JP3684297B2 - 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 - Google Patents
紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3684297B2 JP3684297B2 JP04427398A JP4427398A JP3684297B2 JP 3684297 B2 JP3684297 B2 JP 3684297B2 JP 04427398 A JP04427398 A JP 04427398A JP 4427398 A JP4427398 A JP 4427398A JP 3684297 B2 JP3684297 B2 JP 3684297B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle
- particles
- basic aluminum
- shaped
- aluminum carbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、新規な粒子構造を有する塩基性炭酸アルミニウム塩粒子、非晶質アルミナ粒子、γ−アルミナ粒子及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンモニウムドーソナイトは、下記式
NH4 AlO(OH)HCO3 ‥(2)
又は
NH4 Al(OH)2 CO3 ‥(3)
で表される化合物であって、アルミナ焼結体製造用原料として着目されている物質である。
【0003】
この化合物の合成法についても種々の提案があり、特表昭63−500794号公報には、アルミニウム塩粒子をpH9〜12において水酸化アンモニウム及び炭酸アンモニウムの水溶液をもって処理して、アルミニウム塩の少なくとも実質的割合をヒドロキシ炭酸アルミニウムアンモニウムに変換させる反応を生じさせ、次いで前記 ヒドロキシ炭酸アルミニウムアンモニウムを少なくとも2時間、150℃〜400℃に加熱して前記アルミナへのその分解を起こさせることを特徴とするBET表面積少なくとも300m2 /gを有するアルミナの製造方法が記載されている。
【0004】
更に、特開昭63−100017号公報には、重炭酸アンモニウムと塩化アルミニウム乃至硝酸アルミニウムを水溶液中で反応してアンモニウムドーソナイトを生成させるに当たり、反応母液中にアンモニウムドーソナイトを0.1−5%の割合で溶存させ、反応系の温度を45−60℃に維持しながら、塩化アルミニウム6水和物または硝酸アルミニウム9水和物、あるいはこれらの混合物の0.4モル濃度以上の水溶液と、重炭酸アンモニウムの2.0モル濃度以上の水溶液をアルミニウムとアンモニウムイオンのモル比が1:4〜6となるように同時に滴下し、反応系における重炭酸アンモニウムのモル濃度を0.2〜1.0の範囲に規制して反応させることを特徴とするアンモニウムドーソナイトの製法が記載されている。
【0005】
また、特開昭58−26029号公報には、0.02mol /L以下の希薄な塩化アルミニウム水溶液と、2mol /L以上の濃厚な重炭酸アンモニウム水溶液とを混合し、更にこの混合水溶液に、温度40〜60℃で、2mol /L以下の濃厚な塩化アルミ水溶液を加えて、NH4 AlCO3 (OH)2 の結晶を生成させ、この結晶を温度1000℃以下で焼成することを特徴とするγ−アルミナの製法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、公知のアンモニウムドーソナイトは、ナトリウムドーソナイトの場合と同様であるが、結晶がイガ栗状あるいは繊維状の形態となる傾向が大きく、アンモニウムドーソナイトあるいはその乾燥乃至焼成で得られた水和アルミナ乃至アルミナを樹脂配合剤等の用途に使用する場合の障害となっていた。
【0007】
本発明者らは、以下に述べる特定化学組成の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は、紡錘型の定形粒子構造として合成可能であること、及びこの塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩を乾燥乃至焼成すると、上記の定形粒子構造を維持したまま、塩基性炭酸アルミニウム水素塩、非晶質アルミナ乃至γ−アルミナに転化できることを見いだした。
【0008】
すなわち、本発明の目的は紡錘形の定形粒子構造を有し、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散液としての取り扱い性や樹脂への配合性等に優れた塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水素塩粒子、非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子を提供するにある。
さらにポリ塩化アルミニウムと重炭酸アンモニウムから紡錘形塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水素塩粒子を製造する方法を提供する。
