JP3672422B2 - 表示制御方法 - Google Patents

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JP3672422B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクロ−ル操作により表示画面より大きな表示対象を表示でき、かつ複数の表示画面が互いに重なり合うことを許して表示する表示制御方法に関し、特に、表示対象が、周期的に配置された矩形領域内に収まる図形群あるいは文字群から構成されている場合の表示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコンやワークステーションでは、ウインドウを自由に作成して、表示対象をそのウインドウを通して見るのが通例である。表示対象がウインドウ内の画像や文字を表示できる領域の大きさより大きい場合は、スクロールして表示することができる。ウインドウの内容をスクロールした場合、あるいは1つのウインドウの一部あるいは全部の上を覆っていた別のウインドウが消去されて、覆われていたウインドウの一部あるいは全部が表に現れた場合には、プログラム内でそのウインドウの表示を更新しなければならない。
【0003】
ここで、1つのウインドウの内部の画像や文字を表示できる領域は、単に表示画面と記述される。また、スクロールにより、表示画面の内容が移動した後の空きの部分、あるいは、表示画面の一部または全部の上にかぶさっていた他のウインドウが消去されて新たに現れたそれまで隠れていた表示画面部分は、要更新画面領域と記述される。また、表示対象のうち表示画面に表示されるべき部分は、表示対象の現表示範囲と記述され、表示対象のうち要更新画面領域に表示されるべき部分は表示対象の表示更新範囲と記述される。表示画面の一部または全部の上に他のウインドウがかぶさって場合は、表示対象の現表示範囲のうち表示更新範囲以外の部分が表示画面に表示されている。
【0004】
近年、製品開発において数値シュミレーションが使われることが多くなってきている。数値シュミレーションでは、通常、計算対象を空間的および時間的に離散化して、数千から数百万の離散的な点における値を 、数千から数百万の時間ステップについて算出する。これらの出力は、膨大な数の数値の集合になるので、図やグラフにより可視化するのが通例である。
【0005】
数値シュミレーションで計算対象の時間変化を算出する場合、離散化した各時刻での値を次々に算出していく。そしてすべての時刻の計算が終わった後で、各時刻の計算結果を図示させる。あるいは、まず、最初の時刻の結果がでるとすぐにその結果を図示し、その後、各時刻での値が算出できるたびにその図を更新していく。後者の形で計算結果を図示する場合、最終時刻までの計算がなるべく早く終わるように、図示に要する時間をできるだけ少なくすることが望ましい。また、計算結果を横軸を時間にとった折れ線グラフにする場合、グラフの長さは表示画面の幅よりもはるかに長くなることが多い。この場合、常に最新時刻の結果を表示画面上に表示するには、グラフを更新する際に自動的にスクロールも行わせる必要がある。
【0006】
数値シュミレーションでは、計算機能力の向上により、3次元計算も増えてきている。温度計算を例にとると、3次元計算により物体内部の温度も算出されるが、物体内部を含むすべての点の温度を同時に図示することは、ほとんど行われていない。通常は、まず計算対象の3次元物体を表示し、ユーザーに断面を見たい位置を指示させて、そこでの断面図を1個作り、その断面図上にその断面の温度分布を表示させるのが普通である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記の表示を改良して、同時にすべての断面の温度分布図を並べて表示できるようにすると、便利であるが、このような場合、表示対象は、表示画面よりもはるかに広い面積を占めるのが一般的である。
ところで、表示画面よりも広い面積の図を高速に表示するためには、表示画面に表示内容を更新すべき領域が発生したときに、表示対象のうちのどの部分がその要更新画面領域に表示されるべき部分であるかを迅速に判別することが重要になる。しかし、従来の技術による表示方法においては、表示対象の表示更新範囲内にあるかどうかを判別して出力すべき図形を選び出すのに、たとえばifコマンド等の条件判断命令を使用する必要があったため、表示がなされるまでのリードタイムの短縮が困難であるという問題があった。
【0008】
本発明は、前記のような従来技術における問題点を解決するためなされたもので、表示対象を矩形の図形単位領域に分割し、表示対象の表示更新範囲内にある図形単位領域を簡単な計算式により選出し、その選出した図形単位領域のみを表示させることにより、表示の高速化を可能にする表示制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の請求項1に係る表示制御方法は、画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、前記表示対象を縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、その要更新画面領域の位置と大きさと、表示対象の位置と、表示対象を分割した前記矩形領域の大きさとから算出される値を、それら矩形領域の並びの周期で割って得られる値に基づいて、作図表示すべき矩形領域の番号の上限値と下限値を算出し、それらの範囲内の矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る表示制御方法は、画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、
前記表示対象を、横方向に周期ΔxでM個、縦方向に周期ΔyでN個並ぶ、横方向にis から始まる番号iと、縦方向にjs から始まる番号jを持ち、幅がUx で高さがUy の矩形領域に分割し、
かつ、前記表示対象の、表示画面内に現在表示されている範囲の左上角点を原点として表示対象の左上角点の位置を(x2 、y2 )、表示画面内の更新を要する画面領域の左上角点の位置を(x0 、y0 )、右下角点の位置を(x1 、y1 )とし、前記更新を要する画面領域を更新する際にあって、
x0 −Ux −x2 ≧0のとき、(x0 −Ux −x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ21として、il=Z21+1+is
x0 −Ux −x2 <0のとき、il=is
x1 −x2 >0のとき、(x1 −x2 −1)/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ22として、i2を、(Z22+1+is )と(M+is )のうち小さい方の値とし、
x1 −x2 ≦0のとき、i2=is
y0 −Uy −y2 ≧0のとき、(y0 −Uy −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ23として、jl=Z23+1+js
y0 −Uy −y2 <0のとき、jl=js
y1 −y2 >0のとき、(y1 −y2 −1)/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ24として、j2を、(Z24+1+js )と(N+js )のうち小さい方の値とし、
y1 −y2 ≦0のときは、j2=js
として、前記横方向にis から始まる番号iを持ち、縦方向にjs から始まる番号jを持つ矩形領域のうち、il≦i<i2、jl≦j<j2である矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る表示制御方法は、画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、
