JP3672274B2 - 平板状固体電解質型燃料電池 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状固体電解質型燃料電池において、電池本体とマニホールド間のガス封止を改善するための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、炭化水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスの持つ化学エネルギーを電気化学的な反応によって直接、電気エネルギーに変換する装置であり、そのうち、固体電解質型燃料電池は、電解質が常態または作動条件下で液状となるリン酸型や溶融炭酸塩型と異なり、電解質による周辺材料の腐食、電解質自体の分解、蒸発等がなく電池構造を簡素化でき、また、動作温度が1000℃程度と高いため、燃料として水素の他、メタンや天然ガスを改質することなくそのまま使用することができると共に、排熱をガスタービンや蒸気タービンに導くことにより、高いエネルギー利用効率を得ることができる。固体電解質型燃料電池は、構造の違いにより円筒型、モノリシック型(またはハニカム型)及び平板型に大別され、このうち平板型は、高出力密度、低コスト、コンパクト化の観点から注目されている。
【0003】
ところで、従来の平板状固体電解質型燃料電池においては、電池本体にガスを供給、排気するマニホールドを接続する場合、電池本体とマニホールド間にアルミナ製の封止部材を設け、封止部材と電池本体及びマニホールド間には、作動温度(約1000℃)で軟化するガラスを挟み込んで封止している。この場合、電池本体とマニホールド及び封止部材は、熱膨張差により応力が生じないように、各部材間に熱膨張量の差だけの隙間を空ける必要があるが、この間隔の幅を予め正確に設定することは困難であり、その結果、この隙間が局所的なガスリークの原因となり、電池出力が低下するという問題を有している。
【0004】
この問題を解決するために特開平7−22058号公報においては電池本体とマニホールド間の熱膨張差により発生する応力を吸収させる方式を提案している。これを図10(A)により説明すると、電池本体51の4側面には、燃料ガスの入口・出口及び酸化剤ガスの入口・出口を構成する箱型状のマニホールド52がそれぞれ装着される。電池本体51とマニホールド52は、ガラスシール53を介してベース部材54に固定されると共に、電池本体51とマニホールド52の間はガスケット55でガスシールされる。各マニホールド52には、ベース部材54を貫通してガス供給管56とガス排出管57が接続されている。各マニホールド52の外周には、押さえ部材58が立設され、この押さえ部材58と各マニホールド52との間には、弾性部材59が配設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、燃料電池の大型化に伴い、セルの大面積化や多段化が進み以下の問題が生じている。すなわち、図10(B)の設置直後の状態から運転を開始していくと、電池本体51のセパレータ間のシール材が溶融、収縮および電極が収縮するため、図10(C)に示すように、電池本体51が沈み込み、マニホールド52と電池本体51間に隙間60が発生するため、この隙間60からガスがリークし電池出力が低下し、その後、マニホールド52上板付近がリークガスの燃焼に伴い破損してしまうという問題を有している。これを解決するために、電池本体51をマニホールド52より高くしておくことが考えられるが、電池本体51の上面には集電体である金属板が載置されており、金属板とセパレータとの熱膨張率の差により、電池本体51が沈み込む際に金属板がマニホールド52に引っかかってシールが壊れてしまう、あるいは集電がうまくできなくなるという問題を生じる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するものであって、マニホールドと電池本体間のガスリークを防止し、リークガスの燃焼に伴うマニホールドの破損を防止することができる平板状固体電解質型燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の平板状固体電解質型燃料電池は、固体電解質板をセパレータを介して複数積層してなる電池本体と、該電池本体を支持するベース部材と、前記電池本体の外周側面に装着されたマニホールドと、前記ベース部材とマニホールド間に設けられた封止材と、前記マニホールドの底部に接続されたガス配管と、対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材に形成され前記マニホールドの上面に係止させた係止片と、前記対向する押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットとを備え、前記マニホールドを上下方向に複数に分割し、分割したマニホールドの接合面に封止材を設け、該封止材は電池本体が収縮する高さ有することを特徴とする。さらに、本発明の好ましい実施の態様として以下の態様が挙げられる。
【0008】
