JP3687673B2 - 紙葉類払出し機 - Google Patents

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Description

本発明は、現金払出し機,現金出納機,両替機,自動販売機等の紙幣払出し機に適用可能の紙葉類払出し機に関し、特に、紙葉類払出し機における堆積紙葉類の繰り出し収納庫,紙葉類一時堆積装置,堆積紙葉類の送給装置及び出庫口開閉装置に関する。
従来、例えば公営競技場における賞金引き換えに使用される現金払出し機は、図38に示すように、前面に利用者が操作する操作パネル202,表示器203及び出金口204を有し、仕切壁207を隔てた運用室205に臨む後面(背面)は開口されており、運用者が現金の補充,保守点検等の作業をいつでも行い得るようになっている。この現金払出し機201には特開平7−220139号公報に見られるような紙幣払出し装置206が着脱自在に組み込まれている。
図39〜図44はその紙幣払出し装置206を示す縦断側面図である。紙幣払出し装置206は、払出し用の紙幣Pを縦状に堆積収納し、堆積紙幣に横から荷重をかけるバネ211及び後押し板(圧迫板)212から成る荷重付与機構226を内蔵したカセット式紙幣繰り出し収納庫213と、堆積紙幣の後押し板212とは反対側の紙幣Pの面に摩擦接触して紙幣を1枚ずつ沿面方向に繰り出すフィードローラ(分離ローラ)214と、フィードローラ214によって繰り出されて案内された紙幣Pを挟持搬送用双無端ベルトで垂直上方向へ搬送する垂直送路215と、垂直送路215の最上部で紙幣Pを水平方向に変向させて搬送する水平送路216と、水平送路216の途中において搬送紙幣が1枚ずつ投出されて指定枚数に達するまで縦積みし、電磁ソレノイド又はモータ217の起動によりバンタグラフ式昇降台(迫り出す底部材)218を上昇させて堆積紙幣を一括して水平送路216と同レベル位置にまで迫り上げて堆積紙幣を水平送路216へ排送する一時堆積排送装置(一時堆積保留部)219と、水平送路216の前方端に設けられ、一時堆積排送装置219から排送された堆積紙幣を投出するための出金口220と、出金口220を開閉するためのシャッタ板221と、水平送路216の後方端に設けられ、利用者の出金口220での取り忘れ紙幣を運用者が回収するための取出口222と、紙幣のカセット式紙幣繰り出し収納庫213から一時堆積排送装置219への搬送途中に紙幣鑑別部(図示せず)で紙幣異常(真贋,紙折れ,重送,ミスカウント,スキュー等)が検知・判別された場合、一時堆積排送装置219の直前に設けられた切り換えゲート223を駆動して紙幣Pの搬送方向を切り換えて支障のある紙幣を回収するカセット式リジェクト紙幣回収庫224とを備えている。
図39は紙幣払出し装置206における一時堆積排送装置219の堆積動作状態を示す。カセット式紙幣繰り出し収納庫213からフィードローラ214により繰り出された紙幣Pは紙幣ガイド225に案内されて、垂直送路215及び水平送路216の一部を介して一時堆積排送装置219の底面を形成する昇降台218の上に1枚ずつ投出されて堆積する。堆積枚数が指定枚数に達すると、フィードローラ214,垂直送路215及び垂直送路216のベルト駆動が停止し、昇降駆動用の電磁ソレノイド又はモータ217が起動する。これにより、図40に示すように、昇降台218が堆積紙幣を載せて上昇し、その台面が水平送路216のレベル位置まで迫り上げる。そして、水平送路216のベルト駆動が開始すると、図41に示すように、堆積紙幣Pが水平送路216の挟持搬送用双無端ベルトにより送給されて出金口220へ持ち運ばれる。もし、この出金口220での払出し紙幣が利用者によって所定時間内に取り出されない場合には、図42に示す如く、水平送路216のベルト逆駆動により取り忘れ紙幣を取出口222に向け戻し輸送し、図43に示す如く、取出口222で取り忘れ紙幣Pを運用者が回収する。
この紙幣払出し装置206において払出し用紙幣を補充する場合は、図44に示すように、カセット式紙幣繰り出し収納庫213を機筐から一旦引き抜いて、後押し板211を手で引き寄せながら補充紙幣の束を差し込んだ後、収納庫213を機筐に押し込んで戻す。また、リジェクト紙幣回収庫224内のリジェクト紙幣Pを回収するには、カセット式リジェクト紙幣回収庫224を機筐から一旦引き抜いて、リジェクト紙幣Pを庫外へ取り出した後、リジェクト紙幣回収庫224を機筐に押し込んで戻す。
なお、図45は上記従来例の変形例を示し、払出し用の紙幣収納庫230が機筐に固定されており、非カセット式(非着脱式)となっている。かかる装置においても、払出し用紙幣を補充する場合は、紙幣収納庫230内の荷重付与機構226を一時的に除去又は退去させてから紙幣Pを補充するものである。
(1) そもそも、紙幣繰り出し収納庫213に荷重付与機構226を装備させる理由は、縦状に堆積した紙幣を収納する場合や縦積み収納庫の紙幣の残り紙幣が少なくなった場合、フィードローラ214の摩擦分離による紙幣繰り出しを確保するため、フィードローラ214の一定以上の摩擦力を確保するよう堆積紙幣に押圧荷重を付与するものである。しかし、紙幣の補充時にはカセット式紙幣繰り出し収納庫206を機筐から取り外し、荷重付与機構226を一時的に除去又は退去させる必要がある。この紙幣補充時間はそのまま紙幣払出し装置206自体の休止期間になってしまうため、利用者に不便を強いるだけでなく、装置の実稼働時間が減少し、スムーズな運用に使用をきたしていた。
(2) 特開平7−220139号公報に見られるように、一時堆積排送装置219においては、上昇した堆積紙幣を図示しない下側無端ベルトと上側無端ベルトから成る挟持搬送用双無端ベルトで排送するようになっているが、払出し紙幣の堆積保留中に底部の下側無端ベルトが回動し続けていると、堆積紙幣の崩れや変形(しわ,折れ,破損等)が発生し、搬送不良の原因となるため、実際は専用の駆動モータ又は電磁クラッチ等を用いて下側無端ベルトの駆動系を他の搬送駆動系と別系統に分け、堆積保留中は下側無端ベルトの回動を停止するようにしている。しかし、水平送路216の一部を構成する下側無端ベルトだけを特別のタイミングで駆動制御することは、駆動・制御系全体の複雑化を招き、装置のコスト高に繋がる。また起動直後や停止直前ではベルト走行の加減速期に相当することから、タイムラグを不可避的に招き、紙幣堆積後の双ベルトによる挟圧排出の迅速さに欠ける。
(3) 一時堆積排送装置219で堆積した紙幣は挟持搬送用双無端ベルトで水平送路216を送給されるようになっているが、堆積紙幣の厚さに応じて双無端ベルトの挟み込み間隔が可変できるようになっていなければならない。特開平7−220139号公報では、挟持搬送用双無端ベルトの一方が機筐に対して弾力的に浮動自在の浮動枠(図示せず)に支持された構造となっている。また、複雑なリンク機構や双無端ベルトを圧接させるための荷重部材を用いるものもある。しかし、これらの挟み込み間隔調整機構は、装置構成の複雑化を招き、装置のコスト高に繋がる。特に、送路長が長い場合は浮動枠等の付設領域も長くなり、バネ等の部品点数の増大を招く。
(4) シャッタ板221を駆動して出金口204を閉鎖できるようになっているが、利用者の手などが異物としてシャッタ板221に挟み込まれるおそれがあるため、異物進入の有無を検出するセンサを設けてシャッタ板221の駆動を緊急停止するようにしている。しかし、センサとシャッタ板の緊急停止制御系が必要であるため、装置のコスト高の要因となっていた。
