JP3686691B2 - 座席のパッド用繊維系クッション体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種乗り物用座席のパッド等を始めとして、ソファやベッド等の家具類などに好適な繊維系クッション体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家具、ベッド、車両の座席等に使われているクッション体は、発泡ウレタンの一体成形品や、ポリエステル等の非弾性捲縮繊維の詰綿、あるいは非弾性捲縮繊維をバインダによって接着した硬綿などが知られている。特に、発泡−架橋型ウレタンは、クッション体としての耐久性が良好であり、加工性も良いため、乗り物用シートなどに多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記発泡ウレタンは、透湿・透水性に劣り、蓄熱性があるため人体と触れる部位が蒸れ易いという問題がある。また、発泡ウレタンは熱可塑性樹脂ではないために、再溶融によるリサイクル使用が困難である。
【0004】
また発泡ウレタンは、図5に示すように表面にスキン層aが存在するために、着座時に着座面の臀部下が沈み込むことに伴い、臀部下まわりのスキン層aが斜めに引っ張られるなどして垂直応力と剪断応力が生じる。このため着座面と接する臀部の血管が変形して閉塞する傾向が現われ、血流が阻害されるなどして長時間座り続けると臀部が痛くなったり、疲労の原因になることがある。
【0005】
一方、熱可塑性のポリエステル繊維をバインダによって接着した合成繊維綿を用いた従来のクッション体は、通気性があるため蒸れにくいが、クッション全体にわたって繊維の捲縮に方向性がなく、着座面直下において繊維が横方向に密接な関係を保ちながら一体的に連なっているため、着座時に臀部が沈み込むと、発泡ウレタンの場合と同様に臀部下まわりが斜めに引っ張られるなどして皮膚に剪断応力が生じ、血流が阻害される傾向がある。このため、長時間座り続けると臀部が痛くなることがある。
【0006】
生理学的な観点からすると、人体等の動物の血管は、垂直応力よりもむしろ剪断応力によって容易に閉塞してしまうことが知られている。このことを考慮するなら、クッション体において人体が接する着座面に前述のような剪断応力が生じることは好ましい現象ではない。しかるに従来のクッション体は、このような着座面における剪断応力の発生に対して、何らの対策も講じていないのが現状であった。
【0007】
従って本発明の目的は、長時間座っても臀部等が痛くなることを軽減でき、蒸れにくく、疲れにくく、しかもリサイクル使用が可能で耐久性にも優れているクッション体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を果たすために開発された本発明の座席のパッド用繊維系クッション体は、ポリエステル系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーのうちから選択された熱可塑性弾性樹脂のエラストマーからなる300デニール以上の複数の連続線状体をループ状に曲がりくねらせかつこれら連続線状体の各々のループの互いの接触部を融着させて見掛け密度が0.005〜0.20g/cmとなるように成形した立体的な網状構造体からなり、その上面側に人体が着座した時の荷重を受ける着座面を有し、少なくとも上記着座面の直下に位置する上記連続線状体をそれぞれ着座面に沿っておおむね水平な方向に配置するとともにこの着座面直下の連続線状体の各々のループを前記着座面に向けて上下方向に起立させかつこれらループを水平方向に連続させ、これらループを有する連続線状体を上下方向に複数層重ねたことを特徴とするものである。
【0009】
網状構造体に使われる熱可塑性弾性樹脂は、例えばポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等を適用できる。ポリエステル系エラストマーは、例えば熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレンジオールをソフトセグメントとするポリエステルエーテルブロック共重合体、または脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステルエーテルブロック共重合体である。ポリアミド系エラストマーは、例えばナイロンをハードセグメントとし、ポリエチエングリコールあるいはポリプロピレングリコール等をソフトセグメントとするものなどが例示できる。
【0010】