本発明の他の目的は保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤、セラミック用配合剤として有用な塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩乃至水素塩粒子、非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記式(1)
(M)xAl(OH)3+x−2y(CO3)y・mH2O ‥(1)
式中、Mはアンモニウム及び/または水素原子であり、
xは0.4以上1.0未満の数であり、yは0.1以上1.0未満の数であり、
mは3以下の数である、
で表される化学組成を有し、下記のX線回折像
面間隔(オングストローム) 相対強度
5.9 VS
4.1 w
3.4 S
3.3 m
2.8乃至3.0 m
2.6乃至2.7 w
2.5乃至2.6 m
2.1乃至2.2 w
2.0乃至2.1 w
1.8乃至1.9 w
表中、VSは非常に強い、Sは強い、mは中程に強い、wは弱い、をそれぞれ示し ている、
を有すると共に、アスペクト比が1乃至8の紡錘形粒子がランダムに分散した分散構造を有することを特徴とする塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子が提供される。
さらに、塩基度が40乃至60のポリ塩化アルミニウムの水溶液に、撹拌下、重炭酸アンモニウムを添加し30℃乃至75℃の温度で反応して得ることを特徴とする上記の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子の製造方法が提供される。
本発明によればまた、上記の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を150乃至600℃の温度で熱処理することにより、酸化物基準で50重量%以上のアルミナ分を含有し、100乃至1000m2/gのBET比表面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構造を有する非晶質アルミナ粒子の製造する方法が提供される。
本発明によれば更に、上記の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を600乃至1000℃の温度で熱処理することにより、γ−アルミナから成り、50乃至700m2/gのBET比表面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構造を有するアルミナ粒子を製造する方法が提供される。
【0010】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム塩粒子は保温剤として有用であり、また本発明の非晶質アルミナ粒子は保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤として有用であり、さらに本発明のγ−アルミナ粒子は樹脂配合剤、セラミック用配合剤として有用である。
【0011】
【発明の実施形態】
[作用]
本発明の塩基性炭酸アルミニウム塩は、下記式(1)
(M)xAl(OH)3+x−2y(CO3)y・mH2O ‥(1)
式中、Mはアンモニウム及び/または水素原子であり、
xは0.4以上1.0未満の数であり、yは0.1以上1.0未満の数であり、
mは3以下の数である、
で表される化学組成を有することが一つの特徴である。公知のアンモニウムドーソナイトは前記式(1)においてx=1及びy=1の組成となっているが、本発明の塩基性炭酸アルミニウム塩は、x及びyが1よりもかなり小さい値となっている。
【0012】
アンモニウムドーソナイトの合成に際して、アンモニウムドーソナイトと共にベーマイトが副生する場合があることは、従来技術においてもすでに指摘されているところであるが、本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩はアンモニウムカチオン及び炭酸根の量が少ないにも関わらず、ベーマイトが副生しているとは認められない。
【0013】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩のX線回折像を図1に示す。
【0014】
図2は、本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の走査型電子顕微鏡写真を示す。この図2から本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は従来の針状あるいはイガ栗状粒子とはまったく異なった紡錘形の粒子構造を示し、このような粒子がランダムに分散した分散構造を有していることが明らかである。
【0015】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩はアスペクト比が1乃至8、特に2乃至5の範囲にあり、その短軸方向の一次粒径は0.01μm乃至2.0μm、特に0.1μm乃至0.6μmの範囲にある。
【0016】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は、粒子径が微細でありながら、個々の粒子が独立して明確な紡錘体形状を示し、粒子相互の凝集が実質的になく、粒度分布も均整であり、樹脂フィルムのフィラーとして練り込み、延伸を行った場合、不定形や球状のフィラーよりもボイド(空気の抱き込み)が起こりにくいという特徴がある。
