつ1バイトにまるめている。
【0078】
再び図10の説明に戻る。符号レジスタ73−0〜73−19及び74−0〜74−19は、各々比較器72−0〜72−19の出力を格納する以外は、常にホールド状態にある。符号レジスタ73−0〜73−19及び74−0〜74−19がラッラするデータの内容については後述する。
【0079】
符号レジスタ73−0〜73−19及び74−0〜74−19に格納されたデータはアンドゲート75へ送られる。アンドゲート75の出力がLのときには、画面内の被写体に動きがあるものとし、Hのときは動きがないものとする。つまり、少なくとも1個の枠内の被写体に動きがあるときに、画面内の被写体に動きがあるものとする。
【0080】
〈8〉動き検出処理の流れ(その2)
次に、動き検出部を図10のように構成した場合の動き検出処理の流れについて説明する。動き処理全体の流れは図7と同一である。ただし、各ステップにおける操作が多少異なるので、主としてその相違点について説明するなお、ステップS1とS2は、監視エリアが正常な時に行なう。つまり、ユーザーがモニター装置3の画面を監視し、異常がないことを確認しながら実行する。
【0081】
まず、ステップS1で初期設定を行なう。ここでは、図6のように構成した場合と同様、図2のH−ピークホールド回路におけるピーク数(1点、3点等)の設定等を行なう。
【0082】
次に、ステップS2で、枠毎に動き検出の規準値を算出する。これは、スイッチSW−0〜SW−19を1フィールド期間毎に順次Lポジションに設定し、各枠の評価値を各々の規準値レジスタ71−0〜71−19に格納することにより実行する。格納が終了したら、各スイッチSW−0〜SW−19をHポジションに設定し、規準値レジスタ71−0〜71−19の値をホールドする。
【0083】
これで規準値の算出が終了する。つまり、規準値の算出は各枠毎に1回で終わるため、枠がN個の場合、Nフィールド期間で終わることになる。これに対して、図6のように構成した場合には、各枠毎に最大値及び最小値をm回算出しているため、N×mフィールド期間で終了することになる。規準値の算出が終了したら、符号レジスタ73−1〜73−N及び74−1〜74−Nの全ての値をHに設定する。
【0084】
次のステップS3では図6のように構成した場合と同様、規準値の更新と自動追尾とを実行するが、自動追尾の方法そのものは図6の場合と同一なので、ここでは重複説明を避けるため、動きの検出と規準値の更新とについて説明する。
【0085】
ステップS3では、枠毎に以下の(1)〜(5)の操作を行なうことにより、動きの検出と規準値の更新とを実行する。
【0086】
(1)任意の枠に対する評価値を入力する。
(2)規準値レジスタ71−0〜71−19の各々の値X0〜X19からβを減算した値であるX0−β〜X19−βを各規準値レジスタの規準値Y0〜Y19とし、それと各々の枠の現在の評価値Z0〜Z19とを比較する。そして、例えば枠#0の場合には、Y0≦Z0の関係が成立すればこの枠では動きがないものとし(出力H)、Y0>Z0の関係が成立すればこの枠では動きがあるものとする(出力L)。この出力は符号レジスタ73−0に格納される。なお、βは例えば08hとする。
【0087】
また、規準値レジスタ71−0〜71−19の各々の値X0〜X19にαを加算した値であるX0+α〜X19+αを各規準値レジスタの規準値Y0’〜Y19’とし、それと各々の枠の現在の評価値Z0〜Z19とを比較する。そして、例えば枠#0の場合には、Y0’<Z0の関係が成立すればこの枠では動きがあるものとし(出力L)、Y0’≧Z0の関係が成立すればこの枠では動きがないものとする(出力H)。この出力は符号レジスタ74−0に格納される。なお、αは例えば08hとする。
【0088】
(3)アンドゲート75の検出出力がLの場合には、動きが検出された枠を白枠で点滅表示すると共に、警報装置をオンにする処理及びVTRを記録モードにする処理が並行して行なわれる。
【0089】
(4)アンドゲート75の検出出力がHの場合には、現在の評価値を規準値レジスタ71−0に格納する。これにより、動きがなかったときには、規準値レジスタ71−0の規準値が更新される。ただし、例えば枠の数が20個の場合、このように規準値を更新すると、20フィールド期間毎に更新されてしまうため、画面中央部の遠方から人が近づいて来るようなときには、評価値変化が緩やかなため、規準値がその度に更新されてしまい、人の動きを検出できなくなってしまう。そこで、必要に応じて、動き検出処理の開始と同時にタイマーを動作させ、動きがなかったときに規準値レジスタの規準値を更新する操作を一定時間毎に実行するように構成することが望ましい。
【0090】
(5)以上の操作を各枠に対して行ない、一巡したら最初に戻り、同一操作を繰り返す。
【0091】
本発明は以下の〔1〕〜〔4〕のようなシステムに応用することが好適である。
【0092】
〔1〕侵入者、火事、事故等の自動監視システム。
〔2〕製品の限界サンプル品から動き検出のリミッタの設定を行ない、製品の外観検査を行なうシステム。
【0093】
〔3〕カメラ一体型VTRを所望のアングルに設定し、そのアングル内に移動物体が入り次第、記録を開始することにより、省電力と野外留守録を実現する記録装置。
