JPH09262220A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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Publication number
JPH09262220A
JPH09262220A JP8075038A JP7503896A JPH09262220A JP H09262220 A JPH09262220 A JP H09262220A JP 8075038 A JP8075038 A JP 8075038A JP 7503896 A JP7503896 A JP 7503896A JP H09262220 A JPH09262220 A JP H09262220A
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JP
Japan
Prior art keywords
phase
correction coefficient
magnetic field
imaging apparatus
resonance imaging
Prior art date
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Pending
Application number
JP8075038A
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English (en)
Inventor
Akira Taniguchi
陽 谷口
Hisaaki Ochi
久晃 越智
Kenichi Okajima
健一 岡島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の再構成に際して発生する画像のぼけや
偽像を抑えることが可能な磁気共鳴イメージング装置を
提供すること。 【解決手段】 複数のエコー信号を連続して計測するシ
ーケンスの実行とを制御するパルスシーケンス制御手段
と、前記エコー信号から画像を再構成する演算処理手段
とを有する磁気共鳴イメージング装置において、前記パ
ルスシーケンス制御手段は前記高周波磁場パルスを複数
個印加する高周波磁場パルス印加手段と、前記シーケン
スのうち位相エンコード傾斜磁場を印加させることのな
い他のシーケンスの実行により各エコー信号を得るエコ
ー信号取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記一連
のエコー信号からそれらの強度減衰を補正する係数をそ
れぞれ計算する補正係数計算手段と、画像の再構成のた
めに得られた一連のエコー信号の内、対応するエコー信
号に前記係数を乗算する係数乗算手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング装置に関し、特に、画像の再構成に際して発生する
画像のぼけや偽像を抑えることが可能な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング(MRI)装置
は、被検体を横切る任意の平面内の水分子に磁気共鳴を
起させ、それによって発生する磁気共鳴信号からその平
面内における断層像を得る医用画像診断装置である。
【0003】一般的には、被検体の断層像を得ようとす
る平面を特定するスライス傾斜磁場を印加すると同時に
その平面内の磁化を励起させる励起パルスを与え、これ
により励起された磁化が収束する段階で発生する磁気共
鳴信号(エコー)を得る。
【0004】エコーに位置情報を与えるため、励起から
エコーを得るまでの間に、位相エンコード傾斜磁場とリ
ードアウト傾斜磁場を印加する。
【0005】計測されたエコーは、横軸をリードアウト
方向、縦軸を位相エンコード傾斜磁場方向としたk空間
と呼ばれるメモリに格納される。このk空間に対して逆
フーリエ変換することによって画像再構成が行われる。
【0006】エコーを発生させるためのパルスと各傾斜
磁場は、あらかじめ設定されたパルスシーケンスに基づ
いて印加されるようになっている。
【0007】このパルスシーケンスは、目的に応じて種
々のものが知られている。例えば、最も一般的な撮影法
であるスピンエコー法は、そのパルスシーケンスを繰り
返して作動させ、繰り返しごとに位相エンコード傾斜磁
場を順次変化させることにより、1枚の断層像を得るた
めに必要な数のエコーを順次計測していく方法である。
【0008】パルスシーケンスの繰り返し回数を少くし
て撮影時間を短縮する方法もある。例えば、傾斜磁場の
印加中に複数の高周波磁場パルスを印加して磁化を励起
し、複数のエコーを連続的に計測する方法である。
【0009】この方法では、パルスシーケンスを1回あ
るいは数回だけ繰り返せば1枚の断層像を得るために必
要な数のエコーが計測されるため、スピンエコー法に比
べ非常に高速に撮影ができる。この方法の詳細について
は、例えば、特公平06−34784号公報などに記載
されている。
【0010】ただし、この方法では、被検体の断層像を
得ようとする平面が複数の細いしま状に励起されるた
め、全体が励起されるスピンエコー法に比べてSN比が
低下するという問題がある。
【0011】これに対して、しまの幅を太くしてSN比
の低下を抑える方法がある。一般に、一連の高周波磁場
パルスを結ぶ包絡線の形状と各々のしまのプロファイル
とはフーリエ変換の関係にある。
【0012】前述する方法ではこの包絡線が矩形である
ため、各しまのプロファイルはsinc関数となり、そ
の細いメインローブのために励起されている磁化の量は
多くない。
【0013】そこで、この包絡線を例えばsinc関数
になるようにそれぞれの高周波磁場パルスの振幅を変調
すると、各しまのプロファイルがsinc関数のメイン
ローブよりも太い矩形になり、信号量を増加させること
ができる。
【0014】ただし、高周波磁場パルスの数をあまり多
くできないため、発生するエコーの数が少くなる。そこ
で、リードアウト傾斜磁場を複数回反転させながら印加
することによって、エコーの数を増やしている。この方
法の詳細は、例えば、特願平07−117015などに
記載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0016】振幅変調を用いた方法において計測される
一連のエコーは、高周波磁場パルスと同様に振幅変調さ
れているため、その強度は一定とはならない。
【0017】また、リードアウト傾斜磁場を複数回反転
させてエコーを計測するため、各エコーの静磁場不均一
によって発生する位相歪みが異なる。すなわち、k空間
には振幅変調と位相変調のなされたエコーが並べられる
ことになる。
【0018】従って、そのまま逆フーリエ変換によって
画像再構成を行っても正しい断層像は得られず、ぼけや
偽像が発生するという問題がある。
【0019】本発明の目的は、画像の再構成に際して発
生する画像のぼけや偽像を抑えることが可能な磁気共鳴
イメージング装置を提供することにある。
【0020】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0022】(1)傾斜磁場の印加に伴う一連の高周波
磁場パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位相
エンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加によ
り複数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの実
行とを制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シー
ケンスにより得られた前記エコー信号から画像を再構成
する演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装置
において、前記パルスシーケンス制御手段は、前記シー
ケンスのうち位相エンコード傾斜磁場を印加させること
のない他のシーケンスの実行により各エコー信号を得る
エコー信号取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記
一連のエコー信号からそれらの強度減衰を補正する補正
係数をそれぞれ計算する補正係数計算手段と、画像の再
構成のために得られた一連のエコー信号の内、対応する
エコー信号に前記係数を乗算する係数乗算手段とを具備
する。
【0023】(2)前述する(1)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、前記補正係数計算手段は前記エコー
信号のピーク値の逆数に比例する値を補正係数とする。
【0024】(3)前述する(1)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、前記補正係数計算手段は前記エコー
信号の強度の積分値の逆数に比例する値を補正係数とす
る。
【0025】(4)前述する(1)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、前記補正係数計算手段は前記エコー
信号の強度の2乗の積分値の平方根の逆数に比例する値
を補正係数とする。
【0026】(5)傾斜磁場の印加に伴う一連の高周波
磁場パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位相
エンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加によ
り複数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの実
行とを制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シー
ケンスにより得られた前記エコー信号から画像を再構成
する演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装置
