JP3676358B2 - フイルム画像入力方法 - Google Patents

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本発明はフイルム画像入力方法に係り、特に現像済み写真フイルムのコマ画像をラインセンサで読み取り、取り込んだコマ画像に基づいて画像信号を処理するフイルムスキャナにおけるフイルムの褪色防止及びキャプスタン変形を防止するフイルム画像入力方法に関する。
長尺状の現像済み写真フイルムを搬送しながら該写真フイルムに光源からの照明光を照射し、照射された写真フイルムのコマの透過画像をCCD等のラインセンサで撮像して透過画像を画像信号に変換し、これをモニタTVに出力してコマ画像を表示するフイルム画像入力方法は、特許文献1、特許文献2、特許文献3等において公知である。
特開平2−276362号公報 特開平4−311940号公報 実開平4−4456号公報
しかしながら、従来のフイルム画像入力方法は、ラインセンサによる1コマの透過画像取り込みが終了すると、写真フイルムは次のコマの透過画像取り込み開始までその位置で一旦停止しているので、この状態で長時間操作が行われないと、取り込みが終了したコマの後端部分が照明光に長時間晒されることになり、その部分の画像が赤外領域外の可視光領域の光線によって褪色するという欠点がある。
また、従来のフイルム画像入力装置は、フイルムをピンチローラとキャプスタンとで挟持して搬送する機構を有し、このフイルム駆動用ローラは通常ゴム等の材質で形成されている。従って、キャプスタンとピンチローラとの圧着状態が長時間継続されると、ローラが変形するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたもので、透過画像取り込み終了後、長時間操作が行われない場合に、フイルムの褪色を防止するとともにフイルム駆動用ローラの変形を防止することができるフイルム画像入力方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は前記目的を達成するために、長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法において、前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記光源による照明位置が一箇所に集中しないように前記写真フイルムを1つのコマ領域全域にわたって低速で動かし続けることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、現像済み写真フイルムの搬送停止後、一定の時間経過しても所定の操作が施されない場合には、前記光源による照明位置が一箇所に集中しないように前記写真フイルムを1つのコマ領域全域にわたって低速で動かし続けている。褪色は濃度変化が1コマ中で均等ならば視認できないので、1コマの全域にわたって均等に褪色が進行するように、照明光を写真フイルムに照射しつつ、1コマ領域内で写真フイルムをゆっくり動かし続けている。これにより、写真フイルムの褪色の影響を回避すると共に、写真フイルムを挟持するキャプスタンとピンチローラの押圧力が集中しないので、ローラの局部的変形を防止するとができる。尚、上記低速とは、透過画像取り込み速度よりも遅い速度をいう。また本発明は、写真フイルムの規格上コマとコマとの間に未露光エリアがない場合或いは極めて狭い場合に、特に有効である。
また、請求項2に係る発明は、長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法において、前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記ラインセンサによる画像読取位置が前記写真フイルムの先端側のリーダ部又は後端側の最終コマ以降の領域となるように前記写真フイルムを搬送して停止させ、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することを特徴としている。
請求項2に係る発明によれば、前記ラインセンサによる画像読取位置が前記写真フイルムの先端側のリーダ部又は後端側の最終コマ以降の領域となるように前記写真フイルムを搬送して停止させ、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することにより、キャプスタンとピンチローラの圧着状態が長時間継続されないようにしたので、写真フイルムのコマ部について照明光による褪色を回避できるとともに、フイルム駆動用ローラが変形するのを防止することができる。
