JP3685261B2 - 映像音響機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像音響機器に関し、特に異なる種別の信号を伝送するための複数の端子を備える映像音響機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の映像音響機器として、特開2001−86416号公報に開示された技術が知られている。同技術においては外部機器とのインターフェースとして映像および音声入出力端子を共用しており、入出力信号制御回路によって入出力のいずれを利用するのかを切り替えるようになっている。また、入出力信号制御回路での信号切り替えに際しては、リモコン上の操作キーの操作に応じた切り替えや音声入出力端子を伝送される信号に同期信号が含まれるか否かを検出する例が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の映像音響機器においては、簡易な構成により自動で入出力信号を切り替えることができなかった。すなわち、簡易な回路構成での切り替えを実現するためにはリモコン上の操作キーの操作が必要であり自動での切り替えができないし、自動で切り替えを行うためには同期信号の検出および検出結果に応じてスイッチを切り替えるための回路が必要であった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡易な構成により自動で共用端子の入出力信号を切り替えることが可能な映像音響機器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、外部機器から輝度信号および2系統の色差信号を入力する端子と外部機器へコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力する端子と外部機器からコンポジットビデオ信号を入力するコンポジットビデオ端子とコンポーネント信号とコンポジット信号とステレオ音声信号を入力して処理するクロマ回路とを備える映像音響機器において、所定の電源と接地点との間に介在される複数の分圧抵抗によって上記コンポジットビデオ端子の接点に所定のバイアスを与えるバイアス回路と、上記コンポジットビデオ端子に対してプラグが接続されていないときに上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させ、上記バイアス回路において上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルを低下させる抵抗値制御機構と、上記輝度信号および2系統の色差信号を入力する3個の端子とコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力する3個の端子とを兼用した全3個の兼用端子と、上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下していないときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマ回路におけるコンポジットビデオ信号および左右の音声信号の出力端子とを接続し、上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下しているときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマにおける輝度信号および2系統の色差信号の入力端子とを接続する切替手段とを備える構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、3個の端子を輝度信号および2系統の色差信号を入力する端子とコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力する端子にて共用し、コンポジットビデオ信号を入力する端子に対するプラグの接続あるいは非接続に応じて自動で上記共用される3個の端子にて伝送する信号種別を切り替える。このために、本映像音響機器ではコンポーネントビデオ信号とコンポジットビデオ信号とステレオ音声信号を入力して処理するクロマ回路を備えている。
【0006】
クロマ回路では、輝度信号および色差信号からなる信号を処理可能であり、YCbCrに分離された信号およびコンポジットビデオ信号のいずれも入力して処理することができる。むろん、チューナから取得した中間周波信号からコンポジット信号等を取得して処理することも可能である。また、ステレオ音声信号を入力して処理することができ、この音声信号としても中間周波信号から取得することが可能である。ここで、コンポジットビデオ信号はテレビジョン放送信号に基づく信号や再生ビデオ信号など種々の信号が該当する。従って、クロマ回路によって、コンポジット信号を処理し、またコンポーネント信号を処理する種々の映像音響機器,例えばテレビジョンやビデオデッキに対して本発明を適用することができる。
【0007】
