JP3676709B2 - 乾燥装置を備えた印刷装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シート状の印刷物を印刷する印刷装置であって、印刷された印刷物を排出中に乾燥する乾燥装置を備えた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、版胴上において印刷版に対し画像を記録して製版を行う印刷版記録装置を備えた印刷装置が実用化されており、「デジタル印刷機」などと呼称されている。このデジタル印刷機では、複雑な製版作業が自動化されているため比較的経験の少ないオペレータでも容易に印刷物を得ることができる。また製版機構と印刷機構とが一体化して省スペースであるため、大手印刷会社だけでなく一般のサービスビューローなどに設けられやすい。
【0003】
一方、最近では印刷物の作成においても短納期が希望されており、特にこのようなデジタル印刷装置では小部数・短納期的な瞬発力が要求される。ところが、この数年では、環境保護の高まりから大豆成分からなるインキ、いわゆる大豆インキの使用が実現されている。この大豆インキは従来のインキに比べて乾燥性が悪く、印刷速度を上げることができない。すなわち、印刷速度を上げると未乾燥のインキが裏写りするなどの弊害が発生するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような問題の解決方法としては、一般的な乾燥装置を印刷装置に組み込むことが考えられる。ところが上述したデジタル印刷機で省スペースを実現するためには、乾燥装置を印刷装置内部に内蔵しなければならない。このように印刷装置内部に乾燥装置を設けた場合、乾燥装置から発生する温風により印刷装置の印刷条件、例えばインキの粘度や湿し水量など、が変わってしまい、印刷品質に影響を及ぼすことが考えられる。
【0005】
特にシート状の印刷物を印刷する枚葉印刷装置では、印刷用紙を搬送するためにチェーングリッパ−という排出手段を一般的に採用する。このチェーングリッパ−では、印刷物を挟持するグリッパ−手段が無端状のチェーンに沿って印刷部と排紙部との間を巡回するために、印刷物の乾燥のために排紙部近傍で発生させた温風がグリッパ−手段の巡回に伴って印刷部に流れ込みやすい。
【0006】
この発明は上記課題を解決するために、乾燥装置を装置内部に備えた印刷装置において乾燥装置からの温風が印刷部に流れ込むことを極力防止できる印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の発明は、印刷部で印刷された印刷用紙を排紙部へ搬送する際に乾燥する乾燥装置を備えた印刷装置であって、印刷されたシート状の印刷物を挟持する複数の挟持手段と、前記挟持手段を無端状の搬送経路に沿って巡回させることにより、前記挟持手段を印刷物を挟持した状態で印刷部から排紙部へ至る第1の搬送経路に沿って走行させるとともに、印刷物を挟持しない状態で前記排紙部から印刷部へ戻る第2の搬送経路に沿って走行させるようにした走行手段と、前記印刷済みの印刷物を乾燥させるために第1の搬送経路の近傍に配置された乾燥手段と、前記乾燥手段により発生した温風が実質的に第1の搬送経路に対して導風されるように前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路との間に配置された遮風手段と、前記遮風手段に沿って前記第1の搬送経路を流れる温風が、排紙部に向かう下方に押し出されて前記第2の搬送経路に対して流入しないように非温風を供給する送風手段と、を備える。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の乾燥装置を備えた印刷装置であって、前記送風手段は、前記挟持手段を解除して前記排紙部に対し印刷物を排出する際に印刷物上方からエアーを吹き付けるダウンブロー気流発生手段であることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の乾燥装置を備えた印刷装置であって、前記乾燥手段は、前記挟持手段が所定の速度以上で搬送される場合にのみ自動的に駆動するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の乾燥装置を備えた印刷装置であって、前記印刷装置は、版胴上において印刷版上に画像を作成する製版手段を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る乾燥装置を備えた印刷装置の一例を示す側面概要図である。
【0012】
まず図1に示すように、この印刷装置は、印刷機構として、印刷版を保持する第1および第2の版胴1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写するための第1および第2のブランケット胴3、4と、印刷用紙を保持して両ブランケット胴3、4に当接する圧胴5と、圧胴5に対し印刷用紙を供給または排出する給紙胴6および排紙胴7と、前記第1および第2の版胴1、2上の印刷版に対し湿し水またはインキを供給する湿し水供給手段8およびインキ供給手段9と、積載された未印刷の印刷用紙を順次供給する給紙部10と印刷された印刷用紙を順次積載する排紙部11とを備える。
