JP3688754B2 - 網同期クロックの切替方式 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はディジタル通信網における網同期クロックの切替方式に関する。
位相同期多重を行うディジタル通信網では,各局に一台の網同期装置を設置し,マスタ局等の上位局からのクロックに位相が同期する基準となるクロックを発生して,局内の伝送装置において必要とする各種の周波数のクロックが生成される。網同期を確立することにより,同期多重や,クロスコネクト,時分割交換等の機能が可能となる。そして,網同期品質を高品質化のため網同期装置の内部を二重化していたが信頼性に欠けるためその改善が望まれている。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来例の説明図であり,A.は網同期装置の構成,B.はディジタルPLLの構成を示す。
【0003】
A.に示すように,従来は基準クロックを発生するマスタ局等のネットワークの上位局からクロックが供給されると,現用(Nで表示)と予備(Eで表示)のディジタル処理型位相同期発振器90,91(DPLLで表示)に供給される。
【0004】
このDPLL90,91の構成を図10のB.に示す。受信されたクロックは,直接または分周器(図示せず)を介して位相比較部90aへ供給され,ここで電圧制御発振器90eの出力が分周器90fで分周された出力と位相比較が行われ,位相差を表すアナログ信号は,A/D変換回路90bでディジタル信号に変換されてディジタル型フィルタを構成する処理回路90cへ入力される。処理回路90cはCPU(中央処理装置),RAM,ROMで構成され,ここで演算処理(位相差の平均を求める等)が行われて記憶されると共に,位相差に対応するディジタル信号がD/A変換回路90dでアナログ信号に変換されて電圧制御発振器90eへ入力され,アナログ信号に対応した周波数のクロック信号を発生,その周波数はフィードバックされて制御が行われる。
【0005】
A.に示すDPLL90,91の出力は監視装置92において監視され,現用(N)側のDPLL90に障害が発生したことを検出すると,スイッチ93(SW1)を切替えて,予備(E)側のDPLL91の出力を選択して次段の周波数変換部94,95へ入力させる。周波数変換部94,95では入力するクロック信号の周波数を局の各伝送装置(図示せず)で使用する周波数(1.5Mbpsや64Kbps)に変換して,スイッチ97(SW2)を介して出力され,ディジタル信号の送信,受信または中継を行う同期伝送装置(図示せず)における基準クロックとして使用される。スイッチ97は各周波数変換部94,95の出力を監視する監視装置96により切替制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の図10のA.に示す従来の網同期装置の構成では,内部で二重化して高信頼化しているが,網同期装置の主回路(DPLL90,91)の故障と監視装置92の故障,または主回路の故障と制御系(スイッチ93,97)の故障が同時に発生する場合には,主回路に異常が発生しても警報を出力しなかったり,切替制御をしないことになり,冗長構成が充分に機能しないという問題があった。
【0007】
本発明は網同期装置の同期品質の監視を高機能化し,異常な網同期装置をディジタルネットワークから切離し,高品質な網同期クロックを同期伝送装置に供給することができる網同期クロックの切替方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成図である。
図中,1はクロック受信分配装置,2は網同期装置,3は網同期装置の入力信号と出力信号とを入力して信号状態及び周波数等を監視する網同期装置監視装置,4はクロック切替装置である。
【0009】
本発明は上位局からのクロックを二重化された網同期装置のそれぞれに分配して入力し,網同期装置からの二重化された出力と各入力クロックとを網同期装置監視装置において監視して系統障害を検出すると網同期装置の二重化出力の中から正常なクロック系統を選択するよう切替えるものである。