(1)マニホールドの接合面に嵌入部と嵌合部を設けたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(2)マニホールドの接合面にプレートを設けたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(3)マニホールドを封止材のみにより接合させたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(4)対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材に形成され、上部マニホールドの上面に係止させた係止片と、前記押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットとを備えたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(5)対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットと、上部マニホールドの上面に支柱を介して支持させた重りとを備えたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明における平板状固体電解質型燃料電池の1実施形態を示し、図1は全体構成を示す斜視図、図2は図1の電池本体の構成を示す分解斜視図、図3はマニホールドの詳細構造及び作用を示す図である。
【0010】
図2において、固体電解質板1の上面及び下面には、電極としてのカソード2及びアノード3が一体形成されており、この固体電解質板1の複数をセパレータ4を介して接合積層し、上下端に端子板5、6を積層して構成されている。電解質板1、セパレータ4を積層して組み立てるときには、電解質板1とセパレータ4の間でガスリークしないように封止材にてガスシールされる。セパレータ4の上下面にはそれぞれ燃料ガス通路7及び酸化剤ガス通路8が形成され、また、上部端子板5及び下部端子板6の片面には、それぞれ酸化剤ガス通路8と燃料ガス通路7が形成され、固体電解質板1とこの固体電解質板1を挟む燃料ガス通路7と酸化剤ガス通路8とにより燃料電池の単位セル9が構成されている。
【0011】
そして、このような単位セル9を多数直列に積層して電池本体を構成し、燃料ガス通路7に燃料ガスを供給し、酸化剤ガス通路8に空気を供給し、上部及び下部端子板5、6を図示しない外部回路に接続すると、酸素は燃料ガスと反応しイオン化して固体電解質板1を通して流れ、このとき、カソード2側では酸素が電子を取り込んで酸素イオンとなり、アノード3側ではこの酸素イオンと燃料ガスが反応して電子を放出するので、外部回路にはカソードを正極、アノードを負極として下部端子板6から上部端子板5へ電流が流れる。
【0012】
図1には、このようにして組み立てた電池本体11が示されている。電池本体11の外周4側面には、燃料ガスの入口・出口及び酸化剤ガスの入口・出口を構成する箱型状のマニホールド13がそれぞれベース部材12上に装着されている。マニホールド13の材料としては、セラミックス、合金を用い、合金としてはNi−Cr合金等が挙げられる。各マニホールド13及び電池本体11とベース部材12の間には、封止材が設けられている。封止材としては、例えばアルミナを主成分とした無機質紙、電気炉の断熱材として通常使用されているものを0.1〜2.0mm程度の厚さにスライスしたもの、電池の作動温度(900〜1000℃)で十分に軟化するガラス或いはこれらを組み合わせて使用する。
【0013】
各マニホールド13の底部には、ベース部材12がありそのベース部材12にガス供給管19とガス排出管20が接続されている。対向する一対のマニホールド13の外側には、複数の押さえ部材25が配設される。押さえ部材25は、セラミックス又はNi−Cr合金等を用い、切削加工により水平方向に突出する係止片25aが一体に形成され、また、上部及び下部にシャフト貫通孔が形成されている。そして、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛けて、対向する押さえ部材25の上下を貫通してシャフト26を挿入し、シャフト26の両端では、押さえ部材25にスプリング(弾性部材)27をナット28により締め付け、これにより、対向する一対のマニホールド13を電池本体11に締付固定している。なお、本例においては、係止片25aを押さえ部材25と一体に形成しているが、係止片25aを接着により押さえ部材25に固定してもよく、その場合、接着剤としては熱膨張率が同じものを用いる。
【0014】
上記構造の燃料電池は、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛ける構造とし、マニホールド13の底面にその自重と押さえ部材25との合計重量を作用させるため、マニホールド13底面とベース部材12の接触が密になってガスリークが皆無となり、リークガスの燃焼に伴うマニホールド13の破損を防止することができる。また、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛けた状態で容易に組み立てることができるため、従来は数人の人手が必要であった押さえ板の位置決め及び組立作業が1人でもできるという利点を有する。さらに、図10に示した燃料電池と比較して、弾性部材27がマニホールド13に接触していないため、高温下でのバネ力の劣化が少なくなると共に、狭い隙間にバネをセットするのとは違い、熱膨張差を考慮した上で予めバネ長を決定することにより、バネの最大荷重を利用することができる。
