JP3673585B2 - リールブレーキ装置及び記録又は再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばVTR等におけるリールブレーキ装置、及びこのリールブレーキ装置を備えたVTR等の記録又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばVTRにおいて、テープ正逆方向の走行を同じモードで行う巻取リール台のリールブレーキ装置として、図9及び図10に例示するような構成がある。
【0003】
図9及び図10において、シャーシ71上に植立した軸72にブレーキレバー73が回動可能に支持され、このブレーキレバー73上の軸73aを中心に圧接レバー74が回動可能に設置されて、圧接レバー74はブレーキレバー73との間に張架されたバネ75により拡がる方向に回動付勢されている。そして、シャーシ71上に回転可能に設置されたリール台76の外周の円筒部76aに圧接レバー74の略円弧状の当接部74aが当接可能で、リール台76の歯車部76bにブレーキレバー73の爪部73bが係合可能である。
【0004】
以上構成において、図9(c)はテープ正走行(巻取り)時で、リール台76が矢印b方向へ回転すると、リール台76の円筒部76aと圧接レバー74の当接部74aとの摩擦により圧接レバー74が矢印d方向へ駆動されるので、ブレーキレバー73は矢印f方向へ回動される。これにより、ブレーキレバー73の爪部73bがリール台76の歯車部76bから離脱され、歯車部76bは回転可能となる。なお、ブレーキレバー73はシャーシ71上のストッパ77に当接して停止される。ここで、リール台76は圧接レバー74による圧接力の負荷を受けて回転するが、この負荷は例えば8ミリVTRで約1〜2gcmと僅かである。
【0005】
また、図9(b)はテープ逆走行(引出し)時で、リール台76が矢印a方向へ回転すると、圧接レバー74が矢印c方向へ駆動されるので、ブレーキレバー73は矢印e方向へ回動される。これにより、爪部73bが歯車部76bに係合され、歯車部76bの回転が固定される。従って、不図示のリールから引き出されるテープには、リール台76に内蔵されたトルクリミッタによりバックテンションが付与される。このトルクリミッタ値は8ミリVTRで約10gcm強である。
【0006】
以上動作により、テープ走行は正逆方向とも同じモードで可能となる。しかし、ローディングでテープを引き出すモードにおいては、テープの弛み出し防止として一般に8ミリVTRでは5gcm程度のリール台負荷が好ましいが、図9(b)のテープ逆走行モードのままでは、前述のようにリール台負荷が10gcm強となるので、テープ引出しのテンションが高く、テープダメージの点で不利となる。
【0007】
そこで一般的に、図9(a)に示すように、テープローディング時には、他の動力、例えばモードレバー78の矢印g方向への回動によって、強制的にブレーキレバー73を矢印f方向へ回動させ、爪部73bをリール台76の歯車部76bから離間させる構成としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のみでは、リール台負荷は前述のように図9(c)のテープ正走行時と同じ約1〜2gcmであり、ローディング時のテープ引出し用ブレーキとしては弱く、テープが弛み易くなる。
【0009】
このため、▲1▼テープ引出し速度を遅くする。▲2▼圧接レバーの圧接バネを強くする。▲3▼ローディング時に作用する他のブレーキ部材を併設する。等の対策があるが、▲1▼はローディング時間が長くなる。▲2▼はテープ通常走行時も圧接力が強くなるので、消費電力が増加し、揺動部品の耐久も不利である。▲3▼は部品数が増加し、コストアップする。等の欠点があった。
【0010】
そこで本発明は、ブレーキ部材を強制的に回動させる例えばテープローディング時のようなモードにおけるリール台負荷を最適化し、上記のような問題を解決することができるリールブレーキ装置、及びこのリールブレーキ装置を備えた記録又は再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、リール台の外周の摺動部に圧接する当接部とリール台の外周の被係合部に対して係合及び離脱可能な係合部とを有するブレーキ部材を備え、前記リール台の回転に伴う前記ブレーキ部材の回動により前記係合部が前記被係合部に対して係合または離脱される第1のモードと、モード切換部による前記ブレーキ部材の強制的な回動により前記係合部が前記被係合部から離脱される第2のモードとを有するリールブレーキ装置であって、前記第2のモードでは、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の移動により前記リール