JP3673040B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、より具体的には、半導体基板表面に絶縁層を介在して形成された半導体層(SOI層)を有する、いわゆるSOI(Semiconductor on Insulator)基板を有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
HVIC(High Voltage Integrated Circuit )はモータ制御など、広くメカトロニクス全般における電子化に貢献している。その回路構成に関するブロックダイヤグラムを図18に示す。
【0003】
図18を参照して、HVICは、発振回路、制御回路、ロジック回路、電流制限制御回路、レベルシフト、および過熱保護回路からなる制御部と、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )などの自己消弧型高耐圧パワーデバイスおよび電力用ダイオードのブリッジからなるパワー部とから構成されている。
【0004】
近年、SOI基板上にこれらのデバイスを形成し、かつトレンチ分離技術を用いて各デバイスを誘電体分離することにより、従来の制御部とパワー部とをローサイド、ハイサイドとも合わせて1チップ化できるSOI−HVICの可能性が示唆されている。
【0005】
SOI基板を用いた場合、さらなる利点として、RESURF(Reduced Surface Field effect)効果によってパワーデバイスの高耐圧化を図ることができる。この効果は、たとえばS. Merchant, ISPSD Proc., 1991, pp.31-35, “REALIZATION OF HIGH BREAKDOWN VOLTAGE (>700V)IN THIN SOI DEVICES ”に示されている。これによれば、主にSOI厚(tSOI )、SOI比抵抗(ρSOI )、埋込酸化膜厚(tOX)などのSOI基板に関するパラメータの組合せを選ぶことにより、比較的容易に耐圧の設計ができる点に特徴がある。
【0006】
SOI層の厚膜化によって高耐圧化を図る手法は、たとえばN. Yasuhara et al., IEDM Proc., 1991, pp.141-144, “SOI-Device Structure Implementing 650V High Voltage Output Devices on VLSIs ”に示されている。
【0007】
また埋込酸化膜の厚膜化によって高耐圧化を図る手法は、たとえばK. Watabe et al., ISPSD Proc., 1996, pp.151-154,“A 0.8 μm High Voltage IC Using Newly Designed 600V Lateral IGBT on Thick Buried-Oxide SOI”に示されている。
【0008】
以上に述べた誘電体分離高耐圧パワーICは、基板構造各所の寸法などの組合せは異なるものの、概して図19に示すような断面構造を有している。
【0009】
図19を参照して、n- シリコン基板1の表面上には、埋込酸化膜7を介在してSOI層9が形成されている。このSOI層9には、n−chIGBTをはじめとする高耐圧パワーデバイスと、CMOS(Complementaly Metal Oxide Semiconductor )トランジスタをはじめとする制御用IC部と、それらを絶縁するトレンチ分離とが形成されている。
【0010】
n−chIGBTは、SOI層9に形成されたn- ドリフト領域9aと、nバッファ領域19と、p+ 領域20と、pウェル21と、p+ 領域23と、n+ 領域25と、電極層27、29とを有している。
【0011】
またnMOSトランジスタは、pウェル31内に形成された1対のn+ ソース/ドレイン領域33と、その1対のソース/ドレイン領域にはさまれる領域上にゲート絶縁層を介在して形成されたゲート電極層37とを有している。
【0012】
またpMOSトランジスタは、nウェル39内に形成された1対のp+ ソース/ドレイン領域41と、その1対のソース/ドレイン領域にはさまれる領域上にゲート絶縁層を介在して形成されたゲート電極層43とを有している。
【0013】
また各素子を電気的に分離するためのトレンチ分離は、SOI層9に設けられた溝11と、その溝11の内壁を覆う埋込酸化膜13と、溝11内を埋込む埋込層15とから形成されている。
【0014】
これらのデバイス上を覆うように第1の層間絶縁層45が形成されている。この第1の層間絶縁層45上には、各素子に接続される配線層47a、47b、47c、47d、47eが形成されている。またこれらの導電層を覆うように第2の層間絶縁層49が形成されており、この第2の層間絶縁層49上には配線層51が形成されている。さらに配線層51を覆うように第3の層間絶縁層53が形成されており、この第3の層間絶縁層53上には配線層55が形成されている。
【0015】
n- シリコン基板1の裏面全面には、裏面電極層5が形成されている。n- シリコン基板1は裏面電極層5を介してダイパッド(図示せず)にハンダ付けで固定される。
【0016】
裏面電極層5には通常、アース電位が与えられており、同電位は埋込酸化膜7の直下まで導電されていることが、上述のRESURF効果を発現させる上での必須条件である。
【0017】
さて、上述したN. Yasuhara の文献とK. Watabe の文献とのSOI基板およびプロセス設計をコスト面から比較すると、前者ではSOI基板を作成する上でSOI厚(SOI層の膜厚)を厚めに設定するだけであるからコスト増は発生しないものの、トレンチ形成のためのエッチング時間がSOI厚に応じて増加せざるを得ない。現在、同工程は、枚葉処理であることを考え合わせるとそのコスト増加分は多大なものになる。
【0018】
一方、後者ではSOI厚の厚膜化は抑制できることからトレンチエッチ工程に関するコスト増は発生しないものの、厚い酸化膜を形成するための酸化時間の増加が問題となる。しかし、この工程はバッチ処理が通常であること、また高圧酸化などの加速プロセスが可能であることを考え合わせると、そのコスト増加分は十分抑制することができる。加えて、SOI厚を必要最小限の厚さで設計できることから、特にパワーデバイスについてターンオフ時間が冗長とならず、寄生素子として働く領域を削減することも可能となるなどの長所がある。
【0019】
そこで次に、このK. Watabe の文献に示された手法に係る基板の製造方法を2つ説明する。
