JP4853355B2 - カラオケネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、楽曲データに基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置に関し、特に、歌唱力が向上するように歌唱者を、今回や次回の、歌唱する前や歌唱中に支援する技術に関する。
従来、歌唱力が向上するように歌唱者を支援するカラオケ装置として、カラオケ演奏開始から終了するまでに求めた歌唱音のピッチ誤差を記憶して、全楽曲演奏期間にわたり多数の微小セグメントを帯状に連ねたバーグラフや、大きさと色の異なる円による示唆情報をディスプレイ表示するカラオケ装置がある(例えば特許文献1参照)。このようなカラオケ装置では、前回のカラオケ演奏時に記憶したピッチ誤差を、今回のカラオケ演奏の開始時点で表示することによって、前記のカラオケ歌唱中にどの箇所がうまく歌えなかったかを歌唱者に知らせる。
特開2004−93601号公報(第6頁、図7)
しかし、上述のカラオケ装置においては、カラオケ演奏の発音タイミングと歌唱者の発音タイミングの差である発音タイミンングの誤差を表示しないため、カラオケ歌唱中に歌唱者がカラオケ演奏のリズムと合わずに歌唱しても、カラオケ演奏のリズムと合わずに歌唱したことを歌唱者に知らせないおそれがある。なお、上述の特許文献1に記載されている「ピッチ誤差」とは、後述する「音高差」に相当するものと推測する。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、楽曲データに基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置において、歌唱力が向上するように歌唱者を、今回や次回の、歌唱する前や歌唱中に支援できる技術を提供することにある。
上述課題を解決するためになされた本発明のカラオケネットワークシステムを構成するカラオケ装置は、歌詞の文字に対応した採点基準データ中の音高データとカラオケ歌唱の音高データとの音高差、及び歌詞の文字に対応した採点基準データ中の立上時刻とカラオケ歌唱の検出時刻との時間差を歌詞表示に併せてベクトル表示することを特徴とする。
具体的には、カラオケ装置は、楽曲データに基づいてカラオケ演奏するように構成されており、カラオケ曲を識別するためのカラオケ曲識別データを受け付ける受付手段と、カラオケ曲の歌詞を示す文字データを表示可能な表示手段と、楽曲データ記憶手段と、カラオケ演奏手段と、表示制御手段と、を備えている。
このうち楽曲データ記憶手段が、カラオケ曲を演奏するためのカラオケ演奏データと、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応した歌唱旋律の音高データ及び歌詞を示す文字ごとに対応した歌詞タイミングを示す歌詞タイミングデータを含む採点基準データと、カラオケ曲の歌詞を示す文字データ及び文字データが表示手段に表示された際にその表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更するための指示データを含む歌詞データと、カラオケ曲識別データと、を含む楽曲データを記憶する。また、カラオケ演奏手段が、受付手段によって受け付けされたカラオケ曲識別データに基づき、楽曲データ記憶手段から楽曲データを読み出してカラオケ演奏する。さらに、表示制御手段が、読み出された楽曲データに含まれた歌詞データからカラオケ曲の歌詞を示す文字データを抽出し、カラオケ演奏に同期して歌詞を示す文字として表示手段に表示させる文字表示処理を実行し、その際に読み出された楽曲データに含まれた歌詞データ中の指示データに基づいて、表示手段に表示させた歌詞を示す文字の表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更させる変更処理を実行する。
また、カラオケ装置は、カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、音声信号入力手段を介して入力された音声信号をサンプリングしてカラオケ歌唱の音高データである歌唱音高データを抽出する音高抽出手段と、音高差算出手段と、検出時刻抽出手段と、時間差算出手段と、文字別ベクトル生成手段と、を備えている。
このうち音高差算出手段が、カラオケ演奏の歌詞を示す文字に同期して読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから歌詞を示す文字に対応する音高データである基準音高データを抽出し、その抽出した基準音高データと歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、基準音高データと歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出する。また、検出時刻抽出手段が、前記間隔において、音声信号入力手段を介して入力された音声信号から音量レベルの最大値が検出されたタイミングである検出時刻を抽出する。さらに、時間差算出手段が、読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから歌詞を示す文字に対応する歌唱位置を示す歌唱タイミングである立上時刻を抽出し、その抽出した立上時刻と検出時刻との時間差と、立上時刻と検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する。また、文字別ベクトル生成手段が、音高差算出手段によって算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、時間差算出手段によって算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する。
そして、表示制御手段は、表示手段に表示させたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示手段を制御して表示させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムを構成するカラオケ装置によれば、基準音高データと歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、基準音高データと歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出し、立上時刻と検出時刻との時間差と、立上時刻と検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する。この算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する。そして、表示手段に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示する。一例を挙げると、算出された歌詞を示す文字ごとの音高差を表示手段に表示した際に、音高差が正号の場合には、下方から上方への垂直の向きを有し、音高差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。一方、音高差が負号の場合には、上方から下方の垂直の向きを有し、音高差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。また、算出された文字ごとの時間差を表示手段に表示した際に、時間差が正号の場合には、左方から右方への水平の向きを有し、時間差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。一方、時間差が負号の場合には、右方から左方への水平の向きを有し、時間差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。そして、例えば音高差を示すベクトルと、時間差を示すベクトルとを加算して音高差及び時間差を示す文字別ベクトルを生成する。例えば、音高差が正号であり、その音高差を示すベクトルの大きさが数値「10」であり、時間差を示すベクトルの大きさが数値「0」である場合には、それらを加算して下方から上方への垂直の向きを有し、大きさが数値「10」を有する文字別ベクトルを生成する。また、例えば、音高差が正号であり、その音高差を示すベクトルの大きさが数値「10」であり、時間差が正号であり、その時間差を示すベクトルの大きさが数値「10」である場合には、それらを加算して左下方から右上方へ水平から45度の傾斜を有し、大きさが約数値「14.1」を有する文字別ベクトルを生成する。さらに、表示手段に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する上述の文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置と重ならずに、例えばそれらの表示位置の上側などの近傍に上述の文字別ベクトルを表示するといった具合である。このことにより、表示手段に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示するので、歌唱者に直感的に音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができるので、カラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように歌唱者を今回の歌唱中に支援できる。
そして、複数のカラオケ装置と、サーバと、複数のカラオケ装置とサーバとを接続するネットワークとを備え、複数のカラオケ装置とサーバとの間でネットワークを介して各種データを送受信可能に構成された本発明のカラオケネットワークシステムにおいては、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルをサーバが記憶し、サーバからカラオケ装置へその文字別ベクトルを送信可能とすることを特徴とする。
すなわち、請求項に記載のように、カラオケネットワークシステムは、複数の前記カラオケ装置と、サーバと、複数のカラオケ装置とサーバとを接続するネットワークと、を備え、複数のカラオケ装置とサーバとの間でネットワークを介して各種データを送受信可能に構成されている。
このうち複数のカラオケ装置それぞれの受付手段は、ユーザを識別するためのユーザ識別データを受け付ける。また、複数のカラオケ装置それぞれは、さらにサーバとの間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、装置側制御手段と、を備える。この装置側制御手段が、文字別ベクトル生成手段によってカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルが生成されたか否かを判断し、文字別ベクトルが生成されたと判断した場合には、受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに文字別ベクトルを示す文字別ベクトルデータを含む第一のベクトルデータを装置側送受信手段を制御してサーバへ送信させる。
サーバは、カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、第一のベクトルデータを記憶する記憶手段と、サーバ側送受信手段によって受信された第一のベクトルデータを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を備える。
複数のカラオケ装置それぞれの装置側制御手段は、受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを装置側送受信手段を制御してサーバへ送信させる。
サーバは、さらにサーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータが記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータをサーバ側送受信手段を制御してカラオケ装置へ送信させるサーバ側制御手段を備える。
複数のカラオケ装置それぞれの表示制御手段は、表示手段に表示させたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する装置側送受信手段によって受信された第一のベクトルデータのうちの文字別ベクトルデータが示す文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示手段を制御して表示させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、カラオケ装置が、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルが生成されたと判断した場合に、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに文字別ベクトルを示す文字別ベクトルデータを含む第一のベクトルデータをサーバへ送信し、サーバが第一のベクトルデータを記憶する。そして、サーバが、カラオケ装置からユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを受信した場合に、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータが記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータをカラオケ装置へ送信し、カラオケ装置が、表示手段に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応するサーバから送信された第一のベクトルデータのうちの文字別ベクトルデータが示す文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示させる。このことにより、複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶した文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示手段に表示させるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的に音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置が利用された場合であっても、歌唱者がカラオケ曲の歌詞に示された文字によって(カラオケ曲の歌詞に対応した文字を用いて)、カラオケ曲歌唱する前に、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができので、余裕をもってカラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように、今回歌唱した曲の歌唱者を、次回に同じ曲を歌唱中に支援できる。