更に前記目的を達成するために請求項3に係る発明は、長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法であって、前記写真フイルムの各コマに対応して穿設されたパーフォレーションをパーフォレーションセンサによって検出することによりコマ検出及び1コマの画像読取を開始させるフイルム画像入力方法において、前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように前記写真フイルムを移動させ、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することを特徴としている。
請求項3に係る発明によれば、一定の時間内に所定の操作が施されない場合に、パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように写真フイルムを移動し、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除している。キャプスタンとピンチローラの圧着が解除されると前記写真フイルムはフリーとなるが、万一写真フイルムが移動したとしても、パーフォレーションセンサはコマの中央付近にあるので、コマ画像読み取り開始位置となるパーフォレーションをミスカンウントするには至らない。
請求項4に係る発明は、請求項3のフイルム画像入力方法において、前記パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように前記写真フイルムを移動させた後、前記キャプスタンとピンチローラとの圧着を解除する前に、前記写真フイルムに形成された磁気記録層に磁気情報を記録再生する磁気ヘッドで該写真フイルムを押圧することを特徴としている。
請求項3に係る発明において更に、キャプスタンとピンチローラの圧着を解除する前に前記写真フイルムに形成された磁気記録層に磁気情報を記録再生する磁気ヘッドで該写真フイルムを押圧することにより、ミスカウント防止が更に確実になる。これにより再操作の際に、適正なパーフォレーションカウントが保証される。
また本発明は、単一のスプールを有するフイルムカートリッジから送り出され又はフイルムカートリッジ内に巻き戻される写真フイルムを用い、操作が施されない時間の程度に応じて、カートリッジから引き出されている写真フイルムを一旦巻き戻して、カートリッジに格納して待機の程度を段階的に厳重にすることにより、写真フイルムの褪色を防止及びローラの変形を防止を強化することも可能である。
本発明に係るフイルム画像入力方法によれば、本発明に係るフイルム画像入力方法によれば、上記写真フイルムの搬送停止後、一定の時間経過しても所定の操作が施されない場合には、前記光源による照明位置が一箇所に集中しないように前記写真フイルムを1つのコマ領域全域にわたって低速で動かし続けるようにしたので、褪色は1箇所に集中せず、褪色の影響を回避できると共に、ローラの局部的変形を防止するとができる。特に、写真フイルムの規格上、コマとコマとの間に未露光エリアがない場合或いは極めて狭い場合に有効である。
また、本発明の他の態様によれば、ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記ラインセンサによる画像読取位置が前記写真フイルムの先端側のリーダ部又は後端側の最終コマ以降の領域となるように前記写真フイルムを搬送して停止させ、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することにより、キャプスタンとピンチローラの圧着状態が長時間継続されないようにしたので、写真フイルムのコマ部について照明光による褪色を回避できるとともに、フイルム駆動用ローラが変形するのを防止することができる。
また、本発明の更に他の態様によれば、ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように前記写真フイルムを移動させ、その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除するようにしたので、再操作の際に、適正なパーフォレーションカウントを保証しつつ、フイルム駆動用ローラが変形するのを防止することができる。
更にまた、操作が施されない時間の程度に応じて、更にカートリッジから引き出されている写真フイルムを一旦巻き戻して、カートリッジに格納して待機の程度を段階的に厳重にすることにより、写真フイルムの褪色を防止及びローラの変形を防止を強化することも可能である。
