JP3686514B2 - サスペンションダンパの組立装置 - Google Patents

サスペンションダンパの組立装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サスペンションダンパの組立装置、特に車両用サスペンション装置として使用されるサスペンションダンパの組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用のサスペンション装置は、車軸と車体との間に配置され、その両者を結合させると共に路面からの衝撃を吸収して車両の乗り心地を向上させている。このサスペンション装置の主要構成部品であるサスペンションダンパは、大きく分けてオイル等が封入され衝撃または振動の振幅を軽減するダンパとコイルスプリングとから構成されている。
【0003】
こうしたサスペンションダンパの組立には、ダンパの移動を規制する治具部とコイルスプリングを圧縮する圧縮ユニットからなる装置が用いられ、作業者が各部品を治具部及び圧縮ユニットにセットし締付工具等を用いて組み立てている。
【0004】
この組立作業は、コイルスプリングの圧縮及び保持という高荷重条件下での位置決め作業と各部品を相互に固定するナットの締付け等の正確な作業とが併せて要求され、作業者にとっては負担の大きい作業であり、生産性が低下することから、かねてより省力化及び省人化が望まれていた。
【0005】
こうした要望に対し、例えば特開平2−141375号公報に開示される「車両用サスペンシヨン組立装置」の先行技術がある。
【0006】
この先行技術には、コンベアラインによって搬送されるパレットがコイルスプリングを圧縮及び保持する被動機構とダンパのシャフトを引上げ及び保持する被動機構とを備え、一方コンベアラインにはこれら各被動機構を作動させる駆動装置が設けられ、各パレットで各1個のサスペンションダンパを組み立てる装置が開示されている。この装置によれば、作業者はパレットに備えられた各被動機構を動作させることで高荷重条件下でのサスペンションダンパの位置決めや正確な締付け作業を行わせることが可能であり、省力化が図られサスペンションダンパの生産性が高められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平2−141375号公報に開示される「車両用サスペンシヨン組立装置」は、作業者がコンベアラインの組立作業に関与し、コンベアラインの流れ作業に同期してサスペンションダンパの仮組み作業を行わなければならず、組立装置の稼働中には必ず作業者による作業が要求されることから、多少の省力化が図られても完全な省人化はなされていない。従って、サスペンションダンパの組立作業の自動化が依然求められていた。
【0008】
本発明はこうした点を鑑みてなされたもので、その目的は作業者が直接作業することなくサスペンションダンパの組立自動化を可能にするサスペンションダンパの組立装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する、請求項1に係るサスペンションダンパの組立装置の発明は、ダンパ及びこのダンパのシャフトに嵌合するアッパスプリングシートとダンパの円筒部に固設されたロアスプリングシートとの間に介装されるコイルスプリングとを備えるダンパコンプル並びにダンパコンプルと独立してストラットマウントを搬送する組立部品供給手段と、この組立部品供給手段によって供給された前記ダンパコンプルのシャフト先端にストラットマウントを嵌合すると共にこのストラットマウントから突出するシャフト先端にナットを螺合してサスペンションダンパを組み立てる組立手段と、この組立手段により組み立てられたサスペンションダンパを搬出するサスペンションダンパ送出手段とを有している。
【0010】
かかる構成の組立装置によれば、組立部品供給手段により供給された部品が組立手段によりサスペンションダンパとして組み立てられサスペンションダンパ送出手段によって搬出されるという、サスペンションダンパの組立自動化が可能となる。
【0011】
請求項2に係るサスペンションダンパの組立装置は、前記の組立部品供給手段と組立手段との間に組立部品供給手段からダンパコンプル及びストラットマウントを組立手段に搬入する搬入手段が設けられ、かつ前記の組立手段とサスペンションダンパ送出手段との間に組立手段によって組み立てられたサスペンションダンパをサスペンションダンパ送出手段に供給する搬出手段が設けられている。
【0012】
この構成によれば、組立部品供給手段から組立手段への部品搬入及び組立手段からサスペンションダンパ送出手段へのサスペンションダンパの搬出が確実に行われる組立装置が実現される。
【0013】
また、請求項3に係るサスペンションダンパの組立装置では、請求項2の搬入手段と搬出手段とがひとつの搬送手段として構成されており、これによれば、組立部品の搬入及びサスペンションダンパの搬出に関する手段の構成が簡略化される。
【0014】
請求項4に係るサスペンションダンパの組立装置では、上述の各請求項に係る組立装置に備えられた組立手段が、コイルスプリングを圧縮すると共に圧縮付与状態に保持するコイルスプリング圧縮手段と、ダンパのシャフトを円筒部から突出方向に所定量引き上げるシャフト引上手段と、ダンパの円筒部から突出するシャフト先端にナットを螺着する締結手段とを備えている。
【0015】
また、前記のコイルスプリング圧縮手段は、請求項5に係るサスペンションダンパの組立装置において、コイルスプリングの上方から降下してコイルスプリングを圧縮する昇降部と、ダンパの円筒部を把持しダンパを位置決め固定するクランプ部と、コイルスプリングの水平方向への移動を防止するカバー部とを備えている。これらの各請求項に係る装置構成により、確実に組立手段及びコイルスプリング圧縮手段を構成可能である。
【0016】