台との当接位置が移動し、前記当接部の圧接力が第1のモードより大きくなるよう変化することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、リール台の外周の摺動部に圧接する当接部とリール台の外周の被係合部に対して係合及び離脱可能な係合部とを有するブレーキ部材を備え、前記リール台の回転に伴う前記ブレーキ部材の回動により前記係合部が前記被係合部に対して係合または離脱される第1のモードと、モード切換部による前記ブレーキ部材の強制的な回動により前記係合部が前記被係合部から離脱される第2のモードとを有するリールブレーキ装置であって、前記第2のモードでは、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の移動により前記リール台との当接位置が移動し、前記当接部の摩擦係数が第1のモードより大きくなるよう変化することを特徴とする。
【0013】
また、前記のリールブレーキ装置において、前記第1のモードと前記第2のモードとにおいて、前記リール台の摺動部に前記ブレーキ部材の当接部を圧接させる圧接用弾性部材の変形量が変化することを特徴とする。
【0014】
また、前記のリールブレーキ装置において、前記第1のモードと前記第2のモードとにおいて、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の位置が変化することを特徴とする。
【0015】
なお、前記のリールブレーキ装置において、前記リール台の摺動部及び被係合部がそれぞれ円筒部及び歯車部であり、前記ブレーキ部材の係合部が爪部であってよい。
【0016】
また、前記のリールブレーキ装置において、前記リール台の被係合部が駆動源からの回転力伝達により回転駆動されるリール台駆動部であり、このリール台駆動部とリールが嵌合されるリール嵌合部との間にトルクリミッタ手段が介在されていることを特徴とする。
【0017】
また、前記のリールブレーキ装置において、少なくとも前記第1のモードがテープ正逆走行モードで前記第2のモードがテープローディングモードであることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明による記録又は再生装置は、前記のリールブレーキ装置と、記録又は再生用のヘッドを有する回転ドラムと、カセットからテープを引き出すテープローディング手段と、少なくとも前記回転ドラムが配置された第1のシャーシと、少なくとも前記リール台及び前記ブレーキ部材が設置されて前記第1のシャーシに対して相対的にスライド自在に構成された第2のシャーシとを備え、前記カセットを前記第2のシャーシのリール台上に装着した後、その第2のシャーシを前記第1のシャーシに対して相対的に前記回転ドラムの方向へスライドさせると共に前記テープローディング手段により前記カセットから前記テープを引き出して、そのテープをドラム周面を含む所定の経路にローディングするように構成したことを特徴とする。
【0019】
また、前記の記録又は再生装置において、前記リールブレーキ装置において少なくとも前記第1のモードがテープ正逆走行モードで前記第2のモードがテープローディングモードであることを特徴とする。
【0020】
【作用】
本発明においては、リール台の回転に伴ってブレーキ部材が揺動される第1のモードと、他の動力により強制的にブレーキ部材が揺動される第2のモードとで、リール台の摺動部に圧接するブレーキ部材の当接部の圧接力を変化させるので、リール台の負荷を最適化することができる。また、摺動部に圧接する当接部の材質を変化させると、摺動部への摩擦力が直接的に変化するので、同様にリール台の負荷を最適化することができる。圧接力を変化或いは材質を変化させる際には、圧接用弾性部材の変形量の変化、摺動部に対する当接部の位置の変化、及びこれらの組み合わせを用いることができる。これにより、第1及び第2のモードをそれぞれ例えばテープ正逆走行モード及びテープローディングモードとした際には、ローディング時間の増加、テープ通常走行時の消費電力の増加、専用のブレーキ部材の増加等を抑制しつつ、ローディング時のリール台のブレーキトルクを最適化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。まず、図7及び図8によって本実施形態におけるVTR全体の概略構成を説明する。
【0022】
1は第1のシャーシであるメインシャーシ、2は第2のシャーシであるスライドシャーシで、スライドシャーシ2はメインシャーシ1上でスライド自在に構成されている。3はメインシャーシ1上に配置された回転ドラムで、記録又は再生用の磁気ヘッドが搭載されている。4はメインシャーシ1上に突出するキャプスタン、5及び6はテープローディング手段のテープガイド部材、7及び8はスライドシャーシ2上に設置された一対のリール台である。9はカセットで、磁気テープ10を巻回した一対のリール11及び12が収納されている。
