JP3681265B2 - マッサ−ジ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は上向きに仰臥した利用者の背面をマッサ−ジするためのマッサ−ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のマッサ−ジ装置は、たとえば特公平2−23181号公報に示されるように矩形板状の基体を有し、この基体の上面には一対のガイドレ−ルが平行に設けられている。このガイドレ−ルの一端側には駆動装置が設けられている。この駆動装置は2つで対をなすとともに互いに逆方向に回転駆動される駆動プ−リを有する。
【0003】
上記ガイドレ−ルには通路が形成され、この通路にはベルトが挿通されている。このベルトは、一端部と他端部とが上記一対の駆動プ−リに巻回され、中途部は上記ガイドレ−ルの他端部に回転自在に設けられたロ−ラに係合されて折り返している。
【0004】
上記基体上には、回転自在に設けられたマッサ−ジロ−ラを有する支持体が上記ガイドレ−ルに沿って走行自在に設けられている。この保持体は上記ベルトに連結されている。
【0005】
したがって、上記駆動装置の一対の駆動プ−リが逆方向に回転駆動され、上記ベルトの一端部が一方の駆動プ−リに巻き取られ、他端部が他方の駆動プ−リから繰り出されることで上記ベルトが走行すると、このベルトの走行に上記保持体が連動するから、マッサ−ジロ−ラによって利用者の背面がマッサ−ジされるようになっている。
【0006】
ところで、このようなマッサ−ジ装置においては、一方の駆動プ−リによってベルトの一端部を巻き取り、他方の駆動プ−リからベルトを繰り出すことで上記ベルトとともに保持体を走行させるようにしている。
【0007】
しかしながら、上記一対の駆動プ−リは同じ速度で回転駆動されるようになっている。そのため、上記保持体がガイドレ−ルの一端側から他端側へ走行し、巻き取り側の駆動プ−リによるベルトの巻き取り量が多くなると、その外径寸法が大きくなる。
【0008】
したがって、一方の駆動プ−リが1回転することによって巻き取られるベルトの長さが長くなるものの、他方の駆動プ−リが1回転することで繰り出されるベルトの長さは短くなってくる。その結果、その長さの差によってベルトに発生する張力が大きくなるから、その張力でベルトが早期に損傷しやすいということがあったり、上記ロ−ラを介してガイドレ−ルに大きな圧縮力が発生するということもあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ガイドレ−ルに沿って設けられたベルトを往復走行させてマッサ−ジロ−ラが設けられた保持体を往復駆動するマッサ−ジ装置においては、上記ベルトの一端部を一対の駆動プ−リの一方で巻き取り、他方から繰り出すようにしているから、巻き取り量の変化によってベルトに大きな張力が発生するということがあった。
【0010】
この発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、巻き取り量の変化によってベルトに張力が発生すると、その張力で駆動プ−リに巻かれたベルトが引き出されるようにすることで、上記ベルトに発生する張力を緩和できるようにしたマッサ−ジ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、駆動装置によって走行駆動されるベルトに、マッサージローラが設けられた保持体を連結し、上記ベルトを往復駆動して上記保持体を連動させるマッサ−ジ装置において、
上記駆動装置は、上記ベルトの両端部がそれぞれ巻回された一対の駆動プ−リを有し、一方の駆動プ−リが上記ベルトを巻き取るときに他方の駆動プ−リに巻かれたベルトを繰り出すことで上記ベルトを走行させるようになっていて、
上記駆動プーリは、上記ベルトが巻回されるリング状部を有し、このリング状部は分離溝によって両端部が上記リング状部の径方向内方へ弾性変形可能な弾性変形部に分離形成された複数の円弧状部に分割されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記駆動プーリは、歯車の一側面にこの歯車と合成樹脂によって一体成形されていて、一対の駆動プーリは互いの歯車を噛合させて逆方向に回転駆動されることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、一側面に上記歯車が設けられた上記駆動プーリの他側面には上記リング状部から上記ベルトが外れるのを防止する押え板が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項1の発明によれば、駆動プ−リのベルトが巻回される部分には、ベルトに加わる張力によって弾性的に変形する弾性変形部が形成されているから、ベルトに所定以上の張力が加わると、上記弾性変形部はその張力によって弾性変形する。そのため、上記ベルトの駆動プ−リに巻回された部分は上記弾性変形部が弾性変形した長さ分だけ上記駆動プ−リから引き出されるから、ベルトに発生した張力が緩和されることになる。
