JP3685086B2 - 電子メールシステム、その処理方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールシステム、その方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機等のモバイル機器には、電子メールの送受信機能が搭載されている。この電子メールとは、ネットワークを介して接続される端末間でのメッセージのやりとりであり、通常の電子メール以外に、簡易型メール等も含むものである。
【0003】
例えば、従来の電子メールシステムとしては、特開2000−20422号公報に開示される「メールアクセスシステム」、特開平9−321894号公報に開示される「情報処理装置」、特開平11−161567号公報に開示される「情報処理装置及び方法及びシステム」等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電話回線網に繋がれた従来の電話機は、電子メールの送受信機能を搭載していないため、電子メールサービスを利用できないという問題点があった。
【0005】
また、従来の電子メールシステムにおいて、メールサーバを介して受信した電子メールを携帯電話機の表示画面に表示させた場合、パーソナルコンピュータ等の表示画面と比較して表示領域が小さいため、長い文章の電子メールを読む際にスクロール作業の繰り返しとなり大変読み難く、メールの概要のみを知りたい場合に時間がかかるといった問題点があった。
【0006】
また、従来の電子メールシステムにおいて、電子メール送受信機能を備える携帯電話機から電子メールを送信する場合、パーソナルコンピュータ等のキーボードと比較して入力キー数が少ないため、例えば、長い文章の送信メールを作成する際に入力し難いという問題点があると共に、入力したメール内容の確認の際に、やはりスクロール作業の繰り返しとなり、確認し難いという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、電話回線網に繋がれた通常の電話機による電子メールサービスの利用を可能とする電子メールシステム、その方法及びそのプログラムを提供することを第1の目的とする。
【0008】
また、本発明は、受信した電子メールを音声信号として配信する際に、メールの要約文を配信可能な電子メールシステム、その方法及びそのプログラムを提供することを第2の目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、音声入力したメッセージ内容を音声にて確認可能な電子メールシステム、その方法及びそのプログラムを提供することを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムであって、情報処理サーバは、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信手段と、受信手段により受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約手段と、受信手段により受信された電子メールの全文および要約手段により要約された要約文を音声信号に変換する音声変換手段と、音声変換手段により変換された音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する送信手段と、を有し、送信手段は、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を電話機に送信することを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムであって、情報処理サーバは、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信手段と、受信手段により受信された第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識手段と、音声認識手段により作成された音声認識データに基づく送信メールを作成する作成手段と、作成手段により作成された送信メールを送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信手段と、受信手段により受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約手段と、受信手段により受信された電子メールの全文および要約手段により要約された電子メールの要約文を第2の音声信号に変換する音声変換手段と、音声変換手段により変換された第2の音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する第2の送信手段と、を有し、第2の送信手段は、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を電話機に送信することを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、情報処理サーバは、作成手段により作成された送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換手段と、音声変換手段により変換された第3の音声信号を、入力内容の確認情報として電話機に送信する確認情報送信手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、情報処理サーバは、確認情報送信手段により電話機に送信された第3の音声信号と入力内容とが一致する場合、第1の送信手段により送信メールの送信を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項からのいずれか1項に記載の記載の発明において、情報処理サーバは、第1の送信手段による送信手数料を第3者端末に対して、第2の送信手段による送信手数料を電話機に対して、それぞれ通話料金として課金する課金手段を有することを特徴とする。
