JP3684959B2 - 衣服用ハンガー掛け具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば複数個の衣服用ハンガーをドアーや長押等に引掛保持する際に用いられる衣服用ハンガー掛け具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の衣服用ハンガー掛け具として、例えば、ドアーや長押等の掛部材の上縁部に吊下可能な上吊下部と衣服用ハンガーを吊下可能な下吊下部とをS字状に一体に形成してなる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来構造の場合、掛部材に上吊下部を引掛けるだけであるため、掛部材から外れ易く、又、複数個の衣服用ハンガーを掛けることができない構造となっているので、ドアーや長押等の掛部材に沿って複数個のハンガー掛け具を吊下し、このハンガー掛け具に衣服用ハンガーを掛けることになり、それだけ、繁雑となって、室内の美観を低下させることになると共に経済性を低下させることがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、衣服用ハンガーを吊下可能な吊下部材と、該吊下部材を建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に引掛保持可能な保持機構とからなり、上記吊下部材は合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなり、該吊下体に複数個の衣服用ハンガーを前後に吊下保持可能な複数個の掛溝部が形成され、上記保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなることを特徴とする衣服用ハンガー掛け具にある。
【0005】
又、請求項2記載の発明は、衣服用ハンガーを吊下可能な二個の吊下部材と、該二個の各吊下部材を建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に対向状に引掛保持可能な保持機構とからなり、上記二個の各吊下部材は合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなり、上記保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなり、該対向する二個の各吊下部材の各吊下体の対向面に差込係止穴を形成し、該各差込係止穴に吊下杆の両端部を差込係止して各吊下体の間に吊下杆を架設してなることを特徴とする衣服用ハンガー掛け具にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図9は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図5は第一形態例、図6乃至図9は第二形態例である。
【0007】
図1乃至図5の第一形態例において、1は吊下部材であって、合成樹脂製にして、縦杆部1aとその下部前方に突出する吊下体1bとを一体に形成し、衣服用ハンガーKを吊下可能に形成され、この吊下部材1を建物のドアーや長押等の掛部材Dの上縁部に引掛保持可能な保持機構2を備えている。
【0008】
この保持機構2は、上記吊下部材1の後部に形成され、上記掛部材Dの前面部分に当接可能な当接保持面1cと、ステンレス製等の金属製にして、この吊下部材1の後上部に取り付けられ、吊下部材1に取付可能な取付部片3a及び上記掛部材Dの上面に当接可能な吊下保持片3b並びに掛部材Dの後面部分に弾圧当接可能な弾圧保持片3cからなる板バネ状の挟持部材3とからなり、この挟持部材3の弾圧保持片3cに弧状弾圧面3cを形成し、上記吊下部材1の後部に差込穴1dを形成すると共にその下方位置に係止凸部1eを形成し、上記取付部片3aの下端部に折返折曲形成し、上記差込穴1dに取付部片3aを挿通し、取付部片3aの下端部を係止凸部1eに係止して抜脱を防いで取付けるように構成している。
【0009】
この場合、上記吊下部材1の吊下体1bに複数個の衣服用ハンガーKを前後に吊下保持可能な複数個の掛溝部1fを形成して構成している。
【0010】
この実施の第一形態例は上記構成であるから、建物のドアーや長押等の掛部材Dの上縁部に吊下部材1を保持機構2により吊下保持し、この吊下部材1に衣服Wを吊下可能な衣服用ハンガーKを吊下することになり、この保持機構2は、上記吊下部材1の後部に形成され、上記掛部材Dの前面部分に当接可能な当接保持面1cと、吊下部材1の後上部に取り付けられ、吊下部材1に取付可能な取付部片3a及び上記掛部材Dの上面に当接可能な吊下保持片3b並びに掛部材Dの後面部分に弾圧当接可能な弾圧保持片3cからなる挟持部材3とからなるので、吊下部材1を掛部材Dに確実に吊下保持することができる。
【0011】
又、この場合、上記挟持部材3の弾圧保持片3cに弧状弾圧面3dを形成してなるから、掛部材Dを当接保持面1cと弧状弾圧面3dとにより確実に挟持することができ、又、この場合、上記吊下部材1に前方に突出する吊下体1bを形成し、吊下体1bに複数個の衣服用ハンガーKを前後に吊下保持可能な複数個の掛溝部1fを形成してなるから、複数個の衣服用ハンガーKを前後に並列状に整然と掛けることができ、室内の美観が損なわれることを防ぐことができ、又、この場合、上記吊下部材1は合成樹脂からなると共に上記挟持部材3は金属からなるので、一層確実に吊下保持することができる。
【0012】
図6乃至図9の第二形態例は別例構造を示し、この場合、衣服用ハンガーを吊下可能な二個の吊下部材4・4と、各吊下部材4・4を建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に引掛保持可能な上記第一形態例と同一構造の保持機構2と、二個の吊下部材4・4の間に架設可能なステンレスパイプ等の金属からなる吊下杆5とから構成されている。
【0013】
