JP3671897B2 - 自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の側面に沿って水平方向に形成された凹部とセンタレールとを覆う自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造、特に、取りはずし容易に仮止めする取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体側面の乗降口をスライドドアで開閉するワゴン型車等は、図5および図6に示すように、車体側面の後部を形成するクォーターパネルPに、クォーターウィンドWの下縁に沿うように水平方向に延びる溝状の凹部1を形成し、凹部1内にスライドドアの中間部を支持案内するセンタレール2が取付けられている。そして、凹部1にこれを塞ぐようにセンタレールカバー3を取付け、センタレール2を覆い隠している。
【0003】
図6は従来の代表的なセンタレールカバー3の取付け構造を示す。センタレールカバー3は、アウタパネル3aの内面にインナフレーム3bを設けたパネル部材で、インナフレーム3bに設けられた複数のクリップ6を凹部1に設けた複数の貫通穴10に車外側から嵌入係止されて取付けられている。センタレールカバー3は下半部がセンタレール2を覆い隠し、センタレールカバー3の下縁と凹部1の下縁との間には、センタレール2内を転動移動する図略のセンタローラーとスライドドアとを連結するアーム部材を通す間隙が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、クォーターパネルPとほぼ面一に車体外側面を形成するセンタレールカバー3は、外面に車体と同色の外板塗装が施される。しかしながら、従来、センタレールカバー3は、車体とは別の塗装工程で塗装されていたので、センタレールカバー3と車体とで若干色の差が生じるおそれがあった。特に、大型のセンタレールカバー3では色の差が目立ってしまう。
【0005】
そこで、車体と一体にセンタレールカバー3に外板塗装を行なうことで色の差の発生を防ぐことができるが、この場合、車体にセンタレールカバー3を取付けておく必要があり、更に塗装後にセンタレール2やスライドドア等を車体へ組付けるためにセンタレールカバー3を取りはずさなければならない。しかしながら、塗装のために車体にセンタレールカバー3を取付ける際、従来のようにクリップ6を用いて取付けてしまうと、塗装後の取りはずし作業が面倒で、作業中に塗装面を傷めてしまうおそれがある。そこで本発明は、センタレールカバーを容易に車体へ仮止め状態で取付け、車体と一体に外板塗装を行った後で容易に取りはずすことができる自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造を提供することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体の側面に沿って水平方向に形成された凹部と、この凹部内に設けられスライドドアを案内するセンタレールとを覆う自動車用スライドドアのセンタレールカバーにおいて、上記センタレールカバーの前部または後部のいずれか一方の端部を、これと対向する上記凹部の前部または後部の一方の端部に、水平方向に係脱可能に係合せしめる第1の係合手段により仮止めし、上記センタレールカバーの他方の端部を、これと対向する上記凹部の他方の端部に、上下方向および水平方向に係脱可能に係合せしめる第2の係合手段により仮止めせしめる(請求項1)。第1および第2の係合手段によりセンタレールカバーを簡単に車体へ取付けることができ、車体と一体に外板塗装を施し、塗装後にセンタレールカバーを容易に取りはずすことができる。第1の係合手段がセンタレールカバーを上下方向に位置決め規制する一方、第2の係合手段がセンタレールカバーを水平方向かつ上下方向に位置決め規制するので、センタレールカバーの脱落を防止することができる。
【0007】
上記第1の係合手段は、上記凹部の一方の端部に突設して先端が上記凹部の他方の端部方向へ屈曲して延びるL字形の係止片と、上記センタレールカバーの一方の端部の内面に設けた縦フレームに形成し該縦フレームの端縁に開口する係止溝で構成する。上記第2の係合手段は、上記凹部の他方の端部に突設した断面ほぼハット形で、周壁の上記一端側の側面部に係止穴を形成したブラケットと、上記センタレールカバーの他方の端部の内面に設けた縦フレームに縦溝を介して分岐し、下端に上記一方の端部方向に突出する突起を形成した係止部で構成する。