JP3687598B2 - 血圧計用流量コントロール弁および血圧計 - Google Patents

血圧計用流量コントロール弁および血圧計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、血圧計用流量コントロール弁および血圧計に関し、特に、血圧計における空気の排気手段として使用される血圧計用流量コントロール弁と、それを備えた血圧計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血圧計としては、各種のものが提案されているが、カフ内の圧力を所定値まで上昇させた後、この圧力を徐々に低下させていき、この減圧過程において各人の血圧値を測定する血圧計がある。上述の血圧計では、カフで腕を圧迫して血流を止めた後に減圧していき、圧迫に打勝って血液が流れ始めた時点でのカフ圧を最高血圧とし、血流を阻害しない程度まで圧迫を弱め、血管が正常な太さに回復した時点でのカフ圧を最低血圧とする。
【0003】
このような血圧計においては、カフ内の圧力を徐々に下げるために流量コントロール弁が用いられる。従来の流量コントロール弁は、たとえば特開平6−47007号公報に開示されている。この公報記載の流量コントロール弁では、フロントケースに圧力流入口(気体流入口)と圧力流出口(気体流出口)が形成されている。気体流入口に対して駆動軸が進退可能に支持されている。気体流入口に相対する駆動軸の部分にオリフィスパッキンが取付けられている。また、駆動軸には電磁コイルが取付けられている。電磁コイルの周りに永久磁石によって励磁されたヨークとプレートが配置されている。駆動軸の前部と後部とがフロントダンパーとバックダンパーを介してフレーム部に連結されている。
【0004】
この流量コントロール弁は、電磁コイルに電流を流すと、永久磁石と電磁コイルとの間で発生する電磁力により駆動軸が電磁コイルと一体に移動する。これにより、オリフィスパッキンが気体流入口を閉塞する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような流量コントロール弁では以下のような問題があった。
【0006】
腕の太い人にカフを巻付けた場合、カフに入る空気の量が大きくなるため、減圧速度を一定とすれば、減圧時間が長くなる。これに対して、腕の細い人にカフを巻付けた場合には、カフ内の空気量が小さくなる。排気量を一定とすれば、減圧時間が短くなる。腕の太い人にカフを巻付けた場合であっても、腕の細い人にカフを巻付けた場合であっても減圧にかかる時間を一定とすることが望ましい。この減圧時間を一定とするために上述のコントロール弁が用いられている。
【0007】
一般に、コントロール弁を通過する空気の流量は、コントロール弁のコイルに加えられる電圧と関連し、一般的にコイルに印加される電圧が大きいほどコントロール弁を流れる流量が小さくなる。
【0008】
しかしながら、複数個のコントロール弁を製造した場合に、コントロール弁を通過する気体の流量とコントロール弁のコイルに印加する電圧との関係は、それぞれのコントロール弁で微妙に異なる。そのため、コントロール弁を出荷する段階では、そのコントロール弁のコイルに印加する電圧とコントロール弁を通過する気体の流量との関係を測定し、その測定した内容に従ってコントロール弁に印加する電圧が制御される。
【0009】
しかしながら、従来の血圧計では、コントロール弁を血圧計に組込んで出荷した後に、コントロール弁のコイルに印加する電圧とコントロール弁を通過する気体の流量との関係が微妙に変化することがあった。これにより、コントロール弁を通過する気体の流量を適切に制御できないという問題があった。
【0010】
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、コントロール弁を通過する気体の流量を正確に制御できるコントロール弁と、それを用いた血圧計を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、従来のコントロール弁において、製造した直後の段階と、出荷されて顧客に到達した段階とでコントロール弁のコイルに印加する電圧と、コントロール弁を通過する気体の流量との関係が変化する理由について詳細に検討した。その結果、以下の知見が得られた。
【0012】