表示対象を、横方向に周期ΔxでM個、縦方向に周期ΔyでN個並ぶ、横方向にis から始まる番号iと、縦方向にjs から始まる番号jを持ち、幅がUx で高さがUy の分割領域に分割し、
かつ、表示対象の、表示画面内に現在表示されている範囲の左上角点を原点として表示対象の左上角点の位置を(x2 、y2 )、表示画面内の更新を要する画面領域の左上角点の位置を(x0 、y0 )、右下角点の位置を(x1 、y1 )とし、前記更新を要する画面領域を更新する際にあって、
(x0 −Ux −x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ31として
ilを、is と(Z31+is )のうち大きい方の値とし、
(x1−x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ32として
i2を、(Z32+1+is )と(M+is )のうち小さい方の値とし、
(y0 −Uy −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ33として
jlを、js と(Z33+js )のうちの大きい方の値とし、
(y1 −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ34として
j2を、(Z34+1+js )と(N+js )のうち小さい方の値とし、
前記矩形領域のうち、il≦i<i2、jl≦j<j2である矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に係る表示制御方法は、表示対象を2種類以上の矩形領域に分割し、それら矩形領域を、種類毎に縦方向および横方向に周期的に等しい大きさで並び番号付けし、
表示対象の現表示範囲の左上角点を原点としたときの表示対象の左上角点の位置を(x2 ,y2 )、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の位置を(x0 ,y0 )、右下角点の位置を(x1 ,y1 )とし、
第n種類の矩形領域の幅をUxn、高さをUyn、横方向の並びの周期をΔxn 、横方向の並びの数をMn 、縦方向の並びの周期をΔyn 、縦方向の並びの数をNn として、第n種類の矩形領域に横方向にisnから始まる番号i、縦方向にjsnから始まる番号jを付け、作図表示すべき第n種類の矩形領域の番号iの上限値i2n と下限値iln および番号jの上限値j2n と下限値jln を、
x0 −Uxn−x2 ≧0のとき、(x0 −Uxn−x2 )/Δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ41として、iln =Z41+1+isn
x0 −Ux n −x2 <0のとき、iln =is n
x1 −x2 >0のとき、(x1 −x2 −1)/Δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ42として、i2n を(z42+1+isn)と(Mn +isn)のうちの小さい方の値とし、
x1 −x2 ≦0のとき、i2n =isn
y0 −Uyn−y2 ≧0のとき、(y0 −Uyn−y2 )/Δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ43として、jln =Z43+1+jsn
y0 −Uy −y2 <0のとき、jln =jsn
y1 −y2 >0のとき、(y1 −y2 −1)/Δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ44として、j2n を(Z44+1+jsn)と(Nn +jsn)のうち小さい方の値とし、
y1 −y2 ≦0のとき、j2n =jsnとし、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、前記種類毎の上限値と下限値の範囲内の矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に係る表示制御方法は、請求項2記載の表示制御方法において(x1 −x2 −1)/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ51として、Z51+1=Mである場合に表示画面をスクロールすることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に係る表示制御方法は、表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら各矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を第n+1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割する表示対象の入れ子式の分割を行い、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、その要更新領域の位置と大きさと、表示対象の位置と、各段階の分割でできた矩形領域の大きさとから算出される値を、それら各段階の分割でできた矩形領域の並びの周期で割って得られる値に基づいて、作図表示すべき各段階の分割でできた矩形領域の番号の上限値と下限値を算出し、すべての段階でそれらの上限値と下限値の範囲内にある最終段階の分割でできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項7に係る表示制御方法は、表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら各矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n−1段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を、第n段階の分割により、横方向に周期δxnでKn 個、縦方向に周期δynでTn 個並ぶ幅がuxnで高さがuynの等しい大きさの、横方向にisnから始まる番号kn を持ち、縦方向にjsnから始まる番号tn を持つよう番号付けされた矩形領域に分割し、表示対象の現表示範囲の左上角点を原点にとり、第n−1段階の分割により得られた矩形領域内の表示対象の左上角点の座標値を(x4n,y4n)、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の座標値を(x0 ,y0 )、右下角点の座標値を(x1 ,y1 )として、
x0 −uxn−x4n≧0のとき、(x0 −uxn−x4n)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ71として、kln =Z71+1+isn
x0 −uxn−x4n<0のとき、kln =isn
x1 −x4n>0のとき、(x1 −x4n−1)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ72として、k2n を(z72+1+isn)と(Kn +isn)のうちの小さい値とし、
x1 −x4n≦0のとき、k2n =isn
y0 −uyn−y4n≧0のとき、(y0 −uyn−y4n)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ73として、tln =Z73+1+jsn
y0 −uyn−y4n<0のとき、tln =jsn
y1 −y4n>0のとき、(y1 −y4n−1)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ74として、t2n を(Z74+1+jsn)と(Tn +jsn)のうちの小さい値とし、
y1 −y4n≦0のとき、t2n =jsn
