JP3688115B2 - カード払出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はテレホンカード、あるいはオレンジカード等の比較的板厚が薄いカードを複数枚積載収容し、その積載収容した複数枚のカードをその最下面から一枚ずつ払い出すようにしたカード払出し装置に関し、特にカードのダブルフィードを防止するカード払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレホンカード等を販売するカード自動販売機の機器筐体内には、投入金額に応じたカードを払い出すカード払出し装置が設置されている。
【0003】
このカード払出し装置は大別して、多数枚のカードを積載収容するカード収容部と、このカード収容部に積載された多数枚のカードのうち、その最下面にあるカードを一枚ずつ分離し押し出すカード払出部とから構成されている。
【0004】
一方、このようなカード払出し装置では、互いに重なり合うカード間の摩擦力等の要因によって、カード収容部から多数枚のカードが一時に押し出されることがあるが(いわゆるダブルフィード)、その場合ダブルフィーイドされた複数枚のカードをカード払出口から払出されないようにするため、カード払出口に連通するカード搬送路に二重搬送防止手段を配設するようにしている。
【0005】
この従来の二重搬送防止手段は、カード搬送路の上下幅をカード一枚分よりも大きくかつ2枚分よりも小さい幅に設定した上下幅規制部材により構成されている。なお、この上下幅規制部材としては、例えば上下幅が調整可能なものの代表としてシックネススクリューが周知であり、また上下幅が調整不可能なものとして単に折り曲げた板材等が周知である。
【0006】
このような上下幅規制部材からなる従来の二重搬送防止手段によると、ダブルフィードされた多数枚のカードのうちその最下面に位置する一枚のカードのみが上下幅規制部材を介しカード搬送路を通過し得るため、たとえダブルフィードされて多数枚のカードが押し出されても、カード搬送路を通過し得るその一枚のカードを除き他のカードの通過が阻止されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述したカード払出し装置では、例えば幅方向に変形したカード(幅方向に反ったカード)がカード収容部内に収容されることもあるが、このような幅方向に反りがあるカードが従来の二重搬送防止手段を構成する上下幅規制部材へ押し出されると、その反った部分によりカードの見掛上の板厚が上下幅規制部材の上下幅を越えてしまう場合があり、そのため、その反りが発生した部分が上下幅規制部材に衝突し、カードに損傷を与えたり、またカード詰まりを発生させる要因となっていた。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑み、カードに損傷を与えることなく、しかも一枚ずつ安定して分離払出すことができるカード払出し装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明では、多数枚のカードを積載収容するカード収容部と、該カード収容部に積載収容された多数枚のカードを、その最下面から一枚ずつ分離するとともに、分離されたカードをカード払出口に連通するカード搬送路に沿って搬送するカード分離搬送手段と、該カード分離搬送手段によるカードのダブルフィードを防止する二重搬送防止手段とを具えたカード払出し装置において、前記二重搬送防止手段を前記カード収容部内に積載収容されたカードの先端部に隣接し、前記カード分離搬送手段により分離搬送されたカードを前記カード搬送路の下面に押し付けるカード姿勢矯正ローラと、該カード姿勢矯正ローラよりも下流の前記カード搬送路に配設され、該カード搬送路の上下幅を、カード一枚分の厚みよりも厚くかつカード2枚分の厚みよりも薄い厚さに規制する上下幅規制部材とにより構成するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下この発明に係わる二重搬送防止手段を適用したカード払出し装置を詳述する。
【0011】
図1はこの発明に係わる二重搬送防止手段を適用したカード払出し装置1の側面図である。
【0012】
このカード払出し装置1は、大別して複数枚のカードを積載収容するカード収容部2と、このカード収容部2に積載収容されたカードを一枚ずつ払い出すカード払出部3とから構成されている。
【0013】
このうち、カード収容部2はカード払出部3内に位置決め装着されたカセットベース4と、このカセットベース4の上面にネジ5等の締着手段により締着されたカセットボックス6とから構成され、このカセットボックス6の正面に形成されたカード挿入口7はカセットドア8により開閉自在に覆われている。
【0014】
この、カセットベース4の両側面には図1およびカード払出し装置1の正面図で示す図2に示すように、一対のラッチレバー9が装着されており、このラッチレバー9を一方向へ回動させることによりカード収容部2はカード払出部3に対し着脱自在な構成となっている。なお、図2で符号8´はカセットボックス6内に収容されるカードの枚数を表示する表示板である。
【0015】
即ち、図1で示すカード払出部3に対するカード収容部2の装着状態から、一対のラッチレバー9を軸4aを中心に矢印の如く反時計方向へ回転させると、カード払出部3とカセットベース4との間のラッチが解除されるので、カード収容部2全体を上方へ引き上げれば、図3で示すようにカード収容部2のみをカード払出部3から取り外すことが可能である。
【0016】
一方、図3で示すように、ラッチレバー9はカセットベース4の側方に突出形成された軸4aに回動自在に支承され、その先端部9aにはカード払出部3の内部に突設された突起3aと係合する係合爪9bが形成されている。
【0017】
