JPH09326450A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09326450A
JPH09326450A JP16231896A JP16231896A JPH09326450A JP H09326450 A JPH09326450 A JP H09326450A JP 16231896 A JP16231896 A JP 16231896A JP 16231896 A JP16231896 A JP 16231896A JP H09326450 A JPH09326450 A JP H09326450A
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reinforcing plate
integrated circuit
circuit chip
conductor pattern
semiconductor device
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Kazuaki Ano
一章 阿野
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Texas Instruments Japan Ltd
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    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

Abstract

(57)【要約】 【課題】集積回路チップで発生した熱を外部に効率良く
放散する熱抵抗の低いテープBGAパッケージを提供す
る。 【解決手段】本発明は、一面側に複数の半田バンプを形
成した可撓性絶縁基板上に集積回路チップを搭載したテ
ープBGAパッケージに関するものである。テープBG
Aパッケージ1は、可撓性絶縁基板3上に補強板8を有
している。集積回路チップ2は、この補強板8上に搭載
され、その電極パッド2aは補強板の開口8aを介して
可撓性絶縁基板上の導体パターン4と接続される。その
上で、集積回路チップは樹脂10により封止される。さ
らに、補強板と半田バンプのうちの一部5aとを熱的に
接続する。集積回路チップ2の熱は、補強板のダイパッ
ド8bからブリッジ8cを通って樹脂で覆われない周辺
部8dに至る。熱の一部は、周辺部8dの表面から空気
中へ放熱され、一部は半田バンプ5aを介して外部基板
側へ放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特にパッケージに搭載される半導体
集積回路チップの放熱構造を備えたテープBGAパッケ
ージおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路パッケージの小型化、多
ピン化の要求に伴い、従来のQFP(Quad Flat Packag
e)やTCP(Tape Carrier Package)に変わるものとして
BGAパッケージが注目を集めている。BGA(Ball Gr
id Array)は、集積回路チップを実装した基板の底面側
に、接続端子である半田バンプを2次元的に配列した表
面実装型のパッケージである。接続端子を2次元的に配
列したため、多ピン化を図っても端子ピッチを1mm以
上とすることができ、従来の一括リフロー実装技術を使
用し簡易に実装し得る点もBGAの利点の一つである。
【0003】BGAパッケージの一種に、テープBGA
パッケージがある。これは、集積回路チップを搭載する
基板をTCPのように、ポリイミドの可撓性テープで構
成したものである。テープ上のチップは、樹脂により覆
われ封止される。テープBGAは、量産性、加工性の点
において他のBGAパッケージよりも優れている。しか
しながらテープBGAパッケージにおいても、他の高集
積化されたチップを搭載するパッケージと同様に、解決
されなければならない問題がある。それは、搭載した集
積回路チップの放熱性の問題である。チップの高集積化
に伴って一層パッケージの放熱性の問題が重要になって
きている。テープBGAにおいて集積回路チップは、絶
縁性のポリイミドテープ及び絶縁性の樹脂によって覆わ
れている。よってチップから発生した熱はこれらを介し