【0015】
図1において、本発明の特徴はマニホールド13を上下に分割し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bに分割した点である。これを図3により詳細に説明する。図3(A)は電池本体とマニホールドを示す斜視図、図3(B)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図3(C)は燃料電池組立時におけるマニホールドの斜視図及び断面図、図3(D)は燃料電池運転後におけるマニホールドの斜視図及び断面図である。
【0016】
図3(A)において、各マニホールド13は上下に2つに分割され、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bを有している。図3(B)に示すように、下部マニホールド13bの上部には断面凹状の嵌入部15が形成され、上部マニホールド13aの下部には前記嵌入部15に嵌合される断面凸状の嵌合部16が形成されている。そして、嵌入部15内に封止材17が充填される。
【0017】
封止材17としては、例えばアルミナを主成分とした無機質紙、電気炉の断熱材として通常使用されているものを0.1〜2.0mm程度の厚さにスライスしたもの、電池の作動温度(900〜1000℃)で十分に軟化するガラス或いはこれらを組み合わせて使用する。封止材17は、電池本体11が収縮する分の高さを予め有し、図3(C)に示すように、燃料電池運転前は電池本体11と高さを合わせて設置する。燃料電池運転中は電池本体11が収縮すると共に、封止材17が溶融して上部マニホールド13aが沈み込み、マニホールド13上部の電池本体11との封止領域に変化が殆どなくなるようにすることができる。これにより、セルの多段積層化に伴い生じるマニホールド上板の破損を防止することができる。
【0018】
なお、本実施形態においては、マニホールドを2つに分割しているが、さらに複数に分割した方が好ましく、究極的にはセルの積層段数と同程度まで分割すれば、接合部の封止材の高さは200μm程度となり、収縮することにより100μm程度になるため、セル各段の収縮と同程度になり、各セルとマニホールドとの間の封止面(マニホールド側面)のずれも減少する。
【0019】
図4〜図7は、本発明における平板状固体電解質型燃料電池の他の実施形態を示し、それぞれ図(A)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図(B)は燃料電池組立時におけるマニホールドの断面図、図(C)は燃料電池運転後におけるマニホールド断面図である。
【0020】
図4の実施形態においては、上部マニホールド13a下部の外面及び内面にプレート19を、上部マニホールド13aの底面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。
【0021】
図5の実施形態においては、下部マニホールド13b上部の外面及び内面にプレート19を、下部マニホールド13bの上面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。
【0022】
図6の実施形態においては、上部マニホールド13a下部の外面にプレート19を、上部マニホールド13aの底面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。なお、プレート19を上部マニホールド13a下部の内面に設けてもよいし、また、下部マニホールド13b側に設けてもよい。
【0023】
図7の実施形態においては、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17のみを設けた簡単な構成にしている。
【0024】
本発明においては、上下に分割したマニホールド13の上部マニホールド13aを下部マニホールド13bに対して均等に沈み込ませることが重要であり、そのために、図1の実施形態においては、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛ける構造とし、マニホールド13に押さえ部材25の荷重を均等に作用させるようにしている。
【0025】
図8は、荷重載荷構造の他の例を示し、図8(A)は分解斜視図、図8(B)は図8(A)で重りを除いた平面図、図8(C)は組立状態を示す斜視図である。本例は、上部マニホールド13a及び電池本体11に別部材からなる荷重を載荷するものであるが、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には複数本のシャフト26が交差しており、重りを載せることが困難な構造となっているため、特別の工夫をする必要がある。
