JP3684730B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リーンバーン内燃機関の排気系に、リーン空燃比時に排気ガス中のNOx を吸着する一方、理論空燃比(以下、ストイキともいう)又はリッチ空燃比時に吸着したNOx を放出するNOx 吸着材を備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃費を向上させるために、リーン空燃比領域で燃焼させる、いわゆるリーンバーン内燃機関の実用化が進んでいる。空燃比がストイキよりも大きいリーン空燃比領域においては、従来の三元触媒では排気ガス中のNOx を浄化できないことから、リーン空燃比領域であってもNOx を浄化できる触媒が、例えば特開平3−225,013号公報にて提案されている。この種のリーンNOx 触媒は、遷移金属あるいは貴金属を担持したゼオライトからなり、内燃機関の排気通路に設けられて、酸化雰囲気中、HCの存在下で、排気ガス中のNOx を還元する。
【0003】
リーンNOx 触媒は、還元雰囲気、すなわちリッチ空燃比領域に置かれると、劣化が進行するので、上記公報に開示されたものでは、排気通路から分岐してリーンNOx 触媒を迂回させるバイパス通路を設け、リッチ空燃比時には、排気ガスをバイパス通路に流し、これによりリーンNOx 触媒の劣化防止が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、排気ガス中のNOx を浄化する手段として、上述した還元触媒タイプのリーンNOx 触媒に代えて、NOx を吸着するタイプのNOx 吸着材を用いる試みがなされている。すなわち、この種のNOx 吸着材は、排気ガスの酸素濃度が高い時、すなわちリーン空燃比時には、排気ガス中のNOx を吸着する一方で、排気ガスの酸素濃度が低い時、すなわちストイキ又はリッチ空燃比時には、既に吸着したNOx を最終的にN2 に変化させて放出するものである。
【0005】
このようなNOx 吸着材にあっては、ストイキ又はリッチ空燃比時には、リーン空燃比時に比べて排気ガスの温度が高いため、NOx 吸着材が高温の排気ガスに触れると、熱劣化するといった問題がある。このため、上記公報に開示された排気通路のバイパス構造を利用し、排気通路からNOx 吸着材を迂回するバイパス通路を設け、リーン空燃比時には、排気通路内のNOx 吸着材に排気ガスを導く一方で、ストイキ又はリッチ空燃比時には、バイパス通路に排気ガスを導くようにしている。これにより、ストイキ又はリッチ空燃比時におけるNOx 吸着材の熱劣化が防止される。
【0006】
しかしながら、ストイキ又はリッチ空燃比時に、排気ガスがバイパス通路を流れた場合、酸素濃度が低い排気ガスはNOx 吸着材に触れないため、NOx 吸着材の熱劣化は防止されるものの、既に吸着したNOx を放出することはできない。したがって、この状態からリーン空燃比に切り替わり、NOx 吸着量が吸着能力の限界に達してしまうと、その後のNOx は吸着できずに大気に放出されることになる。
【0007】
本発明は、ストイキ又はリッチ空燃比時にはNOx 吸着材を熱劣化させることなくNOx 吸着材からNOx を効率的に放出でき、リーン空燃比時における排気性能を良好に維持できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気通路に設けられ、空燃比がリーンのとき排気ガス中のNOx を吸着するとともに、空燃比が理論空燃比若しくはリッチのとき吸着したNOx を放出するNOx 吸着材と、
前記排気通路から分岐して前記NOx 吸着材を迂回し、再び前記排気通路に合流するバイパス通路と、
前記排気通路と前記バイパス通路との合流部に設けられ、前記内燃機関の運転状態に応じて、排気ガスの流れを前記排気通路若しくは前記バイパス通路に切り替える切替弁と、
前記排気通路の前記NOx 吸着材の下流側であって前記切替弁の上流側から排気ガスを取り出し、当該排気ガスを前記内燃機関の吸気通路へ還流させる排気還流手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、空燃比がリーンのときNOx 吸着材に排気ガスを導くとともに、空燃比がストイキ若しくはリッチのときNOx 吸着材を迂回するように、前記切替弁を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明の内燃機関の排気浄化装置では、排気通路のNOx 吸着材の下流側であって切替弁の上流側から、排気ガスを取り出し、当該排気ガスを内燃機関の吸気通路へ還流させる排気還流手段が設けられているので、理論空燃比又はリッチ空燃比時には、バイパス通路を流れて大気に出ていく排気ガスの流れ以外に、排気通路に入りNOx 吸着材を通過して吸気通路に戻る排気ガスの別の流れ(排気還流)ができる。