とし、表示画面内の要更新画面領域を更新する際に、各段階でkln ≦kn <k2n 、tln ≦tn <t2n である、最終段階の分割によりできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項8に係る表示制御方法は、表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら角矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n−1段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を、第n段階の分割により、横方向に周期δxnでKn 個、縦方向に周期δynでTn 個並ぶ幅がuxnで高さがuynの等しい大きさの、横方向に0から始まる番号kn を持ち縦方向に0から始まる番号をtn を持つよう番号付けされた矩形領域に分割し、第n−1段階の分割により得られた矩形領域内の表示対象の左上角点の座標値を(x4n,y4n)、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の座標値を(x0 ,y0 )、右下角点の座標値を(x1 ,y1 )と置き、
(x0 −uxn−x4 )/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ81として
kln をisnと(Z81+isn)のうち大きい方の値、
(x1 −x4n)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ82として
k2n を(Z82+1+isn)と(Kn +isn)のうち小さい方の値、
(y0 −uyn−y4 )/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ83として
tln をjsnと(Z83+jsn)のうちの大きい方の値、
(y1 −y4n)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ84として
t2n を(Z84+1+jsn)と(Tn +jsn)のうちの小さい方の値
とし、表示画面内の要更新画面領域を更新する際に、各段でkln ≦kn <k2n 、tln ≦tn <t2n である、最終段階の分割によりできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る表示制御方法の第一の実施の形態の説明図である。
図1のように、本実施形態では複数個の棒グラフを縦に並べてできた棒グラフ群を表示対象とする。なお図1には、表示画面Dも示してある。
まず、1つの図形単位領域ELが1つの棒とその項目名とを含むように表示対象ODを複数個の図形単位領域ELに分割する。これらの各図形単位領域ELは、それぞれ、1個の長方形と1本の横線と1文字の項目名とからなっている。
これらの図形単位領域ELすべての集合体を、各図形単位領域EL内の空白部分も含めて、以降、表示対象ODと記述される。
【0018】
図1に示してあるように図形単位領域ELの横方向の幅をUx、縦方向の幅をUy、図形単位領域ELの横方向の周期をΔx、縦方向の周期をΔy、表示画面Dの横方向の幅をCx、縦方向の幅をCyとする。ここでUx、Uy、Δx、Δy、Cx、Cyは、整数である。
スクロール幅は、次のように、図形単位領域ELの周期Δx、Δyをもとに決めるのが望ましい。ここで言うスクロール幅とは、1回のスクロール命令で表示対象ODが表示画面D上を移動する距離である。
【0019】
横方向のスクロール幅をΔSx、縦方向のスクロール幅をΔSyと記し、
ΔSx=αΔx (1)
とする。ここで、αは正数であり、Cx≦Uxのときでも隠れている部分を見ることができるように、
α≦Cx/Δx (2)
とする。
また、ΔSy=βΔy (3)
とする。ここで、βは正数であり、Cy≦Uyのときでも隠れている部分を見ることができるように、
β≦Cy/Δy (4)
とする。
【0020】
しかしながら、以上のようにしてスクロール幅を決めることにすると、表示画面Dの大きさが小さくなるたびにスクロール幅が上式を満たしているかどうか検証する必要があり、そのための余計な処理時間がかかる。表示画面Dが小さくなったために隠れている部分がスクロールしても見えなくなった場合は、表示画面Dを広げれば見えるようになるのであるから、スクロール幅は、表示画面Dの大きさに依らない値に固定しておいてもよい。
スクロールする範囲は、以下に述べるように、SM とSN とする。
【0021】
まず、無限大の大きさの仮想画面上に表示対象があるものと考える。次に、図2に示すように、この仮想画面上に表示対象の左上角点とを左上角点を一致させて表示画面を置く。そして、表示対象の左上角点を起点として、仮想画面をスクロール幅で区切る。図2の(0,0)の点がこの起点である。また、図2には、表示対象の大きさを、縦Ly、横Lxとして示してある。
表示対象の現表示範囲は、仮想画面上をスクロール幅を単位として移動するから、現表示範囲CAの左上角の座標位置は
X0 =mΔSx (5)
Y0 =nΔSy (6)
となる。ただし、mとnは0または正の整数である。
【0022】
したがって、スクロールできる限度をi方向に最大SM 回、j方向に最大SN 回とすると、上記表示画面を通して見ることのできる領域は、
よこSM ΔSx+Cx (7)
たてSN ΔSy+Cy (8)
である。
表示対象の大きさを横Lx、縦Lyと書くと、表示対象をこの見ることのできる領域内に収めるためには、
SM =(Lx−Cx)/Sx[切捨」+1 (9)
SN =(Ly−Cy)/Sy[切捨」+1 (10)
であるので、スクロールする範囲を、0≦m≦SM と0≦n≦SN に設定する。ここで、[切捨」は、その左側の式で表されている量の小数点以下を切り捨てることを意味する(以下同様)。
【0023】
なお、ここでは仮想画面をスクロール幅で句切る際の起点を表示対象の左上角点にとったが、起点を表示対象の左上角点に一致させなくても構わない。その場合は、上式中のLxとLyは、起点と表示対象の右下角点との横方向及び縦方向の距離に変える。
【0024】
次に、図形を以下に述べる方法で書き出す。図形は仮想画面の座標系(XY座標系)で記述し、次のように、現表示範囲の左上角を原点とする座標系(xy座標系)に変換して、作図コマンドを発行する。ここで、X、Y、x、yは、整数である。
x=X−X0 =X−mΔSx (0≦m≦SM ) (11)
y=Y−Y0 =Y−nΔSy (0≦n≦SN ) (12)
【0025】
図4に示したように、図形単位領域ELの左上角点の座標値を(x,y)と書くことにする。また、図形単位領域ELの集合体である表示対象ODの左上角点の座標値が(x2 ,y2 )であるとする。
さらに、表示更新範囲RA2の左上角点の座標値が(x0 ,y0 )、右下角点の座標値が(x1 ,y1 )であるとする。
ここで、x0 、y0 、x1 、y1 、x2 、y2 は、整数である。
表示対象ODは仮想画面上に固定されているため、現表示範囲CA2をスクロールすると、x、y、x2 、およびy2 は、上記(11)、(12)式にしたがって変化する。
【0026】
図4から明らかなように、表示更新範囲RA2と領域の一部あるいは全部を共有している図形単位領域ELは、左上角点の座標値(x、y)がx0 −Ux <x<x1 、y0 −Uy <y<y1 を満たす図形単位領域である。したがって、左上角点の座標値(x、y)がx0 −Ux <x<x1 、y0 −Uy <y<y1 であるすべての図形単位領域内の図形を書き出せば、要更新画面領域NRA全体を更新できることになる。
【0027】
x=iΔx +x2 (i=0,1,2,…,iMax) (13)
x=jΔy +y2 (j=0,1,2,…,jMax) (14)
であるから
x0 −Ux <iΔx +x2 <x1 (15)
y0 −Uy <jΔy +y2 <y1 (16)
を満たす整数0≦i≦iMax、0≦j≦jMaxについてのみ、図形単位領域EL内の図形を書き出せばよい。ここで、iMax+1は、図形単位領域ELの横方向の個数(以下Mと記載)であり、jMax+1は、図形単位領域ELの横方向の個数(以下Nと記載)である。