【0010】
【作用】
上位局からのクロックはクロック受信分配装置1で受信されると,2つの系(現用を表すNと,予備を表すEの2つの系)に分配され,更に分配部1a,1bにおいて分配され,一方は網同期装置2の現用系2aと予備系2bへ入力され,他方は網同期装置監視装置3へ入力する。網同期装置2の各系2a,2bは,それぞれ入力されたクロックの位相に同期したクロックを,従来のディジタル処理型位相同期発振器(DPLL)を用いた構成により発生し,各系2a,2bの網同期装置の出力はクロック切替装置4へ供給されると共に,網同期装置監視装置3へ供給される。網同期装置監視装置3はクロック受信分配装置1の2系統の入力と網同期装置からの2系統の出力を入力として,信号が断となる等の系統障害を検出する。系統障害の発生を検出すると,系統障害信号をクロック切替装置4へ供給し,現用または予備の2つのクロック入力の内,系統障害が発生していない方を選択するよう切替える。クロック切替装置4の出力は局内の各同期伝送装置へ供給される。
【0011】
【実施例】
図2は実施例1の構成図,図3は実施例1の網同期装置監視装置の構成図,図4は網同期装置監視装置の判定論理の説明図である。
【0012】
図2において,1〜4は上記図1の同一符号に対応し,1はクロック受信分配装置であり,マスタ局(またはサブマスタ局)からの1.5M(Mbpsの略:メガビット・パー・セコンド)のクロックを受信してN(現用)系とE(予備)系とに分岐して,各N系とE系の信号は更に分配部1a,1bで2つに分配され,一方は網同期装置2へ▲1▼,▲2▼で表す1.5Mのクロック信号(ライン(LINE)N,ライン(LINE)Eで表示)を入力すると共に,網同期装置監視装置3に対し▲1▼,▲2▼で表す各信号が供給される。
【0013】
2はディジタル型の網同期装置であり,N系とE系の2重化された装置により構成され,それぞれに入力された▲1▼,▲2▼のN系及びE系の1.5Mのクロックから,これに同期したN系の1.5Mと64K(Kbps:キロビット・パー・セコンド)の2つのクロック出力(図2の▲3▼と▲5▼で示す)及びE系の1.5Mと64Kの2つのクロック出力(図2の▲4▼と▲6▼で示す)を発生する。3は上記のクロック受信分配装置1からの上記▲1▼と▲2▼の信号及び網同期装置2から発生する上記▲3▼〜▲6▼の信号を受け取り,後述する図3の構成により系統障害の出力を発生する網同期装置監視装置である。4はクロック切替装置であり,内部の4a,4bは網同期装置2から出力される1.5M,64Kの各クロック信号のそれぞれのN系(▲3▼,▲5▼)とE系(▲4▼と▲6▼)を入力して,その一方を選択して出力するスイッチで,4cは網同期装置監視装置3からの系統障害情報を受け取って各スイッチ4a,4bを切替える制御信号を発生する制御部である。
【0014】
実施例1の網同期装置監視装置(図2の3)の構成を図3に示す。図3において,40a〜40fはそれぞれ図2の▲1▼〜▲6▼で示す各クロック信号を入力して断を検出する断検出回路,41a〜41cは切替回路,42a〜42cはそれぞれ2組の断検出回路40aと40b,40cと40d,40eと40fの出力を受け取って,対応する切替回路41a〜41cに対し,N系とE系の入力の中から断が検出されない方を選択する信号を発生する制御部,43は1.5Mのクロックの周波数比較回路,44は1.5Mの周波数のクロックを64Kの周波数へ位相ロックループ回路を用いて変換する周波数変換回路(PLOで表示),45は64Kの周波数を比較する周波数比較回路,46は各断検出回路40a〜40fから発生する検出信号▲1▼’〜▲6▼’及び周波数比較回路43,45から発生する比較結果の信号(a) ,(b) を入力して, 状態を検出処理して系統障害を発生する状態処理部である。
【0015】
