JP3676092B2 - 表面欠陥検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、積層型電子写真感光体の透明表面層の表面欠陥を検査する表面欠陥検査装置、特に、縞状の疵等の検出精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばアルミ基体のベースに内部層と透明表面層が積層された積層型電子写真感光体の製造ラインにおける塗膜欠陥の検査は、一般に、製造ライン中に設けた検査ステーションにおいて目視官能検査で行われていた。この目視官能検査において、検査員は積層塗膜面からの表面及び内部の微小な欠陥部を目視にて発見しなければならないため、検査員の精神的負担が大きいいとともに肉体的にも厳しい作業が強いられている。
【0003】
このような難点を改善するために、被検査面の欠陥をフライングイメージ方式により自動的に検出するようにした表面欠陥検査装置が、例えば特開平8−5577号公報や特開平6−194318号公報,特開平6−207909号公報等に開示されている。フライングイメージ方式は、被検査物の表面を撮像カメラ等の画像入力装置で読み取って画像データを取得し、フィルタリングや2値化等の画像処理をして被検査物の表面の情報から欠陥を検出する方法である。
【0004】
特開平8−5577号公報に示された表面欠陥検査装置は、光沢面を有する表面層と拡散層という2種の光学的特異性を持つ層を積層し、拡散層には格子線を設け、表面層には疑似欠陥である特記を設けた標板を構成し、拡散層と表面層の欠陥受光状態に基づいてカメラの受光位置を補正して、感光体表面の欠陥を高いコントラストで撮像するようにしている。特開平6−194318号公報に示された表面欠陥検査装置は取得した画像データを複数個のデジタルフィルタに異なる縮小率で入力して、各種サイズの表面欠陥を良好に検出するようにしている。また、特開平6−207909号公報に示された表面欠陥検査装置は、被検査物の表面にP偏光又はS偏光を入射し、被検査物を透過した光を消光して被検査物からの反射光や異物からの散乱光のSN比を高めるようにしている。
【0005】
また、特に表面層欠陥を自動検査する表面欠陥検査装置が、例えば特開平7−92099公報に示されている。特開平7−92099号公報に示された表面欠陥検査装置は、円筒状の表面層を有する被検査物の軸方向両端近傍から被検査物表面の軸方向中心部に向けて検査光を照射し、受光センサにより被検査物全幅の情報を一度で取り込み円周方向に沿う筋状の凹みを高速で検出するようにしている。
【0006】
さらに、フライングスポット方式による表面欠陥検査装置が、例えば特開平3−291552号公報に示されている。フライングスポット方式はスポット状のレーザー光により被検査物表面を走査し、被検査物表面の欠陥を検出する方法である。特開平3−291552号公報に示された表面欠陥検査装置は被検査物の表面にレーザー光の直線偏光をほぼブルースター角に相当する入射角で照射し、レーザー光の偏光方向を選定し、そのレーザー光の反射光によって被検査物表面の欠陥を検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら電子写真方式における感光体はアルミ基体の上に着色の電荷発生層と透明の電荷移動層などの反射特性の異なる層が感光層として積層しており、フライングイメージ方式では着色層の影響を除いて透明な表面の凹凸や異常突起等の欠陥のみを判別することは困難であり、特に円周方向に沿う微小な縞状の疵等を認識することは困難であった。
【0008】
また、特開平7−92099号公報に示され表面欠陥検査装置は、拡散反射光を受光する位置に受光センサを配置しているため、積層塗布面のうち特に表面層が透明層の場合は、内部の拡散面にも照射光が到達し、画像を取得するときに内部拡散反射光が欠陥の散乱光を含む表面反射光に対してノイズとなり、透明層の表面欠陥の検出感度が少なからず低下してしまう。
【0009】
特開平3−291552号公報に示されたフライングスポット方式は、レーザー光の走査を機械的に行っているため走査周波数に限界があり、被検査物表面を高速で検査ときに、特に円周方向である副走査方向の分解能が低下し、表面欠陥検出能率が低下してしまう。
【0010】
