JP3678038B2 - 墨出し器の調整方法およびその装置 - Google Patents

墨出し器の調整方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線状ビームの射出用の光源および線状ビームが側面側から射出するように光源が内部に組み込まれる鏡筒を備える墨出し器に対するその鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザービームをスリット光に変換して射出する光源、この光源が内部に固定される光源筐体およびこの光源筐体が内部に組み込まれる鏡筒により構成され、スリット光を所定用途に利用する墨出し器が種々使用され、また提案されている。
【0003】
図18および図19はこのような墨出し器に対する鏡筒からのスリット光(線状ビーム)の射出角度の調整方法を示す説明図で、これらの図を用いて従来の調整方法について説明する。
【0004】
まず、図18に示すように、VブロックVB上に載置された鏡筒3を転がしながらターゲットスクリーンTSに写るスリット光のポイントを観察し、そのポイントがターゲットスクリーンTS上で動かないように、鏡筒3の中心軸に対する鉛直・地墨の各スリット光の平行・あおりを調整する。
【0005】
次いで、図19に示すように、鏡筒3からのスリット光SLの通過面が校正用の下げ振り5の糸と合致するように、目視で鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の墨出し器の調整方法では、下げ振りの糸上のスリット光を目視で確認するために調整精度が悪いという問題があった。なお、調整時間が長くなるという問題もある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整精度を向上させる墨出し器の調整方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、それぞれ撮像素子を有する少なくとも3台の撮像装置を、通過する領域が鉛直方向の面に含まれる所定の基準となる線状ビームを前記各撮像素子における所定の画素列が受光しかつ1直線上に並ばないように配置して、前記少なくとも3台の撮像装置を用いて前記光源からの線状ビームを撮像し、前記撮像装置の各々によって撮像される線状ビームが前記所定の画素列の位置にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する各ステップを備えるものである。
【0009】
この方法では、撮像素子を有する撮像装置が介在するので、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0010】
なお、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる輝度レベルが前記所定の画素列の位置で最大となるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項2)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0011】
また、前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルが前記撮像素子の複数の画素列に及ぶ場合には、これら複数の画素列の中心が前記所定の画素列の位置にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項3)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0012】
さらに、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる線状ビームの両エッジが前記所定の画素列の位置の両サイドにくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項4)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0013】
請求項5〜7記載の発明は、線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記撮像素子の前方に設けられる下げ振りの糸を利用して前記光源からの線状ビームを撮像し、前記撮像装置によって撮像される線状ビームの前記糸に対する位置に応じて、前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する各ステップを備えるものである。
【0014】
この方法では、撮像素子を有する撮像装置が介在するので、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0015】
なお、前記線状ビームを撮像するステップでは、前記撮像装置を用いて、前記糸を介して前記光源からの線状ビームを撮像し、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記糸の影がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0016】
また、前記線状ビームを撮像するステップでは、前記糸を介して前記光源からの線状ビームを受光するスクリーンを前記撮像装置で撮像することにより、前記光源からの線状ビームを撮像し、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記糸の影がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0017】
また、前記線状ビームを撮像するステップでは、前記撮像装置を用いて、前記糸上における前記光源からの線状ビームを撮像し、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像される線状ビームが前記糸の中心線上にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0018】
また、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像されて得られる輝度レベルが前記糸の中心線上で最大となるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0019】