尚、上記構成を組み合わせることにより、操作が施されない時間の長さに応じて、待機の程度を段階的に強化することが可能である。また、光源を減光、若しくは消灯する場合は、機器の光源管の寿命が延びるという別の効果もある。そして、一定時間操作がなく、ラインセンサの読み取り条件の取得(プリスキャン)から1コマの高精度画像の取得(本スキャン)までの時間が長くなった場合の光量変動による画質低下を防ぐことができるという効果もある。
以下添付図面に従って本発明に係るフイルム画像入力方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明に係るフイルム画像入力方法が適用されたフイルム画像入力装置の実施形態を示す構造図である。同図に示すようにフイルム画像入力装置10は、主として照明用の蛍光管12、撮影レンズ14、CCDラインセンサ16を含むCCD回路ユニット18、フイルム駆動メカ20、及びCPU22等から構成されている。
このフイルム画像入力装置10に使用される現像済み写真フイルムFは、図2に示すように各コマの位置を示すパーフォレーション101、103が穿設されるとともに、写真フイルム全面又は縁部に磁気記録層104が形成されており、単一のスプール112を有するフイルムカートリッジ110に巻回されている。 前記磁気記録層104には磁気ヘッドを有するカメラによってコマ毎に撮影データ等を示す磁気データが記録できるようになっている。また、現像処理された上記写真フイルムFはフイルムカートリッジ110に巻き取られて、これにより保管できるようになっている。
蛍光管12は、その長手方向が写真フイルムFの搬送方向と直交するように配設され、写真フイルムFの全幅にわたって照明できるようになっている。前記蛍光管12は、ガイド部材28に形成されたスリット(撮影窓)28Aの上方で写真フイルムFの搬送方向と直交する方向に配置され、撮影窓28A内を通過する写真フイルムFのコマP(図2参照)の画像を赤外線カットフイルタ34を介して照明する。
前記撮影窓28Aの幅Tは、図2に示す写真フイルムFのコマPとコマPとの間隔tよりも狭く形成されて、蛍光管12からの照明光が前記間隔tよりも狭い範囲に照射されるようになっている。
また、蛍光管12は光源用インバータ35を介してCPU22と接続されており、CPU22からの信号を受けて通常発光/減光/消灯と制御される。
一方、コマPを透過した画像光は、下ガイド部材37に形成された撮影窓37Aから単焦点の撮影レンズ14を介してCCDラインセンサ16の受光面に結像される。CCDラインセンサ16によるコマPの透過画像取り込み中、写真フイルムFはフイルム駆動メカ20によって一定の速度で矢印A方向に搬送されるが、この写真フイルムの駆動については後述する。
CCDラインセンサ16はフイルム給送方向と直交する方向に配設されている。そしてCCDラインセンサ16の受光面に結像された画像光はR,G,Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄積され、光の強さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路から加えられる所定周期のリードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって順次読み出される。
前記CCDラインセンサ16から読み出された信号電荷は、CDSクランプによってクランプされてR、G、B信号としてアナログ処理回路38に加えられ、ここでR、G、B信号のゲイン等が制御される。アナログ処理回路38から出力されるR、G、B信号は、A/Dコンバータ39によってデジタル信号に変換されたのち、メモリコントローラ40を介してフレームメモリ42、若しくはCPU22のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)44にメモリされる。
前記フレームメモリ42にメモリされた各コマPの1コマ分の情報は、メモリコントローラ40によって読み出され、そして、D/Aコンバータ46によってアナログ信号に変換されると共に、エンコーダ48によって映像信号に変換されてモニタTV50に出力される。
フイルム駆動メカ20は、フイルムカートリッジ110のスプール112と係合し、そのスプール112を正転/逆転駆動するフイルム供給部(不図示)と、このフイルム供給部から送り出される写真フイルムFを巻き取るフイルム巻取部84と、フイルム搬送路に配設されるキャプスタン52とピンチローラ54等から構成される。フイルム駆動メカ20は、CPU22から出力される駆動信号によって制御されており、写真フイルムFをキャプスタン52とピンチローラ54とで挟持して所定の速度で搬送する。
キャプスタン圧着メカ56はCPU22からの制御信号を受けてキャプスタン52の圧着/退避を駆動する。