ところで、カラオケ曲における文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が一致するように配置し、配置された文字別ベクトルそれぞれにおける終点を結んで形成された曲別ベクトル図形を生成し、歌唱者にカラオケ曲ごとの音高及び発音タイミングの誤差を知らせることが考えられる。
すなわち、請求項に記載のように、複数のカラオケ装置それぞれは、さらに曲別ベクトル生成手段と、曲別ベクトル図形生成手段と、を備える。
このうち曲別ベクトル生成手段が、文字別ベクトル生成手段が生成したカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通の始点である共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置した曲別ベクトルをカラオケ曲ごとに生成する。また、曲別ベクトル図形生成手段が、曲別ベクトル生成手段によって生成されたカラオケ曲ごとの曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成された曲別ベクトル図形をカラオケ曲ごとに生成する。
複数のカラオケ装置それぞれの装置側制御手段は、曲別ベクトル図形生成手段によってカラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、曲別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データを含む第二のベクトルデータを装置側送受信手段を制御してサーバへ送信させる。
サーバの記憶手段は、第二のベクトルデータを記憶し、サーバの記憶制御手段は、サーバ側送受信手段によって受信された第二のベクトルデータを記憶手段に記憶させる。サーバ側制御手段は、サーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第二のベクトルデータが記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第二のベクトルデータをサーバ側送受信手段を制御してカラオケ装置へ送信させる。
複数のカラオケ装置それぞれの表示制御手段は、装置側送受信手段によって受信された第二のベクトルデータのうちの曲別ベクトル図形データが示す曲別ベクトル図形に基づいて、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形を表示手段を制御して表示させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、カラオケ装置が、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、曲別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データを含む第二のベクトルデータをサーバへ送信し、サーバが第二のベクトルデータを記憶する。そして、サーバが、カラオケ装置からユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第二のベクトルデータが記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを含む第二のベクトルデータをカラオケ装置へ送信し、カラオケ装置が、サーバから送信された第二のベクトルデータのうちの曲別ベクトル図形データが示す曲別ベクトル図形に基づいて、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形を表示手段に表示させる。このことにより、複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶した曲別ベクトル図形に基づいて、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形を表示手段に表示させるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的にカラオケ曲全体としての音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、前記複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置が利用された場合であっても、歌唱者がカラオケ曲を次回に歌唱する前に、歌唱者にカラオケ曲全体として音高及び発音タイミングをどのように直せばよいかを直感的に知らせることができるので、カラオケ曲のどの箇所で直せばよいかに集中させることなく、歌唱力が向上するように今回歌唱した曲の歌唱者を、次回に同じ曲を歌唱する前に支援できる。
また、カラオケ曲のジャンルごとのカラオケ曲それぞれにおける文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が一致するように配置し、配置された文字別ベクトルそれぞれにおける終点を結んで形成されたジャンル別ベクトル図形を生成し、歌唱者にジャンルごとの音高及び発音タイミングの誤差を知らせることが考えられる。
すなわち、請求項2,3に記載のように、楽曲データは、カラオケ曲のジャンルを識別するためのジャンル識別データを含んでおり、複数のカラオケ装置それぞれは、さらにジャンル別ベクトル生成手段と、ジャンル別ベクトル図形生成手段と、を備える。
このうちジャンル別ベクトル生成手段が、ジャンル識別情報が示すカラオケ曲のジャンルごとに文字別ベクトル生成手段が生成したカラオケ曲それぞれの歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が共通始点に一致するように配置したジャンル別ベクトルをジャンルごとに生成する。そして、ジャンル別ベクトル図形生成手段が、ジャンル別ベクトル生成手段によって生成されたジャンルごとのジャンル別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成されたジャンル別ベクトル図形をジャンルごとに生成する
複数のカラオケ装置それぞれの装置側制御手段は、ジャンル別ベクトル図形生成手段によってジャンルごとのジャンル別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、ジャンル別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ、及びジャンル別ベクトル図形を示すジャンル別ベクトル図形データを含む第三のベクトルデータを装置側送受信手段を制御してサーバへ送信させる。
サーバの記憶手段は、第三のベクトルデータを記憶し、サーバの記憶制御手段は、サーバ側送受信手段によって受信された第三のベクトルデータを記憶手段に記憶させる。サーバ側制御手段は、サーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータが記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータをサーバ側送受信手段を制御してカラオケ装置へ送信させる。
複数のカラオケ装置それぞれの表示制御手段は、装置側送受信手段によって受信された第三のベクトルデータのうちのジャンル別ベクトル図形データが示すジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形を表示手段を制御して表示させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、カラオケ装置が、ジャンル別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、ユーザ識別データ、及びジャンル別ベクトル図形を示すジャンル別ベクトル図形データを含む第三のベクトルデータをサーバへ送信し、サーバが第三のベクトルデータを記憶する。そして、サーバが、カラオケ装置からユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータが記憶されていると判断した場合には、ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータをカラオケ装置へ送信し、カラオケ装置が、サーバから送信された第三のベクトルデータのうちのジャンル別ベクトル図形データが示すジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形を表示手段に表示させる。このことにより、複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶したジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形が表示手段に表示されるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的にそのカラオケ曲のジャンルとしての音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。例えば歌唱者が、初めて歌唱するカラオケ曲であってとしても、そのカラオケ曲のジャンルと同じジャンルのカラオケ曲における音高及び発音タイミングの誤差を知っていれば、どのように歌えばよいかを直感的に知ることができる。したがって、前記複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置が利用された場合であっても、歌唱者が前回までに歌唱したカラオケ曲と同じジャンルではあるが、今回初めて歌唱するカラオケ曲を歌唱開始する前に、歌唱者にそのカラオケ曲のジャンルとして音高及び発音タイミングをどのように直せばよいかを直感的に知らせることができので、前回までに歌唱したカラオケ曲と同じジャンルではあるが、今回初めて歌唱されるカラオケ曲であったとしても、カラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように歌唱者を今回歌唱する前に支援できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
まず、カラオケネットワークシステム1の構成について説明する。図1は、カラオケネットワークシステム1の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、楽曲データやユーザへ提供するためのコンテンツデータ等をカラオケ装置4に対して配信するホストサーバ2と、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行うカラオケ装置4とを備える。そして、カラオケネットワークシステム1は、ホストサーバ2とカラオケ装置4とが、予め、お互いに通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとが特定している。また、ホストサーバ側のルータ130とカラオケ店側のルータ120との間でインターネットネットワーク200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側のLAN100に接続されている。カラオケ装置4もLAN100に接続されている。ルータ120,130は、IPアドレスを用いた通信装置間を接続するルーティング機能以外に、インターネット200上でVPNを形成するVPNゲートウェイ機能も有する。カラオケ用ホストサーバ2と、カラオケ装置4との間の通信においては、それぞれの装置が、通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとを設定し、TCP/IPなどのIP通信技術を用いることで、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して通信可能に構成されている。以下、ホストサーバ2、カラオケ装置4の順に説明する。
[ホストサーバ2の構成の説明]
次に、ホストサーバ2の構成について図1及び図2を参照して説明する。図2(a)はデータベース2bに設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図2(b)は文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71を示す説明図であり、図2(c)はジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73を示す説明図である。
ホストサーバ2は、図1に示すように、装置全体の動作を制御する制御部2aと、各種情報を記憶するデータベース2bと、ホストサーバ2をカラオケ装置4に接続するためのインタフェース部2cとを備えている。以下、制御部2a、インタフェース部2c、データベース2bの順に説明する。
