JP3687613B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、TAB(Tape Automated Bonding)またはTCP(Tape Carrier Package)と称されるテープキャリア技術を用いて形成される樹脂封止型の半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の半導体装置の一例として、特開平4−124846号公報に開示された技術がある。この技術は、図15に示すように、フィルムテープ2に2種類の打ち抜き部1,3および1つの開口部5が形成されている。また、フィルムテープ2には、1コマ毎に多数のリード4からなる4つのリード群4a〜4dが形成され、さらにリード4に接合される集積回路チップ6が搭載されている。この技術において特徴的なことは、開口部5が樹脂封止領域内であって、かつリード群4aとリード群4dとの間に形成され、したがって樹脂封止をする場合、この開口部14を通って溶融樹脂が移動できる点にある。
【0003】
また、この開口部4とは別に、リード群4a〜4dが配設された樹脂封止領域内に打ち抜き部1が形成されている。この打ち抜き部1を介しても樹脂封止に際して溶融樹脂が移動できる構成となっている。なお、図15中、符号3で示す打ち抜き部はアウターリードホールであり、樹脂封止を行った後に半導体素子を打ち抜くための開口部である。
【0004】
この構造の装置によれば、例えばトランスファーモールドによって集積回路チップを樹脂封止する場合において、上金型の樹脂注入室と下金型の樹脂注入室とで、樹脂の流量が異なるときでも、溶融樹脂が主として開口部5を通って流量の多い側から少ない側に流れ込むので、上下の樹脂注入室における樹脂流量の平衡を保つことができる。
【0005】
この半導体装置においては、上述のような利点を有する反面、図16に示すように、打ち抜き部1がフィルムの辺に沿って広範囲に形成されているため、例えば搬送時などにフィルムテープに引張り力Fが作用すると、図中鎖線で示すように、フィルムテープが変形しやすいという問題がある。このような変形によって、フィルムテープ上に形成されたリード4が破断することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するものであり、その目的とするところは、トランスファーモールド工程において、樹脂圧によるフィルムの変形が抑制され、かつ樹脂封止部の剥離が防止された半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明の半導体装置は、デバイスホールを有する電気絶縁性のフィルムと、このフィルムの表面の複数のリード形成領域において形成され、所定のパターンで配列された多数のリードからなるリード群と、前記フィルムのデバイスホール内に配置され、前記リードの一端が電極と接続された集積回路チップと、少なくとも、前記集積回路チップ、前記フィルムおよび前記リード群を封止する樹脂封止部と、を含み、前記フィルムは、前記リード形成領域以外の領域に設けられ、かつ前記デバイスホ−ルの角部から対向する前記フィルムの外周角部の間に設けられた少なくとも1つの帯状開口部からなる第1開口部と、前記リード形成領域内に設けられた複数の開口部からなる第2開口部と、を含む。そして、この半導体装置においては、前記リードは、前記デバイスホール内に突出するインナーリード部と、前記フィルムより外方に突出するアウターリード接合部とを含み、このアウターリード接合部には、該アウターリード接合部より機械的強度の大きいアウターリードが接続されていることが望ましい。
【0008】
前記半導体装置においては、リードが形成されない領域において少なくとも一つの開口部からなる第1開口部を設けるとともに、リード形成領域においても第2開口部を設けたため、例えばトランスファーモールドなどの成形時にこれらの開口部を介して溶融樹脂が流通する。その結果、前記フィルムの両側における樹脂が連通し、樹脂封止部と前記フィルムなどの被封止体との接合が強固となり、樹脂封止部の剥離が防止される。さらに、前記第2開口部は、分割された複数の開口部から構成されて十分な機械的強度が確保されているため、フィルム搬送時などに作用する引張力によるフィルムの変形が抑制される。その結果、フィルムの変形によるリードの破断や短絡が防止される。
【0009】
前記半導体装置においては、前記第2開口部を構成する開口部の相互間に帯状の連続部が存在し、かつこの帯状の連続部は、その長手方向が前記フィルムの辺と交叉する方向にあることが望ましい。このように帯状の連続部をフィルムの辺に対して交叉する方向に形成することにより、例えばフィルムの面方向に引張力が作用した場合に、この引張力は帯状の連続部によって分散されて吸収され、フィルムの変形が効果的に抑制される。
【0010】