図3の断検出回路40a,40bは,クロック受信分配装置1からの▲1▼,▲2▼の各クロック信号(ラインN及びラインE)を入力して,信号が断であるか否かを表す検出信号▲1▼’及び▲2▼’を発生し,状態処理部46へ供給すると共に,制御部42aへ供給する。制御部42aは検出信号▲1▼’が断検出を表示し,検出信号▲2▼’が正常な状態を表示すると,E系に切替える制御信号を切替回路41aに発生する。切替回路41aはこれにより入力する▲1▼のN系(1.5M)と▲2▼のE系(1.5M)の中から,E系を選択するよう切替えられる。この時,切替回路41aから出力される2つの1.5Mのクロック信号は両方ともE系のクロック信号である。切替回路41b,41cは,網同期装置2から出力される▲3▼,▲4▼の1.5Mの2つの信号(N系とE系)及び▲5▼,▲6▼の64Kの2つの信号(N系とE系)について,断検出回路40c,40d及び40e,40fの検出信号▲3▼’,▲4▼’及び▲5▼’,▲6▼’により切替制御される。
【0016】
周波数比較回路43,45は網同期装置2の入力側と出力側のクロック信号の周波数を比較し,周波数比較回路43は1.5Mのクロック信号について一致するか,しないかを表す信号(a) を発生し, 周波数比較回路45は64Kのクロック信号について一致するか,しないかを表す信号(b) を発生する。▲1▼’〜▲6▼’及び(a),(b) の各信号は判定条件として状態処理部46へ供給される。
【0017】
図4は網同期装置監視装置の判定論理を示し,この判定は上記図3の状態処理部46において実行される。
図4のA.はラインN,Eの断検出信号▲1▼’と▲2▼’についての判定内容であり,この中の1は両系とも正常(○で表示)状態を表し,2,3は一方の系が停止(×で表示)した場合であり,これに対しては網同期装置(図2の2)内で切替えにより対応することができる。しかし,4の場合は,両ラインN,Eの信号が断となる異常状態であり,この場合の判定結果は系統障害となる。図4のB.は▲3▼’と▲4▼’で示す1.5Mのクロック信号のN系とE系の出力信号の断検出信号であり,この場合も,上記A.と同様に1〜3の場合は問題がなく,4のように両系の信号が断である場合に異常として系統障害と判定する。
【0018】
図4のC.の場合は,64Kのクロック信号のN系とE系の出力信号の断検出信号▲5▼’と▲6▼’の判定であり,上記4の場合と同様に両系の信号が断の場合に系統障害の判定結果を発生する。図4のD.の場合は,1.5M及び64Kの各クロック信号についての周波数比較回路(図3の43及び45)による比較結果である(a) と(b) について判別し,1のように両方とも正常(比較一致が得られた時)である場合を除いて,2〜4のように一方の比較結果が異常(比較一致が得られない時)の場合及び両方の比較結果が異常の場合には系統障害の判別結果を発生する。
【0019】
図4の判定論理により,図3に示す網同期装置監視装置の状態処理部46から系統障害を表す信号が発生すると,図2のクロック切替装置4は,現在の状態に基づいて,入力される1.5M及び64KのN系及びE系の入力信号を切替える。この場合,系統障害情報として,1.5Mまたは64Kの何れのクロック信号のどの系統障害か,N系かE系の何れの系統障害であるかの情報が含まれる(図3の状態処理部46で検出して発生する)。
【0020】
図5は実施例2の構成図である。
上記図2の実施例1では1つの上位局(マスタ局またはサブマスタ局等)からクロック信号を受信していたが,この実施例2では2つの上位局からの2つのクロック信号を受信し,それぞれのクロック信号に対応する2系統の構成により高い信頼性を実現するものである。
【0021】
図5において,1Aは上位局AからのA系統のクロックを受信するクロック受信分配装置,1Bは上位局BからのB系統のクロックを受信するクロック受信分配装置,2Aは上記図1,図2の2と同様にN系(現用系)とE系(予備系)に対応した2系統の装置を備え,入力するA系統のNとEのクロックに同期したクロックを発生するA系統の網同期装置,2Bは前記2Aに対応して設けられ入力するB系統のNとEのクロックに同期したクロックを発生するB系統の網同期装置,3AはA系統の入力クロックとA系網同期装置2Aから出力されるクロックを入力して監視を行うA系網同期装置監視装置,3BはB系統の入力クロックとB系網同期装置2Bから出力されるクロックを入力して監視を行うB系網同期装置監視装置である。
