JP2014023703A - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減する磁気共鳴装置を提供する。
【解決手段】イメージングシーケンスISの他に、ナビゲータシーケンスNSを実行する。ナビゲータシーケンスNSは、肺と肝臓との境界部分を含むナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データを取得するためのシーケンスである。ナビゲータシーケンスNSにより得られた信号強度データD〜Dごとに、肝臓のエッジの位置Pから肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置P+Δdの信号強度N〜Nを検出する。そして、信号強度N〜Nに基づいて、イメージングシーケンスにより得られた撮影領域のイメージングデータS〜Sを補正する。
【選択図】図9

Description

本発明は、所定の部位を撮影する磁気共鳴装置、およびその磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
磁気共鳴装置を用いて被検体の診断を行う方法として、被検体に造影剤を投与し、造影剤を投与した後に現れる各時相の画像データを取得する方法が知られている。
特開2011−167408号
近年、肝臓のMRI検査ではガドキセト酸ナトリウム(Gd-EOB-DTPA:以下、EOBと呼ぶ)を用いた造影ダイナミック撮像検査が頻繁に行われるようになったが、従前より使用されていたガドリニウムキレート(Gd-DTPA)と比較して、投与量が半分である。したがって、EOBを用いた撮像では造影剤の濃度が一定になる時間が短く、リンギングやブラーなどのアーチファクトが現れやすいという問題がある。このため、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することが望まれている。
本発明の第1の態様は、被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集する磁気共鳴装置であって、
前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータの信号強度を補正する補正手段と、
信号強度が補正されたイメージングデータに基づいて画像再構成を行う再構成手段と、
を有する磁気共鳴装置である。
本発明の第2の態様は、被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集する磁気共鳴装置であって、
前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータを収集するときに使用されるシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する補正手段と、
を有する、磁気共鳴装置である。
本発明の第3の態様は、被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータの信号強度を補正する補正処理と、
信号強度が補正されたイメージングデータに基づいて画像再構成を行う再構成処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
本発明の第4の態様は、被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータを収集するときに使用されるシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する補正処理、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
信号強度に基づいてイメージングデータ又はフリップ角を補正するので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。 第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。 撮影領域を概略的に示す図である。 第1の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。 息止めスキャンBHの説明図である。 息止めスキャンBHの間における肝臓のエッジのSI方向の位置Pを検出するときの説明図である。 位置P+Δdの信号強度N〜Nを示す図である。 プロファイルFを概略的に示す図である。 式(1)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正するときの説明図である。 ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に複数のイメージングシーケンスが実行される場合の一例を示す図である。 第2の形態のMR装置の概略図である。 第2の形態で実行されるスキャンを示す図である。 撮影領域を概略的に示す図である。 第2の形態のフローを示す図である。 息止めスキャンBHの説明図である。 撮影領域Rの信号強度を算出するときの説明図である。 式(2)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正するときの説明図である。 第3の形態で実行されるスキャンの説明図である。 第3の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。 プリスキャンAの説明図である。 エッジ位置プロファイルを概略的に示す図である。 吐き終りの範囲AWの一例を示す図である。 本スキャンBの説明図である。 検出された信号強度を示す図である。 式(3)を用いてイメージングデータを補正するときの説明図である。 第4の形態で実行されるスキャンの説明図である。 第4の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。 トリガレベルTLの一例を示す図である。 本スキャンBの説明図である。 検出された信号強度を示す図である。 式(4)を用いてイメージングデータを補正するときの説明図である。 第5の形態のMR装置の概略図である。 第5の形態で実行されるスキャンを示す図である。 ナビゲータシーケンスNSにより収集されたナビゲータ信号Aと、イメージングシーケンスISにより収集されたイメージングデータSとを示す図である。 ナビゲータシーケンスNSにより収集されたナビゲータ信号Aを示す図である。 フリップ角αの補正方法の説明図である。 息止めスキャンBHにより得られたイメージングデータS〜Sを示す図である。 第6の形態のMR装置を示す概略図である。 第6の形態で実行されるスキャンを示す図である。 シーケンスCにより収集されたナビゲータ信号AおよびイメージングデータSを示す図である。 シーケンスCにより収集されたナビゲータ信号AおよびイメージングデータSを示す図である。 シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αの補正方法の説明図である。 補正後の信号強度N3_corrが算出された様子を示す図である。 シーケンスCのフリップ角を補正するときの説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体12が収容されるボア21と、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、RFコイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場を印加し、勾配コイル23は勾配磁場を印加し、RFコイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、クレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体12はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体12の腹部に取り付けられている。受信コイル4は、被検体12からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、造影剤注入装置5、送信器6、勾配磁場電源7、受信器8、制御部9、操作部10、および表示部11などを有している。
造影剤注入装置5は、被検体に造影剤を注入する。