コントロール弁では、通常、フロントケースに気体流入口が設けられ、この気体流入口に相対する駆動軸の部分にオリフィスパッキンが取付けられている。このオリフィスパッキンが気体流入口を防ぐことによって、気体流入口での気体の流量が変化する。オリフィスパッキンは駆動軸の先端部に嵌め合わせられているだけである。そのため、オリフィスパッキンは駆動軸の移動方向を中心軸として回転することがある。オリフィスパッキンが回転すると、駆動軸に取付けられたオリフィスパッキンと、気体流入口との間の距離が変化する。これにより、駆動軸に取付けられた電磁コイルに印加する電圧と、気体流入口を通過する気体の流量との関係が変化することがわかった。
【0013】
通常、工場で血圧計を組立てた後に、顧客の元に届くまでには、血圧計は輸送されるため、この輸送段階でオリフィスパッキンが駆動軸の移動方向を中心軸として回転しているということが考えられる。そのため、顧客に届いた段階では、オリフィスパッキンは出荷時と比べて駆動軸の移動方向を回転軸として回転した位置である。その結果、顧客に到達した段階での電磁コイルへの印加電圧と気体流入口を通過する気体の流量との関係は、出荷時における電磁コイルへの印加する電圧と気体流入口を通過する気体の流量との関係と異なるものとなる。これにより、出荷された後に気体流入口を通過する気体の流量を的確に制御できないということがわかった。
【0014】
以上のような知見によりなされた、この発明に従った血圧計用流量コントロール弁は、気体を通過させる開口を有するハウジングと、開口に対して近づく方向と開口から遠ざかる方向とに移動できるようにハウジング内に設けられた可動部材と、可動部材の移動により開口を開閉するように可動部材に取付けられた開閉部材と、可動部材の移動方向を回転軸として開閉部材が回転することを防止する回転防止手段としてのダンパーとを備える。
【0015】
このように構成された、この発明に従った血圧計用流量コントロール弁は、可動部材の移動方向を回転軸として開閉部材が回転することを防止する回転防止手段を備える。そのため、開閉部材が回転することがないので、開閉部材と開口との距離と、開口を通過する気体の流量との関係は、血圧計用流量コントロール弁に振動などを加えても変化することがない。その結果、気体の流量を適切にコントロールすることができる血圧計用流量コントロール弁を提供することができる。
【0016】
また好ましくは、回転防止手段は、ハウジングに接続される回転防止部材を含む。回転防止部材と開閉部材とは、互いの回転を防止するように嵌合し合う。この場合、ハウジングに接続される回転防止部材により、開閉部材の回転を確実に防止することができる。なお、回転防止部材と開閉部材との嵌合としては、たとえば回転防止手段が、非円型の凹部を有し、この凹部に嵌まり合うように開閉部材が設けられてもよい。ここで、非円型とは、長軸と短軸とを有する形状であり、たとえば三角形、四角形などの他、楕円形でもよい。さらに、回転防止部材に凹凸が設けられ、この凹凸に嵌まり合うように、開閉部材にも凹凸が設けられてもよい。回転防止部材は、ハウジングに直接接続されていてもよい。また、何らかの他の部材を介在させて間接的に接続されていてもよい。
【0017】
また好ましくは、回転防止部材は、さらに開閉部材を可動部材に固着させることで開閉部材の回転を防止する。このような固着方法としては、たとえば接着剤を用いて開閉部材を可動部材に固着させてもよい。また、射出成形で可動部材に開閉部材を固着してもよい。
【0018】
また好ましくは、回転防止手段は、可動部材がその移動方向を回転軸として回転することを防止する。この場合、回転防止手段は、開閉部材だけでなく可動部材の回転をも防止することができるので、開口を通過する気体の流量をさらに精密に制御することができる。
【0019】
また好ましくは、可動部材と開閉部材とは、互いの回転を防止するように嵌合し合う。可動部材と開閉部材との嵌合としては、たとえば可動部材が、非円型の凹部を有し、この凹部に嵌まり合うように開閉部材が設けられてもよい。ここで、非円型とは、長軸と短軸とを有する形状であり、たとえば三角形、四角形などの他、楕円形でもよい。さらに、可動部材に凹凸が設けられ、この凹凸に嵌まり合うように、開閉部材にも凹凸が設けられてもよい。
【0020】