また、前記糸上における輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルが前記撮像素子の複数の画素列に及ぶ場合には、これら複数の画素列の中心に前記糸の中心線がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0020】
さらに、前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像されて得られる線状ビームの両エッジが前記糸の中心線の両サイドにくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する方法でもよい(請求項10)。この方法によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整がより高精度になる。
【0021】
請求項11記載の発明は、線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記線状ビームよりも幅の狭いスリット状光透過領域を有し前記スリット状光透過領域の長さ方向が鉛直方向となるように固定され前記光源からの線状ビームを受光する基準手段上における前記光源からの線状ビームを撮像し、前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記スリット状光透過領域がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する各ステップを備えるものである。
【0022】
この方法では、撮像素子を有する撮像装置が介在するので、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0023】
請求項12記載の発明は、線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整装置であって、撮像素子を有する撮像装置からなり前記光源からの線状ビームを撮像する撮像部と、前記光源を鉛直および水平方向に移動させて前記光源の鉛直および水平方向の位置調整を行う第1微動ステージ、前記光源を水平面内で回動させて前記光源の光軸に対するあおり方向の角度調整を行う第2微動ステージ、および前記光源を直進移動させて前記鏡筒内部に組み込む直動ステージにより構成され、前記光源を前記鏡筒内部に組み込むとともに、請求項1〜11のいずれかの調整方法によって前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する射出角度調整部とを備えるものである。
【0024】
この構成では、撮像素子を有する撮像装置が介在するので、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整が高精度になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明の第1実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図、図4は調整の対象となる墨出し器の一例を示す図で、以下これらの図を用いて第1実施形態について説明する。
【0026】
まず、図4を用いて墨出し器の構成について説明すると、この墨出し器は、レーザービームを射出するレーザー1aおよびこのレーザー1aの前方に配置されレーザービームをスリット光に変換するロッドレンズ1bにより構成される光源1と、スリット光が長方形状の一の面(図4では正面)から射出するように光源1が内部に固定される光源筐体2と、この光源筐体2よりも大きい長方形状の孔3aを側面に有し、スリット光が側面側から射出するように光源筐体2が孔3aに組み込まれる鏡筒3と、この鏡筒3の外径よりも大きい内径を有し鏡筒3の一端(図4では上端)を2個の軸4aを介して支持する内リング4b、この内リング4bの外径よりも大きい内径を有し内リング4bをこの外面で2個の軸4cを介して支持する外リング4dおよびこの外リング4dの下方側面に取り付けられる三脚4eにより構成されるいわゆるジンバル構造の支持機構4とにより構成され、鏡筒3の側面外部から内部に向けて挿入される図略のピンやねじなどの固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とがこの鏡筒3からの光源1のスリット光の射出角度を調整可能に固定される構造になっている。
【0027】
次に、図1〜図3を用いて本墨出し器の調整方法に必要なシステムについて説明すると、CCD素子(撮像素子)111を有するCCDカメラ(撮像装置)112が3台同一平面(詳しくは鉛直方向の面で、後述のスリット光SLref が通過する面)に配置され、かつ各CCD素子111における例えば中央の画素列が鉛直方向の基準となるスリット光SLref を受光するように配置されてなる撮像部11と、3台のCCDカメラ112のうちいずれか1台のCCDカメラ112に切り替えてフォーカス制御や画像信号の取込転送などの種々の処理を行うカメラコントローラ12と、このカメラコントローラ12から画像信号を取り込んで画像情報を得るとともに、輝度モードに設定されていれば画像情報から各画素の輝度情報を得る一方、エッジモードに設定されていれば画像の輝度情報を微分して画像のエッジ情報を得る画像処理装置13と、この画像処理装置13で得られた情報を画面141に表示するモニタ14とが設けられている。
【0028】
ただし、第1実施形態では、画像処理装置13は輝度モードに設定される。また、1台のCCDカメラ112は光源1の近くに配置され、残り2台のCCDカメラ112はそれよりも遠くに配置される。
【0029】
一方、鏡筒3からの光源1のスリット光の射出角度を調整可能に光源筐体2を内部に組み込む鏡筒3はθテーブル971の中央に嵌入されて固定されている。
【0030】
次に、このように構成および配置されたシステムを用いた本墨出し器の調整方法について説明すると、まず、3台のCCDカメラ112を用いて光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報および輝度情報が表示される。
【0031】
次いで、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLが中央の画素列の位置にくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。すなわち、図3に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルが、中央の画素列の位置X1で最大となるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向の基準となるスリット光SLref に調整されることとなる。この後、上述の固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0032】
