JP3688546B2 - 場所打ちコンクリート杭の施工方法、及び場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭の施工方法、及び場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場所打ちコンクリート杭の杭孔の底部の地盤(以下、「杭底地盤」という。)に予め荷重(以下、「プレロード」という。)を付与して場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制する場所打ちコンクリート杭の施工方法と、この施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
場所打ちコンクリート杭は、地盤中に地表から杭孔を削孔し、杭孔内に鉄筋等の補強部材を配設した後にコンクリートを打設して地中にコンクリート構造の杭を形成するものである。このため、工場で製作された杭を地中に打ち込む打込み杭に比べ、杭の径や長さを大きくすることができ、大きな支持力を必要とする基礎の場合等に有利であった。
【0003】
しかし、場所打ちコンクリート杭は、下記の理由により、コンクリートを打設して杭を形成した後に杭上方から荷重をかけると、沈下を生じる。
【0004】
(a)地中の地盤は上方に積層された土等の荷重により圧密されているが、杭孔を削孔すると杭の底部の地盤の応力が開放されるため緩みが生じる。
【0005】
(b)地下水が帯水した砂礫層を貫通して杭孔の削孔を行った場合に、地下水の噴出(ボイリング)が生じ、砂礫粒子が流出した部分が不均一に緩む。
【0006】
(c)杭孔の削孔は孔壁の崩落を防止するためにベントナイト等の粒子を混合させた水を杭孔内に満たしながら行うが、杭の先端となる杭孔の底部には地盤が削孔された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な部分(スライム部)が形成される。
【0007】
(d)杭孔が削孔される地盤自体が場所によって不均質であり、地盤強度にはバラツキがある。
【0008】
杭が沈下すると、杭上部に設けられる構造物に過大な力が作用するなど悪影響を及ぼすため、従来は、設計上、場所打ちコンクリート杭の先端支持力を打込み杭の先端支持力よりも小さく評価していた。
【0009】
また、場所打ちコンクリート杭の沈下を抑制する方法として、「先端パイル工法」が提案されているが、非常に高価である。
【0010】
このため、杭底の地盤の支持力を簡易かつ低コストで増強する方法として、杭先端部に注入袋体を配置した状態で上方にコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に注入袋体内に注入材を注入させて注入袋体を杭先端から下方に向けて膨張させることにより杭底地盤にプレロードを与え、杭底地盤をあらかじめ圧縮させて以後の杭の沈下を抑制する工法(以下、「注入袋体膨張工法」という。)が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した注入袋体膨張工法においては、以下のような問題点があった。
【0012】
(i)注入袋体を杭の先端部(杭底)に設置しかつ維持する技術が確立されていないため、その実用化が困難である、という問題を抱えていた。
【0013】
(ii)注入袋体は膨張を可能とするため柔軟な材料により形成されている。したがって、杭のコンクリート打設時に、打設された流動状態のコンクリートが注入袋体の外周から注入袋体の下部に回り込むことがある。この場合には、注入袋体の下部にも硬化したコンクリートの部分ができる。このため、注入袋体内に注入材を注入しても、硬化したコンクリートにより注入袋体が下方に膨張することが阻まれ、杭底地盤に有効なプレロードを与えることができない、という問題があった。
【0014】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、注入袋体の杭孔底部への設置・維持が容易で、かつ打設コンクリートの回り込みが防止できる工法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明に係る場所打ちコンクリート杭の施工方法は、場所打ちコンクリート杭のための杭孔を地盤に削孔する杭孔削孔工程と、次いで、鉄筋カゴと、前記鉄筋カゴの下端に取り付けられた注入袋体を前記杭孔内に沈設し、前記注入袋体を前記杭孔の底部の杭底地盤に対向するように設置する鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程と、次いで、前記杭孔内にコンクリートを打設して硬化させ前記地盤内に場所打ちコンクリート杭を形成するコンクリート打設工程と、次いで、注入手段により前記注入袋体の内部に注入材を注入し、杭底へ向かう方向である杭底方向に前記注入袋体の底部を押圧させ、前記杭底地盤にプレロードを載荷して前記杭底地盤の支持力を増強させるとともに杭沈下量を低減させるプレロード工程を有する場所打ちコンクリート杭の施工方法において、前記注入袋体の底面は、前記杭底方向に凸となるように形成され、前記注入袋体が前記杭孔内に沈設されるときの杭孔内液体からの沈設時抵抗力を低減させることを特徴とする。