上記センタレールカバーを上記凹部の他方の端部側から一方の端部側へ移動させて上記第1の係合手段の係止片を上記係止溝に嵌入せしめ、上記センタレールカバーの他方の端部を第2の係止手段の上記ブラケットの上方位置から押し下げて上記縦溝を上記ブラケットの周壁に上方より嵌合せしめつつ上記係止部を上記ブラケットの裏面側に嵌入せしめ、上記センタレールカバーを上記凹部の一端側へ移動させて第2の係止手段の上記突起を上記係止穴に嵌入せしめる(請求項2)。第1の係合手段のセンタレールカバーの係止溝を凹部の係止片に水平方向に嵌合することによりセンタレールカバーの一端を上下方向に位置決め規制する。第2の係合手段のセンタレールカバーの縦溝を凹部のブラケットの周壁に嵌合して係止部をブラケット内へ嵌合することによりセンタレールカバーの他端を水平方向に位置決めし、係止部の突起を水平方向にブラケットの係止穴に嵌入することによりセンタレールカバーの他端を上下方向に位置決め規制する。これによりセンタレールカバーを作業性容易に着脱することができるうえ脱落も防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1および図4に示すように、車体の側面後部を形成するクォーターパネルPには、クォーターウィンドWの下縁に沿うように水平方向に延びる凹部1が形成してある。凹部1は上下幅が大きく形成してあり、凹部1の上半部1aはクォーターインナパネルとで閉断面をなし、凹部1の下半部1bは上半部1aよりも深く形成してあり、下半部1bにはこれに沿ってセンタレール2が取付けてある。
【0009】
凹部1およびセンタレール2を覆い隠すセンタレールカバー3は、金属板からなるアウタパネル3aの内側に金属板からなるインナフレーム3bが固着してある。インナフレーム3bは、アウタパネル3aの上縁および下縁に沿う上下の横フレーム30,31と、両横フレーム30,31間を所定の間隔をおいて上下につなぐ複数の縦フレーム32,33とで構成してある。インナフレーム3bは、車内側へ屈折した上縁フランジをアウタパネル3aの車内側へ屈折した上縁フランジと重ね合わせて溶接するとともに、下縁をアウタパネル3aの下縁と一体に重ね合わせて、アウタパネル3aの下縁のヘミング加工により一体に構成してある。
【0010】
図1および図4の実線で示すように、センタレールカバー3は、その後部が第1の係合手段4により凹部1の後部に組付けられ、前部が第2の係合手段5により凹部1の前部に組付けられる。
【0011】
図1ないし図2に示すように、凹部1の上半部1aの後部の上下中間位置に、断面ほぼハット形で、前後の両端フランジを上半部1aの表面に溶接したブラケット40が設けてあり、ブラケット40の張出し頂面41にその中間部を舌片状に切り起こし、かつ前方へ屈折した断面ほぼL字形の係止片4aが形成してある。係止片4aの切り起こし量は、ほぼセンタレールカバー3のインナフレーム3bの板厚分としてある。
【0012】
これに対応して、センタレールカバー3のインナフレーム3bの後部の縦フレーム33には、その後縁の上下中間位置に後方へ張り出す山形の張出し部を設け、張出し部の中央に後端が開口して前方へ延びる係止溝4bが形成してある。係止溝4bの溝幅(上下幅)は係止片4aを前後方向水平に嵌入できるように係止片4aの上下幅に合わせてある。係止片4aを備えた車体側のブラケット40と、センタレールカバー3の縦フレーム33に形成した係止溝4bとで、上記第1の係合手段4を構成する。
【0013】
一方、図1ないし図3に示すように、凹部1の上半部1aの前部の上下中間位置に、断面ほぼハット形で、前後の両端フランジを上半部1aの表面に溶接したブラケット5aが固着してある。ブラケット5aの周壁にはその張出し頂面50の後縁にこれに沿うよう縦長の係止穴51が形成してある。
【0014】
これに対応して、センタレールカバー3のインナフレーム3bの前部の縦フレーム32の上下中間位置には後端縁側に、下端が開口する縦溝52により縦フレーム32本体から分岐して下方へ延び、ブラケット5aの内側へ上方より嵌入可能な舌片状の係止部5bが形成してある。尚、係止部5bはその根元が段差状に屈曲し、係止部5bは縦フレーム32本体に対してブラケット5aの張出し頂面50のほぼ板厚分、車内側へずらしてある。
【0015】
係止部5bの後縁の下端には後方へ向かって突出する突起53が形成してある。突起53の上下幅はブラケット5aの係止穴51に嵌入し易いように先細り状としてある。係止穴51を設けた車体側のブラケット5aと、センタレールカバー3の縦フレーム32に形成した係止部5bとで、上記第2の係合手段5を構成する。
【0016】
センタレールカバー3は、凹部1に沿うように配し、水平に後方へ移動させつつ、後部の縦フレーム33の係止溝4bに凹部1後端の係止片4aを嵌入せしめる。この場合、係止溝4bへの係止片4aの嵌入は深部まで嵌入することなく浅めにし、センタレールカバー3の前端側を係止溝4bと係止片4aとの係合部を中心に上方向に傾けておく。