【0020】
図20〜図22は、第1の製造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図20を参照して、シリコン基板1の表裏両面に、高温酸化処理等により厚膜酸化膜3および7が形成される。この後、シリコン基板1の厚膜酸化膜7側にSOI層9が張り合わせられる。
【0021】
図21を参照して、SOI層9が、所定の厚さまで研削・研磨される。
図22を参照して、薄膜化されたSOI層9に、素子形成プロセス(以下、デバイスプロセスと称す)を施すことにより、たとえば図19に示したような各種デバイスが形成される。
【0022】
図23と図24とは、第2の半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図23を参照して、SOI層9の表裏両面に、高温酸化処理等により厚膜酸化膜3および7が形成される。この後、SOI層9の厚膜酸化膜7側にシリコン基板1が張り合わせられる。
【0023】
図24を参照して、厚膜酸化膜3が除去された後、露出したSOI層9の表面が所定の厚さまで研削・研磨される。この後、上述と同様のデバイスプロセスを経ることにより、図22と同様、各種デバイスがSOI層9に形成される。
【0024】
上記2つの製造方法によるSOI基板について埋込酸化膜厚とウエハ変位量との関係を比較した様子を図25に示す。
【0025】
図25を参照して、図中の曲線(c)は上述の第1の方法、曲線(b)は第2の方法、曲線(a)はベアウエハでの結果を示している。第1の方法では、埋込酸化膜厚が増加してもウエハ変位量は増加していない。これは、表裏両面対称に酸化膜が存在しているため、各々の界面で発生したストレスが互いにバランスしていることが原因と考えられる。一方、第2の方法では、埋込酸化膜厚が増加するに従って、ウエハ変位量は着実に増加している。その原因は、半導体基板1を挟んで表面側にしか酸化膜7がないため界面ストレスのアンバランスが生じているためと考えられる。
【0026】
なお、ウエハに変位が生じるメカニズムは以下のとおりである。
図23を参照して、酸化膜7および8は、高温酸化により形成された後、冷却される。この冷却時には、シリコン酸化膜7、8の方がシリコンよりなるSOI層9よりも熱膨張係数が小さいため、SOI層9の方がシリコン酸化膜7、8より体積収縮の量が大きい。ところが、SOI層9の堆積収縮はシリコン酸化膜7、8により拘束される。つまり、体積収縮しようとするにもかかわらず体積収縮できないため、SOI層9には矢印95方向の圧縮応力が残存することになる。
【0027】
このように圧縮応力が残存している場合でも、SOI層9の両面にシリコン酸化膜7、8がある場合には、応力のバランスによりウエハに反りは生じない。しかし、図26に示すように一方のシリコン酸化膜が除去された場合には、応力がアンバランスとなり、結果、SOI層9内の残留圧縮応力95の作用によってウエハには反りが生じることになる。
【0028】
以上より、第2の方法では埋込酸化膜の厚膜化による高耐圧化に対応する上で限界があるが、第1の方法ではそのような問題の生じないことがわかる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、第1の方法は、高耐圧HVICを実現する上で、SOI厚の自由度を高め、コスト面からも有益な技術である。しかし、この第1の方法には、デバイスプロセス終了後の裏面研削・研磨工程でウエハ変位量が増大し、場合によっては後工程に支障をきたすという問題がある。以下、そのことについて詳細に説明する。
【0030】
図27は、SOI構造におけるデバイスプロセス終了後の後工程を示すフロー図である。図27を参照して、図20〜図22の工程によりSOI層9に各種デバイスが形成され(ステップ61)、その後、図22において裏面酸化膜3が研削・研磨により除去される(ステップ63a)。この後、シリコン基板1の裏面に電気的に接続された裏面電極が形成され(ステップ65)、インライン評価が行なわれる(ステップ67)。この後、ダイシング(ステップ69)によりチップごとに分割された後、アセンブリ工程(ステップ71)を経る。
【0031】
このように第1の方法を用いても、デバイスプロセス終了後の後工程で裏面電極をシリコン基板の裏面に接続する必要から、裏面酸化膜が除去され、結局、ウエハに反りが生じてしまう。後工程のダイシングは通常、ウエハを吸着した状態で行なわれるが、ウエハに反りが生じた状態では、ウエハを密着させて吸着することは困難となる。またウエハに反りが生じていると、ダイサーの刃をウエハに対して位置合わせ(アライメント)することも困難となり、正確にチップ形状に分割することも困難となる。このため、ウエハ変位量の増大は、極力回避しなければならない。
【0032】
そこで、図27において裏面酸化膜の除去工程(ステップ63a)を省略してウエハ変位量の増大を回避することも考えられる。しかし、この場合にはパワーデバイスの電気特性に大きな悪影響を及ぼすことになる。
【0033】
図28と図29とは、裏面酸化膜除去工程を経た場合と裏面酸化膜除去工程を省略した場合とのパワーダイオードの完成断面図を示す図である。
【0034】
まず図28を参照して、SOI層109には、p+ 領域109cとn型領域(n- 領域109aおよびn+ 領域109b)とからなるパワーダイオードが形成されている。裏面酸化膜を除去した場合には、アースに短絡された裏面電極層5が、n型シリコン基板1に接することから、アース電位は埋込酸化膜7の直下まで導入される。これにより、上述したRESURF効果を誘引してポテンシャル97aをn- 領域109a全体に伸長させることができる。したがって、パワーダイオードは高耐圧を保持することができる。
【0035】
一方、図29を参照して、裏面酸化膜3が残存されている場合には、裏面電極層5は裏面酸化膜3に接して形成されることになる。このため、n型シリコン基板1は裏面電極層5のアース電位とは無関係にフローティング状態となり、RESURF効果を誘引することができない。したがって、ポテンシャル97bはn- 領域109aに十分伸長されることなく、電界集中領域Rでアバランシェが生じ、低耐圧しか保持することができなくなる。
【0036】
それゆえ本発明の目的は、ウエハの反りを防止できるとともに、高耐圧を保持することができるSOI構造の半導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0037】