制御部2aは、カラオケ店側のカラオケ装置4からの要求に応じて、ホストサーバ2へログインしようとする登録ユーザに対する認証や、ログインした登録ユーザに関するデータベースからその登録ユーザの文字別ベクトルデータ、曲別ベクトル図形データ、及びジャンル別ベクトル図形データの抽出と、カラオケ装置4への送信などを行う。また、制御部2aは、データベース2bと連携している。ここでいう連携とは、ユーザ認証や、登録ユーザに関するデータベースからその登録ユーザの文字別ベクトルデータ、曲別ベクトル図形データ、及びジャンル別ベクトル図形データの抽出を制御部2aが行うために、制御部2aが受け付けた登録ユーザに関するデータをデータベース2bに反映させることで、制御部2aが行う処理を実行するためのデータと、データベース2bとが対応していることを指す。また、制御部2aは、後述するホストサーバ2のログイン処理、ホストサーバ2のカラオケ演奏処理、及びホストサーバ2のログアウト処理を並行して実行する。
インタフェース部2cは、ホストサーバ2をホストサーバ側のルータ130に接続するように構成されている。これによって、ホストサーバ2とカラオケ装置4とでIP通信を行う。
データベース2bには、図2(a)に例示するように、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを記憶する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71、ジャンル別ベクトル図形データを記憶するジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73などが設けられている。以下、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データ、ジャンル別ベクトル図形データの順に説明する。
(イ)文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データ
文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとは、登録ユーザを識別するためのユーザID、登録ユーザが選曲したカラオケ曲の番号を示す楽曲番号、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに採点データとの誤差を示す文字別ベクトルデータ、カラオケ曲としての採点データとの誤差を示す曲別ベクトル図形データ、及び登録ユーザが選曲したカラオケ曲のジャンルを示すジャンル番号を関連付けたデータである。
この文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データは、図2(b)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、楽曲番号の番号(J1〜Jn)、文字別ベクトルデータ(K1〜Kn)、曲別ベクトル図形データ(L1〜Ln)、及びジャンル番号(N1〜Nn)が関連付けられて文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)に対応する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データは、楽曲番号の番号(J1)、文字別ベクトルデータ(K1)、曲別ベクトル図形データ(L1)、及びジャンル番号(N1)が関連付けられて文字別ベクトル及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71(1)に記憶されている。
(ロ)ジャンル別ベクトル図形データ
ジャンル別ベクトル図形データとは、登録ユーザを識別するためのユーザID、登録ユーザが選曲したカラオケ曲のジャンルを示すジャンル番号、及びカラオケ曲のジャンルごとに採点データとの誤差を示すジャンル別ベクトル図形データを関連付けたデータである。このジャンル別ベクトル図形データは、図2(c)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、ジャンル番号(S1〜Sn)、及びジャンル別ベクトル図形データ(T1〜Tn)が関連付けられてジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73に記憶されている。一例を挙げると、ユーザIDの番号(1)に対応するジャンル別ベクトル図形データは、ジャンル番号(S1)、及びジャンル別ベクトル図形データ(T1)が関連付けられてジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73(1)に記憶されている。
[カラオケ装置4の構成の説明]
また、カラオケ装置4の構成について図1及び図3を参照して説明する。図3(a)はHDD16に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図3(b)は演奏データがMIDIデータの場合の楽曲データのデータ構造を示す説明図であり、図3(c)は演奏データがMPEGデータの場合の楽曲データのデータ構造を示す説明図であり、図3(d)は文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52を示す説明図であり、図3(e)はジャンル別ベクトル図形データメモリ領域54を示す説明図である。
まず、カラオケ装置4は、図1に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続してホストサーバ2とIP通信するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞などを示す楽曲データや映像データ等のコンテンツデータ、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキースイッチからなり、曲の予約操作等を行うための操作部18、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイク25、HDD16に記憶された演奏データ(MIDIデータ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイク25から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。ここで、制御部12は、文字別ベクトルデータ、曲別ベクトル図形データ、及びジャンル別ベクトル図形データの生成と、それらのデータをインタフェース部14を制御してホストサーバ2への送信などを行う。なお、文字別ベクトルデータの生成については、後述する[文字別ベクトルデータの生成の説明]欄にて説明し、曲別ベクトル図形データの生成については、後述する[曲別ベクトル図形データの生成の説明]欄にて説明し、ジャンル別ベクトル図形データの生成については、後述する[ジャンル別ベクトル図形データの生成の説明]欄にて説明する。また、制御部12は、後述するカラオケ装置4のログイン処理、カラオケ装置4のカラオケ演奏処理、及びカラオケ装置4のログアウト処理を並行して実行する。
このうちHDD16には、図3(a)に例示するように、楽曲データを記憶する楽曲データメモリ領域51、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを記憶する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52、曲別ベクトル図形を表示する際の座標図形を示す座標図形データを記憶する座標図形データメモリ領域53、ジャンル別ベクトル図形データを記憶するジャンル別ベクトル図形データメモリ領域54などが設けられている。以下、楽曲データ、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データ、座標図形データ、ジャンル別ベクトル図形データの順に説明する。
(ハ)楽曲データ
楽曲データとは、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞などを示すデータである。この楽曲データは、図3(b)に示すように、演奏データがMIDIデータの場合には、曲名及び曲番号を示すデータ、演奏データ(MIDIデータ)、演奏データに含まれる歌唱を採点するための採点データ、カラオケ曲の歌詞を示す文字データを含む歌詞テロップを示す歌詞テロップデータ、歌詞の文字データがモニタ36に表示された際にその表示色を、カラオケ曲の進行に応じて歌唱すべき歌詞の文字色を変更するための色変えタイミングクロックデータ、及びカラオケ曲のジャンルを示すジャンル番号を有している。なお、採点データは、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応した歌唱旋律の音高データ及び歌詞を示す文字ごとに対応した歌詞タイミングを示す歌詞タイミングデータを有している。また、図3(c)に示すように、演奏データがMPEGデータの場合における楽曲データは、歌唱を採点するための採点データが演奏データ(MPEGデータ)に含まれていない点が、演奏データがMIDIデータの場合における楽曲データと相違する相違点である。この相違点を除いた楽曲データの構造は、演奏データがMIDIデータの場合の楽曲データの構造と同一である。また、MIDIデータ(演奏データ)及びMPEGデータ(演奏データ)の構造については公知技術にしたがっているのでここではその詳細な説明は省略する。
(ニ)文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データ
文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとは、ユーザID、楽曲番号、文字別ベクトルデータ、曲別ベクトル図形データ、及びジャンル番号を関連付けたデータである。この文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データは、図3(d)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、楽曲番号の番号(J1〜Jn)、文字別ベクトルデータ(K1〜Kn)、曲別ベクトル図形データ(L1〜Ln)、及びジャンル番号(N1〜Nn)が関連付けられて文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52に記憶されている。
(ホ)座標図形データ
座標図形データは、図10(e)に示すように、曲別ベクトルを表示する際にモニタ36に表示するための座標図形を示すデータである。この座標図形は、水平方向に歌唱タイミングの誤差を示し、垂直方向に音高の誤差を示す。また、座標の中心から右方向への距離が、歌唱タイミングの遅過ぎの大きさを示し、座標の中心から右方向への距離が大きくなると、歌唱タイミングの遅過ぎが大きくなる。一方、座標の中心から左方向への距離が、歌唱タイミングの早過ぎの大きさを示し、座標の中心から左方向への距離が大きくなると、歌唱タイミングの早過ぎが大きくなる。さらに、座標の中心から上方向への距離が、歌唱音高の高過ぎの大きさを示し、座標の中心から上方向への距離が大きくなると、歌唱音高の高過ぎが大きくなる。一方、座標の中心から下方向への距離が、歌唱音高の低過ぎの大きさを示し、座標の中心から下方向への距離が大きくなると、歌唱音高の低過ぎが大きくなる。例えば座標図形の中心の位置は、歌唱タイミングの誤差がなく、歌唱音高の誤差もないことを示す。
(ヘ)ジャンル別ベクトル図形データ
ジャンル別ベクトル図形データとは、ユーザID、ジャンル番号、及びジャンル別ベクトル図形データを関連付けたデータである。このジャンル別ベクトル図形データは、図3(e)に示すように、ユーザIDの番号(1〜n)の数値「1〜n」、ジャンル番号(S1〜Sn)、及びジャンル別ベクトル図形データ(T1〜Tn)が関連付けられてジャンル別ベクトル図形データメモリ領域54に記憶されている。
[文字別ベクトルデータの生成の説明]
次に、文字別ベクトルデータの生成について図1及び図10を参照して説明する。図10(a)はモニタ36に表示された歌詞を示す文字の上側に文字別ベクトルを表示させた画像を示す説明図であり、図10(g)は文字別ベクトルデータのデータ構造を示す説明図である。
まず、図1に示すように、カラオケ装置4の音声制御部24が、マイク25を介して入力されたカラオケ歌唱の音声信号をサンプリングしてカラオケ歌唱の音高データ(歌唱音高データ)を抽出する。そして、制御部12が、楽曲データに含まれた採点データから歌詞を示す文字に対応する音高データ(基準音高データ)を抽出し、その抽出した基準音高データと歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、基準音高データと歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出する。また、音声制御部24が、前記間隔において、マイク25を介して入力されたカラオケ歌唱の音声信号から音量レベルの最大値が検出されたタイミング(検出時刻)を抽出する。さらに、制御部12が、楽曲データに含まれた採点データから歌詞を示す文字に対応する歌唱位置を示す歌唱タイミングデータ(立上時刻)を抽出し、その抽出した立上時刻と検出時刻との時間差と、立上時刻と検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する。また、上述した算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する。
本実施形態においては、算出された歌詞を示す文字ごとの音高差をモニタ36に表示した際に、音高差が正号の場合には、下方から上方への垂直の向きを有し、音高差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。一方、音高差が負号の場合には、上方から下方の垂直の向きを有し、音高差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。また、算出された文字ごとの時間差をモニタ36に表示した際に、時間差が正号の場合には、左方から右方への水平の向きを有し、時間差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。一方、時間差が負号の場合には、右方から左方への水平の向きを有し、時間差に基づいた大きさを有するベクトルとして表示されるように生成する。そして、音高差を示すベクトルと、時間差を示すベクトルとを加算して音高差及び時間差を示す文字別ベクトルを生成する。