【0022】
40は2つの網同期装置2Aと2Bから発生するそれぞれのN系とE系のクロックを入力して,A系統とB系統の各系の網同期装置監視装置3Aと3BからのA系統障害情報及びB系統障害情報により正常なN系とE系のクロックを選択するクロック系切替装置,41はN系スイッチ(SWで表示),42はE系スイッチ(SW),43は各網同期装置監視装置3A,3Bからの系統障害情報を受け取って各スイッチ41,42への切替信号を発生する制御部(CONTで表示),50はクロック系切替装置40により正常なN系,E系のクロック信号を受け取り内部で一方を選択して送・受信及び中継の回路で使用する同期伝送装置である。
【0023】
図5の構成では,2つの上位局からのA系統とB系統のライン側のクロックを受け取る2つのクロック受信分配装置1Aと1Bにおいて,それぞれN系とE系のクロック信号を分配する。
【0024】
A系統に属するN系とE系のクロック信号はA系網同期装置2AとA系統の網同期装置監視装置3Aに入力し,網同期装置2Aから位相同期をとったA系統のN系とE系のクロック信号を発生し,その出力を分配してN系の出力の一方をクロック系切替装置40のN系スイッチ41へ供給し,他方をA系網同期装置監視装置3Aへ供給し,E系の出力の一方をクロック系切替装置40のE系スイッチ42へ供給し,他方をA系網同期装置監視装置3Aへ供給する。
【0025】
B系統に属するN系とE系のクロック信号はB系網同期装置2BとB系統の網同期装置監視装置3Bに入力し,網同期装置2Bから位相同期をとったB系統のN系とE系のクロック信号を発生し,上記のA系の場合と同様にその出力を分配してN系の出力の一方をクロック系切替装置40のN系スイッチ41へ供給し,他方をB系網同期装置監視装置3Bへ供給し,E系の出力の一方をクロック系切替装置40のE系スイッチ42へ供給し,他方をB系網同期装置監視装置3Bへ供給する。
【0026】
A系網同期装置監視装置3A及びB系網同期装置監視装置3Bは,網同期装置2A,2Bの各入力クロック信号及び出力クロック信号を受け取って,上記図3及び図4と同様の構成及び処理により判別を行い,それぞれA系統障害情報とB系統障害情報を発生する。クロック系切替装置40は,A系網同期装置監視装置3AからのA系統障害情報とB系網同期装置監視装置3BからのB系統障害情報を制御部43で受け取って,N系スイッチ41及びE系スイッチ42に対し制御信号を発生し,N系スイッチ41とE系スイッチ42は制御信号により障害が発生していない系統を選択するよう切替えられる。
【0027】
図6はクロック系切替装置と前後の装置を含む具体的構成例である。
この構成例では,上記図5に示すクロック受信分配装置1A及び1Bにおいてそれぞれ1.5Mと64Kの2つの周波数のクロック信号を発生し,A系網同期装置2AとB系網同期装置2Bはそれぞれ,1.5Mと64Kの2つの周波数のクロック信号についてN系とE系の2つを出力する。N系クロック切替装置41aとE系クロック切替装置41bは両者を合わせて上記図5のクロック系切替装置40に対応する。A系網同期装置監視装置3A及びB系網同期装置監視装置3Bは,それぞれ上記図5の3A,3Bと同様の原理により網同期装置2A,2Bの各入力クロック信号及び出力クロック信号を受け取って,上記図3と同様の構成及び処理により判別を行う。
【0028】
N系クロック切替装置41a内のスイッチ410,411は網同期装置2A,2BのそれぞれN系の1.5Mと64Kのクロック信号を入力して,制御部412から発生する制御信号により切替えを行い,それぞれの出力をN系の1.5M及び64Kのクロック信号として同期伝送装置50へ供給する。なお,413はN系クロック切替装置41aの電源部(PWRで表す)である。また,E系クロック切替装置41bでは,スイッチ410,411において網同期装置2A,2BからのそれぞれE系の1.5Mと64Kのクロック信号を入力して,制御部412から発生する制御信号により切替えを行い,それぞれの出力をE系の1.5M及び64Kのクロック信号として同期伝送装置50へ供給する。