請求項6に係るサスペンションダンパの組立装置では、前記昇降部が、閉鎖してアッパースプリングシートを介しコイルスプリングを圧縮付与すると共に、開放してアッパースプリングシートから退避する開閉可能な一対の圧縮板を備えている。
【0017】
また、前記のコイルスプリング圧縮手段は、請求項7に係るサスペンションダンパの組立装置において、アッパースプリングシートの上面に嵌合して位置決めする凹部を下面に有し、各圧縮板が水平方向に回動可能に軸着されている。これらの請求項6及び7に係る装置構成により、確実に昇降部及び一対の圧縮板を構成することができる。
【0018】
請求項8に係るサスペンションダンパの組立装置では、前記シャフト引上手段が、ダンパのシャフトの先端中心軸線上に形成された溝に当接可能でシャフトと同軸線上に配置されるガイドピンと、ダンパのシャフトの先端部に設けられたねじ部にナットを螺合せしめるねじソケットとを備えており、かつこれらガイドピンとねじソケットとが同軸上に配置されている。
【0019】
また、前記のガイドピンとねじソケットは、請求項9に係るサスペンションダンパの組立装置において、互いに独立して昇降可能とされ、請求項10に係るサスペンションダンパの組立装置では、ガイドピンが複数の爪部を有し、ねじソケットがガイドピンに設けられた複数の爪部の回転を規制すると共に軸方向の移動を可能にする複数のスリットを有している。そして、これらガイドピンとねじソケットとが同期して回転するよう構成されている。
【0020】
これら請求項8、9及び10に係る装置によれば、具体的かつ確実にシャフト引上手段及びガイドピンとねじソケットを形成することができる。
【0021】
請求項11に係るサスペンションダンパの組立装置では、前記のサスペンションダンパ送出手段が、2つコンベアから構成されている。
【0022】
かかる構成の組立装置によれば、組立の終了したサスペンションダンパを例えば予め右側前輪用と左側前輪用で別々に分別して送出し、組立中の車両の両サイドまで搬送することが可能となる。
【0023】
請求項12に係わる装置によれば、送出手段としてサスペンション載置用のパレットを備えた台車にすることによって組み立てられたサスペンションの搬出が容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1及び図2には、本発明に係るサスペンションダンパの組立装置の一実施の形態についての概略構成が示されている。
【0025】
組立てに共されるサスペンションダンパ10は、図3に示したようにナット12、ストラットマウント14、スペーサ16、アッパースプリングシート18、ダンパ20、ラバーシート22、ダストカバー24、ヘルパ26及びコイルスプリング30から構成されている。
【0026】
ダンパ20は、オイル等が封入され下端部がロアアーム等の車輪側サスペンション構成部品(図示せず)に揺動自在に支持される円筒部20aとこの円筒部20aの内径より小さい外径を有し下端部が円筒部20aに嵌入され上端部が円筒部20aから突出するシャフト20bとを有しており、シャフト20bの上端部には図3に示すように外周面におねじが形成され、更にその下方にストラットマウント14、アッパースプリングシート18、ダストカバー24及びヘルパ26等を嵌合し、かつ係止する肩部が設けられている。
【0027】
コイルスプリング30は、ダンパ20の円筒部20aの外径より大きい内径を有し下端部が円筒部20aに固設されたロアスプリングシート20cとアッパースプリングシート18との間にラバーシート22を介して介装される。
【0028】
ストラットマウント14は、その中央に前記ダンパ20のシャフト20bの上端部が嵌挿する締結穴14aを有しており、ストラットダンパ10に組み込まれた際には自動車の車体部材、例えばストラットタワー等との結合部となる。
【0029】
アッパースプリングシート18はその上面にテーパー面18a及びその頂部にダンパ20のシャフト20bの上端部が嵌挿可能な貫通穴18bを有し、コイルスプリング30の外径より大きい外径を有してコイルスプリング30の上端部側を支持することが可能である。スペーサ16は、その中心にダンパ20のシャフト20bが嵌挿する貫通穴16aを有している。
【0030】
このように構成されるサスペンションダンパ10を組み立てるサスペンションダンパの組立装置1は、供給コンベヤ100、搬入ロボット200、搬出ロボット250、組立機300、ナットフィーダ400、スペーサフィーダ410、送出コンベヤ500及び制御装置600等を主要部として構成されている。
【0031】
組立部品供給手段である供給コンベヤ100は、1条又は数条のチェーンに載荷用の短冊形状のスラット110を略等間隔に連続的に設けたスラットコンベアであって、供給コンベヤ100は、図2に示すように1枚の前記スラット110に対しダンパ20を立設して支持するダンパ受具120と、ストラットマウント14を位置決め載置するストラットマウント受具130とが各々上面に各1個設けられている。
【0032】
そして、前記チェーンが巻回されたスプロケットをモータ等のアクチュエータにより回転させることにより、後に詳述する搬入ロボット200の方向へ前記各構成部品が連続して送られるよう構成・配置されている。
【0033】
搬入手段である搬入ロボット200は、供給コンベア100の下流側に配置され、図4に示したように基部240と、基部240に基端が水平面内で回動可能でかつ上下方向に揺動可能に支持される第2アーム部230と、第2アーム部230の先端に上下方向に揺動可能に基端が支持される第1アーム部220及び第1アーム部220の先端に回動可能に軸支され、搬送対象物を把持するハンドル部210とを有している。そして、各々の可動部分をアクチュエータ(図示せず)で駆動・位置決めすることにより可動範囲内の3次元位置に搬入対象物を移動可能な構成とされている。
【0034】
この搬入ロボット200は、図2に示したように供給コンベヤ100から後述の組立機300に組立部品を送ることが可能なように可動範囲を考慮して供給コンベア100と組立機300との間に介装されている。
