JPH09102946A - 動き検出装置、動き検出方法、及びビデオカメラシステム - Google Patents

動き検出装置、動き検出方法、及びビデオカメラシステム

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JPH09102946A
JPH09102946A JP7284537A JP28453795A JPH09102946A JP H09102946 A JPH09102946 A JP H09102946A JP 7284537 A JP7284537 A JP 7284537A JP 28453795 A JP28453795 A JP 28453795A JP H09102946 A JPH09102946 A JP H09102946A
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JP7284537A
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Kazuto Naganuma
和人 長沼
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動き検出装置における演算規模を小さくする
ことにより、ハードの容量を削減する。 【解決手段】 監視エリアを複数に分割した枠、、
、・・・毎に、正常な状態における評価値の最大値と
最小値を基に算出した規準値をそれぞれ最大値レジスタ
51及び最小値レジスタ52に記憶しておく。そして、
現在の評価値と前記レジスタの規準値とを、比較器53
及び54において比較する。現在の評価値が最大値レジ
スタの規準値より大きいか、又は最小値レジスタの規準
値より小さい場合には、動きがあるものと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビカ
メラを用いた監視システムのようなビデオカメラシステ
ムに関するものであり、特に、ビデオカメラの視野内に
ある被写体の動きを検出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラにより撮像された被写体の
動きを検出する方法としては、現フィールドの画像と前
フィールドの画像の同一アドレスにおける差分値を求
め、絶対値化した後、それをフィールド全体にわたって
積分し、動きの有無を判断する方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の動き検出方法では、検出精度が高いという長所はあ
るものの、以下の〔1〕〜〔5〕に記載するような欠点
があった。
【0004】〔1〕演算規模が大となるため動き検出装
置が高価になる。 〔2〕移動物体が変形、回転、遠近移動等をすると動き
検出が困難である。 〔3〕移動物体の瞬時移動量が大きい場合には動き検出
が困難である。 〔4〕移動物体が繰り返しパターンを有する場合には動
き検出が困難である。 〔5〕移動物体が周囲の固定物体と部分的に重なり合う
場合には、動き検出が困難である。
【0005】本発明は、このような問題点を解決できる
動き検出装置及び動き検出方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係る動き検出装置は、画像の所定のエリア
毎の映像信号を抽出する第1の手段と、第1の手段の出
力を用いて前記エリア毎の画像の評価値を算出する第2
の手段と、正常な状態における前記評価値を基に算出し
た規準値を格納する第3の手段と、第3の手段に格納さ
れている規準値と現在の評価値とを前記エリア毎に比較
し、前記画像の動きを検出する第4の手段とを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0007】ここで、第2の手段としては、第1の手段
の出力から水平方向のピーク値を垂直方向に積分する手
段を具備する構成、第1の手段の出力から所定の上下の
レベルの間を積分する手段を具備する構成、第1の手段
の出力から所定のレベル以上を積算する手段を具備する
構成等がある。
【0008】また、本発明に係る動き検出方法は、画像
の所定のエリア毎の映像信号を抽出して前記エリア毎の
画像の評価値を算出し、正常な状態における前記評価値