【0028】
これを満たすiとjの範囲をil≦i<i2、jl≦j<j2とすると、
x0 −Ux −x2 ≧0のときは、
il=(x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨]+1 (17)
である。
また、x0 −Ux −x2 <0のときは、
il=max(0,(x0 −Ux −x2 +1)/Δx [切捨])(18)
であるが、この値は0に等しい。なお、ここで、max(A,B)は、AとBのうちの大きい方の値をとることを意味する。(以後同様)。
【0029】
また、x1 −x2 >のときは、
i2=min((x1 −x2 −1)/Δx [切捨]+1,M) (19)
である。なお、ここで、min(A,B)は、AとBのうちの小さい方の値をとることを意味する。(以後同様)。
また、x1 −x2 ≦0のときは、
i2=(x1 −x2 )Δx [切捨] (20)
であるが、この値は負または0であり、il≧0なので、x0 −Ux <iΔx +x2 <x1 を満たすiは存在しない。したがって、この場合は、i2=0とおいても結果は同じである。
【0030】
また、y0 −Uy −y2 ≧0のときは、
jl=(y0 −Uy −y2 )/Δy [切捨]+1 (21)
である。
また、y0 −Uy −y2 <0のときは、
Jl=max(0,(y0 −Uy −y2 +1)/Δy [切捨])(22)
であるが、この値は0に等しい。
【0031】
また、y1 −y2 >のときは、
j2=min((y1 −y2 −1)/Δy [切捨]+1,N) (23)
である。
また、y1 −y2 ≦0のときは、
j2=(y1 −y2 )/Δy [切捨] (24)
であるが、この値は負または0であり、jl≧0なので、y0 −Uy <jΔy +y2 <y1 を満たすjは存在しない。したがって、この場合は、j2=0とおいても結果は同じである。
【0032】
iMax=0のとき、すなわち図形単位領域が1列しかない場合は、x0 −Ux −x2 <0かつx1 −x2 >のときのみ、il≦i<i2となるiが存在する。そのとき、il=0、i2=1、i=0である。したがって、図形単位領域が1列しかない場合は、x0 −Ux −x2 <0かつx1 −x2 >0のときのみ図形単位領域を書き出し、同様にjMax=0のとき、すなわち図形単位領域が1行しかない場合は、y0 −Uy −y2 <0かつy1 −y2 >0のときのみ図形単位領域を書き出すことにすればよい。
【0033】
なお、(13)、(14)式では、iとjを0からスタートして数えているが、0からでなく、iをis から、jをjs からスタートして数える場合は、(17)〜(20)式は、右辺にis が足された式に変り、(21)〜(24)式は、右辺にjs が足された式に変る。また、(18)式は、il=is に等しく、(20)式はi2=is とおいてもよく、(22)式は、jl=js に等しく、(24)式はj2=js とおいてもよい。
【0034】
図3に、前記の表示画面更新手順をフローチャートにして示す。同図に示されるように、ステップS1で表示対象を選定し、スクロール幅ΔSx、ΔSyを設定すると(ステップS2)、ついで図形単位領域ELの横縦寸法Ux、Uyと周期Δx、Δyを設定し(ステップS3)、さらに表示対象の大きさLx、Lyを設定する(ステップS4)。
ついで表示画面の大きさを取得し(ステップS5)、スクロール範囲SM、SNを設定する(ステップS6)。ここで画面更新の必要性がチェックされ(ステップS7)、画面更新の必要があれば、要更新画面領域の位置と大きさを取得し(ステップS8)、書き出すべき図形単位領域ELの番号の範囲を算出し(ステップS9)、算出した範囲の図形単位領域EL内の図形を描画する(ステップS10)。
【0035】
つぎに、本発明に係る表示制御方法の第二の実施の形態を説明する。本実施形態は、横方向に番号i、縦方向に番号jで番号付けた図形単位領域(i,j)に関して、要更新画面領域を更新する際に描画すべき図形単位領域の番号i、jの範囲を決めている式が第一の実施形態と異なるほかは、第一の実施形態と同じである。
本実施形態では、描画すべき図形単位領域のiとjの範囲をil≦i<i2、jl≦j<j2とし、
il=max(0,(x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨]) (25)
i2=min((x1 −x2 )/Δx [切捨]+1,M) (26)
jl=max(0,(y0 −Uy −y2 )/Δy [切捨]) (27)
j2=min((y1 −y2 )/Δy [切捨]+1,N) (28)
とする。
【0036】
なお、(25)〜(28)式では、iとjを0からスタートして数えているが、0からでなく、iをis から、jをjs からスタートして数える場合は、(25)、(26)式は、右辺にis が足された式に変り、(27)、(28)式は、右辺にjs が足された式に変る。
【0037】
((x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨])≦((x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨]+1)でかつ、((x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨])≦((x0 −Ux −x2 +1/Δx [切捨])であるから、本実施形態のようにilを決めると、第一実施形態よりもわずかにiの範囲が広くなり、書かなくてもよいところまで書く場合が生じるものの、その差はわずかであり、よって(x0 −Ux −x2 )の正負による場合分けの必要が無いという長所がある。
【0038】
また、((x1 −x2 )/Δx [切捨]+1)≧((x1 −x2 −1)/Δx [切捨]+1)でかつ((x1 −x2 )/Δx [切捨]+1)≧((x1 −x2 )/Δx [切捨])であるから、本実施形態のようにi2を決めると、第一実施形態よりもわずかにiの範囲が広くなり、書かなくてもよいところまで書く場合が生じるもののその差はわずかであり、(x1 −x2 )の正負による場合分けの必要が無いという長所がある。
【0039】
また、((y0 −Uy −y2 )/Δy [切捨])≦((y0 −Uy −y2 )/Δy [切捨]+1))でかつ((y0 −Uy −y2 )/Δy [切捨])≦((y0 −Uy −y2 +1)/Δy [切捨])であるから、本実施形態のようにjlを決めと、第一実施形態よりもわずかにjの範囲が広くなり、書かなくてもよいところまで書く場合が生じるものの、その差はわずかであり、(y0 −Uy −y2 )の正負による場合分けの必要が無いという長所がある。
【0040】
また、((y1 −y2 )/Δy [切捨]+1≧((y1 −y2 −1)/Δy [切捨]+1)でかつ((y1 −y2 )/Δy [切捨]+1)≧((y1 −y2 )/Δy [切捨])であるから、本実施形態のようにj2を決めると、第一実施形態よりもわずかにjの範囲が広くなり、書かなくてもよいところまで書く場合が生じるものの、その差はわずかであり、(y1 −y2 )の正負による場合分けの必要が無いという長所がある。
【0041】
書かせる図形単位領域が1列のみ、すなわちiMax=0ときは、Δx は任意の値でよいので、Δx =1とおいて、
il=max(0,x0 −Ux −x2 ) (29)
i2=min(x1 −x2 +1,1) (30)
とすればよい。y方向についても同様である。
【0042】
前記第一実施形態の図形単位領域は、1個の長方形と1本の横線と1文字の項目名とからなっていた。この場合、1つの図形単位領域内の図形を描画するのに、1個の長方形の描画と、1本の横線の描画と、1文字の項目名の書き出しとの、計3回の描画が必要である。(ここでは、文字の書き出しも、描画と呼ぶことにする。)このうち、横線は、1行に並んでいる図形単位領域を貫いた1本の直線の一部であるから、図形単位領域ごとに描画しないで、1行分を1本の線として1回で描画する方が速い。このことは、この直線に関しては、この図形単位領域への分割が不適当であることを示している。