また、一対のフォトディテクタ62、64が前記ガイド部材37に形成された撮影窓37Aに配置されるとともに、撮影光軸65に対して対称位置に取り付けられている。前記フォトディテクタ62、64は、図2に示す写真フイルムFのコマPの終端に穿設されたパーフォレーション101と、そのコマPの後方に位置するコマPの始端に穿設されたパーフォレーション103との間隔bと等しい間隔Bで配置され、パーフォレーション101、103を非接触で検出し、その検出した信号を波形整形回路70を介してCPU22に出力することができる。
そしてCPU22は、上記検出信号に基づいて、CCDラインセンサ16による画像情報の読み取りタイミングを制御している。
フォトディテクタ72は、前記フォトディテクタ64と距離Cだけ離間した位置に磁気ヘッド74と対向して配設されており、パーフォレーション101、103を非接触で検出し、その検出した信号を波形整形回路70を介してCPU22に出力することができる。尚、前記距離Cは写真フイルムの一つのコマの始端及び終端の両パーフォレーション間距離の半分の長さである(図2参照)。そして、CPU22では、上記パーフォレーション検出信号に基づいて、磁気ヘッド74による磁気データの記録再生タイミングを制御している。
磁気ヘッド74は、図示しない磁気記録再生装置を介して写真フイルムFの磁気トラック104に記録されている磁気データを読み取る一方、CPU22のRAM44に記録された磁気情報を写真フイルムFの磁気トラック104に記録する。
磁気ヘッド圧着メカ76はCPU22と接続され、CPU22からの駆動信号を受けて前記磁気ヘッド74を写真フイルムFに対して圧着/退避駆動する。
CPU22はタイマTM1、タイマTM2及びRAM44を含み、CCD回路ユニット18からの画像信号を適宜処理するとともに、光源用インバータ35、キャプスタン圧着メカ56等を制御する信号を出力する。CPU22には、キー操作パネル80及び液晶表示パネル82が接続されており、該キー操作パネル80及び液晶表示パネル82を介して外部から各種入力が可能である。
タイマTM1、TM2は、前記キー操作パネル80を用いてフイルム画像入力装置10のシステムに所定の操作が施された場合に共にクリアされる。尚、タイマの設定時間(タイムアウト時間)はタイマTM2>タイマTM1であり、例えばタイマTM1の設定時間は5分、タイマTM2の設定時間は60分とする。また、前記所定の操作とは、例えば、マニュアルによる1コマ再生の指令、コマ送り操作の指令、フレーム縦横情報やトリミングなど各種再生情報の入力・編集の指令、又はプリント注文等の操作指令をいう。
次に、前記フイルム画像入力装置10のCPU22による制御方法について説明する。
図1のフイルム画像入力装置10にフイルムカートリッジ110が装着されると、前記フイルムカートリッジ110に収納された写真フイルムFは、図示しないモータの駆動力でカートリッジ110から送り出される。その後、キャプスタン52とピンチローラ54とで挟持されて、上下のガイド部材28、37間に沿って搬送され、前記蛍光管12と撮影レンズ14との間を通過した後、巻取室84の巻取スプール85に係着される。
続いて、蛍光管12を点灯し、照明光の光量の安定を待つ。照明光の光量が安定した後、フイルム駆動メカ20を駆動して写真フイルムFをフイルムカートリッジ110から矢印A方向に搬送し、写真フイルムFの1コマ目の透過画像取り込みを開始する。即ち、1コマ目の始端が撮影光軸65上を通過する直前にCCDラインセンサ16を駆動して、撮影光軸65上を通過するコマPの透過画像をCCDラインセンサ16により取り込ませ、そして、1コマ目の終端が撮影光軸65上を通過した直後にCCDラインセンサ16を停止する。
1コマ目の透過画像取り込みが終了すると、写真フイルムFをフイルム駆動メカ20によって継続して搬送する。そしてフォトディテクタ62、64から写真フイルムFのパーフォレーション101、103を検出した信号が出力されると、フイルム駆動メカ20を停止し、写真フイルムFの搬送を一時停止する。
これにより、本実施例は、写真フイルムFの停止時には、コマPとコマPとの間の略中間位置に蛍光管12からの照明光が照射され、また、コマP、Pはガイド部材28の撮影窓28Aによって遮光されているので、コマP、Pに蛍光管12からの照明光は照射されない。
2コマ目以降のコマPについても同様の動作を繰り返し行い、全てのコマPの透過画像を取り込むことができる。
従って、本実施例によれば、1コマPの透過画像取り込み終了時に蛍光管12を点灯し続けても、照明光によるコマ画像の褪色を防止することができる。
ここで、あるコマで1コマの画像取り込みを終了し、写真フイルムFを停止させた後、システムの操作を中断した場合を説明する。