【0017】
このため、本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は洗浄に対しての濾過性も良好であり、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散液としての取り扱い性や樹脂への配合性等に優れている。
【0018】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の赤外吸収スペクトルを図3に示す。この塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩は波数1000cm-1近辺や遠赤外域に水酸基や炭酸根の特性吸収を有しており、保温剤としての用途に有用である。
【0019】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の熱重量分析のチャートを図4に示す。図4に示すとおり、温度が150℃を越えるとアンモニア及び炭酸ガスが徐々に脱離し始めるが、温度が170℃を越えるとアンモニア及び炭酸ガスの脱離が急激に進行し、非晶質化する。温度が800℃を越えると、γ−アルミナとなり、温度が更に1200℃を越えるとα−アルミナに変化する。
本発明の塩基性炭酸アンモニウム塩において、アンモニアが離脱した後には、水素型の塩となっている。
【0020】
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩では、これらの焼成工程において、γ−アルミナまでの段階においては紡錘状の粒子構造がそのまま維持されるという利点があり、非晶質アルミナ乃至γ−アルミナ粒子としても、塩基性炭酸アルミニウム塩粒子として既に指摘したのと同様の利点が奏される。
【0021】
図6は本発明の非晶質アルミナの走査型電子顕微鏡写真であり、図7は本発明の非晶質アルミナのX線回折像であり、図8は本発明の非晶質アルミナの赤外線吸収スペクトルである。図6から、この非晶質アルミナ粒子においては、紡錘型の粒子構造が維持されていることが分かる。
【0022】
本発明の非晶質アルミナは、酸化物基準で50重量%以上のアルミナ分を有してる。この非晶質アルミナでは、アンモニア及び炭酸根が離脱しているにもかかわらず、なお紡錘状の形態が保持されていることが着目されるべきである。
【0023】
この非晶質アルミナでは、アンモニア及び炭酸根の離脱に伴う空孔が形成されており、これにより100乃至1000m2 /g特に350乃至700のm2 /gの高いBET比表面積を有している。
【0024】
図8の赤外線吸収スペクトルから、この非晶質アルミナは波数 1000cm-1付近に大きな吸収ピークを有していて、保温剤として有用であることが理解される。
【0025】
図9は本発明のγ−アルミナの走査型電子顕微鏡写真であり、図10は本発明のγ−アルミナのX線回折像であり、図11は本発明のγ−アルミナの赤外線吸収スペクトルである。
【0026】
このγ−アルミナでは、アンモニア及び炭酸根に加えて水和水も脱離しているにもかかわらず、なお紡錘状の形態が保持されていることが着目されるべきである。このγ−アルミナでは、高温の焼成により細孔の収縮が生じていると思われるが、それにもかかわらず、尚50乃至700m2/g特に200乃至350m2 /gのBET比表面積を保持している。
【0027】
[製造法]
本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子は、次のように製造することができる。
【0028】
塩基度が40乃至60、好ましくは50乃至60のポリ塩化アルミニウムの水溶液に、撹拌下に重炭酸アンモニウムの水溶液を添加し、炭酸ガスの発生が低下した段階で30℃乃至75℃の温度に加熱反応させる。
塩基度が60より大きくなると水酸化アルミニウムが不純物として混入する、また40より低い場合、紡錘形結晶が得られにくい傾向にある。
ポリ塩化アルミニウムの濃度は0.01乃至1モル/リットルの範囲が適当であり、0.15乃至0.5モル/リットルが好適である。重炭酸アンモニウムの濃度は0.1モル/リットル以上の範囲が適当であり、1モル/リットル以上が好適である。
【0029】
ポリ塩化アルミニウム及び重炭酸アンモニウムの濃度が上記範囲を下回る場合、粗大な板状結晶と不定形粒子とが混じったものが生成する傾向があり、一方上記範囲を上回る場合、撹拌が困難となって塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の形成が困難となる。
【0030】
反応温度が30℃乃至75℃にあることも重要であり、上記範囲を上回るとベーマイトが副生する傾向があり、上記範囲を下回ると塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子の生成そのものが困難となる。反応時間は、特に制限はないが、一般に1乃至24時間程度が適当である。
【0031】
反応により生成する塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子は、母液より固液分離し、必要により水洗、乾燥して製品とする。乾燥は、110℃以下の温度で行うのがよい。
【0032】