【0016】
請求項記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理方法であって、情報処理サーバは、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信ステップと、受信ステップにより受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約ステップと、受信ステップにより受信された電子メールの全文および要約ステップにより要約された要約文を音声信号に変換する音声変換ステップと、音声変換ステップにより変換された音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する送信ステップと、を有し、送信ステップにおいて、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を電話機に送信することを特徴とする。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、情報処理サーバは、送信ステップにより音声信号を送信する際の送信手数料を第3者端末に対して通話料金として課金する課金ステップを有することを特徴とする。
【0020】
請求項記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理方法であって、情報処理サーバは、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信ステップと、受信ステップにより受信された第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識ステップと、音声認識ステップにより作成された音声認識データに基づく送信メールを作成する作成ステップと、作成ステップにより作成された送信メールを送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信ステップと、受信ステップにより受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約ステップと、受信ステップにより受信された電子メールの全文および要約ステップにより要約された要約文を第2の音声信号に変換する音声変換ステップと、音声変換ステップにより変換された第2の音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する第2の送信ステップと、を有し、第2の送信ステップにおいて、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を電話機に送信することを特徴とする。
【0021】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、情報処理サーバは、第1の送信ステップにより送信メールを送信する際の送信手数料を電話機に対して、第2の送信ステップにより第2の音声信号を送信する際の送信手数料を第3者端末に対して、それぞれ通話料金として課金する課金ステップを有することを特徴とする。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、情報処理サーバは、作成ステップにより作成された送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換ステップと、音声変換ステップにより変換された第3の音声信号を、入力内容の確認情報として電話機に送信する確認情報送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、情報処理サーバは、確認情報送信ステップにより電話機に送信された第3の音声信号と入力内容とが一致する場合、第1の送信ステップにより送信メールの送信を行うことを特徴とする。
【0024】
請求項12記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理プログラムであって、情報処理サーバに、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信処理と、受信処理により受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約処理と、受信処理により受信された電子メールの全文および要約処理により要約された要約文を音声信号に変換する音声変換処理と、音声変換処理により変換された音声信号において、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する送信処理と、を実行させることを特徴とする。
【0025】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、情報処理サーバに、送信処理により音声信号を送信する際の送信手数料を第3者端末に対して通話料金として課金する課金処理を実行させることを特徴とする。
【0028】