さらに、可視域の例えばHe−Neレーザー等を使用し、レーザー光の偏光性を利用した表面欠陥検査方法も使用されているが、フライングイメージ方式において、レーザー光のようなコヒーレントな光をCCDカメラで撮像する場合は、CCDチップの保護膜や透明電極あるいはガラスフィルタ等の表面や裏面でレーザー光ーが反射し、入射光との間で干渉を引き起こすという問題がある。
【0011】
アルミ基体を用いた積層型電子写真感光体では、アルミ基体が表面粗さ0.6〜1.2μm程度に仕上げられ、その表面上に浸積法により感光層が塗布されるが、アルミ基体に切削不良があると、この切削不良の影響により透明な表面層の表面に同じピッチで円周方向に縞状の疵等が発生してしまい、これらの表面上の欠陥は、形成する画像の品質に与える影響が大きく、印字した画像の劣化の要因になってしまう。このため表面層の表面の生じる縞状の疵等を精度良く検出しておく必要がある。
【0012】
この発明はかかる要望を満たすためになされたものであり、積層型電子写真感光体の透明表面層に生じた縞状の疵等の表面欠陥を高感度で高速に検出することができる表面欠陥検査装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る表面欠陥検査装置は、自然光又は偏光を積層型電子写真感光体に照射し、反射光を偏光子を通して積層型電子写真感光体の表面の欠陥を検査する表面欠陥検査装置において、積層型電子写真感光体の表面に積層型電子写真感光体の表面層の屈折率から決まるブリュースター角で光を入射し、積層型電子写真感光体の表面層からの反射光の正反射領域のエッジ部に配置された撮像装置により積層型電子写真感光体の表面層からの正反射光の一部と散乱反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して受光することを特徴とする。
【0014】
この発明に係る他の表面欠陥検査装置は、自然光又は偏光を積層型電子写真感光体に照射し、反射光を偏光子を通して積層型電子写真感光体の表面の欠陥を検査する表面欠陥検査装置において、積層型電子写真感光体の表面に偏光子を通したS偏光を主成分とする光であり、入射角を積層型電子写真感光体の表面層の屈折率から決まるブリュースター角の近傍でブリュースター角より大きな角度として積層型電子写真感光体の表面層に入射し、積層型電子写真感光体の表面層からの反射光の正反射領域のエッジ部に配置された撮像装置により積層型電子写真感光体の表面層からの正反射光の一部と散乱反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して受光することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の表面欠陥検査装置は、例えばアルミ基体のベースに内部層と透明表面層が積層されている円筒状の感光体の表面欠陥を検出するものであり、投光部と受光部と信号処理部を有する。投光部は感光体の幅方向に伸びたライン状照明装置と、ライン状照明装置の投光光軸上に配置され一定の波長帯の光を選択する色フィルタを有する。ライン状照明装置は、感光体の透明表面層の屈折率で定まるブリュースター角と一致する入射角で感光体の表面に光を入射するように配置されている。受光部は1次元CCDセンサと、1次元CCDセンサの前段に設けられ、S偏光だけを透過する偏光子を有する。
【0019】
感光体の表面を検査するときに、感光体を軸心を中心にして高速に回転しながら、ライン状照明装置から出射した光を色フィルタを通し、一定の波長帯の光を感光体の透過表面層に入射する。この感光体の透過表面層に入射する光の入射角を透明表面層の屈折率と空気の屈折率で定まるブリュースター角とすることにより、透明表面層の表面からS偏光だけを反射し、P偏光を含む光を透明表面層内に屈折させる。感光体の透明表面層の表面で反射した光は、透明表面層の表面に欠陥がない場合にはS偏光の正反射光として反射し、透明表面層の表面に欠陥がある場合には偏光解消を伴う散乱反射光として反射する。また、透明表面層7内に入った光は内部層とベースで拡散反射して、透明表面層を透過して拡散反射光として出射する。この感光体からの反射光が受光部の偏光子を通るときに、透明表面層の表面から反射してS偏光だけを含む反射光だけを透過し、透明表面層の内部からの拡散反射光を抑制して除去する。1次元CCDセンサは偏光子を通った透明表面層の表面からの反射光を受光して、その反射光に含む情報から画像信号を出力する。信号処理部は1次元CCDセンサから出力される画像信号をフィルタリングや2値化等の画像処理をして感光体表面の欠陥を検出し、その特徴量を算出して閾値と比較して合否を判定する。