以上、第1実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になる。また、例えばモニタ14の画面141を見ながら射出角度の調整が可能になるのでその調整時間を短縮することが可能になる。
【0033】
図5は本発明の第2実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下この図を用いて第2実施形態について説明する。ただし、第2実施形態では、第1実施形態と同様のシステムが使用される。また、画像処理装置13は輝度モードに設定される。さらに、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルがCCD素子111の複数の画素列に及ぶものとする。
【0034】
まず、3台のCCDカメラ112を用いて光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報および輝度情報が表示される。
【0035】
次いで、図5に示すように、輝度レベルが最大となる複数の画素列の中心が、中央の画素列の位置X1にくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向の基準となるスリット光SLref に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0036】
以上、第2実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0037】
図6は本発明の第3実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下この図を用いて第3実施形態について説明する。ただし、第3実施形態では、第1実施形態と同様のシステムが使用される。また、画像処理装置13はエッジモードに設定される。さらに、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルがCCD素子111の複数の画素列に及ぶものとする。
【0038】
まず、3台のCCDカメラ112を用いて光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報およびエッジ情報が表示される。
【0039】
次いで、図6に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されて得られるスリット光SLの両エッジが、中央の画素列の位置X1の両サイドX2,X3にくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向の基準となるスリット光SLref に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0040】
以上、第3実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0041】
図7〜図9は本発明の第4実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下これらの図を用いて第4実施形態について説明する。
【0042】
まず、本墨出し器の調整方法に必要なシステムについて説明すると、カメラコントローラ12およびモニタ14が第1実施形態と同様に設けられているほか、CCD素子111を有するCCDカメラ112が3台(図7では1台のみ図示)同一平面に配置されてなる撮像部41と、カメラコントローラ12から画像信号を取り込んで画像情報を得る画像処理装置43と、各CCDカメラ112のCCD素子111の前方に配置されて鉛直方向に吊り下げられる糸451およびこの糸451の下端に取り付けられる重り452によりなる下げ振り45とが設けられている。
【0043】
ただし、1台のCCDカメラ112は光源1の近くに配置され、残り2台のCCDカメラ112はそれよりも遠くに配置される。また、鏡筒3からの光源1のスリット光の射出角度を調整可能に光源筐体2を内部に組み込む鏡筒3はθテーブル971の中央に嵌入されて固定される。さらに、スリット光SLの方が糸451よりも幅広であるとする。
【0044】
次に、このように構成および配置されたシステムを用いた本墨出し器の調整方法について説明すると、まず、各CCDカメラ112を用いて、CCD素子111の前方に設けられる下げ振り45の糸451を利用して光源1からのスリット光SLを撮像する。すなわち、各CCDカメラ112を用いて、糸451を介して光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報が表示される。
【0045】
次いで、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLの糸451に対する位置に応じて、鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。すなわち、図9に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLの中心線上に糸201の影がくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0046】
以上、第4実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。また、各CCD素子111の前方に下げ振り45の糸451を配置することにより、第1実施形態の如く、各CCD素子111における中央の画素列が鉛直方向の基準となるスリット光SLref を受光するように配置させる必要がなくなる。
【0047】
図10および図11は本発明の第5実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下これらの図を用いて第5実施形態について説明する。
【0048】
まず、本墨出し器の調整方法に必要なシステムについて説明すると、カメラコントローラ12、画像処理装置43およびモニタ14が第4実施形態と同様に設けられているほか、鉛直方向に吊り下げられる糸551およびこの下端に取り付けられる重り552によりなる下げ振り55が2つ離間して配置され、鏡筒3に近い方および遠い方の糸551に対してそれぞれ1つおよび2つのスクリーン56が設けられ、これら各スクリーン56は糸551を介して光源1からのスリット光SLを受光するように配置されている。