【0035】
搬出手段である搬出ロボット250は、上述の搬入ロボット200と同様の構成を有する基部290と、第2アーム部280と、第1アーム部270と、ハンド部260とを備えており、各々の可動部分をアクチュエータ(図示せず)で駆動・位置決めすることにより可動範囲内のいかなる3次元位置にも搬出対象物を配置可能である。
【0036】
この搬出ロボット250は、図2に示したように後述の組立機300から送出コンベヤ500に組立が完了したサスペンションダンパ10を送ることが可能なように可動範囲を考慮した組立機300と送出コンベア500との間に配置されている。
【0037】
組立手段である組立機300は、図5に示したようにコイルスプリング圧縮手段310、シャフト引上手段330、シャフト引上水平スライド部348、締結手段350、締結手段水平スライド部368及び組立機基部370から構成されている。
【0038】
コイルスプリング圧縮手段310は、アッパースプリングシート18等を介してコイルスプリング30を圧縮する圧縮板312、圧縮板312が回動自在に軸着される基板の昇降板314、組立機基部370に止着されると共に軸部に昇降板314が係止され昇降板314に鉛直方向の推力を与える昇降用シリンダ316及び組立機基部340に鉛直方向に止着され昇降板314を鉛直方向に案内する昇降用レール318を備えており、これら圧縮板312、昇降板314、昇降用シリンダ316、昇降用レール318が昇降部を構成している。
【0039】
前記の圧縮板312は、図7(A)及び(B)に示したように左右対称形の一対の圧縮板312a、312bから構成され、それぞれ昇降板314に対し水平面内で回動可能に軸着されている。
【0040】
そして、通常は圧縮板用シリンダ312cの収縮により互いに水平方向に離れた位置で制止されており、圧縮板用シリンダ312cの伸長により図7(B)のように組立機300を正面視水平方向中心位置で互いに略接触して互いに係合することにより、圧縮板312a、312bの下面に形成した凹部でアッパースプリングシート18の上面に係合してアッパースプリングシート18の水平方向の移動を規制できるよう構成されている。
【0041】
すなわち、左右の圧縮板312a、312bを閉鎖した際、アッパースプリングシート18の上面に設けられたテーパー面18aに沿う凹部と、閉鎖された圧縮板312a、312bからアッパースプリングシート18の頂部が所定量突出可能な孔部が左右の圧縮板312a、312bに均等に分割した略半割状態で設けられている。
【0042】
そして、圧縮板312a、312bは、互いに略接触・固定されてコイルスプリング30を圧縮する際に発生するコイルスプリング30の反力に耐えうる構造強度を持つように、大きな応力が発生する軸着近傍部分が鉛直方向に特に厚い形状とされている。更に、圧縮板312の配置はダンパ座372に立設された際のダンパ20のシャフト20bと前記圧縮板312の孔部の中心とが鉛直方向の同一軸上に位置するよう調整されている。
【0043】
またコイルスプリング圧縮手段310は、図6に示したようにクランプシリンダ320aにより駆動されることでダンパ20の円筒部20aを把持し組立機基部370のダンパ座372に立設されたダンパ20を位置固定するクランプ320及び断面コの字形で鉛直方向に所定長さを有しカバーシリンダ325aにより駆動されることでコイルスプリング30を覆い、その飛び出しを防ぐカバー325をも備えている。
【0044】
シャフト引上手段330は、図8に示したようにガイドピン332、ねじソケット334、第1昇降部及び第2昇降部を備えている。
【0045】
ガイドピン332は、図9に示したようにダンパ20のシャフト20bの先端部中央に設けられた凹部20dに挿入可能な形状として円錐状に形成された先端部332bと、この先端部から連続して形成され軸方向に所定長さを有し相互に120度の開き角度を持つ3本の爪部332aとを有している。
【0046】
ねじソケット334はシャフト20bの外径より大きいがアッパースプリングシート18の貫通穴18b及びスペーサ16の貫通穴16aの内径より小さい外径を有する円筒であって、シャフト20bの先端部の外周面に設けられたおねじに適合するめねじが円筒面の内面に加工されている。更に、このねじソケット334の先端近傍には、ガイドピン332の爪部332aが軸方向に移動可能なように爪部332aより若干大きい幅を持つ3つのスリット334aが先端位置から所定長さを有して設けられている。
【0047】
これらガイドピン332及びねじソケット334は、鉛直方向で同軸に設けられガイドピン332がねじソケット334の円筒内部に内蔵され、ガイドピン332の3本の爪部332aがそれぞれねじソケット334の3つのスリット334aに挿入されて所定範囲内で別々に昇降が可能なように構成されている。そして、ガイドピン332の爪部332aに対向する端部が鉛直方向に推力を発生するガイドピン用シリンダ336に同軸に嵌入されている。
【0048】
このガイドピン用シリンダ336は後述の昇降板338に固定された回動用アクチュエータ337により軸廻りに回動可能とされている。ねじソケット334の外周にはフランジ334bが設けられており、このフランジ334bの軸方向の移動を規制するクレビス335aを介して鉛直方向に推力を発生するソケット用シリンダ335がその本体を後述の昇降板338に固定して設けられている。
【0049】
第1昇降部は、前記のソケット用シリンダ335、クレビス335a、ガイドピン用シリンダ336及び回動用アクチュエータ337から構成されている。ガイドピン用シリンダ336が回動されるとそれに伴いガイドピン332が回動され、ガイドピン332の爪部332aがねじソケット334のスリット334aの切欠き面に押し付けられることで回動力を伝達することから、ねじソケット334も回動される。
【0050】