【0023】
上記VTRにおいては、まず、図7に示すように、カセット9がスライドシャーシ2上に装着されて両リール11及び12が両リール台7及び8上に嵌合された後、そのスライドシャーシ2がメインシャーシ1に対して相対的に回転ドラム3の方向へスライドされると共に、テープガイド部材5及び6によりカセット9の開口部9aからテープ10が引き出される。そして最終的に、図8に示すように、回転ドラム3の少なくとも一部がカセット9の開口部9a内へ相対的に挿入されると共に、テープ10が回転ドラム3の周面を含む所定の経路にローディングされる。この状態で、不図示のピンチローラによりテープ10がキャプスタン4に圧着され、テープ10が走行されて回転ドラム3のヘッドにより所望の記録又は再生が行われる。
【0024】
次に、上記VTRにおけるリールブレーキ装置の第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は装置の平面図で、(a)は第2のモードとしてのローディング時、(b)は第1のモードとしてのテープ逆走行時、(c)は第1のモードとしてのテープ正走行時、図2は装置の側面図である。
【0025】
図1及び図2において、2はシャーシ、8はシャーシ2上に回転可能に設置されたリール台で、それぞれ前述したVTRにおけるスライドシャーシ2及び巻取側のリール台8に対応している。リール台8の外周には、摺動部としての円筒部8aと、被係合部としての歯車部8bとが形成されている。リール台8はテープ巻取り(正走行)時に矢印b方向へ回転され、テープ引出し(逆走行)時に矢印a方向へ回転される。歯車部8bは、テープ正走行時に不図示のリール台駆動機構の駆動歯車が噛合されて回転駆動されるリール台駆動部であり、その歯車部8bと円筒部8aとは一体で、リールハブが嵌合されてリールに回転動力を伝達するリール嵌合部8cとの間にトルクリミックが介在されている。
【0026】
31はブレーキレバーで、シャーシ2上に植立した軸21により回動支持され、爪部31bがリール台8の歯車部8bに対して係合及び離脱可能である。また、ブレーキレバー31はシャーシ2上に突出するストッパ22に当接可能である。41は圧接レバーで、ブレーキレバー31上の軸31aにより回動支持されている。圧接レバー41はリール台8の円筒部8aに当接可能な第1の当接部41a及び第2の当接部41bを有し、これらは当接状態でブレーキレバー31の軸21付近を中心とする略円弧状に形成されているが、第2の当接部41bの方が第1の当接部41aよりも外側へ突出している。51は圧接用弾性部材である圧接バネで、ブレーキレバー31上の軸31cに巻装され、一端51aがブレーキレバー31の係止部31dに当接されると共に他端51bが圧接レバー41の係止部41cに当接されている。
【0027】
61はモードレバーで、不図示のモード切換機構によりシャーシ2上の軸23を中心に回動され、ローディングモードでは図1(a)の位置、テープ走行モードでは図1(b)及び図1(c)の位置となる。モードレバー61の一対の突部61a及び61bはブレーキレバー31と当接可能であり、突部61aはリール台8の歯車部8bと略同一高さで圧接レバー41とシャーシ2との間にある。
【0028】
以上構成において、図1(c)のテープ正走行時は、歯車部8bの回転駆動によりリール台8が矢印b方向へ回転されると、円筒部8aと第1の当接部41aとの摩擦力により圧接レバー41が矢印d方向へ駆動され、ブレーキレバー31は矢印f方向へ回動されて爪部31bが歯車部8bから離脱される。このとき、ブレーキレバー31はモードレバー61の突部61aと当接して停止されているので、圧接レバー41の位置も保持され、以後は、円筒部8aと第1の当接部41aとが摺動されながら、僅かな負荷でリール台8の回転が続行される。
【0029】
次に、図1(b)のテープ逆走行時は、テープ引出しによりリール台8のリール嵌合部8cが矢印a方向へ回転させられる。すると、円筒部8aと当接部41aとの摩擦力により圧接レバー41が矢印c方向へ駆動され、ブレーキレバー31は矢印e方向へ回動される。これにより、爪部31bが歯車部8bに係合され、歯車部8bの回転が停止される。以後は、リール嵌合部8cがリール台8に内蔵のトルクリミッタにより定トルク負荷で回転され、引き出されるテープにバックテンションが付与される。
【0030】
次に、テープローディング時には、図1(a)に示すように、モードレバー61が矢印g方向へ回動され、突部61bによりブレーキレバー31が強制的に矢印f方向へ回動される。これにより、爪部31bが歯車部8bから離間され、ブレーキレバー31はストッパー22と当接する直前で停止される。