【0016】
上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、前記注入袋体は、底方の外部と上方の外部を連絡するように貫通する貫通開口を少なくとも一つ有し、前記沈設時抵抗力をさらに低減させる。
【0017】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、前記注入袋体の本体上部を形成する袋体上部形成用シートと、前記注入袋体の本体底部を形成する袋体底部形成用シートのそれぞれに、シート開口を設けるとともに、他のシート開口を有し略環状に形成された貫通開口形成用シートをn枚(n:2以上の整数)用い、これらを重ね合わせた状態で蛇腹状に接合し、前記貫通開口を構成する。
【0018】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、前記注入袋体の内部には、前記コンクリート打設時の圧縮力によっても形状を維持可能な程度の強度を有するとともに前記注入材が入り込める通路空間を前記注入袋体の内部に確保し得る注入袋体圧縮防止部材が少なくとも一つ設けられ、前記コンクリート打設時に前記注入袋体が前記杭底地盤へ押圧されてつぶれることを防止する。
【0019】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、シート状に形成された注入袋体付着防止部材が前記場所打ちコンクリート杭の下端と前記注入袋体との間に配置され、前記コンクリート打設時に前記注入袋体が打設されたコンクリートに付着することを防止する。
【0020】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、塑性変形可能に構成され略ザル状に形成されたフレームが前記鉄筋カゴの下端と前記注入袋体との間に配置され、杭の長軸の方向である杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記フレームが前記杭軸方向につぶれるように変形し、前記杭孔の深さに応じて高さ調整を可能とするとともに、前記注入袋体に前記注入材が注入された場合に、杭孔の内壁へ向かう方向である杭壁方向へも前記注入袋体の底部が押圧を行い、前記杭底地盤の側方にもプレロードが載荷される。
【0021】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、塑性変形可能に構成された注入袋体入込防止部材が前記フレームに取り付けられ、前記フレームが前記塑性変形を生じたとき前記注入袋体入込防止部材も連動して塑性変形を生じ、前記注入袋体が前記フレームの隙間から入り込み前記鉄筋カゴの下端に接近することを防止する。
【0022】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、前記フレームにフック状部材を設けるとともに、前記鉄筋カゴの下端に一端が固定され他端付近にループ部を有するフレーム保持部材の前記ループ部を前記フック状部材に引掛けて前記鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程時に保持し、前記杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記ループ部が前記フック状部材から外れ、前記フレームとともに前記注入袋体が杭底に着底する。
【0023】
また、上記した場所打ちコンクリート杭の施工方法において、好ましくは、前記フレームの上部に略U字状に形成された位置決め部材を設けるとともに、前記位置決め部材を前記鉄筋カゴの下端のフープ鉄筋に嵌合させ、前記フレームを前記フレーム保持部材により保持する期間中に、前記フレームが前記鉄筋カゴの下端からずれることを防止する。
【0024】
また、本発明に係る場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置は、場所打ちコンクリート杭の鉄筋カゴの下端に取り付けられて杭孔内に沈設される注入袋体であって、前記注入袋体の底面が、杭底へ向かう方向である杭底方向に凸となるように形成され、前記注入袋体が前記杭孔内に沈設されるときの杭孔内液体からの沈設時抵抗力を低減させるように構成された注入袋体と、前記注入袋体の内部に注入材を注入する注入手段を備え、前記注入袋体に注入材を注入することにより、前記杭底方向に前記注入袋体の底部を押圧させ、前記杭底地盤にプレロードを載荷して前記杭底地盤の支持力を増強させるとともに杭沈下量を低減させることを特徴とする。