【0011】
この排気還流は、空燃比が理論空燃比又はリッチのものであり、酸素濃度が低いため、この排気還流により、既にNOx 吸着材に吸着されているNOx を放出することができる。このとき、排気還流は、空燃比が理論空燃比又はリッチであり、温度が比較的高かったとしても、排気還流の流量が比較的少量であるため、NOx 吸着材が熱劣化することは殆どない。したがって、理論空燃比又はリッチ空燃比時にNOx 吸着材を熱劣化させることなく、NOx 吸着材からNOx を効率的に放出させることができ、リーン空燃比おける排気性能を良好に維持することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、ストイキ又はリッチ空燃比時にNOx 吸着材を熱劣化することなくNOx 吸着材からNOx を放出させているため、NOx 吸着材の吸着及び放出作用を効率的に行うことができ、リーン空燃比時における排気性能を良好に維持できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の内燃機関の排気浄化装置の実施形態を示す機器系統図であり、同図に示されるように、ガソリン機関又はディーゼル機関のリーンバーン内燃機関1は、燃料噴射量や点火時期等に関してECU2が電子制御するようになっている。内燃機関1の吸気通路3には、上流にエアフローメータ4が配置してあり、このエアフローメータ4により検出した吸気ガス流量値は、ECU2に入力するようにしてある。エアフローメータ4の下流に、スロットル弁5が設けてあり、このスロットル弁5の開度はスロットル開度センサ6により検出してECU2に入力するようにしてある。スロットル弁5の下流には、排気還流弁(EGR弁)7が設けてあり、後述する排気還流通路15から弁開度に応じた流量の排気ガスを吸気通路3に還流するようにしてある。このEGR弁7は、内燃機関1の運転状態に応じてECU2が算出した弁開度の指令に基づいてアクチュエータ8(たとえばステップモータ)により駆動するようにしてある。
【0014】
内燃機関1の排気系には、排気直後の排気ガスの酸素濃度を検出する02 センサ9が設けてあり、検出した酸素濃度値はECU2に入力するようにしてある。このO2 センサ9の下流には、排気通路10と、この排気通路10をバイパスするバイパス通路11とが設けてある。排気通路10内には、リーン空燃比時排気ガス中のNOx を吸着しストイキ又はリッチ空燃比時既に吸着したNOx を放出するNOx 吸着材14が配置してある。このNOx 吸着材14の吸放出作用については後述する。さらに、両通路10,11下流の合流部には、これらを切替える切替弁12が配置してある。この切替弁12は、ECU2の指令に基づいてアクチュエータ13により駆動するようにしてあり、リーン空燃比時、排気通路10内のNOx 吸着材14に排気ガスを導き、ストイキ又はリッチ空燃比時、バイパス通路11に排気ガスを導き、NOx 吸着材14を迂回するように切り替わるようになっている。
【0015】
排気通路10のNOx 吸着材14の下流には、排気ガスを取り出して吸気通路3のEGR弁7に還流する排気還流通路15が設けてある。この排気還流通路15の入口16は、排気通路10のNOx 吸着材14の下流側であって且つ切替弁12の上流側に位置させてある。これにより、ストイキ又はリッチ空燃比時、バイパス通路11を流れて大気に出ていく排気ガスの流れ以外に、排気通路10に入りNOx 吸着材14を通過して排気還流通路15に浸入して吸気通路3に戻る排気ガスの別途の流れ(排気還流)ができる。
【0016】
さらに、NOx 吸着材14の下流には、排気ガスを浄化する三元触媒17が配置してある。この三元触媒17がNOx 吸着材14の下流側に位置させてあるのは、リーン空燃比の排気ガスはストイキ空燃比の排気ガスより温度が低く、NOx 吸着材14の温度要求を満足させるためである。さらに、内燃機関1には、クランク角度を検出してECU2に入力するためのクランク角度検出センサ18が設けてある。
【0017】
上記NOx 吸着材14の吸放出作用を説明する。NOx 吸着材14を排気通路10内に配置すれば、NOx 吸着材14は、実際にNOx 吸放出作用を行うが、この吸放出作用の詳細なメカニズムについては明らかでない部分もある。しかし、この吸放出作用は図2に示すようなメカニズムで行われているものと考えられる。このメカニズムについて、担体上に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例にとって説明するが、他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0018】