請求項2と請求項3の発明によれば、請求項1に記載された弾性変形部を、簡単な構成で確実に駆動プ−リに設けることができる。
【0015】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図12はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1に示すマットレスタイプのマッサ−ジ装置は矩形平板状の基体1を備えている。この基体1は図2に示すように比較的硬質なウレタンフォ−ムなどによって形成された下層1aと、シ−ト状の合成樹脂を段ボ−ル状に形成し上記下層1aの上面に積層された中層1bと、ウレタンフォ−ムなどによって上記下層1aよりも柔らかく形成され上記中層1bの上面に積層された上層1cとの三層構造になっている。この上層1cは下層1aおよび中層1bよりも幅寸法が小さく形成されている。
【0016】
このような構成の上記基体1は、その各層1a〜1cが湾曲自在であるから、長手方向中途部から2つあるいは3つに折り曲げることが可能となっている。
上記基体1の上面の幅方向両端部の中層1bの上面には、ナイロンやポリプロピレンなどの柔軟な合成樹脂によって成形された一対のガイドレ−ル4が平行に離間して敷設されている。このガイドレ−ル4は図2、図3および図7(a)、(b)に示すように帯状の基部4aを有し、この基部4aの幅方向両端にはL字状の支持部4bが形成されている。上記基部4aの中途部の上下面にはそれぞれ一対のL字状片4cが対向して突設されている。それによって、上記基部4aの上下面にはそれぞれ通路4dが形成され、また上側の通路4dの側方は後述する車輪27の走行面4eとなっている。
【0017】
上記ガイドレ−ル4の支持部4bには、図2に示すように、中途部が上記中層1bに保持されたコ字状の保持具4fの両端部が係合している。それによって、上記ガイドレ−ル4は基体1に保持されている。
【0018】
上記ガイドレ−ル4の中途部の1か所あるいは2か所には、図7(a)、(b)に示すようにガイドレ−ル4の基部4aを除く部分に所定の間隔で複数のスリット5が形成されている。そのため、ガイドレ−ル4はそのスリット5の部分から上記基体1とともに折り曲げることができるようになっている。
【0019】
図1に示すように、上記基体1の長手方向一端側の上面には駆動装置10が設けられている。この駆動装置10はケ−ス11を有する。このケ−ス11内には減速機とモ−タとが一体化された駆動源12が設けられている。この駆動源12はケ−ス11の両側に設けられた各一対の歯車13をそれぞれ逆方向に回転駆動するようになっている。各歯車13にはそれぞれ駆動プ−リ14が一体的に設けられている。
【0020】
図9に示すように、各一対の駆動プ−リ14にはステンレス鋼などの金属帯からなるベルト15の両端部がそれぞれ巻回されている。上記ベルト15の中途部は上記ガイドレ−ル4の上側と下側の通路4dに挿通され、中途部は上記ガイドレ−ル4の端部に回転自在に設けられた反転体としてのロ−ラ16に掛けられている。
【0021】
上記駆動源12が作動して各一対の歯車13が逆方向に駆動されると、上記ベルト15は一方の歯車13の駆動プ−リ14から繰り出され、他方の歯車13の駆動プ−リ14に巻き取られる。それによって、上記ベルト15は上記通路4dに沿って走行駆動される。
【0022】
たとえば、図9において、一方の駆動プ−リ14が矢印X方向、他方の駆動プ−リ14がY方向に回転させられると、ベルト15の上側の通路4dに通された部分は矢印Zで示す方向に走行駆動されるようになっている。
【0023】
上記ベルト15は一定の走行範囲内で往復駆動されるようになっている。たとえば、ベルト15の走行距離を駆動プ−リ14の回転数などで検出し、その検出信号で上記駆動源12による歯車13の回転方向を変換して行われる。
【0024】
