JP3676540B2 - 誘導結合プラズマ質量分析装置 - Google Patents

誘導結合プラズマ質量分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導結合プラズマ質量分析装置に関し、特に、誘導結合プラズマに不可避的に含まれるフォトンの影響を受けないようにした誘導結合プラズマ質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導結合プラズマ質量分析装置は、誘導結合プラズマを用いて被分析の元素をイオン化し、イオン化された元素を例えば四重極マスフィルタ等によって質量選択し、そのイオンを2次電子増倍管等で検出することにより、質量分析を行うようになっている。
【0003】
誘導結合プラズマにおいて、プラズマおよびイオンとともに例えば紫外線等のフォトンが発生する。このフォトンが2次電子増倍管に入感すると、その検出信号によってバックグラウンド・ノイズレベルが上昇する。バックグラウンド・ノイズレベルの上昇は微量イオンの検出限界を狭めるので、誘導結合プラズマ質量分析装置には、フォトンを分析系に入れないようにするための阻止手段が設けられる。
【0004】
そのような阻止手段の1つとして、図6に示すように、イオンを減圧空間に導入するスキマー600の後段に、フォトン阻止板602を設けることが行われる。フォトン阻止板602はスキマー600の開口面積の投影より大きい面積を持つように構成され、光学軸上に配置されて光学軸上を進行するフォトンを阻止するようになっている。
【0005】
一方、イオンは横方向の広がりを持つので、光学軸上のものはフォトン阻止板602で阻止されるものの、それ以外のものは阻止されることなく進行し、アインツェルレンズ604等の主レンズ系で集束されてイオンビームが形成される。
【0006】
アインツェルレンズ604のビーム集束点の後方に、面積を大きくした第2のフォトン阻止板606が設けられ、フォトン阻止を完璧なものにしている。その際、イオンビームが第2のフォトン阻止板606に衝突しないようにするため、ベッセルボックス608等の第2のレンズ系によって進行経路を適切に曲げるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の装置においては、第2の阻止板606との衝突によるイオンロスをできるだけ少なくするために、アインツェルレンズ604やベッセルボックス608の電圧を適正に設定する必要がある。しかし、イオンの持つエネルギーには幅があるので、最適な電圧を得るまでには煩雑な調整が必要とされる。また、主レンズ系の後段に第2のレンズ系を設けるので、光学軸が長くなって装置が大型化するとともに、部品点数が多くなる。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、イオンロスが少なくかつイオンビーム経路の調整が容易なフォトン阻止手段を備えた誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することである。
【0009】
また、フォトン阻止手段を備えながらも小型化が容易な誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することを目的とする。
また、フォトン阻止手段を備えながらも部品点数の少ない誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する請求項1の発明は、誘導結合プラズマによって被分析元素のイオンを生成するイオン生成手段と、イオン生成手段が生成したイオンを導入する開口を有するスキマー手段と、スキマー手段の後段に配設される第1の板部材と、第1の板部材の後段に配設され前記第1の板部材の前記開口の位置に物点を有し、該物点から発散するイオンを像点に集束させるイオンレンズ手段と、イオンレンズ手段の後段に配設される第2の板部材と、第2の板部材の後段に配設され前記第2の板部材の前記開口を通過したイオン質量分析を行う質量分析手段とが、前記スキマー手段の前記開口位置によって決定される光学軸に沿って配置される誘導結合プラズマ質量分析装置において、前記第1の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸の一側にずれた位置に設けられ、且つ前記第2の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸に対して前記一側と対向する側にずれた位置に設けられることを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明では、スキマーの開口と第1の板部材の開口が光学軸方向において重ならず、さらに、第1の板部材の開口と第2の板部材の開口が光学軸方向で重ならないので、スキマーの開口から入射したフォトンは通過を阻止される。