【0020】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例を示す構成図である。図に示すように、電子写真方式に使用する円筒形状の感光体1の表面欠陥を検出する表面欠陥検査装置は、投光部2と受光部3と信号処理部4を有する。感光体1は、図2の断面図に示すように、アルミ基体のベース5に内部層6と透明表面層7が積層されている。投光部2は感光体1の表面に一定波長の光を照射するものであり、感光体1の幅方向に伸びたライン状照明装置8と、ライン状照明装置8の光軸上に配置され一定の波長帯の光を選択する色フィルタ9を有する。ライン状照明装置8は、感光体1の透明表面層7の屈折率で定まるブリュースター角ΨBと一致する入射角Ψで感光体1の表面に光を照射するように配置されている。受光部3は感光体1の表面で反射した光を受光するものであり、1次元CCDセンサ10及び1次元CCDセンサ10の前段に設けた偏光子11を有する。1次元CCDセンサ10はライン状照明装置8から入射角Ψで感光体1の表面に入射して反射した光の正反射領域12のエッジ部で反射光を受光するように配置されている。偏光子11は、ガラスやプラスチックに光の波長程度の針状結晶、例えばアルカロイド酸性沃化物を素材としたヘラバタイト等を一方向に膜状に伸ばして微細な格子縞を作ったものからなり、格子縞の方向をS偏光の電場ベクトルの振動方向に合わせ、S偏光成分のみを透過するようにしてある。信号処理部4は1次元CCDカメラ10から出力される画像信号をフィルタリングや2値化等の画像処理をして感光体1表面の欠陥を検出し、その特徴量を算出して閾値と比較して合否を判定する。
【0021】
上記のように構成した表面欠陥検査装置で感光体1の表面を検査するとき、感光体1を軸心を中心にして高速に回転しながら、ライン状照明装置8から出射した光を色フィルタ9を通し、色フィルタ9により選択された一定の波長帯の光13を感光体1表面に入射角Ψで入射する。感光体1の透明表面層7に入射した光13は、図2に示すように、透明表面層7の表面で反射と屈折をする。この透明表面層7の表面に任意の偏光角を有するS偏光を入射した場合、透明表面層7の表面で反射した光14は、図3に示すように、入射角Ψに応じて自然光の場合より反射率が増大し、入射角Ψを感光体1の透明表面層7に応じたブリュースター角ΨBより大きくさせることにより、透明表面層7の表面からの反射光はS偏光を多く含んだものとなる。また、透明表面層7の表面に自然光を入射した場合、図4に示すように、入射角Ψをブリュースター角ΨBと一致させることによりS偏光を主成分とする光が反射する。このブリュースター角ΨBは透明表面層7の屈折率nsと空気の屈折率n=1.0により、tanΨB=ns/nで定まり、透明表面層7の屈折率ns=1.585の場合には、入射角Ψ=ΨB=57.7度になる。
【0022】
感光体1の透明表面層7に入射した光13は透明表面層7の表面で反射し、図5に示すように、透明表面層7の表面に欠陥がない場合にはS偏光の正反射光14として反射し、透明表面層7の表面に欠陥がある場合には散乱反射光15として反射する。また、透明表面層7を透過した光は、図6に示すように内部層6で拡散反射して、透明表面層7を透過して拡散反射光16として出射する。この感光体1からの反射光14,15,16が受光部3の偏光子11を通るとき、透明表面層7の表面から反射してS偏光だけを含む反射光14,15だけを透過し、透明表面層7の内部からの拡散反射光16を抑制して除去する。1次元CCDセンサ10は偏光子11を通った透明表面層7の表面からの反射光14,15を受光して、その反射光に含む情報から画像信号を出力する。この1次元CCDセンサ10で透明表面層7の表面からの反射光14,15を受光するときに、1次元CCDセンサ10は、感光体1の表面からの反射光14,15の正反射領域12のエッジ部で反射光を受光するように配置しておくことにより、透明表面層7表面の欠陥をより高いコントラストで撮像することができる。すなわち、1次元CCDセンサ10を正反射領域12の中心部に配置して透明表面層7表面からの正反射光14を多く受光するようにすると、1次元CCDセンサ10で読み取った画像全体のコントラストが低下してハレーションが起こり、透明表面層7表面の欠陥からの散乱反射光15を認識できなくなって、欠陥の撮像が困難になる。