JP2973116B1 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP2973116B1
JP2973116B1 JP10289292A JP28929298A JP2973116B1 JP 2973116 B1 JP2973116 B1 JP 2973116B1 JP 10289292 A JP10289292 A JP 10289292A JP 28929298 A JP28929298 A JP 28929298A JP 2973116 B1 JP2973116 B1 JP 2973116B1
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Abstract

【要約】 【課題】 撮影シーケンスの繰り返しごとに異なるスト
リップ領域を励起するバースト法において、励起中にス
ライスの選択を可能にする。 【課題手段】 バーストパルス104とスライス選択用
の傾斜磁場パルス101とを検査対象に印加して励起さ
せた後、異なる方向の傾斜磁場パルス107,109を
印加して磁化に位置情報を付与し、励起により発生する
磁気共鳴信号を受信する撮影シーケンスを繰返し複数回
実行し、その繰返しごとに(S3,S5,S7)、バー
ストパルス104を構成する2番目以降の高周波磁場サ
ブパルス103の搬送高周波の位相を、励起プロファイ
ルのストリップ領域の幅に合わせて順次シフトさせて
(S3)、励起周波数を変えずに撮影することにより、
励起中にスライス選択用の傾斜磁場を印加してスライス
を特定可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング装置に係り、特に、高周波磁場パルスとしてバース
トパルスを用いるバースト法において、スライス選択を
反転パルス(180度パルス)を用いずに実現して撮影
時間を短縮することに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング(MRI)装置
は、被検体を横切る任意の平面内の特定の分子又は原子
(例えば、水分子)に磁気共鳴を起こさせ、それによっ
て発生する磁気共鳴信号からその平面内における断層像
を得る医用画像診断装置に広く利用されている。このよ
うなMRI装置においては、一般に、被検体の断層像を
得ようとする平面を特定するためにスライス傾斜磁場を
印加しながら、同時にその平面内の磁化を励起させるた
めに高周波磁場(RF)パルスを印加する。そして、磁
気共鳴により励起された磁化が収束する段階で発生する
磁気共鳴信号(エコー)を計測し、これに基づいて断層
像を得る。その際に、磁化に画像上の位置情報を与える
ため、励起からエコーを計測するまでの間に、断層面内
で互いに垂直な方向の位相エンコード傾斜磁場とリード
アウト傾斜磁場を印加する。このようにして計測された
エコーは、横軸をkx、縦軸をkyとするk空間と呼ば
れるメモリに格納される。1つのエコーは、kx軸に平
行な1本のラインを占める。このk空間のエコーデータ
を逆フーリエ変換することにより、2次元の画像を再構
成することができる。
【0003】上述のようなエコーを発生させるため、高
周波磁場パルスと各傾斜磁場パルスは、あらかじめ設定
されたパルスシーケンス(撮影シーケンス)に従って印
加される。そのパルスシーケンスは種々のものが知られ
ている。
【0004】例えば、超高速撮影法の1つに、バースト
法を用い撮影方法がある(Petervan Gelderen et al.
“Single Shot MRI Combining BURST and Multiple Spi
nEchoes,”Proceedings of the Society of Magnetic
Resonance,p.636,1995)。この方法は、励起用のR
Fパルスとしてバーストパルスを用いることにより、撮
影時間を数十ミリ秒まで短縮することができる。このパ
ルスシーケンスの一例を図2に示す。図において、RF
は高周波磁場、Gx,Gy,Gzはそれぞれx,y,z
軸方向の傾斜磁場を示し、横軸は時間を、縦軸はRFパ
ルス,傾斜磁場パルスの強度を表している。
【0005】ここで、図2のパルスシーケンスの動作に
ついて説明する。まず、スライス面を特定するスライス
傾斜磁場パルス101の印加と、リードアウト用と同じ
方向の傾斜磁場パルス102の印加とともに、複数の高
周波磁場サブパルス(以下、単にサブパルスという)1
03から成るバーストパルス104を印加し、対象物体
内のz軸に垂直なあるスライス面(又はスライス領域)
の磁化を選択的に励起する。選択的に励起されるスライ
ス領域の位置と厚さは、サブパルス103とスライス傾