本発明の非晶質アルミナ粒子は、塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を150乃至600℃の温度で、0.5時間以上熱処理し、アンモニア成分、炭酸根、水分を放出させることにより得られる。
【0033】
本発明のγ−アルミナは、塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子或いは前記非晶質水和アルミナ粒子を、600乃至1000℃の温度で、0.5時間以上熱処理することにより得られる。
【0034】
[用途]
本発明の塩基性炭酸アルミニウム塩粒子は、紡錘型の定形粒子構造を有し、粉体としての取り扱いが容易であり、また、樹脂等への配合及び分散が容易であるという特徴がある。
塩基性炭酸アルミニウム塩粒子は、赤外線吸収性を有するので保温剤としての用途に有用で、インクジェット記録紙用填剤としても用いられる。また、非晶質アルミナ粒子は、保温剤、樹脂配合剤、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤としての用途に有用であり、更に、γ−アルミナは、樹脂配合剤、セラミック用配合剤等として有用である。
【0035】
塩基性炭酸アルミニウム塩粒子、非晶質アルミナ粒子或いは、γ−アルミナは、そのまま保温剤、樹脂配合剤等として使用し得るのは勿論のことであるが、これらの粒子の表面を、予め20重量%以下、特に5乃至15重量%の表面処理剤で処理しておくと、樹脂中への分散性が向上し、透光性も更に向上するので好ましい。
【0036】
かかる表面処理剤としては、シラン系、アルミニウム系、チタン系或いはジルコニウム系のカップリング剤が挙げられる。
【0037】
また、表面処理剤の好適なものとして、脂肪酸、樹脂酸、金属石鹸或いは樹脂酸石鹸等があり、例えばステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の脂肪酸、アビエチン酸等の樹脂酸、脂肪酸或いは樹脂酸のカルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、バリウム塩等の金属石鹸が好適に使用される。更に、各種ワックス類、未変性乃至変性の各種樹脂(例えばロジン、石油樹脂等)等のコーテイング剤も使用できる。
【0038】
更に、改質用無機系助剤として、エアロジル、疎水処理エアロジル等の微粒子シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、カルシア、マグネシア、チタニア等の金属酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩、A型、P型等の合成ゼオライト及びその酸処理物又はその金属イオン交換物から成る定形粒子を、塩基性炭酸アルミニウム複塩に外添(ブレンド乃至マブシ)して使用することもできる。
【0039】
更にまた、アニオン系、ノニオン系、カチオン系、両性系の界面活性剤で塩基性炭酸アルミニウム複塩を表面処理し、樹脂中への分散性を向上させると共に、配合フィルムに防曇性を付与することもできる。
【0040】
本発明によれば、上記塩基性炭酸アルミニウム塩粒子或いは非晶質アルミナ粒子を、保温剤として、熱可塑性樹脂に対して、熱可塑性樹脂100重量部当たり0.01乃至30重量部、特に1乃至10重量部の量で配合し、農業用フィルム等の用途に供する。
【0041】
熱可塑性樹脂としては、メタロセン触媒等の触媒を使用して合成した樹脂はもちろん、例えば、ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオキサイド等あるいはそれらの混合物のいずれかでもよい。
【0042】
本発明では、これらの樹脂の内でも、オレフィン系樹脂に用いた場合に効果が著しく、オレフィン系樹脂としては、例えば低−・中−・高密度の或いは線状低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、ピロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同志のランダムあるいはブロック共重合体等を挙げることが出来る。
【0043】
熱可塑性樹脂に塩基性炭酸アルミニウム塩粒子或いは非晶質アルミナ粒子を配合するには、ドライブレンド或いはメルトブレンド方式を採用することができ、一般には、これらの粒子を樹脂中に高濃度に配合したマスターバッチを製造し、このマスターバッチを未配合の樹脂に配合するのが望ましい。
【0044】
本発明の保温剤を配合した樹脂組成物には、それ自体公知の各種添加剤、例えば安定剤、安定助剤、防曇剤、滑剤、紫外線吸収剤、可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、造核剤、充填剤等を配合併用することができる。
【0045】
フィルムの成形は、本発明の保温剤配合樹脂組成物を押出機で溶融混練した後、ダイを通して押し出し、インフレーション製膜法、T−ダイ法等により行うことができる。このフィルムは単層のフィルムであってもよいし、多層の積層フィルムであってもよく、後者の積層フィルムは、共押出により得られる。積層フィルムは、本発明の保温剤配合樹脂を中間層、未配合樹脂を内外層とすることもできる。
【0046】