【0026】
電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には、支柱a〜iによって複数の重りA〜Iが支持される。図8(A)は荷重の掛かり具合を見やすくするために支柱を切って示している。それぞれの重りには上段の重りを支持する支柱を貫通させるための開口29が形成されている。重りA、B、C、Dは、それぞれ3本の支柱a、b、c、dにより三点支持され(図8(B)において三点支持の状態をハッチングで示している)、4つの上部マニホールド13aに荷重を掛けている。また、重りE、F、G、H、Iは、それぞれ中央の支柱eと3本の支柱f、g、h、iにより三点支持され、電池本体11に荷重を掛けている。各重りA〜I同士の間隔は、熱膨張による接触を避けながら可能な限り狭くすることが望ましい(例えば1mm〜10mm)。このようにして、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には、9組の支柱a〜iによって9枚の重りA〜Iが支持されることになる。なお、図示しないが各重りA〜Iの外周には移動を防止するための機構が設けられる。
【0027】
本例においては、重りAと支柱aの荷重、重りBと支柱bの荷重、重りCと支柱cの荷重、重りDと支柱dの荷重がそれぞれ分割、独立して4つの上部マニホールド13aの上面に載荷される構造となり、上部マニホールドに均一に荷重を作用させることができる。また、重りEと支柱eの荷重、重りFと支柱fの荷重、重りGと支柱gの荷重、重りHと支柱hの荷重、重りIと支柱iの荷重がそれぞれ分割、独立して電池本体11の上面に載荷される構造となり、セルに均一に荷重を作用させることにより、接触抵抗のバラツキを低減させ、電流集中による温度差の影響によるセルの破損を防止することができる。なお、重りは2枚以上であれば何枚でもよく、また、支柱の数は限定されるものではない。
【0028】
図9は、荷重載荷構造の他の例を示し、図9(A)は荷重載荷構造を示す模式図、図9(B)は図9(A)で重りを除いた平面図である。本例においては、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面にシャフト26を避けながら複数の支柱pを配置し、支柱p上に弾性部材30を装着し、弾性部材30上に一つの重りAを支持するようにしている。
【0029】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、図10に示した燃料電池に適用してもよいことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、電池本体の収縮度合を予め計算しておき、その収縮度合に合うように、また、マニホールドの設置時に電池本体の高さに合うようにマニホールドの構造を収縮可能にしたので、マニホールドと電池本体間のガスリークを防止し、リークガスの燃焼に伴うマニホールドの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における平板状固体電解質型燃料電池の1実施形態を示し、全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の電池本体の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1のマニホールドの詳細構造及び作用を示す図であり、図3(A)は電池本体とマニホールドを示す斜視図、図3(B)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図3(C)は燃料電池組立時におけるマニホールドの斜視図及び断面図、図3(D)は燃料電池運転後におけるマニホールドの斜視図及び断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図8】本発明に係わる荷重載荷構造の他の例を示し、図8(A)は分解斜視図、図8(B)は図8(A)で重りを除いた平面図、図8(C)は組立状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係わる荷重載荷構造の他の例を示し、図9(A)は荷重載荷構造を示す模式図、図9(B)は図9(A)で重りを除いた平面図である。
【図10】従来の平板状固体電解質型燃料電池の例を示し、図10(A)は全体構成を示す断面図、図10(B)は燃料電池組立時の斜視図、図10(C)は燃料電池運転後の斜視図である。
【符号の説明】
1…固体電解質板、4…セパレータ、11…電池本体、12…ベース部材
13…マニホールド、13a…上部マニホールド、13b…下部マニホールド
17…封止材