【0012】
また、イオンレンズ手段の物点および像点が第1の板部材の開口および第2の板部材の開口にそれぞれ位置することにより、第1の板部材の開口から入射したイオンは、効率良く第2の板部材の開口から出射する。
【0013】
(2)上記の課題を解決する請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2の板部材の前記開口を通過したイオンを横方向の広がりを制限して進行させるイオンガイド手段を有し、前記質量分析手段は、前記イオンガイド手段を通じて与えられたイオンについて質量分先を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明では、スキマーの開口と第1の板部材の開口が光学軸方向において重ならず、さらに、第1の板部材の開口と第2の板部材の開口が光学軸方向で重ならないので、スキマーの開口から入射したフォトンは通過を阻止される。
【0015】
また、イオンレンズ手段の物点および像点がそれぞれ第1の板部材の開口および第2の板部材の開口に位置することにより、第1の板部材の開口から入射したイオンは、効率良く第2の板部材の開口から出射する。
【0016】
また、第2の板部材の開口から出射したイオンが、イオンガイド手段により横方向の広がりを制限されて効率良く質量分析手段に導かれる。
(3)上記の課題を解決する請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記イオンガイド手段が前記第2の板部材の前記開口から出射するイオンの進行方向に合わせて光学軸に対し傾けられている、ことを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明では、光学軸に対して傾けたイオンガイド手段が効率よくイオンを次段に導く。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
【0019】
図1に、誘導結合プラズマ質量分析装置の模式的構成を示す。本装置は、本発明の実施の形態の一例である。同図に示すように、本装置は、例えば石英管等で構成されるプラズマトーチ2を有する。プラズマトーチ2は、本発明におけるイオン生成手段の実施の形態の一例である。
【0020】
プラズマトーチ2には、高周波誘導コイル4が巻回されている。高周波誘導コイル4には、高周波電源6からインピーダンスマッチング回路8を通じて高周波電力が供給される。プラズマトーチ2と高周波誘導コイル4の間にはシールド板10が配設されている。プラズマトーチ2は、高周波誘導コイル4に供給された高周波電力によって、高周波誘導結合プラズマ40(以下、プラズマ)を発生する。
【0021】
プラズマ40は、分析装置の本体100の前面に設けられたサンプリングコーン30に向けて照射される。本体100の内部はインターフェースチャンバ18、イオンレンズチャンバ20およびアナライザチャンバ22に分割されている。
【0022】
インターフェースチャンバ18は、図示しない例えばロータリポンプ等によって吸引・排気され、内部圧力が例えば200〜400Paに保たれている。イオンレンズチャンバ20は、図示しない例えば第1のターボ分子ポンプ等によって吸引・排気され、内部圧力が例えば2×10-1〜8×10-1Paに保たれている。アナライザチャンバ22は、図示しない例えば第2のターボ分子ポンプ等によって吸引・排気され、内部圧力が例えば1×10-4〜9×10-4Paに保たれている。すなわち、インターフェースチャンバ18からアナライザチャンバ22まで段階的に圧力が減じられ、アナライザチャンバ22において最も真空度が高くなっている。
【0023】
サンプリングコーン30は、インターフェースチャンバ18の前面に設けられている。サンプリングコーン30は、プラズマトーチ2と対向する方向に突出する中空の錐体であり、その先端に設けられた開口を通じて、プラズマ40およびそれに含まれる被分析元素のイオンをインターフェースチャンバ18に導入(サンプリング)するようになっている。
【0024】
インターフェースチャンバ18とイオンレンズチャンバ20の間の隔壁には、スキマー32が設けられている。スキマー32は、本発明におけるスキマー手段の実施の形態の一例である。スキマー32は、イオンが到来する方向に突出する中空の錐体であり、その先端に設けられた開口を通じて、イオンをイオンレンズチャンバ20に導入するようになっている。
【0025】
