JP3684516B2 - 磁気共鳴装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴方法および装置に関する。特に本発明は、定常状態磁気共鳴撮像技術に関するものであり、以下詳細な例を用いて説明する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、多くの定常状態磁気共鳴撮像技術が開発されてきた。定常状態撮像技術では反復時間が非常に短い。検査材料が人間の組織である場合、通常緩和時間T1およびT2は反復時間を超える。つまり、最初のRFパルスにより生成された横磁化成分は、次のRFパルスが適用されたときにもまだ存在するのである。従ってシーケンス中はどの時点においても、最初の反復から継続する全ての退化成分の重畳である累積横同期信号が存在する。緩和時間T2が反復時間に対して長ければ長いほど、累積同期信号のT2加重はより大きくなる。
【0003】
定常状態シーケンスの連続反復のインターバルで形成される横同期を妨害する技術の一つは、スポイラ傾斜の適用である。Crawley他による「フラッシュMR Iにおける横同期の除去」^Elimination of Transverse Coherences in FLASH MRI"、医学における磁気共鳴、Vol.8, pp.248-260, 1988を参照。Crawley技術 では、振幅が位相符号化工程と共に線形に変化するスポイラ傾斜が適用される。傾斜に沿って与えられた位置におけるこのようなスポイラの効果は、無線周波パルスに適用された増大位相シフトの全ビュー領域上の効果に等しい。適切なRF位相シフトを実行することにより、定常状態における残留磁化成分は無効にされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
2次元および容量撮像においては、一般的に前飽和RFパルスが定常状態撮像シーケンスの前に存在する。多くの技術において、RFパルスはスライス選択傾斜と同時に適用される。前飽和パルスおよびスライス選択傾斜は、容量の選択領域を飽和してそこからの効果を除去する。3つの直交傾斜軸各々に沿ったスポイラ傾斜は、前飽和パルスと定常状態撮像シーケンスとの間に適用される。いくつかの技術においては、前飽和RFパルスの位相は他の適用において逆転する。この技術の欠点の一つは、スポイラ傾斜パルスの持続が定常状態シーケンスの非常に短い反復時間をかなり持続させることである。
【0005】
定常状態技術は、スペクトル飽和を要するシーケンスにも使用される。例えば脂肪のメチルおよびメチレン共鳴を飽和して脂肪からの反応を抑制するように、スペクトル飽和シーケンスでは、選択スペクトル帯域のみ飽和されるように狭RFパルスを調整して選択周波数が照射される。
【0006】
本発明は、上記およびその他の問題を克服するような磁気共鳴装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、少なくとも被検体の一部が一時的に一定な磁界の検査領域内に配置され、前記検査領域内の前記被検体部分は周期的に、1)前記被検体部分の選択材料のみを飽和するために集束された飽和無線周波パルスを適用、2)スポイラ傾斜を適用、3)受信・処理される磁気共鳴信号を前記検査領域の非飽和材料から生成するために磁気共鳴シーケンスを適用することにより検査される磁気共鳴装置において、前記飽和無線周波パルスの位相は各周期的反復で変化することを特徴とする磁気共鳴装置が提供される。
【0008】
前記飽和無線周波パルスの前記位相は、各周期的反復において線形増加インクリメントで増加することが好ましい。
【0009】
前記無線周波数パルスの前記位相は、各周期的反復において予め選択された同じ位相段階でインクリメントしてもよい。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、検査領域内に一時的に一定な磁界を生成する磁石と、無線周波飽和、共鳴励起および共鳴操作パルスを前記検査領域内に送信する送信器機構と、前記検査領域から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信器と、磁界傾斜を前記検査領域を横切る直交軸に沿って適用する傾斜コイルおよび傾斜パルス増幅器と、前記傾斜増幅器および送信器に交流飽和パルスおよび磁気共鳴シーケンスを含む撮像および他の磁気共鳴処理を実行させるために前記傾斜増幅器および送信器を制御するシーケンス制御器と、受信された磁気共鳴信号を処理する再構成プロセッサとを有する磁気共鳴装置において、前記飽和パルスの位相を、各周期的反復で前記位相が変化するように制御する手段を特徴とする磁気共鳴装置が提供される。