さらに、前記帯状の連続部は、その長手方向が前記リードと直交する方向にあることが望ましい。帯状の連続部がリードに対して直交する方向に設けられることにより、フィルムはリードの軸方向の引張力に対して十分な機械的強度を確保することができ、かつリードの第2開口部での長さを短くすることができるので、リードの変形によるリード間の短絡あるいは断線の発生を抑制することができる。
【0011】
また、前記第2開口部を構成する複数の開口部は、前記フィルムに作用する引張力をできるだけ均等に吸収するために、フィルムの辺に沿って対称的に配列されていることが望ましい。
【0012】
そして、前記第2開口部を構成する開口部は前記リードの屈曲部から離れた位置に形成されることが望ましい。このような屈曲部に開口部が位置すると、屈曲部の機械的強度は他の直線部分より小さいために、リードが変形しやすくなるからである。
【0013】
前記半導体装置において、前記リード群を構成するリードのうち最も外側に位置するサイドリードは、他のリードより太くて大きな機械的強度を有することが望ましい。サイドリードを太くすることにより、例えばフィルムとリードフレームとを位置合わせする際に行われる画像認識において、誤認識を起こすことがない。また、サイドリードの機械的強度が大きくなることにより、例えばトランスファーモールド時の樹脂圧等に充分耐え得ることができる。
【0014】
前記半導体装置において、前記集積回路チップは、前記樹脂封止部の厚み方向のほぼ中心に位置することが望ましい。半導体装置を構成する部材のうち最も大きな体積を有する集積回路チップを樹脂封止部のほぼ中央に位置させることにより、例えばトランスファーモールド時に被封入体によって分割される上下のキャビティ体積をほぼ同等にすることができ、上下のキャビティ体積が異なることによって生じる溶融樹脂の上下方向の流れによる過大な圧力を被封入体に加えることを抑制することができる。その結果、フィルムやリードの変形あるいは集積回路チップの変位を防止することができる。
【0015】
前記半導体装置において、前記リードのインナーリード部および前記集積回路チップの電極を含む領域に、該リードおよび前記樹脂封止部を構成する樹脂と密着性のよい樹脂からなる樹脂層が形成されることが望ましい。この樹脂層を設けることにより、集積回路チップの電極周辺部分を密着性の良い樹脂で保護することができ、封止部の剥離あるいはクラックなどの発生を防止することができる。
【0016】
前記半導体装置において、前記集積回路チップには放熱部が接続され、集積回路チップの熱を前記放熱部を介して外部に放出することが望ましい。
【0017】
本発明の半導体装置の製造方法は、
(A)フィルムキャリアに、少なくとも、デバイスホール、リード形成領域以外の領域でかつ前記デバイスホ−ルの角部から対向する前記フィルムキャリアの外周角部の間に設けられた少なくとも1つの帯状開口部からなる第1開口部、およびリード形成領域内に複数の開口部からなる第2開口部を形成する工程と、
(B)前記フィルムキャリアに導電フィルムを接合し、さらにフォトリソグラフィおよびエッチングによって前記フィルムキャリアのリード形成領域に、前記デバイスホール内に突出するインナーリード部とアウターリード接合部とを含むリードを形成し、前記デバイスホール内に集積回路チップを配置し該集積回路チップの電極と前記インナーリード部とを接続する工程と、
(C)前記アウターリード接合部と同じピッチで配列されかつ該アウターリード接合部より機械的強度の大きいアウターリードを有するリードフレームを前記フィルムキャリアの所定位置に重ね合わせ、前記アウターリード接合部と前記アウターリードとを接続する工程と、
(D)前記集積回路チップ、前記リードおよび前記アウターリードの一部をトランスファーモールドによって樹脂封止する工程と、を含む。
【0018】
この製造方法によれば、本発明の半導体装置を効率よく、かつ高い歩留まりで製造することができる。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)
図1は、本実施例の半導体装置1000の要部を模式的に示す平面図、図2は図1の一部(隅部)を拡大して示す部分平面図、図3は、半導体装置1000をほぼ中央で縦方向に切断した断面図である。
【0020】
本実施例の半導体装置1000は、電気絶縁性のフィルム10、このフィルム10の一方の表面に形成された複数のリード群30A〜30D、集積回路チップ(ICチップ)20および樹脂封止部50を含む。
【0021】
前記フィルム10は、その中央にICチップ20を搭載するためのデバイスホール12が形成されている。また、フィルム10の表面においては、フィルム10のほぼ対角線に沿って分割された4つの領域によってリード形成領域100〜400が構成されている。そして、これらのリード形成領域100〜400は、相互に隣接する領域がそれぞれ所定間隔で離れており、リードが形成されない領域500〜800が形成されている。
【0022】