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状固体電解質型燃料電池において、電池本体とマニホールド間のガス封止を改善するための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、炭化水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスの持つ化学エネルギーを電気化学的な反応によって直接、電気エネルギーに変換する装置であり、そのうち、固体電解質型燃料電池は、電解質が常態または作動条件下で液状となるリン酸型や溶融炭酸塩型と異なり、電解質による周辺材料の腐食、電解質自体の分解、蒸発等がなく電池構造を簡素化でき、また、動作温度が1000℃程度と高いため、燃料として水素の他、メタンや天然ガスを改質することなくそのまま使用することができると共に、排熱をガスタービンや蒸気タービンに導くことにより、高いエネルギー利用効率を得ることができる。固体電解質型燃料電池は、構造の違いにより円筒型、モノリシック型(またはハニカム型)及び平板型に大別され、このうち平板型は、高出力密度、低コスト、コンパクト化の観点から注目されている。
【0003】
ところで、従来の平板状固体電解質型燃料電池においては、電池本体にガスを供給、排気するマニホールドを接続する場合、電池本体とマニホールド間にアルミナ製の封止部材を設け、封止部材と電池本体及びマニホールド間には、作動温度(約1000℃)で軟化するガラスを挟み込んで封止している。この場合、電池本体とマニホールド及び封止部材は、熱膨張差により応力が生じないように、各部材間に熱膨張量の差だけの隙間を空ける必要があるが、この間隔の幅を予め正確に設定することは困難であり、その結果、この隙間が局所的なガスリークの原因となり、電池出力が低下するという問題を有している。
【0004】
この問題を解決するために特開平7−22058号公報においては電池本体とマニホールド間の熱膨張差により発生する応力を吸収させる方式を提案している。これを図10(A)により説明すると、電池本体51の4側面には、燃料ガスの入口・出口及び酸化剤ガスの入口・出口を構成する箱型状のマニホールド52がそれぞれ装着される。電池本体51とマニホールド52は、ガラスシール53を介してベース部材54に固定されると共に、電池本体51とマニホールド52の間はガスケット55でガスシールされる。各マニホールド52には、ベース部材54を貫通してガス供給管56とガス排出管57が接続されている。各マニホールド52の外周には、押さえ部材58が立設され、この押さえ部材58と各マニホールド52との間には、弾性部材59が配設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、燃料電池の大型化に伴い、セルの大面積化や多段化が進み以下の問題が生じている。すなわち、図10(B)の設置直後の状態から運転を開始していくと、電池本体51のセパレータ間のシール材が溶融、収縮および電極が収縮するため、図10(C)に示すように、電池本体51が沈み込み、マニホールド52と電池本体51間に隙間60が発生するため、この隙間60からガスがリークし電池出力が低下し、その後、マニホールド52上板付近がリークガスの燃焼に伴い破損してしまうという問題を有している。これを解決するために、電池本体51をマニホールド52より高くしておくことが考えられるが、電池本体51の上面には集電体である金属板が載置されており、金属板とセパレータとの熱膨張率の差により、電池本体51が沈み込む際に金属板がマニホールド52に引っかかってシールが壊れてしまう、あるいは集電がうまくできなくなるという問題を生じる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するものであって、マニホールドと電池本体間のガスリークを防止し、リークガスの燃焼に伴うマニホールドの破損を防止することができる平板状固体電解質型燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の平板状固体電解質型燃料電池は、固体電解質板をセパレータを介して複数積層してなる電池本体と、該電池本体を支持するベース部材と、前記電池本体の外周側面に装着されたマニホールドと、前記ベース部材とマニホールド間に設けられた封止材と、前記マニホールドの底部に接続されたガス配管と、対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材に形成され前記マニホールドの上面に係止させた係止片と、前記対向する押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットとを備え、前記マニホールドを上下方向に複数に分割し、分割したマニホールドの接合面に封止材を設け、該封止材は電池本体が収縮する高さ有することを特徴とする。さらに、本発明の好ましい実施の態様として以下の態様が挙げられる。
【0008】