斜磁場パルス101によって自由に調節することが可能
である。例えば、サブパルス103の波形がm山のsi
nc関数の場合、断面の位置zと、おおよその厚さΔz
は、 z=(f−f0)/(γ・Gz) Δz=(m+1)/(γ・Gz・t) となる。ここで、fは高周波磁場の搬送高周波の周波
数、f0は共鳴周波数、γは磁気回転比、Gzはスライ
ス傾斜磁場パルスの強度、tはサブパルスの照射時間で
ある。
【0006】このようにして励起された磁化は、180
度パルス105とスライス傾斜磁場106が印加されて
反転する。この反転された磁化だけが、リードアウト傾
斜磁場パルス107によってリフェーズされ、複数のエ
コー(磁気共鳴信号)群108を結ぶ。磁化は、位相エ
ンコード用の傾斜磁場パルス109とリードアウト用の
傾斜磁場パルス107によって、それぞれ位相エンコー
ド(y)方向とリードアウト(x)方向の位置情報が付
与される。こうして計測されたエコー群108を2次元
逆フーリエ変換することによってスライス領域における
断層像が再構成される。その画像の空間分解能は、リー
ドアウト用の傾斜磁場107で決まる空間分解能に等し
くなる。
【0007】これに対して、画像の空間分解能を傾斜磁
場で決まる空間分解能以上に高する方法が、特開平09
−262219号に提案されている。このパルスシーケ
ンスの一例を図11に示す。図示のように、複数のサブ
パルス601から成るバーストパルス602とリードア
ウト用と同一の傾斜磁場パルス603を印加して、磁化
を励起する。ここで、励起される検査対象の磁化の分布
は、図12に示すように、リードアウト用の傾斜磁場の
方向(x)に垂直なストリップ群701である。ここで
は、z方向に垂直なスライス選択は行われない。また、
バーストパルス602と励起プロファイルとの関係は、
図13(a)に示すとおりである。図示のように、バー
ストパルス601の印加時間をb〔s〕とし、サブパル
ス602の時間間隔をu〔s〕とすると、ストリップ領
域702の太さ(幅)は約2/b〔Hz〕、間隔は1/
u〔Hz〕となる。
【0008】図11に戻って、次に、180度パルス6
05と同時にスライス選択用の傾斜磁場パルス606を
印加することにより、z軸方向の一部分の磁化のみが選
択的に反転される。この反転された磁化だけが、リード
アウト用の傾斜磁場パルス607によってリフェーズさ
れ、エコー群608を結ぶ。その結果、エコー群608
には、z方向の特定の断面だけの情報が含まれ、スライ
ス選択が行われる。
【0009】また、磁化は、リードアウト用の傾斜磁場
パルス607によってx方向の位置情報が付与され、デ
ィフェーズ用の傾斜磁場パルス609と位相エンコード
傾斜磁場パルス610によって、y方向の位置情報が付
与される。なお、選択的に反転されるスライスの位置と
厚さは、180度パルス605の搬送高周波の周波数と
スライス選択用の傾斜磁場パルス606の強度によって
自由に調節することが可能である。例えば、180度パ
ルスの波形がm山のsinc関数の場合、断面の位置z
と、おおよその厚さΔzは、 z=(f−f0)/(γ・Gz) Δz=(m+1)/(γ・Gz・t) となる。ここで、fは搬送波周波数、f0は共鳴周波
数、γは磁気回転比、Gzはスライス選択用の傾斜磁場
パルス606の強度、tは180度パルスの照射時間で
ある。こうして得られたエコー群608を2次元逆フー
リエ変換することによって、ストリップ領域702に対
応した1枚のサブ画像が作成される。リードアウト用の
傾斜磁場607で決まる空間分解能は、ストリップ領域
702の間隔とする。そして、図11の撮影シーケンス
を、バーストパルス601の搬送周波数を2/bずつ増
加させながら複数回(b/2u)実行し、合計(b/2
u)枚のサブ画像を撮影した後、全てのサブ画像を合成
して1枚の画像を生成する。
【0010】ここで、バーストパルス602の搬送高周
波の周波数を+(2/b)だけ変化させたとき、ストリ
ップ領域702の位置は、図13(b)のように、2/
bだけシフトする。そのため、各サブ画像は、異なる位
置の磁化情報を含んでいることになる。したがって、合
成画像の空間分解能は、リードアウト用の傾斜磁場パル
ス607で決まる空間分解能ではなく、ストリップ領域
702の厚さで決定されるから、高い分解能を得ること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2を
用いて説明したバースト法によると、空間分解能がリー
ドアウト傾斜磁場の強度で制限されてしまう。一方、図
11のバースト法を適用すれば、空間分解能をリードア
ウト傾斜磁場の強度に拘らず高くできるが、スライス位
置が異なる複数のスライス面又はスライス領域の断層像
を連続的に撮影するマルチスライス撮影については、配
