JP3688774B2 - タッピング装置を備えたパンチプレス - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タッピング装置を備えたパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークに複数種のタッピング加工及び複数種のパンチング加工を行う従来のタッピング装置を備えたパンチプレス201は例えば、図9に示されているように、門型形状の本体フレーム203をベースにしており、この本体フレーム203は上下(図9において紙面に向って表裏)に対向した上部フレーム205と下部フレーム207とを備えている。この本体フレーム203に、概略3つの主要部、即ち板材位置決め装置209,パンチプレス加工部211及びタッピング装置213が取り付けられて、ワークWをパンチング加工及びタッピング加工が行い得る構造となっている。
【0003】
先ず第1に板材位置決め装置209はワークWを把持するクランプ装置215がY軸サーボモータ217によってキャレッジベース219を介してY軸方向に移動し、X軸サーボモータ221によってキャレッジ223を介してX軸方向に移動しワークWが位置決めされる。第2にパンチング加工部211は回転自在な上,下部タレット225,227を備えており、この上,下部タレット225,227の円周上には適宜な間隔でパンチP,ダイDが装着されている。このうちの一部がパンチング加工位置Kとなっており、このパンチング加工位置Kの上方にはストライカ229が上下動自在に設けられている。この加工位置Kの前後(図9において上下)近傍にはフロント,リア板押え装置231,233が設けられていると共に、フロント板押え装置231の下方には前記タッピング装置213が設けられており、このタッピング装置213は、タップタレット235に複数のタップが放射状に組込まれており所定のタップがフロント板押え装置231の直下に回転し移動して来た後、フロント板押え装置231及びリア板押え装置233は下降する。
【0004】
ワークWの位置決め作業からタッピング加工作業に至るまでセンターテーブル237は移動することなく、その表面に設けられたブラシ状をした支柱239を介してワークWを支持している。上,下部タレット225,227が回転する円形の部分とタッピング装置213の板材サポートの部分はセンターテーブル237に切欠が施されている。タッピング加工作業の際はセンターテーブル237はフロント板押え装置231及びリア板押え装置233と協働して板材Wを押圧し把持してタッピング加工作業の加工精度を確保している。なお、サイドテーブル243はブラシ状の支柱245を表面に有して前記キャレッジベース219に連結してY軸方向に移動しながらワークWを支柱245を介して支持している。
【0005】
フロント板押え装置231及びリア板押え装置233の駆動機構は図10に示すような流体圧回路となっている。フロント板押えシリンダ247はピストンロッド249を介してフロント板押え231Aを上昇・下降させる。同じくリア板押えシリンダ251はピストンロッド253を介してリア板押え233Aを上昇・下降させる。流体圧力源255より供給される流体は切換弁257を経て、フロント板押えシリンダ247及びリア板押えシリンダ251に同時に供給され、切換弁257がポジションAにあるときは前記2つのフロント,リア板押えシリンダ247,251のピストンロッド249,253は同時に上昇し、切換弁257がポジションBにあるときは前記2つのフロント,リア板押えシリンダ247,251のピストンロッド249,253は同時に下降しワークWを把持する。なおプレッシャースイッチ257は流体圧が異常高圧となった際に流体圧力源255からの流体の供給を停止して、安全を確保するものである。また、使用された流体は消音装置265を経て排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のパンチプレス201によると、フロント板押え装置231とリア板押え装置233は同時に上昇・下降する。このために、図11に示すようにワークWにバーリング等の成形加工が施された部分Wfがリア板押え233Aの直下に位置することがあるが、この場合にリア板押え233Aが下降する際にバーリングした部分Wfをリア板押え233Aで圧しつぶしてしまうという問題があった。
【0007】