イオンレンズチャンバ20にはレンズ系24が設けられている。レンズ系24は、スキマー32を通じて導入されたイオンを収束してイオンビームを形成するものである。レンズ系24の構成については後にあらためて説明する。
【0026】
レンズ系24によって集束されたイオンビームは、イオンレンズチャンバ20とアナライザチャンバ22の間の隔壁に設けられたアパチャー34を通じて、アナライザチャンバ22内の質量選択部26に入射される。
【0027】
質量選択部26は、例えば四重極マスフィルタ等で構成される。質量選択部26で選択されたイオンがイオン検出器28によって検出される。イオン検出器28は、例えば2次電子増倍管等を前段に有するものである。イオン検出器28の出力信号が図示しない信号処理装置で処理され、質量分析値が求められる。質量選択部26、イオン検出器28および信号処理装置は、本発明における質量分析手段の実施の形態の一例である。
【0028】
図2に、レンズ系24の模式的構成を、スキマー32との相互関係とともに示す。同図に示すように、レンズ系24は、光学軸200に沿って同軸的に順次配列されたエレメント240〜248を有する。エレメント240〜248は、例えば金属等の導電体によって構成される。光学軸200は、スキマー32の開口の光学軸と一致している。
【0029】
エレメント240は、例えば、先端に平坦部を有する中空の円錐体となるように構成される。エレメント240は、本発明における第1の板部材の実施の形態の一例である。エレメント240の先端の平坦部には開口250が設けられている。開口250は、光学軸200から偏心して設けられている。これによって、スキマー32の開口を光学軸200に沿って投影したとき、その投影像が開口250と重ならないようになっている。
【0030】
エレメント242は、例えば、前半部が円錐の一部をなすように絞り込まれた円筒となるように構成される。絞り込まれたエレメント242の先端部は、エレメント240の内部空間に入り込んでいる。エレメント244,246は、いずれも例えば円筒となるように構成される。
【0031】
エレメント242,244,246は、イオンを集束するためのアインツェルレンズを構成するものであり、エレメント242とエレメント246には同一の電圧が図示しない電圧源から与えられ、エレメント244にはそれとは値の異なる電圧が図示しない別な電圧源から与えられる。アインツェルレンズは、本発明におけるイオンレンズ手段の実施の形態の一例である。また、本発明におけるアインツェルレンズの実施の形態の一例である。
【0032】
エレメント248は例えば円板状に構成される。エレメント248は、本発明における第2の板部材の実施の形態の一例である。エレメント248は、開口260を有する。開口260は、光学軸200から逆方向に偏心した位置に設けられている。これによって、エレメント240の開口250を光学軸200に沿って投影したとき、その投影像が開口260と重ならないようになっている。
【0033】
エレメント242,244,246で構成されるアインツェルレンズは、エレメント240の開口250の位置に物点を有し、エレメント248の開口260の位置に像点を有するように構成されている。その際、エレメント240および248にも適宜の電圧を印加し、全体として1つのイオンレンズ系を構成することが、物点および像点をより精密に形成する点で好ましい。
【0034】
図3に、レンズ系24の他の構成例を示す。図3において、図2と同様の部分に同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように、エレメント248の後段にイオンガイド270が設けられている。イオンガイド270は、本発明におけるイオンガイド手段の実施の形態の一例である。イオンガイド270は、図4にそのA−A断面を示すように、例えば棒状の電極272〜282を有する。電極272〜282は、円周に沿って等間隔に配置されかつ長手方向に互いに平行になっている。電極272〜282で囲まれた空間内に、エレメント248の開口260を通過したイオンが注入される。
【0035】
電極272,276,280は図示しない高周波電圧源の一方の極に接続され、電極274,278,282は図示しない高周波電圧源の他方の極に接続されている。このような接続によって与えられる高周波電圧により、電極272〜282で囲まれた空間には高周波電界が形成される。
【0036】
この高周波電界は、イオンガイド270に注入されたイオンを電極272〜282で囲まれた空間の中心付近に閉じ込める働きをする。これによって、イオンビーム290は横方向への広がりが制限され、イオンガイド270の中心軸に沿って進行する。
【0037】