【0031】
この時、リール台8の円筒部8aに対する圧接レバー41の当接箇所が、第1の当接部41aから第2の当接部41bに移行される。このように移行した場合、第2の当接部41bの方が第1の当接部41aよりも外側へ突出しているので圧接バネ51は更にチャージされ、また、圧接レバー41の回動中心(軸31a)から第2の当接部41bまでの距離が第1の当接部41aの場合よりも短くなる。これによって、リール台8の円筒部8aに対する圧接レバー41の圧接力を、図1(c)の場合よりも高めることができる。なお、その値は諸寸法の設定により自由に変更可能である。
【0032】
このように、テープ正逆走行モードとテープローディングモードとにおいて、リール台8の円筒部8aに圧接する圧接レバー41の圧接力の変化、この例では圧接バネ51の変形量の変化と第1の当接部41a及び第2の当接部41bによる位置の変化とによって、テープ引出し時のリール台8の負荷トルクをローディング速度に合わせた最適な値に設定することができる。この状態で、前述したローディング手段によりテープを引出してローディングを行う。ローディング後は、モードレバー61が図1(c)の位置に移動され、圧接レバー41は第1の当接部41aによる通常の当接状態となる。
【0033】
次に、リールブレーキ装置の第2の実施形態について図3及び図4を参照して説明する。図3は装置の平面図で、(a)はローディング時、(b)はテープ逆走行時、(c)はテープ正走行時、図4は装置の側面図である。なお、第1実施形態と実質的に同等の構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】
この第2実施形態においては、ブレーキレバー31の軸21よりも外側に係止部31eが設けられ、この係止部31eに圧接バネ51の一端51aが当接されている。圧接レバー41の当接部41dは一段で、リール台8の円筒部8aとの当接状態でブレーキレバー31の軸21を中心とする略円弧形状をしている。
【0035】
62はモードレバーで、シャーシ2上の軸23を中心に回動され、ローディングモードでは図3(a)の位置、テープ走行モードでは図3(b)及び図3(c)の位置となる。モードレバー62の先端62aは、圧接バネ51の一端51aと当接可能である。なお、このモードレバー62の先端62aを逃げるために、ブレーキレバー31には凹部31fが形成されている。
【0036】
以上構成においては、図3(c)のテープ正走行時及び図3(b)のテープ逆走行時は、基本的に前述と同様に動作が行われる。そして、ローディング時には、図3(a)に示すように、モードレバー62が矢印g方向へ回動され、その先端62aにより圧接バネ51の一端51aが押圧される。この押圧箇所はブレーキレバー31の回動軸21よりもバネ巻装軸31c寄りなので、ブレーキレバー31が矢印f方向へ回動される。ブレーキレバー31はストッパ22と当接した時点で停止されるが、モードレバー62は更に矢印g方向へ回動され、圧接バネ51の一端51aがブレーキレバー31の係止部31eから所定量離間した時点で停止される。
【0037】
この時、リール台8の円筒部8aに対する圧接レバー41の当接部41dの当接位置は、図3(c)のテープ正走行時と同じであるが、圧接バネ51がチャージされているので、リール台8の円筒部8aに対する圧接レバー41の圧接力を、図3(c)の場合よりも高めることができる。なお、その値は諸寸法の設定により自由に変更可能である。
【0038】
このように、テープ正逆走行モードとテープローディングモードとにおいて、リール台8の円筒部8aに圧接する圧接レバー41の圧接力の変化、この例では圧接バネ51の変形量の変化によって、テープ引出し時のリール台8の負荷トルクをローディング速度に合わせた最適な値に設定することができる。なお、ローディング後は、モードレバー62が図3(c)の位置に移動され、圧接レバー41は圧接バネ51による通常の当接状態となる。
【0039】
次に、リールブレーキ装置の第3の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。図5は装置の平面図で、(a)はローディング時、(b)はテープ逆走行時、(c)はテープ正走行時、図6は装置の側面図である。なお、第1及び第2実施形態と実質的に同等の構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
この第3実施形態におけるブレーキ部材は、リール台8の歯車部8bに係合可能な爪部32bを有するブレーキレバー32と、リール台8の円筒部8aに圧接される略円弧状の当接部42aを有する圧接レバー42とが、例えばPOM等の合成樹脂材料により一体成形されている。ブレーキレバー31には支持基部として長孔32aが形成され、この長孔32aは前記当接部42aの略円弧の中心近傍に位置して当接部42a側へ向かう長孔となっている。