【0025】
上記した場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置において、好ましくは、塑性変形可能に構成され略ザル状に形成されたフレームが前記鉄筋カゴの下端と前記注入袋体との間に配置され、杭の長軸の方向である杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記フレームが前記杭軸方向につぶれるように変形し、前記杭孔の深さに応じて高さ調整を可能とするとともに、前記注入袋体に前記注入材が注入された場合に、杭孔の内壁へ向かう方向である杭壁方向へも前記注入袋体の底部の押圧を行わせ、前記杭底地盤の側方にもプレロードが載荷される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る場所打ちコンクリート杭の施工方法、及び場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法と、この工法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置の構成を示す図である。
【0028】
図1に示すように、本実施形態の場所打ちコンクリート杭の施工方法では、まず、場所打ちコンクリート杭のための杭孔10を地盤に削孔する(図1(A)参照。以下、この工程を「杭孔削孔工程」という。)杭孔10の削孔は、杭孔側壁10aの崩落を防止するため、ベントナイト等の粒子を混合させた水(以下、「杭孔内液体」という。)を杭孔10内に満たしながら行う。この場合、杭の先端(下端)となる杭孔10の底部10bには、地盤が削孔された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な部分であるスライム部10cが形成される。
【0029】
次に、鉄筋カゴ11を杭孔10の外部で予め製作する。鉄筋カゴ11は、長手方向に配置される複数の棒状の主鉄筋と、環状に配置される複数のフープ鉄筋等により、円筒カゴ状に組み立てられる。この鉄筋カゴ11の下端に、後述する注入袋体1とフレーム2を有するプレロード付与部12を取り付け、プレロード付与部12を下端に取り付けた鉄筋カゴ11を、クレーン13等によって吊り込み、杭孔10内に沈設する。これにより、プレロード付与部12を杭孔10の底部10bの杭底地盤に対向するように設置する(図1(B)参照。以下、この工程を「鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程」という。)。なお、杭孔10の底部10bの上にはスライム部10cが沈澱しているため、注入袋体1は、スライム部10cの上に載置され、杭孔10の底部10bの杭底地盤に対向するように設置される。
【0030】
ここでプレロード付与部12について説明する。図2は、図1に示す場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部のさらに詳細な構成を示す図であり、図2(A)は斜視図を、図2(B)は断面図を、それぞれ示している。
【0031】
図2に示すように、プレロード付与部12は、注入袋体1とフレーム2を有して構成されている。
【0032】
注入袋体1は、耐圧性と可撓性を有する材料からなりシート状に形成された素材を縫製するなどして製作した中空の袋である。注入袋体1を構成する素材としては、合成樹脂材料、ゴム系材料(合成ゴムやエラストマー系材料等を含む)等からなるシート状部材、織布状部材、不織布状部材等が挙げられる。注入袋体1には、注入ホース17bと接続するための開口である注入口1eが設けられている。
【0033】
フレーム2は、鋼を含む金属等の材料からなり、複数の環状部2aと、環状部2aを接合する複数の放射状部2bを有し、全体として略ザル状に形成されている。また、フレーム2は、鉄筋カゴ11の下端と注入袋体1との間に配置され、鋼線等の固定具3により、注入袋体1はフレーム2に固定される。
【0034】
このような構成により、プレロード付与部12の底部となる注入袋体1の下部(底部1a及び側部1b)は、杭孔底部10bへ向かう方向(以下、「杭底方向」という。)に凸となるような形状、例えば椀状、半球状、回転放物面状、円錐台形状等に形成されている。このため、鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程において、プレロード付与部12が杭孔10内に沈設されるときの杭孔内液体からの抵抗力(以下、「沈設時抵抗力」という。)を低減させることができる(図4参照)。
【0035】
また、図2に示すように、注入袋体1は、注入袋体1の中央部の底方の外部と上方の外部を連絡するように貫通する底部中央貫通開口1cを有している。このため、プレロード付与部12が杭孔10内に沈設されるときには、杭孔内液体は、これらの貫通開口1c、1d等から抜けて上方へ逃げるため、杭孔内液体からの沈設時抵抗力をさらに低減させることができる(図4参照)。