を基に規準値を算出して記憶し、この記憶した規準値と
現在の評価値とを前記エリア毎に比較して画像の動きを
検出することを特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明に係るビデオカメラシステ
ムは、撮像装置と、撮像装置の出力を用いてデータ処理
を行なうデータ処理装置と、撮像装置の出力を表示する
モニター装置と、撮像装置の出力を記録する記録装置
と、警報装置とを有するビデオカメラシステムであっ
て、データ処理装置は、前記本発明に係る動き検出装置
と同じ構成を持ち、このデータ処理装置が画像の動きを
検出したときに、記録装置及び警報装置を作動させると
共に動きが検出されたエリアをモニター装置において表
示することを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る動き検出装置によれば、第1
の手段は画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出し、第
2の手段はこの映像信号を用いて前記エリア毎の画像の
評価値を算出する。そして、第3の手段は正常な状態に
おける前記評価値を基に算出した規準値を格納し、第4
の手段はこの規準値と現在の評価値とを前記エリア毎に
比較し、この比較結果を基に画像の動きを検出する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照しながら、 〈1〉本発明を適用したビデオカメラシステム 〈2〉評価値算出ブロックの構成例(その1) 〈3〉評価値算出ブロックの構成例(その2) 〈4〉評価値算出ブロックの構成例(その3) 〈5〉マイコンにおける動き検出部の構成(その1) 〈6〉動き検出処理の流れ(その1) 〈7〉マイコンにおける動き検出部の構成(その2) 〈8〉動き検出処理の流れ(その2) の順序で詳細に説明する。
【0012】〈1〉本発明を適用したビデオカメラシス
テム 図1は本発明を適用したビデオカメラシステムの全体の
ブロック構成を示す図である。このビデオカメラシステ
ムは、監視エリアを撮像するビデオカメラ1と、ビデオ
カメラ1からの映像信号を基に監視エリア内の被写体の
動きを検出するデータ処理装置2と、ビデオカメラ1の
出力を表示するモニター装置3と、ビデオカメラ1の出
力を記録するビデオテープレコーダ(以下VTRとい
う)4と、データ処理装置2の出力により警報動作を行
なう警報装置5と、データ処理装置2が作成した白枠信
号をビデオカメラ1の出力に合成する合成回路6とを備
えている。
【0013】ビデオカメラ1は、被写体に対応する映像
信号を生成するCCD11と、CCD11の出力をサン
プル/ホールド及びゲイン調整を行なうサンプル/ホー
ルド及びAGC回路12と、サンプル/ホールド及びA
GC回路12の出力を10ビットのデジタル信号に変換
するA/D変換回路13と、A/D変換回路13の出力
に対して所定のカメラ信号処理を施すカメラ信号処理回
路14とを備えている。
【0014】データ処理装置2は、ビデオカメラ1内の
A/D変換回路13から送られて来るデジタルデータを
用いて被写体の評価値を算出する評価値算出ブロック1
5と、評価値算出ブロック15から送られてくる評価値
を基に監視エリア内の被写体の動きを検出するマイクロ
コンピュータ(以下マイコンという)16とを備えてい
る。マイコン16は、被写体の動きを検出すると、VT
R4に対して記録指令を与えると共に警報装置5に対し
て作動指令を与える。この結果、監視エリア内の被写体
に動きがあると、警報装置5が動作すると共に被写体の
映像信号が記録される。また、マイコン16は、評価値
算出ブロック15に対して1画面を複数個に分割した分
割エリア(以下枠という)を指定する信号を与える。評
価値算出ブロック15は、指定された枠内における評価
値を算出してマイコン16に送る。また、マイコン16
から被写体に動きがあることを示す信号を受けた時にそ
の枠を指示するための白枠信号を作成して合成回路6へ
出力する。以上説明したデータ処理装置2の詳細につい
ては後述する。
【0015】〈2〉評価値算出ブロックの構成(その
1) 図2は評価値算出ブロック15の構成の一形態を示すブ
ロック図である。この図に示すように、評価値算出ブロ
ックは、前述したA/D変換回路13から出力される1