送信器6はRFコイル24に電流を供給し、勾配磁場電源7は勾配コイル23に電流を供給する。
受信器8は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。
制御部9は、表示部11に必要な情報を伝送したり、受信器8から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部9は、例えばコンピュータ(computer)によって構成される。制御部9は、補正手段91および再構成手段92などを有している。
補正手段91は、イメージングデータの信号強度を補正する。補正手段91は、信号強度データ作成手段91a、検出手段91b、演算手段91cなどを有している。
信号強度データ作成手段91aは、ナビゲータ信号Aに基づいて、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データDを作成する(例えば、図5参照)。
検出手段91bは、信号強度データに基づいて肝臓の位置における信号強度を検出する。
演算手段91cは、後述する式を用いて、補正後のイメージングデータを求める。
再構成手段92は、補正後のイメージングデータを用いて画像を再構成する。
制御部9は、補正手段91および再構成手段92を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
操作部10は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部9に入力する。表示部11は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図2は第1の形態で実行されるスキャンを示す図、図3は撮影領域を概略的に示す図である。
第1の形態では、息止めスキャンBHが実行される。
息止めスキャンBHは、被検体に造影剤を注入し、被検体が息止めをした状態で実行されるスキャンである。息止めスキャンBHでは、ナビゲータシーケンスNS(n=1〜z)と、イメージングシーケンスIS(n=1〜z)とが交互に実行される。
ナビゲータシーケンスNSは、肺と肝臓との境界部分を含むナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データを取得するためのシーケンスである。イメージングシーケンスISは肝臓を含む撮影領域Rの画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを取得するためのシーケンスである。
以下に、息止めスキャンBHを実行するときのフローについて説明する。
図4は、第1の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。
ステップST1では、被検体に造影剤を注入し、息止めスキャンBHを実行する。息止めスキャンBHでは、図5に示すように、ナビゲータシーケンスNSとイメージングシーケンスISとが交互に実行される。ナビゲータシーケンスNSを実行することにより、ナビゲータ領域Rnavからナビゲータ信号A(n=1〜z)が収集され、イメージングシーケンスISを実行することにより、撮影領域Rの画像を再構成するときに使用されるイメージングデータS(n=1〜z)が収集される。信号強度データ作成手段91a(図1参照)は、ナビゲータ信号Aを一次元フーリエ変換(1D−FT)し、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データD〜Dを作成する。信号強度データD〜Dを得た後、ステップST2に進む。
ステップST2では、検出手段91b(図1参照)が、息止めスキャンBHの間における肝臓のエッジのSI方向の位置Pを検出する。
図6は、息止めスキャンBHの間における肝臓のエッジのSI方向の位置Pを検出するときの説明図である。
本形態では、肺側が低信号となり肝臓側が高信号となるようなナビゲータシーケンスを用いている。したがって、肺と肝臓との境界には信号強度の段差が現れるので、この段差を検出することにより、肝臓のエッジの位置Pを検出することができる。尚、本形態では、被検体は息を止めているので、スキャンの間、肝臓のエッジの位置は動かないと考えることができる。したがって、信号強度データD〜Dのうちのいずれかの信号強度データを用いて検出された肝臓のエッジの位置を、息止めスキャンの間における肝臓のエッジの位置Pとすることができる。ここでは、信号強度データDを用いて検出された肝臓のエッジの位置を、息止めスキャンの間における肝臓のエッジの位置Pとする。
肝臓のエッジの位置Pを検出した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、検出手段91bが、信号強度データD〜Dごとに、肝臓のエッジの位置Pから肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置P+Δdの信号強度N〜Nを検出する。図7に、位置P+Δdの信号強度N〜Nを示す。信号強度N〜Nを検出することにより、肝臓における信号強度の時間変化を表すプロファイルFを得ることができる。図8に、そのプロファイルFを概略的に示す。肝臓に流入する造影剤の濃度が増加するに伴って、信号強度Nの値は増加する。したがって、プロファイルFから、時間の経過とともに、肝臓に流入する造影剤の濃度が増加していることがわかる。尚、Δdの値が小さすぎると、肝臓と肺との境界に現れる段差の信号強度を検出してしまう可能性が高くなるので、肺側の領域の信号強度を検出してしまう恐れがある。一方、Δdの値が大きすぎると、腸の領域の信号強度を検出してしまう恐れがある。したがって、Δdは、肝臓の内側の信号強度を検出することができるように設定する必要がある。一例としては、Δd=5cmとすることにより、肝臓とは別の部位の信号強度を検出する危険を回避することができる。
プロファイルFを得た後、ステップST4に進む。
ステップST4では、信号強度N〜Nに基づいて、イメージングシーケンスにより得られた撮影領域のイメージングデータS〜Sを補正する。この補正は、以下の式を用いて行われる。
n,corr=S*N/N ・・・(1)

:n番目のナビゲータ信号の直後に得られたイメージングデータ
n,corr:Sを補正した後のイメージングデータ
:信号強度N〜Nの中から選択されたi番目の信号強度
:n番目の信号強度
演算手段911c(図1参照)は、式(1)を用いて、補正後のイメージングデータSn,corrを計算する。式(1)では、イメージングデータSをN/N倍している。したがって、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータS〜Sの信号強度の差を補正することができる。式(1)のNは、信号強度N〜Nの中から選択されたi番目の信号強度であるが、Nは、例えば、i=1、すなわち、Nとすることができる。i=1の場合、式(1)は以下のように書き換えられる。
n,corr=S*N/N ・・・(1)′
以下に、式(1)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正する方法について、図9を参照しながら説明する。
図9は、式(1)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正するときの説明図である。
イメージングデータSを補正する場合、式(1)′のnに、n=1を代入すればよい。
1,corr=S*N/N
=S
したがって、補正後のイメージングデータS1,corrは、補正前のイメージングデータSと同じである。
しかし、イメージングデータSを補正する場合、式(1)′のnに、n=2が代入されるので、補正後のイメージングデータS2,corrは、以下の式で表される。
2,corr=S*N/N
したがって、補正後のイメージングデータS2,corrは、補正前のイメージングデータSのN/N倍になる。
以下同様に、式(1)′のnの値を変更し、SをN/N倍することにより、補正後のイメージングデータSn,corrを得ることができる。イメージングデータを補正した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、補正後のイメージングデータS1,corr〜Sz,corrを用いて、画像再構成を行い、フローを終了する。