慮されていないという問題がある。
【0012】すなわち、図11に示した従来の技術によ
れば、図2と同じように、励起中にスライス選択用の傾
斜磁場パルス101を印加しても、特定のスライス領域
を選択的に励起することはできない。つまり、図11の
撮影法は、同図の撮影シーケンスを同一スライス面に対
して複数回実行して、1枚の断層像を撮影する方法であ
り、撮影シーケンスを繰返えす度に、バーストパルス6
01の搬送高周波の周波数(励起周波数)を変えてスト
リップ領域をずらしている。そのため、励起中にスライ
ス選択用の傾斜磁場パルスを印加しても、励起周波数の
変化に合わせてスライス位置がずれてしまうからであ
る。
【0013】したがって、周波数シフトバースト法を適
用して、異なったスライス位置を連続的に撮影するマル
チスライス撮影を実行しようとすると、撮影スライス以
外の磁化も励起されるため、異なるスライスを撮影する
ためには、磁化の緩和を待たなければならず、撮影時間
の短縮が制限される。
【0014】また、180度パルス605とスライス選
択用の傾斜磁場パルス606を省略することができない
ので、この点でも、撮影時間の短縮が制限される。
【0015】なお、周波数シフトバースト法の他の例と
して、Jeff H.Duyn et al.“FastVolume Scanning wi
th Frequency-Shifted BURST MRI”, Magnetic Resona
ncein Medicine,vol.32,pp.429-432,1994 が知ら
れているが、これについても図11の例と同様の理由
で、マルチスライス撮影に適用することができない。
【0016】本発明は、撮影シーケンスの繰り返しごと
に異なるストリップ領域を励起するバースト法におい
て、励起中にスライスの選択を可能にすることを課題と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段に
より解決できる。基本的に、バーストパルスとスライス
選択用の傾斜磁場パルスとを検査対象に印加して検査対
象の磁化を励起した後、スライス選択用とは異なる方向
の傾斜磁場パルスを印加して磁化に位置情報を付与し、
検査対象から発生する磁気共鳴信号を受信する撮影シー
ケンスを繰返し複数回実行する。そして、撮影シーケン
スの繰返しごとに、バーストパルスを構成する2番目以
降の高周波磁場サブパルスの搬送高周波の位相を、バー
ストパルスに応じて定まる縞状励起領域(ストリップ領
域)の幅に合わせて順次シフトさせることを特徴とす
る。
【0018】このような本発明の撮影手順によれば、励
起周波数を変えずに、ストリップ領域を順次ずらして撮
影を行っていることから、励起中にスライス選択用の傾
斜磁場を印加して、スライスを特定することができる。
その結果、空間分解能が高いバースト法を適用して、異
なるスライス位置を連続して撮影することができる。ま
た、180度パルスとスライス選択用傾斜磁場の印加を
省略できるから、その分撮影時間を短縮できる。
【0019】この場合において、2番目以降の高周波磁
場サブパルスの搬送周波数の位相をシフトさせるには、
高周波磁場発生装置を制御して、各高周波磁場サブパル
スの休止期間における搬送高周波の周波数を調整するこ
とにより実現できる。また、各高周波磁場サブパルスの
休止期間における静磁場のオフセット量を調整すること
により、2番目以降の高周波磁場サブパルスの搬送周波
数の位相をシフトさせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜4を参照して説明する。図1は、本発明の特徴に係る
撮影手順のフローチャートを示す。図2は、本発明に適
用する撮影シーケンスの一例を示す。図3は、本発明を
適用してなる磁気共鳴イメージング装置の全体構成図を
示す。図4は、本発明の特徴を説明する説明図である。
【0021】まず、図3に示すように、静磁場マグネッ
ト201が発生する静磁場内に検査対象203が置か
れ、これに傾斜磁場発生コイル202が発生する傾斜磁
場が印加されるようになっている。シーケンサ204
は、傾斜磁場電源205を介して傾斜磁場発生コイル2
02を駆動し、直交3軸方向の傾斜磁場パルスを検査対
象203に選択的に印加するようになっている。また、
シーケンサ204は、高周波磁場発生器206を駆動
し、プローブ207を介して検査対象203に高周波磁
場パルスを印加するタイミングを制御している。また、
プローブ207により受信されるエコー信号は受信器2
08にて検波される。この検波の基準とする磁気共鳴周
波数(以下、検波基準周波数と記す)は、シーケンサ2
04によりセットされる。検波されたエコー信号は計算
機209に送られ、ここで画像再構成などの信号処理が