請求項14記載の発明は、インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理プログラムであって、情報処理サーバに、第3者端末からインターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信処理と、受信処理により受信された第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識処理と、音声認識処理により作成された音声認識データに基づく送信メールを作成する作成処理と、作成処理により作成された送信メールを送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信処理と、受信処理により受信された電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約処理と、受信処理により受信された電子メールの全文および要約処理により要約された電子メールの要約文を第2の音声信号に変換する音声変換処理と、音声変換処理により変換された第2の音声信号において、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、選択した形式の音声信号を送信先電話番号に対応する電話機に対して電話回線網を介して送信する第2の送信処理と、を実行させることを特徴とする。
【0029】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、情報処理サーバに、第1の送信処理により送信メールを送信する際の送信手数料を電話機に対して、第2の送信処理により第2の音声信号を送信する際の送信手数料を第3者端末に対して、それぞれ通話料金として課金する課金処理を実行させることを特徴とする。
【0030】
請求項16記載の発明は、請求項14または15記載の発明において、情報処理サーバに、作成処理により作成された送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換処理と、音声変換処理により変換された第3の音声信号を、入力内容の確認情報として電話機に送信する確認情報送信処理と、を実行させることを特徴とする。
【0031】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明において、情報処理サーバに、確認情報送信処理により電話機に送信された第3の音声信号と入力内容とが一致する場合、第1の送信処理による送信メールの送信を実行させることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明の実施形態である電子メールシステム、その方法及びそのプログラムを詳細に説明する。図1から図6に、本発明に係る電子メールシステム、その方法及びそのプログラムの実施の形態を示す。
【0033】
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明の第1の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施形態である電子メールシステムは、インターネット網200を介して情報処理サーバ100と第3者端末300とが接続され、電話回線網400を介して情報処理サーバ100と固定電話機500a/携帯電話機500bとが接続されて構成される。
【0034】
情報処理サーバ100は、送受信部11と、要約部12と、音声合成部13と、を備え、インターネットサービスプロバイダにより管理されるサーバ装置(メールサーバ)である。
【0035】
送受信部11は、インターネット網200を介して第3者端末300から送信された電子メールを受信すると共に、当該受信メールに添付されている送信先電話番号情報(ヘッダ情報)に基づいて、後述の音声合成部13により音声合成された音声信号Aまたは音声信号Bを、電話回線網400を介して固定電話機500a/携帯電話機500bに送信する機能を備える。
【0036】
また、送受信部11は、予め固定電話機500a/携帯電話機500bとの間で取り決められたパスワードによる認証機能、固定電話機500a/携帯電話機500bに対しての自動音声ガイダンス機能、などを備えている。自動音声ガイダンス機能は、受信側ユーザ(500a、500b)に対し、受信メールがある旨、受信メールを聞く際の操作手順、上記認証機能によるパスワード入力の指示などを音声により通知する機能である。
【0037】
なお、送信部11により固定電話機500a/携帯電話機500bに送信される音声信号は、予め受信側ユーザにより指定された送信形式(要約文/全文)に基づいて、音声信号A or Bが送信される。送信形式の指定は、プロバイダ契約時、または、プロバイダに電話連絡により随時設定変更することが可能である。
【0038】
要約部12は、送受信部11で受信された電子メール(文字データ)の要約文を作成する。要約文の作成は、予め受信側ユーザにより指定された要約文作成比率に基づいて行われる。この要約文作成比率は、例えば、プロバイダ契約時、または、既にシステムを利用している場合にはインターネットサービスプロバイダに電話して指定されるものであり、受信メール全文に対して何%(語数指定も可)を要約文として作成するかを示すものである。例えば、図2には、電子メール全文と要約文作成比率70%で作成された要約文の一例を示す。なお、要約部12の処理は、これに限定されるものでなく、例えば、時間情報や重要語句に関しては、要約された場合でも必ず存在するように重み付けをして要約するようにすることも可能である。
【0039】
音声合成部13は、要約部12から入力される要約文a(文字データ)および送受信部11から入力される全文b(文字データ)が入力され、これらの文字データを音声合成した音声信号Aおよび音声信号Bを送受信部11に送る。
【0040】
第3者端末300は、電子メール発信元の端末装置であり、例えば、電子メールの送受信機能を備えた携帯電話機やパソコン等である。
【0041】
