JP3674079B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、積層型熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置に用いられる積層型熱交換器としては、チューブエレメントとコルゲートフィンとを交互に積層した積層型熱交換器が挙げられる。このような積層型熱交換器の一例として、チューブエレメントの下部に冷媒の入出する部位である入口タンク室と出口タンク室とを有し、チューブエレメントの上部にタンク室を有するものが挙げられる。そのため、図4に示すように、チューブエレメントを構成するコアプレート5の中央部分には上下方向にのびたセンターリブ100が設けられ、冷媒が通過する冷媒流路9は入口側冷媒流路9aと出口側冷媒流路9bとを有しており、Uターンするような形状となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、入口タンク室6に流入した冷媒は各チューブエレメント2の入口側冷媒流路9aに均一に分配されず、チューブエレメント2によって、分配された冷媒が液冷媒を含む割合が異なっている。したがって、図4に示すような構造のコアプレート5から構成されるチューブエレメント2であると、コアプレート5の中央部分に設けられたセンターリブ100の上端100aが低い位置にあるため、冷媒は同一のチューブエレメント2の出口側冷媒流路9b内を流れ、異なるチューブエレメント2間の不均一な液冷媒の分布を解消することができない。その結果、熱交換器を通過する空気の温度分布が不均一となってしまい、熱交換器としての能力も低下してしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、均一な液冷媒の分配を行うことのできる積層型熱交換器の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1は、1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器において、前記チューブエレメントが、前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部に流入させる入口タンク室と、前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部から流出させる出口タンク室と、前記チューブエレメントの上部に設けられ、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成された再分配タンク室と、前記入口タンク室から前記再分配タンク室まで形成され、前記入口タンク室から流入した前記冷媒が通過する入口側冷媒流路と、前記再分配タンク室から前記出口タンク室まで形成され、前記入口側冷媒流路から前記再分配タンク室に流入した前記冷媒が通過する出口側冷媒流路とからなる冷媒流路と、前記冷媒流路に形成され、前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記入口側冷媒流路側に形成され、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器という技術的手段を採用するものである。
【0006】
また、請求項2は、請求項1において、前記入口タンク室が空気通路の下流側に、前記出口タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されるという技術的手段を採用するものである。さらに、請求項3は、請求項1または2において、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記出口側冷媒流路側に、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有するという技術的手段を採用するものである。
請求項4に記載の発明は、1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器において、隣接する前記チューブエレメントの下部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントに冷媒を分配する分配空間部と、隣接する前記チューブエレメントの下部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントから流出した冷媒が集められる集合空間部と、隣接する前記チューブエレメントの上部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントへの冷媒の再分配を行う再分配空間部と、前記チューブエレメントに形成され、前記分配空間部から前記再分配空間部まで形成された上向き冷媒流路、および前記再分配空間部から前記集合空間部まで形成された下向き冷媒流路からなる冷媒流路と、前記冷媒流路に形成され、前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁とを有し、前記再分配空間部は、前記タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成された開口部により前記タンク室を連通して形成されており、前記中央隔壁の上端は、前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器するという技術的手段を採用するものである。
請求項5に記載の発明は、前記分配空間部が空気通路の下流側に、前記集合空間部が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項4記載の積層型熱交換器という技術的手段を採用する。