第1の形態では、ナビゲータシーケンスで得られた肝臓の位置における信号強度N〜Nに基づいて、イメージングシーケンスで取得されたイメージングデータS〜Sを補正している。したがって、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータS〜Sの信号強度の差を補正することができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
尚、上記の例では、信号強度N〜Nは、それぞれ信号強度データD〜Dから検出されている。しかし、信号強度N〜Nの中の一部の信号強度を、他の信号強度から推定してもよい。第1の形態では、信号強度N〜Nは、時間とともに増加する傾向があるので(図8参照)、信号強度NとNとが分かれば、信号強度が時間とともに増加するプロファイルFを推定することができる。したがって、信号強度NとNとに基づいてプロファイルFを推定する推定手段を設けておき、推定されたプロファイルFから、他の信号強度N〜Nz−1を推定してもよい。この場合、ナビゲータシーケンスNSおよびNSのみを実行するだけで信号強度N〜Nを求めることができるので、息止めスキャンBHの時間を更に短くすることができる。
第1の形態では、n番目の信号強度Nを用いて、n番目のナビゲータ信号の直後に得られたn番目のイメージングデータSを補正している。しかし、n番目の信号強度Nを用いて、n番目のナビゲータ信号の直前に収集されたn−1番目のイメージングデータSn−1を補正してもよい。
尚、上記の説明では、ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に1つのイメージングシーケンスISが実行される場合について述べられている。しかし、ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に複数のイメージングシーケンスを実行してもよい(図10参照)。
図10は、ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に複数のイメージングシーケンスが実行される場合の一例を示す図である。
図10では、ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に、複数のイメージングデータが収集される。このような場合は、ナビゲータシーケンスNSとNSn+1との間に収集された複数のイメージングデータの各々をN/N倍すればよい。例えば、ナビゲータシーケンスNSとNSとの間では、イメージングデータS21〜S2qが収集されるので、これらのイメージングデータS21〜S2qの各々を、N/N倍すればよい。これにより、補正後のイメージングデータS21,corr〜S2q,corrを得ることができる。
尚、図10では、n番目の信号強度Nを用いて、n番目のナビゲータ信号とn+1番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータを補正している。しかし、n番目の信号強度Nを用いて、n−1番目のナビゲータ信号とn番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータを補正してもよい。
また、第1の形態では、息止めスキャンBHを終了した後でイメージングデータを補正しているが、息止めスキャンBHを実行しながら、イメージングデータを補正してもよい。
(2)第2の形態
第1の形態では、ナビゲータ信号とイメージングデータとを別々のシーケンスで収集していたが、第2の形態では、ナビゲータ信号とイメージングデータとを同じシーケンスで収集する場合について説明する。
図11は、第2の形態のMR装置の概略図である。
第2の形態のMR装置200は、第1の形態のMR装置100の信号強度データ作成手段91aおよび検出手段91bの代わりに、信号強度算出手段91dを有している。尚、その他の構成は、第1の形態のMR装置100と同じである。
図12は第2の形態で実行されるスキャンを示す図、図13は撮影領域を概略的に示す図である。
第2の形態では、息止めスキャンBHが実行される。第2の形態の息止めスキャンBHでは、シーケンスC(n=1〜z)が実行される。シーケンスCは、撮影領域Rの画像を再構成するときに使用されるイメージングデータSを取得するためのシーケンスである。また、シーケンスCには、勾配磁場GxおよびGyが印加される直前に待ち時間Twaitが設けられており、待ち時間Twaitのときにナビゲータ信号Aが取得される。ナビゲータ信号Aは、撮影領域Rのk空間の中心のデータを表している。待ち時間Twaitは、例えば20μmである。
したがって、シーケンスCを実行するたびに、イメージングデータSの他に、ナビゲータ信号Aを得ることができる。第2の形態では、シーケンスCにより得られたナビゲータ信号Aを用いてイメージングデータSを補正する。以下に、第2の形態において被検体を撮影するときのフローについて説明する。
図14は、第2の形態のフローを示す図である。
ステップST1では、被検体に造影剤を注入し、息止めスキャンBHを実行する。息止めスキャンBHでは、図15に示すように、シーケンスCが実行される。シーケンスCを実行することにより、ナビゲータ信号A(n=1〜z)とイメージングデータS(n=1〜z)が収集される。息止めスキャンBHを実行した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、信号強度算出手段91d(図11参照)が、ナビゲータ信号A〜Aごとに撮影領域Rの信号強度を算出する(図16参照)。
図16は、撮影領域Rの信号強度を算出するときの説明図である。
第2の形態では、信号強度算出手段91dは、撮影領域Rから得られたナビゲータ信号A〜Aの積分値を計算する。これにより、撮影領域Rの信号強度N〜Nを算出することができる。信号強度N〜Nを算出した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、信号強度N〜Nに基づいて、シーケンスC〜Cにより得られた撮影領域RのイメージングデータS〜Sを補正する。この補正は、以下の式を用いて行われる。
n,corr=S*N/N ・・・(2)

:n番目のイメージングデータ
n,corr:Sを補正した後のイメージングデータ
:信号強度N〜Nの中から選択されたi番目の信号強度
:n番目の信号強度
演算手段91c(図11参照)は、式(2)を用いて、補正後のイメージングデータSn,corrを計算する。式(2)では、イメージングデータSをN/N倍している。したがって、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータS〜Sの信号強度の差を補正することができる。式(2)のNは、信号強度N〜Nの中から選択されたi番目の信号強度であるが、Nは、例えば、i=1、すなわち、Nとすることができる。i=1の場合、式(2)は以下のように書き換えられる。
n,corr=S*N/N ・・・(2)′
以下に、式(2)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正する方法について、図17を参照しながら説明する。
図17は、式(2)′を用いてイメージングデータS〜Sを補正するときの説明図である。
イメージングデータSを補正する場合、式(2)′のnに、n=1を代入すればよい。
1,corr=S*N/N
=S
したがって、補正後のイメージングデータS1,corrは、補正前のイメージングデータSと同じである。
しかし、イメージングデータSを補正する場合、式(2)′のnに、n=2が代入されるので、補正後のイメージングデータS2,corrは、以下の式で表される。
2,corr=S*N/N
したがって、補正後のイメージングデータS2,corrは、補正前のイメージングデータSのN/N倍になる。
以下同様に、式(2)′のnの値を変更し、SをN/N倍することにより、補正後のイメージングデータSn,corrを得ることができる。イメージングデータを補正した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、補正後のイメージングデータS1,corr〜Sz,corrを用いて、画像再構成を行い、フローを終了する。