【0041】
そして、ブレーキ部材は、ブレーキレバー32の長孔32aがシャーシ2上に植立した軸21に係合され、長孔32a部分を支点として回動自在及びリール台8の方向へスライド自在に構成されている。そして、ブレーキレバー32上の軸32cに巻装された圧接バネ51の一端51aが軸21に当接されると共に他端51bが圧接レバー42の係止部42b及び42c間に当接され、この圧接バネ51によりブレーキ部材はリール台8に当接する方向へ移動付勢されている。
【0042】
ところで、圧接レバー42の当接部42aよりも上側(ブレーキレバー32との接続側寄り)には、当接部42aと異なる材質、例えばゴムからなる当接材43が貼付されており、この当接材43の表面は当接部42aと同一の略円弧となっている。
【0043】
前述と同様なモードレバー61は、ローディングモードで図5(a)の位置、テープ走行モードで図5(b)及び図5(c)の位置となる。モードレバー61の一対の突部61a及び61bはブレーキレバー32と当接可能であり、突部61aはリール台8の歯車部8bと略同一高さで圧接レバー42とシャーシ2との間にある。
【0044】
以上構成において、圧接バネ51により圧接レバー42の当接部42aがリール台8の円筒部8aに圧接されているので、図5(c)のテープ正走行時には、リール台8が矢印b方向へ回転されると、円筒部8aと当接部42aとの摩擦力により圧接レバー42が矢印d方向へ即ちブレーキレバー32が長孔32a部分を中心に矢印f方向へ回動される。これにより、爪部32bが歯車部8bから離脱され、歯車部8bは回転可能となる。このとき、ブレーキレバー32はモードレバー61の突部61aと当接して停止されているので、圧接レバー42の位置も保持され、以後は、円筒部8aと当接部42aとが摺動されながら、僅かな負荷でリール台8の回転が続行される。
【0045】
また、図5(b)のテープ逆走行時には、リール台8が矢印a方向へ回転されると、上述と同じ作用で圧接レバー42が矢印c方向へ即ちブレーキレバー32が矢印e方向へ回動される。これにより、爪部32bが歯車部8bに係合され、歯車部8bの回転が固定される。以後は、リール嵌合部8cがリール台8に内蔵のトルクリミッタにより定トルク負荷で回転され、引き出されるテープにバックテンションが付与される。
【0046】
そして、テープローディング時には、図5(a)に示すように、モードレバー61が矢印g方向へ回動され、突部61bによりブレーキレバー32が矢印f方向へ回動される。これにより、爪部32bが歯車部8bから離間され、ブレーキレバー32はストッパ22と当接する直前で停止される。
【0047】
この時、リール台8の円筒部8aに対する圧接レバー42の当接箇所は、当接部42aから異質の当接材43の表面に移行する。このように移行した場合、圧接バネ51の変形量は変化しないが、一般に圧接レバー42の当接部42aのPOMより当接材43のゴムのほうが摩擦係数が大きいので、リール台8の円筒部8aと圧接レバー42との摩擦力を、図5(c)の場合よりも高めることができる。なお、この例では異なる材質をPOMとゴムとしたが、フェルト、合成皮革等の材質の選定により、その摩擦力は様々に設定可能である。
【0048】
このように、テープ正逆走行モードとテープローディングモードとにおいて、リール台8の円筒部8aに圧接する圧接レバー42の材質の変化、この例では当接部42aと当接材43とによって、テープ引出し時のリール台8の負荷トルクをローディング速度に合わせた最適な値に設定することができる。なお、ローディング後は、モードレバー61が図5(c)の位置に移動され、圧接レバー42は当接部42aによる通常の当接状態となる。
【0049】
なお、この第3実施形態のブレーキ部材においては、ブレーキレバー32と圧接レバー42とが一体化された剛体部品で、このブレーキ部材全体が回動自在及びスライド自在なので、部品数及び組立数が少なくて、コストダウンが可能であると共に、圧接バネ51によりブレーキ部材全体をリール台8の方向へ移動付勢させて、圧接レバー42を実質的に弾性力をもって常にリール台8の円筒部8aに確実に当接させることができる。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の有効な変更並びに応用が可能である。例えば、本実施形態のリールブレーキ装置においては、回動自在のブレーキレバーに圧接レバーを回動自在として圧接バネを設けたもの、ブレーキレバーと圧接レバーとを一体的に回動及びスライド自在として圧接バネを設けたものを示したが、弾性的な圧接レバーとして圧接バネの機能をもたせてもよい。