本発明ではコンポジットビデオ端子に対するプラグの接続/非接続を検出するために分圧抵抗のレベル変動を利用している。すなわち、所定の電源と接地点との間に介在される複数の分圧抵抗備えたバイアス回路によって上記コンポジットビデオ端子の接点に所定のバイアスを与え、この接点の電圧レベルの変動によって信号伝送路を切り替える切替手段を利用して信号種別を切り替える。ここで、コンポジットビデオ端子には抵抗値制御機構が設けられており、コンポジットビデオ端子に対してプラグが接続されていないときに上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させ、上記バイアス回路において上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルを低下させる。
【0008】
また、切替手段では、コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下していないときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマ回路におけるコンポジットビデオ信号および左右の音声信号の出力端子とを接続し、上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下しているときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマ回路における輝度信号および2系統の色差信号の入力端子とを接続する。
【0009】
従って、バイアス回路によって与えられたバイアスはプラグの接続あるいは非接続によって変動し、切替手段はこのバイアスの変動(電圧レベルの変動)に応じて伝送線を切り替えることで、上記3個の兼用端子にて伝送する信号種別を自動で切り替えることができる。本発明において、切替手段では伝送線路を切り替えられれば良く、電圧レベルに応じてスイッチング可能な簡易なIC等にて構成することができる。また、プラグの接続/非接続は複数個の抵抗を接続したバイアス回路によって簡単に構成することができる。従って、プラグ接続/非接続の検出および伝送線の切り替えを非常に簡易な回路で実現することができる。尚、切替手段で検出する電圧レベルの検出点は、コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間であれば良く、むろんコンポジットビデオ端子の接点自身であっても良い。また、コンポーネント信号を使用する際、さらに他の端子を利用して音声を入力するように構成可能であることは当然である。
【0010】
また、請求項2にかかる発明は、異なる種別の信号を伝送するための複数の端子を備える映像音響機器において、特定種別の信号を伝送する第1の端子と、当該特定種別の信号と異なる信号を伝送する第2の端子と、同第1の端子に対してプラグが接続されているか否かを検出する接続検出手段と、同接続検出手段にてプラグの接続が検出されているときとプラグの接続が検出されていないときとで上記第2の端子にて伝送する信号種別を切り替える切替手段とを具備し、当該切替手段にて切り替えられる信号には、上記特定種別の信号の代替として使用される信号が含まれる構成としてある。
【0011】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、異なる種別の信号を伝送するための複数の端子を備える映像音響機器において、第1の端子と第2の端子とを備え、第1の端子に対するプラグの接続状況に応じて第2の端子にて電送する信号種別を切り替える。このために接続検出手段および切替手段を構成してあり、接続検出手段にて第1の端子に対してプラグが接続されているか否かを検出する。切替手段では、プラグの接続が検出されているときとプラグの接続が検出されていないときとで、上記第2の端子にて伝送する信号種別を切り替える。
【0012】
すなわち、本発明では第2の端子にて伝送される信号種別を切り替えるに際して、第1の端子に対してプラグが接続されているか否かを検出するようになっている。従って、信号種別の切り替えに際して利用者が信号種別の切り替えを指示する等の操作が全く不要であり、自動で信号種別を切り替えることができる。また、第2の端子での伝送信号種別を切り替えるに当たり当該第2の端子に対するプラグの接続状況を検出するのではなく、第1の端子に対するプラグの接続状況を検出する。
【0013】
信号種別の切り替え対象たる第2の端子にてプラグが接続されているか否かを検出しても伝送する信号種別が明らかでなければ自動で切り替えることが不可能であるところ、本発明では、第1の端子に対するプラグの接続状況を検出しているので、この接続状況によって第2の端子を利用して伝送すべき信号種別を特定することができる。すなわち、第1の端子は特定種別の信号を伝送するために利用される端子であるが、この信号と信号種別は異なるものの映像音響機器での使用目的が共通の信号および使用目的が異なる信号を第2の端子で伝送できるように構成している場合、第1の端子にプラグが接続されている状況では、当該第1の端子で伝送する特定種別の信号とは異なる使用目的の信号を第2の端子で伝送する。この結果、単にプラグの接続/非接続を検出するのみで適切な種別の信号に切り替えることが可能になる。