すなわち、イオンガイド270は、イオンビームの横方向の広がりを抑えて中心軸に沿って導くものとなる。これによって、仮に、エレメント248の開口260からアナライザチャンバのアパチャー34までの距離が長い場合でも、ビームの広がりによるイオンロス等を生じることなく、効率よく伝達することができる。
【0038】
次に、本装置の動作を説明する。プラズマガスと副ガスがプラズマトーチ2に供給されるとともに、キャリアガスとしての例えばアルゴンガスがプラズマトーチ2に供給される。また、高周波電源6からインピーダンスマッチング回路8を介して高周波誘導コイル4に高周波電力が供給され、高周波誘導コイル6の周囲に高周波磁界が形成される。
【0039】
このような高周波磁界の近傍でアルゴンガス中に電子またはイオンが植え付けられると、高周波磁界の作用によって瞬時にプラズマ40が生じる。プラズマ40から紫外線等のフォトンが放射される。被分析試料を霧化したエアロゾルをキャリアガスで搬送してプラズマトーチ2内に供給すると、このエアロゾルがプラズマ40によってイオン化され、被分析試料のイオンが発生する。
【0040】
このようにして生成したプラズマ40内のイオンは、サンプリングコーン30を通じてインターフェースチャンバ18に導入され、そこからスキマー32を通じてイオンレンズチャンバ20に導かれる。イオンレンズチャンバ20において、イオンはレンズ系24によって収束される。
【0041】
その様子を図5に示す。スキマー32を通じて導入されたイオンのうち、エレメント240の開口250を通過したものが、レンズ系24に入力される。入力イオンはレンズ系24によって集束される。
【0042】
ここで、レンズ系24は、エレメント240の開口250の位置に物点を有し、エレメント248の開口260の位置に像点を有するので、開口250から注入されたイオンは、開口260の位置に集束される。このときのイオンの進行経路は、例えばトラジェクトリ300で示すようになる。
【0043】
これによって、レンズ系24に入力されたイオンは効率よく開口260から出力される。また、このときのレンズ系24の電圧設定は、基本的には通常のアインツェルレンズにおける電圧設定と同様なので、適正な電圧設定を行うための調整は容易に行うことができる。
【0044】
イオンレンズチャンバ20には、スキマー32の開口を通じてフォトンも入射する。フォトンは光学軸200上を進行してエレメント240の平坦部に達し、そこにスキマー32の開口の投影像(スポット)を形成する。
【0045】
エレメント240の平坦部では、開口250が、スキマー32の開口の投影像と重ならないように光学軸200から偏心した状態で設けられている。このため、フォトンの大半はエレメント240の平坦部で阻止される。また、スキマー32の開口から角度をもって放射するフォトンの一部が開口250を通過するようなことがあっても、開口250の光学軸200方向への投影像が、エレメント248の開口260と重ならないようになっているので、フォトンはエレメント248によって阻止される。
【0046】
このように、レンズ系24自体がフォトン阻止手段を備えているので、従来のように、レンズ系24と直列にフォトン阻止およびそれに伴うイオン経路調節のための特別なイオン光学系を設ける必要がない。このため、装置全体の光学軸長が短縮され、また、部品点数が減少する。
【0047】
レンズ系24で集束されたイオンは、アパチャー34を通じてアナライザチャンバ22に入射される。アナライザチャンバ22に入射されたイオンは、質量選択部26での質量選択を経てイオン検出器28で検出される。イオン検出器28の検出信号が信号処理装置で処理されて、質量分析値が求められる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の発明では、誘導結合プラズマによって被分析元素のイオンを生成するイオン生成手段と、該イオン生成手段が生成したイオンを導入する開口を有するスキマー手段と、該スキマー手段の後段に配設される第1の板部材と、該第1の板部材の後段に配設され、前記第1の板部材の前記開口の位置に物点を有し、該物点から発散するイオンを像点に集束させるイオンレンズ手段と、該イオンレンズ手段の後段に配設される第2の板部材と、該第2の板部材の後段に配設され、前記第2の板部材の前記開口を通過したイオンの質量分析を行う質量分析手段とが、前記スキマー手段の前記開口位置によって決定される光学軸に沿って配置される誘導結合プラズマ質量分析装置において、前記第1の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸の一側にずれた位置に設けられ、且つ前記第2の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸に対して前記一側と対向する側にずれた位置に設けられるようにしたので、イオンビーム経路の調整が容易なフォトン阻止手段を備えた誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することができる。