行われ、結果はディスプレイ210に表示される。ま
た、必要に応じて、記憶媒体211に信号や測定条件を
記憶させる。
【0022】なお、静磁場均一度を調整する必要がある
ときは、シムコイル212を設けることができる。シム
コイル212は複数のチャネルからなり、シム電源21
3により電流が供給される。静磁場均一度調整時には、
各チャネルに流れる電流をシーケンサ204により制御
する。シーケンサ204はシム電源213に命令を送
り、静磁場不均一を補正するような付加的な磁場をコイ
ル212により発生させる。なお、シーケンサ204
は、通常、予めプログラムされたタイミング、強度で各
装置が動作するように制御を行う。そのプログラムのう
ち、高周波磁場パルスと傾斜磁場パルスの印加タイミン
グ及び強度、エコー信号受信のタイミング等を記述した
ものが、パルスシーケンス又は撮影シーケンスと呼ばれ
ている。
【0023】本実施の形態に適用される撮影シーケンス
を図2に示す。同図の撮影シーケンスは、従来技術の項
で説明したとおり公知である。すなわち、スライス面を
選択するスライス選択用の傾斜磁場パルス101と、複
数の高周波磁場サブパルス(以下、単にサブパルスとい
う)103から成るバーストパルス104を印加し、撮
影対象203内のz軸に垂直なあるスライス面(又はス
ライス領域)の磁化を選択的に励起する。その際、サブ
パルス103を印加していない休止時間に、位相エンコ
ード用の傾斜磁場パルス109と、リードアウト用と同
一方向の傾斜磁場パルス102とを印加する。ところ
で、選択的に励起されるスライス領域の位置と厚さは、
前述したように、サブパルス103とスライス傾斜磁場
パルス101によって自由に調節することが可能であ
る。ついで、180度パルス105とスライス選択用と
同じ方向の傾斜磁場パルス106を印加して磁化を反転
する。この反転された磁化だけが、リードアウト用の傾
斜磁場パルス107によってリフェーズされ、複数のエ
コー群108を結ぶ。磁化には、傾斜磁場パルス109
とリードアウト用の傾斜磁場パルス107によって、そ
れぞれ位相エンコード(y)方向とリードアウト(x)
方向の位置情報が付与される。そして、計測されたエコ
ー群108を2次元逆フーリエ変換して、選択されたス
ライス領域における断層像が再構成される。
【0024】次に、本発明の特徴にかかる撮影手順を図
1を参照して説明する。図1において、適用する撮影シ
ーケンスは図2に示したものである。まず、図2の撮影
シーケンスの繰り返し回数のカウンタiを1にセットす
る(S1)。ついで、バーストパルス104の各サブパ
ルス103の位相をp(i、j)に設定する(S2)。
ここで、位相p(i、j)は、i回目の撮影シーケンス
繰返しにおけるバーストパルス104のj番目のサブパ
ルス103の位相である。そして、撮影シーケンスを1
回実行してエコー群108を計測し(S3)、1枚のサ
ブ画像を再構成する(S4)。これを撮影終了まで繰り
返す(S5,S6)。そして、最後に全てのサブ画像を
合成して、1枚の断層画像を得る(S7)。そして、必
要に応じて、スライス領域を変えて図1を繰返し、スラ
イス位置が異なる複数の断層像を撮影する。
【0025】ここで、i回目の撮影シーケンスの実行時
におけるj番目のサブパルス103の位相を次式(1)
で表す。
【0026】 p(i、j)=2π・s・t(j)・(i−1) …(1) (1)式において、sは、図13で説明したストリップ
領域702の幅、つまりストリップ領域の太さ(又は
幅)である。また、t(j)は、1番目のサブパルスか
らj番目のサブパルスまでの時間である。一例として、
図4に示すパラメータを用いた場合には、s=2/b、
t(j)=u・(j−1)であり、同図はバーストパル
スと励起プロファイルの関係を示している。
【0027】図4(a)は、1回目(i=1)の励起の
バーストパルス104とその励起プロファイルである。
1回目の励起では、(1)式でi=1として、全てのサ
ブパルス103−jの位相は等しく0とする。2回目
(i=2)の励起においては、バーストパルス104の
位相を図4(b)のようにする。すなわち、1番目のサ
ブパルス103−1の位相は変化させず0のままとし、
2番目のサブパルス103−2の位相はp(2、2)=
2π・(2/b)・uとする。3番目はp(2、3)=
4π・(2/b)・uとする。3回目の励起では、図4
(c)のように、1番目のサブパルス103−1の位相
は変化させず0のままとし、2番目のサブパルス103
−2はp(3、2)=4π・(2/b)・uとし、3番
目はp(3、3)=8π・(2/b)・uとする。すな
わち、(1)式によると、j番目のサブパルス103−
jの位相は、撮影シーケンスの繰返し実行ごとに、一定