て外気中に放散されなければならない。これら絶縁性の
素材は、チップを外部の汚染された環境から守るという
面においては優れた性能を発揮するが、チップの熱を外
部に放出するという面においては良好には機能しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、搭載
した集積回路チップで発生した熱を外部に効率良く放散
する熱抵抗の低いテープBGAパッケージを提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一面側に複数
の半田バンプを形成した可撓性絶縁基板上に集積回路チ
ップを搭載した半導体装置に関するものである。本発明
の半導体装置は、可撓性絶縁基板上に補強板を有してい
る。補強板は基本的には、パッケージとしての十分な強
度を持たない可撓性絶縁基板を補強するためのものであ
る。集積回路チップは、この補強板上に搭載され、その
電極パッドは可撓性絶縁基板上の導体パターンと接続さ
れる。その上で、集積回路チップはその接続箇所を含め
て樹脂により封止される。
【0006】上記電極パッドと導体パターンとを接続す
るために補強板上に開口を形成し、この開口を介して導
体ワイヤで接続をすることが効率的である。もっとも他
の方法、例えば補強板にこの補強板とは絶縁された導体
ビアを形成しこれを介して導通を得る方法も可能であろ
う。この場合にフリップチップにより集積回路チップを
搭載する方法も可能であろう。
【0007】補強板上に開口を形成した場合には、集積
回路チップ下の補強板の領域(この部分は樹脂で覆われ
ている)は、他の補強板の領域(樹脂で覆われていな
い)と幾つかのブリッジを介して連続している。集積回
路チップの熱は、それが接している補強板の領域から上
記ブリッジを通って、外気に対し露出した補強板の領域
に至り発散される。補強板は一定の強度を得るため及び
集積回路チップの熱を効率良く外部へ放出するために熱
伝導率の高い金属、例えば銅とすることが好ましい。放
熱効率をよくするために、補強板の上にさらにヒートシ
ンクを設けることが可能である。
【0008】放熱性という面からは集積回路チップは補
強板に接していれば足り、必ずしも補強板の上に搭載さ
れなくともよい。すなわち、補強板のチップ搭載位置に
開口を形成し、この中にチップを納める。チップは熱伝
導性の接着剤を介して補強板に熱的に接続されるという
構成を採ることもできる。パッケージの高さを低くする
ためにこのような構造が採用される。
【0009】本発明は集積回路チップの放熱を図るため
に、更に特徴的な構成を有することができる。すなわ
ち、可撓性絶縁基板に形成される半田バンプのうちのい
くつかを、上記補強板に対し熱的に接続することができ
る。そのために対象となっている半田バンプの部分で、
可撓性絶縁基板と補強板を接着するための接着剤の層を
除去する。この半田バンプは補強板に直接又は熱伝導性
接着剤を介して接続される。上記補強板に集積回路チッ
プから伝わってきた熱は、この半田バンプを通して印刷
回路基板上の導体パターンに放散される。放熱用に選択
される半田バンプは、集積回路チップの電源用に用いら
れるもの、すなわち電源電位又は接地電位の供給用とす
ることができる。この場合、補強板は電源又は接地電位
と同電位に保たれ、インピーダンス整合が図られる。ま
た放熱効率をよくするためには、集積回路チップの直下
の補強板の領域に熱的に接する半田バンプを設けること
が効果的であろう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1〜5に本発明を適用した25
6ピン対応のテープBGAパッケージを示す。半導体装
置1は、方形のパッケージの中央に半導体集積回路チッ
プ2を搭載する。図1及び図2はこのパッケージの一部
を切欠いて示す斜視図である。本半導体装置1の最も下
面の層は、ポリイミドからなる可撓性絶縁基板3の層で
ある。可撓性絶縁基板3は、その上面に導体パターン4
が印刷されている。多くの導体パターン4の一端は、集
積回路チップ2が搭載される領域を残して、基板の中心
に向かって延びている。導体パターンのこの内側の端部
をインナーリード部4aと呼ぶ。各インナーリード部4
aは、搭載される集積回路チップ2の各電極パッド2a