また、本発明の非晶質アルミナ粒子や、γ−アルミナは、水分、各種ガス、イオン等に対する吸着力が大きく、しかもこの活性アルミナは吸着サイトの面積が大きいため、乾燥剤、各種ガス或いはイオンに対する吸着剤、脱臭剤等の用途に有用である。
【0047】
更に、本発明の非晶質アルミナ粒子や、γ−アルミナは、定形粒子であり、樹脂への配合性及び分散性に優れているため、例えば、各種プラチックフィルム用アンチブロッキング剤(AB剤)として応用した場合、少ない添加量で効果的なアンチブロッキング性を付与することが出来る。また、比表面積が大きいため、樹脂中の異臭成分、或いは目やに等の分解成分の吸着によって、表面が平滑かつ光沢に優れ、香味保持性にも優れたたプラスチックフィルムが得られる。また、樹脂の屈折率の関係から、特にポリエステル、アクリル、塩ビ樹脂をはじめ、各種エンジニアリングプラスチック等に有用で、例えば、結晶性ポリエステルフィルムではアルミナ水和物の屈折率とほとんど一致するため透明性に優れたフィルムを製造することが可能である。
【0048】
インクジェット記録紙では、紙面に付着したインク滴が速やかに紙表層内に吸収されること、紙面上でのインク滴の広がりや滲みが抑制されること、濃度のある鮮明な画像が形成されること、及びその画像が諸堅ロウ性に優れていることが要求されるが、本発明による非晶質アルミナ粒子やγ−アルミナは比表面積が大きく、しかも高い細孔容積を保持することから、記録紙表面に塗工層を設けあるいは記録紙に内添せしめることによって、紙面上でのインキドットの広がりを抑え、記録濃度を高く保つことが出来る。また、屈折率が高いため、記録紙自身の隠蔽性を向上せしめインクの裏抜け防止を図ることが出来る。
【0049】
更に、本発明のγ−アルミナは、定形粒子で、粉体としての特性に優れているので、各種セラミック用の配合剤としても有用である。
【0050】
【実施例】
本発明を次の例でより具体的に説明する。
尚、各試験方法は次の方法により行った。
【0051】
(1)アスペクト比測定試験
日立(株)製走査電子顕微鏡S−570を用いて、制限視野像中の粒子長径と粒子短径(最大値)の比をアスペクト比として求めた。
(2)BET比表面積
カルロエルバ社製Sorptomatic Series 1800を使用し測定した。
(3)吸油量測定
JIS−K−5101−19に準拠して測定した。
(4)平均粒径測定試験
平均粒径(メジアン径;μm)はコールターカウンター社製のレーザー回折型粒子サイズアナライザー(コールターR LS130)を用いて測定した。
(5)分散性
厚さ0.2mmの試料板を光学顕微鏡の試料台に置き、試料透過光を垂直に見た、倍率60倍の顕微鏡視野内のシート中に分散している試料粒子の粒度分布を目視判定する。
分散状態評価
良い ◎>○>△>× 悪い
(6)屈折率
予めアッベ屈折計を用いて、屈折率既知の溶媒(α−ブロムナフタレン、ケロシン)を調整する。次いでLarsenの油浸法に従って、試料粉末数mgをスライドガラスの上に採り、屈折率既知の溶媒を1滴加えて、カバーガラスをかけ、溶媒を十分浸漬させた後、光学顕微鏡でベッケ線の移動を観察し求める。
(7)嵩密度測定
JlS−K−6721に準拠して測定した。
(8)X線回折測定試験
理学(株)製のガイガ−フレックスRAD−1Bシステムを用いて下記の条件で測定した。
タ−ゲット Cu
フィルタ− Ni
電圧 35kv
電流 15mA
カウントフルスケ−ル 8000c/s
走査速度 2deg/min
タイムコンスタント 1sec
スリット DS1deg RS0.3mm SS1deg
照射 6deg
(9)赤外線吸収スペクトル分析試験
日本分光(株)製のA−302型赤外吸収スペクトル分析装置を用いて110℃乾燥物試料について測定した。
(10)熱重量分析試験
理学(株)製TAS−100−TG8110を用いて測定した。測定条件としては、標準物質α−Al2 O3 、昇温速度10℃/分、空気雰囲気の110乃至800℃迄の範囲での熱分析を行なった。
(11)塩基度測定
ポリ塩化アルミニウムの組成式(4)を用いて
Al2 (OH)x・Cly・(SO4 )z ・・・(4)
下記式(5)で塩基度を定義する。
1/6(6−y−2z)×100=塩基度 ・・・(5)
【0052】
(実施例1)
塩基度が58.6のポリ塩化アルミニウム水溶液( Al2 O3 換算10.3%)250.0gに水4000mlを添加した後、攪拌下、重炭酸アンモニウム 381.6gを添加した。その後57℃に加温し約24時間 反応し、得られたスラリー状生成物を濾過、水洗した。そして、110℃で乾燥後粉砕し紡錘形アンモニウムドーソナイト(試料1)の粉末を得た。
さらにこの粉末をステアリン酸亜鉛で表面処理したものを試料1−2とした。
分析の結果、この試料1の化学組成は次式(4)で表され、試料1のBET表面積、アスペクト比、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、X線回折像を図1に、走査型電子顕微鏡写真を図2に、赤外線吸収スペクトルを図3に、熱重量分析チャートを図4に示す。
(NH3)x Al(OH)z(CO3)y・mH2O ‥(4)
x=0.67 z=2.15 y=0.76 m=1.2
【0053】
(実施例2)
実施例1のポリ塩化アルミニウム水溶液を101.9g、重炭酸アンモニウム1.95gに変更した以外は実施例1と同様にし、反応させた。得られたスラリー状生成物を濾過、水洗した。そして、110℃で乾燥後粉砕し紡錘形アンモニウムドーソナイト(試料2)の粉末を得た。