【0049】
また、上記のように構成したので、フォトン阻止手段備えながらも小型化が容易な誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することができる。
また、上記のように構成したので、フォトン阻止手段を備えながらも部品点数の少ない誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することができる。
【0050】
請求項2の発明では、上記の構成に加えて、前記第2の板部材の前記開口を通過したイオンを横方向の広がりを制限して進行させるイオンガイド手段を有し、前記質量分析手段は、前記イオンガイド手段を通じて与えられたイオンについて質量分先を行うようにしたので、イオンロスがさらに少ない誘導結合プラズマ質量分析装置を実現することができる。
【0051】
請求項3の発明では、イオンガイドの配設方向を第2の板部材の開口からのイオンの出射方向に合わせてあるので、第2の板部材の開口からイオンガイドへの入射が効率良く行われ、イオンロスをさらに少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置の模式的構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるレンズ系の模式的構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるレンズ系の模式的構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるイオンガイドの断面を示す模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるレンズ系の作用を示す図である。
【図6】 従来例の模式的構成図である。
【符号の説明】
2 プラズマトーチ
4 高周波誘導コイル
6 高周波電源
8 インピーダンスマッチング回路
10 シールド板
18 インターフェースチャンバ
20 イオンレンズチャンバ
22 アナライザチャンバ
24 レンズ系
26 質量選択部
28 イオン検出器
30 サンプリングコーン
32 スキマー
34 アパチャー
40 高周波誘導結合プラズマ
200 光学軸
240〜248 エレメント
250,260 開口
270 イオンガイド
272〜282 電極
290 イオンビーム
300 トラジェクトリ
600 スキマー
602 フォトン阻止板
604 アインツェルレンズ
606 第2のフォトン阻止板
608 ベッセルボックス

Claims (3)

  1. 誘導結合プラズマによって被分析元素のイオンを生成するイオン生成手段と、イオン生成手段が生成したイオンを導入する開口を有するスキマー手段と、スキマー手段の後段に配設される第1の板部材と、第1の板部材の後段に配設され前記第1の板部材の前記開口の位置に物点を有し、該物点から発散するイオンを像点に集束させるイオンレンズ手段と、イオンレンズ手段の後段に配設される第2の板部材と、第2の板部材の後段に配設され前記第2の板部材の前記開口を通過したイオン質量分析を行う質量分析手段とが、前記スキマー手段の前記開口位置によって決定される光学軸に沿って配置される誘導結合プラズマ質量分析装置において、
    前記第1の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸の一側にずれた位置に設けられ、且つ前記第2の板部材の開口は、前記スキマー手段の前記開口を前記光学軸方向に投影した投影像とは重ならないよう前記光学軸に対して前記一側と対向する側にずれた位置に設けられることを特徴とする誘導結合プラズマ質量分析装置。
  2. 前記第2の板部材の前記開口を通過したイオンを横方向の広がりを制限して進行させるイオンガイド手段を有し、前記質量分析手段は、前記イオンガイド手段を通じて与えられたイオンについて質量分先を行うことを特徴とする、請求項1に記載の誘導結合プラズマ質量分析装置。
  3. 前記イオンガイド手段は、前記第2の板部材の前記開口から出射するイオンの進行方向に合わせて前記光学軸に対し傾けられていることを特徴とする請求項2に記載の誘導結合プラズマ質量分析装置。
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