第2昇降部は、これらソケット用シリンダ335、ガイドピン用シリンダ336及び回動用アクチュエータ337が止着される基板の昇降板338と、後述する移動板348aに固定されると共に軸部に昇降板338が係止され昇降板338に鉛直方向の推力を与える昇降用シリンダ342と、移動板348aに鉛直方向に固定され昇降板338を鉛直方向に案内する昇降用レール344とから構成されている。
【0051】
かかる構成のシャフト引上手段330が水平方向に移動可能なようにシャフト引上水平スライド部348が組立機基部370に固定して設けられている。すなわち、図10に示したようにシャフト引上水平スライド部348は、昇降板338が固定される移動板348aと、組立機基部370に固定されると共に軸部に移動板348aが係止され移動板348aに水平方向の推力を与える水平移動シリンダ348bと、組立機基部370に水平方向に止着され移動板348aを水平方向に案内する移動用レール348cとから構成されている。
【0052】
そして、シャフト引上水平スライド部348によりシャフト引上手段330を水平方向に移動させた際、シャフト引上手段330が少なくともコイルスプリング圧縮手段310の直上にまで至ることが可能なようにシャフト引上水平スライド部348の各構成要素が配置されている。
【0053】
締結手段350は、図11に示したようにキャップ形状でナット12の外形に沿った凹部を下面に有しナットフィーダ400により供給されるナット12をナット12の中心軸が鉛直方向となるようにして把持するナット把持部352、棒形状で先端がナット把持部352に同軸に固着される軸部354、軸部354の他端に同軸で固着され軸部354及びナット把持部352を回動させた上で所定のトルクでナット12を締結するトルク調整締結部356、トルク調整締結部356が固定される基板の昇降板358、後述する移動板368aに固定されると共に軸部に昇降板358が係止され昇降板358に鉛直方向の推力を与える昇降用シリンダ362及び移動板368aに鉛直方向に固定され昇降板358を鉛直方向に案内する昇降用レール364を備えている。
【0054】
この締結手段350が水平方向に移動可能なように締結手段水平スライド部368が組立機基部370に固定して設けられている。
【0055】
図12に示したように締結手段水平スライド部368は、締結手段350が固定される基板の移動板368aと、組立機基部370に固定され軸部に移動板368aが係止され移動板368aに水平方向の推力を与えるシリンダ368bと、組立機基部370に水平方向に固定され移動板368aを水平方向に案内する移動用レール368cとから構成されており、締結手段水平スライド部により締結手段350を水平方向に移動させた際、締結手段350が少なくともコイルスプリング圧縮手段310の直上にまで至ることが可能なように締結手段水平スライド部368の各構成要素が配置されている。
【0056】
組立機300には、前記水平及び鉛直方向へ移動を行う各可動部が水平及び鉛直の移動端にあることを検出するリミットスイッチ又は磁気スイッチ(いずれも図示せず)が各可動部の移動端近傍に設けられている。
【0057】
供給コンベヤ100とは別の組立部品供給手段であるナットフィーダ400及びスペーサフィーダ410は、図2に示したように組立機300の両側に各1台設けられている。
【0058】
ナットフィーダ400は、図13に示したように複数個のナット12が貯められ回転及び振動を利用して1個ずつ送出が可能なナット貯留部402と、所定長さを有しナット貯留部402から送出されたナット12を整列させて順次送りだすナット供給レーン404と、シリンダ406により鉛直方向に選択的に昇降可能で、降下してナット供給レーン404から供給されるナット12を1個だけ支持し、上昇して締結手段340がナット12を把持可能な高さまで至るナットリフト部408とから構成されている。
【0059】
スペーサフィーダ410は、上述のナットフィーダと同様の構成で、複数個のスペーサ16が貯められ回転及び振動を利用して1個ずつ送出が可能なスペーサ貯留部412と、所定長さを有しスペーサ貯留部412から送出されたスペーサ16を整列させて順次送りだすスペーサ供給レーン414と、シリンダ416により鉛直方向に選択的に昇降可能で、降下してスペーサ供給レーン414から供給されるスペーサ16を1個だけ支持し、上昇して搬入ロボット200がスペーサ16を把持可能な高さまで至るスペーサリフト部418とから構成されている。
【0060】
ナットフィーダ400及びスペーサフィーダ410には、前記ナットリフト部408及びスペーサリフト部418が鉛直方向の各移動端にあることを検出する磁気スイッチ(図示せず)がナットリフト部408及びスペーサリフト部418の各移動端近傍に設けられている。
【0061】
サスペンションダンパ送出手段である送出コンベヤ500は、供給コンベヤ100と同様にスラットコンベアが用いられ、送出コンベヤ500は、1枚のスラット510に対し組立の終了したサスペンションダンパ50を立設して載置可能に形成されたサスペンションダンパ受具520がその上面に1個設けられている。そして、チェーンが巻回されたスプロケットをモータ等のアクチュエータにより回転させることにより、後工程の組立ライン(図示せず)の方向へ各スラット510が連続的に送られるよう構成・配置されている。
【0062】
前記の供給コンベヤ100、搬入ロボット200、組立機300、搬出ロボット250、ナットフィーダ400、スペーサフィーダ410及び送出コンベヤ500は、制御装置600により組立作業が滞りなく行われるよう制御される。
【0063】
制御装置600は、図14に示した前記のリミットスイッチや磁気スイッチからの信号が入力される入力部602、予め設定された論理プログラムや制御結果等を保持及び記憶する記憶部604、記憶装置に格納されたプログラムを実行し演算処理を行う演算部606、プログラムの進行状況、制御信号の出力状況や各種スイッチからの信号入力状況等を作業監視者等に表示する表示部608、作業者等がプログラムの設定値の入力や組立作業開始の指示入力等を行う操作入力部610、作業監視者等が組立装置に対する非常停止の操作を行う非常停止部612、演算装置からの制御信号をシリンダ等に対し出力する出力部614を有している。