分析の結果、この試料2の化学組成は次式(5)で表され、試料2のBET表面積、アスペクト、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、走査型電子顕微鏡写真を図5に示す。
(NH3)x Al(OH)z(CO3)y・mH2O ‥(5)
x=0.82 z=2.28 y=0.77 m=1.2
【0054】
(実施例3)
更に、試料1粉末を300℃で2.0時間焼成し紡錘形非晶質アルミナ(試料3)を得た。
図6のX線回折スペクトルからも解る通り、試料3は非晶質アルミナである。
試料3のBET表面積、アスペクト比、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、X線回折スペクトルを図6に、走査型電子顕微鏡写真を図7に、赤外線吸収スペクトルを図8に示す。
【0055】
(実施例4)
また、試料1粉末を800℃で2.0時間焼成し紡錘形γ−アルミナ(試料4)を得た。
試料4のX線回折スペクトルを図9に示す。
試料4のBET表面積、アスペクト比、細孔容積、吸油量、平均粒径、分散性を表1に示し、X線回折像を図9に、走査型電子顕微鏡写真を図10に示す。
【0056】
(比較例1)
アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2 O3 として2.8%、Na2 Oとして2.3%)1,815gに撹拌下、水酸化ナトリウム(NaOH含量が96%)88.8gと炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 含量が99%)84g及び尿素(NH2 CONH2 含有97%)600.6gとを加え溶解させた。次いでこの溶液を撹拌下に90℃に加温させて20時間反応後、乾燥粉砕して繊維状の粉末(試料5)を得た。
試料5のBET表面積、アスペクト、吸油量、分散性を表1に示し、走査型電子顕微鏡写真を図11に示す。
【0057】
(比較例2)
塩化アルミニウム(塩基度5以下)の水溶液(0.2mol /L)を攪拌し、重炭酸アンモニウム80gを添加した。その後50℃で約48時間 反応させた。得られたスラリー状生成物を濾過、水洗し粉末を得た。
分析の結果、この試料粉末は繊維状(アスペクト比15)の棒状結晶と不定形の粉末の混合物であった。
【0058】
【表1】
【0059】
(応用例1−1)
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)に対して下記の配合物をヘンシルミキサーで撹拌混合し、得られた混合物を二軸押出機に供給して加工温度150℃でペレットにし、次いでインフレーション成形を行い、幅250mm、厚さ100μmのフィルムを得た、比較として市販の微粉シリカ(不定形)、ゼオライト(立方体粒子)を用いて比較フィルムを得た。このときの分散性評価を表1に示す。
<配合>
EVA(酢酸ビニル含有量15%、MI=1.5) 100重量部
紫外線吸収剤 0.1重量部
抗酸化剤 0.1重量部
試料1〜3・微粉シリカ・ゼオライト 5重量部
【0060】
(応用例1−2)
ポリエチレン樹脂に対して下記の配合物をヘンシルミキサーで撹拌混合し、得られた混合物を二軸押出機に供給して加工温度160℃でペレットにし、次いでインフレーション成形を行い、幅250mm、厚さ100μmのフィルムを得た、比較として市販の微粉シリカ(不定形)、ゼオライト(立方体粒子)を用いて比較フィルムを得た。
【0061】
得られた試料フイルムで直径20cmの半円筒の長さ1mのトンネル枠を地面上に設置し、日中太陽光にあて、その後トンネル枠内の中央部の夜間(午前3時)における温度を測定し、保温剤未配合のEVAフイルムによる同様のトンネル枠内の温度を基準に、各試料フィルのム温度差(ΔT)を測定した。
その結果を表2に示す。なお本発明においては、このΔT値が大きい程、保温性が高いものといえる。
また、本発明品は紡錘形であることから、フィルムにした場合にボイド(発泡、空気抱き込み)も発生しなかった。
【0062】
【表2】
【0063】
(応用例2)吸着剤
(案)脱臭試験方法(吸着容量)
ガス採取用シリコンゴム栓付き1.8リットル密閉ガラス容器に試料を一定量秤取した。次に注射器にて硫化水素ガス及びアンモニアガスを一定量添加し24時間後ガス検知管により容器中のガス濃度を測定した。測定結果より吸着容量を算出した、その結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】
(応用例3)インクジェット
各試料、市販の微粉シリカ各100部に対して、バインダー(PVA117クラレ製)35部、分散剤(ポリテェーA−550ライオン製)0.2部、その全量が15%濃度になるように水を加え、その後ホモディスパーにて分散させる。この調整した塗液をPPC用紙(45g/m2)にコーティングロッド(No.14)を用いて塗布(塗布量約9g/m2)した。乾燥は、室温にて一晩乾燥した後、110℃恒温乾燥機にて30sec乾燥して塗布紙を得る。得られた塗布紙をCanon製BJC−600Jにてテストパターンを印字し、発色濃度を富士フイルム製Fuji Standard Densitometer FSD-103 で測定した(数値の大きい方が発色度が良い)。その結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、紡錘形の定形粒子構造を有し、優れた顔料性を有し、粉体あるいは分散液としての取り扱い性や樹脂への配合性等に優れた塩基性炭酸アルミニウム塩粒子が得られた。この塩基性炭酸アルミニウム塩粒子は、熱処理により、上記定形粒子構造を維持しながら、比表面積の大きい非晶質アルミナ粒子並びにγ−アルミナ粒子に転化することができる。