(1)マニホールドの接合面に嵌入部と嵌合部を設けたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(2)マニホールドの接合面にプレートを設けたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(3)マニホールドを封止材のみにより接合させたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(4)対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材に形成され、上部マニホールドの上面に係止させた係止片と、前記押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットとを備えたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
(5)対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットと、上部マニホールドの上面に支柱を介して支持させた重りとを備えたことを特徴とする1項記載の平板状固体電解質型燃料電池、
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明における平板状固体電解質型燃料電池の1実施形態を示し、図1は全体構成を示す斜視図、図2は図1の電池本体の構成を示す分解斜視図、図3はマニホールドの詳細構造及び作用を示す図である。
【0010】
図2において、固体電解質板1の上面及び下面には、電極としてのカソード2及びアノード3が一体形成されており、この固体電解質板1の複数をセパレータ4を介して接合積層し、上下端に端子板5、6を積層して構成されている。電解質板1、セパレータ4を積層して組み立てるときには、電解質板1とセパレータ4の間でガスリークしないように封止材にてガスシールされる。セパレータ4の上下面にはそれぞれ燃料ガス通路7及び酸化剤ガス通路8が形成され、また、上部端子板5及び下部端子板6の片面には、それぞれ酸化剤ガス通路8と燃料ガス通路7が形成され、固体電解質板1とこの固体電解質板1を挟む燃料ガス通路7と酸化剤ガス通路8とにより燃料電池の単位セル9が構成されている。
【0011】
そして、このような単位セル9を多数直列に積層して電池本体を構成し、燃料ガス通路7に燃料ガスを供給し、酸化剤ガス通路8に空気を供給し、上部及び下部端子板5、6を図示しない外部回路に接続すると、酸素は燃料ガスと反応しイオン化して固体電解質板1を通して流れ、このとき、カソード2側では酸素が電子を取り込んで酸素イオンとなり、アノード3側ではこの酸素イオンと燃料ガスが反応して電子を放出するので、外部回路にはカソードを正極、アノードを負極として下部端子板6から上部端子板5へ電流が流れる。
【0012】
図1には、このようにして組み立てた電池本体11が示されている。電池本体11の外周4側面には、燃料ガスの入口・出口及び酸化剤ガスの入口・出口を構成する箱型状のマニホールド13がそれぞれベース部材12上に装着されている。マニホールド13の材料としては、セラミックス、合金を用い、合金としてはNi−Cr合金等が挙げられる。各マニホールド13及び電池本体11とベース部材12の間には、封止材が設けられている。封止材としては、例えばアルミナを主成分とした無機質紙、電気炉の断熱材として通常使用されているものを0.1〜2.0mm程度の厚さにスライスしたもの、電池の作動温度(900〜1000℃)で十分に軟化するガラス或いはこれらを組み合わせて使用する。
【0013】
各マニホールド13の底部には、ベース部材12がありそのベース部材12にガス供給管19とガス排出管20が接続されている。対向する一対のマニホールド13の外側には、複数の押さえ部材25が配設される。押さえ部材25は、セラミックス又はNi−Cr合金等を用い、切削加工により水平方向に突出する係止片25aが一体に形成され、また、上部及び下部にシャフト貫通孔が形成されている。そして、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛けて、対向する押さえ部材25の上下を貫通してシャフト26を挿入し、シャフト26の両端では、押さえ部材25にスプリング(弾性部材)27をナット28により締め付け、これにより、対向する一対のマニホールド13を電池本体11に締付固定している。なお、本例においては、係止片25aを押さえ部材25と一体に形成しているが、係止片25aを接着により押さえ部材25に固定してもよく、その場合、接着剤としては熱膨張率が同じものを用いる。
【0014】
上記構造の燃料電池は、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛ける構造とし、マニホールド13の底面にその自重と押さえ部材25との合計重量を作用させるため、マニホールド13底面とベース部材12の接触が密になってガスリークが皆無となり、リークガスの燃焼に伴うマニホールド13の破損を防止することができる。また、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛けた状態で容易に組み立てることができるため、従来は数人の人手が必要であった押さえ板の位置決め及び組立作業が1人でもできるという利点を有する。さらに、図10に示した燃料電池と比較して、弾性部材27がマニホールド13に接触していないため、高温下でのバネ力の劣化が少なくなると共に、狭い隙間にバネをセットするのとは違い、熱膨張差を考慮した上で予めバネ長を決定することにより、バネの最大荷重を利用することができる。