【0014】
ここで、信号種別は異なるものの映像音響機器での使用目的が共通の信号としては種々の信号が存在する。例えば、映像音響機器にて映像を表示するための入力信号同士あるいは出力信号同士は映像を表示する目的が共通であるし、映像音響機器にて音声を鳴らすための入力信号同士あるいは出力信号同士は音声を鳴らす目的が共通である。このように目的が共通であっても、コンポジット信号とコンポーネント信号では信号種別が異なるし、YCbCrのコンポーネント信号とY/C分離されたコンポーネント信号とでは信号種別が異なるし、ステレオ音声信号と多チャンネル音声信号とでは信号種別が異なる。
【0015】
本発明にかかる第2の端子としては、上記特定種別の信号と異なる信号を伝送することができればよく、その数や端子形状が限定されるわけではないが、その好適な構成例として請求項3にかかる発明では、上記第2の端子は3個の端子を備えており、上記特定種別の信号と異なる信号は3個の端子を組で使用する信号である構成としてある。
【0016】
すなわち、映像音響機器で映像信号や音声信号を扱うに当たり、複数の端子を組で使用する場合が多いが、3個の端子を組で使用する信号は典型的であり、かかる構成に対応することができる。例えば、輝度信号および2系統の色差信号を利用するコンポーネント信号の入力端子あるいは出力端子は計3個の端子を組で利用するし、コンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を利用する場合の入力端子あるいは出力端子であっても3個の端子を組で利用する。そこで、これら3個の端子での伝送信号種別を組で切り替えるように構成すると便利である。
【0017】
むろん、かかる構成は本発明の構成例であり、他の構成を採用することも可能である。例えば、4,5,6チャンネルサラウンドの入力端子や出力端子のいずれか3個をコンポーネント信号端子と切り替えるように構成することも可能であるし、1個の端子で3個の端子と同等の信号伝送を担うタイプの端子を有する映像音響機器に対して本発明を適用することも可能である。
【0018】
さらに、第2の端子にて切り替える信号例として好適な構成として、上記切替手段にて切り替えられる信号には、上記特定種別の信号の代替として使用される信号が含まれる構成としてある。すなわち、第2の端子を介して伝送する信号としては、上記特定種別の信号の代替としての信号および他の信号であり、切替手段でこれらの信号のいずれかを伝送するように切り替える。
【0019】
ここで、代替としての信号は映像音響機器での使用目的が共通の信号である。例えば、映像音響機器にて映像を表示させるための入力信号は第1の端子と第2の端子のいずれかを介して映像音響機器に供給されれば十分であることから、第1の端子にプラグが接続されているときには当該第1の端子を介して映像を表示させるための入力信号を伝送し、第1の端子にプラグが接続されていないときには第2の端子を介して映像を表示させるための入力信号を伝送するように構成すればよい。
【0020】
さらに、上記接続検出手段においては、第1の端子に対してプラグが接続されているか否かを検出することができれば良く、その構成例として請求項4にかかる発明では、上記接続検出手段は、抵抗分圧によって上記第1の端子の接点に所定のバイアスを与えるバイアス回路と、上記第1の端子に対するプラグの接続あるいは非接続によって上記バイアス回路による所定のバイアス点と接地点との間の抵抗値を制御する抵抗値制御機構とを備え、上記切替手段は、上記バイアス回路でのバイアス電圧の変動によって上記信号種別を切り替える構成としてある。
【0021】
すなわち、バイアス回路によって所定バイアスの回路を構成しておき、第1の端子に対するプラグの接続によってこのバイアスが変動するように構成しておけば、この電圧レベルの変動によって第1の端子に対するプラグの接続を検出することが可能になる。バイアスを変動さえる構成としては抵抗値制御機構が採用されている。すなわち、端子に対するプラグの接続あるいは非接続によってその端子の接点および接地点に抵抗が介在されるように構成することは容易であり、かかる構成の端子によってバイアス回路での抵抗分圧比を変動させることが可能であり、この結果、バイアス電圧を変動させることができる。電圧レベルの変動によって伝送信号を切り替える切替手段は、簡易なIC等によって容易に構成することが可能である。
【0022】
さらに、請求項5にかかる発明では、上記バイアス回路は所定の電源と接地点との間に介在される複数の分圧抵抗を備え、上記抵抗値制御機構は第1の端子に対してプラグが接続されていないときに上記バイアス点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させ、上記バイアス回路において上記バイアス点と接地点との間の電圧レベルを低下させる構成としてある。
【0023】