【0017】
次に、センタレールカバー3の前端側を押し下げて、前部の縦フレーム32の縦溝52を上方から凹部1の前部のブラケット5aの張出し頂面50に嵌合せしめるとともに、係止部5bをブラケット5aの張出し頂面50の背面側へ嵌入せしめる。その後、更にセンタレールカバー3を後方へ水平に移動させて、係止部5bの突起53をブラケット5aの係止穴51に嵌入せしめる。突起53を係止穴51に嵌入することにより、第1の係合手段4の係止片4aは係止溝4bの深部に嵌合させる。
【0018】
このようにセンタレールカバー3は、第1および第2の係合手段4,5により後部および前部を凹部1に取付け、塗装工程において車体と一体に外板塗装を行なう。
【0019】
第1の係合手段4は係止片4aと係止溝4bとを水平方向に嵌合し、センタレールカバー3の後端を上下方向に位置決めしている。第2の係合手段5は縦溝52とブラケット5aとを上下方向に嵌合して、係止部5bをブラケット5a内に嵌入し、センタレールカバー3を水平方向に位置決めするとともに、第2の係合手段5は、突起53と係止穴51とを水平方向に嵌合し、センタレールカバー3の前端を上下方向に位置決めしている。また、縦溝52がブラケット5aの頂面50を表裏から挟んでいるので、センタレールカバー3はこれを前方へ押さない限り水平方向にずれない。従って、センタレールカバー3は脱落することなく凹部1に保持される。
【0020】
上述のセンタレール3の取付けは、塗装後に取りはずすことを前提とした仮止めであって、塗装後、センタレールカバー3をはずすには、センタレールカバー3を前方へ移動させて第2の係合手段5の突起53と係止穴51との嵌合を解除する。このとき第1の係合手段4の係止片4aと係止溝4bとの嵌合は解除されない。そして、センタレールカバー3の前端側を上方へ持ち上げて第2の係合手段5の係止部5bをブラケット5aから抜き、更にセンタレールカバー3を前方へ移動して第1の係合手段4の係止片4aと係止溝4bとの嵌合を解除する。これによりセンタレールカバー3を簡単に取りはずすことができる。
【0021】
センタレールカバー3は、センタレール2やスライドドアを車体へ組付けた後、図1、および図4の仮想線で示すように、インナフレーム3bの各縦フレーム32,33に形成した複数のクリップ嵌合穴34に車内側へ突出する複数のクリップ6を突設し、各クリップ6を凹部1に形成した複数の貫通穴10に圧入して正規に車体へ取付ける。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、センタレールカバーを車体へ容易に仮止めすることができ、車体と一体に外板塗装を行った後で容易に取りはずすことができる。また、仮止め状態でセンタレールカバーは脱落することなく保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンタレールカバーの取付け構造を示す要部側面図である。
【図2】本発明の第1の係合手段の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の係合手段の拡大斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図で、センタレールカバーを仮止めした状態と正規に取付けた状態を示す図である。
【図5】車体の後部側面の分解斜視図である。
【図6】従来のセンタレールカバーの取付け構造を示す断面図である。
【符号の説明】
P 車体の側面(クォーターパネル)
1 凹部
2 センタレール
3 センタレールカバー
32,33 縦フレーム
4 第1の係合手段
4a 係止片
4b 係止溝
5 第2の係合手段
5a ブラケット
5b 係止部
51 係止穴
52 縦溝
53 突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の側面に沿って水平方向に形成された凹部とセンタレールとを覆う自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造、特に、取りはずし容易に仮止めする取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体側面の乗降口をスライドドアで開閉するワゴン型車等は、図5および図6に示すように、車体側面の後部を形成するクォーターパネルPに、クォーターウィンドWの下縁に沿うように水平方向に延びる溝状の凹部1を形成し、凹部1内にスライドドアの中間部を支持案内するセンタレール2が取付けられている。そして、凹部1にこれを塞ぐようにセンタレールカバー3を取付け、センタレール2を覆い隠している。
【0003】