〔4〕ドアホン。
【0094】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。例えば、前記図2において垂直方向に積分せず、枠内のピークを評価値として出力するように構成してもよい。また、Y信号ではなく、R,G,又はBの原色信号やR−Y又はB−Yの色差信号を用いてもよい。さらに、前記実施の形態では、ビデオカメラの動きをパンニングに限定しているが、予め定められたエリアを撮像する形態であれば、パンニングやチルティングのような直線的な移動に限らず、例えば曲線や円を描くような移動を行なってもよい。
【0095】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、撮像装置の視野における所定のエリア毎の映像信号を抽出してエリア毎の画像の輝度上限値及び輝度下限値を算出し、正常な状態におけるエリア毎の画像の輝度上限値及び輝度下限値を記憶し、正常な状態におけるエリア毎の画像の輝度上限値及び輝度下限値と、画像の所定のエリア毎に抽出された映像信号の輝度上限値及び輝度下限値とを比較して画像の動きを検出し、この動きが検出されたエリアが撮像装置の視野の中央部に位置するようにしているので、動きの有無を検出するための演算規模を小さくできる。
【0097】
また、所定のエリア毎の映像信号を抽出して画像の動きを検出するようにしているので、移動物体が変形、回転、遠近移動等をしても動き検出が可能であり、移動物体の瞬時移動量が大きい場合でも動き検出が可能なり、また、移動物体が繰り返しパターンを有する場合でも動き検出が可能である。さらに、移動物体が周囲の固定物体と部分的に重なりあっても動き検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカメラシステムの全体のブロック構成を示す図である。
【図2】評価値算出ブロックの構成の一形態を示すブロック図である。
【図3】枠の構成の一例を示す図である。
【図4】評価値算出ブロックの構成の他の一形態を示すブロック図である。
【図5】評価値算出ブロックの構成のさらに他の一形態を示すブロック図である。
【図6】マイコンにおける動き検出部の1チャンネル分の構成の一形態を示すブロック図である。
【図7】自動追尾処理全体の流れを示すフローチャートである。
【図8】日照変化による輝度変化に応じて規準値を変化させる様子を示す図である。
【図9】所定の時間毎に規準値を更新する様子を示す図である。
【図10】マイコンにおける動き検出部の構成の他の形態を示すブロック図である。
【図11】図10の動き検出部に格納する規準値のデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ、2…データ処理装置、3…モニター装置、4…VTR、5…警報装置、6…パンニング駆動モータ、7…チルティング駆動モータ、24…ゲート回路、25…H−ピークホールド回路、26…V積分回路、28…スライス回路、29…積分回路、30…比較回路、31…カウンタ、51,55…最大値レジスタ、52,54…最小値レジスタ、53,54,57,58,72−1〜72−N…比較器、71−1〜71−N…規準値レジスタ
Claims (2)
- 撮像装置の出力を用いてデータ処理を行なうデータ処理装置であって、
画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段の出力を用いて前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に算出する算出手段と、
前記撮像装置の正常な状態における前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている輝度上限値及び輝度下限値と前記算出手段より算出された輝度最大値及び輝度最小値とを前記エリア毎に比較して前記画像の動きを検出する検出手段とを備え、
前記検出手段が画像の動きを検出したときに、前記動きが検出されたエリアが前記撮像装置の視野の中央部に位置するように前記撮像装置の位置を制御する制御手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 撮像装置の出力を用いてデータ処理を行なうデータ処理方法において、
画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出し、
前記抽出された出力を用いて前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に算出し、
前記撮像装置の正常な状態における前記画像の輝度上限値及び輝度下限値を前記エリア毎に格納し、
前記格納されている輝度上限値及び輝度下限値と前記算出された輝度最大値及び輝度最小値とを前記エリア毎に比較して前記画像の動きを検出する検出し、
前記画像の動きが検出されたとき、前記動きが検出されたエリアが前記撮像装置の視野の中央部に位置するように前記撮像装置の位置を制御することを特徴とするデータ処理方法。
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