JP3710030B2 - ガラスランの位置決め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体に設けられたドアの窓枠に装着され、ウインドガラスを案内するガラスランの位置決め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、自動車のフロントドアのインナパネル31により形成される窓枠32を示す。窓枠32の下部に設けたフランジ33には、切欠き34が形成されている。この切欠き34は、フランジ33の上縁部から下向きに切欠いた形状であり、図7に示すように、このフランジ33に装着するガラスラン35の位置決め若しくは係止させる役割を果たす。
従って、ガラスラン35を窓枠32に装着するときは、図7に示すように、ガラスラン35に設けた突部36を、切欠き34に合わせてからフランジ33に装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示すように、切欠き34の幅(図面左右方向)が突部36の幅と一致せず、切欠き34の方が大きいときは、その幅方向にずれることがあり、位置決め精度が悪くなる。また、図8に示すように、切欠き34の幅が突部36の幅よりも小さいと、突部36が切欠き34に完全に嵌まらず、切欠き34上に乗り上げたりして、ガラスラン35に浮きが生じていた。
また、図6に示すように、インナパネル31のフランジ33にフランジ高さaが小さくなり、これに起因してフランジ33部の剛性が小さくなったり、図6に示す範囲bにおいては、プレス時に絞りによる割れ、しわの発生が生じていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ガラスランの装着時において、その位置決めを確実に行い、成形時の絞り部に割れ、しわが生じることのないガラスランの位置決め構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を効果的に達成するために本発明は、自動車のドアにインナパネル及びアウタパネルにより形成される窓枠を設け、該窓枠に水平状態で後方に延びる窓枠下部とこの窓枠下部の後方で連続して上下方向に延びる窓枠後側部とを設け、前記窓枠下部に上方に延びるフランジを設け、該フランジの縁部がウインドガラスを案内するガラスランの溝に挟着し、上記フランジに形成した切欠きに、上記ガラスランの溝に設けた突部を嵌合させるガラスランの位置決め構造において、 窓枠下部と窓枠側部とが会合する角部を前方に傾斜する湾曲形状に形成し、前記角部にこの湾曲形状に沿って前方側に深くなる前記切欠部を設け、この切欠部の下端は前記窓枠下部に設けられるフランジの湾曲点の高さよりも上方に配置され、 前記窓枠のフランジに装着されたガラスランを下方に押し下げることにより前記ガラスランの突部を前記フランジの切欠部に沿って前方に移動させて前記切欠部の前方側に形成される段部に係止させている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるガラスランの位置決め構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、自動車のフロントドア1を示す。フロントドア1には、自動車のベルトライン上にウインドガラスの窓枠2が設けられている。図2は、窓枠下部2aと後側部2bとが会合する角部3を示す。図示のようにフロントドア1は、車体の内側に配設されるインナパネル4と、その外側に配設されるアウタパネル5とで構成されている。
【0007】
そして、窓枠下部2aでは、インナパネル4及びアウタパネル5の各々に、ほぼ水平に向いた水平部4a,5aが形成され、これらから上方にフランジ4b,5bが所定の隙間を開けて配置されている。フランジ4b,5b間の隙間は、ウインドガラス9(図4参照)を昇降させるための隙間である。
図3は、フロントドア1のインナパネル4を示す。図に示すように、インナパネル4の角部3には、切欠き7を設けている。切欠き7が配置されている場所は、インナパネル4のフランジ4bの上縁が水平である部分よりも車体に対して後方、すなわち湾曲点cよりも後方側であり、かつ窓枠下部2aに位置するフランジ4bの上縁である湾曲点cの高さよりも上方に配置している。切欠き7の形状については、後述する。
【0008】
図1に示すように、フロントドア1には、窓枠下部2aから角部3を経由して、後側部2bから上部にわたって、ガラスラン8が装着する。図4の断面図に示すように、ガラスラン8は、両端部に溝状の挟持部8a,8bが、ガラスラン8の長手方向に延在し、この挟持部8a,8bがフランジ4b,5bに挟着して窓枠2に装着され、挟持部8a,8bの間の案内部8eにウインドガラス9の側部が案内される。
図5に示すように、ガラスラン8のインナパネル4側の溝状の挟持部8aには、突部8dが形成されている。この突部8dは、上記した切欠き7に嵌合するように、切欠き7の位置に対応する箇所に形成する。
【0009】
図3に示すように、角部3の切欠き7形状は、該角部3の湾曲線eの内部を切欠いて、切欠き7の車体前方側に段部7aを形成している。そして、ガラスラン8側には、図5に示すようにその段部7aに当接する又は嵌合する形状の突部8dを形成している。なお、本実施の形態では、図3に示すように、やや段部7aを全体的に湾曲させているが、段部7aの角のみに丸味をつけて、他の部分は直線的でもよい。
【0010】
以上、本発明の実施の形態によるガラスランの位置決め構造の構成について説明したが、次にその作用について説明する。
ガラスラン8を固定するときは、図2に示すように、ガラスラン8に形成した溝状の挟持部8a,8bを、各々に対応するフランジ4b,5bに挟着させる。この際、図5に示すガラスラン8の突部8dとフランジ4bの段部7aを大体の見当で合わせ、突部8dが段部7aよりも窓枠2の後側部2b側に位置するようにする。
【0011】
こうして、ガラスラン8が後側部2bを摺動するように、下方に押し下げると、突部8dが段部7aに係止され、ガラスラン8がフランジ4bに位置決めされる。次いで、ガラスラン8の挟持部8a,8bの溝の奥まで、ガラスラン8をフランジ4b,5bに押し込んで、ガラスラン8を装着する。このように、本実施の形態によれば、ガラスラン8の装着性が向上する。組付後は、段部7aと窓枠2の上側部との間に配設されたガラスラン8の部位が、その移動を規制されてガラスラン8がずれるようなことがない。