【0011】
前記位相制御手段は、前記飽和無線周波パルスの前記位相を各周期的反復において増加インクリメントで増加させることが好ましい。
【0012】
本発明の1つの利点は、x、yおよびz傾斜スポイラパルスの持続が60%にまで引き下げられることである。
【0013】
本発明の別の利点は、誘発反響を減少できることである。
【0014】
本発明のまた別の利点は、残留横磁化を減少できることである。
【0015】
本発明のさらにまた別の利点は、磁気共鳴スキャナにおいてスループットを増加できることである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照しながら、本発明による磁気共鳴装置について説明する。
【0017】
図1を参照すると、医療撮像で使用される本装置は、実質的に均一で一時的に一定な磁界がz軸に沿って検査領域14内に生成されるように超伝導または抵抗性の磁石12を制御する主磁界制御10を含む。磁気共鳴反響手段は、一連の無線周波(RF)および磁界傾斜を適用して磁気スピンを転化または励起、磁気共鳴を誘導、磁気共鳴を操作、磁気共鳴に空間符号化等を適用、スピンを飽和等して磁気共鳴撮像および分光シーケンスをもたらす。より明確に言えば、傾斜パルス増幅器20は全身傾斜コイル22の選択されたもの、または一対に電流パルスを適用して、検査領域内にRFパルスを送信するために送信器24に全身RFコイル26へ無線周波パルスまたはパルスパケットを送信させる。一般的な無線周波パルスは、結合されることにより選択の磁気共鳴操作が得られる短持続の連続パルスセグメントパケットにより構成される。RFパルスは、飽和、共鳴の励起、磁化の転化、または検査領域の選択部分における共鳴の操作のために使用される。全身適用の場合は、共鳴信号は通常全身RFコイル26により捕捉される。
【0018】
被検体の有限領域画像を生成するにあたり、通常局部コイルは選択領域と隣接して配置される。例えば挿入式頭部コイル30は、穴のアイソセンタにおいて選択脳領域を包囲するように挿入することが好ましい。挿入式頭部コイルは、傾斜増幅器20から電流パルスを受信して頭部コイル内の検査領域においてx、yおよびz軸に沿った磁界傾斜を生成する局部傾斜コイル32を選択的に含む。局部無線周波コイル34は、磁気共鳴を励起し、患者の頭部より発せられる磁気共鳴信号を受信するために使用される。その他に、受信専用局部コイルを身体コイル送信と共に使用することも可能である。RFスクリーン36は、RF傾斜コイル内およびその周囲の構造体へのうず電流の誘導を防止するためにRF頭部コイルからのRF信号を遮断する。
【0019】
シーケンス制御40は傾斜パルス増幅器20、デジタル送信器22およびデジタル無線周波受信器38を制御する。より明確に言えば、シーケンス制御手段は、一連の磁気共鳴撮像シーケンスに対して基本タイミング信号を供給するタイミング手段またはプロセッサ42を含む。タイミング手段42は、飽和パルス生成器44、スポイラ傾斜生成器46および定常状態シーケンス制御48を周期的に動作する。
【0020】
図1、さらに図2を参照すると、飽和パルス生成器44は空間またはスペクトル集束される飽和パルス波形を生成し、これはRF送信チェーン50に送られる。RFパルスは狭帯域であることが好ましい、すなわち、脂肪のような選択組織の飽和で特定的な周波数、またはスライス選択傾斜が現存する状況で適用された場合に適切限定スライスを飽和できる周波数ということである。RFパルス位相制御器54は、RF飽和パルス52の位相を制御する。空間抑制の実施例では、スライス選択制御器56は電流増幅器20を制御して、飽和する関心容量領域を制御する。スライス選択傾斜は、所定厚の適切限定スライスや間隔を空けた平行スライス対等において空間的に飽和を集束できる。別々に図示されてはいるが、スライス選択傾斜は、x、yおよびz軸のいずれに沿っても適用可能で、また斜めにも適用できることを認識されたい。空間飽和パルス52および傾斜58の後には、スポイラ傾斜パルス62、66および70が続く。飽和パルスRF位相が適切にシフトされた場合に、画質への悪影響なしに短くできるのはこのような傾斜パルスである。他の実施例では、スペクトル飽和パルス52’は撮像容量を通して脂肪または他の選択組織からの信号を抑制するために適用される。スペクトル飽和パルスのすぐ後には、スポイラ傾斜62、66および70が続く。ここでも、これらのスポイラ傾斜はパルス52’の位相が適切にシフトされた場合に短くできる。他の実施例では、空間およびスペクトル予飽和の結合において示されるように、スペクトル飽和パルス52’、空間飽和パルス52およびスライス選択傾斜58の全てが適用される。
