JP3687238B2 - 屋根材 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家の屋根に使用される屋根材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
家の屋根には、瓦、スレート、トタン、鉄板などの屋根材が使用されている。そして近年、太陽エネルギの有効利用を計るために、屋根の上に太陽電池を設けた家が実現されつつある。しかし、屋根の上に別個の太陽電池を設けているので、重くなり家の耐用年数が減り、設置の費用が嵩み、トータルコストはあまり良くなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、太陽電池を一体に取り付けて、軽くて安価とした屋根材を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、基板に太陽電池を張り、該太陽電池に接続されたコネクタを設けている。このように、太陽電池を貼った屋根材で屋根を直接葺けるので、軽くて安価となり、トータルコストが向上する。
【０００５】
そして、上下端には薄板部と切欠部とで防水用の重合部を形成した基板に太陽電池を張り、該太陽電池に接続されたコネクタを前記重合部に設け、基板の側端には水切り用の凸部を形成しているので、屋根を葺けば太陽電池のコネクタが接続されて施工は容易であり、屋根材の上下端は重合部により、側端は水切り用の凸部とこの凸部に取り付けられるカバーにより、防水は完全で雨漏りが生ずることはない。
【０００６】
また、前記基板の側方には太陽電池を張り付けていない脚載部が設けられているので、太陽電池が汚れたときには容易に掃除ができ、高い発電効率を維持することができるようになる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図１に示すように、屋根材１の大きさは、例えば縦２メートル、横１メートルの長方形であり、屋根材１の基板２には太陽電池３が張り付けられ、側方には太陽電池３を張り付けていない脚載部４が設けられている。
【０００８】
基板２の上端には薄板部５が形成され、下端には薄板部５に組み合わされる切欠部６が形成され、この薄板部５と切欠部６とで防水用の重合部を構成している。そして、薄板部５と切欠部６の部分には太陽電池３のコネクタ７、８が設けられている。また、基板２の側端には水切り用の凸部９、９が形成されている。
【０００９】
図２、３に示すように、この屋根材１で屋根を葺くには、家の屋根の基礎材１０の上に屋根材１を置き、基板２に開けられた固定穴２ａを介して基礎材１０へ釘又はネジなどの固定具を打ち込んで取り付ける。次に、屋根材１の薄板部５に別の屋根材１の切欠部６を重ねて置くと、両屋根材１、１のコネクタ７、８は自動的に接続される。そして、先と同様に固定具を打ち込んで基礎材１０に取り付ける。
【００１０】
このように屋根材１、１のコネクタ７、８は自動的に接続されるので、接続ミスが無く、施工も容易となる。また、屋根材１の上下端の薄板部５と切欠部６とは重ねられるので、防水は完全となり雨漏りが生ずることはない。
【００１１】
屋根の全てを屋根材１で葺いたならば、屋根材１の隣接した凸部９、９同士をカバー１１で覆い、凸部９に設けられた取付部９ａに釘又はネジなどの固定具を打ち込んでカバー１１を取り付ける。
【００１２】
このように屋根材１の側部には凸部９、９が設けられ、隣接する凸部９、９同士を覆うカバー１１が取り付けられるので、防水は完全となり雨漏りが生ずることはない。
【００１３】
そして、屋根の端部に位置した屋根材１のコネクタ７、８を、図示しないバッテリ等の電気機器に接続して、太陽電池３で発電された電力を利用する。
【００１４】
使用により太陽電池３の表面が汚れて発電効率が落ちたならば、屋根に上がって太陽電池３の表面を拭くことになる。このとき、脚載部４の上を歩いて拭くことができるので、太陽電池を傷めることがない。
【００１５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、基板に太陽電池を張り、この太陽電池に接続されたコネクタを設けているので、太陽電池付きの屋根材で屋根を直接葺け、軽くて安価となり、トータルコストが向上する。そして、基板の上下端には重合部が形成され、この重合部にコネクタが設けられ、基板の側端には水切り用の凸部が形成されているので、屋根を葺けば太陽電池のコネクタが接続されて施工は容易であり、屋根材の上下は重合部により、側面は水切り用の凸部とこの凸部に取り付けられるカバーにより、防水は完全で雨漏りが生ずることはない。また、基板の側方には太陽電池を張り付けていない脚載部が設けられているので、太陽電池が汚れたときには容易に掃除ができ、高い発電効率を維持することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の屋根材の斜視図である。
【図２】 本発明の屋根材で葺いた屋根の一部の断面図である。
【図３】 本発明の屋根材の重合部の断面図である。
【符号の説明】
１ 屋根材
２ 基板
３ 太陽電池
４ 脚載部
５ 薄板部
６ 切欠部
７、８ コネクタ
９ 凸部
１０ 基礎材
１１ カバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、家の屋根に使用される屋根材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
家の屋根には、瓦、スレート、トタン、鉄板などの屋根材が使用されている。そして近年、太陽エネルギの有効利用を計るために、屋根の上に太陽電池を設けた家が実現されつつある。しかし、屋根の上に別個の太陽電池を設けているので、重くなり家の耐用年数が減り、設置の費用が嵩み、トータルコストはあまり良くなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、太陽電池を一体に取り付けて、軽くて安価とした屋根材を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、基板に太陽電池を張り、該太陽電池に接続されたコネクタを設けている。このように、太陽電池を貼った屋根材で屋根を直接葺けるので、軽くて安価となり、トータルコストが向上する。
【０００５】
そして、上下端には薄板部と切欠部とで防水用の重合部を形成した基板に太陽電池を張り、該太陽電池に接続されたコネクタを前記重合部に設け、基板の側端には水切り用の凸部を形成しているので、屋根を葺けば太陽電池のコネクタが接続されて施工は容易であり、屋根材の上下端は重合部により、側端は水切り用の凸部とこの凸部に取り付けられるカバーにより、防水は完全で雨漏りが生ずることはない。
