JP3674641B2 - スピーカボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスピーカボックスに係り、とくにスピーカを収納する合成樹脂成形体から成るスピーカボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカ装置は、例えばダイナミックスピーカから成るスピーカ本体と、このスピーカ本体を収納するスピーカボックスとから構成される。スピーカはスピーカボックスの前面板の開口に臨むように取付けられるようになっている。そして通常スピーカボックスは、その背面側と側面側とがそれぞれ閉塞されてスピーカの背面側の部分が密閉空間を構成するようになっている。
【0003】
従来のこのようなスピーカ装置に用いられるスピーカボックスは、木製の板やパーチクルボード等を用いるようにしていた。すなわち板厚が10〜30mm程度の板状体によって直方体状の箱体を組立てるようにしていた。木製の板やパーチクルボードに代えて、ダイカストあるいは合成樹脂の厚肉成形のボックスを用いたものもある。一般に合成樹脂のスピーカボックスの場合には、側板部の振動を防止するために、厚肉成形を行なうようにしており、7mm程度の厚さの成形体から成るスピーカボックスを形成するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
木製の板やパーチクルボードを用いたスピーカボックスは形状の自由度が少なく、自由な形状のスピーカボックスを作り難いという問題がある。またコストも高くなる。これに対してダイカストや厚肉成形の場合には、形状の自由度があり、金型の形状によって各種の形状のものを成形することができるが、コストが非常に高くなる問題があった。とくに合成樹脂の厚肉成形の場合には、通常の射出成形によって成形することができず、特殊な成形を行なう必要があった。
【0005】
コストの低減のために通常の射出成形によってスピーカボックスを成形すると、形状の高い自由度と低いコストとを実現することが可能になる。ところが板厚の限界が約3mmであって、このような板厚の側板部は、スピーカの振動によって振動し、箱鳴りを発生することになる。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、通常の射出成形によって成形が可能であって、しかも箱鳴りが効果的に防止されるようにしたスピーカボックスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スピーカを収納する合成樹脂成形体から成るスピーカボックスにおいて、該スピーカボックスに一体に設けられている保持部と、この保持部によって保持され、板状部に内側から当接される制振部材と、をそれぞれ具備し、保持部がこのスピーカボックスに一体に成形されているボスから成り、該ボスの先端部を受入れる筒状部を制振部材が一体に備えるようにしたものである。
従ってスピーカボックスに一体に設けられている保持部によって保持される制振部材によって、板状部の振動が抑えられ、箱鳴りを防止することが可能になる。また保持部がこのスピーカボックスに一体に形成されているボスから成るとともに、このボスの先端部を受入れる筒状部を制振部材が一体に備えるようになっているために、制振部材をその筒状部を介してボスと確実に結合することが可能になる。
【0008】
保持部をこのスピーカボックスの背面側から前方に向って突設させるとともに、制振部材によって両側の側板部の振動を押えるようにした構成によれば、両側の側板部の振動に伴う箱鳴りが防止される。
【0010】
制振部材の板状部との当接部に緩衝材、例えば不織布等を介在させることによって、このような緩衝材によってより効果的に箱鳴りを防止できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1が本発明の一実施の形態に係るスピーカボックスの全体の外観形状を示している。このスピーカボックス10はハイインパクトポリスチレン樹脂の通常の射出成形体から構成されており、その前面側が開口になっている。そしてこの開口を塞ぐようにスピーカボックス10はフロントパネル11と組合わされるようになっている。フロントパネル11の表面であってその中間位置よりもやや下方位置には、図2および図3に示すように縦長の開口12が形成されるとともに、この開口12を覆うようにフロントパネル11にカバー13が結合されるようになっている。
【0012】
上記カバー13によって覆われる開口12の内側において、フロントパネル11には図2および図3に示すようにスピーカ14が取付けられるようになっている。そしてこのようなスピーカ14の上下にそれぞれ位置するようにダクト15、16がフロントパネル11の内側に突設されるようになっている。これらのダクト15、16はそれぞれ低域側の再生音を放出するためのものである。