において、前記パルスシーケンス制御手段は、前記シー
ケンスのうち位相エンコード傾斜磁場を印加させること
のない他のシーケンスの実行により各エコー信号を得る
エコー信号取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記
一連のエコー信号をフーリエ変換して各プロジェクショ
ンデータを計算するプロジェクションデータ計算手段
と、該プロジェクションデータ計算手段によって得られ
た各プロジェクションデータからそれらの各ポイントの
位相歪みを補正する係数をそれぞれ計算する位相歪み補
正係数計算手段と、画像の再構成のために得られた一連
のエコー信号をフーリエ変換して得られるプロジェクシ
ョンデータの対応するポイントの位相に前記係数を加算
する位相加算手段とを具備する。
【0027】(6)前述する(5)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前記エ
コー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクション
データの各ポイントの位相の符号を反転した値を位相歪
み補正係数とする。
【0028】(7)前述する(5)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前記エ
コー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクション
データの各ポイントの位相に対してフィッティングした
1次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した
値を位相歪み補正係数とする。
【0029】(8)前述する(5)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前記エ
コー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクション
データの各ポイントの位相に対してフィッティングした
2次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した
値を位相歪み補正係数とする。
【0030】(9)前述する(5)の磁気共鳴イメージ
ング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前記エ
コー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクション
データの各ポイントの位相に対してフィッティングした
3次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した
値を位相歪み補正係数とする。
【0031】(10)傾斜磁場の印加に伴う一連の高周
波磁場パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位
相エンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加に
より複数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの
実行とを制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シ
ーケンスにより得られた前記エコー信号から画像を再構
成する演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装
置において、前記パルスシーケンス制御手段は、前記高
周波磁場パルスを複数個印加する高周波磁場パルス印加
手段と、前記シーケンスのうち位相エンコード傾斜磁場
を印加させることのない他のシーケンスの実行により各
エコー信号を得るエコー信号取得手段を具備し、前記演
算処理手段は前記一連のエコー信号からそれらの強度減
衰を補正する補正係数をそれぞれ計算する補正係数計算
手段と画像の再構成のために得られた一連のエコー信号
の内、対応するエコー信号に前記係数を乗算する係数乗
算手段とからなる第1の画像再構成手段と、前記一連の
エコー信号をフーリエ変換して各プロジェクションデー
タを計算するプロジェクションデータ計算手段と該プロ
ジェクションデータ計算手段によって得られた各プロジ
ェクションデータからそれらの各ポイントの位相歪みを
補正する係数をそれぞれ計算する位相歪み補正係数計算
手段と画像の再構成のために得られた一連のエコー信号
をフーリエ変換して得られるプロジェクションデータの
対応するポイントの位相に前記係数を加算する位相加算
手段とからなる第2の画像再構成手段とを具備し、前記
第1の画像再構成手段と前記第2の画像再構成手段とか
ら画像を再構成する。
【0032】(11)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、前記補正係数計算手段は前記エ
コー信号のピーク値の逆数に比例する値を補正係数とす
る。
【0033】(12)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、前記補正係数計算手段は前記エ
コー信号の強度の積分値の逆数に比例する値を補正係数
とする。
【0034】(13)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、前記補正係数計算手段は前記エ
コー信号の強度の2乗の積分値の平方根の逆数に比例す
る値を補正係数とする。
【0035】(14)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前
記エコー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクシ
ョンデータの各ポイントの位相の符号を反転した値を位
相歪み補正係数とする。
【0036】(15)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前
記エコー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクシ
ョンデータの各ポイントの位相に対してフィッティング
した1次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転
した値を位相歪み補正係数とする。
【0037】(16)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前
記エコー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクシ
ョンデータの各ポイントの位相に対してフィッティング
した2次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転
した値を位相歪み補正係数とする。
【0038】(17)前述する(10)の磁気共鳴イメ
ージング装置において、位相歪み補正係数計算手段は前
記エコー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクシ
ョンデータの各ポイントの位相に対してフィッティング
した3次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転
した値を位相歪み補正係数とする。
【0039】(18)前述する(1)ないし(17)の
いずれかの磁気共鳴イメージング装置において、前記高
周波磁場パルスの強度がほぼ等しい。
【0040】(19)前述する(1)ないし(17)の
いずれかの磁気共鳴イメージング装置において、前記高
周波磁場パルスの強度が振幅変調されている。
【0041】(20)前述する(1)ないし(19)の
いずれかの磁気共鳴イメージング装置において、磁化に
位置情報を与えるための傾斜磁場が、位相エンコード傾
斜磁場と正負交互の符号を持つリードアウト傾斜磁場か
ら構成される。
【0042】前述する(1)〜(4)および(18)〜
(20)の手段によれば、パルスシーケンス制御手段は
傾斜磁場の印加に伴う高周波磁場パルス印加と磁化に位
置情報を与えるための位相エンコード傾斜磁場とリード
アウト傾斜磁場の印加により複数のエコー信号を連続し
て計測する計測シーケンスを実行する。
【0043】このときに、エコー信号取得手段が計測シ
ーケンスのうち、位相エンコード傾斜磁場を印加させな
い他のシーケンスの実行により、一連の高周波磁場パル
スに対応する一連のエコー信号を得る。
【0044】ここで、演算処理手段が有する補正係数計
算手段が、一連のエコー信号からこの信号の強度減衰を
補正する係数を計算するために、まず、各エコー信号の
ピークから強度を計算し、次に、この強度の逆数を計算
し、その値を補正係数とする。
【0045】次に、係数乗算手段が前述の補正係数と対
応するエコー信号とを乗算した値から、演算処理手段が
画像を再構成することにより、エコー強度の変調を補正
できるので、ぼけや偽像の発生しない画像(断層像)を
再構成できる。
【0046】前述する(5)〜(9)および(18)〜
(20)の手段によれば、パルスシーケンス制御手段は
傾斜磁場の印加に伴う高周波磁場パルス印加と磁化に位
置情報を与えるための位相エンコード傾斜磁場とリード
アウト傾斜磁場の印加により複数のエコー信号を連続し
て計測する計測シーケンスを実行する。
【0047】このときに、エコー信号取得手段が計測シ
ーケンスのうち、位相エンコード傾斜磁場を印加させな
い他のシーケンスの実行により、一連の高周波磁場パル
スに対応する一連のエコー信号を得る。
【0048】ここで、プロジェクションデータ計算手段
が、一連のエコー信号をk空間で1次元逆フーリエ変換
し、次に、位相歪み補正係数計算手段が各ポイントの位
相の符号を反転した値を計算し、その値を補正係数とす
る。
【0049】次に、位相加算手段が1次元逆フーリエ変
換した値に対応するポイントの位相に補正係数を加算し
た値から、演算処理手段が画像を再構成することによ