前記リードが形成されない領域500〜800のそれぞれには、フィルム10の対角線に沿ったスリット状の第1開口部14a〜14dが形成されている。これらの第1開口部14(14a〜14d)は、トランスファーモールドの際に溶融樹脂が通過しやすいように、フィルム10の機械的強度を低下させない程度にできるだけ大きく形成されることが望ましい。
【0023】
前記リード形成領域100〜400においては、フィルム10上に所定のパターンで配列された多数のリード30からなるリード群30A〜30Dがそれぞれ形成されている。リード30は、前記デバイスホール12に向けて突出するインナーリード部(フィンガー)32と、フィルム10の辺10aより外方に向けて突出するアウターリード接合部34を有する。そして、前記インナーリード部32は、デバイスホール12内に配置されたICチップ20の電極22に接続され、他方のアウターリード接合部34は、アウターリード40に接続されている。前記インナーリード部32は、その先端に突起(バンプ)32aを有し、この突起32aが前記電極22に接合されている。この接合方式は、後に詳述するが、メサバンプ方式と呼ばれている。
【0024】
各リード群30A〜30Dを構成するリード30は、図2に示すように、符号AおよびBで示す線上において屈曲され、インナーリード部32側のリードピッチに比べてアウターリード接合部34側のリードピッチが大きくなるように配置されている。例えば、インナーリード部32側のリードピッチは40〜200μm、アウターリード接合部34側のリードピッチは100〜500μmに設定されている。
【0025】
本実施例においては、各リード群30A〜30Dにおいて、各リード群の最も外側に位置するサイドリード36は、他のリード30に比較してその径が大きく形成されている。具体的には、サイドリード36は、他のリード30の約1.5〜3倍程度の径を有することが望ましい。例えばリード30の径が80〜100μmの場合には、サイドリード36の径は160〜200μmに設定される。
【0026】
このように、各リード群30A〜30Dの両側のサイドリード36を太くすることにより、例えばフィルムとリードフレームとを位置合わせする際に行われる画像認識において、誤認識を起こすことがない。また、サイドリード36の径を大きくすることによりその機械的強度が大きくなり、例えばモールド時の樹脂圧等に充分耐え得ることができる。通常、高密度なリードを形成する際には、リードの径を小さくする必要があるためにその機械的強度が小さくなり、リード、特に最も端に位置するサイドリードにストレスがかかり、リードの断線が生じやすくなる。
【0027】
フィルム10の材質は特に制限されるものではないが電気絶縁性に加えて耐熱性を有することが好ましく、例えばポリイミド樹脂,ポリエーテルイミド樹脂,ポリエステル樹脂,ガラス繊維を含むエポキシ樹脂等を挙げることができ、特にポリイミド樹脂が好ましい。また、アルミナ,窒化アルミニウム,炭化ケイ素等のセラミックス材料からなるフィルムも機械的強度および熱伝導性がよいため、フィルム10として用いることが可能である。
【0028】
前記リード形成領域100〜400には、それぞれ複数の開口部16a〜16eからなる第2開口部16が形成されている。これらの開口部16a〜16eは、前記フィルム10の辺10aに沿って対称的に配置されている。また、各開口部16a〜16eは、相互に隣接する開口部の縁がほぼ平行に形成され、その結果、開口部16a〜16eの相互間には帯状連続部18a〜18dが構成されている。これらの帯状連続部18(18a〜18d)は前記フィルム10の辺10aに対して交叉する方向に形成されている。この実施例の場合には、図1において、前記辺10aに対して右側の帯状連続部18a,18cと左側に位置する帯状連続部18b,18dとはそれぞれその方向が逆向きであり、かつ前記辺10aに直交する軸に対してそれぞれ約45度をなすように形成されている。
【0029】
このように帯状連続部18をフィルム10の辺10aに対して交叉する方向に形成することにより、例えばフィルム10の面方向に引張力(図1においてFで示す)が作用した場合に、この引張力Fにより発生する応力が帯状連続部18に沿って発生することにより、引張力Fは分散した状態で吸収される。その結果、引張方向におけるフィルムの変位量を小さくすることができ、フィルム10の変形が効果的に抑制される。
【0030】
また、前記帯状連続部18はリード30と直交する方向に形成されることが好ましい。具体的には、図2において示すように、帯状連続部18(18c)がリード30に対して直交する方向に設けられているため、フィルム10はリード30の軸方向の引張力に対して十分な機械的強度を確保することができる。さらに、リード30の屈曲部(図2においてA,Bで示す部分)には、開口部が位置しないことが望ましい。このような屈曲部に開口部が位置すると、屈曲部の機械的強度は他の直線部分より小さいために、リードが変形し易くなるからである。