上記駆動プ−リ14は、たとえばナイロン(商品名)などの合成樹脂によって上記歯車13と一体成形されており、図12(a)、(b)、(c)に示すように上記歯車13の一側面には上記ベルト15が巻回されるリング状部142が一端面を固着して設けられている。このリング状部142の他端面にはベルト15が外れるのを防止する押え板143(図12(a)に示す)が設けられ、さらにリング状部142の内部にはリング状部142を補強する十字状の補強部材144が設けられている。
【0025】
上記リング状部142は4つの円弧状部145に分割されている。各円弧状部145の内面の中途部は上記補強部材144に結合されており、両端部は図12(a)に示すように分離溝146によってそれぞれ歯車13の側面および押え板143の側面から分離されている。それによって、上記円弧状部145の両端部はリング状部142の径方向内方へ弾性変形可能な弾性変形部としての可撓部147に形成されている。
【0026】
さらに、4つの円弧状部145のうちの1つには図12(c)に示すようにベルト15の端部をねじ148によって固着するための取付け凹部149が形成されている。
【0027】
したがって、駆動プ−リ14の外周面に径方向内方に向かう力が加わると、各円弧状部145の可撓部147が径方向内方に向かって弾性的に変形するようになっている。つまり、ベルト15に大きな張力が加わり、その張力が駆動プ−リ14の外周面に伝達されると、上記可撓部147が径方向内方へ弾性変形して駆動プ−リ14の外周長さが小さくなる。そのため、その長さ分だけ各駆動プ−リ14からベルト15が引き出されることになり、また張力が解除されれば元の状態に戻るようになっている。
【0028】
上記一対のガイドレ−ル4間には、図1に示すように第1の保持体21aと第2の保持体21bとが設けられている。各保持体21a、21bは図2に示すように支軸としての中空軸22を備えている。この中空軸22の両端部はサポ−ト23に形成された取付孔24に着脱自在に嵌着されている。この中空軸22にはねじ軸25が挿通されている。このねじ軸25の両端部は上記サポ−ト23の外面側に突出し、そこにはナット26が螺着されている。
【0029】
上記サポ−ト23の下端部両側には図3と図5に示すように一対の上記車輪27が支軸27aによって回転自在に設けられている。この車輪27は上述したごとく上記ガイドレ−ル4のガイド面4eを走行するようになっている。
【0030】
上記サポ−ト23の上部外面にはワイヤ30の両端部がねじ31によって固定されている。このワイヤ30の中途部は図8(a)と図5に示すように上記サポ−ト23の下部外面の中途部に設けられたガイド部材32の筒状の保持部33に通され、この保持部33を潰すことで固定され、さらに上記ワイヤ30の上記保持部33から導出された部分は図8(b)に示すように上記ベルト15の上面に固着された取付板34に形成された筒部34aに通され、この筒部34aをかして連結固定されている。それによって、上記ワイヤ30は上記取付板34を介して上記各保持体21a、21bを上記ベルト15の走行に連動させるようになっている。
【0031】
上記保持体21a、21bの中空軸22には図4と図5に示すように、側面形状がほぼW字状のそれぞれ一対のロ−ラ支持体35が揺動自在かつ上記中空軸22に外嵌されたカラ−36によって位置決めされて設けられている。上記第1の保持体21aに設けられた一対のロ−ラ支持体35は、第2の保持体21bに設けられた一対のロ−ラ支持体35よりも基体1の幅方向における間隔が大きく設定されている。
【0032】
上記ロ−ラ支持体35は、図4に示すようにその中途部に上記中空軸22に嵌挿される支持孔36が形成されたボス部37を有し、長手方向両端部の幅方向両端面にはそれぞれ第1の支軸38が突設されている。つまり、1つのロ−ラ支持体35には4本の第1の支軸38が設けられている。ロ−ラ支持体35の上記第1の支軸38と上記ボス部37との間は凹曲面39に形成されている。
【0033】
上記第1の支軸38にはロ−ラ軸受41が取り付けられる。このロ−ラ軸受41は側面形状がほぼT字状をなしていて、その中途部には上記第1の支軸38に回転自在に嵌合する第1の取付孔42が形成されている。上記第1の支軸38の基端部の外周面には第1のキ−43が形成され、上記取付孔42には上記第1のキ−43に係合する第1のキ−溝44が形成されている。上記第1のキ−43は周方向に40度の角度で設けられ、上記第1のキ−溝44は130度の角度で設けられている。したがって、上記ロ−ラ軸受41は上記第1の支軸38を支点として前後方向にそれぞれ45度の範囲で揺動可能となっている。