請求項6に記載の発明は、前記タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側にも前記タンク室を連通する開口部を有することを特徴とする請求項4または5記載の積層型熱交換器という技術的手段を採用する。
請求項7に記載の発明は、1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器のチューブエレメントにおいて、前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部に流入させる分配タンク室と、前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部から流出させる集合タンク室と、前記チューブエレメントの上部に設けられ、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成された再分配タンク室と、前記分配タンク室から前記再分配タンク室まで形成され、前記分配タンク室から流入した前記冷媒が通過する上向き冷媒流路と、前記再分配タンク室から前記集合タンク室まで形成され、前記上向き冷媒流路から前記再分配タンク室に流入した前記冷媒が通過する下向き冷媒流路とからなる冷媒流路と、前記冷媒流路に形成され、前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成され、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器のチューブエレメントという技術的手段を採用する。
請求項8に記載の発明は、前記分配タンク室が空気通路の下流側に、前記集合タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項7記載の積層型熱 交換器のチューブエレメントという技術的手段を採用する。
請求項9に記載の発明は、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側に、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有することを特徴とする請求項7または8記載の積層型熱交換器のチューブエレメントという技術的手段を採用する。
請求項10に記載の発明は、積層型熱交換器のチューブエレメントを構成する略長方形のコアプレートにおいて、下部に設けられ、積層方向に突出して椀状に形成された分配タンク室と、下部に設けられ、積層方向に突出して椀状に形成された集合タンク室と、上部に設けられ、積層方向に突出した椀状に形成された再分配タンク室と、前記分配タンク室から前記再分配タンク室まで形成された上向き冷媒流路および、前記再分配タンク室から前記集合タンク室まで形成された下向き冷媒流路からなる冷媒流路と、前記分配タンク室に形成され、積層される際に隣接する前記分配タンク室どうしを連通させる開口部と、前記集合タンク室に形成され、積層される際に隣接する前記集合タンク室どうしを連通させる開口部と、前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成され、積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器のコアプレートという技術的手段を採用する。
請求項11に記載の発明は、前記分配タンク室が空気通路の下流側に、前記集合タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項10記載の積層型熱交換器のコアプレートという技術的手段を採用する。
請求項12に記載の発明は、前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側に、積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有することを特徴とする請求項10または11記載の積層型熱交換器のコアプレートという技術的手段を採用する。
【0007】
【作用及び発明の効果】
請求項1に示したように、入口側冷媒流路と出口側冷媒流路とを区画分離する中央隔壁の上端は、再分配タンク室の入口側冷媒流路側に形成された開口部の下端よりも高い位置となっている。積層型熱交換器の外部から流入した冷媒は入口タンク室に流入し、各チューブエレメントに分配されて、再分配タンク室へと到る。この際、液冷媒が多く分配されたチューブエレメントでは、冷媒は中央隔壁を乗り越えて出口側冷媒流路へと移動する前に、開口部へと流入し、相対的に液冷媒が少なく分配された他のチューブエレメントへと流入し、再分配される。その結果、冷媒をより均一に分配できる積層型熱交換器とすることができる。また、冷媒をより均一に分配できるため、空気通路を通過する空気の温度を均一にすることができる。
【0008】
また、請求項2では、請求項1と同様の作用と効果が得られるとともに、空気通路の下流側に入口側冷媒流路を、空気通路の上流側に出口側冷媒流路をそれぞれ設けることにより、出口側冷媒流路において過熱冷媒に対して温度差の大きい空気と熱交換させることができる。また、請求項3では、請求項1または2と同様の作用と効果が得られる。
請求項4ないし請求項12に記載の発明でも、上記請求項1ないし請求項3と同様の作用効果が得られる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明を車両用空調装置の冷媒蒸発器に適用した実施例について、図面に基づいて説明する。
〔実施例1〕
図3は、本発明を適用した車両用空調装置の冷媒蒸発器1を、この冷媒蒸発器1を通過する空気の流れの下流側から見た図である。図1は、図3のA−A線での断面図であり、チューブエレメント2を構成するコアプレート5を正面からみた図である。図2は、図1のB−B線断面図であり、コアプレート5を側面からみた図である。