すなわち、バイアス回路にて分圧された所定のバイアス点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させると、この抵抗はバイアス回路においてバイアス点と接地点との間に存在した抵抗と並列に接続されることになり、バイアス回路の合成抵抗が変動するので、バイアス点の電圧レベルが変動する。尚、上記バイアス点と接地点との間に介在させる抵抗の抵抗値が極小であれば好適である。すなわち、バイアス回路においてバイアス点と接地点との間に存在した抵抗値と比較して、プラグ非接続時に介在される抵抗の抵抗値が極小であればバイアス点の電圧レベルがほぼ0になり、抵抗の介在前後でハイレベルおよびローレベルの明確な電圧差を生じさせることができ、上記切替回路で容易に切り替えを行うことが可能になる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1にかかる発明によれば、プラグ接続/非接続の検出および伝送線の切り替えを非常に簡易な回路で実現することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、信号種別の切り替えに際して利用者が信号種別の切り替えを指示する等の操作が全く不要であり、自動で信号種別を切り替えることができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、3個の端子を組で使用する信号は典型的な構成の映像音響機器に本発明を適用することが可能になる。
【0025】
さらに、第1の端子に対するプラグの接続状況を検出することによって第2の端子での伝送信号を確実に特定しつつ切り替えを行うことができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、簡易な構成によりプラグの接続状況を検出することができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、簡易な構成により確実にプラグの接続状況を検出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)テレビジョンの構成:
(2)接続検出回路の構成:
(3)切替動作:
(4)他の実施形態:
【0027】
(1)テレビジョンの構成:
図1は、本発明をテレビジョンに対して適用した実施形態を示すブロック図である。同図において、チューナ10にはアンテナ11が接続されており、同チューナ10は所定の搬送周波数帯域に対応して選局動作を実行し、アンテナ11を介して所望の搬送周波数のRF信号を受信するとともに、受信した信号から所要の信号を選択して高周波増幅し、中間周波信号に変換して出力する。
【0028】
本実施形態におけるチューナ10は、いわゆるPLL方式の選局機構を採用しており、マイコン60から入力される所定の周波数データに基づいて局部発振周波数を直接的に制御することにより、受信周波数を制御可能となっている。同チューナ10によって選局動作が行われ、出力された中間周波信号はクロマIC20に入力される。このクロマIC20は、上記チューナ10が出力する中間周波信号に所定の信号処理を施してRGBの色信号とステレオ音声信号と水平/垂直同期信号を復調する回路である。
【0029】
また、輝度信号および2系統の色差信号を入力してRGBの色信号および水平/垂直同期信号を復調することが可能であり、さらにコンポジットビデオ信号を入力してRGBの色信号および水平/垂直同期信号を復調することが可能である。また、中間周波信号から復調したコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力することが可能である。
【0030】
クロマIC20はこれらの信号を処理するために、概略、図2に示す構成を備えている。同図において、クロマIC20に入力された中間周波信号は中間周波信号処理回路21に入力され、図示しないAGC回路によって受信映像信号の強弱に応じたフィードバック制御を受けるなどして適正な利得で中間周波増幅される。中間周波増幅がなされた信号は映像中間周波信号と音声中間周波信号とであり、それぞれ映像信号処理回路22と音声信号処理回路23とに対して入力される。音声信号処理回路23は入力される音声中間周波信号に対してFM検波を施す回路であり、FM検波した結果を左右それぞれの音声信号(L,R)として出力する。これらの音声信号は図1に示すオーディオアンプ32および切替回路40に対して入力される。
【0031】
映像信号処理回路22は入力される映像中間周波信号に対して所定の映像検波を施す回路であり、検波によって輝度信号(Y)と色信号と同期信号を分離する。輝度信号Yはマトリクス回路24に対して入力される。色信号は色再生回路25に入力される。同期信号は上記図1に示す偏向回路30に入力される。色再生回路25は上記入力される色信号からさらに検波を行って色差信号(Cb,Cr)を復調する回路である。色差信号Cb,Crも上記マトリクス回路24に対して入力される。
【0032】