【0021】
スポイラ傾斜生成器46は、xスポイラ傾斜62を生成するxスポイラ傾斜制御60、yスポイラ傾斜66を生成するyスポイラ傾斜制御64、およびzスポイラ傾斜70を選択的に生成するzスポイラ傾斜制御68を含む。
【0022】
予飽和およびスポイラ傾斜が適用された後、タイミング手段42は、FASTシーケンスまたは反復72等の定常状態シーケンスを動作する定常状態シーケンス制御器48を動作する。好ましいのは、シーケンスメモリ74が操作者が選択できるFLASH、CEFAST、3次元撮像シーケンス等、他の定常状態シーケンスを記憶することである。シーケンスメモリはさらにMTC、FATSAT等のスペクトル飽和シーケンスを記憶する。
【0023】
磁気共鳴撮像シーケンス中の磁化の発生については、一連の軸に周囲における一連の磁化ベクトルの回転として説明できる。各磁化回転は、次のように表される。
【0024】
2=R・m1 …(1)
【0025】
ここで、m1は初期磁化(3要素ベクトルで表される)、m2は最終磁化、R は回転演算子(3×3行列で表される)である。さらに、2つの回転が生み出すものもまた回転である。
【0026】
C=RB・RA …(2)
【0027】
いくつかの特定回転は、次のように限定される。
Z(β)…角度βによる回転フレームのz軸の周りの回転
X(α)…角度αによる回転フレームのx軸の周りの回転
Y(α)…角度αによる回転フレームのy軸の周りの回転
Rφ(α)…x軸からφ離れた角度αによる回転フレームのx−y平面の軸周囲の回転
有効な回転関係は次の通りである。
【0028】
Rφ(α)=RZ(−φ)・RX(α)・RZ(φ) …(3)
【0029】
上記の特定回転はある理由のために選抜される。RFパルス間における磁化の発生は回転フレームのz軸の周りの回転により表され、回転角は次式により得られる。
【0030】
β=2Πγg・rt …(4)
【0031】
ここで、γはジャイロ磁気率、gは磁界傾斜ベクトル{GX、GY、GZ}、 rはアイソセンタに対する位置ベクトル{x、y、z}、tはRFパルス間の時間間隔である。
【0032】
強RFパルスは、回転フレームのx−y平面の軸周囲の回転により表される。RF位相φは、どの軸とどの先端角αがその軸の周りの回転を限定するかを明確にする。(弱パルス、すなわち選択パルスは、別の一連の強パルスおよび遅延として表され、故にここでも後続の適用が可能となる。)
【0033】
高速撮像シーケンスにおいては、一般に反復時間TRは組織のT1およびT2 値よりも断然小さく、周期的な励起は不均衡な定常状態磁化反応を引き起こす。RF妨害が適用されず、全ての位相傾斜について適用後に「巻き戻し」が行われた場合、周期的励起の反復単位はTR1つ分長くなる。このようなシーケンスのほとんどにおいて、読み取り傾斜はTR期間内に零平均されず、各画素に対して非位相角が360°に拡張する(読み取り傾斜の正味効果によるz軸周囲の回転)。よって、得られた信号は画素平均された定常状態となる。
【0034】
位相符号化傾斜ローブがビューからビューへと線形に増加するが(一般的にそうであるように)、各データ取得後の巻き戻しがない場合は、z軸の周りではTR期間毎に、線形増加し、画像の位相符号化軸に沿った位置に基づいた付加的な回転が存在することになる。インクリメント角χは位相符号化された視界(FOV)の一端では180°、もう一端では−180°、中心では零である(ここでは位相符号化傾斜の影響はない)。位相符号化FOVの中心から端に向かう線の4分の1のところでは、インクリメントχは45°である。傾斜がビューからビューへと進んでいくにつれ、z軸の周りの余分な回転は45°、90°、135°、180°、225°、…と増加する。この場合、周期的な励起の有効反復の長さは8TRで、残留横磁化の信号に対する正味貢献については上記Crawley, WoodおよびHenkelmanによる論文に詳述されているように、他の位相符号化軸に 垂直な線におけるものとは異なる。最も明るい帯域は画像の中心で発生し(ここでχ=0)、その他の明るい帯域はχがm*360°/nに等しいときに発生し 、ここでmおよびnは小さい整数である(例えば45°ではm=1、n=8)。SN比は低いが、帯域とは関係なくより良いT1加重コントラストが得られる。 シミュレーションおよび実験の結果、χは105°が適切であることが分かった(m=7、n=24)。効果的な飽和では、χ値は画像の好ましくない特徴から発生する残留横磁化の破壊的干渉を最大に行うことが望ましく、χが0°、180°、または45°に近すぎると不適切で、105°がちょうど良い。