固定電話機500aは、一般家庭やオフィス等で用いられる通常の有線電話機であり、電子メールの送受信機能を具備していないものである。また、携帯電話機500bは、一般に広く普及している無線電話機であり、電子メールの送受信機能の有無を問わないものである。本実施形態において、固定電話機500aま/携帯電話機500bは、受信側ユーザにより使用される端末である。
【0042】
図3は、本発明の第1の実施形態である電子メールシステムの処理例を示すフローチャートである。まず、第3者端末300は、送信先電話番号を添付した電子メールをインターネット網200を介して情報処理サーバ100に送信する(ステップS1)。
【0043】
情報処理サーバ100は、第3者端末300から送信された電子メールを送受信部11で受信すると、電子メールに添付されている送信先電話番号を抽出して一時保管し、電子メールの全文を要約部12に送る(ステップS2)。また、送受信部11は、電子メールの全文bを音声合成部13に送る(ステップS3)。
【0044】
要約部12は、送受信部11から送信された電子メールの全文を、受信側ユーザにより予め任意に指定された要約文作成比率に基づいて要約して要約文aを作成し、音声合成部13に送る(ステップS4)。
【0045】
音声合成部13は、要約部12により要約された要約文aおよび送受信部11から送信された全文bを音声信号Aおよび音声信号Bに変換して、当該変換された音声信号AおよびBを送受信部11に送る(ステップS5)。
【0046】
送信部11は、音声合成部13により変換された音声信号AおよびBを受信すると、予め受信側ユーザにより指定された送信形式〈要約文/全文〉を判定する(ステップS6)。送受信部11は、この判定結果に基づいて、受信側ユーザにより〈要約文〉が指定されている場合には音声信号Aを選択し(ステップS6/要約)、一時保管されている送信先電話番号の電話機に対して発呼する(ステップS7)。また、受信側ユーザにより〈全文〉が指定されている場合には音声信号Bを選択し(ステップS6/全文)、一時保管されている送信先電話番号の電話機に対して発呼する(ステップS9)。
【0047】
送信部11は、例えば、送信先電話番号が固定電話機500aの電話番号であれば、当該固定電話機500aに発呼し、固定電話機500aとの接続が確立した時点で、電子メール(メッセージ)が届いた旨を自動音声ガイダンスにより通知すると共に、音声信号A or Bを送信する(ステップS8/S10)。
【0048】
本発明の第1の実施形態によれば、電子メールの送受信機能を備えていない端末装置(固定電話機500aまたは携帯電話機500b)を利用するユーザは、自分の端末装置宛に届いた電子メールの全文または要約文を、電話で聞くことができる。
【0049】
〈第2の実施形態〉
図4は、本発明の第2の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。図4において、本発明の第2の実施形態である電子メールシステムは、上述される本発明の第1の実施形態と同様に、インターネット網200を介して情報処理サーバ100と第3者端末300とが接続され、電話回線網400を介して情報処理サーバ100と固定電話機500a/携帯電話機500bとが接続されて構成される。
【0050】
情報処理サーバ100は、送受信部11と、音声合成部13と、音声認識部14と、送信メール作成部15と、を備え、インターネットサービスプロバイダにより管理されるサーバ装置(メールサーバ)である。
【0051】
送受信部11は、電話回線網400を介して固定電話機500a/携帯電話機500bから入力された音声信号を受信すると共に、後述の送信メール作成部15により作成された送信メールC(テキストデータ)を、インターネット網200を介して電子メールとして第3者端末300に送信する機能を備える。
【0052】
なお、送信メールCのメールアドレスは、固定電話機500a/携帯電話機500bからの送信メッセージ入力の際に、送信先メールアドレスも音声入力する。
【0053】
音声合成部13は、固定電話機500a/携帯電話機500bから音声入力された送信メールの内容(送信先メールアドレス及び送信メッセージ)に誤りがあるか否かを確認するため、送信メール作成部15により作成された送信メールC(テキストデータ)を音声信号C’に変換し、音声入力のあった固定電話機500a/携帯電話機500bに送受信部11を介して送信する。
【0054】
音声認識部14は、送受信部11により受信された送信先メールアドレス及び送信メッセージをテキストデータcに変換し、後段の送信メール作成部15に送る。
【0055】
送信メール作成部15は、音声認識部14から送られたテキストデータcの送信先メールアドレスをヘッダ情報として送信メールCを作成し、音声合成部13に送る。
【0056】
図5は、本発明の第2の実施形態である電子メールシステムの処理例を示すフローチャートである。まず、固定電話機500a/携帯電話機500bは、電話回線網400を介して情報処理サーバ100に電話し、送信先メールアドレスと送信メッセージを音声入力する(ステップS21)。
【0057】
情報処理サーバ100は、固定電話機500a/携帯電話機500bから音声入力された送信先メールアドレスと送信メッセージを送受信部11で受信すると、当該受信した音声信号(送信先メールアドレス、送信メッセージ)を音声認識部14に送る(ステップS22)。
【0058】
音声認識部14は、送受信部11から送られた送信先メールアドレスと送信メッセージとを音声認識してテキストデータcに変換し、送信メール作成部15に送る(ステップS23)。
【0059】
送信メール作成部15は、音声認識部14から送られるテキストデータcを受信すると、送信先メールアドレスをヘッダ情報として送信メールCを作成し、音声合成部14に送信メールCを送る(ステップS24)。
【0060】