【0064】
この構成により制御装置600は、各種スイッチによる信号から装置全体の状態を把握し、予め設定された初期データや論理プログラムに基づいて判断を行い、シリンダ等に制御信号を出力することが可能となっている。
【0065】
次にこのように構成されたサスペンションダンパの組立装置1の使用態様について説明する。
【0066】
まず作業者等は、ダンパ20のロアスプリングシート20c上にコイルスプリング30を載置すると共にシャフト20bの上端にヘルパ26、ダストカバー24を嵌合し、更にアッパースプリングシート18の貫通穴18bから突出せしめてダンパコンプル10Aとして予め複数セット仮組みし、所定の場所に貯めておく。
【0067】
そして、サスペンションダンパの組立装置1の稼働前に各々のダンパコンプル10Aを供給コンベヤ100のスラット110上に設けられたダンパ受具120に立設支持させておく。ストラットマウント14はダンパコンプル10Aと同数個を用意しダンパコンプル10Aと対になるようストラットマウント受具130に載置しておく。
【0068】
制御装置600は作業者等による操作入力部610からの組立作業開始の入力を受け予め記憶部602に保持されたプログラムを演算部606で実行を始め出力部614から信号出力を行って供給コンベヤ100、搬入ロボット200、組立機300等に組立作業を開始させる。
【0069】
組立作業が開始された後、作業者等は制御装置600のサスペンションダンパ組立装置1の動作及び表示部608を監視し、作業変更や作業停止の必要がある場合には操作入力部610又は非常停止部612を操作して対処する。
【0070】
制御装置600は、供給コンベア100のスラット110のうち最も搬入ロボット200に近いスラット110に支持されたダンパコンプル10Aを搬入ロボット200にそのハンド部210によって把持させる。
【0071】
搬入ロボット200は把持したダンパコンプル10Aを組立機300のダンパ座372位置まで搬送し、搬入ロボット200の各可動部分を微妙に調整・位置決めしてダンパコンプル10Aの下端をダンパ座372に配置することによりダンパコンプル10Aを組立機300に立設する。
【0072】
次に組立機300のコイルスプリング圧縮手段310に設けられたクランプ320をクランプシリンダ320aを駆動して図6に二点鎖線で示すよう閉鎖し、ダンパ20の円筒部20aを把持してダンパ20を位置固定すると共にカバー325をカバーシリンダ325aを駆動して同図に二点鎖線で示すように閉鎖しコイルスプリング30を覆い、コイルスプリング30の水平方向の移動を規制してその飛び出しを防止する。
【0073】
組立機300がダンパ20を把持した後、予め上昇端まで移動させておいたコイルスプリング圧縮手段310を昇降用シリンダ316を駆動させ降下させる。
【0074】
そして、昇降板314に設けられ予め開かれた圧縮板312a、312bがダンパコンプル10Aの最上部に仮組みされたアッパースプリングシート18の高さまで下降したところで昇降用シリンダ316の駆動を停止させコイルスプリング圧縮手段310の鉛直位置を固定する。
【0075】
続いて、圧縮板用シリンダ312cを駆動させ圧縮板312a、312bを図7(B)に示すように閉鎖させる。この圧縮板312の閉鎖によりアッパースプリングシート18は水平方向に規制され、組立機300を正面視した際の水平方向の中心に位置しアッパースプリングシート18の頂部の貫通穴18bとダンパ20のシャフト20bの軸が鉛直方向の同一軸上に配置される。
【0076】
制御装置600は、予め水平方向へ退避させていたシャフト引上手段330をシャフト引上水平スライド部348の動作によりコイルスプリング圧縮手段310の直上まで移動させると共に、シャフト引上手段330の第1昇降部のうち、図8及び図9に示したガイドピン用シリンダ336のみを降下させねじソケット334の先端からガイドピン332を突出させた後、第2昇降部の昇降板338を降下させてガイドピン332及びねじソケット334をアッパースプリングシート18の頂部の貫通穴18bに貫通させ、ガイドピン332の先端部332bをダンパ20のシャフト20bの先端に当接させる。
【0077】
ガイドピン332の先端部332bがシャフト20bの先端に設けられた凹部20dに達したら第2昇降部の降下を停止させる。この一連の動作によりガイドピン332及びねじソケット334とダンパ20のシャフト20bとが鉛直方向の同一軸上に配置される。
【0078】
次にシャフト引上手段330の第1昇降部のうちソケット用シリンダ335のみを駆動しガイドピン332をシャフト20bの先端に接触させた状態のままねじソケット334をシャフト20bに接触させ、回動用アクチュエータ337によりねじソケット334を回動させてシャフト20bへの螺入を開始する。ねじソケット334がシャフト20bの先端に螺入された後、回動用アクチュエータ337の駆動を停止させる。
【0079】
この後、シャフト引上手段330において第1昇降部の各シリンダを保持させたまま第2昇降部を動作させダンパ20のシャフト20bを引き上げ、第2昇降部を上昇端まで上昇させ停止させる。このときダンパ20の円筒部20aはクランプ320に把持されているので上昇しない。この動作によりシャフト20bがアッパースプリングシート18の頂部の貫通穴18bを貫通し、更に引き上げられた状態で停止される。
【0080】
ねじソケット334とシャフト20bとの螺合を解除するため、停止したシャフト引上手段330において、第1昇降部の回動用アクチュエータ337を前記螺入時とは逆方向に回動させてねじを緩める。ねじソケット334の螺合が解除された後、第1昇降部を上昇端まで上昇させ、シャフト引上手段330をシャフト引上水平スライド部348の動作により水平に移動させコイルスプリング圧縮手段310の直上から退避させる。