【0036】
注入袋体1には、注入袋体1の外周部の底方の外部と上方の外部を連絡するように貫通する底部外周貫通開口1dを1個又は複数個設けてもよい。このようにすれば、プレロード付与部12の杭孔10内への沈設時に、杭孔内液体からの沈設時抵抗力を一層低減させることができる。なお、貫通開口は、1c又は1dのいずれかを少なくとも1個設ければよい。
【0037】
貫通開口1c又は1dは、図3に示すような構成を有している。すなわち、図3(A)に示すように、注入袋体1の本体上部を形成する袋体上部形成用シート1fと、注入袋体1の本体底部を形成する袋体底部形成用シート1gのそれぞれに、シート開口1c1、1c4を設けるとともに、シート開口1c2を有し略環状に形成された貫通開口形成用シート1hと、シート開口1c3を有し略環状に形成された貫通開口形成用シート1iを用い、図3(B)に示すように、これらを重ね合わせた状態で箇所1k、1m、1nを縫合する。あるいは、箇所1k、1m、1nを接着、溶着、圧接等により接合してもよい。なお、貫通開口形成用シートを3枚以上用いて、貫通開口を蛇腹状(アコーディオン状)に形成してもよい。
【0038】
このように構成することにより、注入袋体1の内部に注入が行われない場合には、厚みの薄い扁平な状態を容易に維持することができるとともに、注入袋体1の内部に注入材Gの注入が行われて膨張すると、図3(C)に示すように、立体的な貫通開口1cが形成される。貫通開口1dの場合も全く同様である。
【0039】
また、1cや1dのような貫通開口ではなく、切欠部等を設けて杭孔内液体の沈設時抵抗力を低減させるようにしてもよい。
【0040】
上記した鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程の後、予めコンクリートプラント(図示せず)で製造した流動状態の生コンクリート15aをコンクリートポンプ14aとコンクリート圧送管14b等を用いて杭孔10内にコンクリートを打設し、硬化させる。これにより、地盤内に場所打ちコンクリート杭が形成される(図1(C)参照。以下、この工程を「コンクリート打設工程」という。)
【0041】
次に、コンクリートが、15bのように硬化して所定の強度を発現したことを確認した後、注入ポンプ17aと注入ホース17b等を用いて、プレロード付与部12の注入袋体の内部に注入材(図示せず)を注入し、注入袋体の底部を杭底方向に押圧させ、杭底地盤にプレロードを載荷する。これにより、杭底地盤の支持力を増強させるとともに杭沈下量を低減させることができる。(図1(D)参照。以下、この工程を「プレロード工程」という。)この場合、注入袋体1は、杭孔10の底部10bの杭底地盤上のスライム部10cの上からプレロードを載荷することになる。また、注入ポンプ17aと注入ホース17bは、注入手段を構成している。
【0042】
注入ポンプ17aは、流動状の注入材に圧力を付与して押し出し、注入ホース17bを介して注入袋体1内に注入する装置である。注入材としては、流動状で注入された後に硬化する材料であり、無収縮モルタルや樹脂系注入材等が使用される。また、注入ホース17bは、可撓性を有する材料により形成されたパイプであり、その一端が注入ポンプ17aの出口に取り付けられ、他端は、注入袋体1の注入口1eから注入袋体1内部に挿入されている。注入口1eにおいては、注入材が注入袋体1の外部に漏れることを防止するためにシール部材等が取り付けられる。
【0043】
なお、図示はしていないが、注入袋体1には、排気ホースと排気装置が取り付けられ、注入袋体1内の空気が外部に排出できるようになっている。これは、注入開始前は、注入袋体1の内部には空気が入っており、この空気を除去し、注入袋体1の内部をすべて注入材で充填させる必要があるからである。このため、注入作業時には、同時に、排気装置(図示せず)から排気ホース(図示せず)を介して注入袋体1内の空気が外部に排出される。これにより、注入袋体1への注入材の注入がより容易となる。また、鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程においては、注入袋体1の中の空気は、排気装置(図示せず)等によって抜かれており、注入袋体1は、縮んで厚みの薄い状態となっている。
【0044】
上記のプレロード工程により、杭底地盤が圧縮される。その後、この状態を維持しつつ時間の経過により注入袋体1内の注入材が硬化する。注入材の硬化後、杭の上部に構造物を建設し、上部構造物からの荷重を杭に作用させても、杭底地盤はプレロードによりあらかじめ圧縮されているため、杭の沈下が抑制される。
【0045】
