JP3673405B2 - 演奏曲再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ音楽を再生するカラオケ装置,通信カラオケ装置,及びパーソナルコンピュータ等の演奏曲再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、演奏曲中のボーカル信号と歌唱者の音声信号とを比較し、両信号の合致度に基づく得点を算出し、採点対象曲の終了時にその得点を表示する演奏曲再生装置(例えば、特開昭61−35478号公報参照)があった。
また、採点対象曲の終了時に歌唱者の歌唱力を採点し、その採点データを記憶し、その採点データから集計データを算出して表示する演奏曲再生装置(例えば、特開平3−287289号公報参照)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の演奏曲再生装置では、採点対象曲が終了した時点で、例えば、歌唱音声に対するテンポ,音量,音程の項目についての得点を表示するのみであり、次回の歌唱時の参考にはなるが、歌唱中の悪い点をなおすためには殆ど役立てることができないという問題があった。
【0004】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、歌唱中に歌い方の悪い点を逐次知ることができるようにし、その悪い点を歌唱中に容易に直せるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、アドバイスデータ記憶手段と、演奏曲再生手段と、音声データ変換手段と、データ比較手段と、制御手段を備える演奏曲再生装置であって、上記アドバイスデータ記憶手段は、音程,音量,テンポの項目に関する各種のアドバイスデータを記憶し、上記演奏曲再生手段は、演奏データを再生可能とし、上記音声データ変換手段は、音声信号入力手段から入力される歌唱音声信号を演奏データと同型式の音声データに変換し、上記データ比較手段は、上記音声データと再生している演奏データとを、音程、音量、テンポの項目に関して比較し、上記制御手段は、演奏データを順次読み出して上記演奏曲再生手段に再生させ、当該演奏データに対応する歌詞データを表示手段に表示させると共に、n番の歌詞の楽節において比較処理を、n+1番の歌詞の楽節においてアドバイス処理をそれぞれ行い、上記比較処理は、上記データ比較手段の比較結果に基づいてアドバイスデータとアドバイス必要箇所を求め、上記アドバイス処理は、上記比較処理で求めたアドバイスデータをそれに対応したアドバイス必要箇所にて上記表示手段に表示させる演奏曲再生装置にするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の演奏曲再生装置の一実施形態であるカラオケ装置の構成を示すブロック図である。同図にはこの発明に関わる機能部のみを示し、通常のカラオケ装置に備わるその他の機能部を省略している。
【0009】
このカラオケ装置は、マイク1,MIDI変換部2,演奏曲再生部4,スピーカ5,採点機能部6,表示制御部7,アドバイステーブル8,及びカラオケ表示部9等からなる。
【0010】
マイク1は、歌唱者の歌唱音声を集音し、その歌唱音声を歌唱音声信号に変換してMIDI変換部2へ入力する。
MIDI変換部2は、マイク1から入力された歌唱音声信号を演奏データと同形式のMIDIデータ(音声データ)に変換する。
記憶部3は、演奏曲の演奏データ(主旋律データ),歌詞データ,譜面データからなる演奏曲データを記憶するハードディスク装置等の記憶装置である。
【0011】
演奏曲再生部4は、記憶部3に記憶された演奏曲データの演奏データに基づいて演奏曲信号を再生してスピーカ5へ出力する。また、演奏曲データの再生と歌詞データ又は譜面データとの再生を同期させる信号を表示制御部7へ出力する。
スピーカ5は、演奏曲再生部4から入力した演奏曲信号に基づいて演奏曲を聴取可能に出力する。
【0012】
採点機能部6は、MIDI変換部2から入力した音声データと演奏曲データとを比較し、その比較結果に基づいて演奏曲の終了時に歌唱力を表わす得点を求め、その得点データを表示制御部7へ出力する。
【0013】
また、その比較結果に基づいて歌詞中の演奏曲との音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致が生じた箇所の指示データを表示制御部7へ出力する。
さらに、その比較結果に基づいて演奏曲との音程外れ,テンポ外れが生じた歌唱音に相当する音符データを求めて表示制御部7へ出力する。
【0014】