【0013】
一方、この印刷装置は、製版機構として、前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を排出する印刷版排出部15とを備える。
【0014】
また、この印刷装置は、本発明に係る乾燥部16と、印刷装置の各部を制御する印刷制御部(図示しない)とを備える。以下、各部の詳細について説明する。
【0015】
第1の版胴1は、図示しない版胴駆動機構によって図1の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されており、第2の版胴2についても同様に図示しない版胴駆動機構によって図1の実線で示す第2の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されている。すなわち第1および第2の版胴1、2は、印刷作業を実行する時にはそれぞれ第1または第2の印刷位置に配置され、製版作業を実行する時には、順次交代して画像記録位置に配置されて各版胴上で印刷版の製版処理が行われる。
【0016】
この第1の版胴1と第2の版胴2は、それぞれ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各色の印刷版をその周面上で180度対向した位置に固定するための図示しない咥え手段を備える。なお、上記の説明では1つの印刷領域を有する印刷版を2枚ずつ版胴へ装着するようにしているが、2つの印刷領域を列設する1枚の印刷版を装着するようにしてもよい。また、例えば所定のポリマーなどを塗布・硬化せしめて版胴の表面自体を印刷版面とするものであってもよい。
【0017】
第1のブランケット胴3は、前記第1の印刷位置にて第1の版胴1と当接して回転するように構成されており、第2のブランケット胴4についても同様に前記第2の印刷位置にて第2の版胴2と当接して回転するように構成されている。この第1および第2のブランケット胴3、4は、前記第1および第2の版胴1、2と同じ直径を有し、各版胴から2色分のインキ画像を転写可能なブランケットをその周面に装着している。
【0018】
圧胴5は、前記第1および第2の版胴1、2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケット胴3、4の両方と当接して回転するように構成されている。この圧胴5には、前記印刷版上の印刷領域に対応する大きさの印刷用紙を1枚保持可能な図示しない咥え手段を備えている。この咥え手段は図示しない開閉機構によって所定のタイミングで開閉して、前記印刷用紙を挟持することができる。
【0019】
給紙胴6および排紙胴7は、圧胴5と同じ直径を有する。また給紙胴6は前記圧胴5に備えられた咥え手段と同様の図示しない咥え手段を備える。この給紙胴6の咥え手段は前記圧胴5の咥え手段に対し同期して印刷用紙を受け渡すように配置されている。また排紙胴7には後述するチェーングリッパ−部20による咥え手段(グリッパー23)が巡回して配置され、この排紙胴7側のグリッパー23は前記圧胴5の咥え手段と同期して印刷用紙を受け取る。
【0020】
上記第1および第2の印刷位置に配置された第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙胴7とは、それぞれの胴に対し各胴の直径と略同一の図示しない駆動ギアが胴端に備えられており、各々当接する胴の間で各ギアが噛合している。従って、このギアを図示しない印刷駆動用モータにより駆動することで、上記各胴を同期して回転駆動することができる。
【0021】
なお、本実施の形態の印刷装置では、圧胴5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が2倍の周長を有するため、版胴1、2およびブランケット胴3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従って、圧胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第1および第2の版胴1、2から、各2色ずつ合計4色の多色印刷が行える。
【0022】
湿し水供給手段8は、第1および第2の印刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供給手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水を汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからなり、湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接または離間するするように構成されている。なお印刷版が湿し水を不要とするタイプの印刷版であれば、湿し水供給手段8は設けなくてよい。
【0023】