0ビットのデジタルデータからY信号を分離するローパ
スフィルタ21と、ローパスフィルタ21で分離された
Y信号をクランプするクランプ回路22と、クランプ回
路22の出力からエッジ成分を検出するハイパスフィル
タ23とを備えている。ハイパスフィルタ23のカット
オフ周波数は、低輝度の被写体のエッジを抽出すること
を考慮して例えば100kHz程度に設定する。
【0016】評価値算出ブロックは、さらに、画面上半
分の所定の枠内の信号を抽出する第1のゲート回路24
と、画面下半分の所定の枠内の信号を抽出する第2のゲ
ート回路25と、第1のゲート回路24の出力信号の水
平方向のピーク値をホールドする第1のH−ピークホー
ルド回路26と、第2のゲート回路25の出力信号の水
平方向のピーク値をホールドする第2のH−ピークホー
ルド回路27と、第1のH−ピークホールド回路26の
出力を垂直方向に積分する第1のV積分回路28と、第
2のH−ピークホールド回路27の出力を垂直方向に積
分する第2のV積分回路29とを備えている。
【0017】ここで図3を参照しながら、前述した第1
のゲート回路24及び第2のゲート回路25が抽出する
エリアについて説明する。この図において、太線で囲ま
れたエリアは1画面に対応する。ここでは1画面を垂直
方向にAチャンネルとBチャンネルに2分割し、さらに
各々を水平方向に15分割、すなわち1画面を30個の
枠に分割している。
【0018】第1のゲート回路24は、1フィールド毎
にAチャンネルの枠内のビデオデータを左端から順に抽
出し、第2のゲート回路25は、1フィールド毎にBチ
ャンネルの枠内のビデオデータを左端から順に抽出す
る。また、Aチャンネルの枠内のビデオデータの抽出と
Bチャンネルの枠内のビデオデータの抽出はパラレル又
は時系列に行なわれる。ここで、枠の設定はマイコン1
6から出力される枠番号により行なわれる。
【0019】フィールド#0のOddからフィールド#
7のOdd、すなわち15フィールドで1画面全体の枠
内のビデオデータの抽出が終わる。次に、フィールド#
7のEvenで画面の左端の枠内のビデオデータの抽出
を行なった後、フィールド#8のOddで再び画面の左
端の枠内のビデオデータの抽出を行ない、その後前述し
た動作を繰り返す。すなわち、画面の左端の枠内のビデ
オデータは16フィールド期間内に2回抽出することに
なる。これにより、奇数フィールドと偶数フィールドと
のラインの相違により後述する評価値が変化しないよう
にしている。なお、フィールド#7のEvenにおける
抽出データはフィールド#0のOddのデータとは別に
処理され、動き検出に利用される。
【0020】再び図2の説明に戻る。図2の評価値算出
ブロックは、さらに、第1のV積分回路28の出力を枠
毎に切り換えて出力する第1のスイッチング回路30
と、第2のV積分回路29の出力を枠毎に切り換えて出
力する第2のスイッチング回路31とを備えている。
【0021】第1及び第2のH−ピークホールド回路2
6及び27は、各枠内における各ライン毎にピーク値を
検出してホールドし、第1及び第2のV積分回路28及
び29へ出力する。このとき、1個のピーク値ではなく
2個あるいは3個のピーク値をホールドして出力するよ
うに構成してもよい。
【0022】第1及び第2のV積分回路28及び29
は、枠毎に水平方向のピーク値を垂直方向に積分する。
1フィールドの有効ライン数を240本程度とすれば、
各々120個程度のピーク値を積分することになる。
【0023】第1及び第2のスイッチング回路30及び
31は、第1及び第2のV積分回路28及び29の出力
を枠毎の評価値としてマイコン16へ出力する。評価値
は例えば2バイトのデータにより構成されている。ここ
で、スイッチング回路30及び31の出力に付されてい
る番号1〜Nは枠の番号である(図3の場合N=1
6)。
【0024】なお、以上説明した評価値算出ブロック
中、ゲート回路以降はソフトウェアにより構成すること
もできる。
【0025】〈3〉評価値算出ブロックの構成(その
2) 図4は評価値算出ブロック15の構成の他の一形態を示
すブロック図である。ここで、図2と同一の部分には同
一の番号が付してある。この評価値算出ブロックでは、
図2における第1のH−ピークホールド回路26及び第
1のV積分回路28に代えて第1のスライス回路32及