また本発明の他の目的は、裏面電極の断線を防止でき、加工制御性の高い半導体装置の製造方法を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置であって、電極層と、第2の絶縁層とを備えている。電極層は、半導体基板の裏面側に形成され、半導体基板に電気的に接続されている。第2の絶縁層は、半導体基板と電極層との間に選択的に形成されている。半導体基板と第1の絶縁層と半導体層とがSOI基板を構成している。
【0039】
本発明の半導体装置では、半導体基板の裏面に選択的に第2の絶縁層が形成されているため、半導体基板表面の第1の絶縁層による応力とこの第2の絶縁層との応力とがバランスし、ウエハに反りが生じることは防止される。
【0040】
また、第2の絶縁層を選択的に設けることとしたため、電極層と半導体基板の裏面との接続が可能となる。このように電極層と半導体基板との電気的接続が可能となるため、電極層の電位を第1の絶縁層直下の半導体基板に導入することができる。したがって、半導体層に形成された素子の高耐圧を保持することができる。
【0041】
上記局面において好ましくは、第2の絶縁層は裏面に接して形成されており、かつ裏面の一部に達する孔を有している。電極層は孔を通じて半導体層と電気的に接続されている。
【0042】
上記局面において好ましくは、第2の絶縁層は、LOCOS法により形成されるフィールド酸化膜である。
【0043】
上記局面において好ましくは、半導体基板は素子形成領域と、その素子形成領域の周囲を取囲むダイシングライン領域とを有している。電極層が半導体基板に接続される領域は、素子形成領域とダイシングライン領域とにまたがるように配置されている。
【0044】
これにより、チップをダイパッドにハンダで接続する場合に、ハンダと裏面電極との間にボイドが発生することは防止でき、十分なハンダ接着強度を得ることができる。
【0045】
上記局面において好ましくは、第2の絶縁層は半導体基板より融点の高い材料よりなっている。
【0046】
本発明の一の局面に従う半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0047】
まず半導体基板の表面に第1の絶縁層が、裏面に第2の絶縁層が各々形成される。この第2の絶縁層は半導体基板よりも融点の高い材料で形成される。そして半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して半導体層が形成される。そして半導体基板の裏面側の第2の絶縁層に、互いに異なる波長を有する第1および第2のレーザの一方を他方に追従させて走査することで、その走査部の第2の絶縁層を除去して半導体基板の裏面が露出される。そして露出した半導体基板の裏面において半導体基板と電気的に接続されるように電極層が形成される。
【0048】
本発明の一の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、走査時に先行するレーザにより半導体基板の融点以下に半導体基板を加熱することができる。そして、追従するレーザにより半導体基板の加熱温度より低い温度に第2の絶縁層を加熱することもできる。このように各部を加熱すれば、追従するレーザにより第2の絶縁層に与えられた熱は、半導体基板側へ拡散せず、第2の絶縁層の加熱・蒸発に効率よく消費される。このため、熱効率良く第2の絶縁層を部分的に蒸発させて除去することができる。
【0049】
また、先行するレーザにより、その融点以下に半導体基板を加熱するため、半導体基板が溶融・再凝固することにより断裂することは最小限に抑えることができる。このため、第2の絶縁層除去時に半導体基板までが必要以上に除去されて、除去部の溝が深くなることが防止できる。したがって、この溝内を覆うように形成される電極層が溝内壁底部において断線することは防止される。
【0050】
また、レーザを用いて走査することで第2の絶縁層を部分的に除去することができるため、加工制御性が高い。
【0051】
上記局面において好ましくは、第1および第2のレーザが走査した直後に、その走査部にエアジェットの吹き付けを行なって第2の絶縁層が選択的に除去される。
【0052】
エアジェットの吹き付けにより、急激に冷却することで、高温に加熱された第2の絶縁層と半導体基板とを微細な粒界状に変形させてしまうと同時に、その風圧でこの粒界物を除去することができる。このため、追従するレーザで第2の絶縁層を蒸発させる温度にまで第2の絶縁層を加熱する必要はない。よって、比較的低出力のレーザで効率的に加工処理を行なうことができる。
【0053】
上記局面において好ましくは、第1および第2のレーザの走査は交流電場の環境下にて行なわれる。
【0054】
この交流電場により、レーザによる加熱領域中の溶融分子の一部が分極・イオン化して、電場による電気エネルギも同時に与えられることから、第2の絶縁層の蒸発・除去効果が促進される。
【0055】
上記局面にて好ましくは、第1および第2のレーザの走査は水素を含む雰囲気内で行なわれる。
【0056】
これにより、加熱されて高温となった第2の絶縁層と水素との間で還元反応が進行し、第2の絶縁層の除去効果が促進される。
【0057】
本発明の他の局面に従う半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0058】
まず半導体基板の裏面にマスク層が選択的に形成される。半導体基板に熱酸化処理を施すことで半導体基板の表面全面に第1の絶縁層を形成し、半導体基板の裏面のマスク層が形成されていない領域に選択的に第2の絶縁層が形成される。そして半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して半導体層が形成される。そして第2の絶縁層が形成されていない半導体基板の裏面において半導体基板と電気的に接続するように電極層が形成される。
【0059】
本発明の他の局面に従う半導体装置の製造方法では、半導体基板の裏面に形成した第2の絶縁層を除去する工程がないため、この絶縁層除去によるウエハの反りの発生はない。
【0060】
本発明のさらに他の局面に従う半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0061】
まず半導体基板の表面に第1の絶縁層が、裏面に第2の絶縁層が各々形成される。そして半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して半導体層が形成される。そして半導体基板の裏面側の第2の絶縁層を、レーザを用いて加熱することで選択的に除去して半導体基板の裏面の一部が露出される。この第2の絶縁層は、半導体基板よりも、融点の低い材料および熱伝導率の高い材料の少なくともいずれかよりなっている。