【0029】
同期伝送装置50は1.5Mと64KのN系のクロック信号をN系クロック切替装置41aから入力し,1.5Mと64KのE系のクロック信号をE系クロック切替装置41bから入力して,内部においても切替が可能な構成となっている。
【0030】
図7はクロック系切替装置の他の構成例である。
図7のクロック系切替装置は,図6と異なる点は,局内に多数の同期伝送装置(図5の50)が設けられ,1.5Mと64Kの2つのクロック信号を発生するA系統とB系統の網同期装置(図5の2A及び2B)がそれぞれ複数(n個)設けられ,それに対応して網同期装置監視装置(図5の3Aと3B)も同じ個数(n個)設けられ,対応して系切替スイッチが複数個設けられる点である。
【0031】
図7において,70−1はA系統の1番目の網同期装置のN系の1.5Mと,B系統の1番目の網同期装置のN系の1.5Mのクロック信号が入力するスイッチ(SWで表示)で,70〜nはA系統のn番目の網同期装置のN系の1.5Mと,B系統のn番目の網同期装置のN系の1.5Mのクロック信号が入力するスイッチ(SWで表示)である。また,71−1はA系統の1番目の網同期装置のE系の1.5Mと,B系統の1番目の網同期装置のE系の1.5Mのクロック信号が入力するスイッチ(SWで表示)で,71〜nはA系統のn番目の網同期装置のE系の1.5Mと,B系統のn番目の網同期装置のE系の1.5Mのクロック信号が入力するスイッチ(SWで表示)である。
【0032】
72−1はA系統の1番目の網同期装置のN系の64Kと,B系統の1番目の網同期装置のN系の64Kのクロック信号が入力するスイッチで,72−nはA系統のn番目の網同期装置のN系の64Kと,B系統のn番目の網同期装置のN系の64Kのクロック信号が入力するスイッチである。また,73−1はA系統の1番目の網同期装置のE系の1.5Mと,B系統の1番目の網同期装置のE系の1.5Mのクロック信号が入力するスイッチで,73−nはA系統のn番目の網同期装置のE系の64Kと,B系統のn番目の網同期装置のE系の64Kのクロック信号が入力するスイッチである。また,74はA系統及びB系統のそれぞれn個の網同期装置監視装置からのA系統障害情報及びB系統障害情報を受け取るて系統障害情報を発生する制御部(図5の43に対応)である。
【0033】
制御部74からの切替の制御信号c11〜c1n,c21〜c2n,c31〜c3n及びc41〜4nにより各スイッチ70−1〜73−nが切替えられ,それぞれ後段に設けられた複数(n個)の同期伝送装置(図5の50)へ供給される。
【0034】
次に上記図5に示す網同期装置と網同期装置監視装置の従属先構成の場合の障害の発生における動作を説明する。
ここで,クロックパルス障害及び作業によるクロック停止が発生した場合の,同期伝送装置への影響を次のケース1,ケース2について説明する。
【0035】
ケース1:クロックパス(クロック受信分配装置1A,Bへの入力パス)の障害及び作業による停止の場合。ここで,作業停止は,保守作業としてかなりの頻度が発生するため,回線への影響が少ないことが望まれる。
【0036】
ケース2:クロックパスの障害及び作業停止中に,クロックパスを受けている網同期装置が故障した場合。
図5のようにクロック受信分配装置1A,1Bと網同期装置2A,2B及び網同期装置監視装置3A,3Bの間の信号線を接続した場合,上記ケース1については,仮にA系統のクロックパスに障害または作業停止が発生すると,A系統の網同期装置監視装置3AがA系統障害情報を出力することにより,クロック系切替装置40は,A系からB系に切替を行う。この場合は,A系統とB系統間のクロックの切替であるため,位相のずれ等により後段の同期伝送装置において瞬断が起きる可能性があり,作業が多い場合には,作業停止毎に瞬断が発生する可能性があるが,その後は安定したクロック信号を発生することができる。