マトリクス回路24は、入力される上記輝度信号Yと色差信号Cb,Crとを利用して復調処理を行い、上記RGBの色信号を生成する回路である。当該RGBの色信号は上記図1に示すカソードアンプに入力される。本実施形態において中間周波信号処理回路21の出力信号がコンポジットビデオ信号であり、上記中間周波信号処理回路21と映像信号処理回路22との接続線は分岐され、分岐線は上記図1に示す切替回路40に接続されている。
【0033】
また、上述のようにクロマIC20では、チューナ10の出力信号を取得して処理するほか、コンポーネント信号を取得して処理することが可能である。すなわち、Y,Cb,Crを含む3つのコンポーネント信号のうち、輝度信号Yは映像信号処理回路22に供給され、色差信号Cb,Crはマトリクス回路24に対して供給される。また、外部機器からのコンポジットビデオ信号も映像信号処理回路22に供給される。映像信号処理回路22はこのコンポジットビデオ信号を検波して輝度信号(Y)と色信号と同期信号を分離する。また、映像信号処理回路22ではコンポーネント入力の輝度信号Yから同期信号を分離することが可能である。ここでも分離された同期信号は上記図1に示す偏向回路30に対して供給される。
【0034】
マトリクス回路24から出力されたRGBの色信号は図1に示すカソードアンプ31に出力され、このカソードアンプ31にて適宜増幅されてCRT33に供給される。一方、上記音声信号についても同様に外部のオーディオアンプ32に出力され、このオーディオアンプ32にて適宜増幅されてスピーカ34に供給される。偏向回路30は、上記入力される同期信号から水平および垂直のドライブ電圧を生成する回路であり、このドライブ電圧によってCRT33のビームが水平および垂直方向にドライブされる。
【0035】
以上の構成により、本実施形態にかかるテレビジョンでテレビジョン放送信号および外部機器から入力されたコンポジットビデオ信号およびY,Cb,Crからなる3つのコンポーネント信号のそれぞれを利用してCRT33上に映像を表示することが可能である。また、上述のようにコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力することができ、他の映像音響機器にてこのコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を利用することが可能である。
【0036】
本実施形態において上記コンポジットビデオ信号およびY,Cb,Crからなる3つのコンポーネント信号は外部の映像音響機器を信号源としており、端子を介してテレビジョンに入力するようになっている。また、上記コンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を他の映像音響機器にて使用可能にするため、端子を介してテレビジョンから出力するようになっている。すなわち、本実施形態にかかるテレビジョンは、3つのRCA端子42a〜42cを備えるとともに、コンポジットビデオ端子50aを備えている。
【0037】
本実施形態においてコンポジットビデオ端子50aはコンポジットビデオ信号の専用入力端子であるが、上記RCA端子42a〜42cは3つのコンポーネント信号と上記コンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号の兼用端子である。これらRCA端子42a〜42cにて伝送される信号種別は上記コンポジットビデオ端子50aに対するプラグの接続あるいは非接続によって切り替えられるようになっており、このために切替回路40および接続検出回路50を備えている。すなわち、本実施形態においてコンポジットビデオ端子50aが上記第1の端子に該当し、RCA端子42a〜42cが上記第2の端子に該当する。
【0038】
RCA端子42a〜42cは同軸の端子であるとともに一方の接点が接地され、他方の接点はバッファ41a〜41cを介して切替回路40に接続されている。切替回路40は、所定のポートに供給される電圧レベルによって選択的に信号線を切り替えるICであり、上記バッファ41a〜41cの接続線に接続する信号線を切り替えるようになっている。切替回路40においては3つの信号線を組で切り替えるようになっており、その一つの組▲1▼は3つのコンポーネント信号の組であり、もう一つの組▲2▼はコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号(L,R)の組である。
【0039】
従って、切替回路40において組▲1▼が選択されているときに上記RCA端子42a〜42cは外部映像音響機器からのコンポーネント信号の入力端子となり、切替回路40において組▲2▼が選択されているときに上記RCA端子42a〜42cは外部映像音響機器に対するコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号の出力端子となる。
【0040】