【0049】
また、3つのスクリーン56上におけるスリット光SLの撮像用として、3台のCCDカメラ112によりなる撮像部51が設けられている。なお、この撮像部51の構成に際しては、上記第1〜第4実施形態のように、3台のCCDカメラ112を同一平面に配置させる必要はなく、各スクリーン上におけるスリット光SLを適切に撮像することができるように配置されさえすればよい。
【0050】
一方、鏡筒3からの光源1のスリット光の射出角度を調整可能に光源筐体2を内部に組み込む鏡筒3はθテーブル971の中央に嵌入されて固定されている。
【0051】
次に、このように構成および配置されたシステムを用いた本墨出し器の調整方法について説明する。ただし、スリット光SLの方が糸551よりも幅広であるとする。
【0052】
まず、各CCDカメラ112を用いて糸551を介して光源1からのスリット光SLを受光するスクリーン56を撮像する。このとき、画面141には画像情報が表示される。
【0053】
次いで、図11に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLの中心線上に糸551の影がくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0054】
以上、第5実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0055】
なお、第5実施形態では、鏡筒3からのスリット光SLの射出角度は、下げ振り55およびスクリーン56を利用して調整されるが、これに限らず、図12に示すように、下げ振り55の糸551に相当するスリット状の孔(スリット状光透過領域)551aが穿設されたスクリーン(基準手段)56aを利用して調整されるようにしてもよい。この場合、まず、各CCDカメラ112を用いて光源1からのスリット光SLを受光するスクリーン56aを撮像する。このとき、画面141には画像情報が表示される。次いで、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLの中心線上にスリット状の孔551aがくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。このようにすれば、上記同様の効果が得られるとともに、下げ振り55が不要になる効果が得られる。
【0056】
図13および図14は本発明の第6実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下これらの図を用いて第6実施形態について説明する。
【0057】
まず、本墨出し器の調整方法に必要なシステムについて説明すると、カメラコントローラ12、画像処理装置13およびモニタ14が第1実施形態と同様に設けられているほか、鉛直方向に吊り下げられる糸651およびこの下端に取り付けられる図略の重りによりなる下げ振り65が2つ(図13では1つのみ図示)離間して配置され、これら各下げ振り65は、糸651が光源1からのスリット光SLを受光するように配置されている。
【0058】
また、2本の糸651上におけるスリット光SLの撮像用として、3台(図13では1台のみ図示)のCCDカメラ112によりなる撮像部61が設けられている。なお、この撮像部61の構成に際しては、第1〜第4実施形態のように、3台のCCDカメラ112を同一平面に配置させる必要はなく、各糸651上におけるスリット光SLを適切に撮像することができるように配置されさえすればよい。
【0059】
一方、鏡筒3からの光源1のスリット光の射出角度を調整可能に光源筐体2を内部に組み込む鏡筒3はθテーブル971の中央に嵌入されて固定されている。
【0060】
次に、このように構成および配置されたシステムを用いた本墨出し器の調整方法について説明する。ただし、画像処理装置13は輝度モードに設定されているとする。また、糸651の方がスリット光SLよりも幅広であるとする。
【0061】
まず、3台のCCDカメラ112を用いて糸651上における光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報および輝度情報が表示される。
【0062】
次いで、各CCDカメラ112によって撮像されるスリット光SLが糸651の中心線上にくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。すなわち、図14に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルが糸651の中心線上で最大となるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0063】
以上、第6実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0064】
図15は本発明の第7実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下この図を用いて第7実施形態について説明する。ただし、第7実施形態では、第6実施形態と同様のシステムが使用される。また、画像処理装置13は輝度モードに設定される。さらに、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルがCCD素子111の複数の画素列に及ぶものとする。
【0065】
まず、3台のCCDカメラ112を用いて糸651上における光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報および輝度情報が表示される。
【0066】
次いで、図15に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルが最大となる複数の画素列の中心が、糸651の中心線にくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0067】
以上、第7実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0068】
図16は本発明の第8実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図で、以下この図を用いて第8実施形態について説明する。ただし、第8実施形態では、第6実施形態と同様のシステムが使用される。また、画像処理装置13はエッジモードに設定される。さらに、各CCDカメラ112によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルがCCD素子111の複数の画素列に及ぶものとする。