図6は従来の代表的なセンタレールカバー3の取付け構造を示す。センタレールカバー3は、アウタパネル3aの内面にインナフレーム3bを設けたパネル部材で、インナフレーム3bに設けられた複数のクリップ6を凹部1に設けた複数の貫通穴10に車外側から嵌入係止されて取付けられている。センタレールカバー3は下半部がセンタレール2を覆い隠し、センタレールカバー3の下縁と凹部1の下縁との間には、センタレール2内を転動移動する図略のセンタローラーとスライドドアとを連結するアーム部材を通す間隙が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、クォーターパネルPとほぼ面一に車体外側面を形成するセンタレールカバー3は、外面に車体と同色の外板塗装が施される。しかしながら、従来、センタレールカバー3は、車体とは別の塗装工程で塗装されていたので、センタレールカバー3と車体とで若干色の差が生じるおそれがあった。特に、大型のセンタレールカバー3では色の差が目立ってしまう。
【0005】
そこで、車体と一体にセンタレールカバー3に外板塗装を行なうことで色の差の発生を防ぐことができるが、この場合、車体にセンタレールカバー3を取付けておく必要があり、更に塗装後にセンタレール2やスライドドア等を車体へ組付けるためにセンタレールカバー3を取りはずさなければならない。しかしながら、塗装のために車体にセンタレールカバー3を取付ける際、従来のようにクリップ6を用いて取付けてしまうと、塗装後の取りはずし作業が面倒で、作業中に塗装面を傷めてしまうおそれがある。そこで本発明は、センタレールカバーを容易に車体へ仮止め状態で取付け、車体と一体に外板塗装を行った後で容易に取りはずすことができる自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造を提供することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体の側面に沿って水平方向に形成された凹部と、この凹部内に設けられスライドドアを案内するセンタレールとを覆う自動車用スライドドアのセンタレールカバーにおいて、上記センタレールカバーの前部または後部のいずれか一方の端部を、これと対向する上記凹部の前部または後部の一方の端部に、水平方向に係脱可能に係合せしめる第1の係合手段により仮止めし、上記センタレールカバーの他方の端部を、これと対向する上記凹部の他方の端部に、上下方向および水平方向に係脱可能に係合せしめる第2の係合手段により仮止めせしめる(請求項1)。第1および第2の係合手段によりセンタレールカバーを簡単に車体へ取付けることができ、車体と一体に外板塗装を施し、塗装後にセンタレールカバーを容易に取りはずすことができる。第1の係合手段がセンタレールカバーを上下方向に位置決め規制する一方、第2の係合手段がセンタレールカバーを水平方向かつ上下方向に位置決め規制するので、センタレールカバーの脱落を防止することができる。
【0007】
上記第1の係合手段は、上記凹部の一方の端部に突設して先端が上記凹部の他方の端部方向へ屈曲して延びるL字形の係止片と、上記センタレールカバーの一方の端部の内面に設けた縦フレームに形成し該縦フレームの端縁に開口する係止溝で構成する。上記第2の係合手段は、上記凹部の他方の端部に突設した断面ほぼハット形で、周壁の上記一端側の側面部に係止穴を形成したブラケットと、上記センタレールカバーの他方の端部の内面に設けた縦フレームに縦溝を介して分岐し、下端に上記一方の端部方向に突出する突起を形成した係止部で構成する。上記センタレールカバーを上記凹部の他方の端部側から一方の端部側へ移動させて上記第1の係合手段の係止片を上記係止溝に嵌入せしめ、上記センタレールカバーの他方の端部を第2の係止手段の上記ブラケットの上方位置から押し下げて上記縦溝を上記ブラケットの周壁に上方より嵌合せしめつつ上記係止部を上記ブラケットの裏面側に嵌入せしめ、上記センタレールカバーを上記凹部の一端側へ移動させて第2の係止手段の上記突起を上記係止穴に嵌入せしめる(請求項2)。第1の係合手段のセンタレールカバーの係止溝を凹部の係止片に水平方向に嵌合することによりセンタレールカバーの一端を上下方向に位置決め規制する。第2の係合手段のセンタレールカバーの縦溝を凹部のブラケットの周壁に嵌合して係止部をブラケット内へ嵌合することによりセンタレールカバーの他端を水平方向に位置決めし、係止部の突起を水平方向にブラケットの係止穴に嵌入することによりセンタレールカバーの他端を上下方向に位置決め規制する。これによりセンタレールカバーを作業性容易に着脱することができるうえ脱落も防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1および図4に示すように、車体の側面後部を形成するクォーターパネルPには、クォーターウィンドWの下縁に沿うように水平方向に延びる凹部1が形成してある。凹部1は上下幅が大きく形成してあり、凹部1の上半部1aはクォーターインナパネルとで閉断面をなし、凹部1の下半部1bは上半部1aよりも深く形成してあり、下半部1bにはこれに沿ってセンタレール2が取付けてある。