り、位相歪みを補正できるので、ぼけや偽像の発生しな
い画像(断層像)を再構成できる。
【0050】前述する(10)〜(20)の手段によれ
ば、パルスシーケンス制御手段は傾斜磁場の印加に伴う
高周波磁場パルス印加と磁化に位置情報を与えるための
位相エンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加
により複数のエコー信号を連続して計測する計測シーケ
ンスを実行する。
【0051】このときに、エコー信号取得手段が計測シ
ーケンスのうち、位相エンコード傾斜磁場を印加させな
い他のシーケンスの実行により、一連の高周波磁場パル
スに対応する一連のエコー信号を得る。
【0052】ここで、第1の画像再構成手段である補正
係数計算手段が、一連のエコー信号からこの信号の強度
減衰を補正する係数を計算するために、まず、各エコー
信号のピークから強度を計算し、次に、この強度の逆数
を計算し、その値を補正係数とする。
【0053】次に、係数乗算手段が前述の補正係数と対
応するエコー信号とを乗算した値を計算すると共に、第
2の画像再構成手段であるプロジェクションデータ計算
手段が、前述の乗算値をk空間で1次元逆フーリエ変換
し、次に、位相歪み補正係数計算手段が各ポイントの位
相の符号を反転した値を計算し、その値を補正係数とす
る。
【0054】次に、位相加算手段が1次元逆フーリエ変
換した値に対応するポイントの位相に補正係数を加算し
た値から、演算処理手段が画像を再構成することによ
り、エコー強度の変調および位相歪みを補正できるの
で、ぼけや偽像の発生しない画像(断層像)を再構成で
きる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0056】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0057】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の磁気共鳴イメージング装置の概略構成を示すブ
ロック図であり、101は静磁場発生マグネット、10
2は傾斜磁場発生コイル、103は被検体、104はシ
ーケンサ(パルスシーケンス制御手段)、105は傾斜
磁場電源、106は高周波パルス発生器、107はプロ
ーブ、108は受信器(エコー信号取得手段)、109
は演算処理手段、110はディスプレイ、111は記憶
媒体、112はシムコイル、113はシム電源を示す。
【0058】図1において、静磁場発生マグネット10
1は静磁場を発生(生成)するための周知のマグネット
であり、たとえば、永久磁石を用いる。
【0059】傾斜磁場発生コイル102は傾斜磁場を発
生するための周知のコイルであり、たとえば、被検体1
03の体軸方向をZ軸方向、このZ軸と直交する面内の
位置を特定するための座標として、互いに直交するX軸
およびY軸を設定するときに、X軸,Y軸,Z軸の各軸
方向に所定の傾斜を有する線形傾斜磁場Gx,Gy,G
zを発生する。
【0060】また、この傾斜磁場発生コイル102は傾
斜磁場電源105に接続されており、この電源から供給
される電流に対応する磁場を発生する。
【0061】被検体103は被検体である。
【0062】シーケンサ104は、動作順番等を予め設
定しておくことができる周知のシーケンサであり、たと
えば、演算処理手段109で組まれた測定のシーケンス
をデータとして受け取り、このデータに基づく順番で高
周波パルス発生器106、受信器108、シム電源11
3および記憶媒体111等に動作信号を出力することに
より、装置の制御を行う。
【0063】傾斜磁場電源105は、周知の電源であ
り、たとえば、前述するX軸,Y軸,Z軸方向の各傾斜
磁場発生コイル102を駆動するための3台の電源より
構成される。
【0064】高周波パルス発生器106は計測断面の位
置を選択するための周知の選択励起高周波パルスを発生
するためのブロックであり、たとえば、基準となる高周
波を発生する周知のシンセサイザーと、このシンセサイ
ザーが発生した高周波を所定の信号に変調するための図
示しない変調回路と、変調された電気信号を増幅するた
めの図示しないアンプとから構成される。
【0065】プローブ107は高周波パルス発生器10
6で発生したパルスを磁場に変換して被検体103に導
き照射すると共に、被検体から放出される信号(エコー
信号もしくはエコー)を受波し、受信器108に導くた
めのコイルである。
【0066】受信器108は被検体103から放射され
プローブ107で導かれたエコーを検出(検波)し、こ
の結果をデジタル信号に変換した後、演算処理手段10
9に出力するブロックであり、電気信号をデジタル情報
に変換する周知のA/D変換器とから構成される。
【0067】演算処理手段109は周知の情報処理装置
であり、たとえば、前述する測定のシーケンスを組みデ
ータとして出力すると共に、エコーに基づいて断層像等
の構成を行う。
【0068】ディスプレイ110は演算処理手段109
から出力される映像信号を表示するための周知の表示装
置である。
【0069】記憶媒体111は計測したエコー、断層画
像、測定条件およびシーケンス等を記憶しておくための
周知の記憶装置であり、たとえば、磁気ディスク装置、
半導体メモリ、光磁気記憶装置、磁気テープ装置等を用
いる。
【0070】シムコイル112は静磁場発生マグネット
101が発生する静磁場の均一性を保つための磁場を発
生させるためのコイルであり、シム電源113から電流
を供給される。
【0071】シム電源113はシーケンサ104の出力
に基づいてシムコイル112に電流を供給する、周知の
電源である。
【0072】なお、本実施の形態1の磁気共鳴イメージ
ング装置では、従来の装置と同様に、演算処理手段10
9で組まれた測定のシーケンスのデータの内、特に高周
波磁場、傾斜磁場、信号受信のタイミングや強度を記述
したものはパルスシーケンスと呼ぶものとする。
【0073】次に、図1に基づいて、実施の形態1の磁
気共鳴イメージング装置の動作を説明すると、被検体1
03はマグネット101およびコイル102内に設置さ
れる。
【0074】また、シーケンサ104は傾斜磁場電源1
05と高周波パルス発生器106に命令を送り、傾斜磁
場および高周波磁場(高周波パルス,RFパルス)を発
生する。
【0075】この高周波磁場はプローブ107を通じて
被検体103に印加される。被検体103から発生した
信号はプローブ107によって受波され、受信器108
で検波が行われる。
【0076】その結果はディスプレイ110に表示され
る。このとき、図示しない作業者の必要に応じて、記憶
媒体111に信号や測定条件を記憶させることもでき
る。
【0077】また、静磁場均一度を調整する必要がある
ときは、シムコイル112を使う。シムコイル112は
複数のチャネルからなり、シム電源113により電流が
供給される。静磁場均一度調整時には各コイルに流れる
電流をシーケンサ104により制御する。シーケンサ1
04はシム電源113に命令を送り、静磁場不均一を補
正するような付加的な磁場をコイル112より発生させ
る。
【0078】次に、図2に本実施の形態1の磁気共鳴イ
メージング装置の演算処理手段109の概略構成を示す
ブロック図を示し、実施の形態1の演算処理手段の動作
を説明する。
【0079】図2において、109Aは画像用データk
空間メモリ(1)、109Bは参照用データk空間メモ
リ、109Cは補正係数算出手段(1)(補正係数計算
手段)、109Dは乗算手段(係数乗算手段)、109
Eは画像用データk空間メモリ(2)、109Pはフー
リエ変換手段、109Sは入力信号切替スイッチを示
す。
【0080】補正係数算出手段(1)109Cは、参照
用データk空間メモリ109Bに格納される情報を順次
読みだし、後述するように補正係数を計算する手段であ
り、たとえば、演算処理手段109で実行されるプログ
ラムによって実現可能である。
【0081】乗算手段109Dは、たとえば、演算処理
手段109で実行されるプログラムによって実現される
周知の乗算演算を行う手段であり、フーリエ変換手段1
09Pは、たとえば、演算処理手段109で実行される
プログラムによって実現される周知のフーリエ変換およ
び逆フーリエ変換を行う手段である。
【0082】入力信号切替スイッチ109Sは、たとえ
ば、演算処理手段109で実行されるプログラムによっ
て実現される周知のメモリの格納先の切替を示すブロッ
クである。
【0083】画像用データk空間メモリ(1)109
A,参照用データk空間メモリ109B,画像用データ
k空間メモリ(2)109Eは、たとえば、演算処理手
段109が有する図示しない半導体メモリの所定領域を
それぞれに割り当てることにより実現される、周知のメ
モリ領域(メモリ空間)である。
【0084】本実施の形態1の演算処理手段109で
は、まず、受信器108を介して得られたエコーは、順
次、画像用データk空間メモリ(1)109Aに格納さ
れる。なお、このエコーは図3(a)に示すパルスシー
ケンス(詳細については、後述する)で、図1に示す実
施の形態1の磁気共鳴イメージング装置を動作させるこ
とによって得られる。
【0085】同様に、受信器108を介して得られたエ
コーは、順次参照用データk空間メモリ109Bに格納
されるようになっている。なお、このエコーは図3
(b)に示すパルスシーケンス(詳細については後述す
る)で、図1に示す実施の形態1の磁気共鳴イメージン
グ装置を動作させることによって得られる。
【0086】そして、参照用データk空間メモリ109
Bに格納された情報は、順次読みだされて補正係数算出
手段(1)109Cに入力され、補正係数が算出され
る。この補正係数に対応する情報は、乗算手段109D
に入力される。
【0087】一方、この乗算手段109Dには、画像用
データk空間メモリ(1)109Aに格納された情報が
順次入力され、それぞれの情報に対応する補正係数が乗
算される。
【0088】このようにして補正された画像用データk
空間メモリ(1)109Aからの各情報は、画像用デー