本発明の塩基性炭酸アルミニウム塩粒子や非晶質アルミナ粒子は、優れた赤外線吸収性を有しており、保温剤としての用途に有用である。また、粒子が定形性を有するので、樹脂配合剤として使用でき、更に大きい表面活性を利用して、吸着剤、インクジェット記録紙用填剤、セラミック用配合剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩のX線回折像である。
【図2】実施例1の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)である。
【図3】実施例1の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の赤外吸収スペクトルである。
【図4】実施例1の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の熱重量分析を示す図である。
【図5】実施例2の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩の走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)である。
【図6】実施例3の非晶質アルミナのX線回折像である。
【図7】実施例3の非晶質アルミナの走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)である。
【図8】実施例3の非晶質アルミナの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図9】実施例4のγ−アルミナのX線回折像である。
【図10】実施例4のγ−アルミナの走査型電子顕微鏡写真(倍率20000倍)である。
【図11】比較例1の繊維状ドーソナイトの走査型電子顕微鏡写真(倍率5000倍)である。
Claims (4)
- 下記式(1)
(M)xAl(OH)3+x−2y(CO3)y・mH2O ‥(1)
式中、Mはアンモニウム及び/または水素原子であり、
xは0.4以上1.0未満の数であり、yは0.1以上1.0未満の数であり、
mは3以下の数である、
で表される化学組成を有し、下記のX線回折像
面間隔(オングストローム) 相対強度
5.9 VS
4.1 w
3.4 S
3.3 m
2.8乃至3.0 m
2.6乃至2.7 w
2.5乃至2.6 m
2.1乃至2.2 w
2.0乃至2.1 w
1.8乃至1.9 w
表中、VSは非常に強い、Sは強い、mは中程に強い、wは弱い、をそれぞれ示し ている、
を有すると共に、アスペクト比が1乃至8の紡錘形粒子がランダムに分散した分散構造を有することを特徴とする塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子。 - 塩基度が40乃至60のポリ塩化アルミニウムの水溶液に、撹拌下、重炭酸アンモニウムを添加し30℃乃至75℃の温度で反応して得ることを特徴とする請求項1に記載の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子の製造方法。
- 請求項1に記載の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を150乃至600℃の温度で熱処理することにより、酸化物基準で50重量%以上のアルミナ分を含有し、100乃至1000m2/gのBET比表面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構造を有する非晶質アルミナ粒子を製造する方法。
- 請求項1に記載の塩基性炭酸アルミニウム・アンモニウム塩粒子を600乃至1000℃の温度で熱処理することにより、γ−アルミナから成り、50乃至700m2/gのBET比表面積を有し、アスペクト比が、1乃至8の紡錘形粒子構造を有するアルミナ粒子を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04427398A JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04427398A JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11228132A JPH11228132A (ja) | 1999-08-24 |