【0081】
制御装置600は、次に搬入ロボット200を動作させ、スペーサフィーダ410のスペーサリフト部418により1個ずつ供給されたスペーサ16を把持させ、組立機300に係止され引き上げられたシャフト20bの先端近傍まで運ばせる。そして、搬入ロボット200を位置制御してスペーサ16の貫通穴16aにシャフト20bの先端を貫通させ、スペーサ16をアッパースプリングシート18の頂部近傍まで降下させた後、ロボット200のハンド部210による把持を開放し、スペーサ16をアッパースプリングシート18の上に載置させる。
【0082】
続いて搬入ロボット200は供給コンベヤ100のスラット110に設けられたストラットマウント受具130からストラットマウント14を1個把持し、組立機300の引き上げられたシャフト20bの近傍まで搬入する。更に、搬入ロボット200はストラットマウント14の締結穴14aにシャフト20bの先端を貫通させた後、ハンド部210の把持を開放し、ストラットマウント14をシャフト20bの肩部上に載置させる。
【0083】
次に、ナット12をストラットマウント14の上にセットする。すなわち、予め退避させていた締結手段350を締結手段水平スライド部368を用いてナットフィーダ400のナットリフト部408直上まで水平方向に移動させる。
【0084】
そして、締結手段350の昇降用シリンダ362を駆動して締結手段350を降下させ、ナットフィーダ400のナットリフト部408により供給される1個のナット12をナット把持部352により把持させる。
【0085】
このナット12を把持した状態のまま昇降用シリンダ362を駆動して締結手段350を上昇させた後、締結手段350は締結手段水平スライド部368によりダンパ20のシャフト20b直上まで運ばれる。
【0086】
その後、把持したナット12とダンパ20のシャフト20bとが接触するまで再び昇降用シリンダ362を駆動して締結手段350を降下させ、続いてトルク調整締結部356を回動させナット12をシャフト20bの上端部に設けられたおねじに螺入させた上で所定のトルクで締結する。この動作により、シャフト20bと、シャフト20bに螺入させたナット12と、シャフト20bの肩部及びナット12に挟まれるストラットマウント14とが一体的に固定される。
【0087】
このストラットマウント14の下方で圧縮されたコイルスプリング30を開放するため、圧縮用シリンダ312を駆動させてコイルスプリング圧縮手段310の左右の圧縮板312a,312bを互いに離間するように開き、コイルスプリング圧縮手段310を退避させる。
【0088】
これにより、コイルスプリング30の圧縮変位による付勢力が開放されてコイルスプリング30が伸長して、アッパースプリングシート18が上昇する。このコイルスプリング30の伸長は、アッパースプリングシート18に載置されたスペーサ16の上面と、ストラットマウント14の下面とが接触してコイルスプリング30の付勢がダンパ20に受け止められることで抑えられる。
【0089】
上述までの工程を経ることにより、サスペンションダンパ10の組立が完了する。完成したサスペンションダンパ10を搬出するため、搬出ロボット250を用いてハンド部260によりサスペンションダンパ10を把持する。この把持の直後、図7(A)及び(B)の実線で示したように、クランプシリンダ320aを駆動してクランプ320を開くと共にカバーシリンダ325aを駆動してカバー325を開きサスペンションダンパ10の組立機300側からの拘束を解除する。
【0090】
搬出ロボット250は把持したサスペンションダンパ10をダンパ座372から取り出し、送出コンベヤ500上に運ぶ。そして、搬出ロボット250は把持したサスペンションダンパ10を送出コンベヤ500のスラット510上に設けられたサスペンションダンパ受具520に位置決めし、サスペンションダンパ10を立てた状態で載置する。この後、サスペンションダンパ10が後工程の組立ライン方向へスラット510の1枚分だけ送ることにより、次に完成するサスペンションダンパ10の受入れが可能となる。
【0091】
上述のように本実施の形態によれば、作業者が直接組立作業を行うことなくストラットダンパの組立装置1の監視を行うのみで、ストラットダンパ10の組み立てが行われる。
【0092】
第2の実施の形態では、前記の搬入ロボット200と搬出ロボット250とがひとつの搬送ロボット700として構成されている。
【0093】
搬入・搬出手段である搬送ロボット700は、図15に示したように、基部740と、基部740に基端が水平面内で回動可能でかつ上下方向に揺動可能に支持される第2アーム部730と、第2アーム部730の先端に上下方向に揺動可能に基端が支持される第1アーム部720及び第1アーム部720の先端に回動可能に軸支され、搬送対象物を把持するハンドル部710とを有している。そして、各々の可動部分をアクチュエータ(図示せず)で駆動・位置決めすることにより可動範囲内の3次元位置にも搬入対象物を移動可能な構成とされている。
【0094】
この搬送ロボット700は、図16及び図17に示したように供給コンベヤ100から後述の組立機300に組立部品を送り、かつ組立機300から送出コンベヤ500に組立が完了したサスペンションダンパ10を送ることが可能なように可動範囲を考慮した位置に配置されている。
【0095】
こうした構成を有する搬送ロボット700の使用態様は搬入ロボット200と搬出ロボット250についての使用態様を併せたものであるので、ここでは割愛する。
【0096】
この搬送ロボット700によれば搬入手段及び搬出手段がひとつの装置に具現化され第1の実施の形態よりも構成が簡略化される。従って、サスペンションダンパの組立装置10の設備規模が小さくできるほか、搬入・搬出に係る制御対象がひとつにまとまるため制御が容易になる利点がある。