流入排気ガスが、かなりリーンになると流入排気ガス中の酸素濃度が大幅に増大し、図2(A)に示すように、これら酸素O2 がO2 -の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO2 -と反応し、NO2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成されたNO2 の一部は白金Pt上で更に酸化されつつ吸着材内に吸着されて酸化バリウムBaOと結合しながら、図2(A)に示すように硝酸イオンNO3 -の形で吸着材内に拡散する。このようにしてNOx がNOx 吸着材14内に吸着される。
【0019】
流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Ptの表面でNO2 が生成され、吸着材のNOx 吸着能力が飽和しない限りNO2 が吸着材内に吸着されて硝酸イオンNO3 -が生成される。これに対して流入排気ガス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低下すると反応が逆方向(NO3 -→NO2 )に進み、斯くして吸着材内の硝酸イオンNO3 -がNO2 の形で吸着材から放出される。即ち、流入排気ガス中の酸素濃度が低下すると、NOx 吸着材14からNOx が放出されることになる。
【0020】
次に、図3乃至図7に示すフローチャートを参照して、本実施の形態の作用を説明する。
図3に示すように、ステップS1では、エアフローメータ4、スロットル開度センサ6、02 センサ9、及びクランク角度検出センサ18の各検出値をECU2に読込む。
【0021】
ステップS2では、図4に示すサブルーチンの処理を行う。ステップS21で、エアフローメータ4の検出値に基づいて吸入空気量Qを算出し、ステップS22で、クランク角度検出センサ18の検出値に基づいてエンジン回転数Nを算出する。次いで、ステップS23では、これらの情報に基づいて、基本燃料噴射量Tp(=k×Q/N 但し、kは定数)を算出し、ステップS24で、基本点火時期BADVをルックアップする。
【0022】
ステップS3では、定常運転か否かを判定する。スロットル開度変化率△TVOが、△TVO>βならば、急加減速であり、非定常運転であるため、YESに進み、ステップS6へジャンプする。但し、βは、例えば20°/sである。△TVO<βならば、ほぼ定常運転であり、NOとしてステップS4に進む。
【0023】
ステップS4では、リーン運転状態か否かを判定する。基本燃料噴射量Tp>αならば、高負荷運転であるため、YESとしてステップS6に進む。但し、αは、例えば5.0msである。Tp<αならば、軽負荷運転(リーン運転)であるため、NOとしてステップ5に進む。
【0024】
ステップS5及びS6では、FLEANは、排気通路10とバイパス通路11とを切替える切替弁12の切替動作に対応しており、FLEAN=1では、リーン運転時であり、排気通路10が開成し、FLEAN=0では、ストイキ又はリッチ運転時であり、バイパス通路11が開成する。
【0025】
ステップS7では、図5に示すサブルーチンの処理を行う。ステップS71では、リーン時燃料噴射量LTp をルックアップし、ステップS72では、リーン時点火時期LADVをルックアップする。なお、図8に、リーン時燃料噴射量LTp マップの概略図を示し、図9に、リーン時点火時期LADVマップの概略図を示す。
【0026】
ステップS8では、図6に示すサブルーチンの処理を行う。ステップS81では、ステップS5及びS6におけるFLEANを読込み、ステップS82で、FLEANが1か0かを判定する。FLEAN=1の場合には、リーン運転状態であり、ステップS83に進み、排気通路10を開成するように切替弁12を制御する。FLEAN=0の場合には、ストイキ又はリッチ運転状態であり、ステップS84に進み、バイパス通路11を開成するように切替弁12を制御する。
【0027】
ステップS9では、図7に示すサブルーチンの処理を行い、排気還流率(EGR率)に応じたEGR弁7の開度を算出する。すなわち、ステップS91では、ステップS5及びS6におけるFLEANを読込み、ステップS92で、FLEANが1か0かを判定する。FLEAN=1の場合には、リーン運転状態であり、ステップS93に進み、EGR弁7を全閉するように制御する。FLEAN=0の場合には、ストイキ又はリッチ運転状態であり、ステップ94に進み、EGR弁7の開度をルックアップする。なお、図10に、各運転条件におけるEGR流量マップを示す。
【0028】
ステップS10では、インジェクタに燃料噴射量の信号を、点火プラグに点火時期を、EGR弁にEGR弁開度信号をECU2からそれぞれ出力する。
【0029】