さらにまた、演奏曲の一定区間(例えば、曲の1番)における比較結果に基づいて上記一定区間内のアドバイス必要箇所を求め、アドバイステーブル8の上記アドバイス必要箇所に対応させるアドバイスデータの選択データを求め、演奏曲の次の一定区間(例えば、曲の2番以降)において歌詞中の上記アドバイス必要箇所に相当する箇所を示す位置データと上記アドバイスデータの選択データを表示制御部7へ出力する。
【0015】
表示制御部7は、演奏曲再生部4から入力した同期信号に基づいて演奏データに対応する歌詞データ又は譜面データの再生を同期させ、歌詞データ又は譜面データから再生した表示データをカラオケ表示部9へ出力する。
また、採点機能部6から入力した得点データに基づく得点の表示データをカラオケ表示部9へ出力する。
【0016】
さらに、採点機能部6から入力した指示データに基づいて歌詞中の演奏曲との音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致が生じた箇所の表示態様を変化させる表示データをカラオケ表示部9へ出力する。また、採点機能部6から入力した音符データに基づいて譜面中に演奏曲との音程外れ,テンポ外れが生じた歌唱音に相当する音符の表示データをカラオケ表示部9へ出力する。
【0017】
さらに、採点機能部6から位置データと選択データを入力し、その選択データに基づいてアドバイステーブル8からアドバイスデータを選択して読み出し、演奏曲の次の一定区間において、歌詞中の上記位置データに基づくアドバイス必要箇所に相当する箇所に対して、上記選択したアドバイスデータに基づくアドバイスメッセージの表示データをカラオケ表示部9へ出力する。
【0018】
アドバイステーブル8は、歌唱音に対する音程,音量,テンポの項目に関する各種のアドバイスメッセージのアドバイスデータを選択データで参照可能なテーブル形式で記憶するメモリである。
【0019】
カラオケ表示部9は、表示制御部7から入力した表示データに基づいて歌詞,譜面,及び得点等を表示し、歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致箇所の表示態様を変化させる表示と、譜面中に音程外れ,テンポ外れが生じた歌唱音に相当する音符の表示と、歌詞中のアドバイスメッセージの表示とを行うCRT,LCD等の表示装置である。
【0020】
すなわち、上記演奏曲再生部4が、演奏データに基づいて演奏曲信号を再生する演奏曲再生手段の機能を果たし、上記スピーカ5が演奏曲再生部4によって再生された演奏曲信号に基づく演奏曲を出力する演奏曲出力手段の機能を果たす。
【0021】
また、上記表示制御部7及びカラオケ表示部9が、上記演奏データに対応する歌詞データに基づいて上記演奏曲の歌詞を表示する歌詞表示手段の機能を果たし、上記マイク1が、上記スピーカ5によって出力した演奏曲に対する歌唱音の歌唱音声信号を入力する歌唱音声信号入力手段の機能を果たす。
【0022】
さらに、上記MIDI変換部2が、上記マイク1によって入力した歌唱音声信号を上記演奏データと同形式の音声データに変換する音声データ変換手段の機能を果たし、上記採点機能部6が、上記MIDI変換部2によって変換された音声データと再生している演奏データとを、音程、音量、テンポの項目に関して比較するデータ比較手段の機能を果たす。
【0023】
そして、上記採点機能部6,表示制御部7,及びカラオケ表示部9が、上記比較結果に基づいて上記歌詞中の上記演奏曲との音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致が生じた箇所の表示態様を変化させる不一致箇所表示態様変化手段の機能を果たす。
【0024】
また、上記表示制御部7とカラオケ表示部9が、上記演奏データに対応する譜面データに基づいて上記演奏曲の譜面を表示する譜面表示手段の機能を果たす。
さらに、上記採点機能部6,表示制御部7,及びカラオケ表示部9が、上記比較結果に基づいて上記譜面中に上記演奏曲との音程外れ,テンポ外れが生じた歌唱音に相当する音符を表示する音程・テンポ外れ音符表示手段の機能を果たす。
【0025】
また、上記アドバイステーブル8が、歌唱音に対する音程,音量,テンポの項目に関する各種のアドバイスメッセージのアドバイスデータを記憶するアドバイスデータ記憶手段の機能を果たす。
【0026】
さらに、上記採点機能部6,表示制御部7,及びカラオケ表示部9が、演奏データを順次読み出して上記演奏曲再生手段に再生させ、当該演奏データに対応する歌詞データを表示手段に表示させると共に、n番の歌詞の楽節において比較処理を、n+1番の歌詞の楽節においてアドバイス処理をそれぞれ行い、上記比較処理は、上記データ比較手段の比較結果に基づいてアドバイスデータとアドバイス必要箇所を求め、上記アドバイス処理は、上記比較処理で求めたアドバイスデータをそれに対応したアドバイス必要箇所にて上記表示手段に表示させる制御手段の機能を果たす。
【0027】