本発明における網状構造体は、上記の熱可塑性弾性樹脂に、熱可塑性の非弾性樹脂を組合わせてもよい。熱可塑性非弾性樹脂は、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンなどである。これら非弾性樹脂と熱可塑性弾性樹脂との組合わせは、リサイクル使用の観点から互いに同系の樹脂が望ましく、例えば、ポリエステル系エラストマーとポリエステル系樹脂との組合わせや、ポリアミド系エラストマーとポリアミド系樹脂との組合わせ、あるいはポリウレタン系エラストマーとポリウレタン系樹脂との組合わせなどが推奨される。
【0011】
【作用】
本発明のクッション体に使われる網状構造体は、主として熱可塑性弾性樹脂からなる300デニール以上の連続線状体を曲がりくねらせて多数の不定形ループを形成し、各々の連続線状体のループ同志を互いに溶融状態で接触させ、接触部の大部分を互いに融着させて三次元的な立体網目構造を形成している。
【0012】
そして着座面直下の連続線状体のループが垂直方向に起立しているから、着座時に上方から加わる垂直方向の圧力に対して荷重が加わった部分のみが下方に圧縮され、荷重に応じてループの圧縮率が変化するようになる。このため臀部等の凹凸形状に応じて各ループが上下方向にほど良く撓むことができ、体形適合性に優れている。
【0013】
このクッション体は上方からの着座荷重に対して垂直応力は生じるが、剪断応力の発生については、従来のスキン層を有する発泡ウレタンや各種繊維の硬綿使用のクッション体に比較するときわめて僅かであり、臀部下まわりの皮膚に剪断応力が生じることなどによる血流の阻害が回避される。このため長時間座っていても臀部等が痛くなることを軽減でき、通気性が良いこととあいまって、疲れにくいものである。そしてこのクッション体は、使用時に大きい応力で大変形を与えても立体網目構造が変形しつつ応力を吸収し、応力が解除されると熱可塑性弾性樹脂のゴム弾性によって立体網目構造が元の形状に復元することができる。
【0014】
上記クッション体は、連続線状体の繊度が300デニール未満では強度が低下し、反発力が低下するので好ましくない。連続線状体の好ましい繊度は、クッション体として好ましい反発力が得られる300デニール以上、望ましくは400デニール以上、100000デニール以下である。繊度が100000デニールを越えるとクッション体の単位体積当たりの連続線状体の構成本数が少くなり、圧縮特性が悪くなるので好ましくない。連続線状体の繊度は、より好ましくは、500〜50000デニールである。
【0015】
本発明における網状構造体は、見掛け密度が0.005g/cm3 未満では反発力が失われるのでクッション体として不適当である。また0.20g/cm3 を越えると弾発性が強くなり過ぎて、座り心地が悪くなるので、やはりクッション体として不適当である。これらの理由から、網状構造体の好ましい見掛け密度は、0.005g/cm3 以上、0.20g/cm3 以下であり、より好ましくは、0.01g/cm3 以上、0.05g/cm3 以下である。この網状構造体を座席等のクッション体に使用する場合、着座時の嵩保持性と弾発性および通気性を保持して快適な座り心地を得るための圧縮時の見掛け密度としては、100g/cm2 の荷重下で0.03g/cm3 〜0.20g/cm3 の嵩高性を有するものが好ましく、0.05g/cm3 〜0.20g/cm3 の嵩高性を有するものが特に好ましい。
【0016】
【実施例】
図1に模式的に示したように、本実施例のクッション体1は、主として熱可塑性弾性樹脂からなる300デニール以上の複数の連続線状体2をループ状に曲がりくねらせかつこれら連続線状体2の各々のループの互いの接触部を融着させた立体的な網状構造体3からなる。網状構造体3の見掛け密度は、前述した理由により、0.005〜0.20g/cm3 の範囲としている。このクッション体1の上面側は人体が着座した時の荷重を受ける着座面4となっている。着座面4の外側は通気性のカバー材(図示せず)によって覆われる。
【0017】
このクッション体1は、少なくとも着座面4の直下に位置する連続線状体2をそれぞれ着座面4に沿っておおむね水平な方向に配置するとともに、着座面4直下の連続線状体2のループが上下方向に起立するように方向性をもたせている。なお、全ての連続線状体2をそれぞれ着座面4に沿っておおむね水平な方向に配置するとともに、着座面4の直下以外の連続線状体2のループも上下方向に起立させてもよい。
【0018】
網状構造体3は、図2に概念的に示した網状体製造装置10によって製造される。網状体製造装置10の一例は、押出機15とノズル部16を備えている。押出機15は、材料供給口20から投入された熱可塑性弾性樹脂原料をその融点より10℃ないし80℃高い温度(例えば40℃高い温度)に加熱しつつ、ノズル部16に向って押出すものである。上記温度に加熱された熱可塑性弾性樹脂は、ノズル部16のオリフィスから下方に吐出され、線状に連続して途切れることなく自由落下するようになっている。なお、熱可塑性弾性樹脂の吐出時の溶融温度をこの樹脂の融点より30℃〜50℃高い温度とすればループを形成しやすく、しかもループ同志の接触部が互いに融着しやすい状態に保つことができるので好ましい。