【0062】
第2の絶縁層が半導体基板よりも、融点の低い材料および熱伝導率の高い材料の少なくともいずれかよりなっているため、単一のレーザ光で第2の絶縁層を照射した場合でも、第2の絶縁層に与えられる熱は半導体基板側へは拡散せず、第2の絶縁層の加熱・蒸発に効率よく消費される。このため、熱効率よく第2の絶縁層を部分的に蒸発させて除去することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
【0064】
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、たとえばシリコンよりなるn- 半導体基板1の表面上には、たとえばシリコン酸化膜(SiO2 )よりなる埋込絶縁層7を介在してSOI層9が形成されている。このSOI層9には、図19で説明したようにn−chIGBTやCMOSトランジスタが形成されている。
【0065】
またn- 半導体基板1の裏面には、たとえばシリコン酸化膜よりなる裏面絶縁層3が形成されている。この裏面絶縁層3には選択的に孔3aが形成されており、この孔3aからn- 半導体基板1の裏面の一部が露出している。露出したn- 半導体基板1の裏面に接し、かつ裏面絶縁層3上を覆うように裏面電極層5が形成されている。この裏面電極層5は、たとえば半導体基板1の裏面に接する側から多結晶シリコン層(またはアモルファスシリコン層)とチタンシリサイド層とNi−Au層との積層構造により形成されている。
【0066】
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法を、n- 半導体基板1の材質がシリコンよりなり、埋込絶縁層7の材質が酸化シリコンよりなる場合について説明する。
【0067】
図2は、本発明の実施の形態1における半導体装置のデバイスプロセス後の工程を示すフロー図である。また図3は、図2の裏面酸化膜除去の工程を示す概略断面図である。
【0068】
主に図2を参照して、まず本実施の形態の製造方法では、図20〜22に示す従来の工程を経ることで、SOI基板が形成されるとともに、SOI層にデバイスが形成される(ステップ61)。この後、図22における裏面酸化膜3が部分的に除去される(ステップ63)。
【0069】
主に図3を参照して、この裏面酸化膜部分除去は、2つの互いに異なる波長を有する熱線レーザを用いることで行なわれる。まず第1のレーザ源71から、裏面酸化膜3に対して比較的低い反射率を有する波長の第1の熱線レーザ71aが裏面酸化膜3の除去したい部分に沿ってスキャン(走査)される。この第1の熱線レーザ71aは主にシリコン基板1を加熱することを目的として照射される。これにより加熱されるシリコン基板1の加熱領域1aは、なるべく溶融しないように制御される。つまり、シリコン基板1の加熱領域1aは、その融点以下の温度に加熱される。
【0070】
そして第2のレーザ源73から、裏面酸化膜3に対して比較的高い反射率を有する波長の第2の熱線レーザ73aが、第1の熱線レーザ71aに追従するように照射される。この第2の熱線レーザ73aは主に裏面酸化膜3を加熱溶融することを目的として照射される。この第2の熱線レーザ73aで加熱される裏面酸化膜3の加熱領域3dの加熱温度はシリコン基板1の加熱領域1aの加熱温度より低くなるように設定される。
【0071】
このように第2の熱線レーザ73aによって加熱されることで、裏面酸化膜3はその表面から溶融・蒸発して除去される。この際、裏面酸化膜3の加熱領域3dの加熱温度はシリコン基板1の加熱領域1aの加熱温度よりも低いため、裏面酸化膜3の加熱領域3dに与えられた熱がシリコン基板1の加熱領域1a側へ拡散せず、裏面酸化膜3の溶融・蒸発に効率よく消費される。
【0072】
主に図2を参照して、このように裏面酸化膜3を部分的に除去することで、シリコン基板1の裏面の一部を露出させる。そしてこの露出したシリコン基板1の裏面に接しかつ裏面酸化膜3を覆うように裏面電極層5が形成される(ステップ65)。この後、従来例と同様、インライン評価がされ(ステップ67)、その後ダイシング工程(ステップ69)とアセンブリ工程(ステップ71)を経て図1に示す半導体装置が完成する。
【0073】
次に、図3において用いられる第1および第2の熱線レーザ71a、73aの具体的な波長について説明する。
【0074】
まず第1のレーザ71aは、図3に示すように裏面酸化膜3を透過してシリコン基板1を加熱する必要から、裏面酸化膜3に対して反射率の比較的小さい波長であることが必要である。一方、第2のレーザ73aは、裏面酸化膜3を加熱する必要から、裏面酸化膜3に対して反射率の高い波長を有することが必要である。ここで、図4に、シリコン酸化膜にレーザを照射したときの屈折率実部nと屈折率虚部kとのレーザ波長依存性を示す。
【0075】
図4を参照して、図中実線は屈折率実部nの値を示し、図中破線は屈折率虚部kの値を示している。シリコン酸化膜の反射率rref は、この屈折率実部nと屈折率虚部kとにより以下のように表わされる。
【0076】
【数1】
【0077】
上式より屈折率実部nと屈折率虚部kとが近い値をとる場合に、シリコン酸化膜の反射率rref は増加する。
【0078】
このことを踏まえて図4を見ると、0.1μm前後と10μm前後の波長の2箇所で反射率rref の増加する領域が存在することが認められる。ただし、シリコン酸化膜の溶融に十分なパワーを得るには、0.1μm前後の波長を用いることが望ましい。
【0079】
以上より、第1の熱線レーザ71aの波長は0.5μm以上2.0μm以下であり、第2の熱線レーザ73aの波長は0.06μm以上0.1μm以下であることが望ましい。
【0080】
なお、第1および第2の熱線レーザ71a、73aは、ともに細束ビーム状に整形され、たとえば平均出力20W、ピーク出力400W、パルス幅150μs、スキャン速度65.7mm/s、焦点位置+5mmの条件で空気中にて照射される。なお、この条件は、これに限定されるものではなく、各条件下において適宜選択されるものである。
【0081】
本実施の形態の半導体装置は、図1に示すように半導体基板1の表面および裏面に各々絶縁層7および3が形成されているため、絶縁層3、7によって半導体基板1にかかる応力はバランスがとれ、ゆえにウエハに反りが生じることが防止される。
【0082】