【0031】
このように、本実施例においては、リード形成領域100〜400のそれぞれに、複数の開口部16a〜16eからなる第2開口部16を特定の配列で設けることにより、モールド時における樹脂の流通を可能にしながら、フィルム10の変形を抑制する補強作用を果たすことができる。その結果、フィルム10の変形に伴うリード30の断線を防止することができる。
【0032】
以上のように、本実施例の半導体装置1000においては、リードが形成されない領域500〜800において、第1開口部14を設けるとともに、リード形成領域100〜400においても、第2開口部16を設けたため、トランスファーモールド時にこれらの開口部14,16を介して溶融樹脂が流通するため、フィルム10の両面におけるモールド樹脂が連通され、樹脂封止部の剥離が防止される。
【0033】
さらに、第2開口部16を複数の開口部16a〜16eに分割してフィルム10の機械的強度を確保したため、フィルム搬送時などに作用する引張力によるフィルム10の変形が抑制され、フィルムの変形によるリード30の破断が防止される。
【0034】
この実施例において、前記第1開口部14および第2開口部16の形状や個数は特に限定されず、溶融樹脂の流通が可能であり、かつフィルム10の強度を確保することができる範囲において多様な態様を取ることができる。例えば、第1開口部14および第2開口部16の変形例としては、図4に示すように、ほぼ三角形の開口部16g〜16hを上下方向を交互に変えて配列した構成を取り得る。
【0035】
次に、前記半導体装置1000の製造プロセスの一例について説明する。なお、フィルム10,リード群30A〜30D,フィルム10に設けられた開口部14,16の構成については、簡略化して示す。
【0036】
まず、図5に示すように、母材である長尺のフィルムキャリア70(厚さ75〜125μm)に、デバイスホール12,スプロケットホール72,アウターリードホール74,第1開口部14および第2開口部16が金型を用いた打ち抜きによって形成される。次に、このフィルムキャリア70に銅箔(通常厚さ18〜35μm)を接着剤によって貼付け、さらにフィルムの両面にフォトリソグラフィ技術によって、フォトレジストの塗布,マスク露光,現像を行い、さらにエッチングを行うことにより、所定パターンのリード30からなるリード群30A〜30Dが形成される。不要となったフォトレジストは除去される。リード30は、通常、その表面にSn,Au,ハンダなどによるメッキ処理が行われている。本実施例のリードは、銅線の表面に下地としてNiメッキが施され、さらにAuメッキが施されている。
【0037】
次に、ICチップ20を前記デバイスホール12内の所定の位置に配置し、ICチップ20の表面に設けられた電極22とリード30のインナーリード部32とをヒートツールを用いた加圧,加熱(通常300〜400℃)により接続してインナーリードボンディング(ILB)を行う。
【0038】
アウターリード40が形成されたリードフレーム80(図6参照)を別途作成しておく。このリードフレーム80を前記フィルム70上に載置し、リード30のアウターリード接合部34が前記アウターリード40と重なり合うように位置合わせを行う。その後、アウターリード接合部34とアウターリード40とを溶接あるいはハンダ付けなどの接合手段によって一括して接続する(アウタボンディング)。
【0039】
その後、ICチップ20、リード30およびアウターリード40の一部を含む領域をトランスファーモールドによって樹脂で封止し、樹脂封止部50を形成する。ついで、アウターリード40にハンダメッキを行い、さらにアウターリード40をプレスによって切断して、半導体装置を製造する。その後、必要に応じて、アウターリード40を折り曲げてプリント配線基板等への実装が行いやすいように成形することもできる。
【0040】
以上のような製造プロセスにおいては、リードフレーム80を用いてアウターリード40を形成するため、リードとは独立してアウターリード40のサイズや強度を設定することができる利点がある。
【0041】
上記工程において、インナーリード部32とICチップ20の電極(図示せず)との接合手段としては、通常用いられるバンプ方式,転写バンプ方式およびメサバンプ方式のいずれを用いてもよいが、メサバンプ方式を好ましく用いることができる。メサバンプ方式は、リードの先端をハーフエッチング加工し、リード先端にリードと一体的にバンプを形成するものである。メサバンプの具体的な製造方法としては、例えば特開昭55−162253号公報に開示された方法を採用することができる。メサバンプ方式は、ICチップ上にバンプを形成する特殊な設備が不要であること、アルミニウムパッドのICチップが使用できること、歩留まりが高く、実装コストが安くなること、薄型の実装が可能であることなどの特徴を有する。
【0042】