次に、このカラオケ装置における演奏曲再生処理について説明する。
(1)歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れが生じた箇所の表示態様を変化させる場合の処理
【0028】
図2は、このカラオケ装置における演奏曲再生時に歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れが生じた箇所の表示態様を変化させる場合の処理を示すフローチャートである。
【0029】
この処理は、記憶部3からリクエストされた演奏曲に対応する演奏曲データを選択して、ステップ(図中「S」で示す)1で演奏曲再生部が演奏曲データ中の演奏データに基づいて演奏曲信号を再生し、その再生された演奏曲信号に基づく演奏曲をスピーカから出力し、ステップ2へ進んで表示制御部が上記演奏データに対応する歌詞データに基づいて演奏曲の歌詞をカラオケ表示部に表示する。
【0030】
ステップ3へ進んでマイクから演奏曲に対する歌唱音の歌唱音声信号を入力し、ステップ4へ進んでMIDI変換部がマイクから入力した歌唱音声信号を上記演奏データと同形式のMIDIデータ(音声データ)に変換し、ステップ5へ進んで採点機能部がMIDI変換部によって変換された音声データと上記演奏データとを比較する。
【0031】
ステップ6へ進んで採点機能部が比較結果に基づいて上記歌詞中の上記演奏曲との音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致が生じたか否かを判断し、生じたときは、ステップ7へ進んで上記歌詞中の上記演奏曲との音程外れ,音量不足,テンポ外れの不一致が生じた箇所の位置データを求め、表示制御部がその位置データに基づいて上記歌詞中の該当する箇所の表示態様を変化させる。
【0032】
ステップ8へ進んで演奏曲の再生終了か否かを判断して、再生終了ならこの処理を終了する。
また、ステップ6の判断で不一致がなかったとき、及びステップ8の判断で再生終了でなかったときは、最初の処理へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0033】
図3は、歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れが生じた箇所の表示例を示す図である。
例えば、通常の歌詞の表示色である黒色で表示された歌詞「うみはひろいな おおきいな」において、「うみ」(図中破線枠10で示す)の歌唱音の音程が演奏曲の主旋律から所定レベル以上外れた場合は赤色で表示する。
【0034】
また、「ひ」(図中破線枠11で示す)の歌唱音の音量が所定レベルまで足りない場合は青色で表示する。
さらに、「お」(図中破線枠12で示す)の歌唱音のテンポが演奏曲のテンポに対して所定レベルまでずれた場合は黄色で表示する。
【0035】
このようにして、歌唱者は歌唱中にカラオケ画面に表示された歌詞を参照することにより、演奏曲に対する歌唱音の音程外れ,音量不足,テンポ外れの箇所を表示色の違いで即座に判断することができる。
したがって、歌い方の悪い箇所を補正しながら歌唱することができるので、短時間で歌唱力を向上させることができる。
【0036】
(2)譜面中に音程外れが生じた歌唱音に相当する音符を表示させる場合の処理
図4は、このカラオケ装置における演奏曲再生時の譜面中に音程外れが生じた歌唱音に相当する音符を表示させる場合の処理を示すフローチャートである。
【0037】
この処理は、記憶部3からリクエストされた演奏曲に対応する演奏曲データを選択して、ステップ(図中「S」で示す)11で演奏曲再生部が演奏曲データ中の演奏データに基づいて演奏曲信号を再生し、その再生された演奏曲信号に基づく演奏曲をスピーカから出力し、ステップ12へ進んで表示制御部が上記演奏データに対応する譜面データに基づいて演奏曲の譜面(楽譜)をカラオケ表示部に表示する。
【0038】
ステップ13へ進んでマイクから演奏曲に対する歌唱音の歌唱音声信号を入力し、ステップ14へ進んでMIDI変換部がマイクから入力した歌唱音声信号を上記演奏データと同形式のMIDIデータ(音声データ)に変換し、ステップ15へ進んで採点機能部がMIDI変換部によって変換された音声データと上記演奏データとを比較する。
【0039】
ステップ16へ進んで採点機能部が比較結果に基づいて上記歌詞中の上記演奏曲との音程外れが生じたか否かを判断し、生じたときは、ステップ17へ進んで上記演奏曲との音程外れが生じた歌唱音に相当する音符データを求め、表示制御部がその音符データに基づいて上記譜面中の該当する箇所に音符を表示させる。
【0040】
ステップ18へ進んで演奏曲の再生終了か否かを判断して、再生終了ならこの処理を終了する。