このように、本実施の形態では、リーン運転時には、切替弁12が排気通路10を開成するように切替え、排気ガスが排気通路10内のNOx 吸着材14を通過するようになっているため、排気ガス中のNOx はこのNOx 吸着材14が吸着し、排気ガス中のNOx 以外のHC,CO等の成分は、下流側の三元触媒17が浄化する。
【0030】
次いで、ストイキ又はリッチ運転に切替わった時には、切替弁12がバイパス通路11を開成するように切替え、排気ガスはバイパス通路11を通過してNOx 吸着材14を迂回する。この時、EGR弁7がEGR率に応じた開度で開成し、バイパス通路11を通過する排気ガスの流れ以外に、排気通路10に入りNOx 吸着材14を通過して排気還流通路15に浸入して吸気通路3に戻る排気ガスの別の流れ(排気還流)ができる。この排気還流は、空燃比がストイキ又はリッチのものであり、酸素濃度が低いため、この排気還流により、既にNOx 吸着材に吸着したNOx を放出することができる。この際、排気還流は空燃比がストイキ又はリッチであり、温度が比較的高かったとしても、排気還流の流量は比較的少量であるため、NOx 吸着材が劣化することは殆どない。従って、NOx 吸着材14を熱劣化することなくNOx を効果的に放出することができる。
【0031】
なお、ストイキ又はリッチ運転時には、排気ガス中のNOx 、CO、及びHCは、三元触媒17が浄化する。
【0032】
また、ストイキ又はリッチ運転時であっても、高負荷高回転の運転時には、EGR弁7を閉成して排気還流が流れないようにし、高負荷高回転時における非常に高温の排気ガスをNOx 吸着材14に全く導かないようにし、NOx 吸着材14の熱劣化を防止している。
【0033】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置の機器系統図である。
【図2】NOx 吸着材の吸着及び放出作用を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置のメインルーチンのフローチャートである。
【図4】基本燃料噴射量等を算出するステップS2サブルーチンのフローチャートである。
【図5】リーン時における燃料噴射量等を算出するステップS7サブルーチンのフローチャートである。
【図6】排気通路を切替えるステップS8サブルーチンのフローチャートである。
【図7】EGR弁開度を算出するステップS9のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】リーン時燃料噴射量LTp マップの概略図である。
【図9】リーン時点火時期LADVマップの概略図である。
【図10】各運転条件におけるEGR流量マップである。
【符号の説明】
1…内燃機関
3…吸気通路
7…EGR弁
10…排気通路
11…バイパス通路
12…切替弁
14…NOx吸着材
15…排気還流通路
16…排気還流通路の入口
Claims (1)
- 内燃機関の排気通路に設けられ、空燃比がリーンのとき排気ガス中のNOx を吸着するとともに、空燃比が理論空燃比若しくはリッチのとき吸着したNOx を放出するNOx 吸着材と、
前記排気通路から分岐して前記NOx 吸着材を迂回し、再び前記排気通路に合流するバイパス通路と、
前記排気通路と前記バイパス通路との合流部に設けられ、前記内燃機関の運転状態に応じて、排気ガスの流れを前記排気通路若しくは前記バイパス通路に切り替える切替弁と、
前記排気通路の前記NOx 吸着材の下流側であって前記切替弁の上流側から排気ガスを取り出し、当該排気ガスを前記内燃機関の吸気通路へ還流させる排気還流手段と、を備え、
空燃比がリーンのとき前記NO x 吸着材に排気ガスを導くとともに、空燃比が理論空燃比若しくはリッチのとき、前記バイパス通路を通過する排気ガスの流れ以外に、前記排気通路に入り前記NO x 吸着材を通過して前記排気還流手段によって前記内燃機関の吸気通路に戻る排気ガスの別の流れができるように、前記切替弁を制御する内燃機関の排気浄化装置。
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JP35416496A JP3684730B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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JPH10176523A JPH10176523A (ja) | 1998-06-30 |
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1996
- 1996-12-18 JP JP35416496A patent/JP3684730B2/ja not_active Expired - Lifetime
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