【0010】
冷媒蒸発器1は、左右一対のコアプレート5を対向接合し、コアプレート5間に冷媒流路9を形成するチューブエレメント2と、熱交換性能を向上させるための波板状のコルゲートフィン3とを積層してろう付けしたものである。なお、チューブエレメント2とコルゲートフィン3とを積層した際に、両端となる部分には端板が接合されている。また、冷媒蒸発器1は全体として左右端壁部および上下端壁部が外部から遮蔽されている。
【0011】
冷暖房用取入空気は、コルゲートフィン3により区画形成される空気通路を、図3の紙面に対して紙面奥方向から紙面手前方向へと通過するようになっている。一方、冷媒は冷凍サイクルを形成する冷媒回路(図示しない)から導管4を介して、冷媒蒸発器1の内部のチューブエレメント2に流入する。
図1、2に示すように、コアプレート5は略長方形の板状で、2枚のコアプレート5が一対となって対向接合し、チューブエレメント2を形成する。
チューブエレメント2の下部には、チューブエレメント2への冷媒の入出を行う入口タンク室6と出口タンク室7とが、チューブエレメント2の幅方向に、隣接して形成されている。一方、チューブエレメント2の上部にはタンク室8が形成される。
【0012】
入口タンク室6、出口タンク室7、タンク室8はチューブエレメント2の積層方向(図2中右側)へ椀状に突出する形状に成形されている。
入口タンク室6には楕円形の開口部6aが、出口タンク室7には楕円形の開口部7aが、タンク室8には楕円形の開口部81、82がそれぞれ形成されている。なお、開口部81は、タンク部8の、後述する入口側冷媒流路9a側に、開口部82は、タンク部8の、後述する出口側冷媒流路9b側にそれぞれ形成されている。これらの開口部6a、7a、81、82により、隣接する他のチューブエレメント2の各タンク室6、7、8どうしは連通している。ただし、積層された際に両端となるチューブエレメント2の、入口タンク室6、出口タンク室7、タンク室8の各開口部6a、7a、81、82は端板により閉塞されている。
【0013】
入口タンク室6とタンク室8との間に入口側冷媒流路9aを、出口タンク室7とタンク室8との間に出口側冷媒流路9bをそれぞれ形成するために、コアプレート5は、外周に対してその中央部がくぼんだ形状となっている。また、入口側冷媒流路9aと出口側冷媒流路9bとを区画分離するために、コアプレート5には、その上端10aがタンク室8の開口部81の下端81aよりも高い位置(図1中上方)となる、上下にのびた中央隔壁であるセンターリブ10が、外周と同じ高さ(紙面手前方向)で凸状に形成されている。
【0014】
冷媒流路9は、入口側冷媒流路9aと出口側冷媒流路9bとからなり、両者はタンク室8を介してつながっている。したがって、冷媒流路9はタンク室8で、内部を流れる冷媒がUターンするUターン状の形状となっている。
また、コアプレート5の冷媒流路9となる部分には、その全面にわたって多数のリブ11が突出形成されている。このリブ11は、2枚のコアプレート5を対向接合させ、チューブエレメント2を形成した状態では、向かい合ったリブ11が十字状にクロスするようになっており、冷媒の熱交換面積を増大させるとともに、冷媒の流れを乱流とし、熱伝達率を高めるようにしてある。
【0015】
図3に示すように、コアプレート5は2枚1組として対向接合することにより、1つのチューブエレメント2が構成される。このチューブエレメント2とコルゲートフィン3とを多数個積層することにより冷媒蒸発器1は形成されるが、隣接するチューブエレメント2の入口タンク室6と入口タンク室6とは、開口部6aにより互いに連通しており、空間部12を形成している。冷媒蒸発器1の一端側のチューブエレメント2の入口タンク室6には導管4が接続されており、冷媒回路から冷媒が流入する部位となっている。導管4を経て流入した冷媒は、空間部12において、各チューブエレメント2に分配される。
【0016】
隣接するチューブエレメント2の出口タンク室7と出口タンク室7とは、開口部7aにより互いに連通しており、図示しないが、空間部を形成している。空間部において、各チューブエレメント2から流出した冷媒が集められる。冷媒蒸発器1の一端側のチューブエレメント2の出口タンク室7には、図示しない導管が接続されており、空間部から冷媒回路へと冷媒を送り出す部位となっている。
【0017】
隣接するチューブエレメント2のタンク室8とタンク室8とは、各タンク室8に形成されている開口部81、82により互いに連通している。この連通した複数のタンク室8により形成される空間部13は、入口タンク室6から出口タンク室7へと冷媒が移動する際に経由する部分であり、各チューブエレメント2への冷媒の再分配を行う部分ともなっている。
【0018】
次に、本実施例の作動について説明する。
導管4を介して入口タンク室6に導入された気液二相状態の冷媒は空間部12で各チューブエレメント2に分配され、各入口側冷媒流路9aを上方に向かって流れる。各入口側冷媒流路9aにおいて、冷媒はコルゲートフィン3およびコアプレート5を介して空気通路を通過する空気と熱交換して一部が気化した状態となる。続いて、一部が気化した状態の冷媒はタンク室8へと流れ込む。
【0019】
タンク室8へと流れ込んだ冷媒は、センターリブ10の上端10aで方向転換し、各出口側冷媒流路9bを下方に向かって流れ、各出口タンク室7へと流れ込む。各出口側冷媒流路9bにおいて、冷媒はコルゲートフィン3またはコアプレート5を介して、空気通路の上流側の空気、つまり、より高温の空気と熱交換して完全に蒸発気化する。蒸発気化した冷媒は各出口タンク室7へと流れ込み、導管を介して冷媒回路へと送り出される。
【0020】
ところで、入口タンク室6に導入された気液二相状態の冷媒は各チューブエレメント2に分配される。この際、液冷媒と気冷媒との比重の違いにより空間部12内では液冷媒と気冷媒とが分離した状態の流れになりやすく、分配される冷媒の液冷媒を含む割合がチューブエレメント2によって異なる。つまり、液冷媒を多く含んだ冷媒が分配されるチューブエレメント2と、相対的に液冷媒を少なく含んだ冷媒が分配されるチューブエレメント2とが存在した状態となる。