タk空間メモリ(2)109Eに書き替えられ、その
後、フーリエ変換手段109Pによって逆フーリエ変換
された後に、ディスプレイ110に出力される。
【0089】次に、図1〜3に基づいて、本実施の形態
1の磁気共鳴イメージング装置の動作について説明す
る。
【0090】シーケンサ104には、まず、図3(a)
に示すパルスシーケンスが格納されており、このパルス
シーケンスに基づいて、シーケンサ104に制御される
傾斜磁場電源105が電流を傾斜磁場発生コイル102
に供給して、所定の磁界を発生させると共に、高周波パ
ルス発生器106から連続する一連の励起パルス(複数
個の高周波磁場パルス)を発生する。
【0091】このパルスシーケンスは、傾斜磁場の印加
中に複数の高周波磁場パルスを印加して磁化を励起し、
複数のエコーを連続的に計測する方法である。この方法
では、パルスシーケンスの繰り返し回数が少なくて済む
ため、スピンエコー法に比べ非常に高速に撮影ができる
という利点がある。
【0092】図3(a)において、RFは高周波磁場、
Gx、Gy、Gzはそれぞれx、y、z方向の傾斜磁場
を示す。本実施の形態1においては、一連の振幅変調さ
れたRFパルス301がプローブ197を介して照射さ
れるようになっている。このRFパルス301は、被検
体103内の磁化を励起して信号を発生させるためのパ
ルスである。
【0093】各RFパルス301の波形は、例えば、3
山のsinc関数とし、一連のRFパルスの数は例えば
5個、フリップ角は1番目のパルスから順に−10度、
29度、45度、29度、−10度とする。このフリッ
プ角は、全RFパルスを結ぶ包絡線が3山のsinc関
数になるように実現される。
【0094】また、本実施の形態1ではこのRFパルス
301と同時に励起用傾斜磁場パルス302を印加する
ようになっており、被検体103内が複数のスライス群
401に励起される。
【0095】このときの被検体103の励起の様子を示
したのが図4であり、この図から明らかなように、被検
体103はyz平面に平行となる複数個のスライス群4
01に励起される。
【0096】なお、図4において、x,y,zはそれぞ
れx方向,y方向,z方向の座標軸を示す。
【0097】その後、180度パルス303と同時にス
ライス選択傾斜磁場パルス304が被検体103に印加
されることにより、z軸方向の一部分の磁化のみが選択
的に反転される。この反転された磁化だけがリードアウ
ト傾斜磁場パルス307によってリフェーズされてエコ
ー308を結ぶので、リードアウト傾斜磁場パルス30
7の印加によりz方向の特定の断面だけの情報が得られ
る。
【0098】180度パルス303の照射後、ディフェ
ーズ用傾斜磁場パルス305、位相エンコード傾斜磁場
パルス306およびリードアウト傾斜磁場パルス307
の印加により、磁化はx、y両方向の位置情報を付与さ
れ、一連のエコー308を発生する。
【0099】このとき、被検体103は励起パルス30
1により複数回にわたって励起が行われているので、複
数個のエコー308が生成される。一般にエコーの数は
励起に用いられたRFパルス301の個数と等しい。
【0100】1枚の断層像を撮影するために必要な数の
エコーを計測するために、ディフェーズ用傾斜磁場パル
ス309、極性を反転した位相エンコード傾斜磁場パル
ス310およびリードアウト傾斜磁場パルス311を印
加して、さらにエコーを発生させる。位相エンコード傾
斜磁場パルスとリードアウト傾斜磁場パルスは、このあ
と極性を交互に反転されて繰り返し印加される。
【0101】本実施の形態1では、静磁場がほぼ均一で
あり、したがって、エコーの位相歪みは無視できるもの
とする。
【0102】計測されたエコー308は、画像用k空間
メモリ109Aに図5(a)に示すように格納される。
【0103】このとき、1個目のリードアウト傾斜磁場
パルス307の下で計測される一連のエコーにおいて
は、ディフェーズ用傾斜磁場パルス306によって第1
エコーがky軸の負の方向に位置され、位相エンコード
傾斜磁場パルス306によるリフェーズによってエコー
ごとに正の方向へ移動する。このとき、位相エンコード
傾斜磁場パルス305が連続的に印加されているので、
エコーはk空間上を斜めに走査することになる。
【0104】2個目のリードアウト傾斜磁場パルス31
1の下で計測される一連のエコーにおいては、ディフェ
ーズ用傾斜磁場パルス309によって第6エコーがky
軸の正の方向にシフトされ、位相エンコード傾斜磁場パ
ルス310によるリフェーズによってエコーごとに負の
方向へ移動する。以降、同様にしてエコーがk空間を埋
めていく。
【0105】ただし、各リードアウト傾斜磁場パルスの
下で計測される1番目のエコーと2番目のエコーの間、
4番目のエコーと5番目のエコーの間が空いているの
は、各エコーの間隔がRFパルスの間隔と等しくなるか
らである。このため、ディフェーズ用傾斜磁場パルスの
強度は、k空間上においてエコーの抜けが発生しないよ
うにする必要がある。
【0106】画像用k空間メモリ109Aに格納された
エコーは、図5(a)の右側のグラフに示すように、k
y方向に強度変調されているため、このまま画像再構成
すると、ぼけや偽像が発生する。
【0107】このとき、画像用k空間メモリ109Aに
格納されるエコーが強度変調される理由は以下のとおり
である。
【0108】正のリードアウト傾斜磁場パルスの下で計
測される第1エコーは最後に印加されたRFパルスによ
って発生したエコーであり、最後のエコーは一番目に印
加されたRFパルスによって発生したエコーである。一
方、負のリードアウト傾斜磁場の下で計測されたエコー
の対応関係はこれとは反対になる。
【0109】このとき、各エコーの強度は、対応するR
Fパルスのフリップ角に比例する。すなわち、前述する
条件から、各エコーの強度は第1エコーから順に10:
29:45:29:10である。さらには、各RFパル
スとエコーの対応関係から各エコーのエコー時間はそれ
ぞれ異なり、早く計測されたエコーほどエコー時間が短
い。従って、各エコーはT2強調度が異なっており、後
のエコーほどT2強調度が大きいので、その強度はフリ
ップ角で決まる強度よりも小さくなる。
【0110】一方、同じ被検体103を対象として図3
(b)に示すパルスシーケンスに基づいて作動させるこ
とによって各エコーを得るようにする。このシーケンス
は、前述する図3(a)に示すパルスシーケンスに対し
てディフェーズ用傾斜磁場パルス305、309と位相
エンコード傾斜磁場パルス306、310とを全く印加
させないことを除いては全く同様となっており、少くと
も1回実行されればよい。
【0111】これにより計測された各エコーは、図3
(a)のパルスシーケンスを1回実行して計測されたエ
コーと全く同様の強度変調がなされているが、位相エン
コードがなされていない。すなわち、一連のエコーは、
図5(b)に示すように、参照用k空間メモリ109B
に格納されるようになっている。
【0112】この場合、各エコーは全てky=0となる
ので、縦軸はエコーNo.(エコー番号,エコーナンバ
ー)となる。図5(b)の右側のグラフはエコーの強度
を示しており、このグラフより図5(a)の対応する各
エコーの強度と同様になっている。
【0113】このように格納された参照用データk空間
メモリ109Bの各情報は、図2に示す補正係数算出手
段(1)109Cに入力され、順次、補正係数が算出さ
れる。
【0114】次に、図6に実施の形態1の磁気共鳴イメ
ージング装置の演算処理手段で実行される信号補正の一
例を説明するための図を示し、以下、この図に基づいて
信号補正方法を説明する。
【0115】まず、参照用データとなる各エコーのピー
クPiを検出し(ステップ11)、その強度|Pi|を
求める(ステップ12)。ただし、iはエコーNo.を
示す。エコーのピークとは、例えば、最も強度の大きい
位置、すなわち、エコーの絶対値が最大値を示す位置で
ある。
【0116】したがって、各エコーの補正係数Ciは、
エコーピーク強度|Pi|の逆数、すなわち、Ci=A
/|Pi|として求めることができる(ステップ1
3)。ただし、Aは任意の定数である。
【0117】次に、補正係数Ciは、乗算手段109D
によって、画像用データk空間メモリ(1)109Aか
ら読み出される各情報に乗算される(ステップ14)。
画像用データの各エコーをSiとすると、補正後の信号
Si’は、そのサンプリング点j(j=1,2,・・
・,m)(ただし、mはサンプリング点数を示す)にお
ける値Sij’を、Sij’=Sij×Ciによって求
める。
【0118】以上の手順によって画像用データの強度が
補正され、通常の画像再構成方法によって良好な画像が
得られるようになる。
【0119】この手順は、エコーのピーク強度のみを信
号補正係数の決定に用いているため処理の簡単な方法で
ある。しかしながら、被検体の形状によってはエコーピ
ーク(エコーのピーク)が2つ以上現れる場合や、静磁
場不均一が存在する場合には後ろのエコー、すなわち、
後に測定されるエコーほどエコーピークがなまったりす
るなどして、正確な補正係数を算出できない場合もあ
る。
【0120】その場合には、図7の信号補正の他の例を
説明するための図に示す手順により、正確に信号強度補
正係数を求めることができる。
【0121】図7に示す手順では、まず、参照用データ
を計測した後(ステップ21)、各エコーRiの強度の
積分値Iiを下記の式(1)に従って計算する(ステッ
プ22)。
【0122】
【数1】
【0123】ただし、mはサンプリング点数、|Rij
|はエコーRiのj番目のサンプリング点における信号
強度を示す。
【0124】そして、補正係数をCi=A/Iiによっ
て求め(ステップ23)、画像用データの補正後の信号
Si’は、そのサンプリング点jにおける値Sij’を
Sij’=Sij×Ciによって求める(ステップ2
4)。
【0125】これと同様の方法で、エコー信号強度の積
分値の代わりにパワーを用いる方法でもよいことはいう
までもない。
【0126】図8にエコー信号強度の積分値の代わりに
パワーを用いる方法を説明するための図を示し、以下、