接続検出回路50は、上記コンポジットビデオ端子50aの接点からコンポジットビデオ信号を取得するとともにクロマIC20に対して出力するように構成され、上記コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されているときと接続されていないときとで電圧レベルが変動する部位を有している。当該部位が上記切替回路40に対して接続されていることにより、上記切替回路40は上述のように信号の組を切り替えることができる。尚、本実施形態において図示してはいないが、上記RCA端子42a〜42cが3つのコンポーネント信号の入力端子として使用されている場合や上記コンポジットビデオ端子50aを使用している場合に他の端子を介して音声信号を入力可能であることは当然である。さらに、組▲2▼にて出力する信号がコンポジットビデオ出力であることは必須ではなく、例えば、組▲2▼の3端子で3つのコンポーネント信号を出力する構成にしても良い。
【0041】
(2)接続検出回路の構成:
次に、上記接続検出回路50の構成を説明する。図3は、接続検出回路50の構成を示す回路図である。同図に示すように接続検出回路50は、複数の抵抗素子R1〜R4および複数のコンデンサC1,C2を備えている。抵抗素子R1〜R3は直流電圧源Vccと接地点との間に直列状に接続されている。従って、直流電圧源Vccと抵抗素子R1〜R3は、抵抗素子R1,R2の接点と抵抗素子R2,R3の接点とが直流的に特定の電圧になるようにしたバイアス回路を形成している。
【0042】
抵抗素子R1,R2の接点は上記クロマIC20に接続されているとともに、コンデンサC1を介してコンポジットビデオ端子50aの接点に接続されている。従って、抵抗素子R1,R2の接点はコンポジットビデオ信号用のバイアスを与える接点であり、後述する抵抗素子R4の影響が無い状況で適切なバイアス電圧を生成するようになっている。また、抵抗素子R2,R3の接点は、上記切替回路40の上記所定のポートに接続されている。当該抵抗素子R2,R3の接点と接地点との間にはコンデンサC2が介在されている。このコンデンサC2は主にノイズ除去のために付加されたものであり、むろん、本発明としてこのコンデンサC2が必須となるわけではない。
【0043】
上記コンポジットビデオ端子50aは、プラグの接続および非接続に応じて同コンポジットビデオ端子50aの接点(抵抗素子R1,R2の接点)と接地点との間の抵抗値を調整する機能を備えている。すなわち、コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されていないときにはコンポジットビデオ端子50aの接点と接地点との間に抵抗素子R4を介在させ、プラグが接続されているときにはコンポジットビデオ端子50aの接点と接地点との間に抵抗素子R4を介在させない状況を形成する機構を備えている。図3の矢印はコンポジットビデオ端子50aに対するプラグの抜き差しに応じて抵抗素子R4の接続状況が変化することを示している。尚、抵抗素子R4の抵抗値は、上記抵抗素子R1,R2,R3より非常に小さい値となっている。
【0044】
(3)切替動作:
次に、上記構成における信号線の切り替え動作を説明する。図4は上記接続検出回路50の直流等価回路である。むろん、抵抗素子R4の接続状況は上述のようにコンポジットビデオ端子50aに対するプラグの接続/非接続で変動する。コンポジットビデオ端子50aに対してプラグを接続したときには接続検出回路50の実効的な回路配線は同図4に示すものになる。このとき、抵抗素子R4と抵抗素子R2,R3とは並列の関係にあるので、上記抵抗素子R1,R2の接点から接地レベルまでの抵抗値は抵抗素子R4と抵抗素子R2+R3との並列合成抵抗となる。
【0045】
しかし、上述のように抵抗素子R4の抵抗値は、上記抵抗素子R1,R2,R3より非常に小さい値であることから、図4に示すように抵抗素子R4が接続された状況で、直流電圧源Vccから接地点までの電圧降下の大半を抵抗素子R1が担うことになる。従って、抵抗素子R1,R2の接点の電圧レベルはほぼ”0”すなわちローレベルになる。
【0046】
一方、コンポジットビデオ端子50aに対してプラグを接続したときには図4において抵抗素子R4に該当する部位が非導通となる。従って、直流電圧源Vccから接地点までの電圧降下は抵抗値R1〜R3の比に依存する。すなわち、抵抗素子R1,R2の接点および抵抗素子R2,R3の接点は所定レベルのバイアス電圧になる。従って、上述のようにほぼ”0”であったレベルより電圧が上昇しハイレベルになる。以上のように、コンポジットビデオ端子50aに対するプラグの接続および非接続によって抵抗素子R2,R3の接点の電圧レベルが変動する。
【0047】
上記切替回路40では、抵抗素子R2,R3の接点がローレベルの時に上記3つのコンポーネント信号線、すなわち上記図1に示す組▲1▼を上記RCA端子42a〜42cと接続し、抵抗素子R2,R3の接点がハイレベルの時に上記コンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号の信号線、すなわち上記図1に示す組▲2▼を上記RCA端子42a〜42cと接続する。従って、図5の表左側に示すように、コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されていないとき(プラグアウト)には、RCA端子42a〜42cが3つのコンポーネント信号の入力端子として使用され、コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されているとき(プラグイン)には、RCA端子42a〜42cがコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号の出力端子として使用される。