【0034】
上記ロ−ラ軸受41には上記第1の取付孔42と直交する方向である、その長手方向に沿って第2の取付孔45が穿設されている。この第2の取付孔45には図4に鎖線で示す第2の支軸46が両端部を突出させて回転自在に挿通されている。この第2の支軸46の両端部は断面がD字状にカットされていて、その部分にはブロック47がそれに形成された断面形状がD字状の第3の取付孔48を嵌合させて設けられている。このブロック47の、上記第3の取付孔48の軸線に対して直交する方向の両端面にはそれぞれロ−ラ支軸49が突設されている。
【0035】
上記第2の取付孔45の両端には第2のキ−溝51が周方向に80度にわたって形成され、上記ブロック47の端面には上記第2のキ−溝51に係合する第2のキ−52が周方向に40度にわたって形成されている。それによって、上記ブロック47、つまりロ−ラ支軸49は上記第2の支軸46とともに第2の取付孔45の軸線を中心として上記前後方向と交差する左右方向にそれぞれ20度の範囲で揺動可能となっている。
【0036】
各ロ−ラ軸49には図5と図6に示すように外周面に円弧状の突起53aを有するマッサ−ジロ−ラ53が回転自在に取り付けられている。つまり、各保持体21a、21bにはそれぞれ16個のマッサ−ジロ−ラ53が設けられ、これらマッサ−ジロ−ラ53は上記ロ−ラ軸受41とロ−ラ49とによって前後および左右方向に上述した範囲で揺動自在となっている。
【0037】
なお、上記ロ−ラ軸受41、ブロック47およびマッサ−ジロ−ラ53は、上記第1の支軸38、第2の支軸46およびロ−ラ支軸49の末端に、図示しないスプリングリングを取着することで抜出不能に保持されている。
【0038】
上記基体1の上面側および下面側は伸縮性の布地からなるカバ−54によって覆われている。このカバ−54には張力が付与され、それによって各保持体21a、21bに設けられたマッサ−ジロ−ラ53に圧接し、各マッサ−ジロ−ラ53が自由に揺動するのを規制している。この状態を図10(a)、(b)に示す。
【0039】
なお、カバ−54としては、詳細は図示しないが、マッサ−ジロ−ラ53の揺動を規制する伸縮性の布地からなる保持カバ−と、基体1の少なくとも上面側を覆う外装カバ−との2枚構造としてもよい。その場合、上記保持カバ−は保持体21a、21bの部分だけを覆う帯状であってもよい。
【0040】
このような構成のマッサ−ジ装置において、マッサ−ジを受ける場合、利用者がカバ−54の上に仰臥したならば、駆動源12を作動させてベルト15を往復走行させ、そのベルト15によって第1の保持体21aと第2の保持体21bとを連動させる。
【0041】
上記第1の保持体21aは利用者の背中から腰の部分を往復走行し、第2の保持体21bは臀部から脚の部分を走行する。第1の保持体21aに設けられた一対のロ−ラ支持体35のマッサ−ジロ−ラ53は利用者の脊椎の両側から腰の部分をマッサ−ジし、第2の保持体21bに、上記第1の保持体21aの一対のロ−ラ支持体35よりも狭い間隔で設けられた一対のロ−ラ支持体35のマッサ−ジロ−ラ53は臀部から両脚の後側をマッサ−ジする。
【0042】
上記マッサ−ジロ−ラ53は、図11(a)に示すように各保持体21a、21bの走行方向に沿う前後方向と、図11(b)に示すように走行方向と交差する横方向とに所定の角度で揺動する。したがって、各支持体21a、21bに設けられたマッサ−ジロ−ラ53は、利用者の背面の背丈方向の凹凸、たとえば腰の部分の凹凸などに沿って前後方向に揺動するとともに、脚の背面などの横方向の曲面に応じて揺動するから、利用者の凹凸状の背面に当接して確実にマッサ−ジすることができる。
【0043】
しかも、ロ−ラ支持体35が中空軸22に揺動自在に設けられていることによって、マッサ−ジロ−ラ53の前後方向の揺動が円滑に行われる。つまり、利用者の背面のわずかな凹凸形状に対しても応答して揺動するから、良好なマッサ−ジ効果が得られる。
【0044】
上記マッサ−ジロ−ラ53の各保持体21a、21bの幅方向に沿う揺動角度は、ブロック47に設けられた第2のキ−52とロ−ラ軸受41の第2の取付孔46に形成された第2のキ−溝51との係合によって規制されている。そのため、上記マッサ−ジロ−ラ53が幅方向に揺動し過ぎ、その側面が利用者に当たって不快感を与えるようなことがない。
【0045】