この発明の目的は、ワークにバーリング加工が施された部分をリア板押えで圧しつぶすことを避けるように、複雑な制御プログラムを構成することなく、確実に作動するようにしたタッピング装置を備えたパンチプレスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のタッピング装置を備えたパンチプレスは、パンチング加工位置においてパンチとダイとの協働でワークにパンチング加工を行うパンチプレスにおいて、前記パンチング加工位置における前後の近傍上部にそれぞれにフロント,リア板押え装置を設けると共に、フロント板押え装置の下方にタッピング装置を設け、前記フロント,リア板押え装置にそれぞれフロント,リア板押えシリンダを設け、このフロント,リア板押えシリンダを作動せしめる流体圧回路に、パンチング加工時にフロント,リア板押えシリンダがそれぞれ同期作動しフロント,リア板押え装置でワークを押えると共に、タッピング加工時にフロント板押えシリンダが作動しフロント板押え装置でワークを押え、リア板押えシリンダが作動せずリア板押え装置でワークを押えないように働く切換弁を設けてなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2によるこの発明のタッピング装置を備えたパンチプレスは、請求項1のタッピング装置を備えたパンチプレスにおいて、前記タッピング装置が複数のタッピング加工を行うマルチタップを備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、ワークの把みかえを行う際には、切換弁を切換えてフロント,リア板押えシリンダがそれぞれ同期して作動してフロント,リア板押え装置でワークを押える。そしてワークにタッピング加工を行う際には、フロント板押えシリンダが作動してフロント板押え装置でワークを押えて、タッピング装置によりワークにタッピング加工が行われる。この際にはリア板押えシリンダが作動せずリア板押え装置でワークを押えないから、リア板押えシリンダの下方におけるワークにバーリング加工が施された部分があっても押しつぶされない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図3を参照するに、パンチプレス1は、門型の本体フレーム3をベースにしており、この本体フレーム3は上下(図3において紙面に向って表裏)に対向した上部フレーム5と下部フレーム7を備えている。本体フレーム3における下部フレーム7にはワークWをパスラインの高さ位置で支持するセンタテーブル9及び一対のサイドテーブル11が設けられており、センタテーブル9及び一対のサイドテーブル11はワークWを支持する多数のブラシ状の支柱13を備えている。ここで、一対のサイドテーブル11は下部フレーム7に対して前後方向(図3において左右方向)へ移動可能に構成されている。
【0013】
本体フレーム3にはワークWを前後、左右(図3において上下)方向へ移動位置決めする板材位置決め装置15が設けられている。即ち、本体フレーム3における下部フレーム7には左右方向へ延伸しかつ一対のサイドテーブル11を連結したキャレッジベース17が設けられており、このキャレッジベース17はY軸サーボモータ19の駆動により前後方向(Y軸方向)へ移動される。上記キャレッジベース17にはワークWを把持するクランプ装置21を備えたキャレッジ23が設けられており、このキャレッジ23はX軸サーボモータ25の駆動により左右方向(X軸方向)へ移動される。
【0014】
上記センタテーブル9の中央部にはワークWにパンチング加工(穴明け加工、バーリング加工を含む)を行うパンチング加工部27が設けられている。より詳細には、本体フレーム3には上下に対向した上部タレット29と下部タレット31が設けられており、上部タレット29と下部タレット31はタレット用サーボモータ(図示省略)の駆動により同期して同方向へ回転される。上,下部タレット29,31の円周上には適宜な間隔で複数のパンチ33,ダイ35が装着されている。このうちの図3における右側の位置がパンチング加工位置Kとなっている。このパンチング加工位置Kの上部フレーム5の上方位置にはストライカー37が昇降可能に設けられており、このストライカー37は、パンチング加工位置Kに所定のパンチ33,ダイ35を位置決めして、パンチ33を打撃してパンチ33とダイ35との協働でパンチング加工が行われる。
【0015】
パンチング加工又はタッピング加工の際にワークWを押圧するリア板押え装置47とフロント板押え装置49が前記加工位置Kの前後近傍のほぼ対照の位置に設けられている。このフロント板押え装置49の下方位置にはタッピング加工部45が設けられている。
【0016】
タッピング加工部45について図4〜図8を併せて参照して詳細に説明すると、このタッピング加工部45にはタップタレット51が回転可能に設けられており、このタップタレット51の内部には中空部55(図6参照)を備えている。ここで、タップタレット51は、下部フレーム7に設けた回転モータ57の駆動により回転するものであって、公知のショットピン装置59の作動により所定の回転位置に回転不能に位置決め可能に構成されている。