【0097】
第3の実施の形態では、送出コンベヤ500が右ラインと左ラインの2つのコンベアにより構成されている。
【0098】
この場合、第1の実施の形態で示したように、サスペンションダンパ50を立設可能なサスペンションダンパ受具520が設けられたスラットコンベアが2ライン設置されていてもよいし、或いは後のサスペンションダンパ50の取付工程を考慮し、図18に示したように一方のラインにはサスペンションダンパ50を立設可能なサスペンションダンパ受具520が設けられ、他方のラインにはサスペンションダンパ50を横置きして載置可能なサスペンションダンパ受具530が設けられた2つのスラットコンベアが設置されていてもよい。
【0099】
この構成によれば、例えば組み立てられたサスペンションダンパ10が車両の右側前輪用と左側前輪用で形状が異なる場合では、組立の終了したサスペンションダンパ10を予め右側前輪用と左側前輪用で別々に分別して送出し組立中の車両の両サイドまで搬送することが可能である。サスペンションダンパ10の取付作業に係る作業者は、手元のサスペンションダンパ10をその場で選別することなくすぐに車両に取り付けることが可能であるから、1つのラインで右側前輪用と左側前輪用とを混在して送出し、作業者が選別・運搬して取り付ける場合に比し、車両への取付作業に係る工数を削減することができる。
【0100】
第4の実施形態では、図19及び図20に示したように、サスペンションダンパ送出手段である送出パレット台車1500は、フロア上に設けられたレールまたは描画された線1530上を走行する自動搬送用の無人搬送車1540に牽引されるパレット台車1550が用いられる。
【0101】
パレット台車1550は、無人搬送車1540により所定位置まで牽引されると、シリンダにより駆動される横方向位置決め手段1560と、前後方向位置決め手段1570により位置決めが行われ、パレット台車1550に設けられたパレット1510の上面には組立終了したサスペンションダンパ50を立設して載置可能に形成されたサスペンションダンパ受部1520が複数個備えられている。
【0102】
そして、所定の数のサスペンションダンパ50が載置されると上記位置決め手段が開放された後工程の組立ライン(図示せず)に無人搬送車1540により牽引、搬送される。
【0103】
送出パレット台車1500が移動した後、引き続き空荷の次の送出パレット台車1500が無人搬送車により牽引され、再び横方向位置決め手段及び前後方向位置決め手段により位置決めされる。
【0104】
この構成によれば、組立てられたサスペンションダンパを載置する手段のレイアウトの自由度が上がると共に、車両にサスペンションダンパ10を取り付ける組立ラインに対する配置等の自由度が上がり、工場内の設置スペースの有効活用を図ることが容易になる。
【0105】
なお、供給コンベア100はスラッとコンベア形式でなくとも、組立装置の組立サイクルに合わせてサスペンションダンパの部品である積載物を組立装置に供給する手段であればこれに限定されるものではなく、同様にサスペンションダンパの送出手段も、送出コンベア500または送出パレット1500に限らず、組立の終了したサスペンションダンパの送出を行うことができる機構であれば手段は限定されず、発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるサスペンションダンパの組立装置によれば、予め仮組みされ貯められた部品を所定の位置に配置し、制御装置に組立作業開始を入力した後は、作業者が直接作業することなくサスペンションダンパを自動的に組み立てられるという本発明特有の優れた効果を有し、自動車産業に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】本実施の形態に係るサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】サスペンションダンパの概略構成図である。
【図4】本実施の形態に係る搬入ロボットの斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る組立機の概略構成図である。
【図6】本実施の形態に係るクランプ及びカバーの機能説明図である。
【図7】(A)及び(B)は、本実施の形態に係る圧縮板の構成及び機能の説明図である。
【図8】本実施の形態に係るシャフト引上手段の斜視図である。
【図9】シャフト引上手段のガイドピン及びねじソケットの構成説明図である。
【図10】シャフト引上手段の水平方向への移動状態を示す機能説明図である。
【図11】本実施の形態に係る締結手段の斜視図である。
【図12】本実施の形態に係る締結手段の水平方向への移動状態を示す機能説明図である。
【図13】本実施の形態に係るナットフィーダの斜視図である。
【図14】本実施の形態に係る制御装置の概略構成図である。
【図15】第2の実施の形態に係る搬送ロボットの概略構成図である。
【図16】第2の実施の形態に係るサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す正面図である。
【図17】第2の実施の形態に係るサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す平面図である。
【図18】第3の実施の形態に係るサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す平面図である。
【図19】第4の実施形態に係わるサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す正面図である。
【図20】第4の実施形態に係わるサスペンションダンパの組立装置の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 サスペンションダンパの組立装置
10 サスペンションダンパ