ここで、文字別ベクトルの生成について、例を挙げて説明する。図10(a)に例示するように、歌詞を示す文字「は」の場合には、音高差が負号であり、その音高差を示すベクトルの大きさが例えば数値「10」であり、時間差を示すベクトルの大きさが例えば数値「0」とすると、それらを加算して上方から下方への垂直の向きを有し、大きさが数値「10」を有する文字別ベクトル60dを生成する。そして、生成された文字別ベクトルを、図10(g)に例示すように、水平方向であるx軸の成分と、垂直方向であるy軸の成分に置き換えて数値化する。例えば、文字別ベクトル60dの場合には、x軸の成分xm(数値「0」)と、y軸の成分ym(数値「−10」)に置き換える。また、歌詞を示す文字「を」の場合には、音高差が正号であり、その音高差を示すベクトルの大きさが例えば数値「5」であり、時間差が正号であり、その時間差を示すベクトルの大きさが例えば数値「5」である場合には、それらを加算して左下方から右上方へ水平から45度の傾斜を有し、大きさが約数値「7.1」を有する文字別ベクトル60eを生成する。そして、例えば、文字別ベクトル60eの場合には、x軸の成分xm(数値「5」)と、y軸の成分ym(数値「5」)に置き換える。なお、このように文字別ベクトルを数値化したデータを、文字別ベクトルデータと称する。
また、図10(g)に例示するように、文字ごとに生成された文字別ベクトルデータ(x1,y1〜xz,yz)それぞれは、歌詞を示す文字「汽〜る」それぞれと関連付けられて、メモリ番号(1〜z)が付されたメモリ領域に制御部12によって記憶される。なお、メモリ番号(1〜z)が付されたメモリ領域は、HDD16の文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52における歌詞を示す文字ごとに設けられている。一例を挙げると、歌詞を示す文字「汽」に対応する文字別ベクトルデータ(x1,y1)は、歌詞を示す文字「汽」と関連付けられて、メモリ番号(1)が付されたメモリ領域に記憶される。
[曲別ベクトル図形データの生成の説明]
また、曲別ベクトル図形データの生成について図1及び図10を参照して説明する。図10(b)は歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点を一致するように配置した曲別ベクトルを示す説明図であり、図10(c)は図10(b)で示す曲別ベクトルの拡大図であり、図10(d)はその曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を結んだ曲別ベクトル図形を示す説明図であり、図10(f)は座標図形と曲別ベクトル図形とを重ね合わせた画像を示す説明図である。
まず、カラオケ装置4の制御部12が、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通の始点である共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置した曲別ベクトルをカラオケ曲ごとに生成する。図10(b)及び図10(c)に例示するように、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトル(60a〜60f)を、それぞれの始点が共通の始点である共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトル(60a,60b)それぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置した曲別ベクトル62をカラオケ曲ごとに生成する。
また、制御部12が、生成されたカラオケ曲ごとの曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成された曲別ベクトル図形をカラオケ曲ごとに生成する。図10(d)に例示するように、生成されたカラオケ曲ごとの曲別ベクトル62の文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成された曲別ベクトル図形64をカラオケ曲ごとに生成する。さらに、カラオケ曲ごとに生成された曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データは、HDD16の文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52に制御部12によって記憶される。
また、図10(f)に例示するように、制御部12が、曲別ベクトル図形を映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる際には、HDD16の座標図形データメモリ領域53に記憶されている座標図形データを読み出し(図10(e)参照)、その読み出した座標図形データが示す座標図形と曲別ベクトル図形とを重ね合わせた画像データを生成し、その生成した画像データをモニタ36に表示させる。
[ジャンル別ベクトル図形データの生成の説明]
さらに、ジャンル別ベクトル図形データの生成について説明する。
まず、カラオケ装置4の制御部12が、ジャンル番号が示すカラオケ曲のジャンルごとにカラオケ曲それぞれの曲別ベクトルにおける文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が共通始点に一致するように配置したジャンル別ベクトルをジャンルごとに生成する。また、制御部12が、ジャンルごとのジャンル別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成されたジャンル別ベクトル図形をジャンルごとに生成する。
[対応関係の説明]
以上、実施形態のカラオケネットワークシステム1の構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケネットワークシステム1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
本実施形態のカラオケネットワークシステム1におけるインターネット200が、特許請求の範囲におけるネットワークに相当する。また、カラオケネットワークシステム1におけるホストサーバ2がサーバに相当する。さらに、ホストサーバ2における制御部2aが記憶制御手段、及びサーバ側制御手段に相当し、データベース2bが記憶手段に相当し、インタフェース部2cがホストサーバ側送受信手段に相当する。また、カラオケ装置4における制御部12が、カラオケ演奏手段、音高差算出手段、時間差算出手段、文字別ベクトル生成手段、曲別ベクトル生成手段、曲別ベクトル図形生成手段、ジャンル別ベクトル生成手段、ジャンル別ベクトル図形生成手段、及び装置側制御手段に相当する。また、カラオケ装置4における映像制御部38が表示制御手段に相当し、マイク25が音声信号入力手段に相当し、操作部18及び操作制御部22が受付手段に相当し、インタフェース部14が装置側送受信手段に相当し、音声制御部24が音高抽出手段、検出時刻抽出手段に相当する。また、カラオケ装置4におけるHDD16が楽曲データ記憶手段に相当し、モニタ36が表示手段に相当する。また、曲番号がカラオケ曲識別データに相当し、演奏データがカラオケ演奏用データに相当し、採点データが採点基準データに相当し、歌詞テロップがカラオケ曲の歌詞を示す文字データに相当し、色変えタイミングクロックデータが「文字データが表示手段に表示された際にその表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更するための指示データ」に相当し、ジャンル番号がジャンル識別データに相当する。
[カラオケネットワークシステム1の全体処理の概要説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1の全体処理の概要を図4のシグナルフロー図に基づいて説明する。図4は、カラオケネットワークシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。なお、図4においては、ホストサーバ2とカラオケ装置4との間の矢印は、インタフェース部2cと、LAN100と、インタフェース部14とを介した通信を示す。また、通信時にお互いを特定する情報(例えば、LANや無線LANであればIPアドレスなど)は、予め、各装置の記憶手段(データベース2b、HDD16)に記憶されており、各装置の制御手段(制御部2a、制御部12)が通信相手に応じて前記特定する情報を読み出すことで通信相手を特定できる。さらに、装置間を接続しない矢印は、各装置内部での情報処理を示す。なお、カラオケサービス利用時の人を介した処理(ログイン指示、ログアウト指示、曲リクエスト指示など)については、図示していない。
まず、カラオケ装置4においてログイン情報(ユーザID,パスワード)が入力された場合に、カラオケ装置4は、矢印(1)に示すように、ログイン情報を示すデータをホストサーバ2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログイン処理の説明]欄において説明する。
ログイン情報を示すデータを受信したホストサーバ2は、ログイン情報を登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、ホストサーバ2は、矢印(2)に示すように、認証した場合にユーザIDを示すデータをログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[ホストサーバ2のログイン処理の説明]欄において説明する。
ユーザIDを示すデータを受信したカラオケ装置4は、ログイン情報をモニタ36に表示する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログイン処理の説明]欄において説明する。
次に、カラオケ装置4において曲リクエスト(選曲番号)が受け付けられた場合に、カラオケ装置4は、矢印(3)に示すように、ユーザID及び選曲番号をホストサーバ2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のカラオケ演奏処理の説明]欄において説明する。
ユーザID及び選曲番号を受信したホストサーバ2は、ユーザID及び選曲番号に対応する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを記憶していると判断した場合には、矢印(4)に示すように、カラオケ装置4へユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを送信する。また、ホストサーバ2は、ユーザID及びジャンル番号に対応するジャンル別ベクトル図形データを記憶していると判断した場合には、矢印(5)に示すように、カラオケ装置4へユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを送信する。本処理については、後述する[ホストサーバ2のカラオケ演奏処理の説明]欄において説明する。
カラオケ装置4は、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを生成したら、矢印(6)に示すように、ホストサーバ2へユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを送信する。また、カラオケ装置4は、ジャンル別ベクトル図形データを生成したら、矢印(7)に示すように、ホストサーバ2へユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のカラオケ演奏処理の説明]欄において説明する。
次に、カラオケ装置4においてログアウト情報が入力された場合に、カラオケ装置4は、矢印(8)に示すように、ログアウト情報をホストサーバ2へ送信する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログアウト処理の説明]欄において説明する。
ログアウト情報を示すデータを受信したホストサーバ2は、ログアウト情報に基づいてユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。そして、ホストサーバ2は、矢印(9)に示すように、ユーザIDをログアウトを要求したカラオケ装置4へ送信する。本処理については、後述する[ホストサーバ2のログアウト処理の説明]欄において説明する。
ユーザIDを示すデータを受信したカラオケ装置4は、ログアウト情報をモニタ36に表示する。本処理については、後述する[カラオケ装置4のログアウト処理の説明]欄において説明する。
[カラオケ装置4のログイン処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行されるログイン処理の手順を図5(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。
まず、ユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する(S110)。具体的には、カラオケ装置4のモニタ36に例えばログインするための案内画面が表示され、操作部18が操作されることによって操作処理部22を介してユーザID及びパスワードが入力されたか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードが入力されていないと判断した場合には(S110:NO)、ユーザID及びパスワードを受け付けるまで待機し、ユーザID及びパスワードを受け付けたと判断した場合には(S110:YES)、S120の処理へ移行する。
S120の処理においては、受け付けたユーザID及びパスワードをホストサーバ2へのログインを要求する情報とともにホストサーバ2の制御部2aへ送信する。S120の処理が終了したらS130の処理へ移行する。