インキ供給手段9は、第1および第2の印刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選択的に異なる色のインキを供給することができる。例えばこの実施の形態では、第1の版胴1に対しては、ブラック(K色)とマゼンタ(M色)のインキ供給手段9が配置され、第2の版胴2に対しては、シアン(C色)とイエロー(Y色)のインキ供給手段9が配置される。
【0024】
このインキ供給手段9は、印刷幅方向に沿って複数のインキキーを備え、当該インキキーに対応した領域毎にインキ供給量を可変して供給可能なインキ壷手段と、インキ壷手段から繰り出されたインキを練り渡すインキローラ群とからなり、インキローラのうち少なくとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接または離間するするように構成されている。なお、湿し水供給手段8とインキ供給手段9のいくつかは、前記第1および第2の版胴1、2の移動にともない、その移動経路から待避できるように構成されている。
【0025】
給紙部10は、未使用の印刷用紙を積載したパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。また排紙部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取って積載するものである。この排紙部11の詳細については後述する。
【0026】
次に、この印刷装置の製版機構について説明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時には、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置に移動させる。この画像記録位置では、版胴に対し図示しない摩擦ローラが直接または間接的に当接されて回転駆動するように構成されている。
【0027】
印刷版供給部12は、ロール状の未露光印刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段と、を有する。この実施の形態では、印刷版としてレーザ光によって画像を露光記録する銀塩感材を用いているが、例えばレーザ光により溶融またはアブレーションされるサーマルタイプの印刷版等を用いても良い。なお印刷版の供給動作手順は、まず前記カセットロールから引き出した印刷版の先端を前記版胴1、2の図示しない咥え手段に挟持させ、この状態で版胴1、2を回転させて印刷版を版胴1、2上に巻回し、この後、所定長で印刷版を切断して印刷版の後端を他方の咥え手段により挟持するものである。
【0028】
画像記録部13は、レーザ光のon/offによって印刷版上に露光を施して画像を記録するものである。この画像記録部13は、画像データに基づいてレーザ光源から照射されたレーザ光をポリゴンミラーなどの偏向手段によって版胴の軸線方向に走査するものであり、この偏向手段による走査と版胴の回転とにより印刷版上に画像を記録することができるように構成されている。もしくは版胴の軸線方向に沿って1以上のレーザ照射手段を列設しておき、版胴を回転させながら当該レーザ照射手段を版胴の軸線方向に沿って平行移動させて走査する形式であってもよい。
【0029】
現像部14は、前記画像記録部13により露光された印刷版を現像処理するものである。この実施の形態では、現像部14は、図示しない処理槽に貯留された処理液を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し塗布して現像処理を行う構成になっており、版胴から待避する位置と版胴へ近接する位置とに移動する図示しない昇降手段が備えられている。なお現像処理が要らない画像記録方法を採用すれば、現像部14はなくてもよい。
【0030】
印刷版排出部15は、印刷に使用された印刷版を排出する装置であって、画像記録位置にある版胴から印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を搬送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排出する排出カセットとを備える。
【0031】
乾燥部16は、排出される印刷用紙上のインキ画像を乾燥させるものであり、その詳細については後述する。印刷制御部は、各種I/Fを介して上述した印刷装置の各部に接続された図示しないコンピュータシステムであって、印刷装置全体の制御を行うものである。
【0032】
次に排出部11ならびに乾燥部16の詳細について説明する。図2は乾燥部16近傍を拡大表示した側面概要図である。図において、排出部11は印刷用紙を挟持して搬送するチェーンデリバリー部20と、チェーンデリバリー部20により搬送された印刷用紙を受け取る排紙台30とからなる。
【0033】