その他、本実施の形態によれば、窓枠下部2aのフランジ4bの幅aを一定に確保することができ、その部分の剛性がさがることはない。また、切欠き7の形状に余計な角がなく、プレス成形時に割れ、しわの発生がなくなり成形性が向上する。
【0012】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
例えば上記実施の形態では、切欠き7の段部7aをインナパネル4側に設けたが、アウタパネル5側に設けてもよい。また、フロントドア1のみならず、リアドアにも適用ができ、ウインドガラスが昇降しない固定タイプの窓枠にも使用できる。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、自動車ドアに窓枠開口が設けられ、窓枠を形成するインナパネル及びアウタパネルの縁部フランジが、所定の隙間を開けて配置され、これらのフランジに、ウインドガラスを案内するガラスランに設けた溝を挟着し、上記フランジに形成した切欠きに、上記ガラスランの溝に設けた突部を嵌合させるガラスランの位置決め構造において、上記切欠きが、窓枠下部と窓枠側部とが会合する角部に配置され、かつ、窓枠下部にある上記フランジの窓枠下部のフランジの幅を一定に確保することができ、該フランジ部の強化と、ガラスランの装着性が良くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるガラスランの位置決め構造を採用している自動車ドアの正面図である。
【図2】図1の自動車ドアにおける矢視Xから見た拡大分解斜視図である。
【図3】図1の自動車ドアにおける矢視Xのインナパネルの拡大正面図である。
【図4】図1におけるY−Y線方向の断面図である。
【図5】図2に示すガラスランの内部形状を示す部分破断斜視図である。
【図6】従来のガラスランの位置決め構造における自動車ドアのインナパネルを示す図である。
【図7】従来のガラスランの位置決め構造における他の自動車ドアのインナパネルの切欠きと、ガラスランの突部の関係を示す正面図である。
【図8】従来のガラスランの位置決め構造における自動車ドアのインナパネルの切欠きと、ガラスランの突部の関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1 フロントドア
2 窓枠
3 角部
4 インナパネル
4b,5b フランジ
5 アウタパネル
7 切欠き
7a 段部
8 ガラスラン
8a,8b 挟持部
8d 突部
Claims (2)
- 自動車のドアにインナパネル及びアウタパネルにより形成される窓枠を設け、該窓枠に水平状態で後方に延びる窓枠下部とこの窓枠下部の後方で連続して上下方向に延びる窓枠後側部とを設け、前記窓枠下部に上方に延びるフランジを設け、該フランジの縁部がウインドガラスを案内するガラスランの溝に挟着し、上記フランジに形成した切欠きに、上記ガラスランの溝に設けた突部を嵌合させるガラスランの位置決め構造において、
窓枠下部と窓枠側部とが会合する角部を前方に傾斜する湾曲形状に形成し、前記角部にこの湾曲形状に沿って前方側に深くなる前記切欠部を設け、この切欠部の下端は前記窓枠下部に設けられるフランジの湾曲点の高さよりも上方に配置され、
前記窓枠のフランジに装着されたガラスランを下方に押し下げることにより前記ガラスランの突部を前記フランジの切欠部に沿って前方に移動させて前記切欠部の前方側に形成される段部に係止させたことを特徴とするガラスランの位置決め構造。 - 上記切欠きを段形状とし、該段形状の段部を形成する角部に丸味をつけてなる請求項1に記載のガラスランの位置決め構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17277598A JP3710030B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ガラスランの位置決め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17277598A JP3710030B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ガラスランの位置決め構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006658A JP2000006658A (ja) | 2000-01-11 |
JP3710030B2 true JP3710030B2 (ja) | 2005-10-26 |
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ID=15948123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17277598A Expired - Fee Related JP3710030B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ガラスランの位置決め構造 |
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JP (1) | JP3710030B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10220691B2 (en) | 2016-02-04 | 2019-03-05 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Sealing structure for automobile door |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP17277598A patent/JP3710030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10220691B2 (en) | 2016-02-04 | 2019-03-05 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Sealing structure for automobile door |
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