10A ダンパコンプル
12 ナット
14 ストラットマウント
18 アッパースプリングシート
20c ロアスプリングシート
20 ダンパ
20b シャフト
30 コイルスプリング
100 供給コンベア(組立部品供給手段)
200 搬入ロボット(搬入手段)
250 搬出ロボット(搬出手段)
300 組立機(組立手段)
310 コイルスプリング圧縮手段
312 圧縮板
319 昇降部
320 クランプ
325 カバー
330 シャフト引上手段
332 ガイドピン
334 ねじソケット
350 締結手段
500 送出コンベア(サスペンションダンパ送出手段)

Claims (12)

  1. 円筒部と該円筒部内に移動可能に嵌合すると共に円筒部から上端部が突出するシャフトを有するダンパと、該ダンパのシャフト先端に螺合するナットを介して係止されるストラットマウントに保持されるアッパースプリングシートと、該アッパースプリングシートと前記円筒部に固設されたロアスプリングシートとの間に弾装されるコイルスプリングとを具備するサスペンションダンパの組立装置において、
    前記ダンパ及びダンパのシャフトに嵌合するアッパスプリングシートとロアスプリングシートとの間に介装されるコイルスプリングを具備するダンパコンプル並びに該ダンパコンプルと独立してストラットマウントを搬送する組立部品供給手段と、
    該組立部品供給手段によって供給された前記ダンパコンプルのシャフト先端に前記ストラットマウントを嵌合すると共に該ストラットマウントから突出するシャフト先端にナットを螺合してサスペンションダンパを組み立てる組立手段と、
    該組立手段により組み立てられたサスペンションダンパを搬出するサスペンションダンパ送出手段と、
    を有することを特徴とするサスペンションダンパの組立装置。
  2. 前記組立部品供給手段と組立手段との間に、
    組立部品供給手段からダンパコンプル及びストラットマウントを組立手段に搬入する搬入手段が介装され、
    組立手段によって組み立てられたサスペンションダンパをサスペンションダンパ送出手段に供給する搬出手段が前記組立手段とサスペンションダンパ送出手段との間に介装されることを特徴とする請求項1に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  3. 前記搬入手段と前記搬出手段とが、
    ひとつの搬送手段として構成されることを特徴とする請求項2に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  4. 前記組立手段は、
    コイルスプリングを圧縮すると共に該コイルスプリングを圧縮付与状態に保持するコイルスプリング圧縮手段と、
    ダンパのシャフトを円筒部から突出方向に所定量引き上げるシャフト引上手段と、
    ダンパの円筒部から突出するシャフト先端にナットを螺着する締結手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  5. 前記コイルスプリング圧縮手段は、
    コイルスプリングの上方から降下してコイルスプリングを圧縮する昇降部と、
    ダンパの円筒部を把持しダンパを位置決め固定するクランプ部と、
    コイルスプリングの水平方向への移動を防止するカバー部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  6. 前記昇降部は、
    閉鎖してアッパースプリングシートを介しコイルスプリングを圧縮付与すると共に開放してアッパースプリングシートから退避する一対の圧縮板を備えたことを特徴とする請求項5に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  7. 前記一対の圧縮板は、
    アッパースプリングシートの上面に嵌合して位置決めする凹部を下面に有し、
    各圧縮板が水平方向に回動可能に軸着されることを特徴とする請求項6に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  8. 前記シャフト引上手段は、
    ダンパのシャフトの先端中心軸線上に形成された溝に当接可能でシャフトと同軸線上に配置されるガイドピンと、
    ダンパのシャフトの先端部に設けられたねじ部にナットを螺合せしめるねじソケットとを備え、
    前記ガイドピンと前記ねじソケットとが同軸上に配置されることを特徴とする請求項4に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  9. 前記ガイドピンと前記ねじソケットは、
    互いに独立して昇降可能であることを特徴とする請求項8に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  10. 前記ガイドピンが複数の爪部を有し、
    前記ねじソケットが該ねじソケットに対する複数の爪部の回転を規制すると共に軸方向の移動を可能にする複数のスリットを有し、
    前記ガイドピンと前記ねじソケットとが同期して回転することを特徴とする請求項9に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  11. 前記サスペンションダンパ送出手段は、
    2つコンベアから構成されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のサスペンションダンパの組立装置。
  12. 前記サスペンションダンパ送出手段は、
    サスペンション載置用のパレットを備えた台車であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のサスペンションダンパ組立装置。
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