【0019】
ノズル部16には、下面側から見て、例えば幅60cm、長さ5cmのノズル有効面25があり、このノズル有効面25に、孔径0.5mmのオリフィスが、孔間ピッチ5mm間隔で多数設けられている。そしてオリフィス単孔当りの吐出量が0.5g〜1.5g/分となるように上記熱可塑性弾性樹脂をオリフィスから吐出するようにしている。ノズル部16の下方にはノズル有効面25から50cmほど離れて、水等の冷却媒体30が配されている。この冷却媒体30は70℃前後に加熱されている。
【0020】
ノズル部16の下方にコンベア40が設けられている。このコンベア40は、例えば幅70cmの一対のステンレス鋼製エンドレスネット41,42を互いに平行にかつ相互間に10cmの間隔をあけて配置したものであり、エンドレスネット41,42の一部を冷却媒体30の上に露出させている。各エンドレスネット41,42は、回転体45,46によって図中の矢印方向に連続的に無端走行させられる。
【0021】
ノズル部16のオリフィスから溶融状態の前記熱可塑性弾性樹脂を吐出させ、エンドレスネット41,42の間に自然落下させる。溶融した熱可塑性弾性樹脂がエンドレスネット41,42の間に落ちることにより、ノズル部16のオリフィス数に応じた本数の連続線状体2が形成されながら、エンドレスネット41,42の間に挟まれかつ停留することで曲がりくねりつつ、ランダムなループが発生する。従ってこれらの連続線状体2は、それぞれ途切れることなく曲がりくねりながらも図2中の矢印A方向に連続しつつ、A方向と交差する方向(例えば矢印B方向)にループを形成する。
【0022】
この場合、ノズル部16の各オリフィスの孔間隔ピッチをループが互いに接触できる寸法にしておくことで、エンドレスネット41,42の間でループを互いに接触させ、ループ同志の接触部を融着させることで立体的な網状構造体3が得られる。
【0023】
ループが融着した網状構造体3は、エンドレスネット41,42によって両側面が拘束されつつ冷却媒体30に毎分約1mの速度で引き込まれ、冷却媒体30の中で固化するとともに、各ループの融着部が固定される。なお、冷却媒体30の温度をこの網状構造体3のアニーリング温度(擬似結晶化促進温度)に保持しておくことにより、網状構造体3の擬似結晶化処理を同時に進行させることができる。
【0024】
上記の一連の工程を経て得られた網状構造体3を、必要に応じて上記熱可塑性弾性樹脂の融点よりも10℃以上低い温度で擬似結晶化処理後、所定の大きさに切断することにより、図1に示すようなフラットな立体形状の網状構造体3を得た。この網状構造体3は、前記ノズル部16のオリフィス数に応じた本数の連続線状体2が互いにループを描きながら矢印A方向(おおむね水平な方向)に連なっている。図中の矢印Bは、この網状構造体3の厚み方向を示している。
【0025】
上記網状構造体3は、図3に示すクッション体成形装置50によって、所定の立体形状に成形される。この成形装置50は、成形用金型51と、ヒータ52と送風機53などを備えている。成形用金型51は、例えばアルミニウム合金などからなるいわゆる簡易アルミ型であり、パンチングメタルのように下型55と上型56にそれぞれ多数の通気孔60,61が形成されている。通気孔60,61の孔径は2〜3mm、孔間ピッチは10〜20mmである。そしてヒータ52と送風機53によって発生させた130℃〜160℃の熱風を、通気孔60,61を通じて金型51の内部に吹込むことができるようになっている。
【0026】
上記金型51に網状構造体3を収容し、下型55と上型56を閉じることによって、網状構造体3を厚み方向(面方向)にある程度圧縮する。ここで言う厚み方向とは、網状構造体3の連続線状体2が連なる方向(図1中の矢印A方向)と直交する方向(矢印B方向)である。
【0027】
前記熱風を通気孔60,61を通じて金型51の内部に導入し、網状構造体3に熱風を吹き付けることにより、熱可塑性弾性樹脂の熱変形温度に加熱しながら金型51による網状構造体3の圧縮を行う。そして所定時間経過後、金型51を冷却し、脱型して所望の立体形状のクッション体1を得た。
【0028】
上記クッション体1を車両等の座席やベッド,ソファ等に用いる場合、連続線状体2の連なる方向Aがそれぞれ着座面4に沿うように連続線状体2をおおむね水平に配置することにより、連続線状体2のループを上下方向に立てている。
【0029】
このように起立したループを有する網状構造体3を用いたクッション体1であるから、図4に示されるように着座時に主に垂直荷重が加わる部分のみが下方に圧縮され、荷重に応じてループの圧縮率が変化するようになる。このため着座時の垂直方向の圧力に対して体形適合性に優れたものである。この場合、臀部が接する着座面において、臀部下の凹凸形状に応じて各ループが上下方向に撓むことによって垂直応力が発生するが、垂直応力は血流を妨げるほどではない。