タイマTM1の設定時間(例えば5分)を経過しても、所定のキー入力による操作が施されない場合、タイマTM1がタイムアウトし、以下の手順が実行される。
〔1〕先ず蛍光管12を減光する。これにより写真フイルムFに照射される光量を減少させて、写真フイルムFの褪色を抑制することができる。
〔2〕次に、フォトディテクタ72がパーフォレーション103を検出するまで写真フイルムFをゆっくりと送り、前記フォトディテクタ72がパーフォレーション103を検出したら写真フイルムFを停止する。この停止状態ではフォトディテクタ62、64がコマの中央付近に来る。
〔3〕続いて、磁気ヘッド圧着メカ76を介して磁気ヘッド74を写真フイルムFに圧着して、
〔4〕キャプスタン圧着メカ56を介してキャプスタン52を写真フイルムFから退避させる。
通常、キャプスタン52の圧着を解除して写真フイルムFから退避すると、写真フイルムFの挟持状態が解除されてフリーとなり、カトリッジ110や巻き取りリール85のバックテンションによって写真フイルムFが任意に数mm程度移動してしまい、再動作させるときにパーフォレーション101、103をミスカウントするおそれがある。上記手順は、かかる写真フイルムFの移動を想定し、予めパーフォレーションのカウントに影響しない位置に写真フイルムFを移動させるとともに、磁気ヘッド74を写真フイルムFに押しつけて写真フイルムFの移動を妨げるものである。
さて、この状態で、キー入力により再操作が行われた場合は、以下の手順が実行される。即ち、
〔5〕蛍光管12を通常発光に点灯する。
〔6〕キャプスタン圧着メカ56を介してキャプスタン52を写真フイルムFに圧着する。
〔7〕磁気ヘッド74を写真フイルムFから退避させる。
〔8〕蛍光管12の光量安定を待ち、光量が安定後に、通常の操作に移行する。尚、蛍光管12は完全に消灯していなかったので、光量の安定までの時間が短縮される。
一方、上記〔4〕の状態で、更にタイマTM2の設定時間(例えば60分)を経過しても、キー入力による所定の操作が施されない場合は、タイマTM2がタイムアウトし、待機の程度を更に厳重する為に以下の手順が実行され、スタンバイモードへ移行する。尚、下記スタンバイモードに移行する前に、ユーザに移行の可否を確認する段階を経てもよい。
〔9〕蛍光管12を完全に消灯する。これにより写真フイルムFのコマの中央付近を照射していた光がなくなり、写真フイルムFの褪色の進行を回避することができる。
〔10〕その後、写真フイルムFをカートリッジ110に格納するために、キャプスタン圧着メカ56を介してキャプスタン52を写真フイルムFに圧着する。
〔11〕更に、写真フイルムFの移動を防止していた磁気ヘッド74を写真フイルムFから退避させる。
〔12〕写真フイルムFを巻き戻してカートリッジ110に格納し、格納完了後キャプスタン52を退避させる。尚、磁気データが変更されている場合は、前記写真フイルムFの巻戻しの際に磁気データの書き込みを行うことにする。
さて、このスタンバイモード状態でキー入力により再操作が行われた場合、フイルム装填時と全く同様なシーケンス(下記〔13〕乃至〔17〕)を実行した後に、指定された動作を行う。
即ち、
〔13〕蛍光管12を通常発光に点灯する。
〔14〕フイルムをローディングする。
〔15〕キャプスタン圧着メカ56を介してキャプスタン52を写真フイルムFに圧着する。
〔16〕蛍光管12の光量安定を待ち、
〔17〕光量の安定後に、全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの撮影条件を検知するプリスキャンを実行する。
〔18〕そして、指定された動作を実行する。
ところで、上記スタンバイモード状態〔12〕で更にキー入力による操作がなく、イジェクトが指令された場合には、既に磁気データ情報のリライトは済んでいるので、イジェクト指令に伴う通常の磁気データのライトシーケンスを省略して、そのままイジェクトを実行する。
上記実施形態に限らず、一定時間操作がない場合に、写真フイルムFをフレーム部(コマ部)以外の部分に退避させることも考えられる。例えば、写真フイルムF先端側のリーダ部又は最終コマよりも後方部分の領域の何れかに退避させるように決めておいてもよいし、現在のフイルム位置から退避するのにより近い方を判断して、前記両者の何れかに退避させてもよい。
また、本実施形態では、フォトディテクタ62、64、72によって、写真フイルムの停止位置を検出するようにしたが、これに限られるものではなく、他の検出手段で検出するようにしてもよい。
尚、写真フイルムの褪色防止並びにローラの変形防止の方法として、上記以外に有効と思われる方法を以下に説明する。
光源の蛍光管12と写真フイルムFの間に図示しないメカニカルシャッタ若しくは液晶シャッタを設け、写真フイルムFの画像撮像時のみ該シャッタを開き、それ以外はシャッタを閉じておき、写真フイルムFに余計な光源光を照射しないようにする。これにより、写真フイルムの褪色を回避することが考えられる。
また、コマ画像の読み取り後に写真フイルムFを完全に停止させずに、前記光源による照明位置が一箇所に集中しないように前記写真フイルムの1コマの領域全体にわたって、画像読み取り速度よりも遅い低速度でゆっくりと動かし続けるという方法も考えられる。この方法によれば、写真フイルムFには、光源光が照射され続けるので写真フイルムの褪色は進行するが、該当するコマの全体にわたって濃度が均等に褪色するために、褪色が視認できない。従って、写真フイルムFが停止した状態で一箇所が集中して褪色する場合に比べて、コマ画像への影響が少ない。
更に、キャプスタン52及びピンチローラ54が回転し続けているために、該ローラの局部的な変形を防止することができる。尚、上記方法は写真フイルムFの規格上、コマとコマとの間に未露光エリアがない場合或いは極めて狭い場合に、特に有効である。
上記同様に、コマ画像の読み取り後に写真フイルムFを完全に停止させずに、写真フイルムFの全面に光源光を照射する方法も考えられる。写真フイルムFの全体が均等に褪色すれば、褪色による影響を視認できないばかりでなく、コマ毎の褪色の度合いも均一化する。尚、この方法においては、写真フイルムに照射される光源の幅を制限するスリットは必ずしも必要でない。
その他、各コマの累積露光時間を磁気記録層104に記録しておき、累積露光時間が多いコマの上では、待機時に写真フイルムが停止又は停滞しないようにするという構成も考えられる。
本発明に係るフイルム画像入力方法が適用されたフイルム画像入力装置の実施例を示すブロック図 図1のフイルム画像入力装置に適用される写真フイルムの平面図
符号の説明
10…フイルム画像入力装置
12…蛍光管
16…CCDラインセンサ
20…フイルム駆動メカ
22…CPU
28A、37A…撮影窓
50…モニタTV
52…キャプスタン
54…ピンチローラ
62、64、72…フォトディテクタ
74…磁気ヘッド
101、103…パーフォレーション
TM1、TM2…タイマ

Claims (4)

  1. 長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法において、
    前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記光源による照明位置が一箇所に集中しないように前記写真フイルムを1つのコマ領域全域にわたって低速で動かし続けることを特徴とするフイルム画像入力方法。
  2. 長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法において、
    前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記ラインセンサによる画像読取位置が前記写真フイルムの先端側のリーダ部又は後端側の最終コマ以降の領域となるように前記写真フイルムを搬送して停止させ、
    その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することを特徴とするフイルム画像入力方法。
  3. 長尺の現像済み写真フイルムを搬送し、該写真フイルムに光源から照明光を照射しながら各コマの透過画像をラインセンサを介して読み取り、該ラインセンサから画像信号を出力するようにしたフイルム画像入力方法であって、前記写真フイルムの各コマに対応して穿設されたパーフォレーションをパーフォレーションセンサによって検出することによりコマ検出及び1コマの画像読取を開始させるフイルム画像入力方法において、
    前記ラインセンサによる1コマの画像読取終了後、一定の時間内に所定の操作が行われない場合には、前記パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように前記写真フイルムを移動させ、
    その後、前記写真フイルムを挟持して搬送するキャプスタンとピンチローラとの圧着を解除することを特徴とするフイルム画像入力方法。
  4. 前記パーフォレーションセンサがコマの中央付近に来るように前記写真フイルムを移動させた後、前記キャプスタンとピンチローラとの圧着を解除する前に、前記写真フイルムに形成された磁気記録層に磁気情報を記録再生する磁気ヘッドで該写真フイルムを押圧することを特徴とする請求項3のフイルム画像入力方法。
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