JP3672124B2 - モータの冷却構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、工作機械に負荷側ブラケットを取付けて用いるモータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のモータの冷却構造は、図5に示すようになっている。
図5において、1はモータ、2はモータの外枠で、フレーム3と、前記フレーム3の負荷側端面および反負荷側端面に取付けた負荷側および反負荷側ブラケット4、5とからなっている。前記負荷側ブラケット4は、フランジ構造をしており、図示しない工作機械にフランジ面4aを取付けている。6は冷却ファンで、前記反負荷側ブラケット5の軸方向端面に取付けられている。7はモータカバーで、前記外枠2に、カバー支持片8、9を介して取付けられており、前記外枠2との間で通風路10を構成している。なお、11は回転軸である。
このような構造において、モータ1は、負荷側ブラケット4を工作機械に取付けて、例えば工作機械の主軸等を駆動する。モータ1は駆動により発熱するが、反負荷側ブラケット5に取付けた冷却ファン6を駆動することにより、冷却風を、矢印で示すように外枠2の表面とモータカバー7の内面との隙間に流して、モータを冷却するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来技術では、つぎのような問題があった。
(1)冷却風を反負荷側から負荷側に流していたので、負荷側に熱風が伝わり、工作機械の温度を上昇させて熱膨張を招き、加工精度に影響を及ぼす。
(2)冷却風を反負荷側から負荷側に向けて、直線的に流れ、しかも、外枠の周囲すべてが冷却風の排出口であるので、冷却風の流れが非常に早くなる。そのため、冷却風どうしが混ざりあって流れることがなく、外枠と接することなく排出口から排出される冷却風もあり、熱を持った外枠と冷却風との間の熱交換が効率よく行えず、モータの冷却効果が悪い。
そこで本発明は、工作機械側に悪影響を及ぼすことがなく、かつ冷却効率の良いモータの冷却構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のモータの冷却構造は、フレームと、前記フレームの負荷側端面および反負荷側端面に取付けた負荷側および反負荷側ブラケットとからなる外枠と、前記外枠の負荷側端部に、前記外枠の周囲を囲むように設けた負荷側仕切板と、前記外枠の反負荷側端部に、前記外枠の周囲を囲むように設けた反負荷側仕切板と、前記両仕切板の上面に、前記外枠を覆うように取付けるとともに、負荷側寄りに冷却ファンを取付けたモータカバーとを備え、前記反負荷側仕切板の最下部に、面積を、外枠とモータカバー間の隙間面積よりも狭くした軸方向に開口する排気口を設けるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例におけるモータの側断面図で、分かりやすくするためモータの内部は断面せず、図2のA−A線に沿って断面している。図2は図1におけるA−A断面図、図3は図1におけるB−B断面図、図4は図1におけるC−C断面図である。ただし、図2ないし図4においては、モータの内部構造は図示を省略している。
図1ないし図4において、21はモータ、22はモータの外枠で、フレーム23と、前記フレーム23の負荷側端面および反負荷側端面に取付けた負荷側および反負荷側ブラケット24、25とからなっている。前記負荷側ブラケット24は、フランジ構造をしており、図示しない工作機械にフランジ面24aを取付けている。26は負荷側仕切板で、前記外枠22の負荷側端部に、前記外枠22の周囲を囲むように設けている。27は反負荷側仕切板で、前記外枠22の反負荷側端部に、前記外枠22の周囲を囲むように設けている。28はモータカバーで、前記両仕切板26、27の上面に、前記外枠22を覆うように取付けている。前記モータカバー28の外枠22への取付けは、例えば図示しないネジ等によって行われる。29は冷却ファンで、前記モータカバー28の上面に、負荷側寄りに取付けている。30は前記モータカバー28に設けた吸気口で、31は前記反負荷側仕切板27に軸方向に開口するように設けた排気口で、反負荷側仕切板27を切欠いたり、穴を開けたりして形成している。32は冷却風の通風路で、前記吸気口30と排気口31との間において、前記外枠22の外表面とモータカバー28の内表面との間で構成されている。33は回転軸である。
なお、前記反負荷側仕切板27に設ける前記排気口31の位置は、前記負荷側仕切板27の前記冷却ファンと反対側の位置、つまり、側面からみて対角となる、反負荷側仕切板の最下部の位置が最適である。
このような構造において、駆動によって発熱したモータ1は、つぎのようにして冷却される。
モータカバー28上に、負荷側寄りに取付けられた冷却ファン29を駆動すると、冷却風は、矢印で示すように、前記吸気口30から通風路32内に入り込むとともに、外枠22の表面を流れて、排気口31から外部に排出される。