さらに、上記工程においては、ICチップ20と樹脂封止部50を構成する樹脂との密着力を高めるために、ICチップ20の裏面に研削やエッチング等により凹凸を形成することが好ましい。また、前記フィルム10の表面には、樹脂封止部50を構成する樹脂との密着性を高めるために、例えばアルゴンやヘリウム等の不活性ガス、酸素、CF4 等の反応性ガス、あるいは水素等の還元性ガスを含む気相中でプラズマ処理を行うことが好ましい。
【0043】
このようなTAB技術によるパッケージは、他の実装方式に比べ、例えばワイヤボンディング方式に比べ、高密度で薄型の実装が可能であること、インナーリードボンディング並びにアウターリードボンディングをそれぞれ一括で行うことができること、テープ上で電気的特性の検査ができるため、マルチチップ実装を行っても、実装の歩留まりを低下させることがないこと、などの利点を有する。
【0044】
(第2実施例)
図7は、本発明の第2実施例の半導体装置2000を模式的に示す断面図であり、図8は、図7に示す半導体装置2000の要部を拡大して示す部分断面図である。
【0045】
半導体装置2000は、その基本的構造は前記半導体装置1000と同様であるため、実質的に同一な部材には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施例の半導体装置2000が前記半導体装置1000と異なる点は、ICチップ20が半導体装置2000の厚み方向においてほぼ中央に位置するように構成した点である。
【0046】
前記半導体装置1000においては、図3に示すように、フィルム10の表面に形成されたリード30は直線状に外方に延設され、そのアウターリード接合部34とアウターリード40とが接合され、かつ前記インナーリード部32の先端にICチップ20が吊り下げられた状態で接続されているため、ICチップ20は樹脂封止部50の中心より下方に位置している。
【0047】
これに対し、本実施例の半導体装置2000においては、樹脂封止部50の厚み方向の中心C.L.上にICチップ20の中心が位置している。この構成をとるために、リード30のインナーリード部32およびアウターリード接合部34にフォーミングが施されている。これらのフォーミングは、次式が成立するようにフォーミングの程度(フォーミング厚)が設定されている(図8参照)。
(式)
1/2(dLF)+dTAB +dOF=dIF+dIL+1/2(dIC) ここで、dLF:アウターリード(リードフレーム)厚
TAB :リード厚
OF:アウターリード接合部のフォーミング厚
IF:インナーリード部のフォーミング厚
IL:インナーリード部厚
IC:ICチップ厚
上式におけるフォーミング厚dOF,dIFはリード30,アウターリード40およびICチップ20の厚みによって設計される必要がある。現状では、ICチップの厚みが他の部材に比べて大きく、樹脂封止部50の厚みは事実上ICチップの厚みに依存している。例えば、ICチップ10の厚みdICは200〜600μm、リード30の厚みdTAB は10〜40μm、アウターリード40の厚みdLFは100〜300μm、インナーリード部32の厚みdILは5〜30μmであると、インナーリード部32のフォーミング厚dIFは50〜200μm、アウターリード接合部34のフォーミング厚dOFは−85〜720μmに設定される。ここにおいて「−」の符号は、図8に示すフォーミングの方向と反対方向のフォーミングを意味する。このような半導体装置においては、樹脂封止部50の厚みは通常、1〜5mmとなる。将来的に、ICチップの厚みが薄くなり、例えばその厚さが100〜200μm程度まで薄肉化された場合には、その厚みはアウターリードとほぼ同程度となるため、リードのインナーリード部32のフォーミング厚はさらに小さくすることが可能となり、例えば0〜50μmの範囲に設定することができ、この場合には樹脂封止部の厚みはさらに薄肉化され200〜1000μm程度にすることが可能である。
【0048】
本実施例のようにICチップ20の位置を樹脂封止部50の厚み方向の中心位置に配置させることにより、以下に説明するような有利な機能を達成することができる。
【0049】
すなわち、この種の半導体装置を製造するための封止技術の1つとして、トランスファーモールドがある。トランスファーモールドのプロセスにおいて、特に重要なことは、型内にインサートされる被封入体(ICチップ20が搭載されたフィルムキャリア70とリードフレーム80との接合体(図3参照))によって分割される上下のキャビティ体積のバランスである。通常、この種のモールドにおいては、単一のゲートから溶融樹脂が注入されるため、分割されたキャビティの体積がアンバランスであると、小さな体積のキャビティが溶融樹脂によって先に充填され、未だ充填されていない空間を有する反対側のキャビティに向って溶融樹脂が流れるために、被封入体に上下方向の樹脂圧が作用することになる。そのため、ICチップが傾いたりフィルムが変形することによって、リードの破断や短絡が発生することがある。