【0013】
フロントパネル11の上端側には傾斜面から成るコントロールパネル面18が形成されており、このようなコントロールパネル面18はに調整つまみ19、20、切換えつまみ21、押釦22等がそれぞれ設けられている。
【0014】
これらの調整つまみ19、20および切換えつまみ21、押釦22によって調整されるボリューム25やスイッチ等の可変素子が、このフロントパネル11のコントロールパネル面18の内側において該コントロールパネル面18と直角をなすように斜めに配されているプリント基板26の前端部にマウントされている。そしてこのプリント基板26と連結されるように別のプリント基板27が水平に配されている。これらのプリント基板26、27上にはそれぞれ電子部品28がマウントされ、ブラケット29および円柱状ボス30を介してプリント基板26、27の接合部がフロントパネル11によって支持されるようになっている。なお水平に配されているプリント基板27の後端部は保持爪31を介してスピーカボックス10の背面側の部分に支持されている。プリント基板27の下面には電子部品28とともにヒートシンク32がマウントされるようになっている。
【0015】
スピーカボックス10の背面側であってその上部側の部分には開口34、35がそれぞれ形成されている。これらの開口34、35はスピーカボックス10の内部空間の上側の部分の換気を図るようにし、あるいはまた外部の装置との接続のためのジャックを挿入するためのものである。そしてこのような開口34、35を備えるスピーカボックス10の上側の空間は仕切り板36によってスピーカ14が収納されている下側の空間と区画されるようになっている。仕切り板36は図3に示すように、この内部を横切るように設けられている。そしてこの仕切り板36の前端側の両側の部分がそれぞれフロントパネル11の両側に形成されているガイドリブ37によって挟着保持されるようになっている。
【0016】
スピーカボックス10の仕切り板36の下側の空間には上述の如くスピーカ14が収納されるようになっている。またこのスピーカ14の背面側であってスピーカボックス10の背面部の内側には図2に示すようにマウント座40が設けられており、このマウント座40にトランス41がマウントされている。
【0017】
次にこのようなスピーカボックス10の制振構造について説明する。図2および図3に示すように、スピーカボックス10内には、背面側から前方へ突出するように、仕切り板36の上側に左右一対の円筒状ボス45が突設されている。また仕切り板36の下側には、左右一対ずつ合計4本の円筒状ボス46がマウントされるようになっている。上側の円筒状ボス45は図2に示すようにフロントパネル11の内側に突設されている円柱状ボス44と結合されるようになっている。これに対して仕切り板36の下側の4本の円筒状ボス46は制振部材47およびフロントパネル11の内側に突設されている円柱状ボス49と結合されるようになっている。
【0018】
図4および図5に示すように制振部材47はこのスピーカボックス10の内部空間を横方向に横切るように配されている。そしてこの制振部材47に設けられている一対の保持筒48によって円筒状ボス46の先端部を受入れるようにしている。保持筒48の先端部はフロントパネル11の内側に突設されている円柱状ボス49と当接されるようになっている。そして円筒状ボス46の背面側から内部を通して挿入されるビス51をこの円筒状ボス46の前端側のビス挿通孔50を挿通させ、先端部を円柱状ボス49にねじ込むことによって、円筒状ボス46と制振部材47の保持筒48と、そして円柱状ボス49とが互いに結合されるようにしている。なお円筒状ボス46はとくに図4に示すように、リブ52によってその側面であって根元側の部分が左右の側板部55に一体に連結されるようになっている。
【0019】
上記制振部材47はその長さ方向の両端がこのスピーカボックス10の左右の側板部55と当接するようになっている。しかも制振部材47の左右の端部と側板部55との間には不織布から成る緩衝材54が介在されるようになっており、このような緩衝材54を介して制振部材47が両側の側板部55を外側に押し広げるように押圧している。このような制振部材47の制振作用によって側板部55の振動に伴う箱鳴りをより確実に防止するようにしている。
【0020】
このように本実施の形態においては、スピーカボックス10の背面側に前方へ突設するように上下に一対ずつ合計4本の円筒状ボス46を設けるようにし、これらの円筒状ボス46の先端部を制振部材47の保持筒48内に挿入し、しかも円筒状ボス46内を挿するビス51によって円筒状ボス46と制振部材47の保持筒48と、そして円柱状ボス49とを結合するようにしたものである。従ってとくに振動し易いスピーカボックス10の側板部55が制振部材47の両端に押えられ、振動が非常に少なくなって箱鳴りの悪影響がなくなる。