また、各実施形態で説明した圧接バネの変形量の変化、当接部の位置の変化、当接部の材質の変化等は、適宜に組み合わせることが可能である。なお、本実施形態のVTRにおいては、リール台及びブレーキ部材が設置されたスライドシャーシをメインシャーシに対してスライドさせる構成を示したが、これらリール台及びブレーキ部材を回転ドラム等と共に固定シャーシ上に設ける一般的な記録又は再生装置であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リール台の回転に伴ってブレーキ部材が回動される例えばテープ正逆走行時のような第1のモードと、モードレバーのようなモード切換部でブレーキ部材が強制的に回動される例えばテープローディング時のような第2のモードとにおいて、第2のモードでは、リール台の摺動部に圧接するブレーキ部材の当接部の移動によりリール台との当接位置が移動し、前記当接部の圧接力または摩擦係数が第1のモードより大きくなるよう変化するようにしたので、例えばローディング時のテープ引出しのリール台の負荷トルクを、テープ正逆走行時の負荷トルクとは独立させて自由に設定可能になるので、ローディング時間の短縮、テープ通常走行時の消費電力の低減、部品減によるコストダウン、等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるリールブレーキ装置を示し、(a)はテープローディング時の平面図、(b)はテープ逆走行時の平面図、(c)はテープ正走行時の平面図である。
【図2】上記リールブレーキ装置の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるリールブレーキ装置を示し、(a)はテープローディング時の平面図、(b)はテープ逆走行時の平面図、(c)はテープ正走行時の平面図である。
【図4】上記リールブレーキ装置の側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるリールブレーキ装置を示し、(a)はテープローディング時の平面図、(b)はテープ逆走行時の平面図、(c)はテープ正走行時の平面図である。
【図6】上記リールブレーキ装置の側面図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるVTRのアンローディング状態を示す概略平面図である。
【図8】上記VTRのローディング完了状態を示す概略平面図である。
【図9】従来例におけるリールブレーキ装置を示し、(a)はテープローディング時の平面図、(b)はテープ逆走行時の平面図、(c)はテープ正走行時の平面図である。
【図10】上記リールブレーキ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 メインシャーシ(第1のシャーシ)
2 スライドシャーシ(第2のシャーシ)
3 回転ドラム
5、6 テープガイド部材
7、8 リール台
8a 円筒部(摺動部)
8b 歯車部(被係合部)
8c リール嵌合部
9 カセット
10 磁気テープ
11、12 リール
21 軸
22 ストッパ
31、32 ブレーキレバー
31b、32b 爪部(係合部)
32a 長孔
41、42 圧接レバー
41a 第1の当接部
41b 第2の当接部
41d、42a 当接部
43 当接材
51 圧接バネ(圧接用弾性部材)
61、62 モードレバー
Claims (9)
- リール台の外周の摺動部に圧接する当接部とリール台の外周の被係合部に対して係合及び離脱可能な係合部とを有するブレーキ部材を備え、前記リール台の回転に伴う前記ブレーキ部材の回動により前記係合部が前記被係合部に対して係合または離脱される第1のモードと、モード切換部による前記ブレーキ部材の強制的な回動により前記係合部が前記被係合部から離脱される第2のモードとを有するリールブレーキ装置であって、
前記第2のモードでは、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の移動により前記リール台との当接位置が移動し、前記当接部の圧接力が第1のモードより大きくなるよう変化することを特徴とするリールブレーキ装置。 - リール台の外周の摺動部に圧接する当接部とリール台の外周の被係合部に対して係合及び離脱可能な係合部とを有するブレーキ部材を備え、前記リール台の回転に伴う前記ブレーキ部材の回動により前記係合部が前記被係合部に対して係合または離脱される第1のモードと、モード切換部による前記ブレーキ部材の強制的な回動により前記係合部が前記被係合部から離脱される第2のモードとを有するリールブレーキ装置であって、