【0050】
本実施例の半導体装置2000においては、最も大きな体積を有するICチップ20をモールドのほぼ中央(上型と下型との境界)に位置させることができるため、被封入体によって分割される上下のキャビティ体積をほぼ同等にすることができる。その結果上述したような溶融樹脂の上下方向の流れによる過大な圧力を被封入体に加えることを抑制することができ、フィルムやリードの変形あるいはICチップの変位を防止することができる。なお、樹脂封止部の中心レベルにICチップ20の中心レベルを正確に一致させることは難しいので多少の誤差は許容され、例えばICチップの厚み方向のいずれかに樹脂封止部の中心レベルが位置すればよい。
【0051】
このように、本実施例によれば、前記第1実施例の作用効果に加え、トランスファーモールド時における樹脂圧による素子の変形を抑制することができるという有利な点を有している。
【0052】
図9は、本実施例の変形例を模式的に示す断面図である。この半導体装置3000においては、リード30のアウターリード接合部34にフォーミングを行わない代りに、アウターリード40の端部にフォーミングを行っている点で上記半導体装置2000と異なっている。アウターリード40の接合端42は、リードフレームを形成する際にフォーミングが行われ、そのフォーミング厚は前記式におけるフォーミング厚dOFの代りに設定される。
【0053】
(第3実施例)
図10は本発明の第3実施例の半導体装置4000を模式的に示す断面図である。この半導体装置4000は、基本的な構成は前記第1実施例と同様であるため、実質的に同一な部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この半導体装置4000が前記第1実施例の半導体装置1000と異なるのは、少なくともリード30のインナーリード部32およびICチップ20を含む領域に、樹脂封止部50を構成する樹脂とは異なる樹脂層52を形成している点にある。
【0054】
この樹脂層52は、インナーリード部32を構成する金属、特に表面にメッキされた金属、例えばAu,Sn、ならびに樹脂封止部50を構成する樹脂との密着性に優れた樹脂によって構成される。このような樹脂としては、ゴム変性されたエポキシ系樹脂やフェノール系樹脂、ポリイミド樹脂、シリコン樹脂などを好適に用いることができる。
【0055】
通常、樹脂封止部50として良く用いられるエポキシ樹脂は、リードを構成するメッキ層との密着性が低いため、熱,水分あるいは機械的な衝撃等によってリードと樹脂封止部との間に剥離あるいはクラックなどが発生し、これらの剥離あるいはクラック部分から侵入した水や活性イオンによってICチップのアルミニウム電極に腐蝕が発生するなどのトラブルが発生することがある。特に、半導体装置の実装工程などにおいて加熱されることにより、リードと樹脂封止部の熱膨脹率の違いなどにより、密着性の低い部分に剥れやクラックなどが生ずることがある。
【0056】
本実施例においては、樹脂層52を設けることにより、前記第1実施例の作用効果に加えて、ICチップ20の電極22周辺部分を密着性の良く低応力の樹脂で保護することができ、剥離あるいはクラックなどの発生を防止することができる。
【0057】
この半導体装置4000の形成においては、樹脂封止部50を形成するに先立ち、所定領域にポッティング,塗布,射出成形などの方法によって樹脂層52を形成し、その後通常のトランスファーモールドによって樹脂封止部50を形成する。
【0058】
以上のように、半導体装置4000においては、リード30および樹脂封止部50を構成する樹脂の両者と密着性の良好な樹脂層52を形成することにより、封止部の剥離やクラックの発生を防止することができる。特に、樹脂層52によってICチップ20の電極22が完全に密封されるため、その腐蝕を確実に防止することができる。
【0059】
図11は、本実施例の変形例を示す断面図である。この半導体装置5000は、基本的には前記半導体装置4000と同じであるが、樹脂層52の領域がより広く、ICチップ20の周辺のみならずリード30のアウターリード接合部34を除く広い領域にわたって形成されている。この場合には、フィルム10を構成する樹脂(例えばポリイミド樹脂)との密着性も考慮され、例えばエポキシ系のポリイミド樹脂、シリコン樹脂など好ましく用いることができる。
【0060】
(第4実施例)
図12は、本実施例の半導体装置6000を模式的に示す断面図である。この半導体装置6000は、基本的には前記第1実施例の半導体装置1000と同様であるため、実質的に同様の部材には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0061】