【0048】
(4)他の実施形態:
本発明においては、第1の端子に対するプラグの接続あるいは非接続に応じて第2の端子で伝送する信号種別を切り替えることができればよく、各端子で伝送する信号種別としては上記第1実施形態に示すものに限られない。さらに、本発明は上述の実施形態のようにテレビジョンにのみ適用されるという訳ではない。図6は、本発明をビデオデッキに適用した場合の概略ブロック図を示している。ビデオデッキはテープ駆動およびテープに対する信号の記録とテープからの信号抽出を行うテープ駆動機構300を備えている。テープ駆動機構300は図示しないフルイレースヘッドとドラムヘッドとAC(オーディオ・コントロール)ヘッドを備えた信号入出力回路310と、図示しないキャプスタンやドラムモータやリールモータなどを備えた同期制御系回路320とを備えている。
【0049】
上記キャプスタンとドラムモータおよびACヘッドはサーボ回路610に接続されており、信号入出力回路310が出力するコントロール信号やドラムヘッドの回転を示すPGパルス等を利用してキャプスタンとドラムモータとをフィードバック制御する回路であり、適宜速度を調整してテープ走行を行わせることができる。
【0050】
また、マイコン600にはクロマIC200やチューナ10が接続されており、同クロマIC200内の中間周波信号処理回路等を適切な順序で制御することにより、ビデオ記録/再生のための信号を生成する。すなわち、アンテナを介して取得され、クロマIC200で処理された信号は上記テープ駆動機構300内のドラムヘッドおよびACヘッドに送出され、ドラムヘッドにてローディング状態のビデオテープに対してビデオトラックの記録がなされるとともに、ACヘッドにてビデオテープに対して音声トラックとコントロール信号の記録がなされる。
【0051】
さらに、上記マイコン600がテープ駆動機構300を駆動することによりビデオテープから抽出される信号は、クロマIC200に入力され、輝度信号と搬送色信号との抽出や再生信号に対する増幅等の処理が施された後にさらにYC混合し、コンポジットビデオ信号出力およびステレオ音声信号出力として切替回路40に供給される。また、これらの信号処理は上記チューナ10から取得した信号に対しても実施することができ、放送信号に基づくコンポジットビデオ信号出力およびステレオ音声信号出力を切替回路40に供給することも可能である。尚、切替回路40と接続検出回路50とバッファ41a〜41cとRCA端子42a〜42cとコンポジットビデオ端子50aとは上記第1の実施形態と同様の構成である。
【0052】
すなわち、上記クロマIC200から出力される上記コンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号をRCA端子42a〜42cから外部へ出力することが可能であるとともに、RCA端子42a〜42cおよびコンポジットビデオ端子50aを介して外部の映像音響機器からYCbCrあるいはコンポジット信号を取得することができる。むろん、本実施形態にかかるクロマIC200においてもこれらのコンポーネント信号に対して処理を行うことができ、輝度信号Yおよび色差信号との混合処理を行うとともに上記信号入出力回路310に供給し、ビデオテープに対して記録を行うことができる。
【0053】
本実施形態においても上記第1実施形態と同様に切替回路40および接続検出回路50を備えているので、コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されているときには切替回路40によって組▲2▼が選択され、RCA端子42a〜42cからコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力させつつ、コンポジットビデオ端子50aの入力信号に基づく映像のビデオ記録を実施することができる。コンポジットビデオ端子50aに対してプラグが接続されていないときには切替回路40によって組▲1▼が選択され、RCA端子42a〜42cから3つのコンポーネント信号を入力してクロマIC200に供給し、これら3つのコンポーネント信号に基づく映像のビデオ記録を実施することができる。
【0054】
以上のように、本発明の適用対象はテレビジョンに限定されることはなく、図6に示すようにビデオデッキに適用することも可能である。さらに、DVD(Digital Versatile Disk)デッキに適用することもできるし、家庭で映画を視聴するシステムにて使用されるアンプボックスに適用することも可能であり、種々の映像音響機器に対して適用することができる。
【0055】