また、軸4aに嵌挿するラッチレバー9の軸受孔9c近傍には一体に略U字形状のバネ体9dが形成され、その自由端はカセットベース4側方の対称な位置にそれぞれ形成された一対の段部4b、4cのうちの一方の段部4bに係合している。したがって、ラッチレバー9はバネ体9dの付勢力により、軸4aを中心に時計方向への付勢力が常時付与されている。
【0018】
一方、ラッチレバー9に形成された係合爪9bの表裏面にはそれぞれ突起9eが形成され、この突起9eはカセットベース4の両側方中央部のそれぞれ左右対称な位置に形成された一対の円弧形状ガイド溝4d、4eのうちの一方のガイド溝4dに係合している。
【0019】
従って、カセットドア8側に延出されたラッチレバー9の先端9fを軸4aを中心に回動させると突起9eがガイド溝4dに沿って移動し、これによりラッチレバー9の所定回転角度以上の回動が規制されている。
【0020】
なお、図3で示すラッチレバー9の取付け位置から、当該ラッチレバー9を抜き取り、その表裏を逆にして図4で示すように再びラッチレバー9を軸4aに嵌挿させ、今度はラッチレバー9のバネ体9dの自由端をカセットベース4に形成された他方の段部4cに係合させ、また突起9eを他方のガイド溝4eに係合させると、ラッチレバー9の先端9fはカセットドア8とは反対方向へ延出され、これによりカセットドア8とは反対の方向からラッチレバー9を操作することが可能となる。
【0021】
即ち、図3で示すラッチレバー9の取付け位置では、当該ラッチレバー9の操作がカセットドア8側から可能な態様となり、また図4で示すラッチレバー9の取付け位置ではカセットドア8の反対側からラッチレバー9の操作が可能な取付態様となる。
【0022】
つまり上述した各ラッチレバー9の取付け態様によると、カセットボックス6内にカードを補給する際にカード収容部2全体をカード払出部3(図1)から取り外す場合があるが、その際、図3で示すラッチレバー9の取付け態様によると、矢印Aで示すカード払出方向側にあるカセットドア8側からオペレータが操作してカード収容部2をカード払出部3から取り外す場合に、その操作を容易にすることができ、また図4で示すラッチレバー9の取付け態様によると、カセットドア8の反対側からオペレータが操作してカード収容部2をカード払出部3から取り外す場合に、その操作を容易にすることができる。
【0023】
一方、上述したカセットボックス6は図3で示すように、カセットベース4の中央部上面に突出形成された二等辺三角形状の突起4fを中心に位置決めされ、またカセットドア8の下端に突設された軸8aを支承する軸受孔4gも前記突起4fを中心として左右対称な位置にそれぞれ一対形成されているため、カセットベース4に対するカセットボックス6の取付け位置を前後逆にして装着することも可能である。
【0024】
即ち、図3で示すカセットボックス6の取付け位置から図5で示すようにネジ5を取り外した後、カセットボックス6およびカセットドア8をカセットベース4から取り外し、次に図6で示すように、カセットボックス6およびカセットドア8を前後逆にし、再びカセットベース4に取り付けると、図7で示すように矢印Aで示すカード払出方向側とは反対の方向にカセットドア8を装着することができる。
【0025】
即ち、図7で示すカセットボックス6、カセットドア8、およびラッチレバー9の取り付け態様によると、矢印Aで示すカード払出方向側とは逆の方向からカセットドア8を開けてカセットボックス6内にカードを補給する作業が容易となり、また矢印Aで示すカード払出方向側からラッチレバー9を操作してカード収容部2を取外す作業も容易となる。
【0026】
また図7で示すラッチレバー9の取付け位置から、当該ラッチレバー9の取付け位置を図8のように表裏を逆にすると、矢印Aで示すカード払出方向側とは逆の方向からカセットドア8を開けてカセットボックス6内にカードを補給する作業が容易となり、また矢印Aで示すカード払出方向側とは逆の方向からラッチレバー9を操作してカード収容部2を取外す作業も容易となる。
【0027】
次に上述したカード収容部2の内部構造を詳述する。
【0028】
図9は上述したカード収容部2の拡大断面図で、図3と同一部分を同一符号で示す。
【0029】
前述したように、このカード収容部2はカード払出部3(図1)内に位置決め装着されたカセットベース4と、このカセットベース4の上面に固着されたカセットボックス6と、このカセットボックス6のカード挿入口7を開閉するカセットドア8とから構成されている。そして、このカセットベース4とカセットボックス6内には、補給される複数枚のカード(図示せず)をカセットベース4の底面10に押し付ける押圧手段11が配設されている。なお、このカセットベース4の底面10にはカードの払出方向に沿って後述するスライドが往復走行する溝10aが形成されている。
【0030】
この押圧手段11は断面コの字形状のベースプレート12と、このベースプレート12とカセットボックス6の天井6aと間に配設されたコイルスプリング13とから構成され、このコイルスプリング13の付勢力により、ベースプレート12は常時下方へ(カセットベース底面10側へ)付勢されている。
【0031】
一方、ベースプレート12の上面にはカード補給時にベースプレート12を強制的に上方へ押上げ、これによりカード挿入口7全体を拡開してカードの補給作業を容易にするベースプレート持上げ手段14が配設されている。
【0032】
このベースプレート持上げ手段14は、上端のみが互いに係合するそれぞれ径の相異なった複数個(6個)の筒体14a、14b、14c、14d、14e、14fから構成され、そのうち最上端に位置する筒体14fの上面にはキャップ15がネジ16により固着されている。なお、このキャップ15の径はカセットボックス6の天井6aに形成された筒体嵌挿孔6bよりも大きく設定されているので、キャップ15がこの孔6bを介しカセットボックス6内に落下することはない。