本発明の課題は、堆積紙幣を挟圧して排出する双摩擦回転材を駆動しつつ紙幣を堆積でき、低コスト化を実現できる紙葉類の一時堆積排送手段を備えた紙葉類払出し機を提供することにある。
課題を解決するため、本発明は、下側摩擦回転材を支持した昇降ベース部材に対し弾力式間隔保持手段を介して摩擦回転材出没穴が開口した迫り出し底部材を支持するようにしたものである。
即ち、本発明は、紙葉類を堆積して収納する収納部、その収納部の底面に摩擦材を接触させて底部排出口から紙葉類を沿面方向に排送する紙葉類分離手段、及びそれから排送された紙葉類を1葉ずつ送り出す重送防止手段を備えた紙葉類繰り出し収納庫と、上記収納庫から繰り出された紙葉類を出庫経路に向けて搬送する紙葉類送給手段と、上記紙葉類送給手段の送給路途中で紙葉類の異常を鑑別する鑑別手段と、上記鑑別手段の鑑別結果により紙葉類が不適格のときはその紙葉類を回収経路へ振り分けると共に、適格のときは紙葉類の上記出庫経路への進入を許容する送り先切り換え手段と、上記出庫経路上へ送り込まれた紙葉類が1葉ずつ投出されて縦積み堆積した後、その堆積紙葉類を一括して排送する紙葉類一時堆積排送手段と、その紙葉類一時堆積排送手段から排送される堆積紙葉類を出庫口へ順送し又は上記出庫口の堆積紙葉類を回収口へ逆送する堆積紙葉類送給手段とを有する紙葉類払出し機において、上記紙葉類一時堆積排送手段は、摩擦回転材出没穴が開口した迫り出し底部材と、その迫り出し底部材を落ち止めする底止め部を持ち、紙葉類集積空間を画成する紙葉類集積筐体と、上記迫り出し底部材の下方で上記摩擦回転材出没穴に臨む下側回転摩擦材を支持しており、昇降駆動機構により昇降動作を行う昇降ベース部材と、上記昇降ベース部材の最下位で上記下側摩擦回転材の接触レベルを上記底止め部にて落ち止めされた上記迫り出し底部材の摩擦回転材出没穴のレベルより下方に離間保持し、上記昇降ベース部材の上昇につれ上記迫り出し底部材を上記底止め部より浮かして上昇させながら上記下側摩擦回転材の接触レベルと上記摩擦回転材出没穴のレベルとの間隔を接近させて保持する弾力式間隔保持手段と、上記下側摩擦回転材と対を成し、上記紙葉類集積空間の上方で支持された上側摩擦回転材と、を有して成ることを特徴とする。
かかる弾力式間隔保持手段としては、種々の機構を採用できるが、昇降ベース部材と迫り出し底部材との間に介在しており、昇降ベース部材の最下位で迫り出し底部材を無拘束又はそれに近い引っ張り状態で下方に付勢するばね部材であることが好ましい。
なお、摩擦回転材としては、摩擦車や無端ベルト(調帯)を採用できる。ここで、上側無端ベルトを上下動可能とするには、上側無端ベルトの両端ベルト車の回転中心を変移可能に許容する軸変移案内手段を設け、それらの両案内方向線が回転中心の変移範囲よりも下側で交差するように設定する。
[作用] ここで本発明において、上記紙葉類一時堆積排送手段は、下側摩擦回転材を支持した昇降ベース部材に対し弾力式間隔保持手段を介して摩擦回転材出没穴が開口した迫り出し底部材が支持されるようになっているものである。昇降ベース部材の最下位では迫り出し底部材が底止め部で落ち止めされており、かかる状態で紙葉類が紙葉類集積筐体内に1葉ずつ投出されるため、紙葉類が略縦積み状態で堆積する。この蓄積期間中も下側摩擦回転材が回転し続けているが、弾力式間隔保持手段によって下側摩擦回転材の接触レベルが迫り出し底部材の摩擦回転材出没穴のレベルより下方に離間しているので、下側摩擦回転材が堆積紙葉類の底面に接触することがなく、堆積紙葉類の崩れや破損等が発生しない。そして、指定枚数に達すると、昇降ベース部材が昇降駆動機構により駆動されて上昇し始める。昇降ベース部材が上昇すると、弾力式間隔保持手段により迫り出し底部材が底止め部を離れて浮き上がると共に、迫り出し底部材の摩擦回転材出没穴のレベルと下側摩擦回転材の接触レベルとの間隔を狭まる。更に昇降ベース部材が上昇し続けると、上昇する迫り出し底部材の上に積載された堆積紙葉類の頂面が回転し続ける上側摩擦回転材に押し付けられると同時に、その反作用で回転し続ける下側摩擦回転材が迫り出し底部材の摩擦回転材出没穴から上方に突出して堆積紙葉類の底面に接触するので、堆積紙葉類は回転し続ける上側摩擦回転材及び下側摩擦回転材の間に挟まれて排送されることになる。
このように、本発明においては、迫り出し底部が弾力式間隔保持手段を介して昇降ベース部材に支持されているため、紙葉類の一時堆積期間中でも上側摩擦回転材及び下側摩擦回転材を回転させておくことができ、独立の駆動源やクラッチ等を用いずに済み、駆動・制御系全体を簡素化できる。
この弾力式間隔保持手段としては、昇降ベース部材と迫り出し底部材との間に介在しており、昇降ベース部材の最下位で迫り出し底部材を無拘束又はそれに近い引っ張り状態で下方に付勢するばね部材(コイルスプリングや板ばね等)を用いることができる。昇降ベース部材の最下位では迫り出し底部材が底止め部にて落ち止められるように下方に付勢力を与えるようにすると、紙葉類の堆積初期に迫り出し底部材が遊びがなく安定し、紙葉類の整列蓄積ができる。また、堆積紙葉類の頂面が上側摩擦回転材に当たる際、上側摩擦回転材の軸が不動でも下側摩擦回転材の軸が弾力的に下方に変移するので、昇降ベース部材の上昇ストロークの残余長を吸収でき、衝撃力の緩衝により堆積紙葉類の崩れ等を抑制でき、また昇降ベース部材の上昇の高速化を図ることができる。
更に、上側摩擦回転材及び下側摩擦回転材を無端ベルトで構成した場合、上側無端ベルトの両端ベルト車の回転中心を変移可能に許容する軸変移案内手段を設け、それらの両案内方向線が回転中心の変移範囲よりも下側で交差するように設定した構成においては、上側無端ベルトを自己復元的に上下遊動可能にすることができる。なぜなら、ベルト面にこれを上動する力が作用すると、軸変移案内手段により両端ベルト車の回転中心が上方向に変移しようとするが、その変移により両端ベルト車の回転中心の距離が長くなるので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰する。このため、昇降ベース部材の上昇により堆積紙幣の頂上がこのような上側無端ベルトに当たると、堆積紙幣の厚みに応じてベルト面が上動すると共に堆積紙幣を崩さずに挟持することができる。
以上説明したように、本発明は、次のような特有の効果を奏するものである。
) 第2の手段において、紙葉類一時堆積排送手段の迫り出し底部が弾力式間隔保持手段を介して昇降ベース部材に支持されているため、紙葉類の一時堆積期間中でも上側摩擦回転材及び下側摩擦回転材を回転させておくことができ、独立の駆動源やクラッチ等を用いずに済み、駆動・制御系全体を簡素化できる。
) 弾力式間隔保持手段として、昇降ベース部材と迫り出し底部材との間に介在しており、昇降ベース部材の最下位で迫り出し底部材を無拘束又はそれに近い引っ張り状態で下方に付勢するばね部材(コイルスプリングや板ばね等)を採用する場合、昇降ベース部材の最下位では迫り出し底部材が底止め部にて落ち止められるように下方に付勢力を与えるようにすると、紙葉類の堆積初期に迫り出し底部材が遊びがなく安定し、紙葉類の整列蓄積ができる。また、堆積紙葉類の頂面が上側摩擦回転材に当たる際、上側摩擦回転材の軸が不動でも下側摩擦回転材の軸が弾力的に下方に変移するので、昇降ベース部材の上昇ストロークの残余長を吸収でき、衝撃力の緩衝により堆積紙葉類の崩れ等を抑制でき、また昇降ベース部材の上昇の高速化を図ることができる。