び第1の積分回路34を設けてある。同様に、第2のH
−ピークホールド回路27及び第2のV積分回路29に
代えて第2のスライス回路33及び第2の積分回路35
を設けてある。また、ハイパスフィルタ23を設けてい
ない。
【0026】第1及び第2のスライス回路32及び33
は、第1及び第2のゲート回路24及び25の出力レベ
ルが所定のスライスレベルL1 ,L2の間に存在すると
きのみ入力信号を出力する。このスライスレベルは、低
輝度部分、例えばY信号の黒レベルを0、白レベルを1
00とした場合、例えばL1=0、L2=25程度に設
定する。つまり、第1及び第2の積分回路34及び35
は、枠毎に低輝度部分のビデオデータを積分することに
なる。これにより、低輝度部分の被写体の動きを検出す
る能力を向上させている。
【0027】〈4〉評価値算出ブロックの構成(その
3) 図5は評価値算出ブロック15の構成のさらに他の一形
態を示すブロック図である。ここで、図2と同一の部分
には同一の番号が付してある。この評価値算出ブロック
では、図2における第1のH−ピークホールド回路26
及び第1のV積分回路28に代えて第1の比較回路36
及び第1のカウンタ38を設けてある。同様に、第2の
H−ピークホールド回路27及び第2のV積分回路29
に代えて第2の比較回路37及び第2のカウンタ39を
設けてある。また、ハイパスフィルタ23を設けていな
い。
【0028】第1及び第2の比較回路36及び37は、
第1及び第2のゲート回路24及び25の出力レベルが
所定の基準レベルLrefを越えているときのみ入力信
号を出力する。この基準レベルは、高輝度部分、例えば
Y信号の黒レベルを0、白レベルを100とした場合、
例えば75程度に設定する。つまり、第1及び第2のカ
ウンタ38及び39は、枠毎に高輝度部分の画素数をカ
ウントすることになる。これにより、物体そのものの移
動はなく、光量変化のみが部分的に発生する状態を検出
する能力を向上させている。
【0029】以上評価値算出ブロックの構成例を3つ示
したが、図2に示した評価値算出ブロックと少なくとも
他の1つの動き検出ブロックとを組み合わせてもよい。
例えば、図2に示した評価値算出ブロックと図4に示し
た評価値算出ブロックとを用意し、図4に示した評価値
算出ブロックの評価値が所定のしきい値を越えている場
合、すなわちその枠内の被写体が低輝度の場合には、図
4に示した評価値算出ブロックの評価値を用いるように
し、そうでない場合には、図2に示した評価値算出ブロ
ックの評価値を用いるように構成することができる。
【0030】〈5〉マイコンにおける動き検出部の構成
(その1) 図6にマイコン16における動き検出部の1チャンネル
分の構成を示す。この図に示すように、マイコン16は
各枠毎に動き検出を行なうように構成されている。ここ
では、枠1の動きを検出するブロックである41−1の
み内部の構成を示してある。
【0031】各動き検出ブロック41−1〜41−N
は、最大値レジスタ51と、最小値レジスタ52と、最
大値レジスタ51に格納されている値と現在入力されて
いる評価値とを比較する第1の比較器53と、最小値レ
ジスタ52に格納されている値と現在入力されている評
価値とを比較する第2の比較器54と、スイッチング回
路SW1と、スイッチング回路SW2と、第1の比較器
53の出力の符号を格納する第1の符号レジスタ55
と、第2の比較器54の出力の符号を格納する第2の符
号レジスタ56と、第1及び第2の符号レジスタ55及
び56のアンド出力をとるアンドゲート57とから構成
されている。
【0032】スイッチSW1及びSW2は、スリーステ
ートポジションのスイッチである。最大値レジスタ51
及び最小値レジスタ52は、スイッチSW1及びSW2
がL(ロー)に接続されている時に評価値を格納する。
第1及び第2の符号レジスタ55及び56は、第1及び
第2の比較器53及び54の出力を格納する以外は、常
にホールド状態にある。
【0033】アンドゲート57は、第1又は第2の符号
レジスタの出力のどちらか一方がLのときに、その枠内
の被写体に動きがあるものと判断する。各検出ブロック
41−1〜41−Nの出力はアンドゲート61へ送られ
る。アンドゲート61の出力がLのときには、画面内の
被写体に動きがあるものと判断し、Hのときは動きがな