【0015】
図1において、本発明の特徴はマニホールド13を上下に分割し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bに分割した点である。これを図3により詳細に説明する。図3(A)は電池本体とマニホールドを示す斜視図、図3(B)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図3(C)は燃料電池組立時におけるマニホールドの斜視図及び断面図、図3(D)は燃料電池運転後におけるマニホールドの斜視図及び断面図である。
【0016】
図3(A)において、各マニホールド13は上下に2つに分割され、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bを有している。図3(B)に示すように、下部マニホールド13bの上部には断面凹状の嵌入部15が形成され、上部マニホールド13aの下部には前記嵌入部15に嵌合される断面凸状の嵌合部16が形成されている。そして、嵌入部15内に封止材17が充填される。
【0017】
封止材17としては、例えばアルミナを主成分とした無機質紙、電気炉の断熱材として通常使用されているものを0.1〜2.0mm程度の厚さにスライスしたもの、電池の作動温度(900〜1000℃)で十分に軟化するガラス或いはこれらを組み合わせて使用する。封止材17は、電池本体11が収縮する分の高さを予め有し、図3(C)に示すように、燃料電池運転前は電池本体11と高さを合わせて設置する。燃料電池運転中は電池本体11が収縮すると共に、封止材17が溶融して上部マニホールド13aが沈み込み、マニホールド13上部の電池本体11との封止領域に変化が殆どなくなるようにすることができる。これにより、セルの多段積層化に伴い生じるマニホールド上板の破損を防止することができる。
【0018】
なお、本実施形態においては、マニホールドを2つに分割しているが、さらに複数に分割した方が好ましく、究極的にはセルの積層段数と同程度まで分割すれば、接合部の封止材の高さは200μm程度となり、収縮することにより100μm程度になるため、セル各段の収縮と同程度になり、各セルとマニホールドとの間の封止面(マニホールド側面)のずれも減少する。
【0019】
図4〜図7は、本発明における平板状固体電解質型燃料電池の他の実施形態を示し、それぞれ図(A)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図(B)は燃料電池組立時におけるマニホールドの断面図、図(C)は燃料電池運転後におけるマニホールド断面図である。
【0020】
図4の実施形態においては、上部マニホールド13a下部の外面及び内面にプレート19を、上部マニホールド13aの底面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。
【0021】
図5の実施形態においては、下部マニホールド13b上部の外面及び内面にプレート19を、下部マニホールド13bの上面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。
【0022】
図6の実施形態においては、上部マニホールド13a下部の外面にプレート19を、上部マニホールド13aの底面から突出するように固定し、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17を設けるようにしている。なお、プレート19を上部マニホールド13a下部の内面に設けてもよいし、また、下部マニホールド13b側に設けてもよい。
【0023】
図7の実施形態においては、上部マニホールド13aと下部マニホールド13bの接合面に封止材17のみを設けた簡単な構成にしている。
【0024】
本発明においては、上下に分割したマニホールド13の上部マニホールド13aを下部マニホールド13bに対して均等に沈み込ませることが重要であり、そのために、図1の実施形態においては、押さえ部材25の係止片25aをマニホールド13の上面に引っ掛ける構造とし、マニホールド13に押さえ部材25の荷重を均等に作用させるようにしている。
【0025】
図8は、荷重載荷構造の他の例を示し、図8(A)は分解斜視図、図8(B)は図8(A)で重りを除いた平面図、図8(C)は組立状態を示す斜視図である。本例は、上部マニホールド13a及び電池本体11に別部材からなる荷重を載荷するものであるが、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には複数本のシャフト26が交差しており、重りを載せることが困難な構造となっているため、特別の工夫をする必要がある。
【0026】