また、フレーム2は、図5(B)に示すように、例えば放射状部2b等に、穴又は切欠部若しくは断面減少部等による断面弱化部21が形成されており、この断面弱化部21で塑性変形可能に構成されている。このため、鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程により、プレロード付与部12が杭孔10の底部10bの杭底地盤に着底した際に、杭の長軸の方向D1(以下、「杭軸方向」という。)の力がフレーム2に作用すると、フレーム2の例えば放射状部2b等は図5(B)において2b´で示すように変形する。
【0046】
これにより、フレーム2の全体は、図5(A)に示すように杭軸方向D1につぶれるように変形する。このようなフレーム2の「つぶれ変形」を起こすことにより、杭孔10の深さが施工誤差等により設計値から変動し、杭孔が設計値より浅くなっても、それに応じてプレロード付与部12の高さ調整が可能となる。また、注入袋体1に注入材Gが注入された場合に、杭孔10の内壁10aへ向かう方向D2(以下、「杭壁方向」という。)へも注入袋体1の底部が押圧を行い、杭底地盤の側方にもプレロードが載荷される(図5(A)参照)。
【0047】
また、フレーム2がつぶれ変形を起こし、注入袋体1の側部が杭孔10の内壁10aへ押し付けられるため、杭コンクリート15aの打設時に、打設された流動状態のコンクリート15aが注入袋体1の上部に回り込むことがなく、硬化したコンクリートにより杭底10bの地盤にプレロードを与えることが阻まれる、という問題は発生せず、注入袋体1の膨張力をそのまま杭底地盤10bへのプレロードの載荷に当てることができる、という利点も有している。
【0048】
なお、フレーム2は、断面弱化部(21等)を設けなくても、単に鋼材等の金属材料で作製するだけでも、塑性変形可能に構成することができる。
【0049】
(2)第2実施形態
本発明は、他の実施形態によっても実現可能である。図6は、本発明の第2実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部12Aの構成とその作用を示す図である。
【0050】
この第2実施形態のプレロード付与部12Aの特徴は、第1実施形態のフレーム2の杭壁側(外周部)に注入袋体入込防止部材4が設けられた異なるフレーム2Aを備えている点である(図6(A)参照)。
【0051】
注入袋体入込防止部材4は、鋼材等からなり、塑性変形可能に構成されている。あるいは、積極的に断面弱化部(図5(B)の21を参照)等を設けることにより、塑性変形可能に構成してもよい。これにより、フレーム2の部分が、杭孔10の底部10bの杭底地盤に着底等して塑性変形を生じたときに、注入袋体入込防止部材4も連動して塑性変形を生じる(図6(B)及び図6(C)を参照。)。注入袋体入込防止部材4が設けられていない場合には、杭底地盤着底時にフレーム2がつぶれ変形すると、注入袋体1がフレーム2の部分の隙間から入り込んで、鉄筋カゴ11の下端に接近してしまい、その後のプレロード時に有効なプレロードを杭底地盤に付与できなくなる場合がある。注入袋体入込防止部材4が設けられている場合には、このようなことを防止することができる。
【0052】
第2実施形態のプレロード付与部12Aは、第2の特徴を有している。第2実施形態のプレロード付与部12Aは、第1実施形態のフレーム2にフック状部材2cが設けられるとともに、フレーム保持部材5を備えている(図6(A)参照)。
【0053】
フレーム保持部材5は、鉄筋カゴ11の下端に一端が固定され、他端付近にループ部5aを有している。このループ部5aは、フック状部材2cに引掛けられ、鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程時に、フレーム2Aが鉄筋カゴ11の下端に保持される(図6(A)及び図6(B)を参照。)。その後、鉄筋カゴ11及びプレロード付与部12Aの杭孔底部10bへの着底時に杭軸方向の力がフレーム2Aに作用すると、ループ部5aがフック状部材2cから外れ、フレーム2Aとともに注入袋体1が鉄筋カゴ11から分離して杭孔底部10bに着底する(図6(C)参照)。
【0054】
このように構成することにより、杭孔10の深さが施工誤差等により設計値から変動し、杭孔が設計値より深くなっても、それに応じてプレロード付与部12Aの高さ調整が可能となる。
【0055】
第2実施形態のプレロード付与部12Aは、さらに第3の特徴を有している。第2実施形態のプレロード付与部12Aでは、第1実施形態のフレーム2に位置決め部材2dが設けられている(図6(A)〜図6(C)参照)。
【0056】
位置決め部材2dは、フレーム2Aの上部に取り付けられ、略U字状に形成されている。この位置決め部材2dは、鉄筋カゴ11の下端のフープ鉄筋11aに嵌合されるようになっており、フレーム2Aをフレーム保持部材5により保持する期間中に、フレーム2Aが鉄筋カゴ11の下端からずれることを防止している。
【0057】
(3)第3実施形態