【0021】
すなわちスピーカボックス10の仕切り板36の下側においてフロントパネル11の開口12の内側に取付けられているスピーカ14が音を出すと、スピーカボックス10が音によって振動し、悪影響を及そうとする。ところが本実施の形態においては、箱鳴りを防ぐために、スピーカボックス10の内部に前方へ突出する円筒状ボス46を立て、このボス46によって制振部材47を保持し、スピーカボックス10の両側の側板部55の内側面を不織布から成る緩衝材54を介して強く押し、箱鳴りを防止するようにしている。
【0022】
従ってとくに音質に対して悪影響を及す側板部55の振動を著しく軽減することが可能になる。またこのようなスピーカボックス10は、ハイインパクトポリスチレン樹脂等の通常の熱可塑性樹脂によって通常の射出成形の方法で成形することができ、しかもこのスピーカボックス10の肉厚を3mm程度に押えることが可能になり、これによってスピーカボックス10のコストの大幅な低減が可能になる。
【0023】
また制振部材47をこのスピーカボックス10の内側から緩衝材54を介して側板部55に当接させるようにしているために、側面に穴があく等の不具合が発生せず、これによってデザイン的な制約が少なくなる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように本発明は、スピーカボックスに一体に設けられている保持部と、保持部によって保持され、板状部に内側から当接される制振部材と、をそれぞれ具備し、保持部がこのスピーカボックスに一体に成形されているボスから成り、該ボスの先端部を受入れる筒状部を制振部材が一体に備えるようにしたものである。
【0025】
従ってこのような制振部材によって板状部の振動が押えられ、スピーカの再生時における箱鳴りが防止されることになる。また保持部をこのスピーカボックスに一体に成形されているボスから構成するとともに、このボスの先端部を受入れる筒状部を制振部材に一体に備えるようにした構成によれば、制振部材が一体に設けられている筒状部を介して保持部に確実に保持されることになり、これによって制振部材それ自身の振動も防止される。
【0026】
保持部をこのスピーカボックスの背面側から前方に向って突設させるとともに、制振部材によって両側の側板部の振動を押えるようにすると、とくに最も振動し易い両側の側板部の振動を制振部材によって確実に押えることができ、より効果的な箱鳴りの防止が図られる。
【0028】
制振部材の板状部との当接部に緩衝材を介装させることによって、この緩衝材を介して制振部材が板状部に当接されることになり、より確実に板状部の振動を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るスピーカボックスの外観斜視図である。
【図2】同スピーカボックスの縦断面図である。
【図3】同スピーカボックスの別の角度の縦断面図である。
【図4】同スピーカボックスの横断面図である。
【図5】制振のための構成を示す要部外観斜視図である。
【符号の説明】
10 スピーカボックス
11 フロントパネル
12 開口
13 カバー
14 スピーカ
15 ダクト(上)
16 ダクト(下)
18 コントロールパネル面(傾斜面)
19、20 調整つまみ
21 切換えつまみ
22 押釦
25 ボリューム
26、27 プリント基板
28 電子部品
29 ブラケット
30 円柱状ボス
31 保持爪
32 ヒートシンク
34、35 開口
36 仕切り板
37 ガイドリブ
40 マウント座
41 トランス
44 円柱状ボス
45、46 円筒状ボス
47 制振部材
48 保持筒
49 円柱状ボス
50 ビス挿通孔
51 ビス
52 リブ
54 緩衝材(不織布)
55 側板部

Claims (3)

  1. スピーカを収納する合成樹脂成形体から成るスピーカボックスにおいて、
    該スピーカボックスに一体に設けられている保持部と、
    前記保持部によって保持され、板状部に内側から当接される制振部材と、
    をそれぞれ具備し、前記保持部がこのスピーカボックスに一体に成形されているボスから成り、該ボスの先端部を受入れる筒状部を前記制振部材が一体に備えていることを特徴とするスピーカボックス。
  2. 前記保持部がこのスピーカボックスの背面側から前方に向って突設されるとともに、前記制振部材によって両側の側板部の振動が押えられることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
  3. 前記制振部材の前記板状部との当接部に緩衝材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
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