S130の処理においては、ユーザID及びログイン情報をホストサーバ2の制御部2aから受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びログイン情報を受信していると判断した場合には(S130:YES)、S140の処理へ移行する。一方、ユーザID及びログイン情報を受け付けていないと判断した場合には(S130:NO)、S110の処理へ戻る。
S140の処理においては、ログイン情報をモニタ36に表示させる。具体的には、上述したS130の処理において受信したユーザID及びログイン情報を映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる。S140の処理が終了したら、S110の処理へ戻る。
[ホストサーバ2のログイン処理の説明]
以下に、ホストサーバ2の制御部2aにより実行されるログイン処理の手順を図5(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、ホストサーバ2が起動されている場合に実行される。
まず、ユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する(S910)。具体的には、カラオケ装置4から送信された登録ユーザのログインを要求するための情報とともにユーザID及びパスワードを受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びパスワードを受信していないと判断した場合には(S910:NO)、ユーザID及びパスワードを受信するまで待機し、ユーザID及びパスワードを受信したと判断した場合には(S910:YES)、S920の処理へ移行する。
S920の処理においては、登録ユーザのログインを要求するための情報とともに送信されてきたユーザID及びパスワードを、データベース2bが有するユーザ登録データベース(図示せず)に登録されているユーザID及パスワードと照合することで、ログインを要求してきたユーザの認証の可否を判断する。そして、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合する判断した場合には(S920:YES、認証OK)、S930の処理へ移行する。一方、送信されてきたユーザID及びパスワードが、ユーザ登録データベースに登録されているユーザID及びパスワードと適合しないと判断した場合には(S920:NO、認証NG)、S910の処理へ戻る。
S930の処理においては、ユーザID及びログイン情報をログインを要求したカラオケ装置4へ送信する。S930の処理が終了したら、S910の処理へ戻る。
[カラオケ装置4のカラオケ演奏処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行されるカラオケ演奏処理の手順を図6のフローチャート、図7のフローチャート、図10(a)〜図10(g)に基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。
まず、操作処理部22からユーザID及び選曲番号を受け付けたか否かを判断する(S210)。具体的には、カラオケ装置4のモニタ36に例えばユーザID及びカラオケ演奏する曲番号などを入力するための案内画面が表示され、操作部18が操作されることによって操作処理部22を介してユーザID及び選曲された選曲番号を受け付けたか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受け付けていないと判断した場合には(S210:NO)、ユーザID及び選曲番号を受け付けるまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受け付けたと判断した場合には(S210:YES)、S212の処理へ移行する。
S212の処理においては、受け付けたユーザID及び選曲番号をホストサーバ2の制御部2aへ送信する。具体的には、選曲番号が示す楽曲番号に対応するジャンル番号をHDD16の楽曲データメモリ領域51に記憶されている楽曲データから抽出する。そして、受け付けたユーザID及び選曲番号と、前記抽出したジャンル番号とをホストサーバ2の制御部2aへ送信する。S212の処理が終了したらS214の処理へ移行する。
S214の処理においては、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを受信したか否かを判断する。具体的には、ホストサーバ2によって送信されたユーザIDと、楽曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを受信したか否かを判断する。そして、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを受信したと判断した場合には(S214:YES)、S216の処理へ移行する。一方、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データを受信していないと判断した場合には(S214:NO)、S218の処理へ移行する。
S216の処理においては、モニタ36に曲別ベクトル図形を表示する。具体的には、HDD16の座標図形データメモリ領域53に記憶されている座標図形データを読み出し(図10(e)参照)、その読み出した座標図形データと受信した曲別ベクトル図形データとを重ね合わせた画像データを生成し、その生成した画像データを映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる(図10(f)参照)。S216の処理が終了したらS218の処理へ移行する。
S218の処理においては、ジャンル別ベクトル図形データを受信したか否かを判断する。具体的には、ホストサーバ2によって送信されたユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データと、そのジャンル番号に対応するカラオケ曲それぞれの文字別ベクトルデータとを受信したか否かを判断する。そして、ジャンル別ベクトル図形データを受信したと判断した場合には(S218:YES)、S220の処理へ移行する。一方、ジャンル別ベクトル図形データを受信していないと判断した場合には(S218:NO)、S222の処理へ移行する。
S220の処理においては、モニタ36にジャンル別ベクトル図形を表示する。具体的には、HDD16の座標図形データメモリ領域53に記憶されている座標図形データを読み出し(図10(e)参照)、その読み出した座標図形データと受信したジャンル別ベクトルデータとを重ね合わせた画像データを生成し、その生成した画像データを映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる。S220の処理が終了したらS222の処理へ移行する。
S222の処理においては、HDD16から選曲番号に対応する楽曲データを読み出す。具体的には、S210の処理において受け付けた曲番号に対応する楽曲データをHDD16の楽曲データメモリ領域51から読み出す。S222の処理が終了したらS224の処理へ移行する。
S224の処理においては、HDD16から読み出された楽曲データを演奏再生する。具体的には、HDD16から読み出された楽曲データを再生し、再生した演奏データをMIDI音源30に出力し、カラオケ演奏音をスピーカ28から放音させ、再生した歌詞テロップデータ及び色変えタイミングクロックデータを映像制御部38へ出力し、歌詞を示す文字をモニタ36に表示させ、カラオケ曲の進行に応じて歌唱すべき歌詞の文字色を変更させる。S224の処理が終了したらS226の処理へ移行する。
S226の処理においては、文字別ベクトルデータを受信しているか否かを判断する。具体的には、S214の処理においてホストサーバ2によって送信されたユーザIDと、楽曲番号と、文字別ベクトルデータとを受信しているか否かを判断する。そして、文字別ベクトルデータを受信していたと判断した場合には(S226:YES)、S228の処理へ移行する。一方、文字別ベクトルデータを受信していないと判断した場合には(S226:NO)、S230の処理へ移行する。
S228の処理においては、モニタ36に文字別ベクトルを表示する。具体的には、S224の処理においてモニタ36に表示された歌詞を示す文字ごとに対応する受信した文字別ベクトルデータに基づいて、前記文字ごとに、それらの表示位置の上側に文字別ベクトルを映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる(図10(a)参照)。S228の処理が終了したらS230の処理へ移行する。
S230の処理においては、文字別ベクトルデータを生成し、記憶する。具体的には、上述した[文字別ベクトルデータの生成の説明]欄において説明したように、文字別ベクトルデータを生成する。そして、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに生成された文字別ベクトルを示す文字別ベクトルデータの全てを、ユーザID及び楽曲番号に関連付けてHDD16の文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52に記憶する。S230の処理が終了したらS232の処理へ移行する。
S232の処理においては、演奏再生終了したか否かを判断する。そして、演奏再生終了していないと判断した場合には(S232:NO)、S226の処理へ戻る。一方、演奏再生終了したと判断した場合には(S232:YES)、S234の処理へ移行する。
S234の処理においては、曲別ベクトル図形データを生成し、記憶する。具体的には、S230の処理においてHDD16の文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52に記憶された文字別ベクトルデータを全て読み出する。そして、上述した[曲別ベクトル図形データの生成の説明]欄において説明したように、曲別ベクトル図形データを生成する。そして、カラオケ曲の曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データをユーザID及び楽曲番号に関連付けてHDD16の文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52に記憶する。S234の処理が終了したらS236の処理へ移行する。
S236の処理においては、モニタ36に曲別ベクトル図形を表示する。具体的には、HDD16の座標図形データメモリ領域53に記憶されている座標図形データを読み出し(図10(e)参照)、その読み出した座標図形データとS234の処理において生成した曲別ベクトル図形データとを重ね合わせた画像データを生成し、その生成した画像データを映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる(図10(f)参照)。S236の処理が終了したらS238の処理へ移行する。
S238の処理においては、ホストサーバ2へユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを送信する。具体的には、S210の処理において受け付けたユーザIDと、選曲番号と、選曲番号が示す楽曲番号に対応するジャンル番号と、S230の処理において生成した文字別ベクトルデータと、S234の処理において生成した曲別ベクトル図形データとをホストサーバ2へ送信する。S238の処理が終了したらS240の処理へ移行する。
S240の処理においては、ジャンル別ベクトル図形データを生成し、記憶する。具体的には、S218の処理において受信したジャンル番号に対応するカラオケ曲それぞれの文字別ベクトルデータとS230の処理において生成した文字別ベクトルデータとから、上述した[ジャンル別ベクトル図形データの生成の説明]欄において説明したように、ジャンル別ベクトル図形データを生成する。そして、ジャンル別ベクトル図形データをユーザID及びジャンル番号に関連付けてHDD16のジャンル別ベクトル図形データメモリ領域54に記憶する。S240の処理が終了したらS242の処理へ移行する。
S242の処理においては、ホストサーバ2へユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを送信する。具体的には、S210の処理において受け付けたユーザIDと、選曲番号と、S240の処理において生成したジャンル別ベクトル図形データとをホストサーバ2へ送信する。S242の処理が終了したら、S210の処理へ戻る。
[ホストサーバ2のカラオケ演奏処理の説明]
以下に、ホストサーバ2の制御部2aにより実行されるカラオケ演奏処理の手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、ホストサーバ2が起動されている場合に実行される。
まず、ユーザID及び選曲番号を受信したか否かを判断する(S510)。具体的には、ホストサーバ2によって送信されたユーザID及び選曲番号と、ジャンル番号と受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号を受信していないと判断した場合には(S510:NO)、ユーザID及び選曲番号を受信するまで待機し、ユーザID及び選曲番号を受信したと判断した場合には(S510:YES)、S515の処理へ移行する。
S515の処理においては、データベース2bの文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71に、ユーザID及び選曲番号に対応する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データがあるか否かを判断する。そして、ユーザID及び選曲番号に対応する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データがあると判断した場合には(S515:YES)、S520の処理へ移行する。一方、ユーザID及び選曲番号に対応する文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データがないと判断した場合には(S515:NO)、S525の処理へ移行する。