この半導体装置6000が、前記第1実施例の半導体装置1000と異なるのは、ICチップ20の下面に放熱部60を設けた点にある。前記放熱部60は、図13に示すように、一方の面の中央にICチップ20の接合部66を有し、さらにトランスファーモールド時に溶融樹脂を通過させるための多数の開口部62を有している。また、放熱部60は、その機械的強度を確保するために、放射状に伸びる直線状の連続部64を有することが好ましい。さらに、放熱部60は、その表面(ICチップ20が取り付けられる側と反対の面)に、樹脂封止部50との密着性を高めるために研削やエッチングによる細かな凹凸が形成されていることが好ましい。この放熱部60は、放熱効果を高めるために、できるだけ高い熱伝導性を有することが好ましく、例えば銅,アルミニウムなどの金属,BeO,SiCなどのセラミックスで形成されることが好ましい。放熱部60の大きさは特に制限はされないが、放熱効率などを考慮すると、例えばICチップ20の2倍以上に形成される。
【0062】
本実施例の半導体装置6000によれば、熱伝導度の小さい樹脂から構成される樹脂封止部50によって封止されたICチップ20の放熱を放熱部60によって促進させることにより、熱によるIC素子の特性の劣化を抑制することができる。
【0063】
図14は、本実施例の変形例を示す断面図である。この半導体装置7000においては、放熱部68が前記放熱部60より肉厚に形成され、一方の表面68aが樹脂封止部50から露出する状態で設けられている。したがって、放熱部68は、図14において、ICチップ20の下面と樹脂封止部50の下面との距離に相当する厚みを有する。
【0064】
この構成の半導体装置7000によれば、放熱部68が効率のよい放熱作用を果たし、かつトランスファーモールド時にICチップ20のスペーサとしても機能するため、ICチップ20の厳密な位置決めが不用となり、プロセスの簡略化が達成される。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、フィルムが、リード形成領域以外の領域に少なくとも1つの開口部からなる第1開口部と、リード形成領域内に複数の開口部からなる第2開口部とを有することにより、トランスファーモールド工程において、樹脂圧によるフィルムの変形を抑制することができ、かつ樹脂封止部の剥離が防止された半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の半導体装置の要部を模式的に示す平面図である。
【図2】 図1の半導体装置の一部を拡大して示す平面図である。
【図3】 第1実施例の半導体装置を示す縦断面図である。
【図4】 第1実施例の開口部の変形例を模式的に示す平面図である。
【図5】 第1実施例の半導体装置の製造プロセスを説明するためのシート状のフィルムを模式的に示す平面図である。
【図6】 第1実施例の製造プロセスを説明するためのリードフレームを模式的に示す平面図である。
【図7】 本発明の第2実施例の半導体装置を模式的に示す縦断面図である。
【図8】 図7に示す半導体装置の要部を拡大して示す部分断面図である。
【図9】 本発明の第2実施例の変形例を模式的に示す縦断面図である。
【図10】 本発明の第3実施例の半導体装置を模式的に示す縦断面図である。
【図11】 本発明の第3実施例の変形例を示す縦断面図である。
【図12】 本発明の第4実施例を模式的に示す縦断面図である。
【図13】 図12に示す放熱部の平面図である。
【図14】 本発明の第4実施例の変形例を示す縦断面図である。
【図15】 従来の半導体装置の一例を示す部分平面図である。
【図16】 図15に示す半導体装置においてフィルムの変形の様子を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 フィルム
12 デバイスホール
14(14a〜14d) 第1開口部
16(16a〜16e) 第2開口部
20 ICチップ
22 電極
30 リード
32 インナーリード部
34 アウターリード接合部
36 アウターリード
40 アウターリード
50 樹脂封止部
52 樹脂層
60,68 放熱部
30A〜30D リード群
100〜400 リード形成領域

Claims (18)

  1. デバイスホールを有する電気絶縁性のフィルムと、
    このフィルムの表面の複数のリード形成領域において形成され、所定のパターンで配列された多数のリードからなるリード群と、
    前記フィルムのデバイスホール内に配置され、前記リードの一端が電極と接続された集積回路チップと、
    少なくとも、前記集積回路チップ、前記フィルムおよび前記リード群を封止する樹脂封止部と、を含み、
    前記フィルムは、
    前記リード形成領域以外の領域に設けられ、かつ前記デバイスホ−ルの角部から対向する前記フィルムの外周角部の間に設けられた少なくとも1つの帯状開口部からなる第1開口部と、
    前記リード形成領域内に設けられた複数の開口部からなる第2開口部と、