この際、冷却風の流れは、吸気口30から排気口31に向かって一直線上に流れるのではなく、吸気口30から通風路内に入り込んだ冷却風は、モータ21の外枠22に垂直方向から当たり、外枠表面上を周方向に流れるものと、外枠表面上を軸方向に流れるものとに分かれる。外枠表面上を周方向に流れた冷却風は、冷却ファン29と反対側に流れた後は、軸方向に流れを変えることになるが、モータ21の負荷側端部が負荷側仕切板26で塞がれているので、反負荷側に向かって流れ、排気口31からモータ外に排出される。この際、冷却風が周方向から軸方向に流れを変えるときに乱流を生じて冷却風どうしがよく混ざり合って流れ、このため、外枠22と接する冷却風の量が増え、外枠22から冷却風へ効率よく熱伝達が行われる。
また、外枠表面上を反負荷側に向かって軸方向に流れた冷却風は、モータ21の反負荷側端部が反負荷側仕切板27によって塞がれているので、周方向に流れを変え、さらに、軸方向に開口する排気口31付近で再び軸方向に流れを変えて排気口31からモータ外に排出される。この際、冷却風が軸方向から周方向に流れを変え、また、周方向から軸方向に流れを変えるときに乱流を生じて冷却風どうしがよく混ざり合って流れ、このため、外枠22と接する冷却風の量が増え、外枠22から冷却風へ効率よく熱伝達が行われる。
しかも、排気口31の面積は、外枠22とモータカバー28間の隙間面積よりも狭く、冷却風の流れの速さが抑えられているので、冷却風どうしがさらによく混ざり合って流れ、外枠22と接する冷却風の量はさらに増えることになる。したがつて、外枠22と冷却風との熱交換がさらに効率よく行え、モータ21は十分に冷却される。
モータを十分に冷却した冷却風は熱風となるが、この冷却風は、反負荷側に設けられた排気口31から軸方向にモータ外に排出されるので、工作機械に熱風が当たることはなく、工作機械の加工精度には影響を与えない。
なお、本発明は、反負荷側ブラケットに回転検出器を取付けたモータにおいても同様に実施することができるが、万一、排出された冷却風の一部分が回転検出器のカバーに接する場合は、カバーの冷却風と接する部分に、熱絶縁体を取付けるようにすれば問題はない。
また、モータは、前記実施例では角形モータを用いているが、これに限ることはなく、例えば丸形モータでも同様に実施することができる。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、つぎのような効果がある。
(1)冷却風を負荷側から反負荷側に流すようにしたので、工作機械に熱風が当たることがなく、工作機械の加工精度に影響を及ぼすことがない。
(2)冷却風の流れを一直線ではなく、途中で複数回方向を変えるようにしており、かつ、排気口の面積を、外枠とモータカバー間の隙間面積よりも狭くして、冷却風の流れの速さを抑えるようにしているので、冷却風どうしがよく混ざり合って流れ、外枠と接する冷却風の量が増えて、外枠と冷却風との熱交換が効率よく行える。したがって、モータの冷却効果が向上する。
(3)モータカバーの反負荷側上面に冷却ファンと吸気口を設け、前記吸気口と対角の位置にあたる反負荷側仕切板の最下部に排気口を設けているので、必然的に冷却風の通路は最長になり、冷却風が外枠表面上を広く流れて冷却効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すモータの側断面図(図2のA−A断面)である。
【図2】 図1におけるA−A断面図で、モータの内部構造は図示を省略している。
【図3】 図1におけるB−B断面図で、モータの内部構造は図示を省略している。
【図4】 図1におけるC−C断面図で、モータの内部構造は図示を省略している。
【図5】 従来のモータの冷却構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
21 モータ
22 外枠
23 フレーム
24 負荷側ブラケット
25 反負荷側ブラケット
26 負荷側仕切板
27 反負荷側仕切板
28 モータカバー
29 冷却ファン
30 吸気口
31 排気口
32 通風路
33 回転軸
Claims (1)
- フレームと、
前記フレームの負荷側端面および反負荷側端面に取付けた負荷側および反負荷側ブラケットとからなる外枠と、
前記外枠の負荷側端部に、前記外枠の周囲を囲むように設けた負荷側仕切板と、
前記外枠の反負荷側端部に、前記外枠の周囲を囲むように設けた反負荷側仕切板と、
前記両仕切板の上面に、前記外枠を覆うように取付けるとともに、負荷側寄りに冷却ファンを取付けたモータカバーとを備え、
前記反負荷側仕切板の最下部に、面積を、外枠とモータカバー間の隙間面積よりも狭くした軸方向に開口する排気口を設けたことを特徴とするモータの冷却構造。
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