この図に基づいてパワーを用いる方法を説明する。
【0127】まず、参照用データを計測し(ステップ3
1)、その後、各エコーRiのパワーQiを下記の式
(2)に従って計算する(ステップ32)。
【0128】
【数2】
【0129】ただし、mはサンプリング点数、|Rij
|はエコー信号Riのj番目のサンプリング点における
信号強度である。
【0130】そして、補正係数をCi=A/Qiによっ
て求め(ステップ33)、画像用データの補正後の信号
Si’は、そのサンプリング点jにおける値Sij’を
Sij’=Sij×Ciによって求める(ステップ3
4)。
【0131】前述するいずれの方法においても、エコー
信号全体を信号強度補正係数の算出に用いているため、
被検体の形状によらず正確に画像用データの補正を行う
ことができる。
【0132】なお、被検体103のT2が比較的長く、
それによる信号の減衰が無視できる場合には、各エコー
の信号強度補正係数を、エコーから求めるのではなく、
単に対応するRFパルスの振幅の逆数として求めても良
い。
【0133】以上説明したように本実施の形態1の磁気
共鳴イメージング装置によれば、まず、同一の被検体に
対して、断層像を再構成するためのパルスシーケンスと
は別のパルスシーケンスを実行させている。このパルス
シーケンスは、断層像を再構成するためのパルスシーケ
ンスと比べて、位相エンコード傾斜磁場を印加していな
い点を除いて全く同様のものとなっている。
【0134】したがって、前述するパルスシーケンスに
よって得られる一連のエコーは、断層像を再構成するデ
ータとはならないが、各RFパルスのフリップ角に比例
した強度変調と、被検体の生体組織に固有の時定数で指
数関数的に減衰してしまう現象(緩和現象)による強度
変調を有する参照用データとして計測されることにな
る。
【0135】そして、この参照用データの各エコーにお
ける強度変調は、断層像を再構成するためのパルスシー
ケンスを実行させて得られる各エコーにおいても同様に
なる。このため、参照用データの一連の各エコーからそ
れらの強度変調を補正する補正係数をそれぞれ算出し、
その補正係数を断層像の再構成のために得られた一連の
それぞれ対応するエコーに乗算することによって、強度
変調のない画像用データを得ることができる。
【0136】従って、この画像用データを逆フーリエ変
換することによってぼけおよび偽像のない画像を得るこ
とができるようになる。
【0137】すなわち、本実施の形態1の磁気共鳴イメ
ージング装置によれば、エコー強度の変調を補正した
後、画像再構成するため、ぼけや偽像の発生しない画像
を得ることができる。
【0138】なお、この場合における参照用データの計
測は、画像用データの計測の前後のいずれで行っても同
様の効果があることはいうまでもない。
【0139】前述する効果を説明するためのシミュレー
ション結果を示したのが図9であり、図9(a)は補正
前すなわち従来の磁気共鳴イメージング装置を用いたと
きにディスプレイに表示された中間調画像であり、図9
(b)は補正後すなわち本実施の形態1の磁気共鳴イメ
ージング装置を用いたときにディスプレイに表示された
中間調画像である。
【0140】図10は図9に示す中間調画像をトレース
したものであり、図10(a)は補正前の中間調画像を
トレースした図であり、図10(b)は補正後の中間調
画像をトレースした図である。
【0141】ただし、図9,10に示す補正前(a),
補正後(b)のシミュレーション結果は、静磁場に不均
一がない時のものである。
【0142】なお、以下の説明は、図10に基づいて行
うものとする。
【0143】図10において、図10(a)に示す補正
前の画像では、実像901の他に、この像の上下に偽像
902,903,904が発生していることが分かる。
【0144】一方、図10(b)に示す補正後の画像に
おいては、この図から明らかなように、実像901のみ
となり、前述する補正により、偽像の発生を防止できる
ということが明らかとなる。
【0145】したがって、本実施の形態1の磁気共鳴イ
メージング装置を用いることにより、偽像の発生を防止
できると共に、静磁場の不均一が原因となる画像の歪み
も同時に補正できることが明らかとなった。
【0146】(実施の形態2)図11は本発明の実施の
形態2の磁気共鳴イメージング装置の演算処理手段の概
略構成を示すブロック図であり、109Gは画像用デー
タk空間メモリ、109Hは参照用データk空間メモ
リ、109R,109J,109Pはフーリエ変換手
段、109Kは画像用データハイブリッド空間メモリ
(1)、109Lは参照用データハイブリッド空間メモ
リ、109Mは位相加算手段、109Nは補正係数算出
手段(2)(歪み補正係数計算手段)、109Qは画像
用データハイブリッド空間メモリ(2)を示す。
【0147】なお、本実施の形態2の磁気共鳴イメージ
ング装置の構成は、図1に示す実施の形態1の磁気共鳴
イメージング装置と同じであり、演算処理手段109の
構成のみが異なる。また、フーリエ変換手段109R,
109Jは、プロジェクションデータ計算手段を示す。
【0148】図11において、フーリエ変換手段109
R,109J,109Pは、演算処理手段109で実行
されるプログラムによって実現される、周知のフーリエ
変換および逆フーリエ変換を行う手段であり、位相加算
手段109Mは演算処理手段109のプログラムによっ
て実現される、周知の加算演算を行う手段である。
【0149】補正係数算出手段(2)109Nは、参照
用データハイブリッド空間メモリ109Lに格納される
kx方向に1次元逆フーリエ変換されたデータを順次読
みだし、後述するように補正係数を計算する手段であ
り、演算処理手段109で実行されるプログラムによっ
て実現可能である。
【0150】画像用データk空間メモリ109G,参照
用データk空間メモリ109H,画像用データハイブリ
ッド空間メモリ(1)109K,参照用データハイブリ
ッド空間メモリ109L,画像用データハイブリッド空
間メモリ(2)109Qは、たとえば、演算処理手段1
09が有する半導体メモリの領域をそれぞれに割り当て
ることによって実現される、周知のメモリ領域(メモリ
空間)である。
【0151】次に、図11に基づいて、本実施の形態2
の磁気共鳴イメージング装置の演算処理手段109の概
略動作を説明すると、まず、受信器108を介して得ら
れたエコーは、順次、画像用データk空間メモリ109
Gに格納される。なお、このエコーは、前述する図3
(a)に示すパルスシーケンスに基づく作動によって得
られる。
【0152】ただし、本実施の形態2では、RFパルス
301は振幅変調されておらず、また、被検体103の
T2が比較的長いので、計測される各エコーの強度はほ
ぼ一定であるものとする。
【0153】同様に、受信器108を介して得られたエ
コーは、順次、参照用データk空間メモリ109Hに格
納される。なお、このエコーは、図3(b)に示すパル
スシーケンスに基づく作動によって得られる。ただし、
RFパルス301は振幅変調されていないものとする。
【0154】そして、画像用データk空間メモリ109
Gと参照用データk空間メモリ109Hとに格納された
データは、それぞれフーリエ変換手段109R,109
Jによってkx方向に1次元逆フーリエ変換され、画像
用データハイブリッド空間メモリ(1)109Kと参照
用データハイブリッド空間メモリ109Lとにそれぞれ
格納される。
【0155】この後、参照用データハイブリッド空間メ
モリ109Lに格納されたデータは、順次、読みだされ
て補正係数算出手段(2)109Nに入力され、補正係
数が算出される。この補正係数に対応する情報は、位相
加算手段109Mに入力される。
【0156】一方、この位相加算手段109Mには、画
像用データハイブリッド空間メモリ(1)109Kに格
納された情報が順次入力され、それぞれの情報に対して
対応する補正係数が加算される。
【0157】このようにして補正された画像用データハ
イブリッド空間メモリ(1)109Kからの各情報は、
画像用データハイブリッド空間メモリ(2)109Qに
書き替えられ、その後、フーリエ変換手段109Pによ
ってky方向に1次元逆フーリエ変換された後に、ディ
スプレイ110に出力される。
【0158】次に、図1および図11に基づいて、実施
の形態2の磁気共鳴イメージング装置の概略動作の一例
を説明すると、シーケンサ104には、実施の形態1の
磁気共鳴イメージング装置と同様に、図3(a)に示す
パルスシーケンスが格納されている。ただし、RFパル
ス301は振幅変調されていないものとする。
【0159】したがって、プローブ107を介し受信器
107で計測されたエコー308は、画像用k空間メモ
リ109Gに図5(a)と同様に格納され、フーリエ変
換手段109Rによって、kx方向に1次元逆フーリエ
変換された後、画像用データハイブリッド空間メモリ1
09Kに移され格納される。ただし、この各エコーは計
測された時刻がそれぞれ異なるため、静磁場不均一の影
響から生じる位相歪みが異なる。
【0160】一方、同じ被検体103を対象として図3
(b)に示すパルスシーケンスに基づいて作動させるこ
とにより各エコーを計測し、参照用データk空間メモリ
109Hに図5(b)と同様に格納する。ただし、RF
パルス301は振幅変調されていないものとする。
【0161】このデータはフーリエ変換手段109Jに
よって1次元逆フーリエ変換され参照用データハイブリ
ッド空間メモリ109Lに移される。ただし、各エコー
は位相エンコード傾斜磁場を受けていないため、静磁場
不均一に起因する位相歪みが異なる以外は同等の性質を
もつ。また、この位相歪みは図3(a)におけるエコー
と全く同じである。
【0162】このように格納された参照用データハイブ
リッド空間メモリ109Lの各情報は、図11に示す補
正係数算出手段(2)109Nに入力され、順次、各ポ
イントの位相の符号を反転した値Dij(j=1,2,
・・・,m)(ただし、mは各エコーのサンプリング点
数を示す)が算出される。
【0163】次に、Dijは画像用データハイブリッド
空間メモリ(1)109Kから読み出される各情報に、