音声合成部13は、送信メール作成部15から送られた送信メールCの内容を音声信号C’に変換し、送受信部11及び電話回線網400を介して音声入力のあった固定電話機500a/携帯電話機500bに送信する(ステップS25)。
【0061】
音声信号C’を受信した固定電話機500a/携帯電話機500bは、その内容に誤りがあるか否かを判定し、誤りがない場合には(ステップS26/無し)、送信処理を行う旨を示すメッセージを、音声入力またはボタン操作(ダイヤル操作)により、情報処理サーバ100に通知する(ステップS27)。ステップS26において、受信した音声信号C’に誤りがある場合には(ステップS26/有り)、メッセージの再入力処理あるいは一部訂正処理を行う旨を示すメッセージを、音声入力またはボタン操作(ダイヤル操作)により、情報処理サーバ100に通知する(ステップS29)。
【0062】
情報処理サーバ100は、固定電話機500a/携帯電話機500bにおいて送信処理を行う旨を示すメッセージの音声入力、または、ボタン操作(ダイヤル操作)が行われると、送信メール作成部15により作成された送信メールCをインターネット網200を介して、送信先メールアドレスの第3者端末300に対して送信する(ステップS28)。
【0063】
情報処理サーバ100は、固定電話機500a/携帯電話機500bにおいてメッセージの再入力処理あるいは一部訂正処理を行う旨を示すメッセージの音声入力、または、ボタン操作(ダイヤル操作)が行われると、再度、送信先メールアドレスおよび/または送信メッセージの音声入力を促す音声ガイダンスを電話回線網400を介して固定電話機500a/携帯電話機500bに送信する(ステップS30)。
【0064】
なお、再入力処理あるいは一部訂正処理を行う場合には、音声ガイダンスを送信した後、再びステップS21の処理に戻り、音声入力を行うこととなる。
【0065】
本発明の第2の実施形態によれば、図2においては、利用者は電子メールを送信する際、送信メールの文章入力を音声により通常の電話機で行うことができる。
【0066】
〈第3の実施形態〉
図6は、本発明の第3の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。図6において、本発明の第3の実施形態である電子メールシステムは、上述する第1及び第2の実施形態とを組み合わせることにより、第3者端末300と固定電話機500a/携帯電話機500bとの間での電子メール送受信を可能とするものである。
【0067】
本発明の第3の実施形態である情報処理サーバ100は、送受信部11と、要約部12と、音声合成部13と、音声認識部14と、送信メール作成部15と、を有して構成される。なお、本発明の第3の実施形態である電子メールシステムの動作例は、図3及び図5に示す動作例と同様であるので説明を省略する。
【0068】
〈他の実施形態〉
また、本発明の他の実施形態として、固定電話機500a/携帯電話機500bの代わりにファクシミリ装置を設ける構成も可能である。この場合、情報処理サーバには、送信されたファックス内容(送信先の電話番号またはメールアドレス、送信メッセージ)を認識するOCR(Optical Character Reader:光学式文字読取)機能、送信されたファクシミリデータをメール形式(テキストデータ)に変換する機能、を設けることで適用することができる。
【0069】
また、上述する各実施形態における情報処理サーバ100は、不図示の課金システムを備え、当該課金システムにより、メールまたは音声信号の送信処理が発生する毎に送信履歴情報として管理し、定期的に集計した結果に基づく送信手数料等を発信側の端末装置の通話料金に加算して課金する。このようなビジネスモデルとして構築することにより、ユーザは、システムへの加入を意識することなく本システムを利用することが可能となる。
【0070】
さらに、本発明の実施形態における情報処理サーバ100は、不図示のROMに格納される制御プログラムを読み出してCPU等の演算処理装置により、各部の動作制御を司るものである。
【0071】
なお、上述する各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、情報処理サーバ(インターネットサービスプロバイダ側)で受信した電子メールの内容(本文)を要約し、音声信号に変換して送信先電話番号または送信先メールアドレスに送信することができるので、受信側の端末装置が必ずしも電子メールの送受信機能を備える必要がなく、通常の電話機で本システムを利用することができ、ユーザの使い勝手を向上できる
【0073】
また、本発明によれば、電子メールを送信する際に、送信先電話番号または送信先メールアドレスと共に、メッセージ内容を音声入力し、情報処理サーバ(インターネットサービスプロバイダ側)で音声認識により文字データに変換することができるので、長いメッセージを送信する場合の入力の手間を解消することができ、操作性を向上することができる。
【0074】
さらに、本発明によれば、音声入力で入力した送信先メールアドレスや送信メッセージの内容を、従来のようにメッセージ入力画面をスクロールして確認する必要がなく、送信前に音声で確認することができるので、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】要約の一例を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である電子メールシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である電子メールシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態である電子メールシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 送受信部
12 要約部