【0021】
そこで本実施例に示したように、センターリブ10の上端10aをタンク室8に形成される開口部81の下端81aよりも高い位置に設けることにより、液冷媒を多く含んだ冷媒は、センターリブ10の上端10aを越え、出口側冷媒流路9bへと流れ込む前に、開口部81を介して相対的に液冷媒を含む割合が少ない冷媒が分配されたチューブエレメント2のタンク室8へと流れ込む。
【0022】
このように、センターリブ10の上端10aをタンク室8に形成される開口部81の下端81aよりも高い位置に設けることにより、各チューブエレメント2に不均一に分配された液冷媒を空間部13にて再分配することができ、液冷媒を均一に分配することができる。その結果、各チューブエレメント2を通過した空気の温度の分布を均一にすることができる。また、各チューブエレメント2に液冷媒を均一に分布できることにより、各チューブエレメント2の伝熱面積を液冷媒の蒸発に有効に使うことができるので、冷媒蒸発器1の冷却能力を向上させることができる。
【0023】
なお、センターリブ10の上端10aを極端に高くすると、この上端10aの上部を冷媒が通過する際の冷媒流路が狭くなってしまい、冷媒の圧力損失が増大してしまう。そこで、センターリブ10の上端10aの高さは、この上端10aの上部を冷媒が通過する際に、冷媒の圧力損失が極端に増大しない程度の高さとすることが望ましい。
【0024】
また、出口側冷媒流路9bを空気通路の上流側に設けることにより、より高温の空気と出口側冷媒流路9bを流れる冷媒とを熱交換させることができ、冷媒を完全に蒸発気化させた状態で、冷媒回路へと送り出すことができる。
また、以上の実施例では、冷媒蒸発器の入口側冷媒流路を空気通路の下流側とし、出口側冷媒流路を空気通路の上流側としたが、これらの配置方法は逆であっても、同様に、液冷媒を均一に再分配することができる。
【0025】
また、以上の実施例では、冷媒の熱交換面積を増大させるために、コアプレートにリブを設けたが、コアプレートとコアプレートとの間に波形状に成形したインナフィンをはさんだ構造としても、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チューブエレメント2を構成するコアプレート5を正面からみた図であり、図3のA−A線断面図である。
【図2】図1のB−B線断面図であり、コアプレート5を側面からみた図である。
【図3】冷媒蒸発器1を空気通路の下流側から見た図である。
【図4】従来のコアプレート5を正面からみた図である。
【符号の説明】
1 冷媒蒸発器
2 チューブエレメント
3 コルゲートフィン
5 コアプレート
6 入口タンク室
7 出口タンク室
8 タンク室
9 冷媒流路
9a 入口側冷媒流路
9b 出口側冷媒流路
10 中央隔壁であるセンターリブ
10a センターリブ10の上端
81 開口部
81a 開口部81の下端
Claims (12)
- 1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器において、
前記チューブエレメントが、
前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部に流入させる入口タンク室と、
前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部から流出させる出口タンク室と、
前記チューブエレメントの上部に設けられ、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成された再分配タンク室と、
前記入口タンク室から前記再分配タンク室まで形成され、前記入口タンク室から流入した前記冷媒が通過する入口側冷媒流路と、前記再分配タンク室から前記出口タンク室まで形成され、前記入口側冷媒流路から前記再分配タンク室に流入した前記冷媒が通過する出口側冷媒流路とからなる冷媒流路と、
前記冷媒流路に形成され、前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、
前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記入口側冷媒流路側に形成され、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、
前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器。 - 前記入口タンク室が空気通路の下流側に、前記出口タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1記載の積層型熱交換器。
- 前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記出口側冷媒流路側に、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の積層型熱交換器。
- 1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器において、
隣接する前記チューブエレメントの下部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントに冷媒を分配する分配空間部と、
隣接する前記チューブエレメントの下部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントから流出した冷媒が集められる集合空間部と、
隣接する前記チューブエレメントの上部に形成されたタンク室を連通して形成され、各チューブエレメントへの冷媒の再分配を行う再分配空間部と、