) 更に、上側摩擦回転材及び下側摩擦回転材を無端ベルトで構成した場合、上側無端ベルトの両端ベルト車の回転中心を変移可能に許容する軸変移案内手段を設け、それらの両案内方向線が回転中心の変移範囲よりも下側で交差するように設定した構成では、上側無端ベルトを自己復元的に上下遊動可能にすることができる。堆積紙幣の厚みが異なっていても堆積紙幣を崩さずに挟持搬送することができる。水平搬送に限らず斜行搬送,垂直搬送も可能である。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕 図1,図2は本発明の実施形態に係る紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の流れをそれぞれ示す縦断右側面図、図3は同紙幣払い出し装置において払出し紙幣の取込み処理時の紙幣の流れを示す縦断右側面図、図4は同紙幣払い出し装置において収納紙幣の回収処理時の状態を示す縦断右側面図、図5は同紙幣払い出し装置を紙幣補充口側から見た状態を示す斜視図である。
図1において、紙幣払い出し装置1は、機筐1aの背面(後方)側において壇違いに設置され、払出し用の紙幣Pを縦積みして積層収納し、紙幣Pを1枚ずつ繰り出す第1紙幣繰り出し収納庫2及び第2紙幣繰り出し収納庫3を備えている。第1紙幣繰り出し収納庫2及び第2紙幣繰り出し収納庫3は機筐1aの背面に向かって雛壇状に配置されている。第1紙幣繰り出し収納庫2及び第2紙幣繰り出し収納庫3には通常それぞれ異なる金種、例えば1万円札と千円札を収納する。払い出す金種が指定されると、それに対応した第1紙幣繰り出し収納庫2及びから後述する態様で1枚ずつ繰り出され、上段の第1紙幣繰り出し収納庫2から繰り出された紙幣Pは第1の連絡用紙幣送給装置(挟持搬送用無端ベルト対)の第1搬送路4を介して紙幣送給装置(挟持搬送用無端ベルトとローラ)の略垂直の第3搬送路6へ導出されると共に、下段の第2紙幣繰り出し収納庫3から繰り出された紙幣Pは第2の連絡用紙幣送給装置(挟持搬送用無端ベルト対)の第2搬送路5を介して第3搬送路6へ導出される。第3搬送路6の途中には紙幣鑑別部7が設置されており、ここで搬送紙幣Pの真偽及び分離搬送状態(重送,連鎖,スキュー,ミスカウントなど)を検出・判定する。第3搬送路6の最上部には、紙幣鑑定部7の検出・判定結果により搬送紙幣Pを水平経路の第4搬送路(出庫経路)8と水平経路(リジェクト経路)の第5搬送路9とに振り分ける送り先切り換えゲート10が設置されている。正常紙幣の場合は第4搬送路8に振り分けられ、支障のある紙幣(以下、リジェクト紙幣と言う)の場合は第5搬送路9に振り分けられる。第4搬送路8は、挟持搬送用無端ベルト対を構成する第1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15,第2下側無端ベルト16から成る。第4搬送路8の前方には、搬送紙幣Pが1枚ずつ投出されて指定された払出し枚数に達するまで縦積み堆積した後、その堆積紙幣を一括して第4搬送路8と同レベル位置まで迫り上げて排送する一時堆積排送装置11と、その堆積紙幣を投出するための出金口(出庫口)12とが設けられている。また、出金口12と一時堆積排送装置11との間には、外部からのゴミ,埃等の侵入及び悪戯等の防止するためのシャッタ装置13が設けられている。そして、第5搬送路9は挟持搬送用無端ベルト対を構成する第2上側無端ベルト18と第3下側無端ベルト96から成り、第5搬送路9の後方には、リジェクト紙幣を回収・収納するため取出口が開口したリジェクト庫14が設けられている。
〔紙幣繰り出し収納庫〕 図6は同紙幣払出し装置に用いる紙幣繰り出し収納庫を示す右側面図、図7は同紙幣繰り出し収納庫を示す平面図、図8は同紙幣繰り出し収納庫を示す正面図、図9は同紙幣繰り出し収納庫を示す背面図、図10は図7中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図11は図10に示す紙幣繰り出し状態よりも繰り出し動作が更に進んだ状態を示す矢視図である。
紙幣繰り出し収納庫2(3)は、紙幣Pを多数枚積み重ね堆積して収納する箱状の収納部31と、収納部31の底面に開口した紙幣面露出穴45(45a,45b,45c)内へローラ周面を突入させ、紙幣堆積物の底面に摩擦接触させて底部排出口311から紙幣を沿面方向にずらして排送するための堆積紙幣分離手段としての高摩擦係数部材(ゴム)49cを持つ紙幣蹴り出しローラ37(37a,37b,37c)と、底部排出口311から紙幣排送経路(紙幣重送許容経路)の前方においてローラ周面の一部にゴム等の高摩擦係数部材49aを着けた下側の摩擦圧接駆動ローラ(フィードローラ)32(32a,32b)及びスポンジ等で形成された上側の摩擦圧接無回転ローラ(摩擦ローラ)33(33a,33b)とを備え、その間の圧接巻き込み部域Fにて排送されて来る紙幣の先縁(前縁)を当て受けて付随紙幣の進入を阻止し高摩擦係数部材49aの接触により1葉ずつ紙幣を外方へ繰り出す圧接式重送防止装置320と、底部排出口311から圧接式重送防止装置320の圧接巻き込み部域Fへの紙幣重送許容経路の途中において設けられ、底部排出口311から収納部31の外側に現れ出る紙幣の先縁側を入り込み受容すべき余裕空隙Gを一時的に生成する動作とその紙幣をしっかり挟持して圧接巻き込み部域Fへ押し当てる動作とを繰り返す紙幣差し込み補助装置360とを有している。
紙幣繰り出し収納庫2(3)の収納部31は、側板31a,31b,前板31c,中央に空き間Wが開口した背板31d,31e及び紙幣面露出穴45(45a,45b,45c)が開口した底板31とから成り、図5に示す如く、上面及び背面中央が空いた箱形状である。
紙幣分離手段の紙幣蹴り出しローラ37(37a,37b,37c)は、伝達ベルト39により回転駆動されるベルト車38の回転軸38aに固定されており,ローラ周面の上部が底板31fのレベルよりも紙幣面露出穴45(45a,45b、45c)を介して上方の収納空間へ突出している。
圧接式重送防止装置320の摩擦ローラ33(33a,33b)の浮動軸はバネケース35(35a,35b)内に収めた圧縮コイルバネ34(34a,34b)により下方に弾力付勢されている。摩擦ローラ33はフィードローラ32の回転時には固定されており、回転せず、強い摩擦圧接を得るようになっている。
無回転の摩擦ローラ33とフィードローラ32との進入側圧接巻き込み域部Fでは摩擦材が押し潰れており、これに紙幣の先縁を当てても進入する隙間が無いため、紙幣先縁は当て止めされている。しかし、フィードローラ32の高摩擦部材49aが最下位の紙幣面に摩擦接触して横ずらしすると、その紙幣のみが巻き込まれて送り出され、その上に重なる紙幣は依然として圧接巻き込み域部Fに当て止められている。ただ、同じ摩擦圧接部位では摩滅が進行してしまうため、フィードローラ32の非回転時に内蔵のワンウェイクラッチにより巻き込み方向とは逆方向に所定角宛回すことができるようになっている。なお、44はフィードローラ32に面する部分以外を覆う紙幣ガイド板である。