第2の形態では、シーケンスCで得られた肝臓の位置における信号強度N〜Nに基づいて、イメージングデータS〜Sを補正している。したがって、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータS〜Sの信号強度の差を補正することができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
また、第2の形態では、シーケンスCを実行するときに励起される撮影領域Rから、ナビゲータ信号とイメージングデータとを取得することができる。したがって、ナビゲータ信号を取得するときに励起される領域と、イメージングデータを取得するときに励起される領域とが同じであるので、イメージングデータの補正の精度を向上させることができる。
尚、第2の形態では、n番目のシーケンスCにより収集された信号強度Nを用いて、n番目のシーケンスCにより収集されたイメージングデータSを補正している。しかし、n番目のシーケンスCにより収集された信号強度Nを用いて、n−1番目のシーケンスCn−1により収集されたイメージングデータSn−1を補正してもよい。
(3)第3の形態
第1および第2の形態では、被検体に息止めさせた状態でスキャンを実行する例について説明したが、第3の形態では、被検体に自由に呼吸をさせた状態でスキャンを実行する例について説明する。尚、MR装置のハードウェア構成は、第1の形態と同じである。
図18は、第3の形態で実行されるスキャンの説明図である。
第3の形態では、プリスキャンAと、本スキャンBとが実行される。
プリスキャンAは、呼吸信号を検出するためのスキャンである。プリスキャンAでは、ナビゲータシーケンスNS〜NSが実行される。ナビゲータシーケンスNS〜NSは、第1の形態のナビゲータシーケンスNS(n=1〜z)と同様に、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データを取得するためのシーケンスである。
本スキャンBは、肝臓を含む撮影領域Rの画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを取得するためのスキャンである。本スキャンBでは、第1の形態の息止めスキャンBHと同様に、ナビゲータシーケンスNS(n=1〜z)と、イメージングシーケンスIS(n=1〜z)とが交互に実行される。
以下に、プリスキャンAおよび本スキャンBにより被検体を撮影するときのフローについて説明する。
図19は、第3の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。
ステップST1では、プリスキャンAが実行される(図20参照)。
図20は、プリスキャンAの説明図である。
プリスキャンAでは、ナビゲータシーケンスNS〜NSが実行される。ナビゲータシーケンスNS〜NSを実行することにより、ナビゲータ領域Rnavからナビゲータ信号A(n=1〜x)が収集される。信号強度データ作成手段91a(図1参照)は、ナビゲータ信号Aを一次元フーリエ変換(1D−FT)し、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データD〜Dを作成する。肺と肝臓との境界には、信号強度の段差が現れるので、この信号強度の段差を検出することにより、肝臓のSI方向のエッジの位置P〜Pを検出することができる。信号強度データD〜Dごとに肝臓のエッジ位置を検出することにより、肝臓のエッジ位置が時間とともにどのように変化するかを知ることができる。したがって、肝臓のエッジ位置の時間変化を表すエッジ位置プロファイルを得ることができる。図21に、エッジ位置プロファイルを概略的に示す。プリスキャンAを実行した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、エッジ位置プロファイルに基づいて、被検体11の呼吸の吐き終わりの範囲AWを求める。図22に吐き終りの範囲AWの一例を示す。呼吸の吐き終りの範囲AWは、例えば、肝臓のエッジ位置の最小値から一定の範囲として求めることができる。呼吸の吐き終りの範囲AWを求めた後、ステップST3に進む。
ステップST3では、本スキャンBが実行される。
図23は、本スキャンBの説明図である。
本スキャンBでは、ナビゲータシーケンスNS(n=1〜z)と、イメージングシーケンスIS(n=1〜z)とが交互に実行される。
本スキャンBでは、ナビゲータシーケンスで検出された肝臓のエッジ位置が、呼吸の吐き終わりの範囲AWに含まれている場合、その直後のイメージングシーケンスで取得されたイメージングデータを、画像再構成のデータとして採用する。一方、ナビゲータシーケンスで検出された肝臓のエッジ位置が、呼吸の吐き終わりの範囲AWに含まれていない場合、その直後のイメージングシーケンスで取得されたイメージングデータは、画像再構成のデータとしては採用されない。例えば、図23では、ナビゲータシーケンスNSにより検出された肝臓のエッジ位置Pは、呼吸の吐き終わりの範囲AWから外れているので、その直後のイメージングシーケンスISで取得されたイメージングデータSは、画像再構成のデータとしては採用されず、破棄される。
一方、ナビゲータシーケンスNSにより検出された肝臓のエッジ位置Pは、呼吸の吐き終わりの範囲AWに含まれているので、その直後のイメージングシーケンスISで取得されたイメージングデータSは、画像再構成のデータとして採用される。同様に、ナビゲータシーケンスNSにより検出された肝臓のエッジ位置Pも、呼吸の吐き終わりの範囲AWに含まれているので、その直後のイメージングシーケンスISで取得されたイメージングデータSも、画像再構成のデータとして採用される。
本スキャンBを実行した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、信号強度データD〜Dの中から、肝臓のエッジの位置が呼吸の吐き終りの範囲AWに含まれている信号強度データを特定する。信号強度データD〜Dにおける肝臓のエッジの位置P〜Pは既知であり、呼吸の吐き終りの範囲AWも既知であるので、肝臓のエッジの位置P〜Pが呼吸の吐き終りの範囲AWに含まれているか否かを判断することができる。したがって、信号強度データD〜Dの中から、肝臓のエッジの位置が呼吸の吐き終りの範囲AWに含まれている信号強度データを特定することができる。図23では、例えば、信号強度データDは、肝臓のエッジの位置Pが呼吸の吐き終わりの範囲AWから外れているが、信号強度データD、D、Dなどは、肝臓のエッジの位置が呼吸の吐き終わりの範囲AWに含まれている。信号強度データを特定した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、検出手段91b(図1参照)が、ステップST4で特定された信号強度データに対して、肝臓のエッジの位置から肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置における信号強度を検出する。図24に、検出された信号強度を示す。図24では、代表して、信号強度データD、D、Dに対して検出された信号強度N、N、Nが示されている。信号強度N、N、Nは、それぞれ、肝臓のエッジの位置P、P、Pから肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置における信号強度を表している。信号強度を検出した後、ステップST6に進む。
ステップST6では、画像再構成用のデータとして採用されたイメージングデータを補正する。この補正は、以下の式を用いて行われる。
n,corr=S*N/N ・・・(3)

:画像再構成用のデータとして採用されたn番目のイメージングデータ
n,corr:Sを補正した後のイメージングデータ
:データDの位置P+Δdにおける信号強度
:データDの位置P+Δdにおける信号強度
演算手段91c(図11参照)は、式(3)を用いて、補正後のイメージングデータSn,corrを計算する。以下に、式(3)を用いてイメージングデータを補正する方法について説明する。
図25は、式(3)を用いてイメージングデータを補正するときの説明図である。
イメージングデータSを補正する場合、式(3)のnに、n=2を代入すればよい。
2,corr=S*N/N
=S
したがって、補正後のイメージングデータS2,corrは、補正前のイメージングデータSと同じである。
しかし、イメージングデータSを補正する場合、式(3)のnに、n=3が代入されるので、補正後のイメージングデータS3,corrは、以下の式で表される。
3,corr=S*N/N