【0009】
凹部1およびセンタレール2を覆い隠すセンタレールカバー3は、金属板からなるアウタパネル3aの内側に金属板からなるインナフレーム3bが固着してある。インナフレーム3bは、アウタパネル3aの上縁および下縁に沿う上下の横フレーム30,31と、両横フレーム30,31間を所定の間隔をおいて上下につなぐ複数の縦フレーム32,33とで構成してある。インナフレーム3bは、車内側へ屈折した上縁フランジをアウタパネル3aの車内側へ屈折した上縁フランジと重ね合わせて溶接するとともに、下縁をアウタパネル3aの下縁と一体に重ね合わせて、アウタパネル3aの下縁のヘミング加工により一体に構成してある。
【0010】
図1および図4の実線で示すように、センタレールカバー3は、その後部が第1の係合手段4により凹部1の後部に組付けられ、前部が第2の係合手段5により凹部1の前部に組付けられる。
【0011】
図1ないし図2に示すように、凹部1の上半部1aの後部の上下中間位置に、断面ほぼハット形で、前後の両端フランジを上半部1aの表面に溶接したブラケット40が設けてあり、ブラケット40の張出し頂面41にその中間部を舌片状に切り起こし、かつ前方へ屈折した断面ほぼL字形の係止片4aが形成してある。係止片4aの切り起こし量は、ほぼセンタレールカバー3のインナフレーム3bの板厚分としてある。
【0012】
これに対応して、センタレールカバー3のインナフレーム3bの後部の縦フレーム33には、その後縁の上下中間位置に後方へ張り出す山形の張出し部を設け、張出し部の中央に後端が開口して前方へ延びる係止溝4bが形成してある。係止溝4bの溝幅(上下幅)は係止片4aを前後方向水平に嵌入できるように係止片4aの上下幅に合わせてある。係止片4aを備えた車体側のブラケット40と、センタレールカバー3の縦フレーム33に形成した係止溝4bとで、上記第1の係合手段4を構成する。
【0013】
一方、図1ないし図3に示すように、凹部1の上半部1aの前部の上下中間位置に、断面ほぼハット形で、前後の両端フランジを上半部1aの表面に溶接したブラケット5aが固着してある。ブラケット5aの周壁にはその張出し頂面50の後縁にこれに沿うよう縦長の係止穴51が形成してある。
【0014】
これに対応して、センタレールカバー3のインナフレーム3bの前部の縦フレーム32の上下中間位置には後端縁側に、下端が開口する縦溝52により縦フレーム32本体から分岐して下方へ延び、ブラケット5aの内側へ上方より嵌入可能な舌片状の係止部5bが形成してある。尚、係止部5bはその根元が段差状に屈曲し、係止部5bは縦フレーム32本体に対してブラケット5aの張出し頂面50のほぼ板厚分、車内側へずらしてある。
【0015】
係止部5bの後縁の下端には後方へ向かって突出する突起53が形成してある。突起53の上下幅はブラケット5aの係止穴51に嵌入し易いように先細り状としてある。係止穴51を設けた車体側のブラケット5aと、センタレールカバー3の縦フレーム32に形成した係止部5bとで、上記第2の係合手段5を構成する。
【0016】
センタレールカバー3は、凹部1に沿うように配し、水平に後方へ移動させつつ、後部の縦フレーム33の係止溝4bに凹部1後端の係止片4aを嵌入せしめる。この場合、係止溝4bへの係止片4aの嵌入は深部まで嵌入することなく浅めにし、センタレールカバー3の前端側を係止溝4bと係止片4aとの係合部を中心に上方向に傾けておく。
【0017】
次に、センタレールカバー3の前端側を押し下げて、前部の縦フレーム32の縦溝52を上方から凹部1の前部のブラケット5aの張出し頂面50に嵌合せしめるとともに、係止部5bをブラケット5aの張出し頂面50の背面側へ嵌入せしめる。その後、更にセンタレールカバー3を後方へ水平に移動させて、係止部5bの突起53をブラケット5aの係止穴51に嵌入せしめる。突起53を係止穴51に嵌入することにより、第1の係合手段4の係止片4aは係止溝4bの深部に嵌合させる。
【0018】
このようにセンタレールカバー3は、第1および第2の係合手段4,5により後部および前部を凹部1に取付け、塗装工程において車体と一体に外板塗装を行なう。
【0019】