【0069】
まず、3台のCCDカメラ112を用いて糸651上における光源1からのスリット光SLを撮像する。このとき、画面141には画像情報およびエッジ情報が表示される。
【0070】
次いで、図16に示すように、各CCDカメラ112によって撮像されて得られるスリット光SLの両エッジが、糸651の中心線の両サイドにくるように鏡筒3からのスリット光SLの射出角度を調整する。これにより、光源1からのスリット光SLが鉛直方向に調整されることとなる。この後、固定部材によって、光源筐体2と鏡筒3とを固定する。
【0071】
以上、第8実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。
【0072】
なお、上記第1〜第8実施形態では、3台のCCDカメラ112が使用されるが、これに限らず、4台以上のCCDカメラ112を使用してもよく、この場合でも同様の効果を得ることができる。
【0073】
また、上記第1〜第8実施形態では、墨出し器は、鉛直方向のスリット光を射出する光源筐体2が鏡筒3の内部に組み込まれる構造になっているが、これに限らず、種々の方向のスリット光を射出する複数の光源筐体が鏡筒3の内部に組み込まれる構造でもよく、この場合でも同様の効果を得ることができる。
【0074】
図17は本発明の第9実施形態に係る墨出し器の調整装置を示す構成図で、以下この図を用いて第9実施形態について説明する。
【0075】
本墨出し器の調整装置は、スリット光の射出用の光源1およびスリット光が側面側から射出するように光源1が光源筐体2を介して複数個内部に組み込まれる鏡筒3aを備える墨出し器に対する鏡筒3aからのスリット光の射出角度の調整装置であって(図4参照)、第1実施形態と同様のカメラコントローラ12、およびモニタ14を備えているほか、CCD素子111を有するCCDカメラ112が3台配置されてなり、光源1からのスリット光を撮像する撮像部91と、鏡筒3aを中央に嵌入して水平面内に回動可能に固定するθテーブル971、光源1(すなわち光源筐体2)を鉛直および水平方向に移動させて光源1の鉛直および水平方向の位置調整を行う第1微動ステージ972、光源1を水平面内で回動させて光源1の光軸に対するあおり方向の角度調整を行う第2微動ステージ973、および光源1を直進移動させて鏡筒3a内部に組み込む直動ステージ974により構成され、光源1を鏡筒3a内部に組み込むとともに、撮像部91による撮像結果を利用して鏡筒3aからのスリット光の射出角度を調整する射出角度調整部97と、この射出角度調整部97の各ステージの駆動制御を行う微動ステージコントローラ98と、画像処理装置13と同様の機能を有し、カメラコントローラ12を介したCCDカメラ112の切替制御を行うとともに、各CCDカメラ112からの画像信号を利用して微動ステージコントローラ98を介して鏡筒3a内部への光源1の組込み制御および鏡筒3aからのスリット光の射出角度の調整制御などを行う画像処理装置93とを備えている。
【0076】
このように構成された墨出し器の調整装置は、上記第1〜第8実施形態の墨出し器の調整方法のいずれでも適用することが可能であり、図17には、図13を用いて説明した光源1からのスリット光SLが照射される糸651を有する下げ振り65が2つ使用される墨出し器の調整方法を適用した例が示されている。
【0077】
次に、図17に示す例の調整動作について概説すると、CCDカメラ112で下げ振り65とスリット光SLの相対位置を検出しながら、画像処理を行って下げ振り65に対するスリット光SLの位置をフィードバック調整し、その位置が最適となるように微動ステージコントローラ98を介して射出角度調整部97の各ステージの駆動制御を行い、次いで各糸651にスリット光SLが合致した状態で、微動ステージコントローラ98を介して光源1、すなわち光源筐体2を鏡筒3a内部に組み込む制御を行う各処理が画像処理装置93により実行される。
【0078】
以上、第9実施形態によれば、鏡筒3からのスリット光の射出角度の調整精度を向上させることが可能になるとともに、その調整時間を短縮することが可能になる。また、光軸調整が簡単にかつ高精度に行える。
【0079】
なお、第9実施形態では、光源1、すなわち光源筐体2は、射出角度の調整後に鏡筒3a内部に組み込まれる手順になっているが、これに限らず、射出角度の調整前に鏡筒3a内部に組み込まれる手順でもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1、5〜7、11、および12記載の発明によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整精度を向上させることが可能になる。
【0081】
請求項2〜4および10記載の発明によれば、鏡筒からの線状ビームの射出角度の調整精度をより向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図4】調整の対象となる墨出し器の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図12】墨出し器の調整方法の別例を示す図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図15】本発明の第7実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図16】本発明の第8実施形態に係る墨出し器の調整方法の説明図である。
【図17】本発明の第9実施形態に係る墨出し器の調整装置を示す構成図である。
【図18】鏡筒からのスリット光の射出角度に対する従来の調整方法の説明図である。
【図19】鏡筒からのスリット光の射出角度に対する従来の調整方法の説明図である。
【符号の説明】
1 光源
2 光源筐体
3 鏡筒
4 支持機構
11,41,51,61,91 撮像部
12 カメラコントローラ
13,43,93 画像処理装置
14 モニタ
45,55,65 下げ振り
97 射出角度調整部
98 微動ステージコントローラ
111 CCD素子
112 CCDカメラ
451,551,651 糸
452,552 重り
971 θテーブル
972 第1微動ステージ
973 第2微動ステージ
974 直動ステージ

Claims (12)

  1. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、
    それぞれ撮像素子を有する少なくとも3台の撮像装置を、通過する領域が鉛直方向の面に含まれる所定の基準となる線状ビームを前記各撮像素子における所定の画素列が受光しかつ1直線上に並ばないように配置して、前記少なくとも3台の撮像装置を用いて前記光源からの線状ビームを撮像し、