【0035】
位置依存方式においてコントラストを改善したり飽和を最大にすることは望ましくない。従って、各取得の後では位相符号化傾斜が巻き戻されて空間依存が取り除かれる。RF位相循環は、励起された核全てに対して線形に増加するz軸周囲の有効的な回転を生成するために用いられる。読み取り傾斜、スライス傾斜、磁界不均質等の結果としてパルス間でz軸の周りの正味回転βを経験する核を考えてみる。先端角αの等間隔RFパルスセットおよび位相φ1、φ2、φ3、φ 4…を適用する。すると磁化は次の通りに展開する。
【0036】
Figure 0003684516
【0037】
上記記載のRφとRXとの関係を用い、z軸周囲の連続回転を組み合わせると 、(5)式は次のようになる。
【0038】
Figure 0003684516
【0039】
連続するRFパルス間のz軸周囲の有効回転は、RF位相差φk−φk-1に基 づく。パルスの位相が線形に増加すると(例えば0°、45°、90°、135°、…)、連続パルス間の位相インクリメント△φは一定(例えば45°)である。その結果、z軸周囲の正味回転はβからβ+△φに変化する。しかし、画素平均された定常状態では、z軸の周りの360°範囲の回転において信号は平均化される。△φ項を付加すると、0°から360°まで平均化された角度範囲は△φから360°+△φにシフトされるが、平均信号値は変化しない。さらに、z回転は各インターバルで同じであるため、有効反復の長さは1パルストゥパルスインターバルのままである。一方で、もし位相シフトインクリメントが線形に増加すると(例えば0°、45°、135°、270°、450°、…またはより一般的に、0χ、1χ、3χ、6χ、10χ、…)、z軸の周りの正味回転(連続パルス位相差に基づく)は、45°−0°=45°、135°−45°=90°、270°−135°=135°、…(簡易化のため、ここでは定項βの貢献は無視される)というように線形に増加する。結果は、巻き戻しのない位相符号化傾斜の場合と類似するが、面倒なバンディングはない。特に、有効反復の長さは1TR期間よりも長い。上記値105°等の適切なχ値を用いると、残留横磁化の破壊的干渉が最大となり、それによりスポイラ傾斜の長さの必要性は最小となる。
【0040】
選択撮像シーケンスのフリップ角αがアーネスト角、すなわちcosα=exp(−TR/T1)に近づくと、定常状態飽和の効果は低下し、位相シフトに対して次第に無感応となる。従って、撮像シーケンスはアーネスト角以外のフリップ角で実行されることが非常に好ましい。同様に、位相インクリメントは選択フリップ角により調整されてもよい。
【0041】
定常状態シーケンスの各反復により、位相シフト制御器76は連続飽和パルスの位相φを変化させる。最も単純なケースにおいては、位相シフト△φは定項となり得る。
【0042】
好ましいのは、連続パルス間の位相を一定量で、すなわち各周期に対して105°段階で増加させるのではなく、位相を線形増加量により増加させることである。つまり、位相段階aにおいて、位相シフトおよび位相は次のように線形増加される。
【0043】
△φ=a、2a、3a、4a、5a、6a、… …(7)
【0044】
φ=0、a、3a、6a、10a、15a、21a、… …(8)
【0045】
ここでも、好ましいのは位相段階a=105°である。
【0046】
これ以外に、他の位相周期構成を選択することも可能である。例えば、複数の位相シフト指数付インクリメントシーケンスを交互にまたは周期的に実行してもよい。さらに別の方式として、ランダム位相周期構成を選択してもよい。さらにまた別の方式として、位相シフトインクリメント制御の代わりに、上記構成等に基づいて予め計算される予め選択された一連のRF位相を記憶する位相メモリを用いてもよい。
【0047】