いものと判断する。つまり、少なくとも1個の枠内の被
写体に動きがあるときに、画面内の被写体に動きがある
ものとしている。
【0034】以上説明した動き検出部の構成において、
最大値レジスタ51、最小値レジスタ52、符号レジス
タ55及び56以外は、マイコンのソフトウェアにより
構成されているが、ハードロジックにより構成すること
もできる。
【0035】〈6〉動き検出処理の流れ(その1) 次に、図7のフローチャートを参照しながら動き検出処
理全体の流れを示す。ここで、ステップS1とS2は、
監視エリアが正常な状態の時に行なう。つまり、ユーザ
ーがモニター装置3の画面を監視し、異常がないことを
確認しながら実行する。
【0036】まず、ステップS1で初期設定を行なう。
ここでは、図2のHPFのカットオフ周波数が切り換え
可能な場合にその設定、図2のH−ピークホールド回路
におけるピーク数(1点、3点等)の設定、図2の動き
検出ブロックを単独で用いるか、図4又は図5の動き検
出ブロックと組み合わせるか等の設定を行なう。
【0037】次に、ステップS2で、枠毎に以下の
(1)〜(5)の操作を行なうことにより動き検出の規
準値を算出する。
【0038】(1)スイッチSW1及びSW2をLポジ
ションに設定し、枠の評価値を最大値レジスタ51及び
最小値レジスタ52ヘ格納する。このとき、最大値レジ
スタ51の値と最小値レジスタ52の値とは等しくな
る。
【0039】(2)スイッチSW1及びSW2をMポジ
ションに設定し、評価値を第1及び第2の比較器53及
び54へ入力させる。
【0040】(3)評価値が最大値レジスタ51の値よ
りも大きいときには第1の比較器53の出力はLとな
る。このとき、最大値レジスタ51の値が評価値により
更新される。また、評価値が最小値レジスタ52の値よ
りも小さいときには第2の比較器54の出力はLとな
る。このとき、最小値レジスタ52の値が評価値により
更新される。評価値が最大値レジスタ51の値と最小値
レジスタ52の値との間にあるときには、これらのレジ
スタの値は更新されない。以上の操作を各枠について例
えば数十回行なう。この回数(時間)は、ビデオカメラ
の視野内で正常な動きの周期が入る最短時間に設定す
る。例えば、視野内に揺れる木々やネオンの点滅等が存
在する場合には、それらの動きの周期以上に設定するこ
とが必要である。なお、この時、枠1について連続して
数十回行ない、次に枠2について連続して数十回行な
い、以後枠3、4、・・・Nに対して数10回ずつ行な
うようにしてもよいし、枠1、2、3、・・・Nに対し
て1回ずつ行なうことを数十回繰り返してもよい。
【0041】(4)(3)の操作を枠毎に数十回行なう
ことにより規準値の算出が終了したら、枠毎にスイッチ
SW1及びSW2をLに設定し、最大値レジスタ51の
値に所定値αを加算した値を最大値レジスタ51の規準
値とし、最小値レジスタ52の値から所定値βを減算し
た値を最小値レジスタ52の規準値とする。この終了
後、スイッチSW1及びSW2をHに設定し、規準値を
ホールドする。
【0042】(5)(4)において、全ての枠に対して
規準値のホールドが終了したら、図6の全ブロック41
−1〜41−Nにおける符号レジスタ55及び56の値
をHに設定する。
【0043】次に、ステップS3で、枠毎に以下の
(1)〜(5)の操作を行なうことにより動き検出出力
を得る。
【0044】(1)任意の枠に対する評価値を入力す
る。 (2)評価値が最大値レジスタ51の規準値より大きい
ときには第1の比較器53の出力がLとなる。あるい
は、評価値が最小値レジスタ52の規準値より小さいと
きには第2の比較器54の出力がLとなる。これらの場
合には、アンドゲート57の出力がLとなるからその枠
内で動きがあるものと判断する。
【0045】(3)全ての枠に対して、最小値レジスタ
52の値≦現在の評価値≦最大値レジスタ51の値、の
場合には、アンドゲート61の検出出力はHとなり、画
面内に動きがないものと判断する。
【0046】(4)以上の操作を各枠に対して行ない、
一巡したらステップS3の最初に戻り、同一操作を繰り
返す。
【0047】(5)アンドゲート61の検出出力がLの
場合には、動きが検出された枠を白枠で点滅表示すると
共に、警報装置をオンにする処理及びVTRを記録モー
ドにする処理が並行して行なわれる。