【0037】
図8は実施例3の構成図である。この実施例3は上記図5の符号1A,1B・・・40,50で表す各装置により構成されているが,信号の接続関係(従属関係)が相違する。すなわち,A系網同期装置2AのE系の入力としてB系統のクロック受信分配装置1BのE系のクロック信号が供給され,B系網同期装置2BのE系の入力としてA系統のクロック受信分配装置1AのE系のクロック信号が供給される。但し,A系網同期装置監視装置3AとB系網同期装置監視装置3Bには,上記図5の各装置3Aと3Bと同様に対応するクロック受信分配装置1A及び1BのそれぞれN系とE系のクロック信号が供給される。
【0038】
この実施例3では,網同期装置監視装置3A,3BのN系とE系の両方が断を検出した時,系統障害情報を出力しないように出力条件が設定される。すなわち,この時,系統障害情報を発生してしまうと,上記図5のケース1と同様にクロック系切替装置40が切替を行って後段の同期伝送装置50で瞬断が発生するので,これを防止するものである。
【0039】
ケース1の場合,例えば,図8のA系クロックパスの障害または作業停止が発生すると,A系網同期装置2Aは従属先をN系からE系に切替える。NとEで周波数同期しているとき,A系網同期装置2AでN系からE系への切替は,網同期装置内のディジタル処理型位相同期発振器(DPLL)の機能により,切替えが行われてもA系網同期装置2Aの出力クロックの位相は変化しないため,同期伝送装置に対する影響はない(瞬断が発生しない)。また,実施例3のケース2の場合,例えば,A系のクロックパスの障害または作業停止中に,A系網同期装置2Aが故障すると,A系網同期装置監視装置3Aでは基準となるクロックパスの入力がないため異常が検出できない。この状態に対してこの実施例3では対処することは困難となる。従って,この実施例3は,ケース1に対して実施例2(図5)の場合より優れている点に特徴がある。
【0040】
次に図9は実施例4の構成図である。この実施例4は上記図5及び図8と同様に各符号1A,1B・・・40,50で表す各装置により構成されているが,信号の接続関係(従属関係)が相違する。すなわち,A系網同期装置2AのE系の入力とB系網同期装置2BのE系の入力は,上記実施例3(図8)と同様に他系統のクロック受信分配装置のE系のクロック信号が交差して供給されているが,A系網同期装置監視装置3AとB系網同期装置監視装置3Bに対しクロック受信分配装置1A,1Bから供給されるE系のクロック信号は,互いに他系統の網同期装置監視装置へ供給されている点で相違する。
【0041】
この実施例4の構成では,上記のケース1の場合,例えば,A系クロックパスの障害または作業停止が発生すると,A系網同期装置2Aは従来先をN系からE系に切替える。同様にA系網同期装置監視装置3Aも監視用クロックパスをN系からE系に切替えて,E側を基に監視を行う。N系とE系とで周波数が同期しているとき,網同期装置のNからEへ切替ても,ディジタル処理型位相同期発振器の機能により,網同期装置の出力クロックの位相が変化しないため,同期伝送装置に対する影響はない。
【0042】
次に,実施例4の構成によるケース2の場合は,この構成では網同期装置の従属先クロックパス構成と,網同期装置監視装置の監視クロックパス構成が同様であることから,A系のクロックパスが障害または作業停止中に,A系網同期装置2Aが故障すると,A系網同期装置監視装置3Aが異常を検出し,クロック系切替装置40においてB系網同期装置2Bの出力を選択するよう切替えられる。この時,同期伝送装置50は瞬断したのち,安定した回線品質を維持することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば位相同期多重を行うディジタルネットワークにおいて,上位局からのクロック信号を受信して網同期のクロック信号を発生する網同期装置の障害を速やかに検出して二重化回路の中の正常な方へ切替えることができ,信頼性を向上することができる。さらに,2つの上位局または2つのクロック基準となるクロック信号に対応した網同期装置の二重化して,対応して網同期装置監視装置により監視と切替えにより,クロック信号の障害と網同期装置の障害という二重障害の発生に対しても同期伝送装置に対して影響を少なくすることが可能となり,ディジタルネットワーク全体の同期品質を向上し,高信頼化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例1の構成図である。