また、ステップ16の判断で音程外れがなかったとき、及びステップ18の判断で再生終了でなかったときは、最初の処理へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0041】
図5は、譜面中に音程外れが生じた歌唱音の音符を表示した場合の一例を示す図である。
例えば、歌詞「うみはひろいな おおきいな」に対する譜面13中において、演奏曲の主旋律の音符14(図中では1個にのみ符号を付している)を表示し、歌唱音の音程外れが生じた箇所にはその歌唱音に相当する音符15を表示する。
【0042】
このようにして、歌唱者は歌唱中にカラオケ画面に表示された譜面を参照することにより、演奏曲に対する音程外れ,テンポ外れの生じた歌唱音を音符で確認することができ、譜面上で音程外れ,テンポ外れの箇所と共に、さらに詳細に主旋律とどの程度外れているかを即座に判断することができる。
したがって、歌い方の悪い箇所を補正しながら歌唱することができるので、短時間で歌唱力を向上させることができる。
【0043】
なお、上述の処理において音量不足が生じた箇所の音符を点滅させたり、表示色を異ならせるようにして、譜面上で音量不足の箇所を知らせるようにすることもできる。
【0044】
また、上記(1)で説明した処理を譜面中でも反映させて、音程外れ,及びテンポ外れの生じた箇所の音符の表示色をそれぞれ識別可能な色に変化させるようにしても良い。
【0045】
さらに、上述の処理でマイク1から楽器の演奏音を入力し、譜面上に演奏曲に対する楽器の演奏音の音程外れ,及びテンポ外れの音符を表示するようにすれば、楽器による演奏の練習用としても利用することができる。
【0046】
(3)歌詞中にアドバイスメッセージを表示させる場合の処理
図6は、このカラオケ装置における演奏曲再生時に歌詞中にアドバイスメッセージを表示させる場合の処理を示すフローチャートである。
【0047】
この処理は、記憶部3からリクエストされた演奏曲に対応する演奏曲データを選択して、ステップ(図中「S」で示す)21で演奏曲再生部が演奏曲データ中の1番の楽節の演奏データに基づいて演奏曲信号を再生し、その再生された演奏曲信号に基づく演奏曲をスピーカから出力し、ステップ22へ進んで表示制御部が上記演奏データに対応する歌詞データに基づいて演奏曲の歌詞をカラオケ表示部に表示する。
【0048】
ステップ23へ進んでマイクから演奏曲に対する歌唱音の歌唱音声信号を入力し、ステップ24へ進んでMIDI変換部がマイクから入力した歌唱音声信号を上記演奏データと同形式のMIDIデータ(音声データ)に変換し、ステップ25へ進んで採点機能部がMIDI変換部によって変換された音声データと上記演奏データとを比較する。
【0049】
ステップ26へ進んで採点機能部が比較結果に基づいてアドバイス必要箇所を求め、そのアドバイス必要箇所に対応させるアドバイスデータの選択データを求め、ステップ27へ進んで曲の1番の楽節の再生が終了したか否かを判断して、終了しなければ最初の処理へ戻って上述の処理を繰り返す。
【0050】
すなわち、上記ステップ21〜26の処理で曲の1番の楽節における歌唱音声の音程外れ,音量不足,テンポ外れ等のアドバイス必要箇所を求め、その箇所での不良内容に基づいてそれぞれのアドバイス必要箇所に対応させるアドバイスデータテーブル内のアドバイスデータの選択データを求める。
【0051】
ステップ27の判断で曲の1番の楽節が終了したら、ステップ28へ進んで演奏曲再生部が演奏曲データ中の2番の楽節の演奏データに基づいて演奏曲信号を再生し、その再生された演奏曲信号に基づく演奏曲をスピーカから出力する。
【0052】
ステップ29へ進んで表示制御部が2番の楽節の歌詞を表示し、上記アドバイス必要箇所の位置データに基づいてアドバイスデータテーブルから上記選択データに対応するアドバイスデータを読み出し、2番の楽節の歌詞中の上記アドバイス必要箇所に相当する箇所に上記選択したアドバイスデータに基づくアドバイスメッセージを表示させる。
【0053】
ステップ30へ進んで2番の楽節の再生が終了したか否かを判断して、終了するまでステップ28と29の処理を繰り返し、2番の楽節の再生が終了したら、この処理を終了する。
【0054】
図7は、歌詞中のアドバイスメッセージの表示例を示す図である。
例えば、曲の1番の楽節の歌詞「うみはひろいな おおきいな」において、「うみ」の歌唱音の音程が演奏曲の主旋律から所定レベル以上低く外れ、「おお」の歌唱音のテンポが演奏曲のテンポから所定レベル以上外れた場合、アドバイステーブル8から音程が低く外れたときに対応させるアドバイスデータと、テンポが乱れたときに対応させるアドバイスデータの選択データを求め、2番の楽節の再生時に歌詞中にアドバイスメッセージを表示する。
【0055】