値2π・s・t(j)ずつ変化させることになる。この
ようにして、図4の右側に示した励起プロファイルのよ
うに、ストリップ領域702の幅2/b及び間隔1/u
を変えずに、その位置をストリップ領域702の幅2/
bの分だけ順次ずらすことができる。したがって、撮影
シーケンスの繰返しごとに、バーストパルスを構成する
2番目以降の高周波磁場サブパルスの搬送高周波の位相
を、バーストパルスに応じて定まるストリップ領域の幅
に合わせて順次シフトさせることにより、検査対象の選
択された1つのスライス領域の全ての領域を励起するこ
とができる。以上の計測においては、高周波磁場の搬送
高周波の周波数は変化させる必要がないため、スライス
選択用の傾斜磁場パルス101を印加してもスライス位
置がずれない。
【0028】図5に、本発明の撮影手順に係る他の実施
の形態のフローチャートを示す。上述したように、スト
リップ領域702の周波数軸上の位置をシフトさせるに
は、励起された磁化とサブパルス103の相対的な位相
を変化させればよい。そこで、図5の撮影手順では、ま
ず、繰り返し回数のカウンタiを1にセットし(S1
1)、バーストパルス104の各サブパルス103間の
休止期間における搬送高周波の周波数をΔf(i、j)
だけ変化させる(S12)。ここで、Δf(i、j)は
i回目の繰り返しにおけるj番目のサブパルス103−
jと(j+1)番目のサブパルス103−(j+1)の
間で、高周波磁場を印加していない期間の搬送高周波の
周波数の変化量である。これにより、(j+1)番目の
サブパルス103−(j+1)の搬送高周波の位相をΔ
f(i、j)に応じてずらすことができる。つまり、搬
送高周波は、図3の高周波磁場発生器206にて連続的
に発生されており、シーケンサ204の指令に基づい
て、サブパルス103に従って出力されるから、出力さ
れていない期間における搬送高周波の周波数を変えるこ
とにより、次のサブパルス103の発生タイミングにお
ける搬送高周波の位相を変えることができるのである。
なお、撮影シーケンスは、図2と同じである。そして、
撮影シーケンスを1回実施してエコーを計測し(S1
3)、1枚のサブ画像を再構成する(S14)。これを
撮影終了まで繰り返し(S15,S16)、最後に全て
のサブ画像を合成して所望の画像を得る(S17)。
【0029】この方法では、サブパルス103を印加し
ていない間だけ、高周波磁場の搬送高周波の周波数を変
化させる。その変化量は、次式(2)とする。 Δf(i、j)=s・v(j)/w(j)・(i−1) …(2) ここで、v(j)はj番目のサブパルス103−jの中
心から、(j+1)番目のサブパルスの中心までの時
間、w(j)はj番目のサブパルス103−jと(j+
1)番目のサブパルス103−(j+1)の間で、高周
波磁場を印加していない期間の時間である。一例とし
て、図4に示すパラメータを用いた場合には、s=2/
b、v(j)=u、w(j)=u−aであり、Δfはj
に依存しない。 この場合のバーストパルス104と励
起プロファイルを図6に示す。同図(a)は、1回目の
励起のバーストパルス104とその励起プロファイルで
ある。1回目の励起では、(2)式でi=1として、搬
送高周波の周波数は変化させない。2回目の励起におい
ては、サブパルス103を印加していない休止期間の搬
送高周波の周波数を図6(b)のようにする。すなわ
ち、サブパルス103−1の直後にΔf(2、1)=
(2/b)・u/(u−a)だけ変化させ、次のサブパ
ルス103−2の直前に、元の周波数に戻す。同様に、
3回目の励起では、図6(c)のように、サブパルス1
03−1の直後にΔf(2、1)=(2/b)・u/
(u−a)・2だけ変化させ、サブパルス103−2直
前に元に戻す。以上の計測においては、サブパルス10
3の印加時には、高周波磁場の搬送高周波の周波数は変
化させていない。そのため、スライス傾斜磁場101を
印加していても、スライス位置がずれてしまうことはな
い。
【0030】上述した搬送高周波の周波数の変化量Δf
は、静磁場オフセットΔHの変化と等価であり、次式
(3)の関係がある。したがって、図5,6の実施の形
態のように、サブパルス103の休止期間における搬送
高周波の周波数を変化させる代りに、ΔHを変化させて
も同じである。 Δf=γ・ΔH …(3) 図7に、静磁場オフセット量ΔHを変えて、サブパルス
103の搬送高周波の位相をずらしながら撮影する実施
の形態のフローチャートを示す。ところで、ΔHを変化
させるには、例えば、図8のように、独立に駆動できる
2組のコイル513と514をそれぞれ電源511、5
12により励磁するようにし、それらコイル513,5
14により形成される磁場を、静磁場方向(z方向)の
傾斜磁場とすることにより実現できる。つまり、コイル
513,514に流す電流をI1、I2とし、コイルの
巻数や形状で決まる定数をA,Bとすると、コイル51
3,514の中心を結ぶ直線上に発生する磁場は近似的
に、G(z)=A・(I1−I2)・z+B・(I1+
I2)となる。
【0031】ここで、通常のz方向の傾斜磁場を発生さ
せるためには、2組のコイル513,514に流す電流
をI1=I、I2=−Iとする。これにより発生する磁
場は図9の点線のようになる。これに対して、I1=I
+ΔI、I2=−I+ΔIとすると、発生される傾斜磁
場は図9の実線のようになり、点線と比較してΔH=2
B・ΔIだけ静磁場オフセットを発生させることができ
る。
【0032】これを利用して、図5,6の実施の形態に
おいて搬送高周波の周波数を変化させる代りに、静磁場
オフセット量ΔHを変化させれば、同様の効果を実現す
ることができる。この撮影手順を図7に示したフローチ
ャートに沿って説明する。まず、繰り返し回数のカウン
タiを1にセットし(S21)、バーストパルス104
の各サブパルス103間の静磁場オフセットをΔH
(i、j)だけ変化させるように設定する(S22)。
ここで、ΔH(i、j)はi回目の繰り返しにおけるj
番目のサブパルスと(j+1)番目のサブパルスの間で
高周波磁場を印加していない期間の静磁場オフセットの
変化量である。また、撮影シーケンスは、図2と同じも
のを用いる。そして、撮影シーケンスを1回実施してエ
コーを計測し(S23)、1枚のサブ画像を再構成する
(S24)。これを撮影終了まで繰り返し(S25,S
26)、最後に全てのサブ画像を合成して所望の画像を
得る(S27)。つまり、i回目の繰り返しにおけるj
番目のサブパルスと(j+1)番目のサブパルスの間で
高周波磁場を印加していない期間の静磁場オフセットの
変化量ΔHは、(2)式と(3)式より、次式(4)に
なる。 ΔH(i、j)=s・v(j)/w(j)・(i−1)/γ …(4) 以上説明した各実施の形態において、バーストパルス1
04を各サブパルス103の強度が等しいものを用いた
が、これに代えて振幅変調されたバーストパルスを用い
ることができ、これによれば信号対ノイズ比(SN比)
の高い画像を撮影することができる。図10に振幅変調
されたバーストパルス710とその励起プロファイルの
関係を示す。このバーストパルス710は、それぞれが
sinc関数の形状をもつサブパルス711から成り、
かつバーストパルス全体は周期Tのsinc関数712
で振幅変調されている。このバーストパルスによる励起
プロファイルにおけるストリップ領域(縞状励起領域)
713の幅は1/Tである。したがって、(1)式ある
いは(2)、(4)式において、s=1/Tとすること
により、サブパルスの位相あるいはサブパルス間の周波
数、静磁場オフセットをそれぞれの式に従って変化させ
ることにより、同様の効果を得ることができる。なお、
振幅変調バースト法については、特開平08−3088
09号に、振幅変調バースト法を用いた高分解能撮影法
については、特開平09−262219号に詳しく述べ
られている。
【0033】また、本発明に適用する撮影シーケンスと
して、図2に示す例を用いて説明したが、同図に示す1
80度パルスと傾斜磁場パルス106の印加を省略して
も、同一の効果を奏することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影シーケンスの繰り返しごとに異なるストリップ領域
を励起するバースト法においても、励起中のスライス選
択を可能にするという顕著な効果を奏する。その結果、
マルチスライス撮影を高速でかつ高い空間分解能で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の撮影手順を示すフロー
チャートである。
【図2】本発明の撮影手順に適用する撮影シーケンスの
一実施の形態を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の撮影法を適用した一実施の形態の磁気
共鳴イメージング装置の構成図である。
【図4】図1の撮影手順に対応するバーストパルスと励
起プロファイルとの関係を説明する図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の撮影手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図5の撮影手順に対応するバーストパルスと励
起プロファイルとの関係を説明する図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態の撮影手順を示す
フローチャートである。
【図8】静磁場オフセットを発生させる方法を説明する
図である。
【図9】静磁場オフセットを説明する図である。
【図10】sinc関数により振幅変調されたバースト
パルスと励起プロファイルとの関係を説明する図であ
る。
【図11】周波数シフトバーストパルスを用いた撮影シ
ーケンスの従来例を示すタイムチャートである。
【図12】図11のバーストパルスによる励起領域を説
明する図である。
【図13】周波数シフトバーストパルスと励起プロファ
イルとの関係を説明する図である。
【符号の説明】
101 スライス選択用の傾斜磁場パルス 102 傾斜磁場パルス 103 高周波磁場サブパルス 104 バーストパルス 105 180度パルス 106 傾斜磁場パルス 109 位相エンコード用の傾斜磁場パルス 106 リードアウト用の傾斜磁場パルス 108 エコー群 201 静磁場発生マグネット 202 傾斜磁場発生コイル 203 検査対象 204 シーケンサ 205 傾斜磁場電源 206 高周波磁場発生器 207 プローブ 208 受信器 209 計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 博道 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株式会社 日立メディコ内 (56)参考文献 特開 平8−308809(JP,A) 特開 平9−262219(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 5/055 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象に印加する静磁場を発生する静
    磁場発生手段と、前記検査対象に印加する直交3軸方向
    の傾斜磁場をそれぞれ発生する傾斜磁場発生手段と、前
    記検査対象に印加する複数の高周波磁場サブパルスを時
    間軸上に離散配置してなるバーストパルスを発生する高
    周波磁場発生手段と、前記検査対象から発生される磁気
    共鳴信号に基づいて前記検査対象に係る画像を再構成す
    る演算手段と、前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場
    発生手段の駆動を制御する制御手段とを備えてなる磁気
    共鳴イメージング装置において、 前記制御手段は、前記バーストパルスとスライス選択用
    の傾斜磁場パルスとを前記検査対象に印加して前記検査
    対象の磁化を励起した後、前記スライス選択用とは異な
    る方向の傾斜磁場パルスを印加して前記磁化に位置情報
    を付与し、前記検査対象から発生する磁気共鳴信号を受
    信する撮影シーケンスを繰返し複数回実行し、該撮影シ
    ーケンスの繰返しごとに、前記バーストパルスを構成す
    る2番目以降の高周波磁場サブパルスの搬送高周波の位
    相を、前記バーストパルスに応じて定まる縞状励起領域
    の幅に合わせて順次シフトさせることを特徴とする磁気
    共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記高周波磁場発生装
    置を制御して、各高周波磁場サブパルスの休止期間にお
    ける搬送高周波の周波数を調整することにより、2番目
    以降の高周波磁場サブパルスの搬送周波数の位相をシフ
    トさせることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、各高周波磁場サブパル
    スの休止期間における前記静磁場のオフセット量を調整
    することにより、2番目以降の高周波磁場サブパルスの
    搬送周波数の位相をシフトさせることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 前記静磁場のオフセット量の調整は、静
    磁場方向の磁場を発生する2組のコイルをそれぞれ独立
    に駆動することにより行うことを特徴とする請求項3に
    記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 前記高周波磁場サブパルスは、sinc
    関数により振幅変調されてなることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バーストパルスは、sinc関数に
    より振幅変調されてなることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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