したがって、補正後のイメージングデータS3,corrは、補正前のイメージングデータSのN/N倍になる。
以下同様に、式(3)のnの値を変更し、画像再構成用のデータとして採用されたイメージングデータSをN/N倍することにより、補正後のイメージングデータSn,corrを得ることができる。イメージングデータを補正した後、ステップST7に進む。
ステップST7では、補正後のイメージングデータを用いて画像再構成を行い、フローを終了する。
第3の形態では、画像再構成用のデータとして採用されたイメージングデータSをN/N倍している。したがって、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータSの信号強度の差を補正することができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
また、第3の形態では、肝臓のエッジの位置が呼吸の吐き終りの範囲AWに含まれているときに取得されたイメージングデータのみを用いて画像再構成が行われるので、自由呼吸下で被検体を撮影しても、ゴーストなどの体動アーチファクトを低減することができる。
尚、式(3)の信号強度Nの代わりに、別の信号強度Nを用いてイメージングデータを補正してもよい。
(4)第4の形態
第4の形態では、被検体に自由に呼吸をさせた状態でスキャンを実行する別の例について説明する。尚、MR装置のハードウェア構成は、第1の形態と同じである。
図26は、第4の形態で実行されるスキャンの説明図である。
第4の形態では、プリスキャンAと、本スキャンBとが実行される。
プリスキャンAでは、第3の形態と同様に、ナビゲータシーケンスNS〜NSが実行される。
本スキャンBでは、肝臓を含む撮影領域の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集するためのイメージングシーケンスIS〜ISが実行される。また、イメージングシーケンスIS〜ISの他に、ナビゲータシーケンスNSが実行される。ナビゲータシーケンスNSは、各イメージングシーケンスIS〜ISの直前に1回以上実行される。
以下に、プリスキャンAおよび本スキャンBにより被検体を撮影するときのフローについて説明する。
図27は、第4の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。
ステップST1では、プリスキャンAが実行される。プリスキャンAを実行することにより、第3の形態と同様に、肝臓のエッジ位置の時間変化を表すエッジ位置プロファイル(図21参照)を得ることができる。プリスキャンAを実行した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、エッジ位置プロファイルに基づいて、トリガレベルTLが設定される。図28に、設定されたトリガレベルTLの一例を示す。トリガレベルTLは、本スキャンBを実行するときに使用されるものであり、具体的には、本スキャンBにおいてイメージングシーケンスIS〜IS(図26参照)を実行するときの肝臓のエッジの基準位置を表している。トリガレベルTLが本スキャンBを実行するときにどのように使用されるかについては、後述する。トリガレベルTLは、例えば、肝臓のエッジの位置の最大値と最小値の中間に設定することができる。トリガレベルTLを設定した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、本スキャンBが実行される。
図29は、本スキャンBの説明図である。
本スキャンBでは、先ず、ナビゲータシーケンスNS11〜NS1Pが実行される。ナビゲータシーケンスNS11〜NS1Pにより収集されたナビゲータ信号A11〜A1Pに基づいてナビゲータ領域Rnavの信号強度データD11〜D1Pを求め、信号強度データD11〜D1Pごとに肝臓のエッジの位置P11〜P1Pを検出する。そして、肝臓のエッジの位置がトリガレベルTLの下側(I側)から上側(S側)に移動したときに、イメージングシーケンスISを実行する。イメージングシーケンスISを実行することにより、撮影領域RのイメージングデータSが収集される。
イメージングシーケンスISを実行した後、ナビゲータシーケンスNS21〜NS2qが実行される。そして、肝臓のエッジの位置がトリガレベルTLの下側(I側)から上側(S側)に移動したときに、次のイメージングシーケンスISを実行する。イメージングシーケンスISを実行することにより、撮影領域RのイメージングデータSが収集される。
以下同様にナビゲータシーケンスとイメージングシーケンスを実行する。最後にナビゲータシーケンスNSz1〜NSzrを実行し、肝臓のエッジの位置がトリガレベルTLの下側(I側)から上側(S側)に移動したときに、イメージングシーケンスISを実行する。イメージングシーケンスISを実行することにより、撮影領域RのイメージングデータSが収集され、本スキャンBが終了する。本スキャンBが終了した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、検出手段91b(図1参照)は、イメージングシーケンスIS〜ISの直前に取得された信号強度データD1p〜Dwrに対して、肝臓のエッジの位置から肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置における信号強度を検出する。図30に、検出された信号強度を示す。図30では、代表して、信号強度データD1p、D2q、Dwrに対して検出された信号強度N、N、Nが示されている。信号強度N、N、Nは、それぞれ、肝臓のエッジの位置P1p、P2q、Pwrから肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置における信号強度を表している。信号強度を検出した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、イメージングデータS〜Sを補正する。この補正は、以下の式を用いて行われる。
n,corr=S*N/N ・・・(4)

:n番目のイメージングデータ
n,corr:Sを補正した後のイメージングデータ
:1番目のイメージングデータSの直前の信号強度データから検出された信号強度
:n番目のイメージングデータSの直前の信号強度データから検出された信号強度
以下に、式(4)を用いてイメージングデータを補正する方法について説明する。
図31は、式(4)を用いてイメージングデータを補正するときの説明図である。
イメージングデータSを補正する場合、式(4)のnに、n=1を代入すればよい。
1,corr=S*N/N
=S
したがって、補正後のイメージングデータS1,corrは、補正前のイメージングデータSと同じである。
しかし、イメージングデータSを補正する場合、式(4)のnに、n=2が代入されるので、補正後のイメージングデータS2,corrは、以下の式で表される。
2,corr=S*N/N
したがって、補正後のイメージングデータS2,corrは、補正前のイメージングデータSのN/N倍になる。
以下同様に、式(4)のnの値を変更し、イメージングデータSをN/N倍することにより、補正後のイメージングデータSn,corrを得ることができる。イメージングデータを補正した後、ステップST6に進む。
ステップST6では、補正後のイメージングデータを用いて画像再構成を行い、フローを終了する。
第4の形態では、イメージングデータSをN/N倍しているので、肝臓に流入する造影剤の濃度の違いにより生じるイメージングデータSの信号強度の差を補正することができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
また、第4の形態では、肝臓のエッジの位置がトリガレベルTLに到達したときにイメージングデータを取得するので、イメージングデータS〜Sを取得するときの肝臓のエッジの位置のばらつきを小さくすることができる。したがって、ゴーストなどの体動アーチファクトを低減することができる。
尚、式(4)の信号強度Nの代わりに、別の信号強度Nを用いてイメージングデータを補正してもよい。
(5)第5の形態
第1〜第4の形態では、イメージングデータを補正することによりリンギングやブラーなどのアーチファクトを低減する例について説明したが、第5の形態では、RFパルスのフリップ角を補正することによりリンギングやブラーなどのアーチファクトを低減する例について説明する。
図32は、第5の形態のMR装置の概略図である。