この発明に従った血圧計は、上述のいずれかの血圧計用流量コントロール弁を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った血圧計用流量コントロール弁の断面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った血圧計用流量コントロール弁100は、気体を通過させる開口としての気体流入口1hを有するハウジング1と、気体流入口1hに対して近づく方向と気体流入口1hから遠ざかる方向とに移動できるようにハウジング1内に設けられた可動部材としての作動軸6と、作動軸6の移動により気体流入口1hを開閉するように、作動軸6に取付けられた開閉部材としてのオリフィス弁12と、作動軸6の移動方向を回転軸としてオリフィス弁12が回転することを防止する回転防止手段としてのダンパー14とを備える。
【0023】
回転防止手段は、スプール2を介在させてハウジング1に取付けられる回転防止部材としてのダンパー14を含む。ダンパー14とオリフィス弁12とは、互いの回転を防止するよう嵌合し合う。オリフィス弁12と作動軸6とが嵌合し合うため、作動軸6の先端部とダンパー14とは、互いの回転を防止するように嵌合し合う。ダンパー14は作動軸6の回転を防止している。
【0024】
血圧計用流量コントロール弁100は、筐体としてのハウジング1を有する。ハウジング1は、ノズル状の筒状体に設けられてハウジング1内に連なる気体流入口1hと、この気体流入口1hに連なる複数の気体流出口1aとを有する。ハウジング1は箱状であり、この箱内にさまざまな部材が収納されている。
【0025】
ハウジング1の中心部には、軸3が設けられている。軸3は、気体流入口1hに近づく方向と気体流出口1aから遠ざかる方向とに移動することが可能なようにハウジング1内に設けられる。軸3の先端部にはオリフィス弁12が取付けられている。
【0026】
軸3の端部には、スプール2が設けられている。スプール2は、軸3を受入れて軸3を移動可能に支持する。スプール2は、ねじ15によりハウジング1に固定される。
【0027】
軸3の周りには、可動部材としての作動軸6が取り付けられる。作動軸6の先端部にはオリフィス弁12が嵌め合わされている。作動軸6は、オリフィス弁12とともに、気体流入口1hへ近づく方向と、気体流入口1hから遠ざかる方向とに移動可能なように位置決めされている。
【0028】
オリフィス弁12は弾性体からなり、その主表面12fは、軸3の延びる方向に対して傾斜している。オリフィス弁12が気体流入口1hに接触することが可能である。オリフィス弁12が気体流入口1hに接触する位置から、軸3に接続された止め軸11がストッパ18に当る位置まで軸3は移動することが可能である。なお、ヨーク9と止め軸11との間にはクッション10が設けられている。
【0029】
作動軸6の外周部にはヨーク8および9が設けられている。ヨーク8および9は、磁石7を受入れるために適した形状とされ、ヨーク8および9の間には磁石7が嵌め合わされる。磁石7は永久磁石により構成され、それぞれがコイル形状である。なお、軸3、作動軸6、磁石7、ヨーク8および9ならびにオリフィス弁12がスプール2内で一体となって動く。
【0030】
磁石7と向かい合うようにコイル5が設けられる。コイル5は、スプール2により位置決めされる。コイル5に電流を流すことにより磁界が生じる。この磁界と磁石7とが作用することにより、磁石7と、作動軸6が所定の位置まで移動する。コイル5は端子4に電気的に接続されており、端子4から電流を流されることによりコイル5が励磁する。コイル5の外側には、ヨーク外13が設けられる。ヨーク外13は、磁力を閉じ込める働きをする。
【0031】
図2は、図1で示す血圧計用流量コントロール弁100の分解斜視図である。図2を参照して、ハウジング1は、円筒形状であり、気体流出口1aを有する。ハウジング1の内部にはダンパー14が収納される。ダンパー14は薄い金属板により構成され、剛性を下げて弾性体とするために、複数本の溝14tが設けられている。ダンパー14には開口14hが設けられており、この開口14hにオリフィス弁12の先端部が受入れられる。開口14hの大きさとオリフィス弁12の大きさとはほぼ等しい。
【0032】
作動軸6の外周部には磁石7とヨーク8が設けられている。磁石7およびヨーク8はほぼ円筒形状であり、それぞれがほぼ同一の直径を有する。作動軸6の先端部分が四角形状となっており、これがオリフィス弁12に嵌まり合う。ヨーク外13はスプール2に嵌まり合い、磁力を閉じ込める役割を果たす。スプール2は、ねじ15によりハウジング1に取付けられる。スプール2とハウジング1とが一体となって筐体を構成している。筐体のうち、スプール2にダンパー14が取付けられている。
【0033】