第1の係合手段4は係止片4aと係止溝4bとを水平方向に嵌合し、センタレールカバー3の後端を上下方向に位置決めしている。第2の係合手段5は縦溝52とブラケット5aとを上下方向に嵌合して、係止部5bをブラケット5a内に嵌入し、センタレールカバー3を水平方向に位置決めするとともに、第2の係合手段5は、突起53と係止穴51とを水平方向に嵌合し、センタレールカバー3の前端を上下方向に位置決めしている。また、縦溝52がブラケット5aの頂面50を表裏から挟んでいるので、センタレールカバー3はこれを前方へ押さない限り水平方向にずれない。従って、センタレールカバー3は脱落することなく凹部1に保持される。
【0020】
上述のセンタレール3の取付けは、塗装後に取りはずすことを前提とした仮止めであって、塗装後、センタレールカバー3をはずすには、センタレールカバー3を前方へ移動させて第2の係合手段5の突起53と係止穴51との嵌合を解除する。このとき第1の係合手段4の係止片4aと係止溝4bとの嵌合は解除されない。そして、センタレールカバー3の前端側を上方へ持ち上げて第2の係合手段5の係止部5bをブラケット5aから抜き、更にセンタレールカバー3を前方へ移動して第1の係合手段4の係止片4aと係止溝4bとの嵌合を解除する。これによりセンタレールカバー3を簡単に取りはずすことができる。
【0021】
センタレールカバー3は、センタレール2やスライドドアを車体へ組付けた後、図1、および図4の仮想線で示すように、インナフレーム3bの各縦フレーム32,33に形成した複数のクリップ嵌合穴34に車内側へ突出する複数のクリップ6を突設し、各クリップ6を凹部1に形成した複数の貫通穴10に圧入して正規に車体へ取付ける。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、センタレールカバーを車体へ容易に仮止めすることができ、車体と一体に外板塗装を行った後で容易に取りはずすことができる。また、仮止め状態でセンタレールカバーは脱落することなく保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンタレールカバーの取付け構造を示す要部側面図である。
【図2】本発明の第1の係合手段の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の係合手段の拡大斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図で、センタレールカバーを仮止めした状態と正規に取付けた状態を示す図である。
【図5】車体の後部側面の分解斜視図である。
【図6】従来のセンタレールカバーの取付け構造を示す断面図である。
【符号の説明】
P 車体の側面(クォーターパネル)
1 凹部
2 センタレール
3 センタレールカバー
32,33 縦フレーム
4 第1の係合手段
4a 係止片
4b 係止溝
5 第2の係合手段
5a ブラケット
5b 係止部
51 係止穴
52 縦溝
53 突起
Claims (2)
- 車体の側面に沿って水平方向に形成された凹部と、該凹部内に設けられスライドドアを案内するセンタレールとを覆う自動車用スライドドアのセンタレールカバーにおいて、
上記センタレールカバーの前部または後部のいずれか一方の端部を、これと対向する上記凹部の前部または後部の一方の端部に、水平方向に係脱可能に係合せしめる第1の係合手段により仮止めし、
上記センタレールカバーの他方の端部を、これと対向する上記凹部の他方の端部に、上下方向および水平方向に係脱可能に係合せしめる第2の係合手段により仮止めせしめるようにした自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造。 - 上記第1の係合手段は、上記凹部の一方の端部に突設して先端が上記凹部の他方の端部方向へ屈曲して延びる断面L字形の係止片と、上記センタレールカバーの一方の端部の内面に設けた縦フレームに形成し該縦フレームの端縁に開口する係止溝で構成し、
上記第2の係合手段は、上記凹部の他方の端部に突設した断面ほぼハット形で、周壁の上記一端側の側面部に係止穴を形成したブラケットと、上記センタレールカバーの他方の内面に設けた縦フレームに縦溝を介して分岐し、下端に上記一方の端部方向に突出する突起を形成した係止部で構成し、
上記センタレールカバーを上記凹部の他方の端部側から一方の端部側へ移動させて上記第1の係合手段の係止片を上記係止溝に嵌入せしめ、上記センタレールカバーの他方の端部を第2の係止手段の上記ブラケットの上方位置から押し下げて上記縦溝を上記ブラケットの周壁に上方より嵌合せしめつつ上記係止部を上記ブラケットの裏面側に嵌入せしめ、上記センタレールカバーを上記凹部の一端側へ移動させて第2の係止手段の上記突起を上記係止穴に嵌入せしめる請求項1に記載の自動車用スライドドアのセンタレールカバーの取付け構造。
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