第5の形態のMR装置300は、第1の形態のMR装置100の補正手段91(図1参照)の代わりに、RFパルスのフリップ角を補正する補正手段911を有している。尚、その他の構成は、第1の形態のMR装置100と同じである。制御部9は、補正手段911および再構成手段92を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
図33は、第5の形態で実行されるスキャンを示す図である。
第5の形態では、息止めスキャンBHが実行される。息止めスキャンBHでは、ナビゲータシーケンスNS(n=1〜z)と、イメージングシーケンスIS(n=1〜z)とが交互に実行される。図33の下側に、イメージングシーケンスISの一例が示されている。ここでは、イメージングシーケンスISの一例として、SPGR(Spoiled Gradient Recalled)シーケンスが示されている。RFパルスXのフリップ角αは、例えば90°である。
以下に、息止めスキャンBHを実行する方法について説明する。
息止めスキャンBHでは、先ず、ナビゲータシーケンスNSとイメージングシーケンスISとが実行される。図34に、ナビゲータシーケンスNSにより収集されたナビゲータ信号Aと、イメージングシーケンスISにより収集されたイメージングデータSとを示す。信号強度データ作成手段911a(図32参照)は、ナビゲータ信号Aを一次元フーリエ変換し、これにより、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データDが得られる。
検出手段911b(図32参照)は、信号強度データDの信号強度の段差を検出し、肝臓のエッジのSI方向の位置Pを検出する。そして、肝臓のエッジの位置Pから肝臓側(I側)に距離Δdだけ離れた位置P+Δdの信号強度Nを検出する。
イメージングシーケンスISを実行した後、ナビゲータシーケンスNSが実行される。図35に、ナビゲータシーケンスNSにより収集されたナビゲータ信号Aを示す。ナビゲータ信号Aは一次元フーリエ変換され、ナビゲータ領域Rnav内のSI方向の信号強度の変化を表す信号強度データDが得られる。そして、信号強度データDの位置P+Δdにおける信号強度Nを検出する。
次に、イメージングシーケンスISのRFパルスXのフリップ角αを補正する。以下に、図36を参照しながら、フリップ角αの補正方法について説明する。フリップ角αは、以下の式を用いて補正される。
αn_corr=arcsin{(N/N)*sinα} ・・・(5)

α:イメージングシーケンスISの補正前のフリップ角
αn_corr:イメージングシーケンスISの補正後のフリップ角
:信号強度データDの位置P+Δdにおける信号強度
:信号強度データDの位置P+Δdにおける信号強度
演算手段911c(図32参照)は、式(5)を用いて、補正後のフリップ角αn,corrを計算する。ここでは、n=2、つまり、イメージングシーケンスISのRFパルスXのフリップ角αを補正するので、式(5)のnに、n=2を代入すればよい。
α2_corr=arcsin{(N/N)*sinα}
したがって、補正後のフリップ角α2_corrを求めることができる。補正後のフリップ角α2_corrを求めたら、イメージングシーケンスISのRFパルスXのフリップ角αをα2_corrに補正し、撮影領域Rのスキャンを実行する。したがって、フリップ角α=α2_corrのときのイメージングデータSを得ることができる。
以下同様に、ナビゲータシーケンスNSを実行するたびに、式(5)を用いて補正後のフリップ角αn_corrを計算し、イメージングシーケンスISを実行する。したがって、フリップ角α=αn_corrのときのイメージングデータSを得ることができる。図37に、息止めスキャンBHにより得られたイメージングデータS〜Sを示す。イメージングデータS〜Sを収集した後、これらのイメージングデータS〜Sを用いて画像再構成を行う。これにより、撮影領域Rの画像データを得ることができる。
SPGRシーケンスでは、(N/N)*sinαのarcsineを求めることにより、造影剤の濃度の違いが補正されたイメージングデータS〜Sを収集することができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
(6)第6の形態
第5の形態では、ナビゲータ信号とイメージングデータとを別々のシーケンスで収集する例について示されているが、第6の形態では、ナビゲータ信号とイメージングデータとを一つのシーケンスCで収集する例について説明する。
図38は、第6の形態のMR装置を示す概略図である。
第6の形態のMR装置400は、第5の形態のMR装置300(図32参照)の信号強度データ作成手段911aおよび検出手段911bの代わりに、信号強度算出手段911dを備えているが、その他の構成は、第5の形態と同じである。
図39は、第6の形態で実行されるスキャンを示す図である。
第6の形態では、息止めスキャンBHが実行される。息止めスキャンBHでは、第2の形態と同様に、シーケンスC(n=1〜z)が実行される。
先ず、シーケンスCが実行される。図40に、シーケンスCにより収集されたナビゲータ信号AおよびイメージングデータSを示す。シーケンスCを実行することによりナビゲータ信号AおよびイメージングデータSが収集される。信号強度算出手段911d(図38参照)は、撮影領域R(図13参照)から得られたナビゲータ信号Aの積分値を計算する。これにより、撮影領域Rの信号強度Nを算出することができる。
シーケンスCを実行した後、次のシーケンスCが実行される。図41に、シーケンスCにより収集されたナビゲータ信号AおよびイメージングデータSを示す。信号強度算出手段911dは、撮影領域Rから得られたナビゲータ信号Aの積分値を計算する。これにより、撮影領域Rの信号強度Nを算出することができる。
シーケンスCを実行した後、シーケンスCが実行される。ただし、シーケンスCを実行する前に、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αが補正される。以下に、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αの補正方法について述べる。
図42は、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αの補正方法の説明図である。
シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αは、以下の式を用いて補正される。
α3_corr=arcsin{(N/N)*sinα} ・・・(6)

α:シーケンスCのRFパルスXの補正前のフリップ角
α3_corr:シーケンスCのRFパルスXの補正後のフリップ角
:ナビゲータ信号Aにより得られた撮影領域Rの信号強度
:ナビゲータ信号Aにより得られた撮影領域Rの信号強度
演算手段911c(図38参照)は、式(6)を用いて、補正後のフリップ角α3_corrを計算する。式(6)の信号強度NおよびNは既に算出されており、フリップ角αは事前に決まっている値である。したがって、式(6)にN、N、およびαを代入することにより、補正後のフリップ角α3_corrを求めることができる。補正後のフリップ角α3_corrを求めたら、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αをα3_corrに補正し、シーケンスCを実行する。したがって、ナビゲータ信号AとイメージングデータSとを得ることができる。信号強度算出手段911dは、撮影領域Rから得られたナビゲータ信号Aの積分値を計算し、撮影領域Rの信号強度Nを算出する。
シーケンスCを実行した後、シーケンスCが実行される。ただし、シーケンスCを実行する前に、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αが補正される。以下に、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αの補正方法について述べる。
シーケンスCのフリップ角は、αからα3_corrに補正されているので、シーケンスCの信号強度Nは、フリップ角α3_corrにより得られた値である。一方、シーケンスCの信号強度Nはフリップ角αにより得られた値である。したがって、信号強度NおよびNは異なるフリップ角により得られている。そこで、信号強度Nを、信号強度Nと同様に、フリップ角αにより得られた値に補正する。信号強度Nは、以下の式(7)を用いて補正することができる。