13 音声合成部
14 音声認識部
15 送信メール作成部
100 情報処理サーバ
200 インターネット網
300 第3者端末
400 電話回線網
500a 固定電話機
500b 携帯電話機

Claims (17)

  1. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムであって、
    前記情報処理サーバは、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約手段と、
    前記受信手段により受信された前記電子メールの全文および前記要約手段により要約された要約文を音声信号に変換する音声変換手段と、
    前記音声変換手段により変換された前記音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する送信手段と、を有し、
    前記送信手段は、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記電話機に送信することを特徴とする電子メールシステム。
  2. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムであって、
    前記情報処理サーバは、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、前記電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識手段と、
    前記音声認識手段により作成された前記音声認識データに基づく送信メールを作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された前記送信メールを前記送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信手段と、
    前記受信手段により受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約手段と、
    前記受信手段により受信された前記電子メールの全文および前記要約手段により要約された前記電子メールの要約文を第2の音声信号に変換する音声変換手段と、
    前記音声変換手段により変換された前記第2の音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する第2の送信手段と、を有し、
    前記第2の送信手段は、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記電話機に送信することを特徴とする電子メールシステム。
  3. 前記情報処理サーバは、
    前記作成手段により作成された前記送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換手段と、
    前記音声変換手段により変換された前記第3の音声信号を、入力内容の確認情報として前記電話機に送信する確認情報送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項記載の電子メールシステム。
  4. 前記情報処理サーバは、
    前記確認情報送信手段により前記電話機に送信された前記第3の音声信号と前記入力内容とが一致する場合、前記第1の送信手段により前記送信メールの送信を行うことを特徴とする請求項記載の電子メールシステム。
  5. 前記情報処理サーバは、
    前記第1の送信手段による送信手数料を前記第3者端末に対して、前記第2の送信手段による送信手数料を前記電話機に対して、それぞれ通話料金として課金する課金手段を有することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の電子メールシステム。
  6. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理方法であって、
    前記情報処理サーバは、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記電子メールの全文および前記要約ステップにより要約された要約文を音声信号に変換する音声変換ステップと、
    前記音声変換ステップにより変換された前記音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する送信ステップと、を有し、
    前記送信ステップにおいて、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記電話機に送信することを特徴とする電子メールシステムの処理方法。
  7. 前記情報処理サーバは、
    前記送信ステップにより前記音声信号を送信する際の送信手数料を前記第3者端末に対して通話料金として課金する課金ステップを有することを特徴とする請求項記載の電子メールシステムの処理方法。
  8. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理方法であって、
    前記情報処理サーバは、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、前記電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識ステップと、
    前記音声認識ステップにより作成された前記音声認識データに基づく送信メールを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップにより作成された前記送信メールを前記送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記電子メールの全文および前記要約ステップにより要約された要約文を第2の音声信号に変換する音声変換ステップと、