【0048】〈7〉マイコンにおける動き検出部の構成
(その2) 図8にマイコン16における動き検出部の構成の他の形
態を示す。この形態は、例えば室内のように、正常な状
態ではビデオカメラの視野内に明確な画像変化がない環
境において用いることができる。
【0049】図8に示すように、動き検出部は、各枠毎
に、規準値を格納する規準値レジスタ71−1〜71−
Nと、規準値レジスタ71−1〜71−Nに格納されて
いる値と現在入力されている評価値とを比較する比較器
72−1〜72−Nと、スイッチング回路SW−1〜S
W−Nと、比較器72−1〜72−Nの出力の符号を格
納する符号レジスタ73−1〜73−Nと、比較器72
−1〜72−Nの出力の符号を格納する符号レジスタ7
4−1〜74−Nと、符号レジスタ73−1〜73−N
及び74−1〜74−Nのアンド出力をとるアンドゲー
ト75とから構成されている。
【0050】規準値レジスタ71−1〜71−Nは、各
々スイッチSW−1〜SW−2がLに接続されている時
に評価値を格納する。ここで、図9を参照しながら評価
値を格納するレジスタが枠毎に1個である理由について
説明する。
【0051】この図の(a)は、正常な状態ではビデオ
カメラの視野内に明確な画像変化がない環境において、
評価値検出ブロック15から入力される評価値の最大値
の例であり、(b)は最小値の例である。評価値は2バ
イトで構成されている。そして、下位4ビットはノイズ
等による変動成分であるため、(a)、(b)に共通で
ある。また、第12ビット〜第7ビットも(a)、
(b)に共通の固定値である。つまり、(a)と(b)
で異なる値となる可能性のあるのは第5ビット及び第6
ビットのみである。このため、(c)に示すように、規
準値レジスタ71−1〜72−Nに格納する評価値を1
つにし、かつ1バイトにまるめている。
【0052】再び図8の説明に戻る。符号レジスタ73
−1〜73−N及び74−1〜74−Nは、各々比較器
72−1〜72−Nの出力を格納する以外は、常にホー
ルド状態にある。符号レジスタ73−1〜73−N及び
74−1〜74−Nがラッチするデータの内容について
は後述する。
【0053】符号レジスタ73−1〜73−N及び74
−1〜74−Nに格納されたデータはアンドゲート75
へ送られる。アンドゲート75の出力がLのときには、
画面内の被写体に動きがあるものとし、Hのときは動き
がないものとする。つまり、少なくとも1個の枠内の被
写体に動きがあるときに、画面内の被写体に動きがある
ものとしている。
【0054】〈8〉動き検出処理の流れ(その2) 次に、動き検出部を図8のように構成した場合の動き検
出処理の流れについて説明する。動き処理全体の流れは
図7と同一である。ただし、各ステップにおける操作が
多少異なるので、主としてその相違点について説明す
る。なお、ステップS1とS2は、監視エリアが正常な
状態の時に行なう。つまり、ユーザーがモニター装置3
の画面を監視し、異常がないことを確認しながら実行す
る。
【0055】まず、ステップS1で初期設定を行なう。
ここでは、図6のように構成した場合と同様、図2のH
−ピークホールド回路におけるピーク数(1点、3点
等)の設定等を行なう。
【0056】次に、ステップS2で、枠毎に動き検出の
規準値を算出する。これは、スイッチSW−1〜SW−
Nを1フィールド期間毎に順次Lポジションに設定し、
各枠の評価値を各々の規準値レジスタ71−1〜71−
Nに格納することにより実行する。格納が終了したら、
各スイッチSW−1〜SW−NをHポジションに設定
し、規準値レジスタ71−1〜71−Nの値をホールド
する。
【0057】これで規準値の算出が終了する。つまり、
規準値の算出は各枠毎に1回で終わるため、枠がN個の
場合、Nフィールド期間で終わることになる。これに対
して、図6のように構成した場合には、各枠毎に最大値
及び最小値を数十回算出しているため、N×数十フィー
ルド期間で終了することになる。規準値の算出が終了し
たら、符号レジスタ73−1〜73−N及び74−1〜
74−Nの全ての値をHに設定する。
【0058】次に、ステップS3で、枠毎に以下の
(1)〜(4)の操作を行なうことにより動き検出出力
を得る。
【0059】(1)任意の枠に対する評価値を入力す
る。 (2)規準値レジスタ71−1〜71−Nの各々の値X