n_corr=N(sinα/sinαn_corr) ・・・(7)

α:シーケンスCのRFパルスXの補正前のフリップ角
αn_corr:シーケンスCのRFパルスXの補正後のフリップ角
:ナビゲータ信号Aにより得られた撮影領域Rの信号強度
n_corr:Nの補正後の値
ここでは、n=3、つまり、信号強度Nを補正するので、式(7)のnに、n=3を代入すればよい。
3_corr=N(sinα/sinα3_corr
したがって、フリップ角α3_corrにより得られた信号強度Nを、フリップ角αにより得られた信号強度N3_corrに補正することができる。図43に、補正後の信号強度N3_corrが算出された様子を示す。補正後の信号強度N3_corrを求めた後、次のシーケンスCのフリップ角を補正する。
図44は、シーケンスCのフリップ角を補正するときの説明図である。
シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αは、以下の式を用いて補正される。
αn+1_corr=arcsin{(N/Nn_corr)*sinα} ・・・(8)
演算手段911cは、式(8)を用いて、補正後のフリップ角αn_corrを計算する。ここでは、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αを補正するので、式(8)のnに、n=3を代入すればよい。
α4_corr=arcsin{(N/N3_corr)*sinα}
したがって、補正後のフリップ角α4_corrを求めることができる。補正後のフリップ角α4_corrを求めたら、シーケンスCのRFパルスXのフリップ角αをα4_corrに補正し、シーケンスCを実行する。したがって、ナビゲータ信号AとイメージングデータSとを得ることができる。信号強度算出手段911dは、撮影領域Rから得られたナビゲータ信号Aの積分値を計算し、撮影領域Rの信号強度Nを算出する。
以下同様に、シーケンスCを実行するたびに、式(7)を用いて信号強度Nを補正してから、式(8)を用いて補正後のフリップ角αn+1_corrを求め、シーケンスを実行する。最後のシーケンスCが終了したら、画像再構成を行う。これにより、撮影領域Rの画像データを得ることができる。
第6の形態では、一つのシーケンスCで、ナビゲータ信号AとイメージングデータSとの両方を収集している。この場合は、式(7)を用いて信号強度を補正した後で、フリップ角を補正することにより、息止めスキャンBHにより得られるイメージングデータの信号強度の差を小さくすることができるので、リンギングやブラーなどのアーチファクトを低減することができる。
第5および第6の形態では息止めスキャンの場合について説明したが、第3および第4の形態と同様に、被検体に自由に呼吸をさせた状態でスキャンを実行し、フリップ角を補正してもよい。
尚、第1〜第6の形態では、造影剤を用いてスキャンを行う場合について説明されているが、本発明は、イメージングデータの信号強度が時間とともに変化する場合であれば、造影剤を用いないスキャンを実行する場合にも適用できる。
更に、第1〜第6の形態では、体動する部位の画像再構成を行う場合について説明されているが、本発明は、体動しない部位の画像再構成を行う場合にも適用することができる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 造影剤注入装置
6 送信器
7 勾配磁場電源
8 受信器
9 制御部
10 操作部
11 表示部
12 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 RFコイル
91a、911a 信号強度データ作成手段
91b、911b 検出手段
91c、911c 演算手段
92 再構成手段
100、200、300、400 MR装置

Claims (33)

  1. 被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集する磁気共鳴装置であって、
    前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータの信号強度を補正する補正手段と、
    信号強度が補正されたイメージングデータに基づいて画像再構成を行う再構成手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記ナビゲータ信号に基づいて前記第1の領域の信号強度データを作成する信号強度データ作成手段と、
    前記信号強度データの中から前記所定の部位の信号強度を検出する検出手段とを有し、
    前記信号強度に基づいて前記イメージングデータの信号強度を補正する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記信号強度データに基づいて前記所定の部位のエッジの位置を検出し、前記所定の部位のエッジの位置から所定の距離離れた位置の信号強度を、前記所定の部位の信号強度として検出する、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを交互に収集し、
    前記補正手段は、
    i番目のナビゲータ信号により得られた信号強度と、n番目のナビゲータ信号により得られた信号強度とに基づいて、前記n番目のナビゲータ信号の直前又は直後に収集されたイメージングデータを補正する、請求項2又は3に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号と複数のイメージングデータとを交互に実行し、
    前記補正手段は、
    i番目のナビゲータ信号により得られた信号強度と、n番目のナビゲータ信号により得られた信号強度とに基づいて、前記n番目のナビゲータ信号とn+1番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータ、又は前記n番目のナビゲータ信号とn−1番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータを補正する、請求項2又は3に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記i番目のナビゲータ信号は、1番目のナビゲータ信号である、請求項4又は5に記載の磁気共鳴装置。
  7. 前記所定の部位の信号強度の時間変化を表すプロファイルを推定する推定手段を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  8. 前記補正手段は、
    前記ナビゲータ信号に基づいて前記第1の領域の信号強度を算出する信号強度算出手段を有し、
    前記信号強度に基づいて前記イメージングデータの信号強度を補正する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  9. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを交互に収集し、
    前記補正手段は、
    i番目のナビゲータ信号により得られた信号強度と、n番目のナビゲータ信号により得られた信号強度とに基づいて、前記n番目のナビゲータ信号の直前又は直後に収集されたイメージングデータを補正する、請求項8に記載の磁気共鳴装置。
  10. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号と複数のイメージングデータとを交互に実行し、
    前記補正手段は、
    i番目のナビゲータ信号により得られた信号強度と、n番目のナビゲータ信号により得られた信号強度とに基づいて、前記n番目のナビゲータ信号とn+1番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータ、又は前記n番目のナビゲータ信号とn−1番目のナビゲータ信号との間に収集されたイメージングデータを補正する、請求項8に記載の磁気共鳴装置。
  11. 前記i番目のナビゲータ信号は、1番目のナビゲータ信号である、請求項9又は10に記載の磁気共鳴装置。
  12. 前記第1の領域は、前記第2の領域と同じである、請求項8〜11のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  13. 前記所定の部位は、体動する部位であり、