JP3684297B2 true JP3684297B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=12686914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04427398A Expired - Fee Related JP3684297B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3684297B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4199859B2 (ja) * | 1998-10-14 | 2008-12-24 | 水澤化学工業株式会社 | 透明な活性アルミナの製造法 |
US7067105B2 (en) | 1999-12-27 | 2006-06-27 | Showa Denko K.K. | Alumina particles, production process thereof, composition comprising the particles and alumina slurry for polishing |
US7947250B2 (en) * | 2008-12-11 | 2011-05-24 | Uop Llc | Process for conversion of aluminum oxide hydroxide |
EP2550235B1 (en) * | 2010-03-22 | 2019-07-03 | Brigham Young University | Method for making highly porous, stable aluminium oxide with a controlled pore structure |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP04427398A patent/JP3684297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11228132A (ja) | 1999-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6034399B2 (ja) | 層状複水酸化物の変性 | |
US5437720A (en) | Spheroidal aggregate of platy synthetic hydrotalcite | |
RU2600378C2 (ru) | Мелкие частицы гидроталькита | |
DE4301945A1 (ja) | ||
JP2007131858A (ja) | ハイドロタルサイト粒子の耐熱劣化剤としての使用 | |
EP2099714A1 (de) | Kalzium-karbonato-hydroxodialuminate mit hexagonal-plättchenförmigen kristallhabitus | |
JP3910495B2 (ja) | 塩基性炭酸マグネシウム及びその製造方法、並びに該塩基性炭酸マグネシウムを含有する組成物又は構造体 | |
JP3050937B2 (ja) | 非晶質シリカ系充填剤 | |
JP7132800B2 (ja) | 水酸化マグネシウム粒子及びその製造方法 | |
KR100449964B1 (ko) | 수지용첨가제,그제조방법,및그첨가제를사용한올레핀수지조성물 | |
ES2751278T3 (es) | Nueva solución sólida a base de hidróxido de magnesio y composición de resina y precursor para óxido de magnesio altamente activo que incluye los mismos | |
JP4338470B2 (ja) | ハイドロタルサイト粒子及びその製造方法 | |
JP3684297B2 (ja) | 紡錘形塩基性炭酸アルミニウム塩粒子及びその製造方法、紡錘形非晶質アルミナ粒子、紡錘形γ−アルミナ粒子及び用途 | |
JP3647959B2 (ja) | 非晶質シリカ系定形粒子の製造方法 | |
JP5272260B1 (ja) | 硫酸マグネシウム系乾燥剤及びその製造方法 | |
JP2001172608A (ja) | 極遠赤外乃至遠赤外線吸収複合金属多塩基性塩 | |
JP4088751B2 (ja) | Li−Al系層状複水酸化物複合粒子粉末及びその製造法 | |
JP2021006612A (ja) | 樹脂組成物、フィルム及び副生炭酸カルシウムの製造方法 | |
CA1262811A (en) | Fillers | |
JP3342905B2 (ja) | 多孔質球状ケイ酸塩粒子、その製造方法及びその用途 | |
JPH11228936A (ja) | 極遠赤外乃至遠赤外線吸収体 | |
JP2833827B2 (ja) | 樹脂用配合剤 | |
JP2000119017A (ja) | 透明な活性アルミナ及びその製造法並びに用途 | |
JP2004182861A (ja) | アンチブロッキング剤、及びそれを配合した樹脂組成物 | |
Rives et al. | Layered double hydroxides as nanofillers of composites and nanocomposite materials based on polyethylene |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |