JP3676187B2 - ペットボトル再生処理方法およびペットボトル再生処理設備 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペットボトルの再生処理方法およびペットボトルの再生処理設備に関する。
ペットボトルは種々の飲料品に使用されており、大量に廃棄されるが、その量は膨大なものであり、資源を有効に利用する観点から、能率のよい再利用技術が望まれている。ところで、ペットボトルには商品内容を表示するラベルが貼られているので、ペットボトルを再生処理するには、まずこのラベルを剥がし取らなければならない。また、このラベルはポリスチレン製や、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、紙製などの種類があり、それぞれ分別することができればラベルも再利用資源とすることができる。
【0002】
【従来の技術】
ペットボトルを再利用できるようにする際、前記ラベルの処理が問題であり、必ず剥がし取らなければ、ペットボトル再生樹脂の品質が維持できない。
しかるに、人が手作業で剥がし取るには、膨大な手間と労賃がかかって現実的でない。かといって、ラベルには素材の面でも前記した4種類があり、機械的に自動分別することが困難である。
このように、現状では、ペットボトルのラベルを自動的にボトル表面から剥がし取り、かつ素材別に分別する技術は未だ存在していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑み、ラベルをボトル表面から自動的に剥がし取り、かつラベルを素材別に分別し、ボトルを高品質な再生樹脂として利用できるようにするペットボトル再生処理方法およびペットボトル再生処理設備提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1のペットボトル再生処理方法は、ラベルが貼付されたペットボトルを破砕してし、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕工程と、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別工程と、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別工程と、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別工程と、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理工程とを順に実行することを特徴とする。
請求項2のペットボトル再生処理方法は、請求項1記載の発明において、前記第3選別工程において、洗浄液に水酸化ナトリウムを加えてボトル片と紙製ラベル片を水洗浄することを特徴とする。
請求項3のペットボトル再生処理方法は、請求項1記載の発明において、前記第3選別工程と前記再利用処理工程の間に、第3選別工程で得られたボトル片を水洗浄するすすぎ工程を入れたことを特徴とする。
請求項4のペットボトル再生処理設備は、ラベルが貼付されたペットボトルを破砕して細片化し、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕機と、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別機と、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別機と、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別機と、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理機とを順に実行することを特徴とする。
請求項5のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第1選別機が、投入された前記ボトル片とラベル片を貯えるストックタンクと、該ストックタンクの出口に設けられ、ボトル片とラベル片を一定量ずつ送る定量送り機構と、前記定量送り機構の出側に設けられ、ボトル片とラベル片を加温する加温室と、加温されたボトル片とラベル片を、ふるい上で出側に送りながら、ふるいの目より小さなラベル片を下方に落下させて取り出し、残りのボトル片とラベル片を出側から取り出すふるい機構とからなることを特徴とする。
請求項6のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第2選別機は、水槽と、該水槽の底部に水平に設けた横送りスクリューと、該横送りスクリューの先端付近に設けられた水中ポンプと、該水中ポンプに接続された取出しパイプと、前記水槽の上端部に取付けた上部水を掻き出す掻出し羽根と、掻き出し羽根の出側に設けられた排出シュートとからなることを特徴とする。請求項7のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第3選別機は、円筒形の洗浄槽と、該洗浄槽内に入れられた洗浄液とボトル片と紙ラベル片と旋回させるローターと、洗浄槽の底部に取り付けられた排水管と、ボトル片を外部に取り出す取出パイプと、該取出パイプ中に取付けられた開閉弁とからなることを特徴とする。
請求項8のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記再利用処理機は、多量のボトル片をペレット状に造粒する押出機とを設けたことを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、第1〜第3選別工程によって、4種類のラベル片が分別して取り出されるので、最後にはボトル片のみが残される。このため、ラベル片の再生処理も可能であり、ボトル片のまじり気のない高品質な樹脂への再生が可能となる。
請求項2の発明によれば、ペットボトルの内容物が甘味料の入っていた飲料であって、甘味料がボトル片に付着していたとしても、甘味料の酸化物は水酸化ナトリウムにより中和されるので、再生後の樹脂の品質が良くなり、酸化物の残溜による樹脂の黄色変化が生じない。
請求項3の発明によれば、紙ラベルを除去した後のボトル片を水で洗浄するので、ボトル片をより高品質の樹脂に再生することができる。
請求項4の発明によれば、破砕機で破砕工程を実行でき、第1選別機で第1選別工程を実行でき、第2選別機で第2選別工程を実行でき、第3選別機で第3選別工程を実行でき、再利用処理機で再利用処理工程を実行できるので、請求項1の発明の再生処理方法の実行が可能となる。
請求項5の発明によれば、ストックタンクから出てきた多量のボトル片とラベル片を定量送り機構で一定量ずつ送ると、全てのボトル片とラベル片を均等に加温室で加温できる。このため、ポリスチレン製ラベル片はもれなく熱収縮して丸められるので、他のラベル片より小さくなり、ふるい機構で出側に送られる間に、ふるいから落下して、取り出される。これにより、ポリスチレン製ラベルがまず分別され、残りのラベル片とボトル片がふるい機構の出側から取り出される。請求項6の発明によれば、紙製ラベル片とボトル片は水より比重が重いので水中に沈降し、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水より比重が軽いので水面付近に浮遊する。よって、紙製ラベル片とボトル片は水槽底部の横送りスクリューで集められ水中ポンプと取出しパイプから取り出され、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水槽上部の掻出し羽根で集められ、排出シュートから取り出される。よって、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を分別できる。
請求項7の発明によれば、洗浄槽の中でボトル片と紙製ラベル片を洗浄液と共に旋回させると、紙製ラベルは水で溶解される。このため溶解された紙は排出管から排出され、ボトル片のみを取出パイプから外部に取り出すことができる。また、水酸化ナトリウムを入れて洗浄するとボトル片に付着していた甘味料の酸化物が中和されるので、再生樹脂の品質が良くなり、再生樹脂の黄色変化も生じない。
請求項8の発明によれば、ボトル片をペレット状に造粒できるので、後の再生処理が容易に行える。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る再生処理設備の説明図、図2は破砕機と第1選別機の説明図、図3は第2選別機の説明図、図4は第3選別機の説明図、図5は洗浄機6の拡大縦断面図、図6は泥水処理部の説明図、図7は本発明の再生処理方法の工程図である。
【0007】
まず、図1に基づき、再生処理設備の概略構成を説明する。
1は破砕機、2は第1選別機、3は第2選別機、4は第3選別機、5はすすぎ機、6は脱水機、7はコンベヤ、8Aは袋受け台車、8Bは押出機、9は水処理系である。
【0008】
前記破砕機1は、図2に示すように、例えば、タンク11内の側壁内周に固定刃を設け、タンクの底部に軸まわりに回転する回転刃12を設け、固定刃と回転刃のせん断作用でペットボトル9を切断するもの等が用いられる。この破砕機1により、ペットボトルPは一辺が10mm〜15mm程度の細片に破砕される。また同時にラベルも同じ大きさの細片に破砕され、一般にラベルは両端縁のみがボトル表面に接着されているので、細片化されると同時にボトル片とラベル片が分離されることになる。このボトル片とラベル片はブロワー13とパイプ14で第1選別機2に送られる。
【0009】
前記第1選別機2は、図2に示すように、サイクロン21、ストックタンク22、スクリューコンベヤ23、加温器24、バイブレーションフィーダ25から構成されている。
サイクロン21はパイプ14から送られてきた多量のボトル片とラベル片を旋回流にまき込んで、詰まりを生ずることなく、ストックタンク22に送りこむ。ストックタンク22は多量のボトル片とラベル片を貯え、底部から少しずつ出していく。スクリューコンベヤ23は定量送り装置であり、一定量ずつボトル片とラベル片を加温室24に送り込む。加温室24はスチームや電熱その他の加温手段を備え、ボトル片とラベル片を加温する。ここでラベル片がポリスチレン製のものは、加温による熱収縮が原因で、鉛筆の芯ほどの直径に丸められる。このため、他のラベル片やボトル片に比べ体積がかなり小さくなる。バイブレーションフィーダ25は底部にふるいを備え、このふるいを振動させて、上部に載せられたボトル片とラベル片を出側へ送っていくものである。この送り動作の間に、小さな直径に丸められたポリスチレン製ラベル片はふるいから落下していく。そして、他のラベル片やボトル片はふるいの出側に向かって送られていく。つまり、この段階で、ポリスチレン製ラベル片が分別されるのである。
【0010】
前記第2選別機3を、図3に基づき説明する。
この第2選別機3は水槽31を備えている。水槽31は長方体状のタンクで、内部に水が貯えられている。水槽31の底部には横送りスクリュー32が水平に設けられており、モーターで回転されるようになっている。この横送りスクリュー32の先端付近には水中ポンプ33が配置されており、この水中ポンプ33の吐出口に接続された取出パイプ34が前記第3選別機4との間に接続されている。
前記水槽31の上端部には、掻き出し羽根35が回転自在に取付けられ、モーターで回転するようになっている。この掻き出し羽根35の出側には排出シュート36が設けられ、この排出シュート36の出口には取出口が形成されている。前記排出シュート36の内部には排液パイプでポンプ37の吸入口に接続され、このポンプ37の吐出口には送液パイプ38が接続されている。送液パイプ38の他端は再び、水槽31に接続されている。
さらに、前記水槽31には、攪拌機39が設けられ、槽内の水と投入物を掻き混ぜられるようになっている。また、槽内に水を供給する清水パイプ30も配置されているが、これは後記仕込水タンクあるいは水道等に接続されている。
【0011】
前記水槽31内に前記バイブレーションフィーダ25で多量のボトル片とラベル片を投入すると、攪拌機39でよく混合する。ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片の比重は0.91〜0.92であり、ボトル片のPET 樹脂の比重は1.34であって、比重差が大きく、紙ラベルは含水したりカオリン等の添加物により水中に沈降するので、水中で分離し、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水中の上部に溜まり、ボトル片と紙ラベル片は水中に沈んでいく。このため、水中に沈んだボトル片と紙ラベル片は横送りスクリュー32で水中ポンプ33の方へ送られ、水中ポンプ33で前記第3選別機4に向けて送り出される。一方の水中上部のポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は掻き出し羽根35で排出シュート36に送り出され、ここから取り出される。
なお、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片と共に排出シュート36に流し込まれた水はポンプ37により、送液パイプ38を介して、再び水槽31に供給される。
上記のようにしてポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片が分別されるのである。
【0012】
つぎに、前記第3選別機4の詳細を図4〜5に基づき説明する。41は水槽であり、円筒形であって、上面が開口し、底板が付いている。この水槽41内の底部には垂直な回転軸に支持されたローター42が取り付けられており、このローター42は、減速機43を介して連結されたモーター44で回転される。このローター42が回転すると、水槽41内の洗浄液(一般的に使われるのは水であるが、これに適当な洗浄剤を添加したものでもよい。また水は60℃位の温水が好ましい。)と投入されたボトル片とラベル片が一緒に旋回流動するようになる。水槽41の側壁内周面には、バッフルプレート45を取付けておくと、洗浄液とボトル片とラベル片の旋回が邪魔されて、乱流が起り、より効果的に液中で撹拌される。
この洗浄液中での撹拌により、紙製ラベルは水中に溶解されて、ボトル片のみ残ることになる。また、水酸化ナトリウムを入れて洗浄するとボトル片に付着していた甘味料の酸化物が中和されるので、再生樹脂の品質が良くなり、再生樹脂の黄色変化も生じない。
【0013】
前記洗浄槽41の底部には取出パイプ46が接続され、この取出パイプ46の先端は前記脱水機6の入口に接続されている。そして、この取出パイプ46の途中には、開閉弁47が介装されている。この開閉弁47はエアーシリンダ48で開閉動作するもので、大形の弁板を急速に開閉することができ、大量の水とボトル片とラベル片を一挙に脱水機6に送り込むことができる。また、洗浄槽41の底部には排水管49が取付けられ、この排水管49により洗浄液やこれに溶解された紙成分が排出されるようになっている。
なお、第3選別機4の上方に配置したホッパー40は、底板40a がエアーシリンダ40b で開閉するタイプであり、ある一定の量までボトル片とラベル片を貯えてから、第3選別機4間に投入するようになっている。
【0014】
前述した排水は、図6に示す排水処理設備で処理される。図6において、90は水処理槽であり、反応槽90a と沈殿槽90b とから構成されている。沈殿槽90b に排水と薬液を投入すると、反応槽内90a 内で清水と泥分に分離される。清水は反応槽90a の上部から水タンク92へ送られて貯えられ、泥分はフィルタープレス93へ送られて、砂ケーキに生成される。前記水タンク92内の清水は、さらに仕込水タンク93に送られて、そこから、第3選別機4とすすぎ機5に適宜供給される。このように、排水は本設備内でリサイクル使用しているので、外部の環境を汚染することがない。なお、砂ケーキは埋立て、あるいは、廃物利用に供される。この脱水機6で水分が除去され、ボトル片のみがコンベヤ7ですすぎ機5に送られる。
【0015】
前記第3選別機4には、脱水機6が付設されている。この脱水機6は、公知の遠心脱水機が用いられる。
図1に示す前記すすぎ機5は、前記第3選別機4と実質同一の装置である。また、同様に脱水機6とコンベヤ7が付設されている。
【0016】
前記すすぎ機5と脱水機6を出たボトル片は、コンベヤ7によって袋入れ台車8Aの袋か、または押出機8Bに送られる。袋入れ台車8Aは、ボトル片を多数袋に詰める公知の装置である。押出機8Bはボトル片を溶融しペレット状に造粒してペレット状原料を作る公知の装置である。
これらの再利用処理機によって、ボトル片は、新しい製品に再生される原料となる。
【0017】
つぎに、上記再生処理設備を用いたペットボトルの再生処理方法を図7の工程図に基づき説明する。
破砕工程101 で、ラベルが貼付されたペットボトルを細片に破砕して細片化すると共に、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する。
第1選別工程102 で、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す。
第2選別工程103 で、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上に浮遊させて取り出す。
第3選別工程104 で、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で水洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す。
再利用処理工程105 で、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する。この結果、再生用のPET 樹脂が細片あるいはペレット状で得られる。また、ラベルの素材であったポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンも分別して取り出し、再利用資源として用いることができる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、第1〜第3選別工程によって、4種類のラベル片が分別して取り出され、ラベル片の再生処理も可能であり、ボトル片のまじり気のない高品質な樹脂への再生も可能となる。
請求項2の発明によれば、ペットボトルの内容物が甘味料の入っていた飲料であって、甘味料がボトル片に付着していたとしても、甘味料の酸化物は水酸化ナトリウムにより中和されるので、再生後の樹脂の品質が良くなり、酸化物の残溜による樹脂の黄色変化が生じない。
請求項3の発明によれば、紙ラベルを除去した後のボトル片を水で洗浄するので、ボトル片をより高品質の樹脂に再生することができる。
請求項4の発明によれば、破砕機で破砕工程を実行でき、第1選別機で第1選別工程を実行でき、第2選別機で第2選別工程を実行でき、第3選別機で第3選別工程を実行でき、再利用処理機で再利用処理工程を実行できるので、請求項1の再生処理方法の実行が可能である。
請求項5の発明によれば、ポリスチレン製ラベルがまず分別され、残りのラベル片とボトル片がふるい機構の出側から取り出される。
請求項6の発明によれば、ペットボトルからポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を分別できる。
請求項7の発明によれば、ボトル片のみを取出パイプから外部に取り出すことができる。
請求項8の発明によれば、ボトル片をペレット状に造粒できるので、後の再生処理が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る再生処理設備の説明図である。
【図2】 破砕機と第1選別機の説明図である。
【図3】 第2選別機の説明図である。
【図4】 第3選別機の説明図である。
【図5】 洗浄機6の拡大縦断面図である。
【図6】 泥水処理部の説明図である。
【図7】 本発明の再生処理方法の工程図である。
【符号の説明】
1 破砕機
2 第1選別機
3 第2選別機
4 第3選別機
5 すすぎ機
6 脱水機
8A 袋受け台車
8B 押出機
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペットボトルの再生処理方法およびペットボトルの再生処理設備に関する。
ペットボトルは種々の飲料品に使用されており、大量に廃棄されるが、その量は膨大なものであり、資源を有効に利用する観点から、能率のよい再利用技術が望まれている。ところで、ペットボトルには商品内容を表示するラベルが貼られているので、ペットボトルを再生処理するには、まずこのラベルを剥がし取らなければならない。また、このラベルはポリスチレン製や、ポリエチレン製、ポリプロピレン製、紙製などの種類があり、それぞれ分別することができればラベルも再利用資源とすることができる。
【0002】
【従来の技術】
ペットボトルを再利用できるようにする際、前記ラベルの処理が問題であり、必ず剥がし取らなければ、ペットボトル再生樹脂の品質が維持できない。
しかるに、人が手作業で剥がし取るには、膨大な手間と労賃がかかって現実的でない。かといって、ラベルには素材の面でも前記した4種類があり、機械的に自動分別することが困難である。
このように、現状では、ペットボトルのラベルを自動的にボトル表面から剥がし取り、かつ素材別に分別する技術は未だ存在していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑み、ラベルをボトル表面から自動的に剥がし取り、かつラベルを素材別に分別し、ボトルを高品質な再生樹脂として利用できるようにするペットボトル再生処理方法およびペットボトル再生処理設備提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1のペットボトル再生処理方法は、ラベルが貼付されたペットボトルを破砕してし、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕工程と、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別工程と、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別工程と、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別工程と、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理工程とを順に実行することを特徴とする。
請求項2のペットボトル再生処理方法は、請求項1記載の発明において、前記第3選別工程において、洗浄液に水酸化ナトリウムを加えてボトル片と紙製ラベル片を水洗浄することを特徴とする。
請求項3のペットボトル再生処理方法は、請求項1記載の発明において、前記第3選別工程と前記再利用処理工程の間に、第3選別工程で得られたボトル片を水洗浄するすすぎ工程を入れたことを特徴とする。
請求項4のペットボトル再生処理設備は、ラベルが貼付されたペットボトルを破砕して細片化し、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕機と、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別機と、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別機と、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別機と、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理機とを順に実行することを特徴とする。
請求項5のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第1選別機が、投入された前記ボトル片とラベル片を貯えるストックタンクと、該ストックタンクの出口に設けられ、ボトル片とラベル片を一定量ずつ送る定量送り機構と、前記定量送り機構の出側に設けられ、ボトル片とラベル片を加温する加温室と、加温されたボトル片とラベル片を、ふるい上で出側に送りながら、ふるいの目より小さなラベル片を下方に落下させて取り出し、残りのボトル片とラベル片を出側から取り出すふるい機構とからなることを特徴とする。
請求項6のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第2選別機は、水槽と、該水槽の底部に水平に設けた横送りスクリューと、該横送りスクリューの先端付近に設けられた水中ポンプと、該水中ポンプに接続された取出しパイプと、前記水槽の上端部に取付けた上部水を掻き出す掻出し羽根と、掻き出し羽根の出側に設けられた排出シュートとからなることを特徴とする。請求項7のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記第3選別機は、円筒形の洗浄槽と、該洗浄槽内に入れられた洗浄液とボトル片と紙ラベル片と旋回させるローターと、洗浄槽の底部に取り付けられた排水管と、ボトル片を外部に取り出す取出パイプと、該取出パイプ中に取付けられた開閉弁とからなることを特徴とする。
請求項8のペットボトル再生処理設備は、請求項4記載の発明において、前記再利用処理機は、多量のボトル片をペレット状に造粒する押出機とを設けたことを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、第1〜第3選別工程によって、4種類のラベル片が分別して取り出されるので、最後にはボトル片のみが残される。このため、ラベル片の再生処理も可能であり、ボトル片のまじり気のない高品質な樹脂への再生が可能となる。
請求項2の発明によれば、ペットボトルの内容物が甘味料の入っていた飲料であって、甘味料がボトル片に付着していたとしても、甘味料の酸化物は水酸化ナトリウムにより中和されるので、再生後の樹脂の品質が良くなり、酸化物の残溜による樹脂の黄色変化が生じない。
請求項3の発明によれば、紙ラベルを除去した後のボトル片を水で洗浄するので、ボトル片をより高品質の樹脂に再生することができる。
請求項4の発明によれば、破砕機で破砕工程を実行でき、第1選別機で第1選別工程を実行でき、第2選別機で第2選別工程を実行でき、第3選別機で第3選別工程を実行でき、再利用処理機で再利用処理工程を実行できるので、請求項1の発明の再生処理方法の実行が可能となる。
請求項5の発明によれば、ストックタンクから出てきた多量のボトル片とラベル片を定量送り機構で一定量ずつ送ると、全てのボトル片とラベル片を均等に加温室で加温できる。このため、ポリスチレン製ラベル片はもれなく熱収縮して丸められるので、他のラベル片より小さくなり、ふるい機構で出側に送られる間に、ふるいから落下して、取り出される。これにより、ポリスチレン製ラベルがまず分別され、残りのラベル片とボトル片がふるい機構の出側から取り出される。請求項6の発明によれば、紙製ラベル片とボトル片は水より比重が重いので水中に沈降し、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水より比重が軽いので水面付近に浮遊する。よって、紙製ラベル片とボトル片は水槽底部の横送りスクリューで集められ水中ポンプと取出しパイプから取り出され、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水槽上部の掻出し羽根で集められ、排出シュートから取り出される。よって、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を分別できる。
請求項7の発明によれば、洗浄槽の中でボトル片と紙製ラベル片を洗浄液と共に旋回させると、紙製ラベルは水で溶解される。このため溶解された紙は排出管から排出され、ボトル片のみを取出パイプから外部に取り出すことができる。また、水酸化ナトリウムを入れて洗浄するとボトル片に付着していた甘味料の酸化物が中和されるので、再生樹脂の品質が良くなり、再生樹脂の黄色変化も生じない。
請求項8の発明によれば、ボトル片をペレット状に造粒できるので、後の再生処理が容易に行える。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る再生処理設備の説明図、図2は破砕機と第1選別機の説明図、図3は第2選別機の説明図、図4は第3選別機の説明図、図5は洗浄機6の拡大縦断面図、図6は泥水処理部の説明図、図7は本発明の再生処理方法の工程図である。
【0007】
まず、図1に基づき、再生処理設備の概略構成を説明する。
1は破砕機、2は第1選別機、3は第2選別機、4は第3選別機、5はすすぎ機、6は脱水機、7はコンベヤ、8Aは袋受け台車、8Bは押出機、9は水処理系である。
【0008】
前記破砕機1は、図2に示すように、例えば、タンク11内の側壁内周に固定刃を設け、タンクの底部に軸まわりに回転する回転刃12を設け、固定刃と回転刃のせん断作用でペットボトル9を切断するもの等が用いられる。この破砕機1により、ペットボトルPは一辺が10mm〜15mm程度の細片に破砕される。また同時にラベルも同じ大きさの細片に破砕され、一般にラベルは両端縁のみがボトル表面に接着されているので、細片化されると同時にボトル片とラベル片が分離されることになる。このボトル片とラベル片はブロワー13とパイプ14で第1選別機2に送られる。
【0009】
前記第1選別機2は、図2に示すように、サイクロン21、ストックタンク22、スクリューコンベヤ23、加温器24、バイブレーションフィーダ25から構成されている。
サイクロン21はパイプ14から送られてきた多量のボトル片とラベル片を旋回流にまき込んで、詰まりを生ずることなく、ストックタンク22に送りこむ。ストックタンク22は多量のボトル片とラベル片を貯え、底部から少しずつ出していく。スクリューコンベヤ23は定量送り装置であり、一定量ずつボトル片とラベル片を加温室24に送り込む。加温室24はスチームや電熱その他の加温手段を備え、ボトル片とラベル片を加温する。ここでラベル片がポリスチレン製のものは、加温による熱収縮が原因で、鉛筆の芯ほどの直径に丸められる。このため、他のラベル片やボトル片に比べ体積がかなり小さくなる。バイブレーションフィーダ25は底部にふるいを備え、このふるいを振動させて、上部に載せられたボトル片とラベル片を出側へ送っていくものである。この送り動作の間に、小さな直径に丸められたポリスチレン製ラベル片はふるいから落下していく。そして、他のラベル片やボトル片はふるいの出側に向かって送られていく。つまり、この段階で、ポリスチレン製ラベル片が分別されるのである。
【0010】
前記第2選別機3を、図3に基づき説明する。
この第2選別機3は水槽31を備えている。水槽31は長方体状のタンクで、内部に水が貯えられている。水槽31の底部には横送りスクリュー32が水平に設けられており、モーターで回転されるようになっている。この横送りスクリュー32の先端付近には水中ポンプ33が配置されており、この水中ポンプ33の吐出口に接続された取出パイプ34が前記第3選別機4との間に接続されている。
前記水槽31の上端部には、掻き出し羽根35が回転自在に取付けられ、モーターで回転するようになっている。この掻き出し羽根35の出側には排出シュート36が設けられ、この排出シュート36の出口には取出口が形成されている。前記排出シュート36の内部には排液パイプでポンプ37の吸入口に接続され、このポンプ37の吐出口には送液パイプ38が接続されている。送液パイプ38の他端は再び、水槽31に接続されている。
さらに、前記水槽31には、攪拌機39が設けられ、槽内の水と投入物を掻き混ぜられるようになっている。また、槽内に水を供給する清水パイプ30も配置されているが、これは後記仕込水タンクあるいは水道等に接続されている。
【0011】
前記水槽31内に前記バイブレーションフィーダ25で多量のボトル片とラベル片を投入すると、攪拌機39でよく混合する。ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片の比重は0.91〜0.92であり、ボトル片のPET 樹脂の比重は1.34であって、比重差が大きく、紙ラベルは含水したりカオリン等の添加物により水中に沈降するので、水中で分離し、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は水中の上部に溜まり、ボトル片と紙ラベル片は水中に沈んでいく。このため、水中に沈んだボトル片と紙ラベル片は横送りスクリュー32で水中ポンプ33の方へ送られ、水中ポンプ33で前記第3選別機4に向けて送り出される。一方の水中上部のポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片は掻き出し羽根35で排出シュート36に送り出され、ここから取り出される。
なお、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片と共に排出シュート36に流し込まれた水はポンプ37により、送液パイプ38を介して、再び水槽31に供給される。
上記のようにしてポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片が分別されるのである。
【0012】
つぎに、前記第3選別機4の詳細を図4〜5に基づき説明する。41は水槽であり、円筒形であって、上面が開口し、底板が付いている。この水槽41内の底部には垂直な回転軸に支持されたローター42が取り付けられており、このローター42は、減速機43を介して連結されたモーター44で回転される。このローター42が回転すると、水槽41内の洗浄液(一般的に使われるのは水であるが、これに適当な洗浄剤を添加したものでもよい。また水は60℃位の温水が好ましい。)と投入されたボトル片とラベル片が一緒に旋回流動するようになる。水槽41の側壁内周面には、バッフルプレート45を取付けておくと、洗浄液とボトル片とラベル片の旋回が邪魔されて、乱流が起り、より効果的に液中で撹拌される。
この洗浄液中での撹拌により、紙製ラベルは水中に溶解されて、ボトル片のみ残ることになる。また、水酸化ナトリウムを入れて洗浄するとボトル片に付着していた甘味料の酸化物が中和されるので、再生樹脂の品質が良くなり、再生樹脂の黄色変化も生じない。
【0013】
前記洗浄槽41の底部には取出パイプ46が接続され、この取出パイプ46の先端は前記脱水機6の入口に接続されている。そして、この取出パイプ46の途中には、開閉弁47が介装されている。この開閉弁47はエアーシリンダ48で開閉動作するもので、大形の弁板を急速に開閉することができ、大量の水とボトル片とラベル片を一挙に脱水機6に送り込むことができる。また、洗浄槽41の底部には排水管49が取付けられ、この排水管49により洗浄液やこれに溶解された紙成分が排出されるようになっている。
なお、第3選別機4の上方に配置したホッパー40は、底板40a がエアーシリンダ40b で開閉するタイプであり、ある一定の量までボトル片とラベル片を貯えてから、第3選別機4間に投入するようになっている。
【0014】
前述した排水は、図6に示す排水処理設備で処理される。図6において、90は水処理槽であり、反応槽90a と沈殿槽90b とから構成されている。沈殿槽90b に排水と薬液を投入すると、反応槽内90a 内で清水と泥分に分離される。清水は反応槽90a の上部から水タンク92へ送られて貯えられ、泥分はフィルタープレス93へ送られて、砂ケーキに生成される。前記水タンク92内の清水は、さらに仕込水タンク93に送られて、そこから、第3選別機4とすすぎ機5に適宜供給される。このように、排水は本設備内でリサイクル使用しているので、外部の環境を汚染することがない。なお、砂ケーキは埋立て、あるいは、廃物利用に供される。この脱水機6で水分が除去され、ボトル片のみがコンベヤ7ですすぎ機5に送られる。
【0015】
前記第3選別機4には、脱水機6が付設されている。この脱水機6は、公知の遠心脱水機が用いられる。
図1に示す前記すすぎ機5は、前記第3選別機4と実質同一の装置である。また、同様に脱水機6とコンベヤ7が付設されている。
【0016】
前記すすぎ機5と脱水機6を出たボトル片は、コンベヤ7によって袋入れ台車8Aの袋か、または押出機8Bに送られる。袋入れ台車8Aは、ボトル片を多数袋に詰める公知の装置である。押出機8Bはボトル片を溶融しペレット状に造粒してペレット状原料を作る公知の装置である。
これらの再利用処理機によって、ボトル片は、新しい製品に再生される原料となる。
【0017】
つぎに、上記再生処理設備を用いたペットボトルの再生処理方法を図7の工程図に基づき説明する。
破砕工程101 で、ラベルが貼付されたペットボトルを細片に破砕して細片化すると共に、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する。
第1選別工程102 で、前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す。
第2選別工程103 で、前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上に浮遊させて取り出す。
第3選別工程104 で、前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で水洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す。
再利用処理工程105 で、前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する。この結果、再生用のPET 樹脂が細片あるいはペレット状で得られる。また、ラベルの素材であったポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンも分別して取り出し、再利用資源として用いることができる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、第1〜第3選別工程によって、4種類のラベル片が分別して取り出され、ラベル片の再生処理も可能であり、ボトル片のまじり気のない高品質な樹脂への再生も可能となる。
請求項2の発明によれば、ペットボトルの内容物が甘味料の入っていた飲料であって、甘味料がボトル片に付着していたとしても、甘味料の酸化物は水酸化ナトリウムにより中和されるので、再生後の樹脂の品質が良くなり、酸化物の残溜による樹脂の黄色変化が生じない。
請求項3の発明によれば、紙ラベルを除去した後のボトル片を水で洗浄するので、ボトル片をより高品質の樹脂に再生することができる。
請求項4の発明によれば、破砕機で破砕工程を実行でき、第1選別機で第1選別工程を実行でき、第2選別機で第2選別工程を実行でき、第3選別機で第3選別工程を実行でき、再利用処理機で再利用処理工程を実行できるので、請求項1の再生処理方法の実行が可能である。
請求項5の発明によれば、ポリスチレン製ラベルがまず分別され、残りのラベル片とボトル片がふるい機構の出側から取り出される。
請求項6の発明によれば、ペットボトルからポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を分別できる。
請求項7の発明によれば、ボトル片のみを取出パイプから外部に取り出すことができる。
請求項8の発明によれば、ボトル片をペレット状に造粒できるので、後の再生処理が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る再生処理設備の説明図である。
【図2】 破砕機と第1選別機の説明図である。
【図3】 第2選別機の説明図である。
【図4】 第3選別機の説明図である。
【図5】 洗浄機6の拡大縦断面図である。
【図6】 泥水処理部の説明図である。
【図7】 本発明の再生処理方法の工程図である。
【符号の説明】
1 破砕機
2 第1選別機
3 第2選別機
4 第3選別機
5 すすぎ機
6 脱水機
8A 袋受け台車
8B 押出機
Claims (8)
- ラベルが貼付されたペットボトルを破砕してし、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕工程と、
前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別工程と、
前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別工程と、
前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別工程と、
前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理工程と
を順に実行することを特徴とするペットボトル再生処理方法。 - 前記第3選別工程において、洗浄液に水酸化ナトリウムを加えてボトル片と紙製ラベル片を水洗浄する
ことを特徴とする請求項1記載のペットボトル再生処理方法。 - 前記第3選別工程と前記再利用処理工程の間に、第3選別工程で得られたボトル片を水洗浄するすすぎ工程を入れた
ことを特徴とする請求項1記載のペットボトル再生処理方法。 - ラベルが貼付されたペットボトルを破砕して細片化し、ペットボトルのボトル片とラベルのラベル片に分離する破砕機と、
前記ボトル片と前記ラベル片を加温し、熱収縮で丸められたポリスチレン製ラベル片をふるいで分別して取り出す第1選別機と、
前記工程で残ったボトル片とラベル片を水中に投入して、比重差でボトル片と紙製ラベル片を水中に沈降させ、ポリエチレン製ラベル片とポリプロピレン製ラベル片を水面上部に浮遊させて取り出す第2選別機と、
前記工程で水中に沈降したボトル片と紙製ラベル片を槽内で洗浄液で洗浄し、紙製ラベルを水中に溶解してボトル片のみ取り出す第3選別機と、
前記工程で得られたボトル片を回収し再利用可能な状態に処理する再利用処理機と
を順に実行することを特徴とするペットボトル再生処理設備。 - 前記第1選別機が、
投入された前記ボトル片とラベル片を貯えるストックタンクと、
該ストックタンクの出口に設けられ、ボトル片とラベル片を一定量ずつ送る定量送り機構と、
前記定量送り機構の出側に設けられ、ボトル片とラベル片を加温する加温室と、加温されたボトル片とラベル片を、ふるい上で出側に送りながら、ふるいの目より小さなラベル片を下方に落下させて取り出し、残りのボトル片とラベル片を出側から取り出すふるい機構とからなる
ことを特徴とする請求項4記載のペットボトル再生処理設備。 - 前記第2選別機は、
水槽と、該水槽の底部に水平に設けた横送りスクリューと、該横送りスクリューの先端付近に設けられた水中ポンプと、該水中ポンプに接続された取出しパイプと、前記水槽の上端部に取付けた上部水を掻き出す掻出し羽根と、掻き出し羽根の出側に設けられた排出シュートとからなる
ことを特徴とする請求項4記載のペットボトル再生処理設備。 - 前記第3選別機は、
円筒形の洗浄槽と、該洗浄槽内に入れられた洗浄液とボトル片と紙ラベル片と旋回させるローターと、洗浄槽の底部に取り付けられた排水管と、ボトル片を外部に取り出す取出パイプと、該取出パイプ中に取付けられた開閉弁とからなる
ことを特徴とする請求項4記載のペットボトル再生処理設備。 - 前記再利用処理機は、
多量のボトル片をペレット状に造粒する押出機と
を設けたことを特徴とする請求項4記載のペットボトル再生処理設備。
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