また、裏面絶縁層3を部分的に除去して孔3aを設けることで、裏面電極層5を半導体基板1に電気的に接続させることが可能となる。このため、裏面電極層5の電位(たとえばアース電位)を埋込絶縁層7の直下の半導体基板1に導入することができる。したがって、SOI層9に形成された素子(たとえばn−chIGBT)の高耐圧を保持することができる。
【0083】
また本実施の形態の半導体装置の製造方法は、熱効率よく裏面の絶縁層を部分的に除去できるとともに、裏面電極層5の断線を防止でき、かつ加工制御性が高い。以下、そのことについて他の方法と比較して詳細に説明する。
【0084】
まず裏面絶縁層を部分的に除去する方法として、エッチングによる化学的処理法と、熱線レーザを用いた物理的処理方法とがある。
【0085】
化学的処理方法によれば、図5に示すように通常の写真製版技術により形成されたレジストパターン57をマスクとして裏面絶縁層3に等方性エッチングが施される。しかし、等方性エッチングを行なうと、図6に示すように絶縁層3に形成される孔3aはレジストパターン57の下側にまで回り込んでしまう。レジストパターン57の厚みがせいぜい1μmであるため、裏面絶縁層3の厚みが3μm以上の場合には、容易にレジスト変形57bやレジスト剥がれ57cなどが発生し、十分な加工制御性が得られない。
【0086】
一方、異方性エッチングにより裏面絶縁層3に孔を形成することも考えられるが、レジストパターン57の厚みがせいぜい1μmであるため、裏面絶縁層3の厚みが厚い場合には、エッチング時にレジストパターン57が完全に失われてしまう恐れがある。
【0087】
また、熱線レーザを用いた物理的処理方法としては、たとえば米国特許5,178,725号に開示されている方法をSOI基板の製造方法に適用した以下の方法が考えられる。
【0088】
図7〜図9は、熱線レーザによる物理的処理方法によって絶縁層を部分的に除去する工程を示す概略断面図である。まず図7を参照して、単一のレーザ源から裏面酸化膜3に熱線レーザ91が照射される。これにより、裏面酸化膜3は加熱されるが、この加熱領域3dから熱がシリコン基板1側へ拡散し、シリコン基板1にも加熱領域1aが生じる。
【0089】
図8を参照して、このレーザ照射により、裏面酸化膜3は、溶融・蒸発する表面領域3aと加熱はするが溶融・蒸発に至らない内部領域3dとに分かれる。ここでシリコン基板1の材質であるシリコンは、裏面酸化膜3の材質である酸化シリコンよりも融点が低い。このため、裏面酸化膜3を溶融・蒸発させる熱を加える場合、容易にシリコン基板1の加熱領域1aが溶融する。この加熱領域1aの溶融部は、その周囲を取囲まれているため移動することができず、またシリコンの熱伝導率が酸化シリコンのそれと比較して格段に高いことも手伝って、熱はシリコン基板1内に拡散する方向で働き、その溶融部は徐々に拡大しながら温度を低下する。
【0090】
図9を参照して、この熱拡散による温度低下で溶融部は再凝固する。これら一連の膨張・収縮過程を経る中で、酸化シリコンとシリコンとの熱膨張係数の違いが起因となるストレス応力によって、溶融部の再凝縮領域1aを境に断裂溝2が形成される。この後、断裂部が除去されて処理が終了する。
【0091】
このように熱線レーザ91をスキャン制御することにより任意のパターンをとることが可能なため、化学的処理方法と比較して写真製版工程が不要となるメリットがある。また、レーザパワー、フォーカス、スキャン速度およびレーザ周波数の組合せを選ぶことにより、種々の膜厚、材質の層についても適用範囲を広げることができる。
【0092】
しかし、単一の熱線レーザ91で裏面酸化膜3を除去しようとした場合、その下に位置する半導体基板1までもが断裂溝2の形成によって大幅に除去されてしまう。これにより、断裂溝2の深さD(図9)が非常に深くなりアスペクト比が高くなるため、この後に形成される裏面電極層5は、断裂溝2の内壁底部において断線などを生じる恐れがある。
【0093】
これに対して本実施の形態の製造方法では、互いに波長の異なる2つのレーザを用いている。このため、図3に示すように第1の熱線レーザ71aをシリコン基板1の加熱用に、第2の熱線レーザ73aを裏面酸化膜3の加熱用に各々用いることができ、シリコン基板1と裏面酸化膜3との温度を別々に制御することができる。よって、シリコン基板1の加熱温度をシリコンの融点以下の温度にし、裏面酸化膜3の加熱温度をシリコン基板1の加熱温度より低く制御することができる。
【0094】
これにより、裏面酸化膜3の加熱領域3dの熱が、半導体基板1側へ拡散することは防止され、この加熱領域3dの熱は効率よく裏面酸化膜3の加熱・蒸発に消費される。したがって、熱効率よく、裏面酸化膜3を部分的に蒸発させて除去することができる。
【0095】
また、シリコン基板1の加熱領域1aは、シリコン基板1が溶融しない温度に加熱されるため、シリコン基板1が溶融し、再凝固することによって断裂することは最小限に抑えられる。このため、裏面酸化膜3の除去時に、シリコン基板1の断裂による溝が深くなることは防止できる。したがって、この溝内壁を覆うように形成される裏面電極層5が溝内壁底部において断線することは防止される。
【0096】
また、レーザを用いて走査することで裏面酸化膜3を部分的に除去することができるため、エッチングなどの化学処理方法に比べて加工制御性が高い。
【0097】
実施の形態2
図10は、本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。図10を参照して、本実施の形態の製造方法は、裏面の絶縁層3を部分的に除去する際に、実施の形態1と同様、2つの互いに異なる波長を有する熱線レーザ71a、73aを用いるとともに、細束エアジェット75を用いることを特徴とする。つまり、実施の形態1で説明したように第1および第2の熱線レーザ71a、73aで裏面絶縁層3と半導体基板1とを加熱した後、この熱線レーザ71a、73aを追従するように細束エアジェット75をスキャンさせながら移動させる。
【0098】
これにより、熱線レーザ71a、73aによって加熱された微小面積上に強力な噴射速度で空気を送り込むことができる。それにより高温に加熱された裏面絶縁層3および半導体基板1を急激に冷却させて微細な粒界状に変形させると同時に、その風圧でそれらの粒界物2を除去することができる。
【0099】
それゆえ、熱線レーザ71a、73aには、必ずしも裏面絶縁層3および半導体基板1を蒸発させる熱エネルギを与える必要はなく、比較的低出力で効果的な加工処理を行なうことが可能となる。
【0100】
実施の形態3