S520の処理においては、カラオケ装置4へユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを送信する。S520の処理が終了したらS525の処理へ移行する。
S525の処理においては、ユーザID及びジャンル番号に対応するジャンル別ベクトル図形データがあるか否かを判断する。具体的には、データベース2bのジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73に、S510の処理において受信したユーザID及びジャンル番号に対応するジャンル別ベクトル図形データがあるか否かを判断する。そして、ユーザID及びジャンル番号に対応するジャンル別ベクトル図形データがあると判断した場合には(S525:YES)、S530の処理へ移行する。一方、ユーザID及びジャンル番号に対応するジャンル別ベクトル図形データがないと判断した場合には(S525:NO)、S535の処理へ移行する。
S530の処理においては、カラオケ装置4へユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを送信する。具体的には、ユーザID及びジャンル番号に対応する全ての文字別ベクトルデータをデータベース2bの文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71から読み出す。そして、ユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データと、そのジャンル番号に対応するカラオケ曲それぞれの文字別ベクトルデータとをカラオケ装置4へ送信する。S530の処理が終了したらS535の処理へ移行する。
S535の処理においては、ユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを受信したか否かを判断する。具体的には、カラオケ装置4によって送信されたユーザIDと、選曲番号と、選曲番号が示す楽曲番号に対応するジャンル番号と、文字別ベクトルデータと、曲別ベクトル図形データとを受信したか否かを判断する。そして、ユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを受信したと判断した場合には(S535:YES)、S540の処理へ移行する。一方、ユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを受信していないと判断した場合には(S535:NO)、S545の処理へ移行する。
S540の処理においては、ユーザIDと、選曲番号と、文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データとを記憶する。具体的には、S535の処理において受信したユーザIDと、選曲番号と、選曲番号が示す楽曲番号に対応するジャンル番号と、文字別ベクトルデータと、曲別ベクトル図形データとを関連付けてデータベース2bの文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71に記憶する。S540の処理が終了したらS545の処理へ移行する。
S545の処理においては、カラオケ装置4によって送信されたユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを受信したか否かを判断する。ユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを受信したと判断した場合には(S545:YES)、S550の処理へ移行する。一方、ユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを受信していない判断した場合には(S545:NO)、S510の処理へ戻る。
S550の処理においては、ユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを記憶する。具体的には、S545の処理において受信したユーザIDと、ジャンル番号と、ジャンル別ベクトル図形データとを関連付けてデータベース2bのジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73に記憶する。S550の処理が終了したらS510の処理へ戻る。
[カラオケ装置4のログアウト処理の説明]
以下に、カラオケ装置4の制御部12により実行されるログアウト処理の手順を図9(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、カラオケ装置4が起動されている場合に実行される。
まず、ユーザID及びログアウト情報が入力されたか否かを判断する(S150)。具体的には、カラオケ装置4のモニタ36に例えばログアウトするための案内画面が表示され、操作部18が操作されることによって操作処理部22を介してユーザID及びログアウト情報が入力されたか否かを判断する。そして、ユーザID及びログアウト情報が入力されていないと判断した場合には(S150:NO)、ユーザID及びログアウト情報が入力されるまで待機し、ユーザID及びログアウト情報が入力されたと判断した場合には(S150:YES)、S160の処理へ移行する。
S160の処理においては、ユーザID及びログアウト情報をホストサーバ2の制御部2aへ送信する。S160の処理が終了したら、S170の処理へ戻る。
S170の処理においては、ユーザID及びログアウト情報をホストサーバ2の制御部2aから受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信していると判断した場合には(S170:YES)、S180の処理へ移行する。一方、ユーザID及びログイン情報を受け付けていないと判断した場合には(S170:NO)、S150の処理へ戻る。
S180の処理においては、ログアウト情報をモニタ36に表示させる。具体的には、上述したS170の処理において受信したユーザID及びログアウト情報を映像制御部38を制御してモニタ36に表示させる。S180の処理が終了したら、S150の処理へ戻る。
[ホストサーバ2のログアウト処理の説明]
以下に、ホストサーバ2の制御部2aにより実行されるログアウト処理の手順を図9(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、ホストサーバ2が起動されている場合に実行される。
まず、ユーザID及びログアウト情報を受信したか否かを判断する(S950)。具体的には、カラオケ装置4から送信されたユーザID及び登録ユーザのログアウトを要求するためのログアウト情報を受信したか否かを判断する。そして、ユーザID及びログアウト情報を受信していないと判断した場合には(S950:NO)、ユーザID及びログアウト情報を受信するまで待機し、ユーザID及びログアウト情報を受信したと判断した場合には(S950:YES)、S960の処理へ移行する。
S960の処理においては、ユーザIDに対応した登録ユーザをログアウトする。S960の処理が終了したら、S970の処理へ移行する。
S970の処理においては、ユーザID及びログアウト情報をログアウトを要求したカラオケ装置4へ送信する。S970の処理が終了したら、S950の処理へ戻る。
[効果の説明]
本実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、従来のカラオケ装置においては、カラオケ演奏の音高と歌唱者の音高の差である音高の誤差を表示していたが、カラオケ演奏の発音タイミングと歌唱者の発音タイミングの差である発音タイミンングの誤差を表示しないため、カラオケ歌唱中に歌唱者がカラオケ演奏のリズムと合わずに歌唱しても、カラオケ演奏のリズムと合わずに歌唱したことを歌唱者に知らせないおそれがあった。
(1)それに対して、本実施形態のカラオケネットワークシステム1は次のように構成されている。すなわち、カラオケ装置4の音声制御部24が、マイク25を介して入力されたカラオケ歌唱の音声信号をサンプリングしてカラオケ歌唱の音高データ(歌唱音高データ)を抽出する。そして、制御部12が、楽曲データに含まれた採点データから歌詞を示す文字に対応する音高データ(基準音高データ)を抽出し、その抽出した基準音高データと歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、基準音高データと歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出する。また、音声制御部24が、前記間隔において、マイク25を介して入力されたカラオケ歌唱の音声信号から音量レベルの最大値が検出されたタイミング(検出時刻)を抽出する。さらに、制御部12が、楽曲データに含まれた採点データから歌詞を示す文字に対応する歌唱位置を示す歌唱タイミングデータ(立上時刻)を抽出し、その抽出した立上時刻と検出時刻との時間差と、立上時刻と検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する。また、上述した算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する。そして、映像制御部38が、モニタ36に表示させたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルをモニタ36を制御して表示させる。
このように構成されているので、モニタ36に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルを表示するので、歌唱者に直感的に音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができるので、カラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように歌唱者を今回の歌唱中に支援できる。
(2)また、本実施形態のカラオケネットワークシステム1は次のように構成されている。すなわち、カラオケネットワークシステム1は、複数のカラオケ装置4と、ホストサーバ2と、複数のカラオケ装置4とホストサーバ2とを接続するインターネット200と、を備え、複数のカラオケ装置4とホストサーバ2との間でインターネット200を介して各種データを送受信可能に構成されている。そして、複数のカラオケ装置4それぞれが備える制御部12が、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルが生成されたと判断した場合には、操作部18によって受け付けられたユーザID及び選曲番号、並びに文字別ベクトルデータをホストサーバ2へ送信する。ホストサーバ2は、ユーザID及び選曲番号を受信した場合に、ユーザID及び選曲番号に対応する文字別ベクトルデータがデータベース2bに記憶されていると判断した場合には、ユーザID及び選曲番号、並びに文字別ベクトルデータをカラオケ装置へ送信する。そして、映像制御部38が、モニタ36に表示されたカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらのモニタ36の近傍に文字別ベクトルを表示させる。
このように構成されているので、複数のカラオケ装置4中のいずれのカラオケ装置4であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶した文字別ベクトルに基づいて、文字ごとに、それらの表示位置の近傍に文字別ベクトルをモニタ36に表示させるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的に音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、複数のカラオケ装置4中のいずれのカラオケ装置4が利用された場合であっても、歌唱者がカラオケ曲の歌詞に示された文字によって(カラオケ曲の歌詞に対応した文字を用いて)、カラオケ曲歌唱する前に、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができので、余裕をもってカラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように、今回歌唱した曲の歌唱者を、次回に同じ曲を歌唱中に支援できる。
(3)また、本実施形態のカラオケネットワークシステム1は次のように構成されている。すなわち、複数のカラオケ装置4それぞれが備える制御部12が、カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通の始点である共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置した曲別ベクトルをカラオケ曲ごとに生成する。また、制御部12が、カラオケ曲ごとの曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成された曲別ベクトル図形をカラオケ曲ごとに生成する。そして、制御部12が、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、操作部18によって受け付けられたユーザID及び選曲番号、並びに曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データをホストサーバ2へ送信する。ホストサーバ2のデータベース2bは、カラオケ装置4によって送信されたユーザID及び選曲番号、並びに曲別ベクトル図形データを記憶する。制御部2aは、ユーザID及び選曲番号を受信した場合に、ユーザID及びカラオケ曲選曲番号、並びに曲別ベクトル図形データがデータベース2bに記憶されていると判断した場合には、ユーザID及びカラオケ曲選曲番号、並びに曲別ベクトル図形データをカラオケ装置4へ送信する。複数のカラオケ装置4それぞれの映像制御部38は、ホストサーバ2によって送信された曲別ベクトル図形データに基づいて、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形をモニタ36を制御して表示させる。