前記チューブエレメントに形成され、前記分配空間部から前記再分配空間部まで形成された上向き冷媒流路、および前記再分配空間部から前記集合空間部まで形成された下向き冷媒流路からなる冷媒流路と、
前記冷媒流路に形成され、前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁とを有し、
前記再分配空間部は、前記タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成された開口部により前記タンク室を連通して形成されており、
前記中央隔壁の上端は、前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器。 - 前記分配空間部が空気通路の下流側に、前記集合空間部が前記空気通 路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項4記載の積層型熱交換器。
- 前記タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側にも前記タンク室を連通する開口部を有することを特徴とする請求項4または5記載の積層型熱交換器。
- 1対のコアプレートを対向接合して形成され、冷媒がその内部を流れるチューブエレメントを多数積層し、前記チューブエレメント間の空気通路に熱交換性能を向上させるコルゲートフィンを配置し、前記空気通路を通過する空気と前記冷媒との間で熱交換し、前記冷媒を気化させる積層型熱交換器のチューブエレメントにおいて、
前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部に流入させる分配タンク室と、
前記チューブエレメントの下部に、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成され、前記冷媒を前記チューブエレメントの内部から流出させる集合タンク室と、
前記チューブエレメントの上部に設けられ、前記チューブエレメントの積層方向にそれぞれ突出した椀状に形成された再分配タンク室と、
前記分配タンク室から前記再分配タンク室まで形成され、前記分配タンク室から流入した前記冷媒が通過する上向き冷媒流路と、前記再分配タンク室から前記集合タンク室まで形成され、前記上向き冷媒流路から前記再分配タンク室に流入した前記冷媒が通過する下向き冷媒流路とからなる冷媒流路と、
前記冷媒流路に形成され、前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、
前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成され、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、
前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器のチューブエレメント。 - 前記分配タンク室が空気通路の下流側に、前記集合タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項7記載の積層型熱交換器のチューブエレメント。
- 前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側に、前記チューブエレメントが積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有することを特徴とする請求項7または8記載の積層型熱交換器のチューブエレメント。
- 積層型熱交換器のチューブエレメントを構成する略長方形のコアプレートにおいて、
下部に設けられ、積層方向に突出して椀状に形成された分配タンク室と、
下部に設けられ、積層方向に突出して椀状に形成された集合タンク室と、
上部に設けられ、積層方向に突出した椀状に形成された再分配タンク室と、
前記分配タンク室から前記再分配タンク室まで形成された上向き冷媒流路および、前記再分配タンク室から前記集合タンク室まで形成された下向き冷媒流路からなる冷媒流路と、
前記分配タンク室に形成され、積層される際に隣接する前記分配タンク室どうしを連通させる開口部と、
前記集合タンク室に形成され、積層される際に隣接する前記集合タンク室どうしを連通させる開口部と、
前記上向き冷媒流路と前記下向き冷媒流路とを区画分離する中央隔壁と、
前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記上向き冷媒流路側に形成され、積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部とを有し、
前記中央隔壁の上端が前記再分配タンク室に形成される前記開口部の下端よりも高い位 置に形成されていることを特徴とする積層型熱交換器のコアプレート。 - 前記分配タンク室が空気通路の下流側に、前記集合タンク室が前記空気通路の上流側にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項10記載の積層型熱交換器のコアプレート。
- 前記再分配タンク室の前記中央隔壁より前記下向き冷媒流路側に、積層される際に隣接する前記再分配タンク室どうしを連通させる開口部をさらに有することを特徴とする請求項10または11記載の積層型熱交換器のコアプレート。
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- 1995-04-12 JP JP08715595A patent/JP3674079B2/ja not_active Expired - Fee Related
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