加算手段109Mによって加算される。ただし、データ
の各ポイントの位相をUijとする場合、補正後の各ポ
イントの位相Uij’は、Uij’ =Uij+Dij
によって求められる。
【0164】以上に示す手順によって画像用データの位
相歪みが補正され、通常の画像再構成方法によって、静
磁場不均一に起因する歪みや偽像のない画像が得られる
ようになる。
【0165】この手順は、各ポイントの位相を用いて補
正係数を求める処理の簡単な方法である。しかしなが
ら、SN比が悪くノイズの多いデータでは、求めた補正
係数の誤差が大きくなる。
【0166】したがって、ノイズが多く、補正の効果が
あまり得られないデータに対しては、以下に示す方法が
有効である。
【0167】まず、各エコーをkx方向に逆フーリエ変
換して得られたデータVi(i:エコー番号)の各ポイ
ントjにおける位相Vijに対して、n次(ただし、n
は正の整数である)のフィッティング関数を求める。
【0168】次に、この関数のjにおける値Vnijを
求め、Uij=−Vnijとして、その符号を反転した
値を補正係数とする。このとき、複数の次数の位相歪み
が存在する場合には、下記の式(3)に示すように、複
数の次数について求めた位相歪みの和をとる。
【0169】
【数3】
【0170】この式(3)においては、nは補正される
位相歪みの次数を表しており、一般に次数の大きい位相
歪みほど小くなる傾向にあるため、通常は1次から3次
まで補正すれば十分である。
【0171】以上説明したように本実施の形態2の磁気
共鳴イメージング装置によれば、まず、同一の被検体1
03に対して、断層像を再構成するためのパルスシーケ
ンスとは別のパルスシーケンスを実行させる。
【0172】ただし、このパルスシーケンスは、断層像
を再構成するためのパルスシーケンスと比べて、位相エ
ンコード傾斜磁場を印加していない点を除いて全く同様
のものとなっている。
【0173】このパルスシーケンスによって得られる一
連のエコーは、断層像を再構成するデータとはならない
が、位相歪みを有する参照用データとして計測されるこ
とになる。そして、この位相歪みは、断層像を再構成す
るためのパルスシーケンスを実行させて得られる各エコ
ーにおいても同様になる。
【0174】したがって、参照用データの一連の各エコ
ーをkx方向に1次元フーリエ変換して得られたデータ
から位相歪みをそれぞれ算出し、断層像の再構成のため
に得られた一連のそれぞれ対応するエコーにその位相歪
みの符号を反転した値を加算することによって、位相歪
みのない画像用データを得ることができる。
【0175】従って、この画像用データを逆フーリエ変
換することによって、静磁場不均一に起因する歪みおよ
び偽像のない画像を得ることができるようになる。
【0176】すなわち、本実施の形態2の磁気共鳴イメ
ージング装置によれば、エコーの測定時の位相歪みを補
正した後、画像再構成するので、歪み、ぼけおよび偽像
の発生しない画像を得ることができる。
【0177】なお、この場合における参照用データの計
測は、画像用データの計測の前後いずれで行っても同様
の効果があることはいうまでもない。
【0178】前述する効果を説明するためのシミュレー
ション結果を示したのが図12であり、図12(a)は
補正前すなわち従来の磁気共鳴イメージング装置を用い
たときにディスプレイに表示された中間調画像であり、
図12(b)は補正後すなわち本実施の形態2の磁気共
鳴イメージング装置を用いたときにディスプレイに表示
された中間調画像である。
【0179】図13は図12に示す中間調画像をトレー
スした図であり、図13(a)は補正前の中間調画像を
トレースした図であり、図13(b)は補正後の中間調
画像をトレースした図である。
【0180】ただし、図12,13に示す補正前
(a),補正後(b)のシミュレーション結果の画像お
よびその画像をトレースした図は、静磁場に不均一が存
在する場合のものである。
【0181】なお、以下の説明は、図13に基づいて行
うものとする。
【0182】図13(a)の補正前の画像では、実像1
001の他に、静磁場不均一による位相歪みのために、
この像の上下に4個の偽像1002〜1005が発生し
てしまうと共に、実像1001を含めた全ての像に、中
央部分が盛り上がる歪みが発生してしまう。
【0183】一方、図13(b)に示す補正後の画像に
おいては、この図から明らかなように、実像901のみ
となると共に、中央部分が盛り上がってしまう画像の歪
みも補正されている。
【0184】(実施の形態3)図14は本発明の実施の
形態3の磁気共鳴イメージング装置の演算処理手段の概
略構成を示すブロック図であり、実施の形態3の磁気共
鳴イメージング装置は実施の形態1および2に示す演算
処理手段を組み合わせた演算処理手段を有する。すなわ
ち、実施の形態3の磁気共鳴イメージング装置は、強度
変調と位相歪みの両方を補正できる。
【0185】なお、本実施の形態3の磁気共鳴イメージ
ング装置の構成は、図1に示す実施の形態1の磁気共鳴
イメージング装置と同じであり、演算処理手段109の
構成のみが異なる。
【0186】次に、図14に基づいて、本実施の形態3
の磁気共鳴イメージング装置の演算処理手段109の概
略動作を説明すると、まず、受信器108を介して得ら
れたエコーは、順次、画像用k空間メモリ(1)109
Aに格納される。なお、このエコーは、前述する図3
(a)に示すパルスシーケンスに基づく作動によって得
られる。
【0187】同様に、受信器108を介して得られたエ
コーは、順次、参照用データk空間メモリ109Bに格
納される。なお、このエコーは、図3(b)に示すパル
スシーケンスに基づく作動によって得られる。
【0188】そして、参照用データk空間メモリ109
Bに格納された情報は、順次読みだされて補正係数算出
手段(1)109Cに入力され、補正係数が算出され
る。なお、この補正係数に対応する情報は、乗算手段1
09Cに入力される。
【0189】一方、この乗算手段109Cには、画像用
データk空間メモリ(1)109Aに格納された情報が
順次入力され、それぞれの情報に対応する補正係数が乗
算される。
【0190】このようにして補正された画像用データk
空間メモリ(1)109Aからの各情報は、画像用デー
タk空間メモリ(2)109Eに書き替えられる。
【0191】以上に示す手順が強度変調を補正するため
の手順であり、その動作は前述した動作と全く同様であ
る。
【0192】次に、画像用データk空間メモリ(2)1
09Eと参照用データk空間メモリ109Bとに格納さ
れたデータは、それぞれフーリエ変換手段109R,1
09Jによってkx方向に1次元逆フーリエ変換され、
画像用データハイブリッド空間メモリ(1)109Kと
参照用データハイブリッド空間メモリ109Lとにそれ
ぞれ格納される。
【0193】参照用データハイブリッド空間メモリ10
9Lに格納されたデータは、順次読みだされて補正係数
算出手段(2)109Nに入力され、補正係数が算出さ
れる。なお、この補正係数に対応する情報は、位相加算
手段109Mに入力される。
【0194】一方、この位相加算手段109Mには、画
像用データハイブリッド空間メモリ(1)109Kに格
納された情報が順次入力され、それぞれの情報に対応す
る補正係数が加算される。
【0195】このようにして補正された画像用データハ
イブリッド空間メモリ(1)109Kからの各情報は、
画像用データハイブリッド空間メモリ(2)109Rに
書き替えらる。
【0196】以上に示す手順が位相歪みを補正するため
の手順であり、その動作は前述したのと全く同様であ
る。
【0197】最後に、画像用データハイブリッド空間メ
モリ(2)109Rに格納されるデータは、フーリエ変
換手段109Pによってky方向に1次元逆フーリエ変
換された後に、ディスプレイ110に出力される。
【0198】したがって、本実施の形態3の磁気共鳴イ
メージング装置によれば、強度変調と位相歪みの両方を
補正することができるため、歪み、ぼけおよび偽像のな
い画像を得ることができる。
【0199】すなわち、本実施の形態3の磁気共鳴イメ
ージング装置によれば、エコー強度の変調および位相歪
みを補正した後、画像再構成するため、歪み、ぼけおよ
び偽像の発生しない画像を得ることができる。
【0200】また、実施の形態3の磁気共鳴イメージン
グ装置においても、前述する実施の形態1の磁気共鳴イ
メージング装置と同様に、図9および図10に示す効
果、すなわち、偽像の発生防止と歪みの補正ができるこ
とはいうまでもない。
【0201】以上に示す実施の形態1〜3の磁気共鳴イ
メージング装置においては、被検体103の画像の撮影
方法として図3に示すパルスシーケンスを用いた場合の
動作を説明したが、本発明は、他のパルスシーケンスに
対しても同様に適用することができることはいうまでも
ない。
【0202】たとえば、図3のパルスシーケンスにおい
て、RFパルス301が振幅変調されていない場合でも
適用できる。この場合には、周知のT2(T2減衰)に
よるエコー強度変調や、静磁場不均一による位相歪みが
存在するため、本発明の磁気共鳴イメージング装置を用
いることにより、前述する実施の形態1〜3に示すよう
に、ぼけや偽像の発生しない画像を得ることができる。
【0203】また、本発明は、図15に示すパルスシー
ケンスのように、180度パルス504と正負交互の符
号を持つリードアウト傾斜磁場パルス506とを組み合
わせた周知のグラディエントスピンエコー法にも適用で
きることはいうまでもない。
【0204】このグラディエントスピンエコー法は、ス
ピンエコー法と同様、静磁場中に被検体103を置き、
スライス傾斜磁場501の印加とともに、RFパルス5
02を印加し、対象物体内の所定のスライス内に磁気共
鳴現象を誘起する。
【0205】そして、180度パルス504を印加し、
リードアウト方向の位置情報を付加するためのリードア
ウト傾斜磁場パルス506を印加しながらスピンエコー
510を生成する。
【0206】また、このリードアウト傾斜磁場パルス5
06の前後に極性を反転させたリードアウト傾斜磁場パ