1〜XNからβを減算した値であるX1−β〜XN−β
を各規準値レジスタの規準値Y1〜YNとし、それと各
々の枠の現在の評価値Z1〜ZNとを比較する。そし
て、例えば枠1の場合には、Y1≦Z1の関係が成立す
ればこの枠では動きがないものとし(出力H)、Z1<
Y1の関係が成立すればこの枠では動きがあるものとす
る(出力L)。この出力は符号レジスタ73−1に格納
される。なお、βは例えば08hとする。
【0060】また、規準値レジスタ71−1〜71−N
の各々の値X1〜XNにαを加算した値であるX1+α
〜XN+αを各規準値レジスタの規準値Y1’〜YN’
とし、それと各々の枠の現在の評価値Z1〜ZNとを比
較する。そして、例えば枠1の場合には、Y1’<Z1
の関係が成立すればこの枠では動きがあるものとし(出
力L)、Z1≦Y1’の関係が成立すればこの枠では動
きがないものとする(出力H)。この出力は符号レジス
タ74−1に格納される。なお、αは例えば08hとす
る。
【0061】(3)以上の操作を各枠に対して行ない、
一巡したらステップS3の最初に戻り、同一操作を繰り
返す。
【0062】(4)アンドゲート75の検出出力がLの
場合には、動きが検出された枠を白枠で点滅表示すると
共に、警報装置をオンにする処理及びVTRを記録モー
ドにする処理が並行して行なわれる。
【0063】本発明は以下の〔1〕〜〔5〕のようなシ
ステムに応用することが好適である。
【0064】〔1〕侵入者、火事、事故等の自動監視シ
ステム。 〔2〕製品の限界サンプル品から動き検出のリミッタの
設定を行ない、製品の外観検査を行なうシステム。
【0065】〔3〕カメラ一体型VTRを所望のアング
ルに設定し、そのアングル内に移動物体が入り次第、記
録を開始することにより、省電力と野外留守録を実現す
る記録装置。
【0066】〔4〕移動物体の自動追尾システム。 〔5〕ドアホン。
【0067】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が
可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもので
はない。例えば、前記図2において垂直方向に積分せ
ず、枠内のピークを評価値として出力するように構成し
てもよい。また、Y信号ではなく、R,G,又はBの原
色信号やR−Y又はB−Yの色差信号を用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば以下の〔1〕〜〔7〕に記載した効果を奏する。
【0069】〔1〕動き検出の演算規模が小さいので、
ハードの容量が小さくなる。このため、動き検出装置が
安価に構成できる。
【0070】〔2〕移動物体が変形、回転、遠近移動等
をしても動き検出が可能である。 〔3〕移動物体の瞬時移動量が大きい場合でも動き検出
が可能である。 〔4〕移動物体が繰り返しパターンを有する場合でも動
き検出が可能である。 〔5〕移動物体が周囲の固定物体と部分的に重なり合っ
ても動き検出が可能である。
【0071】〔6〕画面の一部で定常的な動きが存在し
ても動き検出が可能である。 〔7〕低輝度部分の画像の変化、あるいは光量の変化の
みが部分的に発生するような状態を高精度に検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカメラシステムの全体
のブロック構成を示す図である。
【図2】評価値算出ブロックの構成の一形態を示すブロ
ック図である。
【図3】枠の構成の一例を示す図である。
【図4】評価値算出ブロックの構成の他の一形態を示す
ブロック図である。
【図5】評価値算出ブロックの構成のさらに他の一形態
を示すブロック図である。
【図6】マイコンにおける動き検出部の1チャンネル分
の構成の一形態を示すブロック図である。
【図7】動き検出処理全体の流れを示すフローチャート
である。
【図8】マイコンにおける動き検出部の構成の他の形態
を示すブロック図である。
【図9】図8の動き検出部に格納する規準値のデータ構
造を示す図である。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ、2…データ処理装置、3…モニター
装置、4…VTR、5…警報装置、24,25…ゲート
回路、26,27…H−ピークホールド回路、28,2
9…V積分回路、32,33…スライス回路、34,3
5…積分回路、36,37…比較回路、38,39…カ
ウンタ、51…最大値レジスタ、52…最小値レジス
タ、53,54,72−1〜72−N…比較器、71−
1〜71−N…規準値レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 21/00 H04N 5/225 C H04N 5/225 A G02B 7/11 N

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)画像の所定のエリア毎の映像信号
    を抽出する第1の手段と、 (b)前記第1の手段の出力を用いて前記エリア毎の画
    像の評価値を算出する第2の手段と、 (c)正常な状態における前記評価値を基に算出した規
    準値を格納する第3の手段と、 (d)前記第3の手段に格納されている規準値と現在の
    評価値とを前記エリア毎に比較し、前記画像の動きを検
    出する第4の手段と、 を備えることを特徴とする動き検出装置。
  2. 【請求項2】 第2の手段は、第1の手段の出力から水
    平方向のピーク値を垂直方向に積分する手段を具備する
    請求項1に記載の動き検出装置。
  3. 【請求項3】 第2の手段は、第1の手段の出力から所
    定の上下のレベルの間を積分する手段を具備する請求項
    1に記載の動き検出装置。
  4. 【請求項4】 第2の手段は、第1の手段の出力から所
    定のレベル以上を積算する手段を具備する請求項1に記
    載の動き検出装置。
  5. 【請求項5】 画像の所定のエリア毎の映像信号を抽出
    して前記エリア毎の画像の評価値を算出し、正常な状態
    における前記評価値を基に規準値を算出して記憶し、前
    記規準値と現在の評価値とを前記エリア毎に比較して前
    記画像の動きを検出することを特徴とする動き検出方
    法。
  6. 【請求項6】 撮像装置と、前記撮像装置の出力を用い
    てデータ処理を行なうデータ処理装置と、前記撮像装置
    の出力を表示するモニター装置と、前記撮像装置の出力
    を記録する記録装置と、警報装置とを有するビデオカメ
    ラシステムであって、 前記データ処理装置は、画像の所定のエリア毎の映像信
    号を抽出する第1の手段と、前記第1の手段の出力を用
    いて前記エリア毎の画像の評価値を算出する第2の手段
    と、正常な状態における前記評価値を基に算出した規準
    値を格納する第3の手段と、前記第3の手段に格納され
    ている規準値と現在の評価値とを前記エリア毎に比較
    し、前記画像の動きを検出する第4の手段とを備え、前
    記第4の手段が画像の動きを検出したときに、前記記録
    装置及び警報装置を作動させると共に前記動きが検出さ
    れたエリアを前記モニター装置において表示することを
    特徴とするビデオカメラシステム。
JP7284537A 1995-10-05 1995-10-05 動き検出装置、動き検出方法、及びビデオカメラシステム Withdrawn JPH09102946A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012109390A1 (de) * 2012-10-02 2014-04-03 Waldemar Marinitsch Überwachungsvorrichtung, Verfahren zum Überwachen einer sicherheitskritischen Einheit und Beförderungssystem

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012109390A1 (de) * 2012-10-02 2014-04-03 Waldemar Marinitsch Überwachungsvorrichtung, Verfahren zum Überwachen einer sicherheitskritischen Einheit und Beförderungssystem

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