    前記撮像装置の各々によって撮像される線状ビームが前記所定の画素列の位置にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する
    各ステップを備える墨出し器の調整方法。
  2. 前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる輝度レベルが前記所定の画素列の位置で最大となるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項1記載の墨出し器の調整方法。
  3. 前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルが前記撮像素子の複数の画素列に及ぶ場合には、これら複数の画素列の中心が前記所定の画素列の位置にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項2記載の墨出し器の調整方法。
  4. 前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置の各々によって撮像されて得られる線状ビームの両エッジが前記所定の画素列の位置の両サイドにくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項1記載の墨出し器の調整方法。
  5. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、
    撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記撮像素子の前方に設けられる下げ振りの糸であって前記線状ビームよりも幅狭な糸介して前記光源からの線状ビームを撮像し、
    前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記糸の影がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する
    各ステップを備える墨出し器の調整方法。
  6. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、
    撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記撮像素子の前方に設けられる下げ振りの糸であって前記線状ビームよりも幅狭な糸を介して前記光源からの線状ビームを受光するスクリーンを撮像することにより、前記光源からの線状ビームを撮像し、
    前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記糸の影がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する
    各ステップを備える墨出し器の調整方法。
  7. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、
    撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記撮像素子の前方に設けられる下げ振りの糸であって前記線状ビームよりも幅広な糸上における前記光源からの線状ビームを撮像し
    前記撮像装置によって撮像される線状ビームが前記糸の中心線上にくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する
    各ステップを備える墨出し器の調整方法。
  8. 前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像されて得られる輝度レベルが前記糸の中心線上で最大となるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項記載の墨出し器の調整方法。
  9. 前記糸上における輝度レベルのうち、最大となる輝度レベルが前記撮像素子の複数の画素列に及ぶ場合には、これら複数の画素列の中心に前記糸の中心線がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項8記載の墨出し器の調整方法。
  10. 前記射出角度を調整するステップでは、前記撮像装置によって撮像されて得られる線状ビームの両エッジが前記糸の中心線の両サイドにくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する請求項記載の墨出し器の調整方法。
  11. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整方法であって、
    撮像素子を有する撮像装置を用いて、前記線状ビームよりも幅の狭いスリット状光透過領域を有し前記スリット状光透過領域の長さ方向が鉛直方向となるように固定され前記光源からの線状ビームを受光する基準手段上における前記光源からの線状ビームを撮像し、
    前記撮像装置によって撮像される線状ビームの中心線上に前記スリット状光透過領域がくるように前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する
    各ステップを備える墨出し器の調整方法。
  12. 線状ビームの射出用の光源および前記線状ビームが側面側から射出するように前記光源が内部に組み込まれ水平面に対する向きが一定に維持される鏡筒を備える墨出し器に対する前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を、前記線状ビームの通過する領域が鉛直方向の面に含まれるように調整する調整装置であって、
    撮像素子を有する撮像装置からなり前記光源からの線状ビームを撮像する撮像部と、
    前記光源を鉛直および水平方向に移動させて前記光源の鉛直および水平方向の位置調整を行う第1微動ステージ、前記光源を水平面内で回動させて前記光源の光軸に対するあおり方向の角度調整を行う第2微動ステージ、および前記光源を直進移動させて前記鏡筒内部に組み込む直動ステージにより構成され、前記光源を前記鏡筒内部に組み込むとともに、請求項1〜11のいずれかの調整方法によって前記鏡筒からの前記線状ビームの射出角度を調整する射出角度調整部とを備える墨出し器の調整装置。
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