【0030】
そして上記クッション体1の着座面における剪断応力の発生については、従来のスキン層を有する発泡ウレタン(図5)に比較するときわめて僅かであり、皮膚に剪断応力が作用することなどによる血管の閉塞が回避される。このため長時間座っていても臀部等が痛くなることを軽減でき、網状構造体3の通気性がきわめて良いこととあいまって、疲れにくいものである。
【0031】
クッション体評価試験において、本実施例のクッション体1は、着座後30分経過した時の臀部下の温度が29℃,湿度30%であったのに対し、従来の発泡ウレタンを用いたクッション体では、着座後30分経過した時の臀部下の温度が35℃,湿度72%であった。また、合成繊維をバインダによって結合した従来の硬綿からなるクッション体の臀部下の温度は34℃,湿度43%であった。
【0032】
【発明の効果】
本発明の座席のパッド用繊維系クッション体は、ポリエステル系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーのうちから選択された熱可塑性弾性樹脂のエラストマーからなる300デニール以上の複数の連続線状体をループ状に曲がりくねらせかつこれら連続線状体の各々のループの互いの接触部を融着させて見掛け密度が0.005〜0.20g/cm となるように成形した立体的な網状構造体からなり、その上面側に人体が着座した時の荷重を受ける着座面を有し、少なくとも上記着座面の直下に位置する上記連続線状体をそれぞれ着座面に沿っておおむね水平な方向に配置するとともにこの着座面直下の連続線状体の各々のループを前記着座面に向けて上下方向に起立させかつこれらループを水平方向に連続させ、これらループを有する連続線状体を上下方向に複数層重ねたことを特徴とするものであるから、着座時に上方から加わる垂直方向の圧力に対して荷重が加わった部分が下方に圧縮され、荷重に応じてループの圧縮率が変化するようになる。このため臀部等の凹凸形状に応じて各ループが上下方向にほど良く撓むことができる。そして応力が解除されると、上記熱可塑性弾性樹脂のエラストマーのゴム弾性によって、立体網目構造が元の形状に復元することができる。
このため本発明によれば、着座時に上方から加わる垂直方向の圧力に対して体形適合性に優れ、着座面において臀部等の血流が阻害される要因である剪断応力の発生が少なく、従って長時間座っても臀部等が痛くなることを軽減でき、しかも通気性が充分であるため蒸れにくいなど、疲れにくく、座り心地が著しく改善される。また、本発明のクッション体の網状構造体は大きな着座荷重に対してもへたりにくく、耐久性が高い。そしてバインダを使用しない単一の熱可塑性樹脂を主体とするものであるからリサイクル使用が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すクッション体の網状構造体を模式的に示す斜視図。
【図2】網状構造体を製造する装置の概略側面図。
【図3】クッション体成形装置の概略断面図。
【図4】図1に示されたクッション体の着座時の状態を示す断面図。
【図5】従来のクッション体の着座時の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…クッション体
2…連続線状体
3…網状構造体
4…着座面
10…網状体製造装置
50…クッション体成形装置

Claims (2)

  1. ポリエステル系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーのうちから選択された熱可塑性弾性樹脂のエラストマーからなる300デニール以上の複数の連続線状体をループ状に曲がりくねらせかつこれら連続線状体の各々のループの互いの接触部を融着させて見掛け密度が0.005〜0.20g/cmとなるように成形した立体的な網状構造体からなり、
    その上面側に人体が着座した時の荷重を受ける着座面を有し、
    少なくとも上記着座面の直下に位置する上記連続線状体をそれぞれ着座面に沿っておおむね水平な方向に配置するとともにこの着座面直下の連続線状体の各々のループを前記着座面に向けて上下方向に起立させかつこれらループを水平方向に連続させ、これらループを有する連続線状体を上下方向に複数層重ねたことを特徴とする座席のパッド用繊維系クッション体。
  2. 前記エラストマーからなる連続線状体の各々のループが、前記着座面に向けて上下方向に縦長のループ形状となるように上下方向に起立していることを特徴とする請求項1に記載の座席のパッド用繊維系クッション体。
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