【０００６】
また、前記基板の側方には太陽電池を張り付けていない脚載部が設けられているので、太陽電池が汚れたときには容易に掃除ができ、高い発電効率を維持することができるようになる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図１に示すように、屋根材１の大きさは、例えば縦２メートル、横１メートルの長方形であり、屋根材１の基板２には太陽電池３が張り付けられ、側方には太陽電池３を張り付けていない脚載部４が設けられている。
【０００８】
基板２の上端には薄板部５が形成され、下端には薄板部５に組み合わされる切欠部６が形成され、この薄板部５と切欠部６とで防水用の重合部を構成している。そして、薄板部５と切欠部６の部分には太陽電池３のコネクタ７、８が設けられている。また、基板２の側端には水切り用の凸部９、９が形成されている。
【０００９】
図２、３に示すように、この屋根材１で屋根を葺くには、家の屋根の基礎材１０の上に屋根材１を置き、基板２に開けられた固定穴２ａを介して基礎材１０へ釘又はネジなどの固定具を打ち込んで取り付ける。次に、屋根材１の薄板部５に別の屋根材１の切欠部６を重ねて置くと、両屋根材１、１のコネクタ７、８は自動的に接続される。そして、先と同様に固定具を打ち込んで基礎材１０に取り付ける。
【００１０】
このように屋根材１、１のコネクタ７、８は自動的に接続されるので、接続ミスが無く、施工も容易となる。また、屋根材１の上下端の薄板部５と切欠部６とは重ねられるので、防水は完全となり雨漏りが生ずることはない。
【００１１】
屋根の全てを屋根材１で葺いたならば、屋根材１の隣接した凸部９、９同士をカバー１１で覆い、凸部９に設けられた取付部９ａに釘又はネジなどの固定具を打ち込んでカバー１１を取り付ける。
【００１２】
このように屋根材１の側部には凸部９、９が設けられ、隣接する凸部９、９同士を覆うカバー１１が取り付けられるので、防水は完全となり雨漏りが生ずることはない。
【００１３】
そして、屋根の端部に位置した屋根材１のコネクタ７、８を、図示しないバッテリ等の電気機器に接続して、太陽電池３で発電された電力を利用する。
【００１４】
使用により太陽電池３の表面が汚れて発電効率が落ちたならば、屋根に上がって太陽電池３の表面を拭くことになる。このとき、脚載部４の上を歩いて拭くことができるので、太陽電池を傷めることがない。
【００１５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、基板に太陽電池を張り、この太陽電池に接続されたコネクタを設けているので、太陽電池付きの屋根材で屋根を直接葺け、軽くて安価となり、トータルコストが向上する。そして、基板の上下端には重合部が形成され、この重合部にコネクタが設けられ、基板の側端には水切り用の凸部が形成されているので、屋根を葺けば太陽電池のコネクタが接続されて施工は容易であり、屋根材の上下は重合部により、側面は水切り用の凸部とこの凸部に取り付けられるカバーにより、防水は完全で雨漏りが生ずることはない。また、基板の側方には太陽電池を張り付けていない脚載部が設けられているので、太陽電池が汚れたときには容易に掃除ができ、高い発電効率を維持することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の屋根材の斜視図である。
【図２】 本発明の屋根材で葺いた屋根の一部の断面図である。
【図３】 本発明の屋根材の重合部の断面図である。
【符号の説明】
１ 屋根材
２ 基板
３ 太陽電池
４ 脚載部
５ 薄板部
６ 切欠部
７、８ コネクタ
９ 凸部
１０ 基礎材
１１ カバー
Claims (2)
- 上下端には薄板部と切欠部とで防水用の重合部を形成した基板に太陽電池を張り、該太陽電池に接続されたコネクタを前記重合部に設け、基板の側端には水切り用の凸部を形成し、側方には太陽電池を張り付けていない脚載部が設けたことを特徴とする屋根材。
- 前記基板の隣接した凸部を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項１記載の屋根材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32608296A JP3687238B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 屋根材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32608296A JP3687238B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 屋根材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10152943A JPH10152943A (ja) | 1998-06-09 |
| JP3687238B2 true JP3687238B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=18183914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32608296A Expired - Fee Related JP3687238B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 屋根材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3687238B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2918397A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-09 | Terreal Soc Par Actions Simpli | Dispositif d'integration de panneau solaire sur un toit, en particulier pour du solaire photovoltaique. |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP32608296A patent/JP3687238B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10152943A (ja) | 1998-06-09 |
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