ルス508,509を印加し、グラディエントエコー5
11,507を発生させ、1個の180度パルスで合計
3個のエコー信号を計測する。
【0207】このとき、スピンエコーの前後に印加する
リードアウト傾斜磁場パルスの極性を、任意回数だけ正
負交互に反転させることによって、3個以上のエコーを
計測することも可能である。この場合には、各エコーの
計測前には、磁化の位相に位相エンコード方向の位置情
報を付加するために位相エンコード傾斜磁場パルス50
5を印加しておく。なお、503はリードアウト方向の
磁化の位相を一旦乱しておくためのディフェーズ用傾斜
磁場パルスである。
【0208】以上に示す180度パルスの印加とエコー
の計測とを、通常、3回以上繰り返した後、数秒の待ち
時間をおき、磁化の回復を待つ。k空間全体を埋めるだ
けのエコーを計測するため、位相エンコード傾斜磁場パ
ルスの値を変化させながらこのシーケンスを数回繰り返
す。そして、計測した信号を逆フーリエ変換し、画像を
再構成する。
【0209】以上に説明したグラディエントスピンエコ
ー法においても、位相エンコード傾斜磁場パルス505
を印加せずに一連のエコー信号を計測して参照用データ
とし、以下、前述するのと同じ手順で画像用データの信
号強度あるいは位相歪みを補正し、ぼけや偽像のない画
像を再構成することができる。
【0210】このとき、参照用データ計測用パルスシー
ケンスは少くとも1回、実行すればよく、計測した各エ
コーのエコー番号に対して補正係数を求める。求めた補
正係数は、画像データ取得用にシーケンスを複数回実行
して計測した各エコー群の補正に共通に用いるとができ
るので、各エコーの補正にあたっては、そのエコー番号
に対応した補正係数を用いることができるという効果が
ある。
【0211】したがって、前述する実施の形態1の磁気
共鳴イメージング装置と同様に、図9および図10に示
す効果、すなわち、偽像の発生防止と歪みの補正ができ
るという効果がある。
【0212】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0213】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0214】エコー強度の変調や位相歪みを補正したデ
ータに基づいて画像の再構成ができるので、ぼけや偽像
の発生しない画像(断層像)を再構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の磁気共鳴イメージング
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態1の磁気共鳴イメージング装置の
演算処理手段の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明による磁気共鳴イメージング装置に用い
られるパルスシーケンスの一例を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1の磁気共鳴イメージング
装置に用いられるパルスシーケンスによる励起の様子を
説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1の磁気共鳴イメージング
装置で計測されたエコーが備えられる画像用k空間メモ
リを説明するための図である。
【図6】実施の形態1の磁気共鳴イメージング装置の演
算処理手段で実行される信号補正の一例を説明するため
の図である。
【図7】実施の形態1の磁気共鳴イメージング装置の信
号補正の他の例を説明するための図である。
【図8】実施の形態1の磁気共鳴イメージング装置にお
いて、エコー信号強度の積分値の代わりにパワーを用い
る方法を説明するための図である。
【図9】静磁場に不均一が存在しない時の実施の形態1
の磁気共鳴イメージング装置のシミュレーション結果を
示す図であり、特に、ディスプレイに表示された中間調
画像を示す。
【図10】図9に示すディスプレイに表示された中間調
画像をトレースした図である。
【図11】本発明の実施の形態2の磁気共鳴イメージン
グ装置の演算処理手段の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図12】静磁場に不均一が存在する時の実施の形態2
の磁気共鳴イメージング装置のシミュレーション結果を
示す図であり、特に、ディスプレイに表示された中間調
画像を示す。
【図13】図12に示すディスプレイに表示された中間
調画像をトレースした図である。
【図14】本発明の実施の形態3の磁気共鳴イメージン
グ装置の演算処理手段の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図15】本発明の磁気共鳴イメージング装置にグラデ
ィエントスピンエコー法を用いた時の動作を示す説明す
るための図である。
【符号の説明】
101…静磁場発生マグネット、102…傾斜磁場発生
コイル、103…被検体、104…シーケンサ、105
…傾斜磁場電源、106…高周波パルス発生器、107
…プローブ、108…受信器、109…演算処理手段、
110…ディスプレイ、111…記憶媒体、112…シ
ムコイル、113…シム電源、109A…画像用データ
k空間メモリ(1)、109B…参照用データk空間メ
モリ、109C…補正係数算出手段(1)、109D…
乗算手段、109E…画像用データk空間メモリ
(2)、109F…フーリエ変換手段、109G…画像
用データk空間メモリ、109H…参照用データk空間
メモリ、109R,109J,109P…フーリエ変換
手段、109K…画像用データハイブリッド空間メモリ
(1)、109L…参照用データハイブリッド空間メモ
リ、109M…位相加算手段、109N…補正係数算出
手段(2)(歪み補正係数計算手段)、109Q…画像
用データハイブリッド空間メモリ(2)、109S…入
力信号切替スイッチ、301,502…RFパルス、3
02…励起用傾斜磁場パルス、303,504…180
度パルス、304…スライス選択傾斜磁場パルス、30
5…ディフェーズ用傾斜磁場パルス、306,505…
位相エンコード傾斜磁場パルス、307,506,50
8,509…リードアウト傾斜磁場パルス、308…エ
コー、309,503…ディフェーズ用傾斜磁場パル
ス、310…位相エンコード傾斜磁場パルス、311…
リードアウト傾斜磁場パルス、401…スライス群、5
01…スライス傾斜磁場、507,511…グラディエ
ントエコー、510…スピンエコー、901,1006
…実像、902,903,904,1002,100
3,1004,1005…偽像、1001…歪み像。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜磁場の印加に伴う一連の高周波磁場
    パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位相エン
    コード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加により複
    数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの実行と
    を制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シーケン
    スにより得られた前記エコー信号から画像を再構成する
    演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装置にお
    いて、 前記パルスシーケンス制御手段は、前記シーケンスのう
    ち位相エンコード傾斜磁場を印加させることのない他の
    シーケンスの実行により各エコー信号を得るエコー信号
    取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記一連のエコ
    ー信号からそれらの強度減衰を補正する補正係数をそれ
    ぞれ計算する補正係数計算手段と、画像の再構成のため
    に得られた一連のエコー信号の内、対応するエコー信号
    に前記係数を乗算する係数乗算手段とを具備することを
    特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記補正係数計算手段は前記エコー信号
    のピーク値の逆数に比例する値を補正係数とすることを
    特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記補正係数計算手段は前記エコー信号
    の強度の積分値の逆数に比例する値を補正係数とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補正係数計算手段は前記エコー信号
    の強度の2乗の積分値の平方根の逆数に比例する値を補
    正係数とすることを特徴とする請求項1に記載の磁気共
    鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 傾斜磁場の印加に伴う一連の高周波磁場
    パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位相エン
    コード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加により複
    数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの実行と
    を制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シーケン
    スにより得られた前記エコー信号から画像を再構成する
    演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装置にお
    いて、 前記パルスシーケンス制御手段は、前記シーケンスのう
    ち位相エンコード傾斜磁場を印加させることのない他の