また、透明表面層7表面からの散乱反射光15を受光するために1次元CCDセンサ10を感光体1の入射点の法線方向に配設して透明表面層7表面からの正反射光14を1次元CCDセンサ10に入射しないようにすると、受光部3に入射する反射光は透明表面層7の内部からの拡散反射光16が多くなり、散乱反射光15が少なくなって透明表面層7表面の欠陥の検出精度が低下してしまう。そこで1次元CCDセンサ10を正反射領域12のエッジ部で反射光を受光するように配置して、透明表面層7の表面に疵や縞状の欠陥が有る場合には、欠陥部分からの散乱反射光15を加えて受光し、明るい画像中に更に高輝度の欠陥部の像を白く浮かび上がらせる。このようにして、透明表面層7表面の欠陥を精度良く検出することができる。
【0023】
また、1次元CCDセンサ10により透明表面層7表面からの正反射光14と拡散反射光15を受光することにより、感光体1の長手方向に電子走査により高速主走査することができるとともに、感光体1の長手方向に複数台の1次元CCDセンサ10を設置することにより、空間分解能を向上させることができる。さらに従来のフライングイメージ方式との2重検出を行う場合、各検出系を感光体1の円周方向に効率よく配置することができ、検査も従来の方式と同じ時間で行うことができる。なお、1次元CCDセンサ10の前段に偏光子11を設けてあるため、偏光子11を通るときに光が一部吸収されて1次元CCDセンサ10に入射する光強度が低下するから、1次元CCDセンサ10としては低光量のもとで高速スキャンが可能なものを使用すると良い。
【0024】
このように1次元CCDセンサ10で透明表面層7表面からの正反射光14と拡散反射光15を受光するときに、感光体1に入射する照明光13のピーク波長と1次元CCDセンサ10の分光感度ピーク波長を感光体1の内部層6の吸収ピーク波長と一致させるようにすると良い。感光体1の内部層6の吸収ピーク波長が、図7の分光反射率特性図に示すように、500nmから600nmの波長帯に光の吸収のピークがある場合、投光部2の色フィルタ9が透過する波長帯を、図8の外部透過率特性図に示すように、500nmから600nmの範囲とし、1次元CCDセンサ10として、図9の比感度特性図に示すように、分光感度ピーク波長が500nmから600nmのものを使用することにより、感光体1の透明表面層7を透過した光を内部層6で効率良く吸収することができ、透明表面層7の内部で反射する拡散反射光16を低減して透明表面層7の表面からの正反射光14と散乱反射光15を主として受光部3で受光することができる。また、1次元CCDセンサ10は受光した反射光の波長帯と分光感度ピーク波長が一致するから、より高感度で表面欠陥の検出を行うことができるとともに周囲環境の外乱光があった場合でも高い受光SNを得ることができる。
【0025】
上記実施例はライン状照明装置8から出射した照明光を色フィルタ9を通して感光体1の表面に直接入射した場合について説明したが、図10に示すように、色フィルタ9を通った光をS偏光だけを透過する偏光子17を通して感光体1の表面に入射するようにしても良い。この場合、感光体1の透明表面層7に入射する光12はS偏光だけでP偏光を含まないから、入射角Ψは必ずしもブリュースター角ΨBと一致する必要はないが、入射角Ψをブリュースター角ΨBより大きくすることにより透明表面層7からの反射率を高めることができ、欠陥の検出感度をより高くすることができる。すなわち、図4に示すように、S偏光の反射率は、入射角Ψがブリュースター角ΨBの近傍であるときに、全量の25%であるが、入射角Ψを大きくすることにより反射率を大幅に向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、積層型電子写真感光体の表面に積層型電子写真感光体の表面層の屈折率から定まるブリュースター角で光を入射し、積層型電子写真感光体の表面層からの反射光の正反射領域のエッジ部に配置された撮像装置により積層型電子写真感光体の表面層からの反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して受光するようにしたから、積層型電子写真感光体の表面層の表面からの反射光だけを選択して受光することができ、積層型電子写真感光体の表面層の欠陥を精度良く検出することができる。