【0017】
タップタレット51には異なる種類のタップ61をそれぞれ備えた複数のタップステーション63及び原点ステーション65が設けられている。
【0018】
各タップ61をタップタレット51に対して回転しつつ昇降させるため、タップタレット51の上部にはタップ61を保持するタップホルダ67が回転可能かつ昇降可能に支持されてあって、各タップホルダ67の下部に螺合したリードねじ69が、タップタレット51の下部に昇降可能かつ回転不能に支持されている。なお、各リードねじ69のねじ部のピッチは対応するタップ61のピッチと同じである。適宜のタップ61を回転させるため、タップタレット51の下側に設けたタップ駆動モータ71に連動連結した駆動ギア73及び複数の中間ギア75が、タップタレット51の中空部55に位置するように設けられており、各タップホルダ67には対応する中間ギア75に噛合可能な従動ギア77が一体的に設けられている。各従動ギア77は適宜位置まで上昇することにより対応する中間ギア75に噛合するものであって、各従動ギア77を昇降させるため、タップタレット51の下部には複数のクイックアプローチシリンダ79が内蔵されており、各リードねじ69が対応するクイックアプローチシリンダ79におけるピストンに連結されている。
【0019】
前記タップタレット51の近傍にはワークWにおける加工穴Whの周縁部を下方向から支持する略山型形状のワークサポート81が一対の昇降シリンダ83の作動により昇降可能に設けられている。ここで、ワークサポート81が上昇することにより、ワークサポート81は、センタテーブル9に設けた切欠部9n(図6及び図8参照)に嵌合可能である。また、タップタレット51の中央部には、原点ステーション65においてワークサポート81の上面がパスラインの高さ位置よりも所定量だけ低い高さ位置に位置するようにワークサポート81を下方向から支持する円板状の第1支持ブロック85が設けられており、この第1支持ブロック85における各タップステーション63に対応する位置には、各タップステーション63においてワークサポート81の上面がパスラインの高さ位置に位置するようにワークサポート81を下方向から支持する第2支持ブロック87がそれぞれ一体的に設けられている。なお、タップタレット51における原点位置ステーション65の適宜位置には、第1支持ブロック85と同様の作用を有する一対の第1支持ピン89が設けられており、タップタレット47における各タップステーション63の適宜位置には第2支持ブロック87と同様の作用を有する一対の第2支持ピン91がそれぞれ設けられている。
【0020】
上記ワークサポート81の一部分がタップタレット51の垂直上方位置に位置するように構成されていて、このワークサポート81における一部分にはタップ61が進入可能な貫通孔93が設けられている。なお、この貫通孔93は略山型形状のワークサポート81の頂部を貫通するように構成されている。
【0021】
上記貫通孔93の垂直上方位置には、ワークWにおける加工穴Whの周縁部をワークサポート81と協働して上下方向から押圧するフロント板押え装置49に備えられたフロント板押え95が設けられており、このフロント板押え95は、前記上部フレーム5の適宜位置に設けたフロント板押えシリンダ97の作動によりピストンロッド99を介して昇降する。
【0022】
前述の構成に基づいて本実施の形態の例の作用について図3〜図8に基づいて説明する。
【0023】
ワークWに対してパンチング加工を行うときには、回転モータ57の駆動によりタップタレット51を回転させて原点ステーション65をワークサポート81の垂直下方位置に位置決めせしめる。次に、昇降シリンダ83の作動によりワークサポート81を下降させて第1支持ブロック85及び一対の第1支持ピン89に突当てることにより、ワークサポート81の上面がパスラインの高さ位置よりも所定量だけ低い高さ位置に位置するように第1支持ブロック85及び一対の第1支持ピン89によりワークサポート81を下方向から支持する。
【0024】
クランプ装置21によりワークWを把持した状態の下で、Y軸サーボモータ19の駆動によりキャレッジベース17を前後方向(Y軸方向)へ移動させると共に、X軸サーボモータ25の駆動によりキャレッジ23を左右方向へ移動させることにより、ワークWを上部タレット29と下部タレット31の間に位置決めを行う。そして、このワークWの位置決めを行いつつ、ストライカー37を下降させてパンチ33を押圧することにより、ワークWにパンチング加工(穴明け加工、バーリング加工を含む)を行う。