図11は、本発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。図11を参照して、本実施の形態の製造方法は、裏面絶縁層3を部分的に除去する際に、ウエハを交流電場の環境下に置くことを特徴とする。具体的には、実施の形態1で説明したように第1および第2の熱線レーザ71a、73aで加熱する際に、RF電源77cに接続された1対のRF電極77a、77bの対向した面内にウエハが設置される。この1対のRF電極77a、77bの間の空間は、減圧もしくは真空の環境下にされる。
【0101】
実施の形態1で説明した熱線レーザ71a、73aによる加工が開始される際に、RF電源77cを稼働させるとウエハ表面に交替電場が感じられるようになる。これにより、裏面絶縁層3の加熱領域3d中の溶融分子の一部が分極・イオン化し、また電場による電気エネルギも同時に与えられることから、裏面絶縁層3の蒸発・除去効果が促進される。
【0102】
なお、与える電界強度の大きさについては、その大きさにほぼ比例する形で蒸発・除去効果の促進が期待されるが、ウエハ表面側に形成されたデバイス(特に絶縁ゲート型MOSトランジスタ)が静電破壊を起こさないよう、ゲート電極層とソース領域(またはエミッタ領域)との間をショートした状態で、1×105 V/cm以下の電界強度を印加することが望ましい。
【0103】
実施の形態4
図12は、本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。図12を参照して、本実施の形態の製造方法は、第1および第2の熱線レーザ71a、73aによる裏面絶縁層3の部分的除去を高圧水素(H2 )雰囲気中で行なうことを特徴とする。
【0104】
これにより、実施の形態1で説明した第1および第2の熱線レーザ71a、73aによる加工が開始される際、高温となった裏面絶縁層3と水素(H2 )との間で以下の還元反応が進行する。
【0105】
SiO2 +2H2 →Si+2H2 O
この還元反応により生じたH2 Oは直ちに蒸散するとともに、SiもSiO2 に比較してその蒸発温度が低いことから、除去効果が全体的に促進されることになる。
なお、本実施の形態では、水素雰囲気中としたが、爆発などの危険がなく、かつSiO2 を分解できるものであれば、水素以外の雰囲気を用いることも可能である。
【0106】
実施の形態5
図13〜図16は、本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図13を参照して、シリコン基板1の裏面に、写真製版技術およびエッチング技術により所望の形状を有するシリコン窒化膜パターン4が形成される。
【0107】
図14を参照して、シリコン窒化膜パターン4を形成した状態で、高圧酸化または高温酸化によってシリコン基板1の表面および裏面の各々にシリコン酸化膜3、7が形成される。このとき、シリコン窒化膜パターン4が形成されたシリコン基板1の裏面では、シリコン酸化膜3はLOCOS(Local Oxidation of Silicon)形状となる。
【0108】
このシリコン酸化膜3、7形成時には、シリコン酸化膜3の端部がシリコン窒化膜パターン4とシリコン基板1との間に侵入してくるが、シリコン窒化膜パターン4の中央部まで侵入しないようシリコン窒化膜パターン4に十分な幅をもたせる必要がある。
【0109】
図15を参照して、従来例で説明したように張り合わせ法によってSOI層9がシリコン酸化膜7上に形成される。また裏面全面には、デバイスプロセスでの保護を目的として多結晶シリコン層6が形成される。デバイスプロセスを経た後、多結晶シリコン層6とシリコン窒化膜パターン4とが、順次エッチング除去される。
【0110】
図16を参照して、これにより、シリコン基板1の裏面においてシリコン酸化膜3の表面およびシリコン基板1の裏面の一部とが露出する。この露出したシリコン基板1の裏面に接し、かつシリコン酸化膜3を覆うように裏面電極層5が形成される。
【0111】
このようにシリコン基板1の裏面に選択的にシリコン酸化膜3を形成することで裏面電極層5をシリコン基板1に電気的に接続することができ、シリコン基板1にアース電位を与えることが可能となる。これにより、実施の形態1で説明したのと同様、シリコン基板1の埋込絶縁層7の直下までアース電位が達することにより、SOI層9に形成されたパワーデバイスの高耐圧を保持するに必要なRESURF効果を発現させることができる。
【0112】
なお、本実施の形態の製造方法によれば、デバイスプロセス後に、裏面絶縁層3を部分的にエッチング除去する工程がないため、部分的除去による界面応力不均衡で新たなウエハ変位が生じることはない。
【0113】
なお、シリコン窒化膜パターン4はダイサイズごとに、数十〜数百μmの長さ・幅で1〜数個程度形成されるのでその面積割合は非常に低く、張り合わせに不都合を及ぼすものではない。
【0114】
実施の形態6
本実施の形態は、上述した実施の形態1〜5によって得られた裏面絶縁層除去領域の平面レイアウトに関する。
【0115】
図17(a)は、本発明の実施の形態6における半導体装置での裏面絶縁層除去領域の平面レイアウトを概略的に示す平面図である。また図17(b)、(c)は、図17(a)のA−A′線とB−B′線とに沿う概略断面図である。
【0116】
図17(a)を参照して、ウエハは、素子が形成されたチップとなるべき領域93aと、その領域を取囲みダイシング時に切断されるダイシングライン93b(点線)とを有している。ここで、裏面絶縁層3に設けられる孔3aは、チップとなるべき領域93aを規定する四方のダイシングライン93bのいずれか1本とのみ交差することが望ましい。その理由を以下に説明する。
【0117】
主に図17(b)を参照して、裏面絶縁層3には孔3aが設けられているため、裏面全面を覆う電極層5には孔3aの領域上にくぼみが生じる。この孔3aがダイシングライン93bと交差するように設けられている場合、ダイシングで分割された後には、チップの端面にこの孔3aによるくぼみが面することになる。
【0118】
このため、このチップをハンダ81でダイパッド83に取付けるダイボンド工程時には、ハンダ81のくぼみへの充填と馴染みの方向は図中矢印の方向に沿ってチップ外周方向となる。よって、くぼみにはハンダ81が十分に埋込まれ、ボイドの発生は防止され、十分なハンダ接着強度が得られる。
【0119】