    前記音声変換ステップにより変換された前記第2の音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する第2の送信ステップと、を有し、
    前記第2の送信ステップにおいて、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記電話機に送信することを特徴とする電子メールシステムの処理方法。
  9. 前記情報処理サーバは、
    前記第1の送信ステップにより前記送信メールを送信する際の送信手数料を前記電話機に対して、前記第2の送信ステップにより前記第2の音声信号を送信する際の送信手数料を前記第3者端末に対して、それぞれ通話料金として課金する課金ステップを有することを特徴とする請求項記載の電子メールシステムの処理方法。
  10. 前記情報処理サーバは、
    前記作成ステップにより作成された前記送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換ステップと、
    前記音声変換ステップにより変換された前記第3の音声信号を、入力内容の確認情報として前記電話機に送信する確認情報送信ステップと、
    を有することを特徴とする請求項8または9記載の電子メールシステムの処理方法。
  11. 前記情報処理サーバは、
    前記確認情報送信ステップにより前記電話機に送信された前記第3の音声信号と前記入力内容とが一致する場合、前記第1の送信ステップにより前記送信メールの送信を行うことを特徴とする請求項10記載の電子メールシステムの処理方法。
  12. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理プログラムであって、
    前記情報処理サーバに、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メールを受信する受信処理と、
    前記受信処理により受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約処理と、
    前記受信処理により受信された前記電子メールの全文および前記要約処理により要約された要約文を音声信号に変換する音声変換処理と、
    前記音声変換処理により変換された前記音声信号において、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する送信処理と、
    を実行させることを特徴とする電子メールシステムの処理プログラム。
  13. 前記情報処理サーバに、
    前記送信処理により前記音声信号を送信する際の送信手数料を前記第3者端末に対して通話料金として課金する課金処理を実行させることを特徴とする請求項12記載の電子メールシステムの処理プログラム。
  14. インターネット回線網を介して情報処理サーバと第3者端末とが接続され、電話回線網を介して前記情報処理サーバと電話機とが接続される電子メールシステムの処理プログラムであって、
    前記情報処理サーバに、
    前記第3者端末から前記インターネット回線網を介して送信先電話番号を含む電子メール、または、前記電話機から入力される送信先メールアドレスを含む第1の音声信号を受信する受信処理と、
    前記受信処理により受信された前記第1の音声信号を認識して音声認識データを作成する音声認識処理と、
    前記音声認識処理により作成された前記音声認識データに基づく送信メールを作成する作成処理と、
    前記作成処理により作成された前記送信メールを前記送信先メールアドレスの第3者端末に送信する第1の送信処理と、
    前記受信処理により受信された前記電子メールの内容を予め指定された要約文作成比率に基づいて要約する要約処理と、
    前記受信処理により受信された前記電子メールの全文および前記要約処理により要約された前記電子メールの要約文を第2の音声信号に変換する音声変換処理と、
    前記音声変換処理により変換された前記第2の音声信号において、予め指定された形式に基づいて全文または要約文のうちいずれか一方の形式を選択し、該選択した形式の音声信号を前記送信先電話番号に対応する電話機に対して前記電話回線網を介して送信する第2の送信処理と、
    を実行させることを特徴とする電子メールシステムの処理プログラム。
  15. 前記情報処理サーバに、
    前記第1の送信処理により前記送信メールを送信する際の送信手数料を前記電話機に対して、前記第2の送信処理により前記第2の音声信号を送信する際の送信手数料を前記第3者端末に対して、それぞれ通話料金として課金する課金処理を実行させることを特徴とする請求項14記載の電子メールシステムの処理プログラム。
  16. 前記情報処理サーバに、
    前記作成処理により作成された前記送信メールの内容を第3の音声信号に変換する音声変換処理と、
    前記音声変換処理により変換された前記第3の音声信号を、入力内容の確認情報として前記電話機に送信する確認情報送信処理と、
    を実行させることを特徴とする請求項14または15記載の電子メールシステムの処理プログラム。
  17. 前記情報処理サーバに、
    前記確認情報送信処理により前記電話機に送信された前記第3の音声信号と前記入力内容とが一致する場合、前記第1の送信処理による前記送信メールの送信を実行させることを特徴とする請求項16記載の電子メールシステムの処理プログラム。
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