    を含む半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記リードは、前記デバイスホール内に突出するインナーリード部と、前記フィルムより外方に突出するアウターリード接合部とを含み、このアウターリード接合部には、該アウターリード接合部より機械的強度の大きいアウターリードが接続されている半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第2開口部を構成する開口部の相互間に帯状の連続部が存在する半導体装置。
  4. 請求項3において、
    前記帯状の連続部は、その長手方向が前記フィルムの辺と交叉する方向にある半導体装置。
  5. 請求項3または請求項4において、
    前記帯状の連続部は、その長手方向が前記リードと直交する方向にある半導体装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
    前記第2開口部を構成する複数の開口部は、前記フィルムの辺に沿って対称的に配列されている半導体装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
    前記第2開口部を構成する開口部は前記リードの屈曲部から離れた位置に形成された半導体装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、
    前記リード群を構成するリードのうち最も外側に位置するサイドリードは、他のリードより大きな機械的強度を有する半導体装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、
    前記集積回路チップは、前記樹脂封止部の厚み方向のほぼ中心に位置する半導体装置。
  10. 請求項9において、
    前記集積回路チップの位置は、前記リードのインナーリード部およびアウターリード接合部のフォーミング厚によって設定される半導体装置。
  11. 請求項9において、
    前記集積回路チップの位置は、前記リードのインナーリード部および前記アウターリードのフォーミング厚によって設定される半導体装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかにおいて、
    前記リードのインナーリード部および前記集積回路チップの電極を含む領域に、該リードおよび前記樹脂封止部を構成する樹脂と密着性のよい樹脂からなる樹脂層が形成された半導体装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかにおいて、
    前記集積回路チップに放熱部が接続されている半導体装置。
  14. 請求項13において、
    前記放熱部は、複数の開口部を有する半導体装置。
  15. 請求項13または請求項14において、
    前記放熱部は、少なくとも一部が前記樹脂封止部より露出している半導体装置。
  16. (A)フィルムキャリアに、少なくとも、デバイスホール、リード形成領域以外の領域でかつ前記デバイスホ−ルの角部から対向する前記フィルムキャリアの外周角部の間に設けられた少なくとも1つの帯状開口部からなる第1開口部、およびリード形成領域内に複数の開口部からなる第2開口部を形成する工程と、
    (B)前記フィルムキャリアに導電性フィルムを接合し、さらにフォトリソグラフィおよびエッチングによって前記フィルムキャリアのリード形成領域に、前記デバイスホール内に突出するインナーリード部とアウターリード接合部とを含むリードを形成し、ついで前記デバイスホール内に集積回路チップを配置し該集積回路チップの電極と前記インナーリード部とを接続する工程と、
    (C)前記アウターリード接合部と同じピッチで配列されかつ該アウターリード接合部より機械的強度の大きいアウターリードを有するリードフレームを前記フィルムキャリアの所定位置に重ね合わせ、前記アウターリード接合部と前記アウターリードとを接続する工程と、
    (D)前記集積回路チップ、前記リードおよび前記アウターリードの一部をトランスファーモールドによって樹脂封止する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16において、
    前記工程(B)において、前記集積回路チップは、前記樹脂封止部の厚み方向のほぼ中心に位置するように配置される半導体装置の製造方法。
  18. 請求項16または請求項17において、
    前記工程(D)の前に、前記リードのインナーリード部および前記集積回路チップの電極を含む領域に、該リードおよび前記樹脂封止部を構成する樹脂と密着性のよい樹脂からなる樹脂層を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
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