例えば、図示のように、上記歌詞「うみはひろいな おおきいな」に対応する曲の2番の楽節の歌詞「うみにおふねを うかばせて」の表示のとき、「うみ」の箇所にアンダーライン16を表示し、音程を高く歌うように指導する吹き出しメッセージ(アドバイスメッセージ)17を表示し、「うか」の箇所にアンダーライン16を表示し、テンポに気を付けて歌うように指導する吹き出しメッセージ(アドバイスメッセージ)18を表示する。
【0056】
このようにして、曲の1番目の楽節の歌唱時に不具合のあった箇所について、2番目の楽節の歌詞表示の際、歌詞中に1番目では音程やテンポが外れたり、音量が不足した箇所に歌唱時に注意を促したり上手く歌えるように具体的に指導するアドバイスメッセージを表示する。
【0057】
したがって、1曲の中で1番目の楽節では歌唱時の不具合を求める採点部とし、2番目の楽節では1番目の不具合に注意して上手く歌うための実践部に分けて利用することができ、短時間で歌唱力を向上させることができる。
【0058】
なお、上述の処理では、1番目の楽節で不具合箇所を求め、2番目の楽節でアドバイスメッセージを表示する場合の処理を説明したが、1曲で3番以上の楽節を有する演奏曲については、2番目以降の楽節の歌詞に同じアドバイスメッセージを繰り返して表示するようにしてもよい。
【0059】
また、2番目の楽節でアドバイスメッセージを表示しながら、1番目の楽節と同じようにして歌唱音声の不具合箇所とその不具合の内容に応じたアドバイスメッセージを選択し、3番目の楽節の歌詞表示の際に2番目の楽節の歌唱時に選択したアドバイスメッセージを表示するようにすれば、より練習効果を高めることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による演奏曲再生装置によれば、歌唱者が歌唱中に歌い方の悪い点を逐次知ることができ、その悪い点を歌唱中に容易に直すことができ、歌唱力をより効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の演奏曲再生装置の一実施形態であるカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したカラオケ装置における演奏曲再生時に歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れが生じた箇所の表示態様を変化させる場合の処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に示した処理による歌詞中の音程外れ,音量不足,テンポ外れが生じた箇所の表示例を示す図である。
【図4】図1に示したカラオケ装置における演奏曲再生時の譜面中に音程外れが生じた歌唱音に相当する音符を表示させる場合の処理を示すフローチャートである。
【図5】図4に示した処理による譜面中に音程外れが生じた歌唱音の音符を表示した場合の一例を示す図である。
【図6】図1に示したカラオケ装置における演奏曲再生時に歌詞中にアドバイスメッセージを表示させる場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した処理で歌詞中のアドバイスメッセージの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1:マイク 2:MIDI変換部
3:記憶部 4:演奏曲再生部
5:スピーカ 6:採点機能部
7:表示制御部 8:アドバイステーブル
9:カラオケ表示部
Claims (1)
- アドバイスデータ記憶手段と、演奏曲再生手段と、音声データ変換手段と、データ比較手段と、制御手段とを備える演奏曲再生装置であって、
前記アドバイスデータ記憶手段は、音程,音量,テンポの項目に関する各種のアドバイスデータを記憶し、
前記演奏曲再生手段は、演奏データを再生可能とし、
前記音声データ変換手段は、音声信号入力手段から入力される歌唱音声信号を演奏データと同型式の音声データに変換し、
前記データ比較手段は、前記音声データと再生している演奏データとを、音程、音量、テンポの項目に関して比較し、
前記制御手段は、演奏データを順次読み出して前記演奏曲再生手段に再生させ、当該演奏データに対応する歌詞データを表示手段に表示させると共に、n番の歌詞の楽節において比較処理を、n+1番の歌詞の楽節においてアドバイス処理をそれぞれ行い、
前記比較処理は、前記データ比較手段の比較結果に基づいてアドバイスデータとアドバイス必要箇所を求め、
前記アドバイス処理は、前記比較処理で求めたアドバイスデータをそれに対応したアドバイス必要箇所にて前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする演奏曲再生装置。
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