と導体ワイヤ6を介して電気的に接続される。導体パタ
ーン4の他端は、可撓性絶縁基板3の下面に形成される
半田バンプ5の位置に対応する位置に延びている。導体
パターンのこの外側の端部をアウターリード部4bと呼
ぶ。図5には可撓性絶縁基板3上の導体パターン4の配
列が簡略化して示されている。図3及び図4で明らかな
ように、アウターリード部4bの直下の可撓性絶縁基板
3の部分には、ビア3aが形成される。各半田バンプ5
はこのビア3aを通して導体パターンのアウターリード
4bと電気的に接続される。
【0011】可撓性絶縁基板3の上面には、接着剤の層
7を介して補強板8が接着される。一つの実施例では、
補強板8は厚さ約0.25mmの銅板である。接着剤の層7
は、絶縁性のもので、導電性の補強板を可撓性絶縁基板
3の導体パターン4から電気的に分離する。集積回路チ
ップ2はこの補強板8の中央に搭載される。補強板8の
集積回路チップ2を搭載する領域の周囲には、チップの
四辺に沿って4つの開口8aが形成されている。各開口
8aからはその下の可撓性絶縁基板3の上面が臨め、導
体パターン4のインナーリード部4aが露出している。
言い換えれば開口8aは、集積回路チップの電極パッド
2aとインナーリード部4aとを空間的に連通させるた
めのものであり、インナーリード部4aが露出するよう
に開口8aの位置が決定される。各インナーリード部4
aと集積回路チップの電極パッド2aは、この開口8a
を通して配される導体ワイヤ6を通常のワイヤボンディ
ングの方法により配線することにより電気的に接続され
る。
【0012】4つの開口8aによって補強板8の中央に
は、島が形成され、集積回路チップ2はこの部分に搭載
される。以下、この島の部分をダイパッド8bと呼ぶ。
集積回路チップ2は銀ペースト又は伝熱性接着剤を介し
てダイパッド8b上に固定される。このダイパッド8b
の部分と周囲の補強板8dの部分とは、4本のブリッジ
8cによって繋がっている。ブリッジ8cは、次の2つ
の働きを持つという意味で重要である。第一に、ブリッ
ジ8cは、周囲の補強板8dに対しダイパッド8bを支
持する構造的な機能を果たす。ブリッジ8cによって周
囲の補強板8dとダイパッド8bが一体的にされていな
ければ、ダイパッド8b上に搭載された集積回路チップ
2は可撓性絶縁基板2上に支持されるだけの不安定な状
態になり、導体ワイヤ6の断線やパッケージにひび割れ
が生じるおそれがある。第二に、ブリッジ8cは、集積
回路チップ2から発生した熱を周囲の補強板8d上に逃
がす機能を果たす。集積回路チップ2の熱は、ダイパッ
ド8bに伝わり、4本のブリッジ8cから補強板8dに
至る。ダイパッド8bと周囲の補強板8dとの間の熱抵
抗は、ブリッジ8cの長さ及び断面積に比例する。熱抵
抗を低くするためには、できるだけブリッジ8cの長さ
を短くし、断面積を広くするのが良い。しかしブリッジ
の寸法は、開口8aの大きさによって必然的に決定され
る。開口8aの大きさは、導体ワイヤ6のボンディング
に支障のない広さが必要であり一定の制限がある。一つ
の実施例では、各ブリッジを、長さ約3mm、厚さ約0.25m
m、太いところの幅約0.7mm、細いところの幅約0.2mmで
成型した。また図6に示す他の実施例では、ブリッジを
長さ約0.9mm、厚さ約0.25mm、幅約0.25mmで成型した。
【0013】上記ダイパッド8b及びブリッジ8cは、
その上に搭載した集積回路チップ2の放熱をするために
重要なものであるが、これらは他にも重要な働きをす
る。後述する樹脂ポッティングの際あるいは半田リフロ
ーの際にパッケージは高温に晒され、ポリイミドの可撓
性絶縁基板3に収縮や歪みを生じることがある。可撓性
絶縁基板3の面に接着されたダイパッド8b及びブリッ
ジ8cは、熱による可撓性絶縁基板3の収縮や歪みを抑
える働きをする。
【0014】集積回路チップ2は樹脂をその上からポッ
ティングすることにより封止される。樹脂による層10
は、集積回路チップ2、導体ワイヤ6及び補強板8の4
つの開口8aを完全に覆う。集積回路チップ2から発生
する熱は、樹脂の層10を通って幾らかが放熱されるけ
れども、その殆どは先に説明したダイパッド8bからブ
リッジ8cを通って周囲の補強板8dに放熱される。本
発明のこのような構造によって、集積回路チップ及び周
囲の接続回路を外部の汚染された環境から保護しつつ
も、効率的なチップの放熱が実現される。
【0015】次に本発明のもう一つの特徴的構造につい
て説明する。可撓性絶縁基板3の下面に形成される半田
バンプ5は、本来集積回路チップ2内の回路を外部基板
に電気的に接続し、チップへの電力の供給及び信号の受
け渡しをするためのものである。本発明において一部の
半田バンプは、集積回路チップ2の熱を外部基板上に放
散するために機能する。先の実施形態において、半導体
装置1の四隅の幾つかの半田バンプ5aは、放熱用のも
のである。図2においてこれらの半田バンプ5aに斜線
を付して電気接続用のものと区別した。
【0016】放熱用の半田バンプ5aは、図3及び図4
で明らかなように、その基部が補強板8の裏面に直接接
している。すなわち、電気接続用の半田バンプ5の場合
と異なり、半田バンプ5aの位置のアウターリード部4
bと接着層7は製造段階で除去されている。従って、半
田バンプの形成前においては、可撓性絶縁基板3のビア
3aからは、導体パターンではなく、補強板8が覗いて
いる。ここに、半田バンプ5aを形成する。実施例で
は、接地電位供給用の半田バンプを放熱用として補強板
8に接触させた。放熱用の半田バンプ5aは、半導体装
置1が実装される外部基板11上の回路パターンのラン
ド12に、他の半田バンプ5と同様にはんだ付けされ
る。集積回路チップ2からブリッジ8cを伝わって補強
板8の周囲部分8dに至った熱は、その一部がその表面
から空気中に放散されると共に、他の一部はこの放熱用
の半田バンプ5aから外部基板11の回路パターンに放
散される。
【0017】実施例では、半導体装置1の四隅に位置す
る半田バンプを放熱用のものとした。この実施例に示さ
れた形状の半導体装置においては、四隅付近の半田バン
プは、半田リフロー時や環境変化によるパッケージの反
りや歪みによって、外部基板側との接続が良好に行われ
なくなる確率が最も高い。従って、この部分に電気接続
用の半田バンプを配置することはできるだけ避けること
が好ましい。放熱用の半田バンプは、仮にその幾つかが
外部基板側と良好に接続されなくても、半導体装置の機
能に重大な影響を与えることはない。従って実施例のよ
うな放熱用半田バンプ5aの配列は、一つの好適な態様
である。しかしながら、放熱用の半田バンプを他の位置
に配置することに技術的な問題はない。実施例において
可撓性絶縁基板3下面の中央の空いた領域に、放熱用の
半田バンプを形成することもできる。一般に、BGAパ
ッケージにおいて全面格子型のパッケージは、実施例の
ような周辺格子型のパッケージに比して敬遠されがちで
ある。なぜならば内側の半田バンプからの配線の引き出
しが困難であり、外部基板の層数を増やす必要が生じる
からである。内側の半田バンプを放熱用とした場合に
は、必ずしもその配線の引き出しは重要ではない。半田
バンプを接地させるランドがあれば足りる。
【0018】ある実験では従来のパッケージにおいて7
4℃/Wの熱抵抗が測定された。図1に示す半導体装置
において、同様の測定を行った結果、熱抵抗は62℃/
Wであった。
【0019】次に上記半導体装置の製造工程について述
べる。可撓性絶縁基板はTABテープの形で与えられ
る。可撓性絶縁基板の半田バンプが形成される位置に対
応してビアが開けられ、表面には成膜、写真製版の工程
によって導体パターンが形成される。別の工程で銅板に
穴開けを行い補強板を形成する。可撓性絶縁基板の導体
パターンを形成した面に接着剤を塗布し、補強板を接着
する。このときに補強板の開口から導体パターンのイン
ナーリードが臨めるように両者は位置決めされる。
【0020】可撓性絶縁基板のビアのうち、各四隅に位
置する6個のビアから覗く導体パターンの層及びその下
に位置する接着剤の層をエッチングにより除去する。こ
れによってこれらのビア内に補強板の裏面が露出する。
もっとも、除去される導体パターン及び接着剤の層の部
分を初めから形成しない、すなわちこの部分を避けて導
体パターン及び接着剤層を形成する方法を採ることもで
きる。この場合は上記除去のための工程が省略される。
補強板のダイパッドの上に集積回路チップを銀ペースト
又は伝熱性接着剤により固着する。補強板の開口を介し
て集積回路チップの電極パッドと可撓性絶縁基板上のイ
ンナーリードとをワイヤボンディングする。そして集積
回路チップ、導体ワイヤ、補強板の開口を覆うように、
樹脂をポッティングする。
【0021】上記可撓性絶縁基板の各ビアの位置に、半
田バンプを形成する。半田バンプの形成は、予め作って
おいた半田ボールを移載し溶融する方法、クリーム半田
を印刷、リフローしバンプにする方法などを用いること
ができる。外部基板上のランドに半田バンプを載置し、
一括リフローにより接合する一般的な方法で、半導体装
置を基板上に実装する。
【0022】図7及び図8は本発明の他の実施形態を示
している。この実施形態では補強板のダイパッドの部分
の構成のみが先の実施形態と異なっている。図8に示す
ように、補強板13は先の実施形態と同様の4つの開口
13aの他に、開口13aに囲まれた領域に別の開口1
3eを有している。開口13eは、搭載される集積回路
チップ2の寸法よりも一回り大きく形成されている。図
2に示すように集積回路チップ2は銀ペースト又は伝熱
性接着剤9を介して、この開口13e内で可撓性絶縁基
板3上に取り付けられる。ここで銀ペースト又は伝熱性
接着剤9は、集積回路チップ2の側面と補強板の開口1
3e内壁間に至り、それによってチップと補強板の一部
13bとを熱的に接続していることが重要である。集積
回路チップ2で発生した熱は、銀ペーストを介して補強
板13の内側13bに至り、ブリッジ13cを伝わって
補強板13の周囲の部分13dに放熱される。熱抵抗の
低下及び製造の簡素化の上では、先の実施形態の方がよ
り好適であるということが言えるが、補強板に対する集
積回路チップ2の位置を下げることによってパッケージ
全体の厚さを薄くする上で、本実施形態は意義がある。
【0023】図9は本発明の更に他の実施形態を示して
いる。本実施形態は、図1に示された半導体装置の補強
板8上に、ヒートシンク14を備えたものである。ヒー
トシンク14は伝熱性の接着剤によって補強板8の表面
に取り付けられる。集積回路チップ2から補強板8に伝
わってきた熱は、ヒートシンク14から効率良く放熱さ
れる。
【0024】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、補強板を介
して集積回路チップの放熱が効率良く行われる。補強板
上にヒートシンクを備えることによってさらに、熱抵抗
を下げることができる。熱抵抗の低いパッケージは、半
導体装置の信頼性を向上させる。
【0025】また、本発明の構造では集積回路チップ下
に補強板が位置するので、パッケージ全体の強度が増
す。そのため、パッケージの反りや、半田りフロー又は
樹脂ポッティングの際の可撓性絶縁基板の収縮などを防
止することができる。
【0026】本発明はまた、上記補強板と半田バンプの
いくつかを熱的に接続することによって、集積回路チッ
プから補強板に伝わってきた熱を更に外部基板側へ放熱
することができ、一層の熱抵抗の低下が実現される。
【0027】本発明は、上記補強板上に集積回路チップ
を搭載する構成に代えて、補強板に形成した開口内に集
積回路チップを配置し、補強板と熱的に接続した構成を
採ることができる。本構成により上記放熱の効果を維持
しながら、パッケージ全体の厚さを薄くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を256ピン対応のテープBGAパッケ
ージに適用した一実施形態を一部を破断して示す斜視図
である。
【図2】図1の半導体装置を底面側から見た斜視図であ
る。
【図3】図1の半導体装置を外部基板に実装した状態で
示す断面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】図1の半導体装置の要部を取出して示す分解斜
視図である。
【図6】補強板の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係るテープBGAパッ
ケージの断面図である。
【図8】図7の半導体装置に用いられる補強板の斜視図
である。