本発明は、他の実施形態によっても実現可能である。図7は、本発明の第3実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置における注入袋体の構成を示す図である。
【0058】
この第3実施形態の注入袋体の特徴は、第1実施形態の注入袋体1の内部に注入袋体圧縮防止部材6を少なくとも1個備えている点である(図7(A)及び図7(B)を参照。)。
【0059】
この注入袋体圧縮防止部材6は、コンクリート打設時の圧縮力によっても形状を維持可能な程度の強度を有している。また、注入袋体圧縮防止部材6は、間隙、空隙、連通孔、凹部、内室等の適宜の組み合わせからなる注入材収容部6aを内部に持っている。注入材収容部6aは、注入材Gが入り込める形状又は寸法を有している。このような構成により、注入袋体圧縮防止部材6は、注入袋体1の内部に、注入材Gが入り込める通路空間(例えば、注入材収容部6a、注入袋体圧縮防止部材6の外部)を確保することができ、コンクリート打設時に注入袋体1が杭底地盤10bへ押圧されてつぶれることを防止することができる。
【0060】
注入袋体圧縮防止部材としては、上記した6aのような構成のもののほか、FRP(繊維強化プラスチックス)等からなるネットのような網状部材、軽石状の多孔質の部材、菓子の「おこし」状の部材などが使用可能である。さらに、内部に注入材を収容する空間を持っていないブロック状部材、岩石、砂等、あるいはこれらの適宜の混合物などであっても、注入袋体1の内部に配置されれば、コンクリート打設時に注入袋体1が杭底地盤10bへ押圧されてつぶれることを防止することができ、かつ注入材が入り込める通路空間を注入袋体1の内部(例えば、注入袋体圧縮防止部材の外部)に確保することが可能であるから、これらも注入袋体圧縮防止部材として使用可能である。
【0061】
(4)第4実施形態
本発明は、他の実施形態によっても実現可能である。図8は、本発明の第4実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部の構成を示す図である。
【0062】
この第4実施形態の注入袋体の特徴は、場所打ちコンクリート杭のコンクリート部分15aの下端と注入袋体1との間に、注入袋体付着防止部材7が配置されている点である(図7参照。)。
【0063】
注入袋体付着防止部材7は、シート状に形成されている。この注入袋体付着防止部材7は、コンクリート打設時において、注入袋体1が、すでに打設されたコンクリートに付着することを防止する。
【0064】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0065】
例えば、注入ポンプ17a、注入ホース17bのいずれかの箇所に逆流防止弁を設けてもよい。このように構成すれば、杭底地盤にプレロードを載荷する場合に注入材にかかる圧力を逆流防止弁の閉鎖により負担することができ、注入材の逆流を防止することができる。
【0066】
また、上記各実施形態では、杭孔10の削孔工程において、杭孔側壁の崩落防止の手段としてベントナイト泥水を用いる例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の方法による杭孔削孔工程、例えば、杭孔側壁の崩落防止の手段としてケーシングチューブを用いる杭孔削孔工程、杭孔側壁の崩落防止の手段として静水圧を利用する杭孔削孔工程等であってもよい。また、杭孔削孔工程によっては、杭孔の底部にスライム部が形成されない場合があり、この場合には、プレロード付与部は杭孔底部の上に直接設置されることになる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鉄筋カゴの下端に取り付けられて杭孔内に沈設された注入袋体の内部に注入材を注入して杭底地盤にプレロードを載荷する場所打ちコンクリート杭の施工方法において、注入袋体の底面を、杭底方向に凸となるように形成し、注入袋体が杭孔内に沈設されるときの杭孔内液体からの沈設時抵抗力を低減させるようにしたので、注入袋体の杭孔底部への設置・維持が容易である、という利点を有している。
【0068】
また、塑性変形可能に構成され略ザル状に形成されたフレームを、鉄筋カゴの下端と注入袋体との間に配置し、杭軸方向の力がフレームに作用するとフレームが杭軸方向につぶれ変形するようにしたので、打設コンクリートの回り込みが防止でき、杭底地盤にプレロードを有効に載荷して杭の沈下を確実に抑制することができる、という利点も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法と、この工法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部のさらに詳細な構成を示す図である。
【図3】図2に示す注入袋体における貫通開口のさらに詳細な構成を示す図である。