そこで以下に示す第三の実施の形態は、図形の種類毎に異なる図形単位領域を用いることにより、前記の場合よりもさらに表示を高速化するものである。
【0043】
図5は、本発明に係る第三の実施の形態の説明図である。
同図において、EL1は前記第一の実施の形態でも示されたと同じ図形単位領域であり、これを第1の種類の図形単位領域と称する。同図に示されるように、この第1の種類の図形単位領域EL1に加えて、1個の図形単位領域が1つの棒グラフの基準線1本の全体を含むように、第2の種類の図形単位領域EL2が設けられる。このとき、第1の種類の図形単位領域EL1に属する図形と文字は、棒グラフの棒と項目名のみとし、横線は第2の種類の図形単位領域EL2に所属させ、第1の種類の図形単位領域EL1には所属させない。
【0044】
図5では、第1の種類の図形単位領域EL1は、最左上の1個のみを点線で示してある。また第2の種類の図形単位領域EL2に関する量は、ダッシュ’を付けて表してある。
第2の種類の図形単位領域EL2の高さは、棒グラフの基準線を含んでいてかつ他の第2の種類の図形単位領域と重ならなければ、任意の大きさで良い。また、第2の種類の図形単位領域EL2の幅は、本実施形態では、1つの棒グラフの基準線1本の長さに等しく取ってあるが、基準線1本の長さの整数分の1の長さに等しくしてもよい。第1の種類の図形単位領域EL1と第2の種類の図形単位領域EL2に対して、第一実施形態の場合と同様にして、要更新画面領域を更新する際に描画すべき図形単位領域の番号i’,j’の範囲を決める。
【0045】
第1の種類の図形単位領域EL1に関しては、その結果は第一実施形態の場合と同じである。第2の種類の図形単位領域EL2に関しても、第一実施形態の場合と同じ式になり、次のとおりである。
i’とj’の範囲をil’≦i’<i2’、jl’≦j’<j2’として
x0 −Ux ’−x2 ≧0のときは、
il’=(x0 −Ux ’−x2 )/Δx ’[切捨]+1) (31)
である。
また、x0 −Ux ’−x2 <0のときは、
il’=max(0,(x0 −Ux ’−x2 +1)/Δx ’[切捨])(32)
であるが、この値は0に等しい。
【0046】
また、x1 −x2 >0のときは、
i2’=min((x1 −x2 −1)/Δx ’[切捨]+1,M) (33)
である。
また、x1 −x2 ≦0のときは、
i2’=(x1 −x2 )/Δx ’[切捨] (34)
であるが、この値は負または0であり、il’≧0なので、x0 −Ux <iΔx ’+x2 <x1 を満たすi’は存在しない。したがって、こ場合は、i2’=0とおいても結果は同じである。
【0047】
また、y0 −Uy ’−y2 ≧0のときは、
jl’=(y0 −Uy ’−y2 )Δy ’[切捨]+1 (35)
である。
また、y0 −Uy ’−y2 <0のときは、
jl’=max(0,(y0 −Uy ’−y2 +1)Δy ’[切捨]) (36)
であるが、この値は0に等しい。
【0048】
また、y1 −y2 >0のときは、
j2’=min((y1 −y2 −1)/Δy ’[切捨]+1,N) (37)
である。
さらに、y1 −y2 ≦0のときは、
j2’=(y1 −y2 )/Δy ’[切捨] (38)
であるが、この値は負または0であり、jl’≧0なので、y0 −Uy ’<jΔy ’+y2 <y1 を満たすj’は存在しない。したがって、この場合は、j2’=0とおいても結果は同じである。
【0049】
なお、(31)〜(38)式は、i’とj’を0からスタートして数えた場合であるが、0からでなく、i’をis ’から、j’をjs ’からスタートして数える場合は、(31)〜(34)式は、右辺にis ’が足された式に変り(35)〜(38)式は、右辺にjs ’が足された式に変る。また、(32)式は、il’=is ’に等しく、(34)式はi2’=is ’とおいてもよく、(36)式は、jl’=js ’に等しく、(38)式はj2’=js ’とおいてもよい。
【0050】
本実施形態のようにiMax’=0のとき、すなわち図形単位領域が1列しかない場合は、x0 −Ux ’−x2 <0かつx1 −x2 >0のときのみ、il’≦i’<i2’となるi’が存在する。そのとき、il’=0,i2’=1、i’=0である。したがって、図形単位領域が1列しかない場合は、x0 −Ux ’−x2 <0かつx1 −x2 >0のときのみ図形単位領域を書き出せばよい。同様に、jMax’=0のとき、すなわち図形単位領域が1行しかない場合は、y0 −Uy ’−y2 <0かつy1 −y2 >0のときのみ図形単位領域を書き出すことにすればよい。
【0051】
このようにして、要更新画面領域を更新する際に描画すべき図形単位領域の番号の範囲を決め、各種類の図形単位領域ごとにその図形単位領域に所属する図形および文字列を書く。なお、本実施形態のように表示対象を2種類以上の図形単位領域を互いに重なり合わせた形に分解した場合は、前述のスクロール幅を決める式(1)から(4)中のΔx、Δyとして各種類の図形単位領域のΔx、Δyの内の最短周期を使うと、どの周期についても、α≦Cx/Δx、β≦Cy/Δyが満たされるので好都合である。
【0052】
つぎに、本発明に係る第四の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態では、表示対象を図6に示す折れ線グラフGとする。ここのグラフGは横軸を時間にとってあり、数値シュミレーションで計算対象の1つの変数の値を離散化した各時刻に対して次々に算出しながらその算出値をその値が算出されるに従って次々に追加表示していくものである。したがって、このグラフGの長さは時間と共に長くなっていく。図形単位領域EL6の大きさは、横方向には1つの折れ線の幅であり、縦方向には、グラフGで表示される変数の取り得る値をその範囲内に収めるという条件を満たす任意の長さである。この場合、表示対象の現表示範囲603がグラフGの右端の図形単位領域を含んでいるときは、グラフGを表示させているユーザーが最新時刻での値を見ることを望んでいるとみなして、表示画面601を自動的にスクロールさせて、表示対象の現表示範囲603が常にグラフGの右端の図形単位領域すなわち最新時刻の計算結果を含んでいるように、表示画面601の右端側を要更新画面領域602と設定し、表示対象の現表示範囲603の位置を更新するとともに、表示対象の表示更新範囲604にある最新時刻での値を要更新画面領域602に表示する。
【0053】
この場合は、図形単位領域が1行しかないので、図形単位領域はiのみで番号付けられる。第一実施形態で述べたように、iの範囲をil≦i<i2とするならば、
x0 −Ux −x2 ≧0のときは、
il=(x0 −Ux −x2 )/Δx [切捨]+1 (39)
である。
また、x0 −Ux −x2 <0のときは、
il=0
であるが、グラフの左端近傍を表示させている場合以外は、x0 −Ux −x2 <0にはならない。
【0054】
また、x1 −x2 >0のときは、
i2=min((x1 −x2 −1)/Δx [切捨]+1,M) (40)
である。ここで、図形単位領域の数Mは、時間とともに増えていく。
また、x1 −x2 ≦0のときは、
i2=0
であるが、グラフの左端近傍を表示させている場合以外は、x1 −x2 ≦0にはならない。
【0055】
なお、(39)、(40)、式では、iとjを0からスタートして数えているが0からでなく、iをis からスタートして数える場合は、(39)、(40)式は、右辺にis が足された式に変わる。
また、第一実施形態で述べたように、図形単位領域が1行しかないので、y0 −Uy −y2 <0かつy1 −y2 >0のときのみ図形単位領域を書きだせばよい。
【0056】
(x1 −x2 −1)/Δx [切捨]+1≧M) (41)