撮像シーケンス72中に生成された磁気共鳴信号反響または他の信号は、無線周波コイル34およびデジタル受信器38により受信される。受信・復調された共鳴信号は、再構成プロセッサ80により容量画像表示に再構成される。好ましい実施例では、再構成プロセッサ80で3次元逆フーリエ変換再構成が用いられる。再構成容量画像表示は、容量画像メモリ82に記憶される。メモリアクセス制御およびビデオプロセッサ84は選択的にメモリ82内の容量画像情報の選択部分を引き出す。既知技術の通り、ビデオプロセッサは1つのデータまたは一連のデータ平面を、画像メモリ、3次元再現、操作者指定による複数のカット平面により構成される画像等から選択的に引き出す。引き出された画像情報は、ビデオモニタ86により人が読み取り可能な表示に変換される。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、x、yおよびz傾斜スポイラパルスの持続が60%にまで引き下げられ、誘発反響および残留横磁化を減少でき、磁気共鳴スキャナにおいてスループットを増加できる磁気共鳴装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴装置の概略図である。
【図2】本発明による磁気共鳴方法において使用される撮像シーケンスのタイミング図である。
【符号の説明】
10 主磁界制御
12 超伝導磁石
14 検査領域
20 傾斜パルス増幅器
22 全身傾斜コイル
24 デジタル送信器
26 全身RFコイル
30 挿入式頭部コイル
32 局部傾斜コイル
34 局部無線周波コイル
36 RFスクリーン
38 デジタル受信器
40 シーケンス制御
42 タイミング手段
44 飽和パルス生成器
46 スポイラ傾斜生成器
48 定常状態シーケンス制御
50 RF送信チェーン
52、52’ RF飽和パルス
54 RFパルス位相制御器
56 スライス選択制御器
58 スライス選択パルス
60 xスポイラ傾斜制御
62 xスポイラ傾斜
64 yスポイラ傾斜制御
66 yスポイラ傾斜
68 Zスポイラ傾斜制御
70 Zスポイラ傾斜
72 撮像シーケンス
74 シーケンスメモリ
76 位相シフト制御器
80 再構成プロセッサ
82 容量画像メモリ
84 ビデオプロセッサ

Claims (4)

  1. 検査領域(14)内に一時的に一定な磁界を生成する磁石(12)と、
    無線周波数飽和、共鳴励起および共鳴操作パルスを前記検査領域(14)内に送信する無線周波数コイル(26、34)および送信器(24)機構と、
    前記検査領域(14)から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信器(38)と、
    磁界傾斜を前記検査領域(14)を横切る直交軸に沿って適用する傾斜コイル(22、32)および傾斜パルス増幅器(20)と、
    前記傾斜増幅器(20)および送信器(24)に交流飽和パルス(52、52’)および磁気共鳴シーケンス(72)を含む撮像および他の磁気共鳴処理を実行させるために前記傾斜増幅器(20)および送信器(24)を制御するシーケンス制御器(40)と、
    受信された磁気共鳴信号を処理する再構成プロセッサ(80)とを有する磁気共鳴装置において、
    前記飽和パルス(52、52’)の位相(φ)を、各周期的反復で前記位相が変化するように制御する手段(76)を有することを特徴とする磁気共鳴装置。
  2. 前記位相制御手段(76)は、前記飽和無線周波数パルス(52、52’)の前記位相(φ)を各周期的反復において増加インクリメント(△φ)で増加させる請求項記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記無線周波数コイル(26、34)および送信器(24)機構は周波数特定無線周波数パルスを送信し、
    さらに、前記無線周波数パルス(52)の周波数を選択して前記飽和パルス(52)を空間的に集束する手段(44)を含む請求項または記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記シーケンス制御器(40)は、前記傾斜増幅器(20)に空間選択傾斜(58)を前記飽和パルス(52)と同時に供給させて飽和を空間的に集束させる手段(56)を含む請求項記載の磁気共鳴装置。
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