前記第2のモードでは、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の移動により前記リール台との当接位置が移動し、前記当接部の摩擦係数が第1のモードより大きくなるよう変化することを特徴とするリールブレーキ装置。 - 前記第1のモードと前記第2のモードとにおいて、前記リール台の摺動部に前記ブレーキ部材の当接部を圧接させる圧接用弾性部材の変形量が変化することを特徴とする請求項1に記載のリールブレーキ装置。
- 前記第1のモードと前記第2のモードとにおいて、前記リール台の摺動部に圧接する前記ブレーキ部材の当接部の位置が変化することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のリールブレーキ装置。
- 前記リール台の摺動部及び被係合部がそれぞれ円筒部及び歯車部であり、前記ブレーキ部材の係合部が爪部であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のリールブレーキ装置。
- 前記リール台の被係合部が駆動源からの回転力伝達により回転駆動されるリール台駆動部であり、このリール台駆動部とリールが嵌合されるリール嵌合部との間にトルクリミッタ手段が介在されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のリールブレーキ装置。
- 少なくとも前記第1のモードがテープ正逆走行モードで前記第2のモードがテープローディングモードであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のリールブレーキ装置。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載のリールブレーキ装置と、記録又は再生用のヘッドを有する回転ドラムと、カセットからテープを引き出すテープローディング手段と、少なくとも前記回転ドラムが配置された第1のシャーシと、少なくとも前記リール台及び前記ブレーキ部材が設置されて前記第1のシャーシに対して相対的にスライド自在に構成された第2のシャーシとを備え、
前記カセットを前記第2のシャーシのリール台上に装着した後、その第2のシャーシを前記第1のシャーシに対して相対的に前記回転ドラムの方向へスライドさせると共に前記テープローディング手段により前記カセットから前記テープを引き出して、そのテープをドラム周面を含む所定の経路にローディングするように構成したことを特徴とする記録又は再生装置。 - 前記リールブレーキ装置において少なくとも前記第1のモードがテープ正逆走行モードで前記第2のモードがテープローディングモードであることを特徴とする請求項8記載の記録又は再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02433696A JP3673585B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | リールブレーキ装置及び記録又は再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02433696A JP3673585B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | リールブレーキ装置及び記録又は再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09219048A JPH09219048A (ja) | 1997-08-19 |
| JP3673585B2 true JP3673585B2 (ja) | 2005-07-20 |
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ID=12135347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02433696A Expired - Fee Related JP3673585B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | リールブレーキ装置及び記録又は再生装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3673585B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP02433696A patent/JP3673585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09219048A (ja) | 1997-08-19 |
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