チェーンデリバリー部20は、排紙胴7とスプロケット21との間に掛け渡された無端状のチェーン22を2組(図2の紙面垂直方向に並んで2組)有し、両チェーン22間には複数のグリッパ−23が掛け渡されて配置されている。なお図2では理解しやすいようにチェーン22は一点鎖線で示し、またグリッパ−23は1組のみを図示している。上記構成では排紙胴7の回転にともない同期して複数のグリッパ−23がチェーン22の経路に沿って巡回する。グリッパ−23は、印刷用紙の先端部を挟持する挟持手段として作用し、排紙胴7上において圧胴5の咥え手段に対し同期して開閉することにより印刷用紙を受け取り、また排紙台30上で開閉動作を行って挟持した印刷用紙を排出する。このようなグリッパ−23の開閉動作は図示しないカム機構により行われる。
【0034】
なお符号24はチェーン22を案内するとともに所定のテンションをかけるためのガイドローラである。また符合25はグリッパー23が印刷用紙を排出する際に制動をかけるための吸着ローラである。この吸着ローラ25は表面に多数の吸着穴を有し、図示しない吸引手段に接続されている。
【0035】
また以後の説明では、排紙胴7側からスプロケット21側へ向かうチェーン22の下方走行路を第1の搬送経路といい、スプロケット21から排紙胴7側へ向かうチェーン22の上方走行路を第2の搬送経路という。
【0036】
排紙台30は、排出された印刷用紙を受け取って積載する載置台31と、載置台31上に排出される印刷用紙の巾寄せを行って排出位置を整える幅寄せ手段32とを備える。載置台31は下面に移動用のキャスター33を備えたテーブル状の部材である。幅寄せ手段32は載置台32上に備えられており、図示しない駆動手段により印刷用紙の排出に同期して幅寄せ(図2の紙面垂直方向)動作を行う。なお排出台30は図示しない上下駆動手段により図2の実線位置から二点鎖線位置まで印刷用紙の排出動作に合わせて順次下降するように構成されている。なお排紙台30の近傍には排出された印刷用紙をさばくためのエアーノズル34も付加されている。このエアーノズル34によるエアーの吹き付けによって乾燥効果も増加することが判明している。
【0037】
この排紙部11は、その上方及び左右後面がカバー40で覆われている。そしてカバー40の下方には開口部が設けられており、この開口部を通して印刷用紙が排紙台30上に排出される。このカバー40には装置外部からエアーを導入するファン41、42が備えられている。一方のファン41は固定されており、もう一方のファン42は紙サイズに応じて図に示すようにスライド移動可能に取り付けられている。このファン42のスライドは手動であるが自動化してもよい。この実施の形態ではファン41、42で取り込んだエアーは印刷用紙の上方から排出台31に向かって吹き付けるダウンブロー気流として作用する。なお符号43は排出された印刷用紙上の温度を測定するための温度センサーである。
【0038】
一方、カバー40内には乾燥部16が配置される。ここで乾燥部16は、チェーン22の上下走行間に配置された上部遮風板50と、チェーン22の下方に配置された下部遮風板51と、前記上部遮風板50の下面側に固定されたIRヒータ52とからなる。
【0039】
前記上部遮風板50は前記チェーン22の走行経路をおおよそ第1の搬送経路と第2の搬送経路とに2分するようにカバー40内に固設されている。また下部遮風板51は排紙胴7の下方からチェーン22の下方に沿って配置される。さらに前記上部遮風板50は2分した搬送経路間で温度伝達が行われないように熱遮断効果が高いものが好ましい。この上部および下部遮風板50、51とカバー40の側壁とによって前記第1の搬送経路はおおよそ管状に囲われ、この中を通って印刷用紙が搬送される。
【0040】
IRヒータは赤外線ランプとファンとを備えた乾燥手段であり、直下で搬送される印刷用紙に対し乾燥処理を行う。この実施の形態では、中〜近赤外線を使用しているが、他の形式のヒータを用いてもよい。このIRヒータから発生した温風は、内蔵したファンの作用とチェーン22の走行作用とによって遮風板50に沿って第1の搬送経路中を流下し、前記ファン41、42のダウンブローに従って排出台30に向かう下方に押し出される。(図の黒矢印)
【0041】
この上部遮風板50の配置により、温風が効果的に第1の搬送経路中を流れ、また温風が第2の搬送経路からブランケット胴4方向に直接的に流入するのを防止することができる。また第2の搬送経路には前記ファン42の送風(図の白矢印で示された非温風)の一部がチェーン22の走行作用にともなって流入する。従って、第2の搬送経路の温度低下と乾燥部16への温風の流入防止とを期待でき、印刷品質に与える影響を少なくすることができる。なお上記実施の形態では、前記ファン42を兼用して第2の搬送経路中に非温風を送風するように構成しているが、別の図示しないファンを設けて排紙胴7側から第2の搬送経路に沿ってスプロケット21に向かう送風を行ってもよい。この場合、第2の搬送経路を伝って排紙胴7側に温風が流入してしまうことをより確実に防止することができる。
【0042】
なお、図2における符合53は印刷物の表面に裏写り防止のためのパウダーを振りかけるパウダー塗布手段であって上部遮風板50の下面側に設けられている。このパウダー塗布手段53は前記IRヒータ52による乾燥と併用してもよいし、また独立して使用してもよい。なお符合54は安全のために設けられた過剰温度検出用のサーモスタットであり、符号55は印刷用紙のジャム検出用センサーである。
【0043】