【0025】
ここで、ワークWの板厚が小さい場合には、ワークWに穴明け加工を行う他にバーリング加工を行い、このバーリング加工は穴明け加工を行った後又は(穴明け及びバーリング用の特別の金型を用いて)穴明け加工と同時に行うものである。また、ワークWに穴明け加工を行うことにより、ワークWには加工穴Whが形成され、ワークWにバーリング加工を行うことにより加工穴Whの周縁には下向き(又は上向き)のフランジ部Wfが形成される。
【0026】
パンチング加工を行った後に、ワークWを適宜に移動させて、ワークWにおける加工穴Whの周縁部をフロント板押え95の垂直下方位置に位置せしめる。このとき、ワークサポート81の上面がパスラインの高さ位置よりも所定量だけ低い高さ位置に位置しているため、ワークWにおける突出したフランジ部Wfが変形したり、損傷したりすることを抑制することができる。
【0027】
次に、昇降シリンダ83の作動によりワークサポート81を一旦わずかに上昇せしめて、タップタレット51の回転により(所定のタップ61を備えた)所定のタップステーション63をフロント板押え95の垂直下方向位置に位置決めせしめる。そして、ワークサポート81を下降させて所定の第2支持ブロック87及び一対の第2支持ピン91に突当てることにより、ワークサポート81の上面がパスラインの高さ位置に位置するように所定の第2支持ブロック87及び一対の第2支持ピン91によりワークサポート81を下方向から支持する。
【0028】
所定の第2支持ブロック87及び一対の第2支持ピン91によりワークサポート81を支持した後に、フロント板押えシリンダ97の作動によりピストンロッド99を介してフロント板押え95を下降させることにより、フロント板押え95とワークサポート81を協働させて、ワークWにおける加工穴Whの周縁部を上下方向から押圧することができる。
【0029】
ワークWにおける加工穴Whの周縁部を上下方向から押圧した後に、所定のクイックアプローチシリンダ79の作動により所定の従動ギア77を所定のリードねじ69と一体的に上昇させて、所定の中間ギア75に噛合せしめる。そして、タップ駆動モータ71の駆動により駆動ギア73及び所定の中間ギア75を介して所定のタップ61を回転させる。これによって、リードねじ69の作動により所定のタップ61を回転させつつ、貫通孔93を通ってワークサポート81の上面に対して上方向へ突出するように上昇させることができ、ワークWにおける加工穴Whの内側にタッピング加工を行うことができる。
【0030】
他の所定のタップ61によりワークWにおける他の加工穴Whの内側にタッピング加工を行う場合には、まずワークWにおける他の加工穴Whの周縁部をフロント板押え95の垂直下方位置に位置決めせしめる。次に、ワークサポート81を一旦わずかに上昇せしめ、タップタレット51の回転により他の所定のタップ61をフロント板押え95の垂直下方位置に位置決めせしめ、ワークサポート81の上面がパスラインの高さに位置するようにワークサポート81を下降させる。そして、フロント板押え95を下降させて、他の所定のタップ61を回転させつつ上昇させることにより、ワークWにおける他の加工穴Whの内側にタッピング加工を行うことができる。
【0031】
次に、本発明の主要部であるフロント板押え装置49のフロント板押えシリンダ97及びリア板押え装置47のリア板押えシリンダ101を駆動する流体圧回路について図1および図2に基づいて説明する。前記リア板押えシリンダ101にはピストンロッド103を介してリア板押え105が設けられている。流体圧力源107から供給される流体は、第1切換弁109がAポジション111Aにあるときは、第1切換弁109を通って後退側配管113を通ってフロント板押えシリンダ97の下部シリンダ室97Dに供給され、ピストンロッド99を上昇せしめフロント板押え95を上昇させる。第1切換弁109がBポジション111Bに切換えられると、流体圧力源107から供給される流体は、第1切換弁109を通る際に推進側配管115に供給されフロント板押えシリンダ97の上部シリンダ室97Uに送られてピストンロッド99を推進しフロント板押え95が下降する。推進の際も後退の際もフロント板押えシリンダ97から排出される流体は第1切換弁109において消音器117へ導かれる。推進側配管115にプレッシャースイッチ119が取り付けられており異常高圧が発生した際には流体圧力源107の供給を断って配管系の安全を確保している。後退側配管113及び推進側配管115はフロント板押えシリンダ97の下流側において第2切換弁121に導かれ、第2切換弁121がポジション123Aにある場合は流体はそのまま第2切換弁121を通過してリア板押えシリンダ101の下部シリンダ室101Dに導かれ、リア板押えシリンダ101はフロント板押えシリンダ97と同方向に推進又は後退の動作を行う。