一方、図17(c)を参照して、孔3aがダイシングライン93bと交差しない場合、ダイボンド工程時にこの孔3aによるくぼみにおいては、ハンダ81に対してお碗を伏せる要領でウエハをダイパッド83に取付けることになる。このため、くぼみ内にハンダ81が十分に埋込まれず、ボイド85の発生する可能性が高くなる。よって、チップとダイパッドとの接着強度が低下するとともに、動作時のデバイス温度変化および周囲の環境温度変化によって膨張収縮時の応力による劣化割れを起こしやすく、信頼性を低下させる要因となってしまう。
【0120】
以上より、裏面絶縁層3に設けられる孔3aは、ダイシングラインと交差するように設けられることが望ましい。
【0121】
なお、裏面絶縁層3の孔3aのパターンが複数のダイシングライン93bを跨ぐほど、また長く形成されるほど、半導体基板1と裏面絶縁層3との界面応力がこの孔3aのパターンに沿って開放されてしまう。これにより、ウエハ変位量が大きくなる可能性があるため、この孔3aはダイシングラインを跨ぐとともに極力小さく形成される必要がある。
【0122】
なお、実施の形態1〜6では、半導体基板1と裏面絶縁層3との材質について主にシリコンと酸化シリコンとについて説明したが、これに限定されるものではなく、半導体基板1の材質が、裏面絶縁層3より低い融点を有するものであればよい。
【0123】
また、実施の形態1において図7〜図9を用いて説明した単一のレーザ光を用いて裏面酸化膜を除去する方法では、裏面絶縁層がシリコン酸化膜で、半導体基板がシリコンの場合、つまり裏面絶縁層が半導体基板よりも融点が高く、熱伝導率が低い材料よりなっている場合について説明した。しかし、この方法は裏面絶縁層に半導体基板1よりも融点が低く、または熱伝導率の高い材料よりなる場合に適用されてもよい。この場合、レーザ光によって裏面絶縁層に与えられる熱は半導体基板側へは拡散せず、裏面絶縁層の加熱・蒸発に効率よく消費されるため、熱効率よく裏面絶縁層を選択的に蒸発させて除去することができる。
【0124】
また、実施の形態1の図3で示す製造方法は、裏面絶縁層3が半導体基板1よりも低い融点を有する材料、または熱伝導率の高い材料よりなっている場合に適用されてもよい。
【0125】
また第1および第2の熱線レーザ71a、73aは、実施の形態1〜4で説明した波長のものに限られず、第1の熱線レーザ71aが、第2の熱線レーザ73aよりも裏面絶縁層3に対して反射率の低い波長であればよい。
【0126】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0127】
【発明の効果】
本発明の半導体装置では、半導体基板の裏面に選択的に第2の絶縁層が形成されているため、半導体基板表面の第1の絶縁層による応力とこの第2の絶縁層との応力とがバランスし、ウエハに反りが生じることが防止される。
【0128】
また、第2の絶縁層を選択的に設けることとしたため、電極層と半導体基板の裏面との接続が可能となる。このように電極層と半導体基板との電気的接続が可能となるため、電極層の電位を第1の絶縁層直下の半導体基板に導入することができる。したがって、半導体層に形成された素子の高耐圧を保持することができる。
【0129】
また上記局面において好ましくは、電極層と半導体基板との接続領域がダイシングライン領域を跨ぐよう配置されているため、チップをダイパッドにハンダで接続する場合に、ハンダと電極層との間にボイドが発生することを防止でき、十分なハンダ接着強度を得ることができる。
【0130】
本発明の一の局面に従う半導体装置の製造方法では、走査時に先行するレーザにより半導体基板の融点以下に半導体基板を加熱することができる。そして、追従するレーザにより、半導体基板の加熱温度より低い温度で第2の絶縁層を加熱することもできる。このように各部を加熱すれば、追従するレーザにより第2の絶縁層に与えられた熱は半導体基板側へ拡散し難く、第2の絶縁層の加熱・蒸発に効率よく消費される。このため、熱効率よく第2の絶縁層を部分的に蒸発させて除去することができる。
【0131】
また、先行するレーザによりその融点以下に半導体基板を加熱するため、半導体基板が溶融・再凝固することにより断裂することは最小限に抑えることができる。このため、第2の絶縁層除去時に半導体基板までが必要以上に除去されて、除去部の溝が深くなることが防止できる。したがって、この溝内を覆うように形成される電極層が溝内壁底部において断線することは防止される。
【0132】
また、レーザを用いて走査することで第2の絶縁層を部分的に除去することができるため、加工制御性が高い。
【0133】
上記局面において好ましくは第1および第2のレーザが走査した直後にエアジェットの吹き付けが行なわれる。このエアジェットの吹き付けにより急激に冷却することで、高温に加熱された第2の絶縁層と半導体基板とを微細な粒界状に変形させてしまうと同時に、その風圧でその粒界物を除去することができる。このため、追従するレーザで第2の絶縁層を蒸発させる温度にまで第2の絶縁層を加熱する必要はない。よって、比較的低出力のレーザで効果的に加工処理を行なうことができる。
【0134】
上記局面において好ましくは第1および第2のレーザの走査は交流電場の環境下にて行なわれる。この交流電場により、レーザによる加熱領域中の溶融分子の一部が分極・イオン化して、電場による電気エネルギも同時に与えられることから、第2の絶縁層の蒸発・除去効果が促進される。
【0135】
上記局面にて好ましくは第1および第2のレーザの走査は水素を含む雰囲気内で行なわれる。これにより、加熱されて高温となった第2の絶縁層と水素との間で還元反応が進行し、第2の絶縁層の除去効果が促進される。
【0136】
本発明の他の局面に従う半導体装置の製造方法では、裏面絶縁層を除去する工程がないため、この絶縁層除去によるウエハの新たな反りの発生がない。
【0137】
本発明のさらに他の局面に従う半導体装置の製造方法では、第2の絶縁層が半導体基板よりも融点の低い材料および熱伝導率の高い材料の少なくともいずれかよりなっているため、単一のレーザ光で第2の絶縁層を照射した場合でも、第2の絶縁層に与えられる熱は半導体基板側へは拡散せず、第2の絶縁層の加熱・蒸発に効率よく消費される。このため、熱効率よく第2の絶縁層を選択的に蒸発させて除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法のデバイスプロセス後の工程を示すフロー図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
【図4】 シリコン酸化膜にレーザを照射したときの屈折率実部nと屈折率虚部kとのレーザ波長依存性を示すグラフである。
【図5】 裏面絶縁層の部分的除去を化学処理で行なった場合の第1工程図である。