【図4】図1に示す場所打ちコンクリート杭の施工方法の手順のうち、鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程の状況を示す図である。
【図5】図1に示す場所打ちコンクリート杭の施工方法の手順のうち、プレロード工程の状況を示す概念図である。
【図6】本発明の第2実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部の構成とその作用を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置における注入袋体の構成を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態である場所打ちコンクリート杭の施工方法に用いる場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置におけるプレロード付与部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 注入袋体
1a 底部
1b 側部
1c 底部中央貫通開口
1c1〜1c4 シート開口
1d 底部外周貫通開口
1e 注入口
1f 袋体上部形成用シート
1g 袋体底部形成用シート
1h、1i 貫通開口形成用シート
1k〜1n 縫合部
2、2A、2A´、2A″ フレーム
2a 環状部
2b、2b´ 放射状部
2c フック状部材
2d 位置決め部材
3 固定具
4 注入袋体入込防止部材
5 フレーム保持部材
5a ループ部
6 注入袋体圧縮防止部材
6a 注入材収容部
7 注入袋体付着防止部材
10 杭孔
10a 杭孔側壁
10b 杭孔底部
10c スライム部
11 鉄筋カゴ
11a 下端フープ鉄筋
12 プレロード付与部
13 クレーン
14a コンクリートポンプ
14b コンクリート圧送管
15a 生コンクリート
15b 硬化後コンクリート
17a 注入ポンプ
17b 注入ホース
21 断面弱化部
100 コンクリート杭底地盤プレロード装置
D1 杭底方向
D2 杭壁方向
G 注入材

Claims (11)

  1. 場所打ちコンクリート杭のための杭孔を地盤に削孔する杭孔削孔工程と、
    次いで、鉄筋カゴと、前記鉄筋カゴの下端に取り付けられた注入袋体を前記杭孔内に沈設し、前記注入袋体を前記杭孔の底部の杭底地盤に対向するように設置する鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程と、
    次いで、前記杭孔内にコンクリートを打設して硬化させ前記地盤内に場所打ちコンクリート杭を形成するコンクリート打設工程と、
    次いで、注入手段により前記注入袋体の内部に注入材を注入し、杭底へ向かう方向である杭底方向に前記注入袋体の底部を押圧させ、前記杭底地盤にプレロードを載荷して前記杭底地盤の支持力を増強させるとともに杭沈下量を低減させるプレロード工程を
    有する場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記注入袋体の底面は、前記杭底方向に凸となるように形成され、前記注入袋体が前記杭孔内に沈設されるときの杭孔内液体からの沈設時抵抗力を低減させること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  2. 請求項1記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記注入袋体は、底方の外部と上方の外部を連絡するように貫通する貫通開口を少なくとも一つ有し、前記沈設時抵抗力をさらに低減させること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  3. 請求項2記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記注入袋体の本体上部を形成する袋体上部形成用シートと、前記注入袋体の本体底部を形成する袋体底部形成用シートのそれぞれに、シート開口を設けるとともに、他のシート開口を有し略環状に形成された貫通開口形成用シートをn枚(n:2以上の整数)用い、これらを重ね合わせた状態で蛇腹状に接合し、前記貫通開口を構成すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  4. 請求項1記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記注入袋体の内部には、前記コンクリート打設時の圧縮力によっても形状を維持可能な程度の強度を有するとともに前記注入材が入り込める通路空間を前記注入袋体の内部に確保し得る注入袋体圧縮防止部材が少なくとも一つ設けられ、前記コンクリート打設時に前記注入袋体が前記杭底地盤へ押圧されてつぶれることを防止すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  5. 