この場合、上記吊下部材4・4は、合成樹脂製にして、縦杆部4aとその下部前方に突出する吊下体4bとを一体に形成し、この縦杆部4aの上部と吊下体4bの前端部との間に架設形成された斜杆部4cからなり、吊下部材4の後部に掛部材Dの前面部分に当接可能な当接保持面4dを形成し、上記吊下部材1の後部に差込穴4eを形成すると共にその下方位置に係止凸部4fを形成し、上記取付部片3aの下端部を折返折曲形成し、上記差込穴4dに取付部片3aを挿通し、取付部片3aの下端部を係止凸部1eに係止して抜脱を防いで取付けるように構成している。
【0014】
又、この場合、各吊下部材4・4の前端部の対向面に差込係止穴4g・4gを形成し、この差込係止穴4g・4g内に吊下杆5の両端部を圧入係止して吊下部材4・4の間に吊下杆5を架設するように構成している。
【0015】
この第二形態例は上記構成であるから、建物のドアーや長押等の掛部材Dの上縁部に各吊下部材4・4を保持機構2により吊下保持し、吊下部材4・4の間に架設された吊下杆5に複数個の衣服用ハンガーWを吊下することになり、この保持機構2は上記第一形態例と同様な構造であるから、吊下部材1を掛部材Dに確実に吊下保持することができ、複数個の衣服用ハンガーKを左右に並列状に整然と掛けることができ、室内の美観が損なわれることを防ぐことができ、又、この場合、上記吊下部材4・4は合成樹脂からなると共に上記挟持部材3・3は金属からなるので、一層確実に吊下保持することができる。
【0016】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、吊下部材1・4、挟持部材3の大きさや形状、保持機構2の構造等は適宜変更して設計される。
【0017】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなる吊下部材を保持機構により吊下保持し、この吊下体に形成された複数個の掛溝部に複数個の衣服用ハンガーを前後に吊下保持することになり、この保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなるので、吊下部材を掛部材に確実に吊下保持することができ、かつ、上記挟持部材の弾圧保持片に弧状弾圧面を形成してなるから、掛部材を当接保持面と弧状弾圧面とにより確実に挟持することができ、更に、複数個の掛溝部により複数個の衣服用ハンガーを前後に並列状に整然と掛けることができ、室内の美観が損なわれることを防ぐことができる。
【0018】
又、請求項2記載の発明にあっては、建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなる吊下部材を保持機構により二個対向状に吊下保持し、この対向する二個の各吊下部材の各吊下体の対向面に形成された差込係止穴に吊下杆の両端部を差込係止して各吊下体の間に吊下杆を架設し、この吊下杆に複数個の衣服用ハンガーを左右に並列状に吊下保持することになり、この保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなるので、吊下部材を掛部材に確実に吊下 保持することができ、かつ、挟持部材の弾圧保持片に弧状弾圧面を形成してなるから、掛部材を当接保持面と弧状弾圧面とにより確実に挟持することができ、更に、二個の各吊下部材の各吊下体の間に架設された吊下杆に複数個の衣服用ハンガーを左右に並列状に吊下保持することができる。
【0019】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の第一形態例の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の第一形態例の部分断面図である。
【図3】 本発明の実施の第一形態例の部分正断面図である。
【図4】 本発明の実施の第一形態例の部分分解斜視図である。
【図5】 本発明の実施の第一形態例の使用状態図である。
【図6】 本発明の実施の第二形態例の斜視図である。
【図7】 本発明の実施の第二形態例の部分断面図である。
【図8】 本発明の実施の第二形態例の分解斜視図である。
【図9】 本発明の実施の第二形態例の使用状態図である。
【符号の説明】
W 衣服
K 衣服用ハンガー
D 掛部材
1 吊下部材
1b 吊下体
1c 当接保持面
1f 掛溝部
2 保持機構
3 挟持部材
3a 取付部片
3b 吊下保持片
3c 弾性保持片
3d 弧状弾圧面
4 吊下部材
4b 吊下体
4d 当接保持面
5 吊下杆
Claims (2)
- 衣服用ハンガーを吊下可能な吊下部材と、該吊下部材を建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に引掛保持可能な保持機構とからなり、上記吊下部材は合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなり、該吊下体に複数個の衣服用ハンガーを前後に吊下保持可能な複数個の掛溝部が形成され、上記保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなることを特徴とする衣服用ハンガー掛け具。
- 衣服用ハンガーを吊下可能な二個の吊下部材と、該二個の各吊下部材を建物のドアーや長押等の掛部材の上縁部に対向状に引掛保持可能な保持機構とからなり、上記二個の各吊下部材は合成樹脂からなる縦杆部及びその前方に一体に突出する吊下体からなり、上記保持機構は、上記吊下部材の後部に形成され、上記掛部材の前面部分に当接可能な当接保持面と、該吊下部材の後上部に取り付けられ、該吊下部材に取付可能な取付部片及び上記掛部材の上面に当接可能な吊下保持片並びに該掛部材の後面部分に弾圧当接可能な弧状弾圧面をもつ弾圧保持片からなる金属製の挟持部材とからなり、該対向する二個の各吊下部材の各吊下体の対向面に差込係止穴を形成し、該各差込係止穴に吊下杆の両端部を差込係止して各吊下体の間に吊下杆を架設してなることを特徴とする衣服用ハンガー掛け具。
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