紙幣差し込み補助装置360は、紙幣蹴り出しローラ38の回転軸38aに固定したベルト車48bに架設した伝達ベルト50を介して同期回転するベルト車48aと、上記紙幣重送許容経路の下側において、ベルト車48aの回転軸に固定されており、周面の一部に高摩擦係数部材49bを持間欠送り摩擦ローラ36(36a,36b,36c)と、上記紙幣重送許容経路を挟んで間欠送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられた揺動当て受け部材40と、その揺動当て受け部材40の両端に直角に連結した揺動アーム部40a,40bを揺動可能に支持する軸42(42a,42b)と、揺動アーム部40a,40bの他端を上方に引っ張り揺動当て受け部材40側を下方へ付勢する荷重コイルバネ41(41a,41b)と、揺動当て受け部材40の紙幣重送許容経路の横断下がりを阻止するため揺動アーム部40a,40bの揺動域を規制するストッパ43(43a,43b)とを備えている。この間欠送り摩擦ローラ36(36a,36b,36c)は偏心輪として構成され、1回転宛1回だけ高摩擦係数部材49bの部分が摩擦材出没穴46(46a,46b,46c)に出没するようになっている。なお、フィードローラ32は、紙幣差し込み補助装置360のベルト車47bとベルト車47aに張設した伝達ベルト51を介して間欠送り摩擦ローラ36と同期回転する。
紙幣蹴り出しローラ37が回転すると、図10に示すように、堆積した紙幣Pのうち最下位の紙幣が紙幣蹴り出しローラ37の摩擦接触によって沿面方向に排出されると共に、間欠送り摩擦ローラ36の高摩擦係数部材49bが摩擦材出没穴46の真下に退避するので、紙幣重送許容経路が開き余裕空隙Gが生起する。
従って、排出される紙幣Pの先縁側はこの余裕空隙Gに無抵抗状態で入り込み受容される。その後、図11に示す如く、間欠送り摩擦ローラ36の回転に伴い高摩擦係数部材49bが摩擦材出没穴46を介して上昇すると、余裕空隙Gに入り込み受容した紙幣Pを揺動押し当て部材40との間で強く挟む。揺動押し当て部材40は荷重コイルバネ41で下方向へ弾力付勢されているので、高摩擦係数部材49bの突出量に応じて浮き上がるが、この間は荷重コイルバネ41の加圧によって紙幣Pが強く挟み込まれつつ、高摩擦係数部材49bの回転により圧接巻き込み部域Fに向けてその先縁が押し付けられる。
このように、圧接式重送防止装置320の直前に設けた紙幣差し込み補助装置360によって、紙幣Pの圧接巻き込み部域Fへの過渡的な挟持搬送により差し込み力が強くなっているので、圧接式重送防止装置320の巻き込み不良が起こらず、1枚ずつの給紙を確実に行わせることができる。このため、紙幣蹴り出しローラ37によって分離される紙幣が同時に2枚以上重なったものでも、圧接式重送防止装置320で確実に一枚送りができるようになっているため、紙幣蹴り出しローラ37の摩擦力を従来に比して低減できる。それ故、収納部31に荷重付与機構を付属させる必要が無くなるため、紙幣をいつでも上面又は背面から随時補充できる。従って、紙幣の払出し休止期間を排除できる。特に、分離装置としての紙幣蹴り出しローラ13の摩擦力を従来に比して低減できることになるので、紙幣蹴り出しローラ13にかかる負担も少なくなり、ローラの長寿命化を図ることができ、また低出力トルクの駆動モータの使用が可能となる。
図6〜図11に示す紙幣差し込み補助装置360では、揺動式弾力加圧機構が採用されている。揺動押し当て部材40の代わりに重錘を採用しても良いが、払い出し速度を高速化した場合(紙幣蹴り出しローラ13の回転速度を高速化した場合)、重錘の上下動周期が短くなるので慣性によって挟み込みタイミングに追従できない事態ともなる。従って、重錘を用いる場合は低速度払い出しに適している。コイルバネ等の弾力手段で押し付け部材を下方に加圧する構造の方が慣性を抑制できるので高速払い出しに適したものとなる。なお、必要に応じて、荷重コイルバネ41と押し当て部材40を兼用する板バネを用いても良い。
上記の場合と逆に、上記の揺動アーム部40a,40bの軸42a,42bを圧接式重送防止装置320側に位置させた場合、高摩擦係数部材49bが揺動押し当て部材40から離れ去る際には揺動押し当て部材40が瞬間に支えを失い、多少の落差を以てストッパ43a,43bに衝撃的に落下する。しかし、本例では、揺動押し当て部材40の揺動中心が蹴り出しローラ38側にあるため、高摩擦係数部材49bが揺動押し当て部材40から離れ去る際には揺動アーム部40a,40bがストッパ43a,43bで当て止めされた状態に戻っている。このため、揺動アーム部40a,40bや43a,43bの損傷や異音の発生を低減できる。
図12は紙幣払出し装置における別の紙幣差し込み補助装置380の縦断右側面図で、余裕空隙Gに紙幣Pの先縁が入り込み受容された状態を示し、図13は紙幣Pの先端が圧接巻き込み部域Fへ押し付けられた状態を示す。なお、図12,図13において図6〜図11に示す部分と同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
この紙幣差し込み補助装置380は、間欠送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられた昇降式弾力加圧機構385を有している。昇降式弾力加圧機構385は、昇降押し当て部材386と、昇降押し当て部材386を下方に弾力付勢するコイルバネ387と、昇降押し当て部材386の昇降動域を規制する支持フレーム388とを有している。図6〜図11に示す揺動式弾力加圧機構と異なる点は、揺動押し当て部材40に代えて昇降押し当て部材386を有して成るところにある。揺動式弾力加圧機構においては、高摩擦係数部材49bが揺動押し当て部材40に接触し始める時点では接触点は軸42側にあるため、モーメントの腕の長さが短く、間欠送り摩擦ローラ36のトルクを比較的高くしておかなければ、揺動押し当て部材40を押し上げ難い。しかし、この昇降式弾力加圧機構385では、モーメントの腕の長さの長短は問題とならず、揺動押し当て部材40のトルクを比較的低くできるという利点がある。
〔一時堆積排送装置及び第4搬送路〕 図14は同紙幣払出し装置における一時堆積排送装置及び第4搬送路を示す縦断右側面図、図15は図14中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図、図16は同一時堆積排送装置及び第4搬送路を示す縦断左側面図、図17は図15中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図、図18は図15中のb−b′線で切断した状態を示す矢視図、図19は図15中のc−c′線で切断した状態を示す矢視図、図20は同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇過程を示す縦断右側面図、図21は同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了後の状態を示す縦断右側面図、図22は図21中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図、図23は同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了時の状態を示す縦断左側面図、及び図24は同紙幣払出し装置における第4搬送路の堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。