次に乾燥部16の動作について説明する。乾燥部16のon/off動作はオペレータが印刷条件、例えば使用するインキの種類や印刷速度など、を判断して、適宜手動により決定すればよい。または、予め設定された印刷条件に応じて印刷制御部が乾燥部16のon/off動作を自動設定し、印刷開始とともに自動的に乾燥部16が稼動するようにしてもよい。この自動設定では印刷前に予め第1の搬送経路付近の温度を予備加熱する場合も含む。
【0044】
また乾燥部16の稼動は、印刷速度を判断して自動的に稼動するようにしてもよい。例えば印刷装置が稼動した場合、その印刷速度に応じて自動的にon/off動作するものである。例えば乾燥が困難な高速時に限り乾燥部16をon動作させる、または速度に応じて乾燥温度や風量などを可変させることも考えられる。また、このような条件であっても実際に印刷が行われていない場合、例えば給紙搬送がなくブランケット胴3、4を胴抜きした準備状態で高速回転させる場合、は乾燥部16の自動稼動を禁止するのが好ましい。
【0045】
一方、印刷装置が停止した場合は第1の搬送経路の入口近傍(図2の符号A)から温度上昇した空気が排紙胴7側に流出することが考えられる。この場合は搬送経路の入口Aを図示しないシャッター手段で遮るか、もしくは図示しないファンなどにより排紙胴7側からIRヒータ52側へエアーを流すのが望ましい。安易な方法としては、前記グリッパー23を前期入口A付近で停止させて、不完全ではあるが簡易的なシャッターとして作用させる方法である。いずれにせよ印刷装置が稼動中はチェーン22およびグリッパー23の走行による気流によって入口Aから排紙胴7側へ熱された空気が流出することは少ないので、乾燥部16の停止後しばらくは印刷装置を非印刷状態で稼動して乾燥部16の温度低下を待ってもよい。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、乾燥のための温風が直接的に印刷部側に流出することを防ぐことができるため、温度上昇にともなう印刷品質の変動を阻止することができるという効果がある。また、請求項1に記載の発明によれば、温風が第2の搬送経路を通って印刷部に流入することを防止する効果がある。
【0047】
請求項に記載の発明によれば、温風が第2の搬送経路を通って印刷部に流入することを防止する効果がある。
【0048】
請求項に記載の発明によれば、印刷速度に応じて自動的に乾燥装置が駆動するので、乾燥装置を稼動し忘れることを防止でき、また印刷途中での速度変更にも容易に対応できるという効果がある。
【0049】
請求項に記載の発明によれば、製版装置を内蔵することができるため省スペースを実現すべきデジタル印刷装置にとってより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る乾燥装置を備えた印刷装置の一例を示す側面概要図である。
【図2】 上記印刷装置の乾燥装置近傍を示した側面概要図である
【符号の説明】
7 排紙胴
11 排紙部
16 乾燥部
20 チェーンデリバリー部
22 チェーン
23 グリッパー
30 排紙台
40 カバー
41、42 ファン
50 上部遮風板
51 下部遮風板
52 IRヒータ

Claims (4)

  1. 印刷部で印刷された印刷用紙を排紙部へ搬送する際に乾燥する乾燥装置を備えた印刷装置であって、
    印刷されたシート状の印刷物を挟持する複数の挟持手段と、
    前記挟持手段を無端状の搬送経路に沿って巡回させることにより、前記挟持手段を印刷物を挟持した状態で印刷部から排紙部へ至る第1の搬送経路に沿って走行させるとともに、印刷物を挟持しない状態で前記排紙部から印刷部へ戻る第2の搬送経路に沿って走行させるようにした走行手段と、
    前記印刷済みの印刷物を乾燥させるために第1の搬送経路の近傍に配置された乾燥手段と、
    前記乾燥手段により発生した温風が実質的に第1の搬送経路に対して導風されるように前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路との間に配置された遮風手段と、
    前記遮風手段に沿って前記第1の搬送経路を流れる温風が、排紙部に向かう下方に押し出されて前記第2の搬送経路に対して流入しないように非温風を供給する送風手段と、を備える印刷装置。
  2. 前記送風手段は、前記挟持手段を解除して前記排紙部に対し印刷物を排出する際に印刷物上方からエアーを吹き付けるダウンブロー気流発生手段であることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  3. 前記乾燥手段は、前記挟持手段が所定の速度以上で搬送される場合にのみ自動的に駆動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷装置は、版胴上において印刷版上に画像を作成する製版手段を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の印刷装置。
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