【0027】
また、積層型電子写真感光体の表面に偏光子を通したS偏光を主成分とする光を積層型電子写真感光体の表面層にブリュースター角より大きな入射角で入射し、積層型電子写真感光体の物表面層からの反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して撮像装置で受光することにより、積層型電子写真感光体の表面層からの反射率を高めることができ、欠陥の検出感度をより高くすることができ、積層型電子写真感光体の表面層の欠陥をより精度良く検出することができる。
【0028】
また、積層型電子写真感光体に対する入射光の光源ピーク波長を被検査物の内部着色層の吸収ピーク波長と一致させることにより、積層型電子写真感光体の内部で反射する拡散反射光を低減して、積層型電子写真感光体の表面からの正反射光と散乱反射光を主として撮像装置で受光することができ、積層型電子写真感光体の表面の欠陥を精度良く検出することができる。さらに、入射光の光源ピーク波長と撮像装置の分光感度ピーク波長を一致させることにより、より高感度で表面欠陥の検出を行うことができるとともに周囲環境の外乱光があった場合でも高いSN比を得ることができる。
【0029】
また、撮像装置として1次元CCDセンサを使用することにより、積層型電子写真感光体の長手方向に電子走査により高速主走査することができるとともに、積層型電子写真感光体の長手方向に複数台の1次元CCDセンサを設置することにより、空間分解能を向上させることができ、積層型電子写真感光体の表面の欠陥をより精度良く検出することができる。
【0030】
さらに、撮像装置が積層型電子写真感光体からの反射した正反射光の近傍の光を受光して光量変化を検出することにより、積層型電子写真感光体の表面の欠陥をより高いコントラストで撮像することができ、積層型電子写真感光体の表面の欠陥を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】感光体の構成を示す断面図である。
【図3】偏光を入射したときの入射角に対する反射率の変化特性図である。
【図4】自然光を入射したときの入射角に対する反射率の変化特性図である。
【図5】感光体の透明表面層の表面反射光を示す説明図である。
【図6】感光体の透明表面層の内部からの拡散反射光を示す説明図である。
【図7】感光体の内部層の分光反射率を示す特性図である。
【図8】色フィルタの外部透過率を示す特性図である。
【図9】1次元CCDセンサの比感度を示す特性図である。
【図10】他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 投光部
3 受光部
4 信号処理部
5 ベース
6 内部層
7 透明表面層
8 ライン状照明装置
9 色フィルタ
10 1次元CCDセンサ
11 偏光子
Claims (2)
- 自然光又は偏光を積層型電子写真感光体に照射し、反射光を偏光子を通して積層型電子写真感光体の表面の欠陥を検査する表面欠陥検査装置において、
積層型電子写真感光体の表面に積層型電子写真感光体の表面層の屈折率から決まるブリュースター角で光を入射し、積層型電子写真感光体の表面層からの反射光の正反射領域のエッジ部に配置された撮像装置により積層型電子写真感光体の表面層からの正反射光の一部と散乱反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して受光することを特徴とする表面欠陥検査装置。 - 自然光又は偏光を積層型電子写真感光体に照射し、反射光を偏光子を通して積層型電子写真感光体の表面の欠陥を検査する表面欠陥検査装置において、
積層型電子写真感光体の表面に偏光子を通したS偏光を主成分とする光であり、入射角を積層型電子写真感光体の表面層の屈折率から決まるブリュースター角の近傍でブリュースター角より大きな角度として積層型電子写真感光体の表面層に入射し、積層型電子写真感光体の表面層からの反射光の正反射領域のエッジ部に配置された撮像装置により積層型電子写真感光体の表面層からの正反射光の一部と散乱反射光をS偏光のみを透過する偏光子を通して受光することを特徴とする表面欠陥検査装置。
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