である間は、最右端の図形単位領域の一部または全部が表示画面601に表示されている。表示画面601をスクロールさせると、(11) 式にしたがってx2 の値が減少し、それにより(41)式の左辺の値が大きくなる。従って、表示対象の現表示範囲603がグラフGの右端の図形単位領域を含んでいる場合は、Mの値が大きくなってこの(41)式が満たされなくなった時点で、表示画面601を自動的にスクロールさせることにより、表示対象の現表示範囲603が常にグラフの右端の図形単位領域を含んでいるように保つことができる。
【0057】
本実施形態では、前述のように、表示対象の現表示範囲603がグラフGの右端の図形単位領域を含んでいるときは、表示画面601を自動的にスクロールさせて、表示対象の現表示範囲603が常にグラフGの右端の図形単位領域すなわち最新時刻の計算結果を含んでいるように表示対象の現表示範囲603の位置を更新する。(41)で不等号が成り立っている間は、最右端の図形単位領域の全部が表示画面に表示されているので、、表示画面をスクロールさせる必要はない。したがって、
(x1 −x2 −1)/Δx [切捨]+1=M (42)
になった時点でスクロールを行うものとする。
【0058】
つぎに、本発明に係る第五の実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態では、表示対象を、第一の実施の形態の場合と同様に分割する。この分割によりできた図形単位領域を第1のレベルの図形単位領域と呼ぶことにする。さらに、左上角点の座標値が、
x(i)=iΔx+x2 (i=0,1,2,…,iMax) (43)
y(j)=jΔy+y2 (j=0,1,2,…,jMax) (44)
である第1のレベルの図形単位領域が、左上角点の座表値が、
x=kδx +x3 +x(i) (k=0,1,2,…,kMax) (45)
y=tδy +y3 +y(j) (t=0,1,2,…,tMax) (46)
である大きさux 、uy の第2のレベルの図形単位領域で構成されるように、各第1のレベルの図形単位領域を分割する。
【0059】
例として、1行4個ずつのセルを間隔を置いて2行並べて出来ている8個のセルCel(m、n)ただしm=1〜H、n=1〜8)からなるブロックBl1〜Bl4を、平面上に複数個規則正しく並べたものを表示対象とする場合の分割の様子を、図7に示す。差分法を使って計算対象をセルに分割して数値計算した結果を、セル毎に値の大きさを色分けして表示する場合などに、このような表示対象が発生する。この例の場合は、8個のセルからなるブロックを1個ずつ含むように第1のレベルの図形単位領域に分割し、さらに各第1のレベルの図形単位領域を、セルを1個ずつ含むように第2のレベルの図形単位領域に分割する。
【0060】
次に、前記第一実施形態におけると同様に、要更新画面領域を更新する際に作図表示する第1のレベルの図形単位領域の範囲il、i2、jl、j2を求める。
il≦i<i2、jl≦j<j2であるi、jで指定される第1のレベルの図形単位領域に含まれる第2のレベルの図形単位領域のうち、表示対象の表示更新範囲701と領域の一部あるいは全部を共有している第2のレベルの図形単位領域は、左上角点の座標値(x,y)がx0 −ux <x<x1 、y0 −uy <y<y1 を満たす図形単位領域である。したがって、il≦i<i2、jl≦j<j2であるi、jで指定される第1のレベルの図形単位領域すべてについて、左上角点の座標値(x,y)がx0 −ux <x<x1 、y0 −uy <y<y1 であるすべての第2のレベルの図形単位領域内の図形を書き出せば、要更新画面領域全体を更新できる。
【0061】
第2のレベルの図形単位領域をk、tで判別すると、x0 −ux <kδx +x3+x(i)<x1 、y0 −uy <tδy +y3 +y(j)<y1 を満たす整数0≦k≦K−1、0≦t≦T−1についてのみ、第2のレベルの図形単位領域内の図形を書けばよい。ここで、Kは、第1のレベルの図形単位領域に含まれる第2のレベルの図形単位領域の横方向の個数であり、Tは、第1のレベルの図形単位領域に含まれる第2のレベルの図形単位領域の縦方向の個数である。
【0062】
これを満たすkとtの範囲をkl≦k<k2、tl≦t<t2とし、
x4 = x3 +x(i) (47)
y4 = y3 +y(j) (48)
と置くならば、
x0 −ux −x4 ≧0のときは、(49)式となる。
kl=(x0 −ux −x4 )/δx [切捨]+1 (49)
【0063】
また、x0 −ux −x4 <0のときは、
kl=max(0,(x0 −ux −x4 +1)/δx [切捨])(50)
であるが、この値は0に等しい。
また、x1 −x4 >0のときは、(51)式となる。
k2=min((x1 −x4 −1)/δx [切捨]+1,K) (51)
また、x1 −x4 ≦0のときは、
k2=(x1 −x4 )/δx [切捨] (52)
であるが、kl≧0なので、k2=0でも結果は同じである。
【0064】
また、y0 −uy −y4 ≧0のときは、(53)式となる。
tl=(y0 −uy −y4 )/δy [切捨]+1 (53)
また、y0 −uy −y4 <0のときは、
tl=max(0と(y0 −uy −y4 +1)/δy [切捨]))(54)
であるが、この値は0に等しい。
【0065】
また、y1 −y4 >0のときは、(55)式となる。
t2=min(y1 −y4 −1)/δy [切捨]+1とT) (55)
また、y1 −y4 ≦0のときは、
t2=(y1 −y4 )/δy [切捨] (56)
であるが、tl≧0なので、t2=0でも結果は同じである。
【0066】
あるいは、第二実施形態におけると同様に、以下の値としてもよい。
klは、0と(x0 −ux −x4 )/δx [切捨」のうち大きい方の値、
k2は、((x1 −x4 )δx [切捨]+1)とKのうち小さい方の値、
tlは、0と(y0 −uy −y4 )/δy [切捨]のうち大きい方の値、
t2は、((y1 −y4 )/δy [切捨]+1)とTのうち小さい方の値
【0067】
本実施形態の場合、il≦i<i2、jl≦j<j2であるi、jで指定される第1のレベルの図形単位領域すべてについて、kl≦k<k2、tl≦t<t2で指定される第2のレベルの図形単位領域すべてを書き出す。なお、(45)、(46)式では、kおよびtを0からスタートして数えているが、0からでなく、kをks から、tをts からスタートして数える場合は、以上のklとk2はks が加算された値に、また、tlとt2は、ts が加算された値になる。
【0068】
本発明において、図形単位領域の選び方は任意である。図形単位領域単位で図を書かせるので、書き易いように選べば良い。また、作図命令の総数が少なくなるように選ぶのがよい。まず作図しやすい最小の領域を選び、次に、作図命令が減るようにそれらの領域を合体させて図形単位領域にするのがよい。
【0069】
また前記のような断面温度分布図を多数並べて表示する場合、表示対象は、互いに重ならない多数の断面湿度分布図からなっている。このような場合は、1つの図形単位領域に1つの断面温度分布図が含まれるように、表示対象を図形単位領域に分割するのが良い。
【0070】
なお、表示対象を1種類の図形単位領域に分割するのでなく、2種類以上の図形単位領域を互いに重なりあわせた形に分割してもよい。
複数の図形単位領域をまたがらない場合は、図形単位領域毎に分割して作図するのが容易である。
【0071】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る表示制御方法によれば、表示対象を複数の図形単位領域に細分化して番号付け、表示を更新する際に表示すべき図形単位領域の番号の範囲を算出するので、表示に必要な最小限の図形単位領域群を高速に選択でき、表示速度を向上させることができる。特に周期的に配置された図形を描画するときに、大きい効果を得ることができる。