【図3】実施例1の網同期装置監視装置の構成図である。
【図4】網同期装置監視装置の判定論理の説明図である。
【図5】実施例2の構成図である。
【図6】クロック系切替装置と前後の装置を含む具体的構成例を示す図である。
【図7】クロック系切替装置の他の構成例を示す図である。
【図8】実施例3の構成図である。
【図9】実施例4の構成図である。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 クロック受信分配装置
2 網同期装置
2a 現用系網同期装置
2b 予備系網同期装置
3 網同期装置監視装置
4 クロック切替装置
Claims (4)
- 位相同期多重を行うディジタルネットワークにおける網同期クロックの切替方式において,
上位局からの第1と第2の系統のクロック信号を受信し,それぞれ2系のクロック信号に分配する2系統のクロック受信分配装置と,
前記2系統のクロック受信分配装置からの2つのクロック信号をそれぞれ入力して,それぞれ対応する入力クロック信号に位相同期した現用系及び予備系のクロック信号を発生する2系統の網同期装置と,
それぞれ自系統のクロック受信分配装置からの2つのクロック信号と,自系統の網同期装置から発生する現用系,予備系のクロック信号とを入力して監視を行い系統障害情報を出力する2系統の網同期装置監視装置と,
前記2系統の各網同期装置から出力される現用系の2つのクロック信号が入力されるスイッチと,予備系の2つのクロック信号が入力されるスイッチとを備え,
前記2系統の網同期装置監視装置からの系統障害情報を受けて前記各スイッチを切替えて,現用系と予備系の各クロック信号を発生するクロック切替装置とで構成されることを特徴とする網同期クロックの切替方式。 - 請求項1において,
前記2系統の網同期装置は,それぞれ自系統のクロック受信分配装置の現用系のクロック信号と,他系統のクロック受信分配装置の予備系のクロック信号とを入力して,それぞれ対応する入力クロック信号に位相同期した現用系及び予備系のクロック信号を発生することを特徴とする網同期クロックの切替方式。 - 請求項1において,
前記2系統の網同期装置は,それぞれ自系統のクロック受信分配装置の現用系のクロック信号と,他系統のクロック受信分配装置の予備系のクロック信号とを入力して,それぞれ対応する入力クロック信号に位相同期した現用系及び予備系のクロック信号を発生し,
前記2系統の網同期装置監視装置は,それぞれ自系統のクロック受信分配装置の現用系のクロック信号と,他系統のクロック受信分配装置の予備系のクロック信号と,自系統の網同期装置から発生する現用系,予備系のクロック信号とを入力して監視を行い,系統障害情報を出力することを特徴とする網同期クロックの切替方式。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて,
前記網同期装置監視装置は,クロック受信分配装置から入力する2つのクロック信号から1つを選択する入力信号の切替回路と,網同期装置から出力する2つのクロック信号から1つを選択する出力信号の切替回路と,前記各切替回路から出力するクロック信号の周波数を比較する周波数比較回路とを備え,
前記各切替回路はそれぞれ2系の各入力信号の断検出を行う断検出回路の出力により正常側の信号を選択するよう切替制御され,
前記各信号に対応する各断検出回路の出力及び周波数比較回路の出力に基づいて系統障害の状態を検出することを特徴とする網同期クロックの切替方式。
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