電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には、支柱a〜iによって複数の重りA〜Iが支持される。図8(A)は荷重の掛かり具合を見やすくするために支柱を切って示している。それぞれの重りには上段の重りを支持する支柱を貫通させるための開口29が形成されている。重りA、B、C、Dは、それぞれ3本の支柱a、b、c、dにより三点支持され(図8(B)において三点支持の状態をハッチングで示している)、4つの上部マニホールド13aに荷重を掛けている。また、重りE、F、G、H、Iは、それぞれ中央の支柱eと3本の支柱f、g、h、iにより三点支持され、電池本体11に荷重を掛けている。各重りA〜I同士の間隔は、熱膨張による接触を避けながら可能な限り狭くすることが望ましい(例えば1mm〜10mm)。このようにして、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面には、9組の支柱a〜iによって9枚の重りA〜Iが支持されることになる。なお、図示しないが各重りA〜Iの外周には移動を防止するための機構が設けられる。
【0027】
本例においては、重りAと支柱aの荷重、重りBと支柱bの荷重、重りCと支柱cの荷重、重りDと支柱dの荷重がそれぞれ分割、独立して4つの上部マニホールド13aの上面に載荷される構造となり、上部マニホールドに均一に荷重を作用させることができる。また、重りEと支柱eの荷重、重りFと支柱fの荷重、重りGと支柱gの荷重、重りHと支柱hの荷重、重りIと支柱iの荷重がそれぞれ分割、独立して電池本体11の上面に載荷される構造となり、セルに均一に荷重を作用させることにより、接触抵抗のバラツキを低減させ、電流集中による温度差の影響によるセルの破損を防止することができる。なお、重りは2枚以上であれば何枚でもよく、また、支柱の数は限定されるものではない。
【0028】
図9は、荷重載荷構造の他の例を示し、図9(A)は荷重載荷構造を示す模式図、図9(B)は図9(A)で重りを除いた平面図である。本例においては、電池本体11及び上部マニホールド13aの上面にシャフト26を避けながら複数の支柱pを配置し、支柱p上に弾性部材30を装着し、弾性部材30上に一つの重りAを支持するようにしている。
【0029】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、図10に示した燃料電池に適用してもよいことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、電池本体の収縮度合を予め計算しておき、その収縮度合に合うように、また、マニホールドの設置時に電池本体の高さに合うようにマニホールドの構造を収縮可能にしたので、マニホールドと電池本体間のガスリークを防止し、リークガスの燃焼に伴うマニホールドの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における平板状固体電解質型燃料電池の1実施形態を示し、全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の電池本体の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1のマニホールドの詳細構造及び作用を示す図であり、図3(A)は電池本体とマニホールドを示す斜視図、図3(B)はマニホールドの分解斜視図及び断面図、図3(C)は燃料電池組立時におけるマニホールドの斜視図及び断面図、図3(D)は燃料電池運転後におけるマニホールドの斜視図及び断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図8】本発明に係わる荷重載荷構造の他の例を示し、図8(A)は分解斜視図、図8(B)は図8(A)で重りを除いた平面図、図8(C)は組立状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係わる荷重載荷構造の他の例を示し、図9(A)は荷重載荷構造を示す模式図、図9(B)は図9(A)で重りを除いた平面図である。
【図10】従来の平板状固体電解質型燃料電池の例を示し、図10(A)は全体構成を示す断面図、図10(B)は燃料電池組立時の斜視図、図10(C)は燃料電池運転後の斜視図である。
【符号の説明】
1…固体電解質板、4…セパレータ、11…電池本体、12…ベース部材
13…マニホールド、13a…上部マニホールド、13b…下部マニホールド
17…封止材
Claims (1)
- 固体電解質板をセパレータを介して複数積層してなる電池本体と、該電池本体を支持するベース部材と、前記電池本体の外周側面に装着されたマニホールドと、前記ベース部材とマニホールド間に設けられた封止材と、前記マニホールドの底部に接続されたガス配管と、対向する一対のマニホールドの外側に配設された押さえ部材と、該押さえ部材に形成され前記マニホールドの上面に係止させた係止片と、前記対向する押さえ部材の上下を貫通するシャフトと、該シャフトの両端で押さえ部材を締め付けるための弾性部材及びナットとを備え、前記マニホールドを上下方向に複数に分割し、分割したマニホールドの接合面に封止材を設け、該封止材は電池本体が収縮する高さ有することを特徴とする平板状固体電解質型燃料電池。
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