このように構成されているので、複数のカラオケ装置4中のいずれのカラオケ装置4であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶した曲別ベクトル図形に基づいて、カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形をモニタ36に表示させるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的にカラオケ曲全体としての音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。したがって、前記複数のカラオケ装置4中のいずれのカラオケ装置4が利用された場合であっても、歌唱者がカラオケ曲を次回に歌唱する前に、歌唱者にカラオケ曲全体として音高及び発音タイミングをどのように直せばよいかを直感的に知らせることができるので、カラオケ曲のどの箇所で直せばよいかに集中させることなく、歌唱力が向上するように今回歌唱した曲の歌唱者を、次回に同じ曲を歌唱する前に支援できる。
(4)また、本実施形態のカラオケネットワークシステム1は次のように構成されている。すなわち、楽曲データは、カラオケ曲のジャンルを識別するためのジャンル識別データを含んでいる。複数のカラオケ装置4それぞれが備える制御部12が、ジャンル番号が示すカラオケ曲のジャンルごとにカラオケ曲それぞれの歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通始点に一致するように配置し、文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が共通始点に一致するように配置したジャンル別ベクトルをジャンルごとに生成する。そして、制御部12が、ジャンルごとのジャンル別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成されたジャンル別ベクトル図形をジャンルごとに生成する。また、制御部12が、ジャンルごとのジャンル別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、操作部18によって受け付けられたユーザID、及びジャンル別ベクトル図形データをホストサーバ2へ送信する。
ホストサーバ2のデータベース2bは、カラオケ装置4によって送信されたユーザID、及びジャンル別ベクトル図形データを記憶する。制御部2aは、ユーザID及選曲番号を受信した場合に、ユーザID、及びジャンル別ベクトル図形データがデータベース2bに記憶されていると判断した場合には、ユーザID、及びジャンル別ベクトル図形データをカラオケ装置4へ送信する。複数のカラオケ装置4それぞれの映像制御部38は、ホストサーバ2によって送信されたジャンル別ベクトル図形データに基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形を表示させる。
このように構成されているので、複数のカラオケ装置4中のいずれのカラオケ装置4であっても、前回のカラオケ演奏時に記憶したジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形がモニタ36に表示されるので、歌唱者がカラオケ曲を歌唱する前に、歌唱者に直感的にそのカラオケ曲のジャンルとしての音高及び発音タイミングの誤差を知らせることができる。例えば歌唱者が、初めて歌唱するカラオケ曲であってとしても、そのカラオケ曲のジャンルと同じジャンルのカラオケ曲における音高及び発音タイミングの誤差を知っていれば、どのように歌えばよいかを直感的に知ることができる。したがって、前記複数のカラオケ装置中のいずれのカラオケ装置が利用された場合であっても、歌唱者が前回までに歌唱したカラオケ曲と同じジャンルではあるが、今回初めて歌唱するカラオケ曲を歌唱開始する前に、歌唱者にそのカラオケ曲のジャンルとして音高及び発音タイミングをどのように直せばよいかを直感的に知らせることができので、前回までに歌唱したカラオケ曲と同じジャンルではあるが、今回初めて歌唱されるカラオケ曲であったとしても、カラオケ歌唱を楽しんでもらいつつ歌唱力が向上するように歌唱者を今回歌唱する前に支援できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態のカラオケネットワークシステム1においては、カラオケ装置4のカラオケ演奏処理において、例えばカラオケ演奏前に曲別ベクトル図形、及びジャンル別ベクトル図形それぞれを表示するかしないかの選択を操作部18が操作されることによって操作処理部22を介して受け付けてもよい。また、例えばカラオケ演奏中に文字別ベクトルを表示するかしないかの選択を操作部18が操作されることによって操作処理部22を介して受け付けてもよい
このように構成された実施形態においては、歌唱者が支援を受けたいときに、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができるので、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
(2)上記実施形態のカラオケネットワークシステム1においては、カラオケ装置4のカラオケ演奏処理において、例えばカラオケ演奏終了後に曲別ベクトル図形を表示するかしないかの選択を操作部18が操作されることによって操作処理部22を介して受け付けてもよい。
このように構成された実施形態においても、カラオケ演奏後に歌唱者が支援を受けたいときに、歌唱者にカラオケ曲のどの箇所で音高及び発音タイミングを直せばよいかを直感的に知らせることができるので、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
カラオケネットワークシステム1の全体構成を示すブロック図である。 (a)はデータベース2bに設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域71を示す説明図であり、(c)はジャンル別ベクトル図形データメモリ領域73を示す説明図である。 (a)はHDD16に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は演奏データがMIDIデータの場合の楽曲データのデータ構造を示す説明図であり、(c)は演奏データがMPEGデータの場合の楽曲データのデータ構造を示す説明図であり、(d)は文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域52を示す説明図であり、(e)はジャンル別ベクトル図形データメモリ領域54を示す説明図である。 カラオケネットワークシステム1の全体処理の概要を示すシグナルフロー図である。 (a)はカラオケ装置4の制御部12により実行されるログイン処理の手順を示すフローチャートであり、(b)はホストサーバ2の制御部2aにより実行されるログイン処理の手順を示すフローチャートである。 カラオケ装置4の制御部12により実行されるカラオケ演奏処理の手順の一部を示すフローチャートである。 カラオケ装置4の制御部12により実行されるカラオケ演奏処理の手順の一部を示すフローチャートである。 ホストサーバ2の制御部2aにより実行されるカラオケ演奏処理の手順を示すフローチャート (a)カラオケ装置4の制御部12により実行されるログアウト処理の手順を示すフローチャートであり、(b)はホストサーバ2の制御部2aにより実行されるログアウト処理の手順を示すフローチャートである。 (a)はモニタ36に表示された歌詞を示す文字の上側に文字別ベクトルを表示させた画像を示す説明図であり、(b)は歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点を一致するように配置した曲別ベクトルを示す説明図であり、(c)は図10(b)で示す曲別ベクトルの拡大図であり、(d)はその曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を結んだ曲別ベクトル図形を示す説明図であり、(e)は曲別ベクトル図形を表示する際に表示する座標図形を示す説明図であり、(f)は座標図形と曲別ベクトル図形とを重ね合わせた画像を示す説明図であり、(g)は文字別ベクトルデータのデータ構造を示す説明図である。
符号の説明
1…カラオケネットワークシステム、2…ホストサーバ、2a…制御部、2b…データベース、2c…インタフェース部、4…カラオケ装置、12…制御部、14,2c…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、22…操作処理部、24…音声制御部、25…マイク、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、51…楽曲データメモリ領域、52…文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域、53…座標図形データメモリ領域、54…ジャンル別ベクトル図形データメモリ領域、60a〜60f…文字別ベクトル、62…曲別ベクトル、64…曲別ベクトル図形、71…文字別ベクトルデータ及び曲別ベクトル図形データメモリ領域、73…ジャンル別ベクトル図形データメモリ領域、120,130…ルータ、200…インターネット。

Claims (3)

  1. 楽曲データに基づいてカラオケ演奏する複数のカラオケ装置と、サーバと、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとを接続するネットワークと、を備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間で前記ネットワークを介して各種データを送受信可能に構成されたカラオケネットワークシステムであって、
    前記複数のカラオケ装置それぞれは、
    ユーザを識別するためのユーザ識別データと、カラオケ曲を識別するためのカラオケ曲識別データを受け付ける受付手段と、
    カラオケ曲の歌詞を示す文字データを表示可能な表示手段と、
    カラオケ曲を演奏するためのカラオケ演奏データと、前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応した歌唱旋律の音高データ及び歌詞を示す文字ごとに対応した歌詞タイミングを示す歌詞タイミングデータを含む採点基準データと、前記カラオケ曲の歌詞を示す文字データ及び前記文字データが前記表示手段に表示された際にその表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更するための指示データを含む歌詞データと、前記カラオケ曲識別データと、を含む楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
    前記受付手段によって受け付けされたカラオケ曲識別データに基づき、前記楽曲データ記憶手段から楽曲データを読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、
    前記読み出された楽曲データに含まれた歌詞データからカラオケ曲の歌詞を示す文字データを抽出し、前記カラオケ演奏に同期して歌詞を示す文字として前記表示手段に表示させる文字表示処理を実行し、その際に前記読み出された楽曲データに含まれた歌詞データ中の指示データに基づいて、前記表示手段に表示させた前記歌詞を示す文字の表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更させる変更処理を実行する表示制御手段と、
    カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、
    前記音声信号入力手段を介して入力された音声信号をサンプリングしてカラオケ歌唱の音高データである歌唱音高データを抽出する音高抽出手段と、
    前記カラオケ演奏の歌詞を示す文字に同期して前記読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから前記歌詞を示す文字に対応する音高データである基準音高データを抽出し、その抽出した基準音高データと前記歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、前記基準音高データと前記歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出する音高差算出手段と、
    前記間隔において、前記音声信号入力手段を介して入力された音声信号から音量レベルの最大値が検出されたタイミングである検出時刻を抽出する検出時刻抽出手段と、
    前記読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから前記歌詞を示す文字に対応する歌唱位置を示す歌唱タイミングである立上時刻を抽出し、その抽出した立上時刻と前記検出時刻との時間差と、前記立上時刻と前記検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する時間差算出手段と、
    前記音高差算出手段によって算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、前記時間差算出手段によって算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する文字別ベクトル生成手段と、
    前記文字別ベクトル生成手段が生成したカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が共通の始点である共通始点に一致するように配置し、前記文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置した曲別ベクトルをカラオケ曲ごとに生成する曲別ベクトル生成手段と、