本発明の請求項2に係る表示制御方法によっても、表示に必要な最小限の図形単位領域群を高速に選択でき、表示速度を向上させることができる。
【0072】
本発明の請求項3に係る表示制御方法によれば、請求項2記載の場合に比べて条件判断処理が少ないので、表示対象によっては請求項2の方法よりも高速に表示することが可能になる。
【0073】
本発明の請求項4に係る表示制御方法によれば、表示対象が異なる周期で並んでいる図形の組み合わせからなっている場合、請求項2記載のの場合に比べて描画命令の数を減らせるので、より高速に表示できる。
【0074】
本発明の請求項5に係る表示制御方法によれば、時間とともに最新時刻のデータが追加されて長くなっていくグラフの表示において、画面に常に最新部分が高速に表示され続けるように維持することができる。
【0075】
本発明の請求項6に係る表示制御方法によれば、周期的に並んでいる図形の各々がさらに周期的に並んでいる図形から構成されている場合に、表示対象の再帰的な領域分割により得られた最も細分化された分割領域のうちの必要最小限の分割領域のみを、表示を更新する際に表示すべき範囲として高速に選択できるので、表示速度が上がる。
本発明の請求項7に係る表示制御方法によっても、表示を更新する際に表示すべき範囲を高速に選択できるので、表示速度が向上する。
【0076】
本発明の請求項8に係る表示制御方法によれば、請求項7記載の場合に比べて条件判断処理が少ないので、表示対象によってはさらに高速表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示制御方法の第一の実施の形態の説明図である。
【図2】図1の表示制御方法におけるスクロール範囲と幅の説明図である。
【図3】本発明の表示制御方法の第一の実施の形態の動作フローチャートである。
【図4】本発明の表示制御方法による要更新画面領域の更新処理の説明図である。
【図5】本発明の表示制御方法の第三の実施の形態の説明図である。
【図6】本発明の表示制御方法の第四の実施の形態の説明図である。
【図7】本発明の表示制御方法の第五の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
D 表示画面
OD 表示対象
EL 図形単位領域
Δx、Δy 周期
Ux、Uy 図形単位領域の幅

Claims (8)

  1. 画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、前記表示対象を縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、その要更新画面領域の位置と大きさと、表示対象の位置と、表示対象を分割した前記矩形領域の大きさとから算出される値を、それら矩形領域の並びの周期で割って得られる値に基づいて、作図表示すべき矩形領域の番号の上限値と下限値を算出し、それらの範囲内の矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  2. 画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、
    前記表示対象を、横方向に周期ΔxでM個、縦方向に周期ΔyでN個並ぶ、横方向にis から始まる番号iと、縦方向にjs から始まる番号jを持ち、幅がUx で高さがUy の矩形領域に分割し、
    かつ、前記表示対象の、表示画面内に現在表示されるべき範囲の左上角点を原点として表示対象の左上角点の位置を(x2 、y2 )、表示画面内の更新を要する画面領域の左上角点の位置を(x0 、y0 )、右下角点の位置を(x1 、y1 )とし、前記更新を要する画面領域を更新する際にあって、
    x0 −Ux −x2 ≧0のとき、
    (x0 −Ux −x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ21として
    il=Z21+1+is
    x0 −Ux −x2 <0のとき、
    il=is
    x1 −x2 >0のとき、
    (x1 −x2 −1)/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ22として
    i2を、(Z22+1+is )と(M+is )のうち小さい方の値とし、
    x1 −x2 ≦0のとき、
    i2=is
    y0 −Uy −y2 ≧0のとき、
    (y0 −Uy −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ23として
    jl=Z23+1+js
    y0 −Uy −y2 <0のとき、
    jl=js
    y1 −y2 >0のとき、
    (y1 −y2 −1)/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ24として
    j2を、(Z24+1+js )と(N+js )のうち小さい方の値とし
    y1 −y2 ≦0のときは、
    j2=js
    として、前記横方向にis から始まる番号iを持ち、縦方向にjs から始まる番号jを持つ矩形領域のうち、il≦i<i2、jl≦j<j2である矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  3. 画像情報と文字情報の少なくとも一方から構成される表示対象を図形として画面表示する制御方法であって、
    表示対象を、横方向に周期ΔxでM個、縦方向に周期ΔyでN個並ぶ、横方向にis から始まる番号iと、縦方向にjs から始まる番号jを持ち、幅がUx で高さがUy の分割領域に分割し、
    かつ、表示対象の、表示画面内に現在表示されるべき範囲の左上角点を原点として表示対象の左上角点の位置を(x2 、y2 )、表示画面内の更新を要する画面領域の左上角点の位置を(x0 、y0 )、右下角点の位置を(x1 、y1 )とし、前記更新を要する画面領域を更新する際にあって、
    (x0 −Ux −x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ31として
    ilを、is と(Z31+is )のうち大きい方の値とし、
    (x1 −x2 )/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ32として
    i2を、(Z32+1+is )と(M+is )のうち小さい方の値とし、
    (y0 −Uy −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ33として
    jlを、js と(Z33+js )のうちの大きい方の値とし、
    (y1 −y2 )/Δy の演算値の小数点以下切り捨て値をZ34として
    j2を、(Z34+1+js )と(N+js )のうち小さい方の値とし、
    前記矩形領域のうち、il≦i<i2、jl≦j<j2である矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  4. 表示対象を2種類以上の矩形領域に分割し、それら矩形領域を、種類毎に縦方向および横方向に周期的に等しい大きさで並び番号付けし、
    表示対象の現在表示されるべき範囲の左上角点を原点としたときの表示対象の左上角点の位置を(x2 ,y2 )、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の位置を(x0 ,y0 )、右下角点の位置を(x1 ,y1 )とし、
    第n種類の矩形領域の幅をUxn、高さをUyn、横方向の並びの周期をΔxn 、横方向の並びの数をMn 、縦方向の並びの周期をΔyn 、縦方向の並びの数をNn として、第n種類の矩形領域に横方向にisnから始まる番号i、縦方向にjsnから始まる番号jを付け、作図表示すべき第n種類の矩形領域の番号iの上限値i2n と下限値iln および番号jの上限値j2n と下限値jln を、