【図6】 裏面絶縁層の部分的除去を化学処理で行なった場合の第2工程図である。
【図7】 裏面絶縁層の部分的除去を単一のレーザ光を用いて行なった場合の第1工程図である。
【図8】 裏面絶縁層の部分的除去を単一のレーザ光を用いて行なった場合の第2工程図である。
【図9】 裏面絶縁層の部分的除去を単一のレーザ光を用いて行なった場合の第3工程図である。
【図10】 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図17】 裏面電極層と半導体基板との接続部の平面レイアウトを示す図である。
【図18】 従来技術に係るパワーICのブロックダイヤグラム図である。
【図19】 従来の半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図20】 従来の半導体装置の第1の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図21】 従来の半導体装置の第1の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図22】 従来の半導体装置の第1の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図23】 従来の半導体装置の第2の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図24】 従来の半導体装置の第2の製造方法の第2の工程を示す概略断面図である。
【図25】 従来技術に係るSOI基板についての埋込酸化膜厚とウエハ変位量との関係を示すグラフである。
【図26】 従来の製造方法では、ウエハに反りが生じることを説明するための概略断面図である。
【図27】 従来の半導体装置のデバイスプロセス後の工程を示すフロー図である。
【図28】 従来技術に関し裏面絶縁層の有無がRESURF効果に与える影響を説明するための概略断面図である。
【図29】 従来技術に関し裏面絶縁層の有無がRESURF効果に与える影響を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、3 裏面酸化膜、5 裏面電極、7 埋込酸化膜、9 SOI層。
Claims (11)
- 半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置であって、
前記半導体基板の裏面側に形成され、前記半導体基板に電気的に接続された電極層と、
前記半導体基板と前記電極層との間に選択的に形成された第2の絶縁層とを備え、
前記半導体基板と前記第1の絶縁層と前記半導体層とがSOI基板を構成している、半導体装置。 - 前記第2の絶縁層は前記裏面に接して形成されており、かつ前記裏面の一部に達する孔を有しており、
前記電極層は前記孔を通じて前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第2の絶縁層は、LOCOS法により形成されるフィールド酸化膜である、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記半導体基板は素子形成領域と、その素子形成領域の周囲を取囲むダイシングライン領域とを有し、
前記電極層が前記半導体基板に接続される領域は前記素子形成領域と前記ダイシングライン領域とにまたがるように配置されている、請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第2の絶縁層は前記半導体基板より融点の高い材料よりなる、請求項1に記載の半導体装置。
- 半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板の表面に前記第1の絶縁層を、裏面に第2の絶縁層を各々形成する工程を備え、
前記第2の絶縁層は、前記半導体基板よりも融点の高い材料より形成されており、さらに、
前記半導体基板の表面側に前記第1の絶縁層を介在して前記半導体層を形成する工程と、
前記半導体基板の裏面側の前記第2の絶縁層に、互いに異なる波長を有する第1および第2のレーザの一方を他方に追従させて走査することで、その走査部の前記第2の絶縁層を除去して前記半導体基板の裏面を露出させる工程と、
前記露出した前記半導体基板の裏面において前記半導体基板と電気的に接続されるように電極層を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。 - 前記第1および第2のレーザが走査した直後に、その走査部にエアジェットの吹き付けを行なって前記第2の絶縁層を選択的に除去する、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1および第2のレーザの走査は、交流電場の環境下にて行なわれる、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1および第2のレーザの走査は、水素を含む雰囲気内で行なわれる、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板の裏面にマスク層を選択的に形成する工程と、
前記半導体基板に熱酸化処理を施すことで前記半導体基板の表面全面に前記第1の絶縁層を形成し、前記半導体基板の裏面の前記マスク層が形成されていない領域に選択的に第2の絶縁層を形成する工程と、
前記半導体基板の表面側に前記第1の絶縁層を介在して前記半導体層を形成する工程と、
前記第2の絶縁層が形成されていない前記半導体基板の裏面において前記半導体基板と電気的に接続するように電極層を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。 - 半導体基板の表面側に第1の絶縁層を介在して形成された半導体層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板の表面に前記第1の絶縁層を、裏面に第2の絶縁層を各々形成する工程と、
前記半導体基板の表面側に前記第1の絶縁層を介在して前記半導体層を形成する工程と、
前記半導体基板の裏面側の前記第2の絶縁層を、レーザを用いて加熱することで選択的に除去して前記半導体基板の裏面を部分的に露出させる工程とを備え、前記第2の絶縁層は、前記半導体基板よりも融点の低い材料および熱伝導率の高い材料の少なくともいずれかよりなっている、半導体装置の製造方法。
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