このように、本発明においては、特定種別の信号を伝送する第1の端子および当該特定種別の信号と異なる信号を伝送する第2の端子を備える映像音響機器にて、第2の端子を兼用端子にする。兼用端子にするに際して信号種別を自動かつ的確に切り替えるために、接続検出手段にて第1の端子にプラグが接続されているか否かを検出する。さらに、切替手段においては接続検出手段にてプラグの接続が検出されているときとプラグの接続が検出されていないときとで上記第2の端子にて伝送する信号種別を切り替える。従って、簡易な構成により自動で共用端子の入出力信号を切り替えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をテレビジョンに対して適用した実施形態を示すブロック図である。
【図2】クロマICの概略構成を示したブロック図である。
【図3】接続検出回路の構成を示す回路図である。
【図4】接続検出回路の直流等価回路を示す図である。
【図5】各端子での伝送信号を示す図である。
【図6】本発明をビデオデッキに適用した実施形態の概略ブロック図である。
【符号の説明】
10…チューナ
11…アンテナ
20…クロマIC
21…中間周波信号処理回路
22…映像信号処理回路
23…音声信号処理回路
24…マトリクス回路
25…色再生回路
30…偏向回路
31…カソードアンプ
32…オーディオアンプ
33…CRT
34…スピーカ
40…切替回路
41a〜41c…バッファ
42a〜42c…RCA端子
50…接続検出回路
50a…コンポジットビデオ端子
60…マイコン
Claims (5)
- 外部機器から輝度信号および2系統の色差信号を入力する端子と外部機器へコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力する端子と外部機器からコンポジットビデオ信号を入力するコンポジットビデオ端子とコンポーネント信号とコンポジット信号とステレオ音声信号を入力して処理するクロマ回路とを備える映像音響機器において、
所定の電源と接地点との間に介在される複数の分圧抵抗によって上記コンポジットビデオ端子の接点に所定のバイアスを与えるバイアス回路と、
上記コンポジットビデオ端子に対してプラグが接続されていないときに上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させ、上記バイアス回路において上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルを低下させる抵抗値制御機構と、
上記輝度信号および2系統の色差信号を入力する3個の端子とコンポジットビデオ信号およびステレオ音声信号を出力する3個の端子とを兼用した全3個の兼用端子と、
上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下していないときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマ回路におけるコンポジットビデオ信号および左右の音声信号の出力端子とを接続し、上記コンポジットビデオ端子の接点と接地点との間の電圧レベルが低下しているときに上記兼用端子のそれぞれと上記クロマにおける輝度信号および2系統の色差信号の入力端子とを接続する切替手段とを備えることを特徴とする映像音響機器。 - 異なる種別の信号を伝送するための複数の端子を備える映像音響機器において、
特定種別の信号を伝送する第1の端子と、
当該特定種別の信号と異なる信号を伝送する第2の端子と、
同第1の端子に対してプラグが接続されているか否かを検出する接続検出手段と、
同接続検出手段にてプラグの接続が検出されているときとプラグの接続が検出されていないときとで上記第2の端子にて伝送する信号種別を切り替える切替手段とを具備し、当該切替手段にて切り替えられる信号には、上記特定種別の信号の代替として使用される信号が含まれることを特徴とする映像音響機器。 - 上記第2の端子は3個の端子を備えており、上記特定種別の信号と異なる信号は3個の端子を組で使用する信号であることを特徴とする上記請求項2に記載の映像音響機器。
- 上記接続検出手段は、抵抗分圧によって上記第1の端子の接点に所定のバイアスを与えるバイアス回路と、上記第1の端子に対するプラグの接続あるいは非接続によって上記バイアス回路による所定のバイアス点と接地点との間の抵抗値を制御する抵抗値制御機構とを備え、上記切替手段は、上記バイアス回路でのバイアス電圧の変動によって上記信号種別を切り替えることを特徴とする上記請求項2または請求項3のいずれかに記載の映像音響機器。
- 上記バイアス回路は所定の電源と接地点との間に介在される複数の分圧抵抗を備え、上記抵抗値制御機構は第1の端子に対してプラグが接続されていないときに上記バイアス点と接地点との間に所定抵抗値の抵抗を介在させ、上記バイアス回路において上記バイアス点と接地点との間の電圧レベルを低下させることを特徴とする上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載の映像音響機器。
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