    x0 −Uxn−x2 ≧0のとき、
    (x0 −Uxn−x2 )/Δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ41として
    iln =Z41+1+isn
    x0 −Ux n −x2 <0のとき、
    iln =is n
    x1 −x2 >0のとき、
    (x1 −x2 −1)/Δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ42として
    i2n を(z42+1+isn)と(Mn +isn)のうちの小さい方の値とし、x1 −x2 ≦0のとき、
    i2n =isn
    y0 −Uyn−y2 ≧0のとき、
    (y0 −Uyn−y2 )/Δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ43として
    jln =Z43+1+jsn
    y0 −Uy −y2 <0のとき、
    jln =jsn
    y1 −y2 >0のとき、
    (y1 −y2 −1)/Δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ44として
    j2n を(Z44+1+jsn)と(Nn +jsn)のうち小さい方の値とし、
    y1 −y2 ≦0のとき、
    j2n =jsn
    とし、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、前記種類毎の上限値と下限値の範囲内の矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  5. (x1 −x2 −1)/Δx の演算値の小数点以下切り捨て値をZ51として、
    Z51+1=M
    である場合に表示画面をスクロールすることを特徴とする請求項2記載の表示制御方法。
  6. 表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら各矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を第n+1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割する表示対象の入れ子式の分割を行い、表示画面内の表示を更新する必要のある領域を更新する際に、その要更新領域の位置と大きさと、表示対象の位置と、各段階の分割でできた矩形領域の大きさとから算出される値を、それら各段階の分割でできた矩形領域の並びの周期で割って得られる値に基づいて、作図表示すべき各段階の分割でできた矩形領域の番号の上限値と下限値を算出し、すべての段階でそれらの上限値と下限値の範囲内にある最終段階の分割でできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  7. 表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら各矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n−1段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を、第n段階の分割により、横方向に周期δxnでKn 個、縦方向に周期δynでTn 個並ぶ幅がuxnで高さがuynの等しい大きさの、横方向にisnから始まる番号kn を持ち、縦方向にjsnから始まる番号tn を持つよう番号付けされた矩形領域に分割し、
    表示対象の現在表示されるべき範囲の左上角点を原点にとり、第n−1段階の分割により得られた矩形領域内の表示対象の左上角点の座標値を(x4n,y4n)、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の座標値を(x0 ,y0 )、右下角点の座標値を(x1 ,y1 )として、x0 −uxn−x4n≧0のとき、
    (x0 −uxn−x4n)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ71として
    kln =Z71+1+isn
    x0 −uxn−x4n<0のとき、
    kln =isn
    x1 −x4n>0のとき、
    (x1 −x4n−1)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ72として
    k2n を(z72+1+isn)と(Kn +isn)のうちの小さい値とし、
    x1 −x4n≦0のとき、
    k2n =isn
    y0 −uyn−y4n≧0のとき、
    (y0 −uyn−y4n)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ73として
    tln =Z73+1+jsn
    y0 −uyn−y4n<0のとき、
    tln =jsn
    y1 −y4n>0のとき、
    (y1 −y4n−1)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ74として
    t2n を(Z74+1+jsn)と(Tn +jsn)のうちの小さい値とし、
    y1 −y4n≦0のとき、
    t2n =jsn
    とし、
    表示画面内の要更新画面領域を更新する際に、各段階でkln ≦kn <k2n 、tln ≦tn <t2n である、最終段階の分割によりできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
  8. 表示対象を第1段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、この第1段階の分割により得られたこれら各矩形領域内の表示対象を第2段階の分割により縦方向および横方向に周期的に並んだ等しい大きさの番号付けされた矩形領域に分割し、このようにして第n−1段階の分割により得られた各矩形領域内の表示対象を、第n段階の分割により、横方向に周期δxnでKn 個、縦方向に周期δynでTn 個並ぶ幅がuxnで高さがuynの等しい大きさの、横方向にisnから始まる番号kn を持ち縦方向にjsnから始まる番号をtn を持つよう番号付けされた矩形領域に分割し、
    第n−1段階の分割により得られた矩形領域内の表示対象の左上角点の座標値を(x4n,y4n)、表示画面内の要更新画面領域の左上角点の座標値を(x0 ,y0 )、右下角点の座標値を(x1 ,y1 )と置き、
    (x0 −uxn−x4 )/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ81として
    kln をisnと(Z81+isn)のうち大きい方の値、
    (x1 −x4n)/δxnの演算値の小数点以下切り捨て値をZ82として
    k2n を(Z82+1+isn)と(Kn +isn)のうち小さい方の値、
    (y0 −uyn−y4 )/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ83として
    tln をjsnと(Z83+jsn)のうちの大きい方の値、
    (y1 −y4n)/δynの演算値の小数点以下切り捨て値をZ84として
    t2n を(Z84+1+jsn)と(Tn +jsn)のうちの小さい方の値
    とし、表示画面内の要更新画面領域を更新する際に、各段でkln ≦kn <k2n 、tln ≦tn <t2n である、最終段階の分割によりできた矩形領域のみを作図表示することを特徴とする表示制御方法。
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