図3は、ダンパーの正面図である。図3を参照して、ダンパー14は、中心部に設けられたほぼ四角形状の開口14hと、ダンパー14の表面に設けられた溝14tとを有する。溝14tは、曲がりくねった形状となっており、ダンパー14の剛性を低下させる役割をする。これにより、ダンパー14の開口14hは、主面の手前側へ移動することができ、かつ主面の奥側へも移動することができる。ダンパー14の開口14hには、オリフィス弁12の外周部12aが嵌め合わされる。外周部12aはほぼ四角形状であり、傾斜した主表面12fを取囲む。
【0034】
図4は、図3中のIV−IV線に沿った断面図である。図4を参照して、ダンパー14の開口14hには、オリフィス弁12の先端部が取付けられている。
【0035】
オリフィス弁12には、作動軸6が嵌め合わされている。その他の説明については、図1と同様である。
【0036】
このように構成された、この発明の実施の形態1に従った血圧計用流量コントロール弁100では、オリフィス弁12の回転を抑えられるための回転防止部材としてのダンパー14が設けられる。このダンパー14によりオリフィス弁12は、作動軸6の移動方向を中心とした回転をしない。これにより、気体流入口1hとオリフィス弁12との位置関係が変わらない。その結果、顧客に使用されるときでもオリフィス弁12が確実に気体の流量を調節することができ、信頼性の高い血圧計用流量コントロール弁を提供することができる。
【0037】
図5は、本発明品としての血圧計用流量コントロール弁における、コイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を示すグラフである。まず、図1で示す血圧計用流量コントロール弁において、コイル5に印加する電圧と、気体流入口1hを通過する気体の流量Q(単位cm3)との関係を調べた。気体流入口1hの上流と下流での圧力差は、20kPaとした。その結果を曲線200で示す。
【0038】
次に、血圧計用流量コントロール弁100に衝撃を加えた後にコイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を調べた(衝撃1回目)。その結果を曲線201で示す。
【0039】
同様にして、血圧計用流量コントロール弁100に、2回目、3回目、4回目および5回目の衝撃を加えた。各々の衝撃を加えた直後にコイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を調べた(衝撃2〜5回目)。その結果を曲線202〜205で示す。
【0040】
図5より、曲線200〜205において、流量のばらつきが小さいことがわかる。また、流量Qが100から300の範囲での、曲線の傾きの平均値(特性)を求めた。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003687598
【0042】
表1での「特性」とは、流量Qが100から300の範囲でのそれぞれの曲線の傾きであり、dQ/dV(dQは流量の変化の値、dVは電圧の変化の値)で求められる。表1より、特性のばらつきが少なく、かつ分散σも小さい値であることがわかる。
【0043】
比較品として、オリフィス弁12が円筒形状であり、ダンパー14がないサンプルを用意した。このようなサンプルでは、オリフィス弁12の、作動軸6の移動方向を中心軸とした回転を防止することができない。このような血圧計用流量コントロール弁において、図5と同様に、衝撃を加えない状態と、衝撃を加えた状態でのそれぞれでの、コイル5に印加する電圧と、気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を調べた。
【0044】
図6は、比較品としての血圧計用流量コントロール弁における、コイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を示すグラフである。曲線300は、衝撃を加える前の、コイル5に印加する電圧と、気体流入口1hを通過する気体の流量Qとの関係を示す。
【0045】
曲線301〜305は、血圧計用流量コントロール弁100に1から5回衝撃を加えた後にコイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を示す。
図6より、曲線300〜305において、流量のばらつきが小さいことがわかる。また、流量Qが100から300の範囲での、曲線の傾きの平均値(特性)を求めた。その結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