推進の際はリア板押え105はピストンロッド103を介して下降しワークWを把持しワークWのクランプ装置21が把む位置を変更する時の位置精度を確保する。後退の際はリア板押え105はピストンロッド103と共に上昇しワークWから離れる。ワークWの加工に先立って板材位置決め装置15(図3参照)によって行われる板材位置決め作業の際は、リア板押え105もフロント板押え95も上昇してワークWから離れている。ワークWの位置決め後にタッピング加工が行われる際は第2切換弁121をポジション123Bに切換えることによりリア板押えシリンダ101は流体圧力源107から切り離され上昇位置にとどまる。リア板押えシリンダ101が上昇位置にとどまることによりリア板押え105は上昇位置に留ることにより、図2に示されているように、ワークWのバーリング加工が施された部分Wfがリア板押えシリンダ101の直下に位置決めされている場合でも押しつぶすことがない。更に、別のワークWを平板から加工する際は第2切換弁121を再びポジション123Aに切換えることによりフロント板押えシリンダ97とリア板押えシリンダ101とは同時に同方向に推進後退させて、フロント板押え95と共にリア板押え105によってワークWを把持させることができる。
【0032】
なお、この発明は、前述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】
以上のごとき実施の形態の例から理解されるように、請求項1,2の発明によれば、ワークの把みかえを行う際には、切換弁を切換えてフロント,リア板押えシリンダがそれぞれ同期して作動してフロント,リア板押え装置でワークを押える。そしてワークにタッピング加工を行う際には、フロント板押えシリンダが作動してフロント板押え装置でワークを押えて、タッピング装置によりワークにタッピング加工を行うことができる。この際にはリア板押えシリンダが作動せずリア板押え装置でワークを押えないから、リア板押えシリンダの下方におけるワークにバーリング加工が施された部分があっても押しつぶすことをなくすことができる。しかも、複雑なプログラミングを必要とせず楽にプログラミングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施の形態の例のパンチプレスの板押えを駆動する配管の説明図である。
【図2】この発明を実施した際の後方板押えの停止高さを示した説明図である。
【図3】この発明を実施する一実施の形態の例のパンチプレスの平面図である。
【図4】図3におけるタッピング加工部を示す平面図である。
【図5】図3におけるタッピング加工部を示す正面図である。
【図6】図4におけるVI−VI線に沿った図である。
【図7】図3におけるワークサポートとその駆動装置の正面図である。
【図8】図3におけるタッピング装置の主要部の一断面を含む正面図である。
【図9】従来のパンチプレスの平面図である。
【図10】従来のパンチプレスの板押えを駆動する配管の説明図である。
【図11】フロント,リア板押えシリンダを作動せしめてワークを押えたときの説明図である。
【符号の説明】
47 リア板押え装置
49 フロント板押え装置
61 タップ
95 フロント板押え
97 フロント板押えシリンダ
101 リア板押えシリンダ
105 リア板押え
109 第1切換弁
113 後退側配管
115 推進側配管
121 第2切換弁(切換弁)

Claims (2)

  1. パンチング加工位置においてパンチとダイとの協働でワークにパンチング加工を行うパンチプレスにおいて、前記パンチング加工位置における前後の近傍上部にそれぞれにフロント,リア板押え装置を設けると共に、フロント板押え装置の下方にタッピング装置を設け、前記フロント,リア板押え装置にそれぞれフロント,リア板押えシリンダを設け、このフロント,リア板押えシリンダを作動せしめる流体圧回路に、ワーク把みかえ時にフロント,リア板押えシリンダがそれぞれ同期作動しフロント,リア板押え装置でワークを押えると共に、タッピング加工時にフロント板押えシリンダが作動しフロント板押え装置でワークを押え、リア板押えシリンダが作動せずリア板押え装置でワークを押えないように働く切換弁を設けてなることを特徴とするタッピング装置を備えたパンチプレス。
  2. 前記タッピング装置が複数のタッピング加工を行うマルチタップを備えてなることを特徴とする請求項1記載のタッピング装置を備えたパンチプレス。
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