一対の保持体21a、21bを走行させる場合、これら保持体が連結されたベルト15の一端部は一対の駆動プ−リ14の一方に巻き取られ、他方の駆動プ−リ14から繰り出される。一方の駆動プ−リ14はベルト15を巻き取ることで、その外径寸法が次第に大きくなり、他方の駆動プ−リ14は逆に小さくなる。そのため、一方の駆動プ−リ14が一回転で巻き取るベルト15の長さが長くなるものの、他方の駆動プ−リ14から繰り出されるベルト15の長さは短くなってくるため、それらの長さの差によってベルト15には張力が発生する。
【0046】
ベルト15に発生する張力が所定以上になると、その張力が駆動プ−リ14の外周面に作用する。それによって、駆動プ−リ14の円弧状部145の両端部の可撓部147が径方向内方へ弾性的に変形し、ベルト15が上記可撓部147の変形によって変化した駆動プ−リ14の外周の長さ分だけ駆動プ−リ14から引き出されることになるから、それによってベルト15に発生した張力が緩和されることになる。
【0047】
つまり、一方の駆動プ−リ14でベルト15を巻き取る量と、他方の駆動プ−リ14から繰り出す量との差によってこのベルト15に張力が発生しても、その張力が所定以上となると、駆動プ−リ14からベルト15が引き出されて張力が緩和される。そのため、ベルト15に発生する張力が大きくなり過ぎたり、その張力によってガイドレ−ル4や基体1が圧縮されて変形するなどのことが防止される。
【0048】
なお、ベルト15を巻き取る駆動プ−リ14と、送り出す駆動プ−リ14との外径寸法、つまり一対の駆動プ−リ14に巻かれたベルト15の量がほぼ同じになるときには、巻き取り量と繰出し量とがほぼ同じになるから、ベルト15に発生する張力が最小となる。巻き取り量と繰出し量とがほぼ同じになる位置は、保持体21a、21bの往復走行のストロ−クの中心位置に設定されている。
【0049】
なお、この実施の形態において、駆動プ−リ14を複数の円弧状部145に分割したが、円弧状部145は複数でなく、1つであってもよい。つまり、リング状部142をC字状に形成し、その両端部を可撓部147としてもよい。
【0050】
図13はこの発明の駆動プ−リ14Aの変形例を示す第2の実施の形態である。この実施の形態は駆動プ−リ14Aにはその外周面に開放した12つの収容凹部151が周方向に180度ずれて形成されている。各収容凹部151には、先端が上記駆動プ−リ14の外周面の一部をなす円弧面152に形成された可動部材153の基端部がばね154を介してスライド自在に収容されている。
【0051】
なお、駆動プ−リ14Aの外周面にはベルト15の端部をねじ148によって取付け固定するため一対の取付け凹部149が周方向に180度間隔で2つ形成されている。
【0052】
このような構成の駆動プ−リ14Aによれば、その外周面に巻回されたベルト15に所定以上の張力が加わると、収容凹部151に収容された可動部材153がばね154を弾性変形させて径方向内方へ変位する。
【0053】
それによって、駆動プ−リ14Aの外周寸法が小さくなり、その分、ベルト15が駆動プ−リ14Aから引き出されるから、そのベルト15に発生した張力が緩和されることになる。
【0054】
つまり、上記第1の実施の形態と同様、上記構成の駆動プ−リ14Aを用いることで、ベルト15に発生する張力が大きくなり過ぎたり、その張力によってガイドレ−ル4や基体1が圧縮されて変形するなどのことが防止される。
【0055】
図14(a)、(b)はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態は駆動装置10の変形例で、一対の駆動プ−リ14は、歯車列71を介して駆動源12により回転駆動される駆動軸72の両端部にそれぞれ同軸に設けられている。ベルト15の一端部と他端部は一対の駆動プ−リ14の一方と他方に逆方向に巻回されている。
【0056】
たとえば、ベルト15の一端部が一方の駆動プ−リ14に時計方向に巻かれているとするならば、他端部は他方の駆動プ−リ14に反時計方向に巻かれている。したがって、上記駆動軸72がたとえば時計方向に回転駆動されれば、ベルト15が時計方向に巻かれた駆動プ−リ14にはベルト15が巻き取られ、反時計方向に巻かれた駆動プ−リ14からは送り出される。なお、上記駆動プ−リ14は第1の実施の形態と同様の構成となっている。
【0057】
図14(b)において、駆動プ−リ14に反時計方向に巻かれたベルト15の端部は、テンションロ−ラ73によって時計方向に巻回されたベルト15の端部とほぼ同じ高さになるよう調整されている。