    シーケンスの実行により各エコー信号を得るエコー信号
    取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記一連のエコ
    ー信号をフーリエ変換して各プロジェクションデータを
    計算するプロジェクションデータ計算手段と、該プロジ
    ェクションデータ計算手段によって得られた各プロジェ
    クションデータからそれらの各ポイントの位相歪みを補
    正する係数をそれぞれ計算する位相歪み補正係数計算手
    段と、画像の再構成のために得られた一連のエコー信号
    をフーリエ変換して得られたプロジェクションデータの
    対応するポイントの位相に前記係数を加算する位相加算
    手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  6. 【請求項6】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコー
    信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデー
    タの各ポイントの位相の符号を反転した値を位相歪み補
    正係数とすることを特徴とする請求項5に記載の磁気共
    鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコー
    信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデー
    タの各ポイントの位相に対してフィッティングした1次
    関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値を
    位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項5に記
    載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 【請求項8】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコー
    信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデー
    タの各ポイントの位相に対してフィッティングした2次
    関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値を
    位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項5に記
    載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 【請求項9】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコー
    信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデー
    タの各ポイントの位相に対してフィッティングした3次
    関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値を
    位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項5に記
    載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 【請求項10】 傾斜磁場の印加に伴う一連の高周波磁
    場パルスの印加と磁化に位置情報を与えるための位相エ
    ンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場の印加により
    複数のエコー信号を連続して計測するシーケンスの実行
    とを制御するパルスシーケンス制御手段と、前記シーケ
    ンスにより得られた前記エコー信号から画像を再構成す
    る演算処理手段とを有する磁気共鳴イメージング装置に
    おいて、 前記パルスシーケンス制御手段は、前記シーケンスのう
    ち位相エンコード傾斜磁場を印加させることのない他の
    シーケンスの実行により各エコー信号を得るエコー信号
    取得手段を具備し、前記演算処理手段は前記一連のエコ
    ー信号からそれらの強度減衰を補正する補正係数をそれ
    ぞれ計算する補正係数計算手段と画像の再構成のために
    得られた一連のエコー信号の内、対応するエコー信号に
    前記係数を乗算する係数乗算手段とからなる第1の画像
    再構成手段と、前記一連のエコー信号をフーリエ変換し
    て各プロジェクションデータを計算するプロジェクショ
    ンデータ計算手段と該プロジェクションデータ計算手段
    によって得られた各プロジェクションデータからそれら
    の各ポイントの位相歪みを補正する係数をそれぞれ計算
    する位相歪み補正係数計算手段と画像の再構成のために
    得られた一連のエコー信号をフーリエ変換して得られた
    プロジェクションデータの対応するポイントの位相に前
    記係数を加算する位相加算手段とからなる第2の画像再
    構成手段とを具備し、前記第1の画像再構成手段と前記
    第2の画像再構成手段とから画像を再構成することを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 【請求項11】 前記補正係数計算手段は前記エコー信
    号のピーク値の逆数に比例する値を補正係数とすること
    を特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
  12. 【請求項12】 前記補正係数計算手段は前記エコー信
    号の強度の積分値の逆数に比例する値を補正係数とする
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  13. 【請求項13】 前記補正係数計算手段は前記エコー信
    号の強度の2乗の積分値の平方根の逆数に比例する値を
    補正係数とすることを特徴とする請求項10に記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  14. 【請求項14】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコ
    ー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデ
    ータの各ポイントの位相の符号を反転した値を位相歪み
    補正係数とすることを特徴とする請求項10に記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  15. 【請求項15】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコ
    ー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデ
    ータの各ポイントの位相に対してフィッティングした1
    次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値
    を位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項10
    に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  16. 【請求項16】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコ
    ー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデ
    ータの各ポイントの位相に対してフィッティングした2
    次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値
    を位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項10
    に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  17. 【請求項17】 位相歪み補正係数計算手段は前記エコ
    ー信号をフーリエ変換して得られたプロジェクションデ
    ータの各ポイントの位相に対してフィッティングした3
    次関数より求めた各ポイントの位相の符号を反転した値
    を位相歪み補正係数とすることを特徴とする請求項10
    に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  18. 【請求項18】 前記高周波磁場パルスの強度がほぼ等
    しいことを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1
    項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  19. 【請求項19】 前記高周波磁場パルスの強度が振幅変
    調されていることを特徴とする請求項1ないし17のい
    ずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  20. 【請求項20】 磁化に位置情報を与えるための傾斜磁
    場が、位相エンコード傾斜磁場と正負交互の符号を持つ
    リードアウト傾斜磁場から構成されることを特徴とする
    請求項1ないし19のいずれか1項に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
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