請求項1記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    シート状に形成された注入袋体付着防止部材が前記場所打ちコンクリート杭の下端と前記注入袋体との間に配置され、前記コンクリート打設時に前記注入袋体が打設されたコンクリートに付着することを防止すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  6. 請求項1記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    塑性変形可能に構成され略ザル状に形成されたフレームが前記鉄筋カゴの下端と前記注入袋体との間に配置され、杭の長軸の方向である杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記フレームが前記杭軸方向につぶれるように変形し、前記杭孔の深さに応じて高さ調整を可能とするとともに、前記注入袋体に前記注入材が注入された場合に、杭孔の内壁へ向かう方向である杭壁方向へも前記注入袋体の底部が押圧を行い、前記杭底地盤の側方にもプレロードが載荷されること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  7. 請求項6記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    塑性変形可能に構成された注入袋体入込防止部材が前記フレームに取り付けられ、前記フレームが前記塑性変形を生じたとき前記注入袋体入込防止部材も連動して塑性変形を生じ、前記注入袋体が前記フレームの隙間から入り込み前記鉄筋カゴの下端に接近することを防止すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  8. 請求項6記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記フレームにフック状部材を設けるとともに、前記鉄筋カゴの下端に一端が固定され他端付近にループ部を有するフレーム保持部材の前記ループ部を前記フック状部材に引掛けて前記鉄筋カゴ・注入袋体沈設工程時に保持し、前記杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記ループ部が前記フック状部材から外れ、前記フレームとともに前記注入袋体が杭底に着底すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  9. 請求項8記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法において、
    前記フレームの上部に略U字状に形成された位置決め部材を設けるとともに、前記位置決め部材を前記鉄筋カゴの下端のフープ鉄筋に嵌合させ、前記フレームを前記フレーム保持部材により保持する期間中に、前記フレームが前記鉄筋カゴの下端からずれることを防止すること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の施工方法。
  10. 場所打ちコンクリート杭の鉄筋カゴの下端に取り付けられて杭孔内に沈設される注入袋体であって、前記注入袋体の底面が、杭底へ向かう方向である杭底方向に凸となるように形成され、前記注入袋体が前記杭孔内に沈設されるときの杭孔内液体からの沈設時抵抗力を低減させるように構成された注入袋体と、
    前記注入袋体の内部に注入材を注入する注入手段を備え、
    前記注入袋体に注入材を注入することにより、前記杭底方向に前記注入袋体の底部を押圧させ、前記杭底地盤にプレロードを載荷して前記杭底地盤の支持力を増強させるとともに杭沈下量を低減させること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置。
  11. 請求項10記載の場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置において、
    塑性変形可能に構成され略ザル状に形成されたフレームが前記鉄筋カゴの下端と前記注入袋体との間に配置され、杭の長軸の方向である杭軸方向の力が前記フレームに作用すると前記フレームが前記杭軸方向につぶれるように変形し、前記杭孔の深さに応じて高さ調整を可能とするとともに、前記注入袋体に前記注入材が注入された場合に、杭孔の内壁へ向かう方向である杭壁方向へも前記注入袋体の底部の押圧を行わせ、前記杭底地盤の側方にもプレロードが載荷されること
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置。
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