【0033】
なお、上述した複数個の筒体14a、14b、14c、14d、14e、14fは最下方に位置する筒体14aから上方に位置する筒体14fへ向け、順次その径が小さく設定されている。
【0034】
一方、最下方に設置された最大径の筒体14a周面と、カセットボックス6の天井6aに形成された筒体嵌挿孔6bの周面との間には両者を係合する図示せぬ係合手段が配設されている。
【0035】
この係合手段によると、カード補給の際に、カセットドア8の上端に形成された一対の舌片8b、8cを押し縮め、これにより当該舌片8bに形成された突起8dとカセットボックス6の舌片6cに形成された係合孔6dとの係合を解除してカセットドア8を開いた後、キャップ15を摘み上げコイルスプリング13の付勢力に抗してベープレート12を上方に持ち上げると、上述した筒体14a周面とカセットボックス6の孔6b周面との間に介在された前記図示せぬ係合手段とが係合して筒体14aが筒体嵌挿孔6bの位置に位置決停止し、同時に図10で示すようにベープレート12がカセットボックス6内の上端位置に停止し、カード挿入口7全体が拡開することとなる。なお図10で、符号17はカセットボックス6の舌片6cの下方に突出した前記係合手段の係合解除レバー、符号18はカセットボックス6の内周面であって、その幅方向両側面に配置された断面台形状の一対のボックスプレートである。なおこの一対のボックスプレート18を着脱することにより、カセットボックス6内に幅が異なる各種サイズのカードを収納することが可能となる。
【0036】
即ち、幅の広いカードをカセットボックス6内に収納する場合は、この一対のボックスプレート18を取外してそのカードを補給すればよく、また幅サイズが狭いカードを収納する場合は、実施例のように、一対のボックスプレート18をカセットボックス6内に装着すれば良い。
【0037】
なお、図10で示すように、図示せぬ前記係合手段とが係合して筒体14aが筒体嵌挿孔6bの位置に停止した後、キャップ15の摘み上げ動作を解除すると、筒体14aを除く各筒体14a、14b、14c、14d、14e、14fは筒体14a内に落下し、その内部に全て収納される。
【0038】
従って、上述した実施例によると、カセットボックス6内へのカード補給作業を行う際は、ベースプレート持上げ手段14がカセットボックス6の上方に突出せず、当該カセットボックス6の高さ方向のサイズを変化させないので、カード収容部2の自動販売機内への出し入れ作業が一層容易となる。
【0039】
次に、図10に示す位置から、カセットドア8をさらに拡開してカード挿入口7を大きく解放し、その後、そのカード挿入口7から図11で示すように、複数枚のカード19をカセットボックス6内に補充し、その後再びカセットドア8によりカード挿入口7を閉塞すると、その際カセットドア8の先端8eと係合解除レバー17とが衝突して、当該係合解除レバー17を押し込み前述した係合手段の係合を解除するので、図12で示すように、ベースプレート12はベースプレート持上げ手段14を構成するコイルスプリング13の付勢力により下方に移動し、複数枚のカード19をその上面から押圧して、複数枚のカード19全体をカセットベース底面10側に押し付けることとなる。
【0040】
次に、カード払出部3を詳述する。
【0041】
図13は、カード収容部2を取り除いたカード払出部3の上面図である。
【0042】
このカード払出部3は平面矩形状の筐体20内に収納された、カード分離搬送手段21と、このカード分離搬送手段21により一枚ずつ搬送されたカードを筐体20から排出するカード排出手段22とから構成されている。
【0043】
なお、カード分離搬送手段21は筐体20の上面を覆うセンターベース23下方に配設され、またカード排出手段22は筐体20の先端側を覆う出口ブラケット24の下方にそれぞれ配設されている。
【0044】
このカード分離搬送手段21は、前述したカード収容部2に収容された複数枚のカード19(図12)のうち、その最下面に位置するカードと係合し、当該係合したカードを一枚ずつ分離搬送させるもので、その構成要素は、カードと係合するスライド25、このスライド25を図面の左右方向へ往復走行させるスライド駆動手段26、スライド25を図面の左右方向へ案内するスライド案内手段27、走行途中でスライド25の姿勢を変更させるスライド姿勢変更手段28とから構成されている。
【0045】
このうちスライド25は、その拡大平面図で示す図14のように焼結金属部材により形成されたスライド本体30と、このスライド本体30を収容するスライドホルダ31とから構成され、このスライドホルダ31の先端31aは、図14のBB断面で示す図15のように、軸32を介し後述するスライド駆動手段26の一部を構成する往復スライダリンク機構33の往復スライダ34に回動自在に支承されている。なお、前記スライド本体30の上面30aには分離搬送する後述するカードの板厚よりも若干薄い高低差を有する段差部30bが形成されている。
【0046】
一方、スライドホルダ31を回動自在に支承する軸32には、後述するスライド姿勢変更手段28の一部を構成するコイルバネ35からなる付勢手段36が巻回され、このコイルバネ35の一端35aはスライドホルダ31に係合し、他端35bは往復スライダ34に係合している。
【0047】
従って、上述した付勢手段36によると図15で示すように、コイルバネ35の付勢力によりスライドホルダ31は一点鎖線で示す水平姿勢から実線で示す傾斜姿勢へ常時付勢されることとなる。
【0048】
なお、図14で符号31cは、後述するスライド姿勢変更手段28の一部を構成するスライドホルダ31の後端31b両側方に突出形成された一対のガイド突起で、このガイド突起31cは後述するスライド姿勢変更手段28の一部と係合しスライドホルダ31を図15の一点鎖線で示す、払い出すカードと平行な水平姿勢と、カードから離間する実線で示す傾斜姿勢とにその姿勢を変更させる。
【0049】
次に上述したスライド駆動手段26を説明する。
【0050】
スライド駆動手段26は図13のCC断面で示す図16のように、第1の駆動モータ40と、この駆動モータ40の回転を減速して伝達する歯車伝達機構41と、この歯車伝達機構41の出力軸42から伝達された回転力をスライド本体30の左右方向への往復運動に変換する往復スライダリンク機構33とから構成されている。
【0051】
この往復スライダリンク機構33は歯車伝達機構41の出力軸42から伝達された回転力により回転する円板43と、この円板43の上面外周に突設された突起43aと、該突起43aと係合するガイド溝34aを有する前記往復スライダ34とから構成されている。
【0052】
このうち、円板43は筐体20内を上下に画成する隔壁44に形成された軸受孔44a内に軸中心部43bが回動自在に支承されており、また図14で示すように、ガイド溝34aは往復スライダ34と一体に形成されたガイドバー34b内に形成されている。
【0053】
なおこのガイドバー34bと筐体20との間には往復スライダ34が図16で示す初期位置にあるか否かを検出する図示せぬ第1の検出手段が配設されており、この第1の検出手段は往復スライダ34が図16の初期位置にある場合は図示せぬ制御装置にOFF信号を送出し、また図16で示す初期位置から移動するとその制御装置にON信号を送出する。
【0054】
このような、往復スライダリンク機構33によると、円板43が一回転し、それに連動して突起43aがガイド溝34aに沿い一往復すると、その間に往復スライダ34が図16で示す初期位置から、左方向(往路方向)へ移動し、次に右方向(復路方向)へ移動して再び図16で示す初期位置に復帰するという往復運動を行う。
【0055】
次に、上述した駆動手段26の往復スライダ34を介し前記スライド25を図面の左右方向へ案内するスライド案内手段27を詳述する。
【0056】
このスライド案内手段27は図13で示すようにセンターベース23の中央であって、図面の左右方向に沿って形成されたローラ案内溝23aと、この案内溝23aに嵌挿してガイドされるガイドローラ45と、図16で示す往復スライダ34を図面の左右方向へガイドするスライダ案内溝23bとから構成され、このうちローラ案内溝23aとスライダ案内溝23bはともにセンターベース23に形成され、またガイドローラ45は図14、15で示すように取付けネジ46を介し平面矩形状の往復スライダ34に回動自在に取り付けられている。
【0057】
このようなスライド案内手段27によると、駆動手段26の往復スライダ34が図13の初期位置から図面の左方向へ移動すると、最初に往復スライダ34はスライダ案内溝23bに沿ってガイドされ、次にガイドローラ45が嵌挿するローラ案内溝23aに沿って往復スライダ34がガイドされる。
【0058】
従って、この往復スライダ34に搭載されたスライド25もスライダ案内溝23bおよびローラ案内溝23aに沿って図13の図面左右方向へスムーズに案内され往復走行することとなる。
【0059】
次に、スライド25の往復走行途中でスライド本体30の姿勢を変更させるスライド姿勢変更手段28を詳述する。
【0060】
図13で示すように、スライド姿勢変更手段28は前述したようにコイルバネ35からなる付勢手段36と、往復スライダ34を挟み相対向して配設された一対のスライド姿勢切替ガイド50、51と、図14で示すように、このスライド姿勢切替ガイド50、51に係合してガイドされる前記スライドホルダ31の後端に突設されたガイド突起31cと、図16で示すように、筐体20内を上下に画成する隔壁44に固着され、スライドホルダ31の下面に摺接する傾斜壁52とから構成されている。
【0061】
図13で示すように、この一対のスライド姿勢切替ガイド50、51はそれぞれ断面が略L字形状のガイドレールにより形成され、このうち一方のスライド姿勢切替ガイド50は往復スライダ34の進行方向と平行な位置に形成された一対の軸50a、50bを中心に回動自在に支承されている。また他方のスライド姿勢切替ガイド51も往復スライダ34の進行方向と平行な位置に形成された一対の軸51a、51bを中心に回動自在に支承されている。
【0062】
また各スライド姿勢切替ガイド50、51の一方の軸50a、51bには、それぞれ復帰スプリング53、54が嵌挿しており、この復帰スプリング53、54のうち、一方の復帰スプリング53の各自由端のうち一端はセンターベース23に係合し他端は一方のスライド姿勢切替ガイド50と係合している。また、他方の復帰スプリング54の各自由端のうち一端はセンターベース23に係合し他端は他方のスライド姿勢切替ガイド51と係合している。
【0063】
従って、上述した一対のスライド姿勢切替ガイド50、51のうち、一方のスライド姿勢切替ガイド50には復帰スプリング53の付勢力により、一対の軸50a、50bを中心に常時時計方向へ回転する付勢力が作用し、また他方のスライド姿勢切替ガイド51には復帰スプリング54の付勢力により、一対の軸51a、51bを中心に常時反時計方向へ回転する付勢力が作用する。
【0064】
一方、図16で示すように隔壁44に固着された傾斜壁52には、図面の右方向、即ち、往復スライダ34が図16で示す初期位置へ復帰すべく右方向へ移動した際に、図15の実線で示す傾斜姿勢のスライド本体30を、収容されたカード面と平行な位置に(一点鎖線の位置に)すべく右肩上りの傾斜面52aが形成されている。
【0065】
このような、スライド姿勢変更手段28を構成するコイルバネ35からなる付勢手段36、一対のスライド姿勢切替ガイド50、51、ガイド突起31c、および傾斜壁52とによると、図13で示す往復スライダ34の初期位置から矢印Aで示すように当該往復スライダ34が図面の左側(往路方向)へ移動する往路走行を開始すると、往復スライダ34に支承されたスライドホルダ31のガイド突起31cが一対のスライド姿勢切替ガイド50、51上に搭載されて案内され、このためスライドホルダ31及びスライド本体30はカードと平行な姿勢、言い換えれば図15の一点鎖線で示す水平姿勢を維持しつつ図13の左側(矢印A方向で示す往路方向)へ移動する。
【0066】
そして、スライドホルダ31のガイド突起31cが一対のスライド姿勢切替ガイド50、51の左端から離れると、図15の実線で示すようにコイルバネ32の付勢力により、スライドホルダ31は軸32を中心に迅速に時計方向へ回転し、同時にスライド本体30を実線で示すようにカードから離間する傾斜姿勢に変更する。
【0067】
一方、図13で示すように往復スライダ34が矢印Dで示すように、図面の右方向(復路方向)へ移動する復路走行に移行すると、前述したようにスライドホルダ31は図15の実線で示す傾斜姿勢であるため、そのガイド突起31cと一対のスライド姿勢切替ガイド50、51とは水平な位置関係にはないので互いに係合せず、そのままの傾斜姿勢を維持しつつ一対のスライド姿勢切替ガイド50、51の下方を通過するが、スライドホルダ31の後端が図16で示す傾斜壁52の始端に至ると、その傾斜面52aによりスライドホルダ31は図15で示すコイルスプリング35の付勢力に抗して軸32を中心に徐々に反時計方向へ回転してその姿勢を変更し、ついに往復スライダ34が図16で示す初期位置に復帰するとスライドホルダ31はカードと平行な初期姿勢に復帰する。
【0068】
即ち上述したスライド姿勢変更手段28によると、往復スライダ34が左右方向への往復運動をするごとに、スライドホルダ31およびスライド本体30は上述した姿勢変更を繰り返し行うこととなる。
【0069】
次にカード排出手段22を詳述する。
【0070】
このカード排出手段22は図16で示すように、第2の駆動モータ60と、この駆動モータ60の回転力を減速して伝達する歯車伝達機構61と、この歯車伝達機構61の回転力により回転する軸62と、この軸62に所定の間隔を設けて固着された一対の駆動ローラ63と、このローラ63の周面に圧接する従動ローラ64とから構成されている。
【0071】
なお、従動ローラ64は図16で示すように軸65に回動自在に支承され、またこの軸65はコイルバネ66aの弾発力により常時駆動ローラ63側に付勢されている。なお、このコイルバネ66aは筐体20の先端側を覆う出口ブラケット24に配設された押圧プレート67によりその抜け止めが計られ、またこの押圧プレート67はネジ68により出口ブラケット24に固着されている。
【0072】
なお、上述した駆動ローラ63の周面には図16で示すように摩擦係数の大きいゴム等の弾性体63aが巻回されており、またその巻回された弾性体の一部には大径化した突出部63bが形成されているので、幅方向に反って変形したカードをカード払出口66へ搬送する場合であっても、必ず駆動ローラ63がカード面に密着してそのカードの確実な搬送を図っている。
【0073】
なお、図16で示すように、駆動ローラ63の周面形状に従動ローラ64が常時追従するよう、それを支承する軸65は上下動自在に支承され、かつコイルバネ66aの弾発力により常時下方に押圧されている。
【0074】
一方、図16で示すように、上述したカード排出手段22とカード収容部2内に収容された複数枚のカード19の先端側19aとの間には、駆動ローラ63と従動ローラ64との間に形成されるカード搬送路68を開閉するシャッター手段70と、複数枚のカード19から複数枚のカードが一時に搬送されるミス、すなわちダブルフイードを防止する本願発明に係わる二重搬送防止手段80とが配設されている。
【0075】
このうち、シャッター手段70はカード搬送路68内に出没する断面略L字形状のレバー71と、このレバー71を軸71aを中心に回動させ、これによりカード搬送路68を拡開するリンク手段72とから構成されている。
【0076】
このうち、リンク手段72はレバー71の側方に形成された突起71bに係合する長孔73aを有するリンク73からなり、このリンク73の後端73bはスライド姿勢変更手段28の傾斜壁後端52bを越える位置に至るまで延設されている。
【0077】
またこのリンク73の後端73bは図16に示すスライドホルダ31の初期位置では、当該スライドホルダ31の後端と当接して、その付勢力により図面の右側へ移動し、これによりレバー71を軸71aを中心に時計方向へ所定の角度回転させてカード搬送路68に突出し、当該カード搬送路68を閉塞している。
【0078】
なお、リンク73の後端73bとスライドホルダ31との当接が解除されると、リンク73は隔壁44とリンク73の一端との間に張設されたコイルスプリング74の付勢力により、図面の左側へ移動し同時にレバー71を軸71aを中心に反時計に所定の角度回転させてカード搬送路68を拡開する。
【0079】
次に、本願発明に係わるカードの二重搬送防止手段80を詳述する。
【0080】
この二重搬送防止手段80は図16で示すように複数枚のカード19の先端側19aに隣接して配設されたカード姿勢矯正ローラ81と、カード搬送路68の上下幅を略搬送されるカード一枚分の厚みに制限する上下幅規制部材であるシックネススクリュー82とから構成されている。
【0081】
このうち、カード姿勢矯正ローラ81は図13で示すようにカード搬送路の幅方向に沿い所定の間隔(搬送されるカード幅よりも狭い間隔)を設け一対配設されている。
【0082】
このカード姿勢矯正ローラ81は図13のEE拡大概念断面図で示す図17のように、中間部が軸83に回動自在に支承されたローラアーム84の一端84aに、軸85を介し回動自在に支承されている。なおこのローラアーム84の他端84bはコイルバネ86により常時上方へ付勢されているので、ローラアーム84全体は軸83を中心に時計方向へ付勢され、これによりカード姿勢矯正ローラ81は常時カード搬送路68の下面に圧接している。なお、上述したように各一対のカード姿勢矯正ローラ81はそれぞれ独立したローラアーム84による独立懸架方式なので幅方向等に反って変形したカードであっても、その両端を各コイルバネ86の付勢力により独立に付勢する。
【0083】
従って、反のあるカードの姿勢を一対のカード姿勢矯正ローラ81で矯正する際にも、そのカードの両端を各コイルバネ86の付勢力により独立に付勢して矯正するので、カードに対する一方の姿勢矯正ローラ81の押圧姿勢が他方の姿勢矯正ローラ81のカードに対する押圧姿勢に影響を与えることがなく、そのため反りのあるカードの姿勢矯正効果が向上することとなる。
【0084】
また、カードにエンボス等の板厚が異なる部分が形成されたカードを押圧する場合にも、一方の姿勢矯正ローラ81の押圧姿勢が他方の姿勢矯正ローラ81の押圧姿勢に影響を与えることがないから、エンボス等の形成されたカードもスムーズに分離させて搬送させることもできることとなる。
【0085】
即ち、図17で示すように、複数枚のカード19の先端側19aから互い作用する摩擦力等の要因によって一点鎖線で示すように複数枚のカードが一時に搬送された場合であっても、カード姿勢矯正ローラ81はコイルバネ86の付勢力によりカードを強制的にカード搬送路の下面に押し付け、順次剥離するとともに、その搬送姿勢を矯正する。なおカード姿勢矯正ローラ81は複数枚のカードが搬送された場合は一点鎖線で示すように上方に退避する。
【0086】
したがって、上述した二重搬送防止手段80によると、幅方向等に反って変形したカードが分離搬送された場合であっても、カード姿勢矯正ローラ81の押圧力によりカードの反りの部分がカード搬送路68の下面に押しつけられて矯正され水平となるので、シックネススクリュー82により上下幅が略カード一枚分の厚みに制限されたカード搬送路68内に押し出された場合であっても、そのカードはシックネススクリュー82に衝突して損傷をうけることなく、また衝突してカード搬送路68内で詰ることもなくスムーズに当該カード搬送路68内を通過することとなる。
【0087】
なお、図17で符号91は、カード搬送路68を通過するカードの有無を検出する第2の検出手段で、この第2の検出手段91は軸92を中心に回動自在に支承されたカード検出レバー93と、この検出レバー93の下端93aに係合し前記レバー91を軸92を中心に常時時計方向へ付勢する復帰スプリング94と、検出レバー93の下端93aにより当該カード検出レバー93が所定の回転角度回転したか否かを検出する発光および受光素子からなるセンサー95とから構成されている。
【0088】
上述した第2の検出手段91によると、一枚のカード90がカード搬送路68内を走行し、その際、カード90がカード検出レバー93の先端93bと当接して当該レバー93を一点鎖線で示すように軸92を中心に反時計方向へ回転させると、レバー93の後端93aも軸92を中心に反時計方向へ回転し、一点鎖線で示すようにセンサー95を横切るので第2の検出手段91は図示せぬ制御装置に対しON信号を送出しカード搬送路68上のカード検出レバー93の位置にカード90が存在することを検出する。
【0089】
また、カード搬送路68上をカード90が通過し、レバー93が図17の実線で示す初期位置に復帰すると当該レバー93の後端93aがセンサー95から退避するので第2の検出手段91はOFF信号を送出し、当該カード90がカード検出レバー93の位置に無いことが検出される。
【0090】
次に、上述した二重搬送防止手段80の他方を構成するシックネススクリュー82を詳述する。
【0091】
このシックネススクリュー82は図13で示すようにカード搬送路の幅方向に沿い所定の間隔(搬送されるカード幅よりも狭い間隔)を設け一対配設されている。またこのシックネススクリュー82は図13のFF拡大概念断面図で示す図18のように、先端が三角錘形状をしたネジにより形成され、その先端82aからカード搬送路68の下面68aまでの距離は分離搬送されるカード90の板厚の略1.5倍程度に設定されている。
【0092】
したがって、上述したシックネススクリュー82によると、カード姿勢矯正ローラ81によって一点鎖線で示すように複数枚のカードの搬送(ダブルフィード)が阻止できない場合であっても、カード搬送路68はシックネススクリュー82によりその上下幅を搬送されるカード90の板厚の略1.5倍程度に制限されているので、シックネススクリュー82を通過するカードは一枚しか通過し得ず、このためより確実なカードの分離搬送が可能である。
【0093】
なお、カード搬送路68の上下幅はカードの板厚に応じ、シックネススクリュー82を操作することにより簡単に調整することができる。
【0094】
次に、上述したカード払出装置1のカード払出し手順を説明する。
【0095】
図示せぬカード払出装置1の制御装置に対しカード払出し信号が送出されると、制御装置は電源を投入し、その後、時間T1経過すると図16で示すスライド駆動手段26の第1の駆動モータ40とカード排出手段22の第2の駆動モータ60とに駆動信号が送出され同時にその駆動を開始させる。これによりスライドホルダ31は往復スライダリンク機構33の往復スライダ34により図16の初期位置から図面の左方向(往路方向)へ移動する。またカード排出手段22の一対の駆動ローラ63も歯車伝達機構61を介し矢印Gで示すように一定回転速度で反時計方向へ回転する。
【0096】
スライドホルダ31が図16の初期位置から図面の左方向へ移動すると、当初はスライドホルダ31は図13で示すようにその後端に形成された一対のガイド突起31cが一対のスライド姿勢切替ガイド50、51上に案内されつつ移動する。なお図19は一対のガイド突起31cが一対のスライド姿勢切替ガイド50、51上に案内されつつ移動する状態を示す概念断面図である。
【0097】
このためスライド本体30はカードと平行な姿勢、言い換えれば図15の一点鎖線で示す水平姿勢を維持しつつ図13の左側(矢印A方向)へ移動することなる。
【0098】
このように、スライド本体30が一対のスライド姿勢切替ガイド50、51を介し水平姿勢を維持しつつ矢印A方向(往路方向)へ移動すると、図20で示すように、まずシャッター手段70のリンク後端73bとスライドホルダ31後端との当接が解除されるので、リンク73はコイルスプリング74の付勢力により、図面の左側へ移動し同時にシャッタレバー71を軸71aを中心に反時計方向に回転させてカード搬送路68を拡開する。
【0099】
次に、スライド本体30の上面に形成された段差部30bがカード収容部2内に積載収容された複数枚のカード19のうちその最下面に位置する一枚のカード90後端と当接する。なおこの時点で、往復スライダ34が図16で示す初期位置にあるか否かを検出する図示せぬ前記第1の検出手段の検出信号がOFFからONに変化する。
【0100】
その後、スライド駆動手段26の第1の駆動モータ40がその回転を続けると、図21で示すように、スライド本体30の段差部30bと当接する一枚のカード90はカード収容部2の下面から水平に押し出され、カード搬送路68を介しカード払出口66側へ移動する。
【0101】
このように、カード90が水平に押し出され、カード搬送路68を介しカード払出口66側へ移動すると、第2の検出手段91のカード検出レバー93を反時計方向へ回転させて当該第2の検出手段91の検出信号をOFFからONに変化させる。
【0102】
この第2の検出手段91による検出信号がONに変化すると、図示せぬ制御装置は、そのON信号に基づきその後、時間T2だけスライド駆動手段26の第1の駆動モータ40を駆動させる。
【0103】
すなわち駆動モータ40がその後時間T2だけ駆動されると、その間にスライドホルダ31に搭載されたスライド本体30は図21の位置から、さらに一対のスライド姿勢切替ガイド50、51を介し水平姿勢を維持しつつさらに矢印A方向(往路方向)へ所定距離(往路走行から復路走行への走行動作切り替え点にまで)移動して停止するが、スライドホルダ31は矢印A方向へさらに移動する間に図22で示すようにスライドホルダ31のガイド突起31c(図13)が一対のスライド姿勢切替ガイド50、51から離間するので、これによりスライドホルダ31はコイルバネ35の付勢力により、軸32を中心に迅速に時計方向へ回転し、同時にスライド本体30を軸32を中心に所定回転角度傾斜させて、カード90から離間した傾斜姿勢に位置決めされる。
【0104】
このように、スライド本体30が所定回転角度傾斜した傾斜姿勢に位置決めされると、スライド本体30の段差部30bとカード90との当接が解除されてスライド本体30によるカード90の押出し搬送は解除され、同時に他のカードとの摺接も解除されるが、その間にカード90の先端90aがカード排出手段22の一対の駆動ローラ63と従動ローラ64間に把持されるので、この駆動ローラ63の搬送力によりカード90はさらにカード払出口66側に搬送される。
【0105】
このように、駆動ローラ63の搬送力によりカード90が図22で示す位置からさらにカード払出口66側へ排出されると、当該カード90は図23で示すように後端が第2の検出手段91のカード検出レバー93上を通過するので、当該カード検出レバー93が初期位置に復帰し第2の検出手段91の検出信号をONからOFFに変化させる。
【0106】
このように、第2の検出手段91の検出信号がONからOFFに変化すると、図示せぬ制御装置はこのOFF信号に基づき再びスライド駆動手段26の第1の駆動モータ40の駆動を開始し、またこのOFF信号に基づき時間T3経過後にカード排出手段22の第2の駆動モータ60の駆動を停止するが、その間に図23で示すように、一枚のカード90を一対の駆動ローラ63と従動ローラ64間から落下させて排出する。
【0107】
一方、スライド駆動手段26の第1の駆動モータ40の駆動が再び開始されると、図24で示すように往復スライダ34は復路走行を開始し図面の右方向、即ち矢印D方向(復路方向)へ移動する。
【0108】
その際、スライドホルダ31に搭載されたスライド本体30は傾斜姿勢を維持したまま移動するので、スライドホルダ31の後端31bに形成された一対のガイド突起31c(図13)と一対のスライド姿勢切替ガイド50、51とは係合せず、傾斜姿勢を維持しつつスライドホルダ31は一対のスライド姿勢切替ガイド50、51の下側を通過する。
【0109】
そして、スライドホルダ31の後端31bが図25で示す傾斜壁52の始端に至ると、その傾斜面52aによりスライドホルダ31はコイルスプリング35の付勢力に抗して軸32を中心に徐々に反時計方向へ回転し、その姿勢を徐々に水平姿勢に復帰させる。
【0110】
なおスライドホルダ31が一対のスライド姿勢切替ガイド50、51の下側を通過する際、図25のHH概念断面で示す図26のように、スライドホルダ31のガイド突起31cは一対のスライド姿勢切替ガイド50、51の下面から当該一対のスライド姿勢切替ガイド50、51と当接して、当該一対のスライド姿勢切替ガイド50、51のうち一方のスライド姿勢切替ガイド50を軸50aを中心に反時計方向へ、また他方のスライド姿勢切替ガイド51を軸51aを中心に時計方向へ回転させて、スライドホルダ31が通過する復路を解放する。
【0111】
その後、スライドホルダ31が図16で示す初期位置に復帰すると同時に、一対のスライド姿勢切替ガイド50、51も水平な初期位置に復帰する。
【0112】
スライドホルダ31が図16で示すカードと平行な初期位置の水平姿勢に復帰すると、その際、シャッター手段70のリンク後端73bとスライドホルダ31とが当接し、その当接の際の付勢力によりリンク73を図面の右側へ移動させ、これによりシャッタレバー71を軸71aを中心に時計方向へ所定の角度回転させてカード搬送路68を再び閉塞する。
【0113】
なお、シャッタレバー71が軸71aを中心に時計方向へ回転してカード搬送路68を再び閉塞する際に、そのシャッタレバー71の押圧力により図18の一点鎖線で示す二重搬送された複数枚のカード100が実線で示すカード収容部2の初期位置に再び位置決めされる。
【0114】
なお、スライドホルダ31が次のカードを払い出すべく図16に示す初期位置に復帰すると、往復スライダ34が図16に示す初期位置にあるか否かを検出する図示せぬ前記第1の検出手段の検出信号がONからOFFに変化するので、その検出信号に基づき、図示せぬ制御装置はスライド駆動手段26の第1の駆動モータ40の駆動を停止させ、さらに制御装置は第1の検出手段の検出信号がONからOFFに変化してから時間T4後、図示せぬ電源の投入を停止する。
【0115】
そして以降は、図示せぬ制御装置に対するカード払出信号に応じて上述した動作が繰り返されることとなる。
【0116】
なお、図27は上述したカード払出手順を示すタイムチャートである。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のカード払出装置では、二重搬送防止手段を、分離搬送されたカードをカード搬送路の下面に押し付けるカード姿勢矯正ローラと、このカード姿勢矯正ローラよりも下流のカード搬送路に配設された上下幅規制部材とにより構成したから、幅方向等に反って変形したカードもカード姿勢矯正ローラの押圧力により反りが矯正され水平となって、上下幅既成部材により上下幅が制限されたカード搬送路内へ搬送されるから、反って変形したカードも一枚ずつスムーズに上下幅規制部材を通過し、このためカード搬送路内で上下幅規制部材により変形カードが損傷を受けたり、また詰ることもなく、反りのあるカードを含めカードを一枚づつ安定して分離搬送するカード払出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に関わるカード払出装置の側面図。
【図2】図2はこの発明に関わるカード払出装置の正面図。
【図3】図3はカード収容部の側面図。
【図4】図4はカード収容部の側面図。
【図5】図5はカード収容部の分解側面図。
【図6】図6はカード収容部の分解側面図。
【図7】図7はカード収容部の側面図。
【図8】図8はカード収容部の側面図。
【図9】図9はカード収容部の拡大断面図。
【図10】図10はカード収容部の拡大断面図。
【図11】図11はカード収容部の拡大断面図。
【図12】図12はカード収容部の拡大断面図。
【図13】図13はカード払出部の上面図。
【図14】図14はスライドの拡大上面図
【図15】図15は図14のBB断面図
【図16】図16は図13のCC概念断面図。
【図17】図17は図13のEE概念断面図。
【図18】図18は図13のFF概念断面図。
【図19】図19はスライド姿勢変更手段の概念断面図。
【図20】図20はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図21】図21はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図22】図22はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図23】図23はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図24】図24はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図25】図25はカード払出部の作用を示す概念断面図。
【図26】図26は図25のHH概念断面図である。
【図27】図27はカード払出しのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…カード払出し装置
2…カード収容部
3…カード払出部
68…カード搬送路
80…二重搬送防止手段
81…カード姿勢矯正ローラ
82…上下幅規制部材(シックネススクリュー)
86…付勢手段
Claims (3)
- 多数枚のカードを積載収容するカード収容部と、該カード収容部に積載収容された多数枚のカードを、その最下面から一枚ずつ分離するとともに、分離されたカードをカード払出口に連通するカード搬送路に沿って搬送するカード分離搬送手段と、該カード分離搬送手段によるカードのダブルフィードを防止する二重搬送防止手段とを具えたカード払出し装置において、
前記二重搬送防止手段は、
前記カード収容部内に積載収容されたカードの先端部に隣接し、前記カード分離搬送手段により分離搬送されたカードを前記カード搬送路の下面に押し付けるカード姿勢矯正ローラと、
該カード姿勢矯正ローラよりも下流の前記カード搬送路に配設され、該カード搬送路の上下幅を、カード一枚分の厚みよりも厚くかつカード2枚分の厚みよりも薄い厚さに規制する上下幅規制部材と
からなることを特徴とするカード払出し装置。 - 前記カード姿勢矯正ローラと前記上下幅規制部材は、搬送されるカード幅よりも狭い間隔を設け前記カード搬送路の幅方向に沿いそれぞれ一対づつ配設されており、また該一対のカード姿勢矯正ローラはそれぞれ独立に懸架され、かつ付勢手段を介し前記カード搬送路の下面側に常時付勢されていることを特徴とする請求項(1)記載のカード払出し装置。
- 前記上下幅規制部材はシックネススクリューであることを特徴とする請求項(1)記載のカード払出し装置。
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