    前記曲別ベクトル生成手段によって生成されたカラオケ曲ごとの曲別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成された曲別ベクトル図形をカラオケ曲ごとに生成する曲別ベクトル図形生成手段と、
    前記サーバとの間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、
    前記文字別ベクトル生成手段によって前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルが生成されたか否かを判断し、前記文字別ベクトルが生成されたと判断した場合には、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに前記文字別ベクトルを示す文字別ベクトルデータを含む第一のベクトルデータを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させ、前記曲別ベクトル図形生成手段によって前記カラオケ曲ごとに曲別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、前記曲別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに前記曲別ベクトル図形を示す曲別ベクトル図形データを含む第二のベクトルデータを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させる装置側制御手段と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、
    前記第一のベクトルデータと、前記第二のベクトルデータとを記憶する記憶手段と、
    前記サーバ側送受信手段によって受信された前記第一のベクトルデータ及び前記第二のベクトルデータを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    を備え、
    前記装置側制御手段は、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させ、
    前記サーバは、さらに
    前記サーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、前記ユーザ識別データ及び前記カラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータ並びに前記ユーザ識別データ及び前記カラオケ曲識別データを含む第二のベクトルデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、前記第一のベクトルデータ及び前記第二のベクトルデータを前記サーバ側送受信手段を制御して前記カラオケ装置へ送信させるサーバ側制御手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させた前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する前記装置側送受信手段によって受信された第一のベクトルデータのうちの文字別ベクトルデータが示す文字別ベクトルに基づいて、前記文字ごとに、それらの表示位置の近傍に前記文字別ベクトルを前記表示手段を制御して表示させ、前記装置側送受信手段によって受信された第二のベクトルデータのうちの曲別ベクトル図形データが示す曲別ベクトル図形に基づいて、カラオケ曲ごとに前記曲別ベクトル図形を前記表示手段を制御して表示させることを特徴とするカラオケネットワークシステム。
  2. 楽曲データに基づいてカラオケ演奏する複数のカラオケ装置と、サーバと、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとを接続するネットワークと、を備え、前記複数のカラオケ装置と前記サーバとの間で前記ネットワークを介して各種データを送受信可能に構成されたカラオケネットワークシステムであって、
    前記複数のカラオケ装置それぞれは、
    ユーザを識別するためのユーザ識別データと、カラオケ曲を識別するためのカラオケ曲識別データとを受け付ける受付手段と、
    カラオケ曲の歌詞を示す文字データを表示可能な表示手段と、
    カラオケ曲を演奏するためのカラオケ演奏データと、前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応した歌唱旋律の音高データ及び歌詞を示す文字ごとに対応した歌詞タイミングを示す歌詞タイミングデータを含む採点基準データと、前記カラオケ曲の歌詞を示す文字データ及び前記文字データが前記表示手段に表示された際にその表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更するための指示データを含む歌詞データと、前記カラオケ曲識別データと、カラオケ曲のジャンルを識別するためのジャンル識別データと、を含む楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
    前記受付手段によって受け付けされたカラオケ曲識別データに基づき、前記楽曲データ記憶手段から楽曲データを読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、
    前記読み出された楽曲データに含まれた歌詞データからカラオケ曲の歌詞を示す文字データを抽出し、前記カラオケ演奏に同期して歌詞を示す文字として前記表示手段に表示させる文字表示処理を実行し、その際に前記読み出された楽曲データに含まれた歌詞データ中の指示データに基づいて、前記表示手段に表示させた前記歌詞を示す文字の表示色を一方から他方へ所定幅ずつ変更させる変更処理を実行する表示制御手段と、
    カラオケ歌唱の音声信号を入力するための音声信号入力手段と、
    前記音声信号入力手段を介して入力された音声信号をサンプリングしてカラオケ歌唱の音高データである歌唱音高データを抽出する音高抽出手段と、
    前記カラオケ演奏の歌詞を示す文字に同期して前記読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから前記歌詞を示す文字に対応する音高データである基準音高データを抽出し、その抽出した基準音高データと前記歌唱音高データとから歌詞を示す文字ごとの間隔で音高差と、前記基準音高データと前記歌唱音高データとの高低関係を示す符号である音高差の正号及び音高差の負号と、を算出する音高差算出手段と、
    前記間隔において、前記音声信号入力手段を介して入力された音声信号から音量レベルの最大値が検出されたタイミングである検出時刻を抽出する検出時刻抽出手段と、
    前記読み出された楽曲データに含まれた採点基準データから前記歌詞を示す文字に対応する歌唱位置を示す歌唱タイミングである立上時刻を抽出し、その抽出した立上時刻と前記検出時刻との時間差と、前記立上時刻と前記検出時刻との前後関係を示す符号である時間差の正号及び時間差の負号と、を算出する時間差算出手段と、
    前記音高差算出手段によって算出された文字ごとの音高差と音高差の正号及び音高差の負号と、前記時間差算出手段によって算出された文字ごとの時間差と時間差の正号及び時間差の負号と、に基づいてカラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルを生成する文字別ベクトル生成手段と、
    前記ジャンル識別情報が示すカラオケ曲のジャンルごとに前記文字別ベクトル生成手段が生成したカラオケ曲それぞれの歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が前記共通始点に一致するように配置し、前記文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置したジャンル別ベクトルをジャンルごとに生成するジャンル別ベクトル生成手段と、
    前記ジャンル別ベクトル生成手段によって生成されたジャンルごとのジャンル別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成されたジャンル別ベクトル図形をジャンルごとに生成するジャンル別ベクトル図形生成手段と、
    前記サーバとの間で各種データを送受信可能な装置側送受信手段と、
    前記文字別ベクトル生成手段によって前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに文字別ベクトルが生成されたか否かを判断し、前記文字別ベクトルが生成されたと判断した場合には、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データ、並びに前記文字別ベクトルを示す文字別ベクトルデータを含む第一のベクトルデータを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させ、前記ジャンル別ベクトル図形生成手段によって前記ジャンルごとのジャンル別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、前記ジャンル別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ、及び前記ジャンル別ベクトル図形を示すジャンル別ベクトル図形データを含む第三のベクトルデータを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させる装置側制御手段と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記カラオケ装置との間で各種データを送受信可能なサーバ側送受信手段と、
    前記第一のベクトルデータと、前記第三のベクトルデータとを記憶する記憶手段と、
    前記サーバ側送受信手段によって受信された前記第一のベクトルデータ及び前記第三のベクトルデータを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    を備え、
    前記装置側制御手段は、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させ、
    前記サーバは、さらに
    前記サーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、前記ユーザ識別データ及び前記カラオケ曲識別データを含む第一のベクトルデータ並びに前記ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、前記第一のベクトルデータ及び前記第三のベクトルデータを前記サーバ側送受信手段を制御して前記カラオケ装置へ送信させるサーバ側制御手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させた前記カラオケ曲の歌詞を示す文字ごとに対応する前記装置側送受信手段によって受信された第一のベクトルデータのうちの文字別ベクトルデータが示す文字別ベクトルに基づいて、前記文字ごとに、それらの表示位置の近傍に前記文字別ベクトルを前記表示手段を制御して表示させ、前記装置側送受信手段によって受信された第三のベクトルデータのうちのジャンル別ベクトル図形データが示すジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形を前記表示手段を制御して表示させることを特徴とするカラオケネットワークシステム。
  3. 請求項に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
    前記楽曲データは、カラオケ曲のジャンルを識別するためのジャンル識別データを含み、
    前記複数のカラオケ装置それぞれは、さらに
    前記ジャンル識別情報が示すカラオケ曲のジャンルごとに前記文字別ベクトル生成手段が生成したカラオケ曲それぞれの歌詞を示す文字ごとの文字別ベクトルを、それぞれの始点が前記共通始点に一致するように配置し、前記文字別ベクトルそれぞれの方向を比較して方向が一致している場合には、一致している文字別ベクトルそれぞれを加算して合計した文字別ベクトルを、その始点が前記共通始点に一致するように配置したジャンル別ベクトルをジャンルごとに生成するジャンル別ベクトル生成手段と、
    前記ジャンル別ベクトル生成手段によって生成されたジャンルごとのジャンル別ベクトルの文字別ベクトルそれぞれにおける終点を周方向に順次結んで形成されたジャンル別ベクトル図形をジャンルごとに生成するジャンル別ベクトル図形生成手段と、
    を備え、
    前記装置側制御手段は、前記ジャンル別ベクトル図形生成手段によって前記ジャンルごとのジャンル別ベクトル図形が生成されたか否かを判断し、前記ジャンル別ベクトル図形が生成されたと判断した場合には、前記受付手段によって受け付けられたユーザ識別データ、及び前記ジャンル別ベクトル図形を示すジャンル別ベクトル図形データを含む第三のベクトルデータを前記装置側送受信手段を制御して前記サーバへ送信させ、
    前記記憶手段は、前記第三のベクトルデータを記憶し、
    前記記憶制御手段は、前記サーバ側送受信手段によって受信された前記第三のベクトルデータを前記記憶手段に記憶させ、
    前記サーバ側制御手段は、前記サーバ側送受信手段によってユーザ識別データ及びカラオケ曲識別データが受信された場合に、前記ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断した場合には、前記ユーザ識別データを含む第三のベクトルデータを前記サーバ側送受信手段を制御して前記カラオケ装置へ送信させ、
    前記表示制御手段は、前記装置側送受信手段によって受信された第三のベクトルデータのうちのジャンル別ベクトル図形データが示すジャンル別ベクトル図形に基づいて、ジャンルごとにジャンル別ベクトル図形を前記表示手段を制御して表示させることを特徴とするカラオケネットワークシステム。
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