【0058】
このような構成においても、上記第1の実施の形態と同様、ベルト15に発生する張力が所定以上になると、駆動プ−リ14に形成された偏平部14に沿ってベルト15が変形し、その長さ分だけ引き出されるから、ベルト15に必要以上に大きな張力が発生するのが防止される。
この第3の実施の形態において、第2の実施の形態に示された構成の駆動プ−リ14Aを用いるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1に記載されたこの発明は、駆動装置によって走行駆動されるベルトに、マッサージローラが設けられた保持体を連結し、上記ベルトを往復駆動して上記保持体を連動させるマッサ−ジ装置において、
上記駆動装置は、上記ベルトの両端部がそれぞれ巻回された一対の駆動プ−リを有し、一方の駆動プ−リが上記ベルトを巻き取るときに他方の駆動プ−リに巻かれたベルトを繰り出すことで上記ベルトを走行させるようになっていて、
上記駆動プーリは、上記ベルトが巻回されるリング状部を有し、このリング状部は分離溝によって両端部が上記リング状部の径方向内方へ弾性変形可能な弾性変形部に分離形成された複数の円弧状部に分割されていることを特徴とする。
【0060】
したがって、ベルトに所定以上の張力が加わると、上記弾性変形部はその張力によって弾性変形する。そのため、上記ベルトの駆動プ−リに巻回された部分は上記弾性変形部が弾性変形した長さ分だけ上記駆動プ−リから引き出されるから、ベルトに発生した張力が緩和され、ベルトが早期に損傷するのを防止できる。
請求項2の発明によれば、駆動プ−リに、請求項1の弾性変形部を簡単な構成で確実に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の全体構成を示すカバ−を除いた基体の平面図。
【図2】同じく保持体の一部断面した側面図。
【図3】同じく保持体のサポ−トの部分の斜視図。
【図4】同じくロ−ラ支持体の分解斜視図。
【図5】同じく保持体の側面図。
【図6】同じく保持体の平面図。
【図7】(a)同じくガイドレ−ルの平面図、(b)は側面図。
【図8】(a)は同じくサポ−トに取付けられるガイド部材の斜視図、(b)は同じく取付板とワイヤとの連結構造の斜視図。
【図9】同じく駆動装置を示す基体の長手方向に沿う断面図。
【図10】同じく(a)、(b)はマッサ−ジロ−ラが揺動していない状態の説明図。
【図11】同じく(a)、(b)はマッサ−ジロ−ラが揺動した状態の説明図。
【図12】(a)は同じく駆動プ−リの平面図、(b)は同じく押え板を除去した正面図、(c)は同じく押え板を除去してベルトを巻回した状態の正面図。
【図13】この発明の第2の実施の形態を示す駆動プ−リの正面図。
【図14】(a)この発明の第3の実施の形態を例を示す一部省略した全体構成の平面図、(b)は同じく側面図。
【符号の説明】
1…基体
10…駆動装置
14、14A…駆動プ−リ
15…ベルト
16…ロ−ラ
21a、21b…保持体
53…マッサ−ジロ−ラ
147…可撓部(弾性変形部)
153…可動部材(弾性変形部)
154…ばね

Claims (3)

  1. 駆動装置によって走行駆動されるベルトに、マッサージローラが設けられた保持体を連結し、上記ベルトを往復駆動して上記保持体を連動させるマッサ−ジ装置において、
    上記駆動装置は、上記ベルトの両端部がそれぞれ巻回された一対の駆動プ−リを有し、一方の駆動プ−リが上記ベルトを巻き取るときに他方の駆動プ−リに巻かれたベルトを繰り出すことで上記ベルトを走行させるようになっていて、
    上記駆動プーリは、上記ベルトが巻回されるリング状部を有し、このリング状部は分離溝によって両端部が上記リング状部の径方向内方へ弾性変形可能な弾性変形部に分離形成された複数の円弧状部に分割されていることを特徴とするマッサージ装置。
  2. 上記駆動プーリは、歯車の一側面にこの歯車と合成樹脂によって一体成形されていて、一対の駆動プーリは互いの歯車を噛合させて逆方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
  3. 一側面に上記歯車が設けられた上記駆動プーリの他側面には上記リング状部から上記ベルトが外れるのを防止する押え板が設けられていることを特徴とする請求項2記載のマッサ−ジ装置。
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