一時堆積排送装置11は、第4搬送路8の前方において、ベルト出没穴91(91a,91b)が開口した迫り出し底板64と、その迫り出し底板64を落ち止めする底止め突起66(66a,66b)を持つ前板62,底止め突起81(81a,81b)を持つ後板63及び側板61a,61bで囲まれる紙幣集積空間Sを画成する紙幣集積筐体60と、迫り出し底板64の下方でベルト出没穴91a,91bに臨む第2下側無端ベルト16(16a,16b)を支持しており、昇降駆動機構により昇降動作を行う昇降ベース部材65と、昇降ベース部材65の最下位で第2下側無端ベルト16のベルトレベルを底止め突起66,81にて落ち止めされた迫り出し底板64のベルト出没穴91のレベルより下方に離間保持し、昇降ベース部材65の上昇につれ迫り出し底板65を底止め突起66,81より浮かして上昇させながら第2下側無端ベルト16のベルトレベルとベルト出没穴91のレベルとの間隔を接近させて保持する間隔保持用の板バネ82(82a,82b,82c,82d)と、第2下側無端ベルト16(16a,16b)と対を成し、紙幣集積空間Sの上方で支持された第1上側無端ベルト17(17a,17b)とを有している。この板バネ82は、昇降ベース部材65と迫り出し底板64とを連結し、昇降ベース部材65の最下位で迫り出し底板64を緩く下方に引っ張り付勢するように架設されている。
昇降ベース部材65に付設された第2下側無端ベルト16(16a,16b)は、搬送駆動モータ(図示せず)により回転するベルト車83とベルト車97とに張架した伝達ベルト84を介して回転する。昇降ベース部材65の昇降により第2下側無端ベルト16の軸が上下に遊動できるように側板61bには長穴98が形成されている。また、昇降ベース部材65の昇降により従車たるベルト車97も上下に昇降するため、伝達ベルト84の弛み側を緊張するテンション機構89が付設されている。このテンション機構89は、軸85を中心に揺動可能のアーム板86と、アーム板86を一方向回りに付勢するバネ88と、アーム板86の先端に回転自在に支持されており、伝達ベルト84の弛み側を内側から外側に押し付けた張りローラ87とを有して成る。
他方、昇降ベース部材65は昇降スライダ72上に載置固定されている。この昇降スライダ72はスライド案内レール73に沿って往復摺動する。昇降スライダ72を往復摺動させる機構はスライダ・クランク機構で、昇降駆動用モータ67の出力軸67aに固着したクランク70と、一端部がクランク70の先端部にピン68を以て回り対偶しており、他端部が昇降スライダ72の側面にピン69を以て回り対偶している連接リンク71とから成る。
第4搬送路8は、上下に遊動可能の第1上側無端ベルト17(17a,17b)と、これに対して接触走行する第1下側無端ベルト15(15a,15b)及び上昇位置での第2下側無端ベルト16(16a,16b)とから成る。第1下側無端ベルト15(15a,15b)は搬送駆動モータ(図示せず)により回転される伝達ベルト80a及びベルト車79aによって回転する。第1下側無端ベルト15の駆動軸99には叩き羽根車90aが固定されており、紙幣の順方向への送り動作において、紙幣が紙幣集積空間Sへ1枚ずつ投出される際、先に投出された紙幣が次の紙幣の積み重ねの障害にならないように、叩き羽根車90aが紙幣を叩き落とすようになっている。
第1上側無端ベルト17(17a,17b)の駆動ベルト車98aの回転軸94aと従動ベルト車98bの回転軸94bは軸変移案内穴(軸受長穴)74a,74bと75a,75bに嵌まっている。図17に示す如く、軸変移案内穴74,75の両案内方向線A,Bは逆ハの字状に上に開いて、軸変移案内穴74,75よりも下側で交差している。この軸変移案内穴74,75に嵌まる回転軸94a,94bは上下に遊動可能であるが、両案内方向線A,Bが上側で開いているため、ベルト面にこれを上動する力が作用すると、回転軸94a,94bが上方向に変移しようとするが、その変移により同時に軸間距離LABが長くなるので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰する。
この駆動ベルト車98aの回転軸94aを駆動回転する駆動伝達系は、軸99に固定した原動平歯車78aに噛み合う従動平歯車78bと、従動平歯車78bのギア軸95aに固定した原動ベルト車76bと、回転軸94aに固定した従動ベルト車76aと、原動ベルト車76bと従動ベルト車76aとに張架された弾力伸縮性に富む丸ベルト77aとを有している。
送り先切り換えゲート10により第3搬送路6から第4搬送路8に振り分けられた紙幣Pは、第4搬送路8を構成する第1上側無端ベルト17(17a,17b)と第1下側無端ベルト15(15a,15b)と挟まれて水平搬送され、図1及び図17に示す如く、一時堆積排送装置11の紙幣集積空間S内に投出されて積み重ねられる。この堆積期間中は昇降ベース部材65が最下位にあり、迫り出し底板64は板バネ82により下方に緩く引っ張られているので、底止め突起66,81でガタ付きなく支持されている。また堆積期間中は叩き羽根車90aが投出された紙幣を下方に叩き落としているので、紙幣集積空間Sに略整列状態で紙幣が積み重ねられる。
この堆積期間中においても第2下側無端ベルト16は第1上側無端ベルト17及び第1下側無端ベルト15と同様に駆動軸99により駆動回転しているが、図15に示すように、第2下側無端ベルト16のベルトレベルが迫り出し底板64のベルト出没穴91のレベルより下方に離間(退避)しているので、第2下側無端ベルト16が堆積紙幣Pの底面に接触することがなく、堆積紙幣Pの崩れや破損等は発生しない。
そして、堆積紙幣が指定枚数に達すると、紙幣集積空間Sへの紙幣の投出が止み、昇降駆動用モータ67が起動し、クランク70が図14の矢印方向(時計方向)に回動し、昇降ベース部材65を上昇させる。昇降ベース部材65が最下位では板バネ82が迫り出し底板64を下方に引っ張り付勢しているので、昇降ベース部材65が少し上昇しただけでは板バネ82は未だ自由長の近傍にあるため、迫り出し底板64は依然として底止め突起66,81に支持された状態にあるが、昇降ベース部材65がある程度上昇すると、堆積紙幣Pの荷重等により板バネ82が圧縮状態となり、昇降ベース部材65が更に上昇すると、迫り出し底板64が底止め突起66,81から浮き上がり、昇降ベース部材65の上昇割合で上昇する。ここで、迫り出し底板64が底止め突起66,81から浮き上がるまではベルト出没穴91のレベルに第2下側無端ベルト16のベルト面が接近している。そして、図22に示す如く、迫り出し底板64が更に上昇して、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベルト17に押し付けられると同時に、その反作用で回転し続ける第2下側無端ベルト16が迫り出し底板64のベルト出没穴91から上方に突出して堆積紙幣Pの底面に接触するので、堆積紙幣Pの束は回転し続ける第1上側無端ベルト17と第2下側無端ベルト16の間に挟まれて、図2に示す如く出金口12へ排送される。なお、第2下側無端ベルト16がベルト出没穴91から突出する際、迫り出し底板64が第2下側無端ベルト16のベルト車の軸が当たるため、突出量が限定されている。
ここで、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベルト17に当たる瞬間は図20に示す如くの状態であるが、その直後は図21に示す状態になる。即ち、堆積紙幣Pの頂面は第1上側無端ベルト17の回転軸(駆動軸)94a側に当たるため、回転軸94aがその軸変移案内穴74に沿って上方に弾力復元的に変移する。このため、迫り出し底板64上の堆積紙幣Pの厚さが異なっていても、その堆積紙幣Pの底面レベルを常に同じレベルに揃えることができ、紙幣集積空間Sから堆積紙幣を排送できる。また、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベルト17に当接した後も、昇降ベース部材65が昇降ストロークの残量分だけ往動するが、その分も第1上側無端ベルト17の変移で逃がすことができ、衝撃力の緩和作用も発揮されるので、昇降ベース部材65の高速化も実現できる。
堆積紙幣Pが図2に示す如く、出金口12に差し出されると、通常は利用者がその堆積紙幣Pを取り出すが、所定時間が過ぎても取り出されない場合、防犯のため、その堆積紙幣Pの取込み処理が第4搬送路8及び第5搬送路9を介して行われる。第4搬送路8における取込み処理においては、第1上側無端ベルト17,第1下側無端ベルト15及び第2下側無端ベルト15が上記の出庫処理時の回転方向とは逆方向に回転し、図2に示す堆積紙幣Pを図3及び図24に示す状態に引き込んで、後述する第5搬送路9へ受け渡す。
ここで、前述したように、第1上側無端ベルト17の回転軸94a,94bが軸変移案内穴74,75に変移自在に嵌まっているため、厚みの異なる堆積紙幣Pの挟み込みが可能となっている。堆積紙幣Pによりベルト面が上動されると、回転軸94a,94bが上方向に変移しようとするが、その変移により同時に図17に示す軸間距離LABが長くなるので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰する。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となっている。案内方向線A,Bの交差角を広げると、復元力が強くなる。堆積紙幣Pが回転軸94a側に進入する際はそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み込み力を強くするため、堆積紙幣Pの進入が円滑且つ確実に行われる。
また堆積紙幣Pが回転軸95a側から退出する際もそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み込み力を強くするため、堆積紙幣Pの退出が円滑且つ確実に行われる。
回転軸94aが変移自在であるため、伝達ベルト77aの従動ベルト車76aも変移する。本例では、この従動ベルト車76aと原動ベルト車76bとに弾力伸縮性に富む駆動力伝達用の丸ベルト77aが張架されている。例えば、張り車を用いたテンション機構(緊張機構)を付設すると、構成が複雑化する。また、ベルト車の遊動方向を原車軸を中心とする円の接線方向に合わせると、配置関係の自由度が薄れる。それ故、弾力伸縮性に富む丸ベルト77aを張架して、図14に示す軸間距離Lを可変できるようにすれば、構成の簡略さと配置関係の自由度の確保を実現でき、どんな姿勢でも堆積紙幣の搬送が可能となる。
なお、図25及び図26は第4搬送路の変形例を示す。この変形例は、紙幣のジャミング時や装置の保守点検時に第4搬送路を開閉できるようになっている。第1上側無端ベルト17等を搭載した上側ベルトユニット93が支点92の回りに旋回可能であり、第1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15との接触が解除できる。
〔第5搬送路及びリジェクト庫〕 図27は同紙幣払出し装置における第5搬送路及びリジェクト庫を右側面図、図28は図27中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図29は図28中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図30は図28中のb−b′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図31は図28中のc−c′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図32は第5搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図、図33は第5搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。
第5搬送路9は、図29に示すように、上下に遊動可能の第2上側無端ベルト18(18a,18b)と、これに対して接触走行する第3下側無端ベルト96(96a,96b)とから成る。第3下側無端ベルト96(96a,96b)は搬送駆動モータ(図示せず)により回転される伝達ベルト80b及びベルト車79bによって回転する。第3下側無端ベルト96の駆動軸100には叩き羽根車90bが固定されており、リジェクト紙幣の逆方向への送り動作において、紙幣がリジェクト庫14へ投出される際、叩き羽根車90bがリジェクト紙幣を叩き落とすようになっている。
第2上側無端ベルト18(18a,18b)の駆動ベルト車の回転軸94cと従動ベルト車の回転軸94dは軸変移案内穴(軸受長穴)74c,74dと75c,75dに嵌まっている。図17に示す如く、軸変移案内穴の両案内方向線C,Dは逆ハの字状に上に開いて、軸変移案内穴よりも下側で交差している。この軸変移案内穴74,75に嵌まる回転軸94c,94dは上下に遊動可能であるが、両案内方向線A,Bが上側で開いているため、ベルト面にこれを上動する力が作用すると、回転軸94c,94dが上方向に変移しようとするが、その変移により同時に軸間距離LCDが長くなるので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰する。
第2上側無端ベルト18の回転軸94cを駆動回転する駆動伝動系は、軸100に固定した原動平歯車78cに噛み合う従動平歯車78dと、従動平歯車78dのギア軸95bに固定した原動ベルト車76dと、回転軸94cに固定した従動ベルト車76cと、原動ベルト車76dと従動ベルト車76acに張架された弾力伸縮性に富む丸ベルト77bとを有している。
送り先切り換えゲート10により第3搬送路6から第5搬送路9に振り分けられたリジェクト紙幣Pは、第5搬送路9を構成する第2上側無端ベルト18(18a,18b)と第3下側無端ベルト96(96a,96b)と挟まれて水平搬送され、図2及び図29に示す如く、リジェクト庫14内に投出されて積み重ねられる。
紙幣の取込み処理において、堆積紙幣Pが第4搬送路から第5搬送路へ受け渡されると、進入側の回転軸94dがその軸変移案内穴75に沿って上方に弾力復元的に変移する。このため、堆積紙幣Pの厚さが異なっていても、その堆積紙幣Pの進入が容易である。また回転軸94c側での退出でも、図32に示す如く、回転軸94cが軸変移案内穴74に沿って上動するので、堆積紙幣Pの退出が容易である。堆積紙幣Pによりベルト面が上動されると、回転軸94c,94dが上方向に変移しようとするが、その変移により同時に図29に示す軸間距離LCDが長くなるので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰する。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となっている。案内方向線C,Dの交差角を広げると、復元力が強くなる。
この第5搬送路9においても回転軸94cが変移自在であるため、伝達ベルト77bの従動ベルト車76cも変移する。本例では、この従動ベルト車77bと原動ベルト車76dとに弾力伸縮性に富む駆動力伝達用の丸ベルト77bが張架されている。このため、図32に示す軸間距離Lを可変できる。構成の簡略さと配置関係の自由度の確保を実現でき、自由な姿勢でも堆積紙幣の搬送が可能となる。
〔シャッタ装置〕 図34は本紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の開放状態を示す縦断左側面図、図35は図34中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図36は本紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の閉鎖状態を示す縦断左側面図、図37は図36中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。
シャッタ装置13は、出金口12の内側面に沿って昇降するシャッタ部材101と、このシャッタ部材101の両側に固定されており、スライド案内レール103a,103bに沿って摺動可能のスライダ102a,102bと、シャッタ開閉駆動モータ108の出力軸に固定されたベルト車106とアイドル用ベルト車107との張設された丸ベルト104と、丸ベルト104の一部にスライダ102bを連結するクランプ部材105とを有して成る。
例えば、シャッタ部材101を上昇させて出金口12の閉鎖途中において、出金口12から手などの異物が進入し、シャッタ部材101に挟まれようになると、その瞬間、駆動負荷が過負荷状態になるため、ベルト車106が丸ベルト104上をスリップして空回りするため、シャッタ部材101はそれ以上上昇せず、シャッタ部材101が過度に異物を挟み込むことがなく、異物損傷等が発生せずに済む。従来のように、異物進入を検出するセンサや緊急停止装置を用いていないため、装置構成を簡略化できる。特に、トルクリミッタ手段として、ベルトとベルト車の伝動機構を用いているため、装置コストの低廉化を実現できる。
本発明の実施形態に係る紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の一時堆積状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の一時堆積後の一括排送状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払い出し装置において払出し紙幣の取込み処理時の紙幣の流れを示す縦断右側面図である。 同紙幣払い出し装置において収納紙幣の回収処理時の状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払い出し装置を紙幣補充口側から見た状態を示す斜視図である。 同紙幣払出し装置に用いる紙幣繰り出し収納庫を示す右側面図である。 同紙幣繰り出し収納庫を示す平面図である。 同紙幣繰り出し収納庫を示す正面図である。 同紙幣繰り出し収納庫を示す背面図である。 図7中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 図10に示す紙幣繰り出し状態よりも繰り出し動作が更に進んだ状態を示す矢視図である。 同紙幣払出し装置に用いる別の紙幣差し込み補助装置において、余裕空隙に紙幣の先縁が入り込み受容された状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払出し装置に用いる別の紙幣差し込み補助装置において、紙幣の先縁が圧接巻き込み部域へ押し付けられた状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払出し装置における一時堆積排送装置及び第4搬送路を示す縦断右側面図である。 図14中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図である。 同一時堆積排送装置及び第4搬送路を示す縦断左側面図である。 図15中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図である。 図15中のb−b′線で切断した状態を示す矢視図である。 図15中のc−c′線で切断した状態を示す矢視図である。 同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇過程を示す縦断右側面図である。 同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了後の状態を示す縦断右側面図である。 図21中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図である。 同一時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了時の状態を示す縦断左側面図である。 同紙幣払出し装置における第4搬送路の堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払出し装置における第4搬送路の分割構造を示す縦断右側面図である。 同第4搬送路の分割構造において開放状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払出し装置における第5搬送路及びリジェクト庫を右側面図である。 図27中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 図28中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 図28中のb−b′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 図28中のc−c′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 同紙幣払出し装置の第5搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図である。 同紙幣払出し装置の第5搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。 同紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の開放状態を示す縦断左側面図である。 図34中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 同紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の閉鎖状態を示す縦断左側面図である。 図36中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図である。 現金払出し機の設置状況を示す斜視図である。 従来の紙幣払出し装置において、紙幣の一時堆積状態を示す縦断側面図である。 従来の紙幣払出し装置において、紙幣の一時堆積完了後の昇降台の上昇した状態を示す縦断側面図である。 従来の紙幣払出し装置において、堆積紙幣の排送過程を示す縦断側面図である。 従来の紙幣払出し装置において、出金口での堆積紙幣の取込み過程を示す縦断側面図である。 従来の紙幣払出し装置において、取込み紙幣の回収状態を示す縦断側面図である。 従来の紙幣払出し装置において、紙幣補充時の状態を示す縦断側面図である。 従来の別の紙幣払出し装置において、紙幣補充時の状態を示す縦断側面図である。
符号の説明
1…紙幣払出し装置
1a…機筐
2…第1紙幣繰り出し収納庫
3…第2紙幣繰り出し収納庫
4…第1搬送路
5…第2搬送路
6…第3搬送路
7…紙幣鑑別部
8…第4搬送路
9…第5搬送路
10…送り先切り換えゲート
11…一時堆積排送装置
12…出金口
13…シャッタ装置
14…リジェクト庫
15,15a,15b…第1下側無端ベルト
16,16a,16b…第2下側無端ベルト
17,17a,17b…第1上側無端ベルト
18,18a,18b…第2上側無端ベルト
96…第3下側無端ベルト
31…収納部
31a,31b…側板
31c…前板
31d,31e…背板
31…底板
32,32a,32b…フィードローラ
33,33a,33b…摩擦ローラ
34,34a,34b…圧接バネ
35,35a,35b…バネケース
36,36a,36b,36c…間欠送り摩擦ローラ
37,37a,37b,37c…紙幣蹴り出しローラ
38,47a,47b,48a,48b…ベルト車
38a…回転軸
39,50,51…伝達ベルト
40…揺動押し当て部材
40a,40b…揺動アーム部
41,41a,41b…荷重コイルバネ
42,42a,42b…軸
43,43a,43b…ストッパ
44…紙幣ガイド板
45,45a,45b,45c…紙幣面露出穴
46,46a,46b,46c…摩擦材出没穴
49,49a,49b,49c…高摩擦係数部材
60…紙幣集積筐体
61a,61b…側板
62…前板
63…後板
64…迫り出し底板
65…昇降ベース部材
66,66a,66b,81,81a,81b…底止め突起
67…昇降駆動用モータ
67a…出力軸
68,69…ピン
70…クランク
71…連接リンク
72…昇降スライダ
73…スライド案内レール
74,74a〜74d,75,75a〜75d…軸変移案内穴(軸受長穴)
76a,76c…従動ベルト車
76b,76d…原動ベルト車
77a,77b…弾力伸縮性に富む丸ベルト
78a,78c…原動平歯車
78b,78d…従動平歯車
79a,79b,83,97…ベルト車
82,82a,82b…板バネ
84,80a,80b…伝達ベルト
85…軸
86…アーム板
87…張りローラ
88…バネ
89…テンション機構
90a,90b…叩き羽根車
91,91a,91b…ベルト出没穴
94a,94b,94c,94d…回転軸
95a,95b…ギア軸
97…ベルト車
98…長穴
98a…駆動ベルト車
98b…従動ベルト車
99,100…駆動軸
101…シャッタ部材
102a,102b…スライダ
103a,103b…スライド案内レール
104…丸ベルト
105…クランプ部材
108…シャッタ開閉駆動モータ
201…現金払出し機
202…操作パネル
203…表示器
204…出金口
205…運用室
206…紙幣払出し装置
207…仕切壁
211…バネ
212…後押し板(圧迫板)
213…カセット式紙幣繰り出し収納庫
214…フィードローラ(分離ローラ)
215…垂直送路
216…紙幣送路
217…電磁ソレノイド又はモータ
218…昇降台
219…一時堆積排送装置(一時保留部)
220…出金口
221…シャッタ板
222…紙幣取出口
223…切り換えゲート
224…カセット式リジェクト紙幣収納庫
225…紙幣ガイド
226…荷重付与機構
230…紙幣収納庫
311…底部排出口
320…圧接式重送防止装置
360,380…紙幣差込み補助装置
385…昇降式弾力加圧機構
386…昇降押し当て部材
387…コイルバネ
388…支持フレーム
P…紙幣
A,B,C,D…案内方向線
AB,LCD…軸間距離
,L…丸ベルトの軸間距離
S…紙幣集積空間
F…圧接巻き込み部域
G…余裕空隙
W…空き間

Claims (4)

  1. 紙葉類を堆積して収納する収納部、その収納部の底面に摩擦材を接触させて底部排出口から紙葉類を沿面方向に排送する紙葉類分離手段、及びそれから排送された紙葉類を1葉ずつ送り出す紙葉類重送防止手段を備えた紙葉類繰り出し収納庫と、前記収納庫から繰り出された紙葉類を出庫経路に向けて搬送する紙葉類送給手段と、前記紙葉類送給手段の送給路途中で紙葉類の異常を鑑別する鑑別手段と、前記鑑別手段の鑑別結果により紙葉類が不適格のときはその紙葉類を回収経路へ振り分けると共に、適格のときは紙葉類の前記出庫経路への進入を許容する送り先切り換え手段と、前記出庫経路上へ送り込まれた紙葉類が1葉ずつ投出されて縦積み堆積した後、その堆積紙葉類を一括して排送する紙葉類一時堆積排送手段と、その紙葉類一時堆積排送手段から排送される堆積紙葉類を出庫口へ順送し又は前記出庫口の堆積紙葉類を回収口へ逆送する堆積紙葉類送給手段とを有する紙葉類払出し機であって、
    前記紙葉類一時堆積排送手段は、摩擦回転材出没穴が開口した迫り出し底部材と、その迫り出し底部材を落ち止めする底止め部を持ち、紙葉類集積空間を画成する紙葉類集積筐体と、前記迫り出し底部材の下方で前記摩擦回転材出没穴に臨む下側回転摩擦材を支持しており、昇降駆動機構により昇降動作を行う昇降ベース部材と、前記昇降ベース部材の最下位で前記下側摩擦回転材の接触レベルを前記底止め部にて落ち止めされた前記迫り出し底部材の摩擦回転材出没穴のレベルより下方に離間保持し、前記昇降ベース部材の上昇につれ前記迫り出し底部材を前記底止め部より浮かして上昇させながら前記下側摩擦回転材の接触レベルと前記摩擦回転材出没穴のレベルとの間隔を接近させて保持する弾力式間隔保持手段と、前記下側摩擦回転材と対を成し、前記紙葉類集積空間の上方で支持された上
    側摩擦回転材と、を有して成ることを特徴とする紙葉類払出し機。
  2. 請求項において、前記弾力式間隔保持手段は、前記昇降ベース部材と前記迫り出し底部材との間に介在しており、前記昇降ベース部材の最下位で前記迫り出し底部材を無拘束又はそれに近い引っ張り状態で下方に付勢するばね部材であることを特徴とする紙葉類払出し機。
  3. 請求項において、前記下側摩擦回転材は下側無端ベルトであり、前記上側摩擦回転材は上側無端ベルトであることを特徴とする紙葉類払出し機。
  4. 請求項において、前記上側無端ベルトの両端ベルト車の回転中心を変移可能に許容する軸変移案内手段を有しており、それらの両案内方向線が回転中心の変移範囲よりも下側で交差して成ることを特徴とする紙葉類払出し機。
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