【図9】ヒートシンクを備えた本発明の更に他の実施形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 集積回路チップ 2a 電極パッド 3 可撓性絶縁基板 3a ビア 4 導体パターン 4a インナーリード部 4b アウターリード部 5 半田バンプ 5a 放熱用半田バンプ 6 導体ワイヤ 7 接着剤層 8 補強板 8a 開口 8b ダイパッド 8c ブリッジ 8d 補強板周辺部 9 銀ペースト又は伝熱性接着剤 10 樹脂層 11 外部基板 12 回路パターン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導体パターンを形成した可撓性絶
    縁基板と、 上記可撓性絶縁基板の一面側に設けられ上記導体パター
    ンと電気的に接続される複数の半田バンプと、 上記可撓性絶縁基板の上記半田バンプを設けた面と反対
    側の面に設けられる補強板と、 上記補強板上に搭載されその電極パッドを上記導体パタ
    ーンと電気的に接続した集積回路チップと、を備え、上
    記集積回路チップから発生する熱を上記補強板から放散
    させる半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記補強板上に上記集積回路チップの電
    極パッドと上記導体パターンを空間的に連通させる開口
    を形成した請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記補強板に形成した開口を介して上記
    集積回路チップの電極パッドと上記導体パターンを導体
    ワイヤにより接続した請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記集積回路チップ及び導体ワイヤを樹
    脂で封止した請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記補強板を銅板とした請求項1、2、
    3又は4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記補強板上にヒートシンクを設けた請
    求項1、2、3、4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記補強板と上記複数の半田バンプのう
    ちの一部を熱的に接続した請求項1、2、3、4、5又
    は6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記補強板の上記集積回路チップを搭載
    した領域と該領域下に位置する半田バンプを熱的に接続
    した請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 表面に導体パターンを形成した可撓性絶
    縁基板と、 上記可撓性絶縁基板の一面側に設けられ上記導体パター
    ンと電気的に接続される複数の半田バンプと、 集積回路チップの大きさの開口を有し上記可撓性絶縁基
    板の上記半田バンプを設けた面と反対側の面に設けられ
    る補強板と、 上記補強板の開口内に設けられその一部が補強板に接触
    する伝熱性接着剤と、 上記伝熱性接着剤によって上記補強板の開口内に固定さ
    れその電極パッドを上記導体パターンと電気的に接続し
    た集積回路チップと、を備え、上記集積回路チップから
    発生する熱を上記補強板から放散させる半導体装置。
  10. 【請求項10】 半田バンプを接合する位置に対応して
    複数のビアホールを形成した可撓性絶縁基板の表面に導
    体パターンを形成する工程と、 上記可撓性絶縁基板の導体パターンを形成した面に、上
    記導体パターンの集積回路チップと接続をする領域に対
    応して開口を形成した補強板を接着する工程と、 上記複数のビアホールのうち電源用として用いられるも
    ののいくつかから臨める導体パターン及び接着剤を除去
    して上記補強板を露出させる工程と、 上記補強板上に集積回路チップを搭載する工程と、 上記集積回路チップの電極パッドと上記導体パターンを
    上記補強板の開口を介して電気的に接続する工程と、 上記集積回路チップ及び上記補強板の開口を樹脂で封止
    する工程と、 上記可撓性絶縁基板のビアホールを介して半田バンプを
    上記導体パターン又は上記補強板に接合する工程と、を
    含む半導体装置の製造方法。
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