    前記スキャン手段は、前記被検体が息止めをしている間に、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのスキャンを実行する、請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  14. 前記所定の部位は、体動する部位であり、
    前記スキャン手段は、呼吸信号を取得するためのプリスキャンと、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するための本スキャンとを実行し、
    前記ナビゲータ信号は、前記体動する部位のエッジの位置と、前記体動する部位の信号強度とを求めるために使用される、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  15. 前記呼吸信号に基づいて、前記イメージングデータを画像再構成用のデータとして採用するか否かを判断するときに使用される呼吸の範囲を設定し、
    本スキャンでは、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを交互に収集し、前記ナビゲータ信号により求められた前記体動する部位のエッジの位置が、前記呼吸の範囲に含まれている場合、前記ナビゲータ信号の直前又は直後に収集されたイメージングデータを、画像再構成用のデータとして採用する、請求項14に記載の磁気共鳴装置。
  16. 前記呼吸信号に基づいて前記体動する部位のエッジの基準位置を設定し、
    前記本スキャンでは、前記体動する部位のエッジの位置が前記基準位置に到達したときに、前記イメージングデータを収集する、請求項14に記載の磁気共鳴装置。
  17. 前記ナビゲータ信号および前記イメージングデータは別々のシーケンスで収集される、請求項1〜16のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  18. 前記ナビゲータ信号および前記イメージングデータは同じシーケンスで収集される、請求項1〜16のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  19. 被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集する磁気共鳴装置であって、
    前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータを収集するときに使用されるシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する補正手段と、
    を有する、磁気共鳴装置。
  20. 前記補正手段は、
    前記ナビゲータ信号に基づいて前記第1の領域の信号強度データを作成する信号強度データ作成手段と、
    前記信号強度データの中から前記所定の部位の信号強度を検出する検出手段とを有し、
    前記信号強度に基づいて前記フリップ角を補正する、請求項19に記載の磁気共鳴装置。
  21. 前記検出手段は、
    前記信号強度データに基づいて前記所定の部位のエッジの位置を検出し、前記所定の部位のエッジの位置から所定の距離離れた位置の信号強度を、前記所定の部位の信号強度として検出する、請求項20に記載の磁気共鳴装置。
  22. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号を収集するためのナビゲータシーケンスと、前記イメージングデータを収集するためのイメージングシーケンスとを交互に実行し、
    前記補正手段は、
    i番目のナビゲータ信号により得られた信号強度と、n番目のナビゲータ信号により得られた信号強度とに基づいて、前記n番目のナビゲータ信号の直後に実行されるイメージングシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する、請求項20又は21に記載の磁気共鳴装置。
  23. 前記i番目のナビゲータ信号は、1番目のナビゲータ信号である、請求項22に記載の磁気共鳴装置。
  24. 前記補正手段は、
    前記ナビゲータ信号に基づいて前記第1の領域の信号強度を算出する信号強度算出手段を有し、
    前記信号強度に基づいて前記フリップ角を補正する、請求項19に記載の磁気共鳴装置。
  25. 前記スキャン手段は、
    前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するためのシーケンスを複数回実行し、
    前記補正手段は、
    n番目のシーケンスのナビゲータ信号により得られた信号強度を補正し、補正された信号強度に基づいて、n+1番目のシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する、請求項24に記載の磁気共鳴装置。
  26. 前記第1の領域は、前記第2の領域と同じである、請求項24又は25に記載の磁気共鳴装置。
  27. 前記所定の部位は、体動する部位であり、
    前記スキャン手段は、前記被検体が息止めをしている間に、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集する、請求項19〜26のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  28. 前記所定の部位は、体動する部位であり、
    前記スキャン手段は、呼吸信号を取得するためのプリスキャンと、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを収集するための本スキャンとを実行し、
    前記ナビゲータ信号は、前記体動する部位のエッジの位置と、前記体動する部位の信号強度とを求めるために使用される、請求項19〜21のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  29. 前記呼吸信号に基づいて、前記イメージングデータを画像再構成用のデータとして採用するか否かを判断するときに使用される呼吸の範囲を設定し、
    本スキャンでは、前記ナビゲータ信号と前記イメージングデータとを交互に収集し、前記ナビゲータ信号により求められた前記体動する部位のエッジの位置が、前記呼吸の範囲に含まれている場合、前記ナビゲータ信号の直前又は直後に収集されたイメージングデータを、画像再構成用のデータとして採用する、請求項28に記載の磁気共鳴装置。
  30. 前記呼吸信号に基づいて前記体動する部位のエッジの基準位置を設定し、
    前記本スキャンでは、前記体動する部位のエッジの位置が前記基準位置に到達したときに、前記イメージングデータを収集する、請求項28に記載の磁気共鳴装置。
  31. 前記被検体に造影剤を注入し、前記ナビゲータ信号および前記イメージングデータとを収集する、請求項1〜30のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  32. 被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
    前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータの信号強度を補正する補正処理と、
    信号強度が補正されたイメージングデータに基づいて画像再構成を行う再構成処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
  33. 被検体の所定の部位を含む第1の領域からナビゲータ信号を収集するとともに、前記所定の部位を含む第2の領域から前記所定の部位の画像を再構成するときに使用されるイメージングデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置のプログラムであって、
    前記ナビゲータ信号に基づいて、前記イメージングデータを収集するときに使用されるシーケンスのRFパルスのフリップ角を補正する補正処理、
    を計算機に実行させるためのプログラム。

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