Figure 0003687598
【0047】
表2での「特性」とは、流量Qが100から300の範囲でのそれぞれの曲線の傾きであり、dQ/dV(dQは流量の変化の値、dVは電圧の変化の値)で求めた。表2より、分散σの値が大きいため、特性がばらついていることがわかる。
【0048】
これにより、本発明品では、衝撃を与えても特性の変化が少ない信頼性の高い血圧計用流量コントロール弁であることがわかる。
【0049】
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2に従った血圧計用流量コントロール弁で用いられる作動軸とオリフィス弁を示す断面図である。図7を参照して、この発明の実施の形態2に従った血圧計用流量コントロール弁では、回転防止手段101は、開閉部材としてのオリフィス弁12を可動部材としての作動軸6に固着させることでオリフィス弁12の回転を防止する。なお、この固着方法としては、オリフィス弁12を射出成形で形成することによりオリフィス弁12と作動軸6とを一体化してもよい。さらに、接着剤を用いてオリフィス弁12を作動軸6に固定してもよい。
【0050】
このように構成された、この発明の実施の形態2に従った血圧計用流量コントロール弁でも、実施の形態1に従った血圧計用流量コントロール弁と同様の効果がある。さらに、作動軸6とオリフィス弁12を一体化する場合には、図1で示すダンパー14が不要となるため、部品点数を削減することができる。
【0051】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0052】
【発明の効果】
この発明に従えば、流量を確実に制御することができる血圧計用流量コントロール弁と、それを用いた血圧計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従った血圧計用流量コントロール弁の断面図である。
【図2】 図1で示す血圧計用流量コントロール弁100の分解斜視図である。
【図3】 ダンパーの正面図である。
【図4】 図3中のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】 本発明品としての血圧計用流量コントロール弁における、コイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を示すグラフである。
【図6】 比較品としての血圧計用流量コントロール弁における、コイル5に印加する電圧と気体流入口1hを通過する気体の流量との関係を示すグラフである。
【図7】 この発明の実施の形態2に従った血圧計用流量コントロール弁で用いられるオリフィス弁と作動軸を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング、1h 気体流入口、6 作動軸、12 オリフィス弁、14ダンパー、101 回転防止手段。

Claims (6)

  1. 気体を通過させる開口を有するハウジングと、
    前記開口に対して近づく方向と前記開口から遠ざかる方向とに移動できるように前記ハウジング内に設けられた可動部材と、
    前記可動部材の移動により前記開口を開閉するように前記可動部材に取付けられた開閉部材と、
    前記可動部材の移動方向を回転軸として前記開閉部材が回転することを防止する回転防止手段としてのダンパーとを備えた、血圧計用流量コントロール弁。
  2. 前記回転防止手段は、前記ハウジングに接続される回転防止部材を含み、前記回転防止部材と前記開閉部材とは互いの回転を防止するように嵌合し合う、請求項1に記載の血圧計用流量コントロール弁。
  3. 前記回転防止手段は、さらに前記開閉部材を前記可動部材に固着させることで前記開閉部材の回転を防止する、請求項1に記載の血圧計用流量コントロール弁。
  4. 前記回転防止手段は、前記可動部材がその移動方向を回転軸として回転することを防止する、請求項1から3のいずれか1項に記載の血圧計用流量コントロール弁。
  5. 前記可動部材と前記開閉部材とは、互いの回転を防止するように嵌合し合う、請求項2に記載の血圧計用流量コントロール弁。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の血圧計用流量コントロール弁を備えた血圧計。
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